道場興行情報

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7日 14日 21日 28日


12月7日(日)
沢田ちひろ
長宗我部美幸

MARINA
沢田ちひろデビュー戦15分一本勝負
6分30秒、反則
刹那×
青柳つかさ
オリビア
 南海道場より新人沢田ちひろがデビュー。「しなやかにたくましく!明るいオレンジ娘! 沢田ちひろ入場!」のコールの後みかんのうたと共にミカン色のコスチュームで元気よく登場する。手にはミカンの入った篭を持ち、入場途中で配っていく。
 オリビアは入場を見守った後マイク。
オリビア 「ふふん、新しい獲物がきおったで。たっぷりいじめてやるから楽しみにしとき。うちも楽しみでとってもご機嫌ちゃんや!」
 しかし沢田はこれを全く気にした様子もなく嬉しそうにマイクを要求。目を輝かせながら喋る。
沢田ちひろ 「愛媛のみかん味わって下さいぃ。おいしいよ! もっとおいしいちひろのファイト、楽しんで下さいですぅ! うふ、それにしても…これが夢にまで見たプロのリングぅ!! ……はあ…。すう……。いい匂いですぅ!プロの味、たっぷり味わいますよぉ!」
 当然新人いじめだ、とばかりに沢田に襲いかかるオリビア組。刹那がラリアットで長宗我部とMARINAを場外に叩き落として暴行を加える。しかし長宗我部が場外からオリビアに猫だましをかけると、その隙に沢田が気合いのドロップキックで反撃。さらに篭からミカンを取り出して青柳に投げつける。顔面にミカンを食らった青柳も鼻を押さえて場外へ逃げる。
 なんとか耐えきった沢田はMARINAとチェンジ。まだ健在の刹那のパワー殺法に苦しむMARINA。MARINAはダウン状態で、レフリーが起きあがるようにと声をかける。そこへレフリーの死角を突いて長宗我部が椅子を持ち込む。椅子攻撃かと思われたが、簡単に刹那に椅子を奪われる長宗我部。ところが、長宗我部は椅子を持った刹那を指さして「凶器を使っていますよ」とアピール。レフリー、これを反則としてMARINAの勝ちとしてしまった。

コメント:
長宗我部美幸 「椅子で攻撃するなんて、怖いですね。あれはいけません」
沢田ちひろ 「うっわあああい!リングに上がって…戦えたよぉ!ちひろ…ちひろ…!!幸せですぅ!!うふ。 あ…いたた…。こてんぱにされちゃったからぁ…いたいですぅ。でも…それもプロの味なんですねぇ。わくわくどきどきぃ!今度は誰と試合かなぁ?楽しみぃ!みなさん、よろしくねぇ! みかん投げ、一生懸命考えていたんだけどぉ、思いの外うまくいったですぅ。 さあてとぉ、もっとみかんを送ってもらわなくちゃぁ全然足りないよぉ。 ちひろも食べるしぃ。えへ。…あれ?なんだかぁ…ものすごい視線を感じるんですけどぉ?なぜかなぁ?ぶる!寒いですぅ…」

刹那 「あんなのあり!? 反則負けなんてなんともないけど、濡れ衣はあんまりよ!」
オリビア 「ちょっと待てやって感じやったな。うちらホンマ不機嫌ちゃんやで。今日の所はこれで勘弁したるけどな、次はおぼえとれよ」
青柳つかさ「なんか拍子抜け。まあ、教祖がいる時点でまともな試合にはならないと思ったけど…刹那はせっかん決定」
香取梢 15分一本勝負
7分2秒、ディープ・インパクト
羽鳥真澄×
 序盤から打撃で押す羽鳥に組み付いた香取は梢スタナーからキャメルクラッチで体力を奪いにかかる。さらにDDTを連続で決めた香取は、羽鳥のニールキックを耐えたあとのディープ・インパクトで勝利した。

