試合結果9月
9月4日(水) 和歌山県県立体育館 |
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スクリーンにナレーションと共に前回までのあらすじが流される。そして場面が切り替わると、そこはSitto団秘密アジト。 マスクド・ジェラシー1号「予想外に頑張るではないか、あの小娘め。それに怪人どもも不甲斐ない奴らばかりだ」 マスクド・ジェラシー2号「まったくですね。これでは先輩が手に入れた時空皇帝とやらの力もたいしたこと無いんじゃないですか?」 マスクド・ジェラシー1号「そんなはずはないとおもう。うむ。いや、私自身は強烈なパワーアップを遂げている!と、思う!」 マスクド・ジェラシー2号「はあ、そうですか〜? あ、そうそう。怪人どもには嫉妬の心がないみたいですし、弱いのも分かる気がしますよ」 マスクド・ジェラシー1号「ふむ、ならば嫉妬の心があれば苦しめることが出来るかも知れないわけだな」 マスクド・ジェラシー2号「そうかもしれません。だから怪人に嫉妬の心を注入して…」 マスクド・ジェラシー1号「よし、2号よ!Sitto団幹部として、貴様自らが出撃せよ!」 マスクド・ジェラシー2号「えええええっ!それはないですよ先輩!」 マスクド・ジェラシー1号「Sitto団の力を思い知らせてやるのだ!ヒロイン気取りのあの小娘を、叩きのめしてやれ!」 マスクド・ジェラシー2号「めんどくさいなあ…。でも、人気が出始めてる気がする小娘退治は悪くないかもしれません。ここはひとつギタギタに伸してきますよ」 この会話を物陰で聞いている人物がいた。美少女装?レスラー、牧村ゆきなである。 牧村ゆきな「街で1号を見つけて後をつけてきたら、大変なことを聞いちゃった。カーシャちゃんに知らせないと!」 こそこそと逃げ出そうとする牧村。しかし置いてあった金属のバケツを蹴り飛ばしてしまう。 牧村ゆきな「「しまった〜っ!」 マスクド・ジェラシー1号「むむ、何やつ!ものども、引っ捕らえよ!」 Sitto団団員に捕まってしまう牧村。気絶した状態でぐるぐる巻きに縛られている。 マスクド・ジェラシー2号「ちょうど良いですね、こいつを人質にしてフレイヤを痛めつけてやりましょう」 マスクド・ジェラシー1号「うむ、それがよい。うわははははは!」 第1試合新時空女神フレイヤ第5話「動き出す嫉妬」 会場に姿を現した2号は、ジェラシーレディにぐるぐる巻きにされた牧村の縄を持たせて入場。リングに上がってフレイヤを呼び出す。OP曲と共に登場したフレイヤだが、人質が取られているため困惑する。 マスクド・ジェラシー2号「プロレスで決着をつけて上げる。でも、ちょっとでも反撃すれば…人質がどうなるか分からないわ?」 牧村ゆきな「いや〜っ!助けてフレイヤちゃん〜」 2号の脅迫に、牧村が悲鳴を上げる。一応正義の味方であるフレイヤ、相手が牧村であったとしても人質を見捨ててしまうわけにはいかない。ゴングが鳴ってからも反撃らしい反撃は出来ず2号にいいようにやられてしまう。 場内からの大ブーイングが飛ぶも2号はむしろ楽しそうにフレイヤをいたぶる。しかしそんな中、ジェラシーレディのうめき声。見るとレディが立っていた場所に倒れ込んでおり、長身の黒装束が牧村を救出する姿。 牧村ゆきな「フレイヤちゃん、もう安心して。この人が助けてくれたから、遠慮無しに2号をやっちゃって!まけないでよっ!」 檄を飛ばす牧村。黒装束がぐるぐる巻きにされたままの牧村をひっぱって退場すると、フレイヤは猛反撃。スワンダイブ式のトルナド・デ・アカプルコを決めるとブリーシンガメン(裏STF)で2号を倒した。 ○フレイヤ (15分10秒、ブリーシンガメン) ×マスクド・ジェラシー2号 2号がふらふらと退場していくと、スクリーンに次回予告。 『次回予告!次なるSitto団の作戦とは、なんとフレイヤに呪いをかけることであった!呪いで動きが制限されるフレイヤに、飛翔する怪人が襲い来る!次回新時空女神フレイヤ第6話「枷」。嫉妬の歴史が、また1ページ』 フレイヤ「人質を取るとは…時空sitto団、なんと卑怯な! …まぁ人質になっていた人に関してはノーコメントってことで(汗)。 ところで、先程人質を救出してくれた黒装束の方は一体何者なのでしょうか?」 |
第2試合30分一本勝負 ×渡辺智美 (11分54秒、アッサムボム) ○アニタ・アッサム(SPWA) TTT予選でも登場したSPWAのアニタ・アッサムがシリーズ参戦。172センチ80キロと大きな体格ながら、トペ・スイシーダやフライングラリアットなども使いこなし怒濤のような攻撃を得意とするエクストリームタイプの選手である。 渡辺は目つぶしや髪をつかんでのキャメルクラッチなど細かな反則を多用してペースを崩そうとするが、アッサムが一気に攻勢をかけると凌ぎきれず。ジャーマンスープレックスは返した渡辺だが、アッサムボム(ライガーボム)で沈んだ。 アニタ・アッサム 「今日は小手調べ。まだまだ暴れたりないね」 渡辺智美 「くう、効いたっ…。あの手のは、ちゃんと引きずり込めれば楽なんだけど…一方的にもってかれる危険性もあるのよね…」 |
第3試合30分一本勝負 ×神西志乃 (13分28秒、ショーンキャプチャー) ○ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA) ブラックの掌打を受けつつも、効くものかという風情で前に出る神西。コーナー付近でブラックを捕まえた神西、目にもとまらぬ速さでの一本背負いを見せて元柔道世界王者の貫禄を発揮。 ブラックは掌打と蹴りを中心に組み立てるが神西はタフさを発揮して耐え、捕まえては投げ飛ばすという展開。ブラックも柔道の心得はあるが、神西の投げは世界を取ったレベルは流石と言うべきかきれいに決まってしまう。 ところがブラックには関節技がある。背面から飛びついて前方回転で丸め込みのように神西を引き倒して膝を極める、ショーンキャプチャーを見事に成功させる。決まった位置が良く、神西はロープエスケープを断念してギブアップ。 ブラック・ヴァルキリー 「先月、ソーニャさんが21分56秒もかかってやっと倒した相手ですから、どんなものかと思っていたんですが。13分半ですか。柔道の恐さは私自身骨身に染みてますけど、きれいに投げたら一本で勝てる大会と違ってプロレスの試合ですから。私、キレイに投げられていたでしょう? その方が受け身を取りやすいし、ダメージを受けないからですよ。ショーンキャプチャーは一碧さんの得意技ですけれど、私も得意にはしていますから。今度は競演でもみせましょう」 神西志乃 「まだ足りんか。だが、すぐに埋める」 |
第4試合30分一本勝負 ○望月登子 (14分27秒、片エビ固め:三角跳び延髄切り) ×ファニー・ライトニング(SPWA) 「芹沢といつになったらシングルでやらせてくれるの?」というファニーのアピールがあったが、望月は「あいつらお得意のカード編成の都合ってヤツじゃないのか?それよりも決まったカードに集中しないと怪我するよ、ファニー・ライトニング。目の前に立っているのが望月登子だって分かってそんな台詞吐いてんのか?」と自分に目を向けさせる。 気持ちを切り替えた様子のファニーだったが、やはり集中し切れてないか。序盤は五分に見えた展開も、場外戦で徐々に望月が押しはじめることになる。何度も頭を鉄柱に叩き付けられたファニー、流血に追い込まれてしまう。 動きの鈍ったファニー、望月のジョン・ウーを受けて大きく飛ばされる。なんとか立ち上がったところに、追い打ちの三角跳び延髄切り。これはファニー耐えきれず、3カウント。 望月はリング上に座り込んで大きく息をつくファニーに言葉を投げつけた。 望月登子 「今日はらしさが出てなかったな。それがエクストリームを名乗るヤツのすることか?目の前のヤツと徹底的にやり合う、それが出来ないようじゃアピールだって通らねえよ」 ファニー・ライトニング 「ふ‥‥ふふふっ。面白いわね。こんなモンだと思ったら大間違いよ!!」 |
第5試合3WAYタッグマッチ30分一本勝負 アッシュ(フリー)&影山真琴(フリー) 坂倉宏子(KIZUNA)&○サイフィス真美 高岡ユーリ&×木佐深月(A☆F) (15分26秒、片エビ固め:白竜疾風脚) 恒例となってきた3WAYタッグマッチ。ここに入り込んだのはDIAで猛威をふるうチームSSの影山真琴とアッシュのタッグ。やり慣れぬ形式にどこまで対応できるか。 アッシュ、坂倉、高岡の先発。それぞれがにらみ合いながら反時計回りに動いていく。様子見とばかりに高岡がアッシュの足を取ろうと低いタックルをかけるが、アッシュは距離を取ってすかす。高岡も坂倉を警戒してか深追いはしない。すると高岡、まずは得体の知れない相手を倒そうという様子で坂倉に二人がかりだ、とジェスチャー。これを受けて坂倉と高岡が左右からアッシュを掴み、ロープに振ってカウンタークローズライン。倒れるアッシュ。高岡はアッシュを関節技に極めようと近づくが、坂倉はその一瞬の隙をついてローリングソバットを高岡に放つ。 お互い牽制しつつも時には共闘も見せるという3WAYならではの動きを牽引していったのは坂倉と真美のタッグ。やや取り残された感じのあるSSをよそに、真美が木佐を白竜疾風脚で沈めて混戦を制した。 試合後。マイクを握る坂倉。 影山真琴、アッシュがリングを降りる前にマイクでしゃべり始める。 坂倉宏子 「さすがウワサのSSってところかしら? でも、最初からこれじゃお先まっくらなんじゃない? そうね、みんなSSさんの健闘を称えて、拍手!!」 と観客を煽り、拍手を求める坂倉。 大拍手を、いいとものタモリのように手を振ってコントロールする。 OK、OKと観客に合図を送り、話しを続ける坂倉。 坂倉宏子 「いい? DIAじゃプロレスメインでココ(と自分の頭を指差す)であんた等と勝負するのがいないらしいけど、ココじゃそうはいかないから。私が居る限りね。さあ、みんな! 今後の健闘を祈って、もういちどSSに拍手!!」 と、煽るやマイクを置き、坂倉がリングを降りる。 坂倉宏子 「さすが影山真琴、存在感はあるけどね。上だ、なんだ言う前に足掬われないようにってこと。ジュニア時代やDIAじゃほかに相手いないから、我が世の春なんだろうけどさ。まあ、面白くするから、いろいろとね」 影山真琴 「板倉か・・・ふん。なかなかおもしろいことしてくれるじゃないか。だがな、今日は様子見だよ。様子見。あたしらはファニーウイングスの援軍であって単独で試合なんて考えてなかったからなぁ。ま、ここも少しは面白くしてくれると期待しておくよ」 アッシュ 「今日は何もいうことないわ・・・ミッションコンプリートできなかったもの・・・」 |
第6試合30分一本勝負 芹沢すずな&○松井香織&豊多摩奈美 (18分26秒、片エビ固め:ブラックドラゴン・ドライバー) ソーニャ&ディアナ&×REIKO 試合前にREIKOの口から、ファニーウイングスは今月から正式に3人となったこと、各選手のリングネームを変更したことが発表された。その新生ファニーウイングスがこのところ負け続きのダブルドラゴン相手にどう戦うか。 ところが新生FWも、TTTを制覇したダブルドラゴンの勢いを止めることは出来ない。タッグワークが今ひとつである豊多摩を参加させず人数での有利を得るFW。それでもダブドラの連続旋風脚や、時折とは言え参加する豊多摩の強力な攻撃で五分の展開で抑えるのが精一杯。 ガードが乱入して試合を壊そうという動きに出たが、それはセコンドについていたカーシャが食い止め、結局松井がREIKOを沈めるという力関係がはっきり出てしまう展開となった。 REIKO 「ちょっと予定と違うわね。でもまあ、先月頑張ったおばさんにちょっとしたご祝儀よ。気にしない気にしない」 ソーニャ 「ウォームアップでいきなりあの面子相手なら、まあこんなもんでしょ? 少なくとも他の連中には負ける気はしないわね」 |
第7試合WWPL無差別級タッグ戦60分一本勝負 王者組 水瀬沙夜&×荒谷久美(KIZUNA) (21分22秒、足極め脇固め) 挑戦者組 ○川部雪江&ラブリーベル ※第4代王者が初防衛に失敗。川部&ベル組が第5代王者に TTTの一回戦で激突したこの両チーム。そのときはビューティ・コネクション側が勝利している。王者組としてはここで退けて力関係をはっきりさせておきたいところ。 荒谷が先発を買って出ると、川部を呼び込む。しかしBコネはこれを無視してベルが先発。ベル、意外にもルチャよりは日本式のレスリングで荒谷に対抗していく。荒谷の土俵では流石に有利な展開とは行かないが、幅広い対応力を見せる。不利になってきたところで場外からMACHIKOがブルーボックスで水瀬を攻撃し、渡辺と共に乱入。川部がエプロンからハードカバーの本(題名は「耶律楚材(やりつそざい)」)を持って乱入の様子を見せてレフリーの注意を引きつける間に、Bコネが3人で荒谷に攻撃をかける。 リングに戻った水瀬がブレンバスターでMACHIKOと渡辺をけちらすと、荒谷を助け起こして交代する。ベルのフライングニールキックやアームホイップを耐えた後鶴田式のバックドロップで反撃する水瀬。危機を脱する。 4人がかりで襲いかかるBコネに対し、望月がMACHIKOと渡辺を攻撃。リング上を2対2にしていく。しかし時既に遅く、集中的に攻められた荒谷の息がかなり上がった状態となっていた。川部が最後に荒谷を足極め脇固めでギブアップを奪い、Bコネが荒谷と水瀬のタッグに連勝。6月に結成された4人体制のBコネ初のタイトル奪取となった。 ラブリーベル 「おーっほっほっほ!常々言っておりますように美こそ力、美こそ正義!その美の体現者たるわたくしたちがベルトを奪うのは、火を見るよりも明らかだったのですわ!おーっほっほっほ!」 控え室へ戻る通路で、コメントを求める記者に囲まれるものの大荒れの荒谷。 荒谷久美 「負けた、負けた、うるさいッ! ああっ!? 負けたのがそんなに面白い!! だいたい、あれがタイトルマッチなの!! WWPLどうなってんだ、おらっ! 無差別級ってのはクラスじゃなくて、どんな手段もOKって意味なのか!! ふざけんなっ!!」 |
9月9日(火) 奈良県奈良市ACTセンター |
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恒例の前説映像からはじまる時空女神フレイヤ。そしてそれが終わるとこれまた恒例となってきたSitto団秘密アジトのシーンへ。いつも以上に怪しい黒いフードに身を包んだSitto団員達が、嫉妬の神像に向かってなにやら祈りの言葉を発している。 マスクド・ジェラシー1号「正攻法では撃破できぬとあれば搦め手でゆくが常道。そしてそれは呪いによってフレイヤの動きを止める。そういうことだな?」 ジェラシーレディ「御意」 マスクド・ジェラシー1号「2号でも勝てぬとあれば、確かにこういう手段を使ってみるのも良かろう!本日の怪人はお前だ、モモンガー!貴様なら勝てる!」 モモンガー「はい、がんばります!」 マスクド・ジェラシー1号「元気があってよろしい!ゆけ、モモンガーよ!」 第1試合新時空女神フレイヤ第6話「枷」 リングに元気よく入ってきたモモンガーは、今までの怪人とは違いマイクを持って正々堂々と勝負を挑んできた。それに応えて入場してきたフレイヤだが、その動きが重そうである。 