コメント:
香取梢「羽鳥さんの打撃は確かに鋭いですけど、まだ心までへし折られるほどじゃないです。あれを受けきれないようじゃプロレスラーなんて名乗れないですから。 ……まぁ本当はけっこうきつかったですけど(苦笑)」

羽鳥真澄 「いってぇ‥‥。くそっ! 借りは返すからな、必ず! それと、この間、オリビアから誘われたけど‥‥、いいか、私は、お前らをぶん殴り倒すために居るんだよ!! 青柳!! てめえのベルトは私がひっぺがしてやる!! 空回りかも知れないけどな!! そのためなら『ロー娘。』と組むのだって考えてんだ!! 正面からぶっ倒してやるよ!!」
清水楓
スペル・メイガス
20分一本勝負
10分33秒、Xファクター
風祭元気
西園寺京
×
 ウエストウインドは清水にダブルブレンバスターを放つと、二人がかりでジャックナイフ固め。カウント3が入りかけるもメイガスのカットが間に合う。清水、コルバタで風祭を場外に放り出すと西園寺へフェイスクラッシャー、コンプリートショットと顔面破壊を続ける。そしてXファクターでフィニッシュ。

コメント:
スペル・メイガス「(楓の声真似で)西風風情に遅れをとるような我々ではないっ!・・・というのはともかく、年明けたら楓ちゃんとウェルタータッグに挑戦させてもらおうと思ってるんで、こんなところで躓いちゃいられないんですよ。そう言うわけで受けてもらいますよ、アンバランスさんっ!夏の借りを返させてもらいますっ!」
白鳥由帆
×鬼姫結梨花
20分一本勝負
10分16秒、ファランクスバスター
キャノンボール焔○
マンティス笹倉
 長身選手に囲まれていっそう小さく見える焔だが、試合の鍵を握ったのもこの焔。白鳥の膝裏に低空のエルボーアタックを決めると、鬼姫にもバーティカルエルボーで一撃を加える。
 そしてペースを握ったアンバランス、鬼姫へ笹倉の諸手刈りと焔のフライングショルダーのコンビネーションを決めて勝利。

コメント:
キャノンボール焔「ぃよしっ! 今日も体格差を味方に出来たぁ! それに、がしゅさんに破られたファランクスの強化も成功したし!もう、新人王戦の不調は快勝で解消できたかな?!(笑)」
マンティス笹倉「ンな駄洒落で締めなはんなって(苦笑)。まぁ、長いことベルト持ちやからねぇ〜。生半可なこって負ける訳にゃあいかんとよ」

鬼姫結梨花 「むう。なんかアンバランスには分が悪い感じがする…」
柊美鈴 20分一本勝負
12分59秒、下克上エルボー
津上美紗×
 津上の早い動きに攻め込まれる柊だが、持ち前の根性で3カウントを入れさせない。攻め疲れが見えた津上にランニングエルボーから下克上エルボーを決めて3カウント。

コメント:
柊美鈴 「やっぱり根性ですよ。それだけじゃいけないですけど、でも技とかで負けていたらそれくらいしか逆転出来る要素がないですもんね」

津上美紗 「スタミナないっスねえ、わたしは。もっと練習しないとだめっスね。今日の負けは、今度返します!」


12月14日(日)
×沢田ちひろ 15分一本勝負
11分16秒、Xファクター
清水楓
 デビュー戦をタッグとはいえ勝利した沢田のデビュー二戦目は清水とのシングルマッチ。基本に忠実なレスリングを展開する。清水は早いロープワークからコルバタ式のフェイスクラッシャー、沢田をロープに振ってのコンプリートショットと顔面破壊技の洗礼を浴びせる。沢田、清水を捕まえてフルネルソンで固めるなど渋い攻めも見せていたが、最終的には清水の動きに翻弄された形になる。清水のXファクターがきれいに決まり、沢田初のシングルは黒星となった。