モモンガー「君に恨みはないけど、Sitto団のために負けて貰うよ!嫉妬の呪いに捕らえられた君に、勝ち目はなーいっ!」 やはり正々堂々に見えてもそこは怪人。フレイヤの動きが遅いところにつけ込んでスワンダイブの前方回転ミサイルキックやコーナーからのダイビングボディアタックなどを決めていく。今までの中でも一番苦戦といえる展開となる。 そんな中、会場のある部分にスポットライトが当たる。そこに立っていたのは先日現れた黒装束。黒いマントとフードを脱ぐと、フレイヤとどことなく似ているがより雄々しい感じの戦士が立っていた。その戦士がマイクを握って言葉を発する。太く良く通る男性の声。 ???「フレイヤよ!その体の重さは呪いなどではない!こっそりとコスチュームに紛れ込まされていた重りのせいだ!」 フレイヤ「ええっ!?」 モモンガー「しまった、気付かれた〜っ!」 客席からは「今まで気付かなかったのかよ」というツッコミも入る中、一旦場外に避難してウエイトをはずしていくフレイヤ。モモンガーを戦士が牽制し、無事にいつもの動きが戻るフレイヤ。実力を発揮したフレイヤの前に怪人は敵ではなかった。必殺のノーザンライトプレスでモモンガーを撃破した。 ○フレイヤ (14分6秒、ノーザンライトプレス) ×モモンガー フレイヤが謎の男に名前を聞く。 フレイヤ「あの、助かりました。お名前をお聞かせ頂けますか?」 ??? 「名乗るほどのものではないが、雷の戦士と言っておこう。ではさらばだフレイヤ、また会う事もあるだろう!負けるなよ、フレイヤ!」 雷の戦士は力強くフレイヤを激励して去っていく。すると、スクリーンに次回予告が。 『雷の戦士という協力者を得て、時空Sitto団を迎え撃つ決意を新たにするフレイヤ。そんなこととはお構いなしにSitto団はさらなる怪人を送り込んでくる。それを迎え撃とうとするフレイヤだが…?次回新時空女神フレイヤ第7話「宿敵?」。今度も無茶苦茶動きまくるぜ!』 |
第2試合30分一本勝負 ○芹沢すずな (9分21秒、片エビ固め:レッドドラゴン・ドライバー) ×ファニー・ライトニング(SPWA) 芹沢とのシングル対戦要求を行っていたファニー・ライトニング。ようやく実現したのだが、芹沢は「今日はカードの都合でこうなっただけ」とリング上で語り、あまり乗り気ではない様子。そこでファニーはゴング直後から芹沢に突っかかっていく。 ドロップキックで芹沢を場外に叩き出したファニー、トペ・コン・ヒーロを決めるとさらに椅子の上へパイルドライバー。荒々しいファイトを見せ芹沢に火をつける。芹沢はファニーを鉄柱に叩き付けると、さらにパイプ椅子でファニーの頭を挟んでそこにミドルキック。椅子と鉄柱に挟まれたところに蹴りの衝撃を受けたファニーは朦朧となる。 その後芹沢ペースで進む中なんとか背後を取ってジャーマンスープレックスホイップを狙ったファニーだが、芹沢は後方回転して背後に着地。旋風脚からのレッドドラゴン・ドライバー。激しい展開の試合は10分を前にして決着。 芹沢すずな「私を怒らせるから痛い目に遭うんです。実力の差が骨身にしみたことでしょう」 ファニー・ライトニング「これよ!こういう試合こそ、私の真骨頂なのよ!! くっくっくっ。一度で終わりだと思ったら大間違いよ! これからとことん追い詰めてやるわ!!」 |
第3試合30分一本勝負 ○ソーニャ(EWA) (14分33秒、ジャーマンスープレックス) ×アニタ・アッサム(SPWA) アッサムのパワーに苦しめられるソーニャ。そこでソーニャは腕を痛めつける作戦に出る。ラリアットを脇固めで切り返し、組み付くところを腕ひしぎに捕らえるなどサンビストの本領を発揮。それでもパワースラムやパワーボムホイップなどを放ってパワーファイターぶりをアピールするアッサム。だが、調子に乗ったところでソーニャの香水噴射の目つぶしを受けて勢いに乗れない。 背後の取り合いの中、痛めた腕でホールドが甘くなっていたアッサムはバックを許してしまう。一度目のジャーマンはカウント2で返したが、ソーニャこだわりのジャーマンスープレックスを立て続けに3発食らってしまう。アッサムは重い分ダメージも大きかったか、最後はさすがに返すことが出来ず3カウントが入った。 ソーニャ 「ふふん、楽しかったでしょ? 次はもっとかわいがってあげる」 アニタ・アッサム 「欧州レスラーのわりにこずるいレスリングするじゃないか。だから日本は面白い」 |
第4試合30分一本勝負 ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA)&○荒谷久美(KIZUNA) (22分22秒、高速ジャーマンスープレックス) MACHIKO&×渡辺智美 Bコネの川部、ベルタッグに敗北が続いた荒谷。ここでMACHIKOと渡辺にまで負けるわけにはいかないと、序盤から積極的に仕掛ける。しかしMACHIKOの目つぶしや渡辺の逃げ回り作戦などでペースがつかめない。さらにはロープワークの時に場外から川部に足を引っかけられて転倒させられるなど、ペースに乗れない荒谷。 しかしブラックが好フォローを見せ始める。エプロンから荒谷をブルーボックスで殴りつけようとしていたベルを掌打で叩き落とし、ニュートラルコーナー近くに来た渡辺を背後からスリーパーに捕らえる。そこに荒谷の対角線ラリアットが決まると、ブラックはMACHIKOを捕らえて場外へ。荒谷、ふらつく渡辺を高速のジャーマンスープレックスで仕留めて一つBコネに借りを返した。 ブラック・ヴァルキリー 「ま、こんなとこでしょう」 荒谷久美 「てめえらザコ相手にしてるひまないんだよ!! ベル、でてこい!!」 渡辺智美 「ふん、散々引っかき回されたくせに最後の攻めで勝ったからって調子づいた様子見せちゃって」 |
第5試合30分一本勝負 アッシュ(フリー)&○影山真琴(フリー)&ディアナ (16分1秒、膝フォール:フライングニールキック) ×セラフィム・レイ&サイフィス真美&坂倉宏子(KIZUNA) ファニーウイングスの助っ人に来たという影山とアッシュがディアナと組んで6人タッグに出場。レイを最初から標的に絞ると真美と坂倉を試合に介入させないように場外へ落とし、完全に分断して攻め立てる。 真美がアッシュに相性が良かったか、ディスカッターやエーテルちゃぶ台返しなどの得意技を仕掛けて流れを引き寄せる。しかし影山に百舌落としを仕掛けようとしたところキックで迎撃されてしまう。 場外でアッシュとソーニャが坂倉を、ディアナが真美を捕らえている間に、影山がレイを仕留めて悪の同盟軍が勝利した。 影山真琴 「はん! だから言っただろうが! この影山様はファニーウイングスの援軍だと! 前が前だからちーとばかし本気出したらこんなもんよ。板倉! 格が違うってのを少しは分かったのか? えー! オラァ!」 アッシュ 「まだまだ本調子にならないわね。・・・それにしてもサイフィスマミには気をつけないと・・・。あまり相性の良し悪しを作らないようにしないといけないわね・・・」 セラフィム・レイ 「うう〜、集中攻撃されて耐えきれないなんて、あたしもまだまだだよ〜。もっともっと、たくさん動いてかき回さなきゃね」 坂倉宏子 「連携では負けないんだけどね。ちょい様子見たら見事に分断されたわ。こうじゃなきゃ面白くないけど。司令塔、そしてプロレス頭で影山に負けらんないんだわ、さすがに。次は、こっちが取るから」 |
第6試合インディー6人タッグ戦30分一本勝負 王者 水瀬沙夜&望月登子&○高村あかね(KIZUNA) (17分40秒、ファイヤーボンバー) 挑戦者 ×高岡ユーリ&神西志乃&木佐深月 ※王者組が初防衛に成功 TTTでは不本意な成績に終わったエクストリームストームだが、タイトルマッチまで負けるわけにはいかない。水瀬が攻められるシーンが目立つが、望月と高村は得意の攻撃力を活かして暴れ回る。 望月が神西の竜巻谷落としで大ダメージをくらい、あわやカウント3かというシーンがあったがここはギリギリで水瀬がカット。ピンチを脱したESは一気に攻め立て、高村が高岡から3カウントを奪ってベルト防衛に成功した。 望月登子 「クライシス程度には負けないよ。こっちは世界にケンカ売ってるんだからな。もっと楽しめる戦いが出来るようになってから出直してきやがれ!」 高村あかね 「ブラックとの勝負に勝ってから初めて言いたいこと言えるんじゃないの? クライシスは。方向性見えないのに負けてられないっての!」 高岡ユーリ 「くそ、攻め込まれちまったか。わりぃ、オレがもう少し耐えてたら」 神西志乃 「謝罪などいらん。次に勝つためにどうするか。それを考える方が建設的だ」 |
第7試合30分一本勝負 松井香織&○豊多摩奈美 (17分20秒、J.O.スープレックス) ×川部雪江&ラブリーベル 川部、ベルのBコネタッグはタッグ王者のベルトを腰に巻いて登場。羽衣のような透き通ったガウンを羽織った二人は、リングの周りを回って客席にアピールを行いながらリングイン。ベルはマイクを持つと「無差別タッグ王者が青コーナーというのはどういう事ですの?あなた方、場所を譲りなさい」と挑発。それに松井は「俄チャンピオンが生意気いってるんじゃないよ。この試合でお前達が勝てば次からは青コーナーを譲ってやる」と返す。 川部と松井の静かなレスリングからスタート。立った状態で川部をヘッドロックに捕らえる松井だが、その背後からMACHIKOがブルーボックスで松井を殴打。思わず川部を離してしまう松井に、川部スモールパッケージホールドに丸め込む。カウントが危うく三つ入りかけてしまうが、ギリギリで松井クリア。 芹沢がリング下に現れてセコンドの介入に目を光らせると、Bコネは苦しくなる。自力に劣るだけに二人がかりでかかるが、松井のダブルランニング掌底ではじき飛ばされる川部とベル。松井のブラックドラゴンドライバーに捕らえかけられたベルを、松井にミドルキックを決めて救出する川部。しかしその背後から豊多摩の強烈なミサイルキックが決まり、川部はロープ付近まで転がっていく。豊多摩に引き起こされた川部、そのまま背後を取られてJ.O.スープレックスで3カウント。 松井香織 「これで分かったんじゃない?どちらが格上なのかということがね」 ラブリーベル 「セコンドに芹沢をつけるなど、卑怯ですわ!」 記者 「え、Bコネもセコンドが介入してましたけど」 ラブリーベル 「わたくしたちは正義ですから何をやってもいいのですわ。ですがあちらのは明らかに反則ではありませんの?お仕置きが必要ですわね」 |
9月15日(月) 滋賀県野洲町立総合体育館 |
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すっかりおなじみとなったスクリーンに前回までのあらすじを映し出されながらのナレーション。あらすじが終わると、すぐに怪人がリング上に姿を現した。 スクリーンからはSitto団総統、マスクド・ジェラシー1号が呼びかける。 マスクド・ジェラシー1号「ふはははは!今日も正々堂々と試合をしてやろうではないか!でてくるが良いフレイヤ!」 しかし、フレイヤは姿を現さない。ざわつきはじめる会場。 マスクド・ジェラシー1号「どうしたのかね?臆したかフレイヤよ。これなら我らの不戦勝、このWWPLは我らのもの!わーはははは!」 哄笑をあげる1号。すると画面が切り替わって、石切場でスパイダとバットラがフレイヤに襲いかかっている。 スパイダ「ここは通さない」 バットラ「ここがお前の墓場になる」 フレイヤ「急いでるのに!牧村さんを助けなければこんなことには…」 牧村ゆきな「それはないんじゃないフレイヤちゃん」 どうやら、怪人がフレイヤの目の前で牧村を攫い、ここまで連れてきていたようだ。見過ごすのも後味が悪いと、なんとか助け出したもののまだ怪人を倒せてはいない。 2対1では苦戦するフレイヤ。そこに現れる雷の戦士。強烈な蹴りでフレイヤの上に乗ってマウントポジションを取っていたバットラを蹴飛ばす。 雷の戦士「さあ、会場へ急ぐのだフレイヤ。ここは俺が引き受ける」 フレイヤ「はい!」 そして再びマスクド・ジェラシー1号が画面に現れる。 マスクド・ジェラシー1号「くくく、もう時間切れだ!これより我らが…」 すると、場内が暗転。スクリーンの映像も消える。 再びライトがともったとき、リング上にいたのはフレイヤ…いや。フレイヤと似たデザインだが、色の違うコスチュームに身を包んでいる。 マスクド・ジェラシー1号「何やつ!」 1号もスクリーンからではなく、会場に姿を表して新たな戦士に詰問する。静かに口を開く新たな戦士。 ???「我が名はブリュンヒルト。フレイヤの助けをするわけではないがSitto団は目に余る。私が相手をしよう」 そう言ってベアーデと対峙するブリュンヒルト。するとスクリーンに映し出されるのは久々登場ノーザンライトの妖精。 ノーザンライトの妖精「ええっ!?ブリュンヒルト?大変大変、早くフレイヤに教えなくちゃ!」 慌てた様子で飛んでいく妖精。ブリュンヒルトはそれを一瞥するが、再びベアーデに向き直る。 マスクド・ジェラシー1号「なにやらフレイヤの関係者のようだな!だが、そんなことはどうでもよい!邪魔するものは全て排除するのみ!やれ、ベアーデ!」 第1試合新時空女神フレイヤ第7話「宿敵?」 開始から一気に間合いを詰めて組み合う両者。ブリュンヒルトはすかさずベアーデの首を抱え込むと腰投げを連発。さらに背負い投げと、柔道のような動きでベアーデを攻め立てる。ベアーデもフライングショルダーアタックや重いハンマーなどで反撃。技対力の勝負となる。 スリーパーでベアーデを追い込むブリュンヒルト。ベアーデは体力を奪われて動きが遅くなる。そこをブリュンヒルト、ノーザンライトスープレックスから一気に腕ひしぎ逆十字へ。悲鳴を上げるベアーデだが、ここはロープエスケープ。だがブリュンヒルトは離さない。フレイヤとは違い、クリーンファイトの正義の味方というわけでもなさそうである。 そしてとどめはノーザンライトボム。ベアーデの頭がマットに突き刺さり、ブリュンヒルトがフォール。完璧な3カウントとなった。 ○ブリュンヒルト (14分30秒、膝フォール:バルムンク) ×ベアーデ ブリュンヒルト「今の技はバルムンクと言う。この技の餌食になりたくなければ、おとなしく立ち去れ」 マスクド・ジェラシー1号「小娘にそう言われて、「はいそうですか」などと返答すると思ったか!貴様もフレイヤ共々、嫉妬地獄に送り込んでくれるわ!」 ブリュンヒルト「出来るものなら、やってみるといい」 と、そこへやってくるフレイヤ。 フレイヤ「Sitto団!いつまでも好き勝手なことは…って、あら?」 ベアーデが片づいた様子を見てクエスチョンマークを浮かべるフレイヤ。 ブリュンヒルト「遅かったわね、フレイヤ。見ての通り私が始末した。お前だけに任せているわけにはいかない。だが、勘違いはするな、私はSitto団が目障りなだけ。次の目標は、お前だ」 フレイヤ「え?え?」 ブリュンヒルトはそう言い残すと、状況が今ひとつ飲み込めてないフレイヤの横を静かに引き上げていった。 するとスクリーンに次回予告が。 「次回予告! 新たなる時空女神、ブリュンヒルトは敵か味方か。一方Sitto団の次なる作戦は、時空忍者を使うこと!フレイヤはこの状況で果たして無事プロレス界を守れるのか!次回新時空女神フレイヤ第8話「くのいちあらわる」。次もまた、見て下さいね。んがっぐっぐ」 |