コメント:
清水楓 「拙者のデビュー戦を思い出すでござる。数ヶ月とはいえこちらが先輩、簡単には負けないよ…でござるよ」

 沢田はみかんをほおばりながらのコメント。
沢田ちひろ「うきゅう。自慢という程じゃないけどぉ、この童顔を先輩ったら思い切りどかばき叩きつけてくれましたぁ。厳しいですぅ。でもぉ、自分らしいファイトができたかなぁ?これからぁ、もっと頑張りますぅ」
×長宗我部美幸
羽鳥真澄
20分一本勝負
7分43秒、サーフィンクラッチ
風祭元気
西園寺京
 羽鳥が正規軍の長宗我部とタッグでウエストウインドとぶつかる。しかし羽鳥は長宗我部とうまくコミュニケーションが取れない様子でちぐはぐな動き。連携だけなら二軍トップレベルのウエストウインドに分断されてしまう。長宗我部と風祭の丸め込み合戦を、風祭がサーフィンクラッチで丸め込んで勝負を決めた。

コメント:
羽鳥真澄 「教祖様がなに考えてるのか、まったくわかんないってのがどうも‥‥。まあ、いいや! 次は勝つ!! とりあえず、青柳のベルトに挑戦させろ!!」
×白鳥由帆 15分一本勝負
10分11秒、ムーンサルトプレス
鬼姫結梨花
 長身対決。白鳥が低いタックルからグラウンドを狙うが、鬼姫も簡単にはポジションを取らせず。立っての組み合いは、鬼姫が腰投げを放とうとするところを耐えた白鳥がフロントスープレックスで鬼姫を放り投げる。鬼姫は白鳥をコーナーに振ってスペースローリングエルボー、フェイスクラッシャーの連携で攻め込む。さらにドラゴンスクリュー、4の字固めと膝へ攻撃を集中し、動きを止める。白鳥もブレイジングチョップ、バックドロップで反撃は見せるが流れは鬼姫。ムーンサルトプレスを決めた鬼姫が勝利した。

コメント:
鬼姫結梨花 「組み合ってもグラウンドでもどっちかっていうと不利な相手だから、頭使っていかないと大変大変。それでも勝つのがこの結梨花様なのだ」
×スペル・メイガス
香取梢
20分一本勝負
16分29秒、スーパースターエルボー
キャノンボール焔○
マンティス笹倉
 メイガスボンバーを脇固めで切り返した笹倉、メイガスが逃げようとしたところをスリーパーに捕らえる。切り返しに冴えを見せる笹倉に、攻めあぐむロー娘。だが、香取とメイガスのサンドイッチドロップキックでなんとか流れを止める。香取の梢スタナー、DDTで攻め込まれる笹倉を今度は焔が救出。焔は攻め込まれつつも瞬発力を見せながら反撃。そしてバーティカルエルボーで倒れたメイガスに、ハンドスプリングリバウンドからの後方回転エルボードロップ。この一撃にメイガスは沈んだ。

コメント:
スペル・メイガス「年内に一度アンバランスさんから取っておきたかったんですけど、そうそう勝たせちゃくれないですね・・・まっ、それでこそ追いかけ甲斐があるってもんですよ」
香取梢「やっぱりまだタッグワークのうまさが全然違いますねぇ……。今日は素直に負けを認めますけど、必ず『ロー娘。』として雪辱して見せます!!」