第2試合30分一本勝負 ○華山麗子&MACHIKO (14分14秒、片エビ固め:ムーンサルトダブルニープレス) ×ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA)&坂倉宏子(KIZUNA) BコネvsKIZUNAタッグ。MACHIKOはパートナーに二軍から華山を抜擢して試合に臨む。華山、このアピールチャンスをのがさじと積極的に試合に絡んでいく。技術、体格など強さの部分では苦戦を強いられる華山だが、間合いの取り方やレフリーのブラインドをついたバイティングなどを駆使していく。 華山のかみつきで額から大流血に追い込まれてしまった坂倉。視界が悪い中手錠でニュートラルコーナーから場外にぶら下げられてしまう。孤立したブラックの膝をMACHIKOと華山が集中攻撃。二人がかりのニークラッシャーやMACHIKOがブラックの足をロープに引っかけ固定したところへ華山のダイビングニードロップを決める等の痛めつけ攻撃でブラックの動きを封じる。華山のリバースDDTから華山がムーンサルトダブルニープレスからフォールし、ブラックから3カウントを奪った。 試合が終わってもBコネはメンバー総出撃でブラック、坂倉をいたぶる。真美がなんとかMACHIKOから坂倉の動きを止めていた手錠のカギを奪い取って迎え撃つが、大混乱は収まらない。若手が体を割り込ませて押さえつけて何とか場を沈めにかかるが、この乱闘は長時間続いた。 ブラック・ヴァルキリー 「2対1ではどうにも。拘束を許してしまった私にもミスがあったんですが‥‥。このままでは終わらせませんよ、必ず思い知らせてやりましょう」 坂倉宏子 「くそっ! いいようにやられたわ!! でも、これで勝ったと思ったら大間違いだから。さっき、ブラックとも話したんだけど、用心棒扱いでユニット入り決まったから。これから巻き返すわよ!!」 |
第3試合NWWA認定JFタッグ戦30分一本勝負 王者組 ディアーナ・アクトリス&○ソネット・デ・プラータ(TMLL) (18分10秒、片エビ固め:垂直落下式DDT) 挑戦者組 キャノンボール焔&×マンティス笹倉<アンバランス> WWPLの推薦によりJFタッグの挑戦者に選ばれたアンバランス。本来ならメキシコで挑戦するのが筋であるところだが、あえてWWPLが王者組を呼び寄せたという事からもアンバランスへの期待度が伺える。王者組も長きに渡ってJFタッグを保持しており、そろそろ返上という話も出始めている。勝っても負けても最後の防衛戦と言われる中、モチベーションが維持出来るか。 焔は赤いバンダナを首に巻き、笹倉は赤いタオルを腕に巻き付けて登場。赤は闘争本能を刺激する色。試合にかける情熱を表しているか。 WWPLの二軍でルチャの動きに多少は慣れているとはいえ、やはり本場の動きはまた日本スタイルとして変化している二軍のものとは違う。この違和感がアンバランスには不利に働いてしまったようで、動きが所々裏をかかれて焦ったような状態になってしまう。 特に深みにはまってしまった笹倉が捕まり、空中弾の餌食に。焔が何とかフォローするが、最後はソネットの垂直落下式DDTが決まってしまいタイトルの移動はならず。 キャノンボール焔「私達のデビュー戦以来の対戦、かぁ〜」 遠い目で回想する焔と、その脇で悔しそうにしている笹倉。 マンティス笹倉「ぬぅ〜、動きば読もうとしすぎたとがマズか点やったでんな・・・まぁだ修行が足りへんかぁ〜っ!」 キャノンボール焔「んっ? ソレは逆っ! タイトル奪取こそ失敗したけど、あの動きに惑わされなければ、今は互角っ! 対戦する機会がまた有れば、それを証明してみせますよっ!」 |
第4試合30分一本勝負 ×芹沢すずな (16分5秒、片エビ固め:アカシックバスター) ○サイフィス真美 芹沢を慕い、そして越えるべき目標としてきたサイフィス真美。峠を越したと言われる芹沢が、まだ世界王者でいる間に勝利しておかねば追い続けていた立場がない。その気合いを十分にオーラとして纏ってリングイン。無言で親指を地に向け、強烈な挑発。 ゴングが鳴った瞬間両者の蹴りが交錯する。共にはなった上段蹴りを互いにガードしあっている。次の瞬間両者身を翻し、芹沢の龍尾旋風脚、真美の白竜疾風脚が飛ぶ。動きの早い蹴りの応酬に場内ため息。そして両者一転して静かなにらみ合いになると、観客席も張りつめた空気になる。 じりじりと間合いを詰めた両者、腕の取り合いからロープワーク、グラウンドとベーシックなムーブでお互いのさぐり合い。一つ一つを確認するような動きから、真美のメキシカンストレッチが次々と繰り出される。カバージョ・ミレニアム(極楽固め)、カベルナリア、スパイダーネスト、ドラゴンパンサー。芹沢の体力を奪っていく。 芹沢の反撃は真美が芹沢の髪をつかんで引き起こしたとき。ほぼ密着に近い間合いから後転しつつ真美の顎を真上に蹴り上げる芹沢。ふらつく真美の背後を取ってスピードのあるドラゴンスープレックス炸裂。カウントを2でクリアした真美が場外へ逃げると、芹沢はラ・ケブラーダで追撃。さらに鉄柱へ真美を叩き付け、鉄柱とサンドイッチする形でハイキックを顔面に叩き込む芹沢。真美をリングに戻すと芹沢はレッドドラゴンドライバーからフォールに入る。これは位置が悪く真美の足がロープに届く。 芹沢がドラゴンダンスを狙うところ、真美の水面蹴りが見事に決まる。転倒した芹沢が起きあがり、膝立ちになった瞬間に真美のシャイニングウィザードが炸裂。倒れ込む芹沢だが真美はフォールに行かない。真美、苦しみつつもコーナー最上段へ上るとスカイツイスター式のエルボードロップ、アカシックバスターを決める。そしてフォール。ところがこれをカウント2.8でクリアする芹沢。ふらつきながらも起きあがる。 芹沢、飛び後ろ回し蹴りで真美をダウンさせるとエプロンへ。スワンダイブ式のシューティングスタープレス、ドラゴントルネードを放つ芹沢。だが真美はこれを膝を立ててカウンター。腹部を押さえてうめく芹沢に、真美はディスカッターを決めると再びコーナーへ。二発目のアカシックバスターを、ここぞというところで使うセントーン式で降り注ぎ、フォール。3カウントが入った。 激闘の終焉に、沈黙していた会場から大きな拍手が送られた。戦った両者共にダメージが大きく、這うようにしてリング中央で向かい合うと固く握手を交わした。芹沢がマイクを要求。 芹沢すずな 「後輩というものは、どうしてもいつまでも後輩としてしか見れないものです。ですが真美は、いえ、サイフィス真美選手は間違いなく立派なレスラーであると、思い知らされました。…真美。ありがとう」 そしてリング上で抱き合う二人。芹沢はリング上を勝者に譲り、松井香織の肩を借りて先に引き上げていった。 |
第5試合30分一本勝負 ○川部雪江&渡辺智美&ラブリーベル (16分20秒、蠍座固め) ×高岡ユーリ&神西志乃&木佐深月(A☆F) 徹底して高岡を狙うBコネ。木佐と神西を華山とMACHIKOが場外で動きを止める。高岡、なんとか逆襲して渡辺をジャーマンスープレックスからフォールするも、ベルがレフリーの注意を引きつけてカウントが入らず。これが最後の反撃となり、川部の蠍座固めに高岡ギブアップ。 ラブリーベル 「ほーっほっほっほ。いい感じの負け役ですわね、クライシスって」 高岡ユーリ 「くそっ!いいようにやられたままで済ませられるか!」 |