キャノンボール焔「挑戦された以上、こちらも全力で行きますよ!だから今日は、新たな切り札で決めさせて貰いましたっ!」
マンティス笹倉「ん。来年は他ン興行に出るこつも多ぅなろから、タッグベルト返上も考えちょったとですが。ばってん勝ち逃げっち言われんごつ、挑戦ばぁ受けさせて貰いますたい!」
MARINA
×柊美鈴
20分一本勝負
12分6秒、リングアウト
刹那
オリビア
 オリビア組(仮)の暴走ファイトに、柊の火がついた。オリビアのこぶしと柊の肘がぶつかり合い、刹那のスタンピートもカウント1で返してローリングエルボーで反撃。そしてその戦いは場外に発展する。オリビアの椅子攻撃はMARINAの頭に通じなかったが、ボディに打ち込んで動きを止める。場外での戦いは、刹那のラリアットが柊に炸裂し、オリビアのビッグ・バン・バニー・ボムがMARINAに叩き込まれたところで大勢が決まる。ふらふらの正規軍、場外カウントアウトで敗北。
オリビア 「みんなご機嫌ちゃんか〜?うちらはばっちりご機嫌ちゃんや。なにを熱くなっとんのやヒジラギ!あ、ヒイラギやったな。うわ、寒ッ! って、そんなことはどうでもええ。とにかくうちらがこのマットの最強軍団やっちゅう事がよう分かったやろ! それじゃ今日はこれくらいで勘弁しといたるわ!」

コメント:
オリビア 「弱い弱い! うちらのパワーは全てを粉砕や!」
○津上美紗 20分一本勝負
13分54秒、ファイナルヘブン
青柳つかさ×
 やりたい放題のオリビア組(仮)。ウェルターのベルトを獲得した青柳も、取材のカメラマンにそれをあげると宣言するなど傍若無人である。津上相手にもスピードに苦しむところをすれ違いざまのボディブローなどで流れを止めるしたたかな場面を見せていく。しかしフライングレッグ・ボンバー(レッグラリアート式ニーアタック)やフライング・フォアアーム(ジャンピングエルボー)等の遠距離攻撃を多用した津上が勢いを盛り返す。青柳の踵落としをすり抜けて反撃した津上、ファイナルヘブンでフィニッシュ。

コメント:
津上美紗 「真澄ちゃんが『ロー娘。』さんたちと一緒にオリビアさんたちとの闘いはじめて、ずっと考えてたんスけど、やっぱりいじめっ子はいけないと思うから。青柳さんとか、わたしとの試合はちゃんとっていうか、乱入もなにもないのに、なんであんなひどいこと言ったりそんなのするのかな。ベルトあんな風に扱ったりしたらいけないと思うし。だから、わたしも真澄ちゃんと一緒に『ロー娘。』さんたちと一緒にやるっスよ! ちゃんと方向定めないとダメだし。真澄ちゃんとわたしの『スーサイド・エンジェルス』で、ウェルター級タッグも青柳さんのベルトも取り返っスから!! あ、『スーサイド・エンジェルス』っていうのはわたしと真澄ちゃんのタッグチームの名前っス。あ、でも、『ロー娘。』さんたちとの試合もちゃんとやるっスから!」


青柳つかさ「負け?んなこたーどうだっていいの。ところでな、ぶっちゃけた話さ、あたしがベルト引っぺがしてあたし自身に利益があった?無いでしょ?そもそも、ベルトってのはそれを巻いた者もしくは手中にしたグループに利益があってしかるべきなんじゃないの?そのことこないだも石黒のオバハンに言ったんだけど、石黒のオバハンは「その話はまた今度」とか言ってなしのつぶてだし。やっとれんわホント」


12月21日(日)
試合が始まる前にマイクを持って道場統括の石黒が登場。
石黒翔子 「青柳、この前いってたことの返答をするよ。ベルトを取ったら確かに利益が与えられるってのは分かる話だ。だけどそれは王者としての義務を果たすことがあってこそ。カメラマンにベルトを押しつけてるようじゃそんな要求が受け入れられると思うか? だから、責任を持ってベルトを防衛するんだ。それが出来たらメイン登場の優先権と、一軍出場権利を上げようじゃないか。挑戦者は羽鳥だ。受けるな?」
青柳つかさ「オッケー、受けてあげようじゃないの。てか、誰でも良いんだけどねえ極端な話。ま、すんなりと普通の試合をすると思ったら大間違いだから楽しみにしときな」
×スペル・メイガス 15分一本勝負
7分41秒、キングコングラリアット
刹那
 空中戦とパワー殺法を得意とするメイガス、パワー戦に空中技も多少は使いこなす刹那。お互い似た部分があるからか、序盤から積極的な攻防が繰り広げられる。メイガスのミラクルくるくるキックが刹那に直撃し、メイガスフォールへ。しかし青柳とオリビアがレフリーの足を引っ張ってカウントをさせないと行く作戦で3カウント取れず。再び五分の展開から、メイガスのメイガスボンバーと刹那のキングコングラリアットがぶつかり合う。メイガスを吹き飛ばし完全勝利した刹那が悠々と抑え込んで勝利した。