第6試合30分一本勝負 水瀬沙夜&○荒谷久美 (17分5秒、ムーンサルトプレス) ソーニャ(EWA)&×ディアナ 飛べるヘビー級、という特徴を持つ荒谷とディアナ。互いに力技と飛び技を交互に放ち合って技比べ。だが、盛り上がってきたところでディアナが荒谷の髪をつかんでフライングメイヤー。それを何度も繰り返したあと、さらにディアナは荒谷を羽交い締めにし、そこにソーニャが口紅で落書きをはじめる。 水瀬がカットしてから反撃開始の荒谷組。水瀬のバックドロップと荒谷のフライングラリアットのコンビネーションでディアナに大きなダメージを与えると、とどめに荒谷がムーンサルトプレスでディアナを沈めた。 しかし負けたもののソーニャがマイクを持つ。 ソーニャ 「あーあ、なんて試合するのよ。これじゃ四人そろわないと何もできないどこかの連中にベルト取られるのも当然よね? ま、心配しないで。間違いはいつかちゃんと正されるものだから。と、言う訳でわたしとディアナ、このタッグで無差別級タッグベルトに挑戦してあげる。感謝なさい」 荒谷久美 「負けといてうるさい!」 ソーニャ 「やれやれ。とうとう勝ち負けでしかプロレスの試合を計れないところまで堕ちちゃったってこと? いいけどあんまり情けないところ見せないでよね。後始末してあげるのはこっちなんだから」 荒谷久美 「 タイトルは勝ち負けだろが! それよりもフロント!! 無差別タッグのリベンジ、早くOKだしなさいよ!!元王者にリベンジさせるのは当たり前でしょ!!」 ディアナ 「見苦しいわね、元チャンプ。あなた達の出番は終わったのよ。さっさと退場しなさいな」 |
第7試合30分一本勝負 ○松井香織&豊多摩奈美 (14分6秒、チキンウイングドラゴンスリーパー) ファニー・ライトニング(SPWA)&×アニタ・アッサム(SPWA) ライトニングとアッサムの積極的な攻勢を受け、防戦一方となる豊多摩。しかし持ち前の柔軟性とタフさで、フィニッシュを狙ったアッサムのパワーボムホイップからの押さえ込みをはねのけてジャーマンスープレックス、バックドロップで反撃。 SPWA組攻め手がとぎれたところに松井のランニング掌底、ブラックドラゴンドライバーなどが放たれる。SPWA組、受けの上手さでWWPL組が攻め疲れを誘う作戦であることに気付くも、怒濤の反撃を凌ぎきれず。 ファニー・ライトニング 「ダブルドラゴンね。セリザワだけじゃない、マツイも標的だから。ぶっ潰してやるわ!!」 アニタ・アッサム 「この程度で私を潰したと思ったら大間違い。アッサムボムで必ずフォールしてやる!!」 |
9月19日(金) 福井県鯖江市総合体育館 |
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前回までのあらすじが終わると、なにやら小汚いアパートの一室で横になってポテチをほおばりながらテレビを見ているマスクド・ジェラシー1号の姿。だらしない姿である。 マスクド・ジェラシー1号 「ひまだのう」 ぼーっとテレビを見ていた1号だが、次の番組が始まるとなにやら集中しはじめる。どうやら時代劇を見ている様子。そしてやおら立ち上がると マスクド・ジェラシー1号 「うむ、これだ!刺客といえば忍者!くのいちを作ろう!」 かなり安直な発想から、新しい怪人が生み出されるのであった。 新時空女神フレイヤ第8話「くのいちあらわる」 フレイヤは挑戦状を手にしてリングに上がる。 フレイヤ 「挑戦状は受け取りました。いつでも準備は出来ています。かかってきなさい、Sitto団!」 その声に応えて会場に姿を現した1号。 マスクド・ジェラシー1号「お前のヒロイン気取りも今日までだ!やれ、Sitto忍者『クノイチ魔神壱号弐号!』」 なんと姿を現したSitto忍者は二人いた。壱号は長身、弐号は標準的な体格である。 フレイヤ 「二人がかりとは卑怯です!」 マスクド・ジェラシー1号 「忍者とは卑怯なものなのだよ!と、Sitto忍者の二人が言っておったわ!」 ハンディキャップ戦となってしまったフレイヤ。壱号が踏み台となって弐号がフレイヤに飛びつきヘッドシザースホイップを決めたり、弐号が羽交い締めにした所へ壱号のエルボースマッシュが決まったりとフレイヤ苦戦。場外へフレイヤが逃げても、弐号がトップロープを飛び越えて直接飛びついてコルバタを決める。 ところが場外戦の中、壱号を背後から襲う影。それはブリュンヒルトであった。背負い投げを仕掛けてきた壱号を裏投げで切り返してからフレイヤを救出。フレイヤをリング上に戻すと ブリュンヒルト 「これで2対2。異論はないな、Sitto団!」 マスクド・ジェラシー1号 「ええい、二人まとめて退治してしまえ、クノイチマシーンズ!」 リングの下へ潜り込むなどの攪乱戦法を使うクノイチ魔神達だが、二人の時空女神は背中合わせになって警戒。挟み撃ちを狙ったところを逆に迎撃することに成功した。そして一気にとどめに入る。フレイヤが壱号をブリーシンガメンで捕らえ、その間にブリュンヒルトが弐号をバルムンクで仕留めた。 ○ブリュンヒルト&フレイヤ (16分38秒、バルムンク) クノイチ魔神壱号&×クノイチ魔神弐号 マスクド・ジェラシー1号「うぬぬ、こやつらでも勝てなんだか。しかし!これは元々二人がかりでフレイヤを倒そうとしていたのであって、2対2は想定していたわけではない!よって作戦ミスではないのだ!」 よく分からないいい訳をして逃げ帰る1号を呆れて見送るフレイヤとブリュンヒルト。横からカンペを渡されると、次回予告モードに入る。 フレイヤ 「で、次回予告ですが」 ブリュンヒルト 「次は私達の直接対決。早いうちにどちらが上か、今の立場を決めておいた方がいいわ」 フレイヤ 「受けて立ちましょう。でもSitto団退治の方が優先ですよ」 ブリュンヒルト 「分かっている。奴らが乱入してこないよう、手は打っておこう」 フレイヤ 「次回、新時空女神フレイヤ第9話」 ブリュンヒルト 「『対決』。ハートに届け!」 フレイヤ 「プラクティス! …毎度思うのですが、予告のネタってどこから取ってるのでしょう」 |
第2試合30分一本勝負 ○ファニー・ライトニング(SPWA) (11分56秒、450スプラッシュ) ×木佐深月(A☆F) 開始直後からスピーディな展開。側転、前転などからの蹴りを放つ木佐、フライングニールキックやリバースのフランケンシュタイナーなどのダイナミックな技を繰り出すライトニング。場外戦から椅子を持ち出して木佐を一撃したライトニング、リングに戻ってはその椅子を持ったままムーンサルトプレス。これでは決まらなかったが、改めて450スプラッシュでフィニッシュした。 ファニー・ライトニング 「アクロバットレスリングならこちらが上! 舐めるな!!」 |
第3試合30分一本勝負 △望月登子 (時間切れ引き分け) △アニタ・アッサム(SPWA) アッサムのラリアットで一回転して叩き付けられる望月。だが、雄叫びを上げてフォールを返すとわがままな膝小僧で反撃。重い蹴りの連打にアッサムも蹴り倒される。アッサムのアッサムボム(ライガーボム)、さらにはカミカゼ・アッサムボム(雪崩式ライガーボム)や望月のツイスター、三角跳び延髄切りなど双方がフィニッシュホールドを次々に繰り出す。それでも両者意地で肩を上げ続け、30分の時間切れ。激しい戦いの決着は次の機会へと持ち越された。 望月登子 「く〜、効くね〜。体の大きさで負けてるから流石に結構きついよ。だけどそう簡単には沈んでたまるかってね」 アニタ・アッサム 「やるじゃないか。私の技を受けてつぶれないんだからたいしたもんだわ。楽しめる相手はまだまだ多そうね」 |