コメント:
スペル・メイガス「あれが王者たちのやり方ですかっ?1対1なら負けやしないのに・・・あ〜もう、正々堂々やってみろっての!(羽鳥のウェルター挑戦について)気持ちは同じですから。ちょっかいかけられないように『ロー娘。』みんなでセコンドつくんで、安心してガンガン行ってほしいですねっ」
清水楓
鬼姫結梨花
20分一本勝負
7分31秒、ムーンサルトプレス
沢田ちひろ×
柊美鈴
 ロー娘。はルーキー沢田を攻めていく。受けるのが難しい清水のスーパーデジャヴもきれいに受け身を取り、鬼姫の逆エビ固めも耐えるという耐久性を見せる沢田。柊が沢田を救出すると、元気いっぱいに追撃でドロップキックを放つ沢田。しかし柊が場外へ落とされた後清水がトップロープを飛び越えてそのまま場外ティヘラを柊に決めてリング上は鬼姫と沢田の一騎打ち。鬼姫はケブラドーラ・コン・ヒーロからムーンサルトでフィニッシュ。

コメント:
鬼姫結梨花 「結構しぶといよね。まだ攻撃がちょっと大人しいけど、技を受け慣れた後が怖い感じ。なんか通用しなくなっていくんじゃないかなあと思う」
清水楓 「そうは言っても顔面は鍛えられまい。拙者には楽な相手でござる」
鬼姫結梨花 「そんな事言ってると足下すくわれるぞ〜」

沢田ちひろ 「技を受けるって難しいですねぇ・・・楓さんのは特に痛いですぅ。むう。きっとお返しはするんですぅ。それにしても、あのムーンサルトプレスはすごいですぅ。見とれてしまってきっちりやられちゃいましたぁ。いつかちひろもあんなに跳んでみたいなぁ」
MARINA
×長宗我部美幸
20分一本勝負
10分48秒、サーフィンクラッチ
風祭元気
西園寺京
 計算されたウエストウインドのコンビネーションと、ひらめきで動いているかのような長宗我部組の変な連携がぶつかり合う。猫だましスクールボーイやダブルジャックナイフ固めなどのフォール戦、MARINAのヘッドバットや風祭の波乗りフィンガーホイップ等の個人技も見せる。椅子を風祭に渡して反則勝ちを狙おうとした長宗我部を西園寺が場外から足を引っ張って転倒させる。そして素早く場外から椅子を奪うとそれでコーナーに控えるMARINAを殴りつける西園寺。リング上では風祭がサーフィンクラッチで抑え込んで3カウント。連携対決はウエストウインドに軍配が上がった。

コメント:
西園寺京 「このコンビネーションは他の連中には真似出来んよね。次のタッグ戦は決まったみたいやけど、ゆくゆくはうちらが絶対に最高のタッグになる。まずは最高のウェルタータッグ王者を狙う」
羽鳥真澄
×香取梢
20分一本勝負
14分9秒、バックドロップ
青柳つかさ
オリビア
 刹那の度重なる介入に、ロー娘。メンバーが総出で見張りを立てる。そこでようやく五分となったリング上だが、羽鳥の打撃テクニックに対抗したオリビアが強引なパンチで相打ちとなってほぼダブルノックダウン。先に起きあがり羽鳥に向かうオリビアはそれを助けに来た香取にツバを吹きかけて目つぶしをすると、抱きつくようにして青コーナーに押し込めて青柳とチェンジ。二人がかりのパワーボムで香取を攻撃。そして青柳が香取を強引に引きずり起こしてバックドロップを加え、勝負を決めた。

コメント:
オリビア 「羽鳥のパンチで視界ぐちゃぐちゃやったけど、そこで倒れへんのが喧嘩モンや。浪速女のど根性、舐めたらあかんで。まあええわ、今日はこれくらいで勘弁しといたる」
青柳つかさ「羽鳥と津上が入ってやっとこ噛みごたえが少し出たみたいだねえ、『トーキング娘』の連中は。そんなんだから、タッグのベルト一つ取り返せないんだよ、ベルト戦は口だけ『トーキング娘』の連中より羽鳥の方がやり甲斐あるってもんで…ああ、蹴り甲斐の間違いか」

羽鳥真澄 「喧嘩魂ね。面白いじゃんか。見せてやるよ、ひとりでタイで戦ってきた本物のハングリー精神ってやつをね。根性すえとけよ! ベルト戦もとことんどつきあってやるよ!」
香取梢「あれくらい持ちこたえられないといけないのに……。勝ち負けよりプロレスの試合を作れなかったことが悔しいです」


12月28日(日)
沢田ちひろ
MARINA
長宗我部美幸
20分一本勝負
8分29、ダイビングヘッドバット
清水楓×
スペル・メイガス
香取梢
 攻め込まれた長宗我部はなんと新人の沢田を盾にしてしまう。ロー娘。はそこで沢田を攻め立てるが、メイガスのメイガスボンバー、香取の梢スタナー、清水のコンプリートショットを耐えきってしまう沢田。攻め手を返されて動揺したロー娘。の隙をMARINAの頭突きが蹂躙した。
 試合が終わると沢田はふらふらと長宗我部に寄りかかる。
沢田ちひろ「くはあ!…うぐ…。あの…長宗我部さあん…新人の私を信じてくれるのは良いんですけどぉ…3連発は酷いですぅ…。きゅ。ダウンですぅ…」
(相手を悔しがらせているとも知らずグロッキーのちひろは担がれて帰っていく。拍手に送られて・・。)


コメント:
長宗我部美幸 「沢田さんなら耐えきれると信じていました。MARINAさんもご苦労様です」

スペル・メイガス「(沢田について)攻め切れなかったのは計算外でした・・・でも あれだけの攻撃に耐えるとは、ちひろちゃん、ボクが言うのもなんですけど『みかん の大器』かも知れないですねっ」
清水楓「む?『未完』と『蜜柑』をかけたのでござるな、がしゅ殿?」
スペル・メイガス「ご名答っ!」
香取梢「得意げに説明しないで・・・こっちまで恥ずかしいよ・・・」
刹那
オリビア
20分一本勝負
8分2秒、マッハパンチ2
鬼姫結梨花×
津上美紗
 鬼姫と津上というタレント同士のタッグだが、オリビア組(仮)はそのようなことを意に介さずラフに攻めていく。津上のロープワークを場外から青柳が足を引っ張って妨害したところに刹那のギロチンドロップが入る。さらに鬼姫には刹那のクリムゾンスタンピートが決まり、ふらつくところにオリビアがマッハパンチ2。KO決着となってしまった。

コメント:
オリビア 「どうや、これがうちらの強さや。よーく分かったやろ。ほんまに毎日ご機嫌ちゃんやで。誰が来ようと関係あらへんわ。つかさちゃんもちゃんと防衛するやろうし、楽しみやなあ」