第4試合30分一本勝負 ○水瀬沙夜&荒谷久美(KIZUNA) (15分23秒、片エビ固め:鶴田式バックドロップ) ×高岡ユーリ&神西志乃 前の月に高岡に敗北した荒谷、この試合では高岡にお返しと激しい攻めを見せる。投げっぱなしのパワーボムからダイビングヘッドバット。フライングラリアットからコーナーに持ち上げては雪崩式フランケンシュタイナーで追撃していく。だが高岡もやられたままではいない。背後を取られたときに足下へ潜り込んで裏アキレス腱固めに捕らえると、神西を呼び込んで荒谷の延髄へギロチンドロップを落とさせる。 神西も投げの打ち合いで水瀬を押す。背後を取った水瀬へ、神西は肘を叩き付けてホールドをはずすと電光石火の一本背負い。さらに内股、体落としと世界を取った技の数々を繰り出す。さらに脇固めで水瀬にギブアップを迫っていく神西だが、これは荒谷がカット。 前無差別タッグ王者に善戦したクライシスだったが、後半はやはり荒谷はこの中では頭一つ抜け出ていることがはっきりする展開に。垂直落下式のブレンバスターで高岡に大きなダメージを与えると、水瀬とチェンジ。神西を場外から引きずり落とし、水瀬がバックドロップで高岡を仕留めるアシストを行った。 荒谷久美 「クライシスなんざ相手してるヒマないっての!!」 高岡ユーリ 「せっかく先月いい感じで終わったのに、今月は負け続けかよ。悔しいぜ…」 神西志乃 「とりあえず標的は水瀬だ。あいつを倒して、上の位置に食い込ませて貰う」 |
第5試合30分一本勝負 華山麗子&川部雪江&×MACHIKO&ラブリーベル (22分17秒、片エビ固め:浴びせ蹴り) セラフィム・レイ&サイフィス真美&坂倉宏子(KIZUNA)&○ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA) チーム名称選考中の坂倉組。4人で組んでの初戦はBコネとの勝負。すぐに試合権利者以外がコーナーから出てきて手出しするBコネに、坂倉、真美が少々苛立ちを見せる。真美とベルの絡みに入ってこようとした華山を、先日華山に敗北しているブラックが急襲。場外へ華山を叩き落とすと、鉄柱に華山の肩を叩き付ける。華山は場外でうずくまる。 ベルがフライングニールキックでレイをダウンさせて川部と交代。川部、レイを引き起こしてコーナーへホイップすると串刺し掌底を一撃加える。そしてレイをコーナーポストの上に座らせ、雪崩式一本背負いの体勢。ところがレイ、川部を突き落とすと振り返った川部に対して飛びつき高速のウラカン・ラナで丸め込む。ベルとMACHIKOのカットを他のメンバーが防ぎ、試合が決まったと思われた瞬間華山が場外からレフリーの足を引っ張ってカウント妨害。タイミングとしては3カウント入っていた。勝ったと思ったレイはその隙を川部に突かれ、アキレス腱固めをしかけ、さらには監獄固めへ。苦しそうな表情を見せるレイだが、ロープが近かったために何とかエスケープに成功。 20分を超える試合になった中、後半Bコネの反則をことごとく潰すことに成功したブラックが流れを引き寄せる。掌打でMACHIKOをふらつかせて、とどめの浴びせ蹴りから抑え込んでブラック・ヴァルキリーが勝利した。 坂倉宏子 「スタートは上々! 4人での初戦でこのメンツ倒せたのは大きいから。これで各々が自分のパートを理解して試合できれば負けないからね」 セラフィム・レイ 「うんうん、なかなかいい感じ。ブラックちゃんと組んでジュニアタッグ戦線にいくのも面白いかな?あたしはタッグ苦手だけどね、あはは」 ラブリーベル 「あの黒覆面、腹が立ちますわね。目障りですからはぎ取ってしまいましょう」 MACHIKO 「素顔が見られて恥ずかしいなら、真っ赤な血で素顔を隠して上げるわよ。美しく血化粧で飾って上げる」 川部雪江 「ところで、無差別タッグに挑戦させて欲しいという方々がおられるようですけど」 ラブリーベル 「わたくしたちに連敗した前王者様まで恥ずかしげも無く名乗りを上げているのでしたわね。美しくないわ。まだファニーウイングスの方が美のなんたるかを多少とは言え理解されてるのではないかしら。面白そうですからソーニャ、ディアナの挑戦を受けますわ」 川部雪江 「そうですね。…あ、でも、荒谷さんもいい素質があると思いませんか?」 MACHIKO 「へぇ?それって荒谷をうちに入れようって事?」 川部雪江 「無理でしょうか」 ラブリーベル 「確かに造形は悪くないですわね。精神改革をして頂ければ、ビューティ・コネクションの一員にして差し上げないこともありませんわ。おーっほっほっほ!」 |
第6試合WWPLジュニアヘビー級戦30分一本勝負 王者 ○REIKO (18分15秒、スモールパッケージホールド) 挑戦者 ×渡辺智美 ※第5代王者が初防衛に成功 風船ガムを膨らませながら登場のREIKO。余裕の表情。一方渡辺はその挑発を見ても笑い流し、コンパクトで化粧の状態をチェックする。ゴングが鳴った瞬間渡辺はそのコンパクトをREIKOに投げつけ、それが額に命中。ふらつくREIKOへいきなりの大技、ヘブン・スマッシャーを放つ渡辺。 さらにSTフェロモンでREIKOを締め上げる。ガードがカットに入ろうとするが、ベルに捕まってしまい鞭を首に引っかけられてしめられる。いきなりのピンチだったREIKOだが、渡辺が諦めるまで耐えきった。REIKOを引き起こす渡辺。REIKOはこの瞬間渡辺の目を突き、お返しの大技エクスカリバー。膝で押さえ込むが、これはカウント2。 中盤はお互いの口撃戦。細かい技の間に相手の悪口を言いふらす。これはお互いへのダメージも会場の反応も互角で決着がつかず。そしてこの試合は意外な展開で決着がついた。REIKOがエクスカリバーを狙うところ、渡辺が耐えて持ち上げられまいとする。その瞬間REIKOは渡辺をくるりと丸め込んで、虚を突く3カウントで防衛成功させてしまった。 ベルトを受け取ったREIKOはマイクを持つ。 REIKO 「あっはっはっはっは!バーカ!こんな子供だましに引っかかっちゃって、おっかしいの〜。だからお前は色ボケしてるって言ってるのよ。あははははははははは!」 ひとしきり笑うと、リングの四方を見回すREIKO。 REIKO 「さて、次の挑戦者は誰にするかな?真美だのもっちーだのはなんか普通だからつまんないのよね。あたしは今気分がいいから、このベルトに挑戦したことのないヤツから選んで上げる。負けが分かっている挑戦でよければ、かかってきなさいな」 次の挑戦者についての条件を出して、リングから去っていった。 |
第7試合30分一本勝負 芹沢すずな&×松井香織&豊多摩奈美 (16分43秒、体固め:バルキリースプラッシュ) ソーニャ(EWA)&○影山真琴(フリー)&ディアナ 影山の援軍を受けたファニーウイングスがトップ3のタッグと激突。豊多摩の気合いが入っており、影山の顔面へ強烈なドロップキックを決めたりソーニャのスープレックスを受けてもすぐさま立ち上がっての反撃をしたりと、いい動きを見せる。しかしファニーウイングスも連携を駆使して豊多摩、ダブルドラゴンの動きを抑え込む。 ディアナを羽交い締めにした豊多摩、松井にランニング掌底を呼び込むもディアナに振りほどかれて自分が直撃を受ける。その混乱の間を縫って影山が松井へハイキック。ディアナが豊多摩を、ソーニャが芹沢を抑え込む間に影山が大技バルキリースプラッシュで松井から3カウントを奪って見せた。 ディアナ 「上々ね!REIKOも防衛したし、ワタシ達もタッグのタイトルマッチに向けていいアピールが出来たんじゃない? これで次の興行でワタシが無差別シングルとって、10月か11月あたりに無差別タッグかしら?これからはファニーウイングスの時代よ!」 影山真琴 「ソーニャとディアナは良いタッグだよ。あたしがでしゃばるまでもなかったな。REIKOも良いチームを作ってるよな。ファニーウイングスと一緒だと負ける気しないよ。お互い何年もタッグしてるように息が合ってる。嬉しいね。このままファニーウイングスと同盟しつづけていきたいね。ともかくディアナ! 次のシングル獲っちまいな!」 |