鬼姫結梨花 「むぐぐ、このままではおわらんぞーっ!」
津上美紗 「‥‥うーん。ダメダメっスねえ。わたしが鬼姫さんの足引っ張っちゃっ たから‥‥。それに新人王からオリビアさんにはずっと負けばっかりっスから。丸め 込みとかじゃなくて、ちゃんとフォールで勝たないと。来年からももっとガンバるっ ス!!」
白鳥由帆
柊美鈴
20分一本勝負
7分20秒、逆エビ固め
風祭元気×
西園寺京
 安定した試合内容を見せる両チーム。白鳥が発憤して試合を作り、フロントスープレックスから風祭を強烈な逆エビに固めて勝利した。
王者
青柳つかさ
WWPLウェルター級シングルタイトルマッチ30分一本勝負
15分28秒、フライングニールキック
※第11代王者が初防衛に成功
挑戦者
羽鳥真澄×
 予想通りの激しい打撃戦が繰り広げられる。手数で勝る羽鳥に押された青柳は場外へ退避。すると羽鳥は場外の青柳へ向かって跳び蹴り。一気に攻め立てる。しかしその羽鳥を背後から刹那が椅子で攻撃。さらにオリビアのパンチを顔面に受けた羽鳥は流れを掴み損ねる。場外戦で楽になった青柳、優勢に試合を進めてフライングニールキックで勝利した。
 オリビア組がリング上で勝ち誇る中、メイガスがエプロンサイドに姿を見せる。
スペル・メイガス「青柳さんっ!・・・同じ山陰道場のよしみで言わせてもらいますっ!目を、目を覚ましてくださいっ!」
 ここまでのオリビア組の暴虐ぶりを象徴するかのように、会場は歓声に包まれる。さらにメイガスは続ける。
スペル・メイガス「今日だって乱入反則当たり前、ベルトは粗末にする・・・あまつさえ石黒さんをオバハン呼ばわりして・・・やっていいことと悪いことがあるんですよっ!そんな人達と縁切って、ボク達ともう一度、清く正しいプロレスやりましょうよっ!」
 なおも言葉を続けようとするメイガスにおもむろに近づいていくオリビア。そして至近距離からツバを吹きかけて視界を奪ったかと思うと、左右のパンチで攻撃。膝をついて倒れたメイガスの側頭部に青柳が回し蹴りを放ちダウンさせると、刹那がとどめのクリムゾントルネード!
 激しくゴングが打ち鳴らされる中、大の字になったメイガスを踏みつけると再びオリビアがマイクを取る。
オリビア「どサンピンがのこのこ出てきよって、なぁ〜にが『目を覚ましてください』や。アホなファンどもも今日ので分かったやろ。うちらが1番!や。大口叩きおって、うちは不機嫌ちゃんや」
青柳つかさ「口ばっかりならいくらでも言えるって。『トーキング娘。』、お前らに度胸があるならいつでも胸貸してやるからかかって来な。まあ、そっちにもそれなりの物賭けて貰うけどな」
 我が物顔でリングを蹂躙し、オリビア組は引き上げていくのだった。

コメント:
青柳つかさ「まあ、羽鳥相手だからね、気は抜かなかったけど。まあ、それはともかく、なんだアレ?『トーキング娘』の分際で、喋るだけは一丁前ってか。…ああ、だから『トーキング娘』なのか。まあ、ぴーちくぱーちく言ってる暇があったら、あたしらを本気にさせるような試合をやって見ろっての、今のままじゃあいつらとはやる気しないよ、長宗我部でも挑戦させた方がマシだよ」


羽鳥真澄 「‥‥ざけやがって!! くそっ! 覚えてろ! てめえら!! 全員ぼ てくりこかしてやるからなっ!!」

スペル・メイガス「今日の試合、どんな展開になっても手を出すなって羽鳥さんが・・・だけどっ!うちの人間でもない羽鳥さんがあれだけ頑張ったのに、ボク達がこれじゃファンの皆さんにも申し訳なくって・・・来年は『ロー娘。』の年にしますっ!」