9月25日(木) 石川県こまつドーム |
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スクリーン映像であらすじが説明されると、いきなりリング上にフレイヤとブリュンヒルトが上がっている。 フレイヤ 「あなたは一体何者なのですか?」 ブリュンヒルト 「フレイヤ、あなたと同じノーザンライトの力を受け継ぐ戦士の一人よ。だけど力を欲したのはSitto団を倒すためじゃない。それを契約内容とはしているけれどね」 フレイヤ 「では、何のために?」 ブリュンヒルト 「フレイヤ…いや、カーシャ!お前を倒すためだ!」 突然語気を強めたブリュンヒルトがフレイヤに襲いかかり、二人の時空女神の戦いが始まった。 新時空女神フレイヤ第9話『対決』 がっちりと組み合うと、ブリュンヒルトがまず腰投げでフレイヤを引き倒し、腕絡みを狙う。フレイヤは脱出するとブリュンヒルトの足関節を狙う。しかしモチベーションが上がらないのか、決まりが浅くすぐに振りほどくブリュンヒルト。 ブリュンヒルト 「やる気がないのか?それならば徹底的に痛めつけてやる!」 さらに激しさを増すブリュンヒルトの攻撃にたじろぐフレイヤ。今までにない大ピンチである。ところが。 マスクド・ジェラシー1号 「ええい、貴様ら!我らSitto団をさしおいて何をしておる!寂しいではないか。我らも混ぜろ!」 そしてRXやジェラシーレディを含めたSitto団数名と怪人軍団が乱入。リング上は大混乱になる。フレイヤ達の加勢として雷の戦士、牧村ゆきなも加わっての混戦の中、暴れてすっきりしたのか1号の号令と共にSitto団は引き上げていった。 フレイヤ (Sitto団の乱入により無効試合) ブリュンヒルト ブリュンヒルト 「余計な邪魔をしてっ!こうなったら先にSitto団を潰した方がいいみたいね。フレイヤ、それまでは休戦にして上げる。やられないように、首を洗って待っている事ね」 フレイヤ 「教えて下さい、どうしてわたしを狙うんです」 ブリュンヒルト 「…決着がついたときに教えて上げるわ」 ナレーション「次回予告!Sitto団の中には平和を愛する優しい怪人もいた。しかし嫉妬の炎を燃やさぬ怪人に用はないと追放されてしまう。ところが2号は怪人の実力を認めており、なんとかしてフレイヤを倒させようとするのだが…。次回新時空女神フレイヤ第10話『優しき怪人』。お楽しみに!」 |
第2試合20分一本勝負 ×MACHIKO (14分17秒、ドラゴンタイガースープレックス) ○坂倉宏子(KIZUNA) 技の多彩さ、激しさで攻め立てる坂倉。攻め込まれるMACHIKOだが髪をつかんだり坂倉の顔をロープにこすりつけるなどの小技でペースを乱していく。場外戦ではMACHIKOが鉄扇を持ち出して坂倉を殴打。徐々にMACHIKOに流れが傾いていく。しかし坂倉、リングに戻るとハイパーニー空牙からスパート。ドラゴンタイガースープレックスでMACHIKOを沈めて見せた。 坂倉宏子「相変わらず小技が上手いわ。いい加減、ユニットの名前も決めないといけないんだけどね(苦笑)。ま、最終戦、いい流れは作ったから。真美ちゃん、レイちゃん、ブラックにビシッと決めてほしいかな」 |
第3試合30分一本勝負 ファニー・ライトニング(SPWA)&○アニタ・アッサム(SPWA) (6分19秒、アッサムボム) 神西志乃&×木佐深月(A☆F) 意思疎通のミスが目立つクライシス。SPWA組もコンビネーションプレイは余り使わないが、個人技で組み立てて優勢に立つ。クライシスはいいところがなく、アッサムボムで6分という短時間敗北を喫した。 ファニー・ライトニング 「ストレッチにもなりゃしないわね」 アニタ・アッサム 「もう少し手応えが欲しいね」 |
第4試合30分一本勝負 ×高岡ユーリ (13分15秒、ジャーマンスープレックス) ○ソーニャ(EWA) グラウンド合戦を挑む高岡。余裕を見せて受けて立ったソーニャだが、高岡の早い動きに有利なポジションを取られていく。関節を決めにかかるソーニャだが、それも防がれて高岡有利の展開。そこで一度間合いを取ったソーニャ、詰めてくる高岡にパウダーを投げつけて視界を奪いスープレックスを次々とはなっていく。口紅を握ってのパンチで高岡をふらつかせたソーニャ、得意のジャーマンスープレックスで勝利。 なんとこれで今月全敗のクライシス。先の見えないスランプに陥ってしまったか、高岡は暗い表情で無言のまま引き上げていった。 ソーニャ「欧州スタイルでわたしに勝てる訳ないじゃない。少しは考えなさいよ。まぁ楽に勝てたからいいけどね」 |
第5試合30分一本勝負 水瀬沙夜&望月登子&○荒谷久美(KIZUNA) (13分54秒、体固め:パワーボムホイップ) セラフィム・レイ&×サイフィス真美&ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA) どん底に落ちかけていた荒谷、復活の兆しか。今月に入って今まで以上に気迫を押し出した試合を見せる荒谷、この試合でも積極的に試合を動かす。真美と望月が激しい蹴り合いで両者動きが止まる中、レイが真美とチェンジしてリング上で起きあがったばかりの望月に飛びついて高速のウラカン・ラナ・インベルティダ。あわや3カウントというタイミングだったがここは水瀬がカット。 ダメージが大きい真美がリングに入ったところを見計らって、水瀬と望月がレイ、ブラックを場外へ落とす。そして荒谷が強烈なパワーボムホイップで真美をマットに叩き付け、勝負有り。 望月登子 「技が軽いんだよ。ふらついてたって?真美の蹴りで少し頭を揺らされただけだよ。あの程度でエクストリームストームを倒せるかって!」 荒谷久美 「明日からカルガリー行ってくるから。本当の復活を見せてやるんだか ら!!」 ブラック・ヴァルキリー 「勢いだけですね。勢い以外に差はないと思いますけど」 |
第6試合3WAY6人タッグマッチ30分一本勝負 芹沢すずな&松井香織&豊多摩奈美 ○アッシュ(フリー)&影山真琴(フリー)&REIKO ×川部雪江&渡辺智美&ラブリーベル (16分19秒、ムーンサルトプレス) 9選手が入り乱れる試合形式。最初に取ったチームの勝利とあって警戒を常にしておかねばならない。 影山が渡辺に声をかけて松井を攻める。影山が松井にカニばさみを仕掛けて転倒させ、そこに渡辺に追撃の指示。ところが渡辺は影山へギロチンドロップを放つと引き起こして羽交い締め。松井に掌底の催促。ところが今度は影山がこれを避けてランニング掌底が渡辺に直撃する。 川部と渡辺がREIKOをブレンバスターで投げようとするが、アッシュと影山がフォローに入って三人で二人を投げ飛ばす体勢。するとベルが援護に入り、3対3。そこで豊多摩がREIKO側に加勢すると、BコネはMACHIKOが乱入してきて更に長くなる。続けて松井、そしてBコネセコンドにいた華山が加わって5対5で拮抗状態。そこに芹沢が両方を見比べ、当然松井側に回る。人数で勝った正規軍・ヒール連合がBコネを6vs5ブレンバスターで放り投げた。 これ以降Bコネが防戦に回る展開となる。正規軍とヒール連合はどちらが取るか、という主張でぶつかり合うも、やられるのはBコネという状態に。最後はソーニャの手助けを得たヒール連合が、上手くカットを封じて勝利した。 REIKO 「影ちゃん、アッシュ、いい動きだったわよ。こういう形式だとかなり頭を要求されるけど、そうなったらあたしたちが勝つに決まってるのよね。周りの見えない奈美や、烏合の衆レベルのBコネに負けるわけ無いでしょ」 影山真琴 「ありがと! REIKO! ま、ようやく3WAYが分かってきたかな。しかし、Bコネ? あいつらバカじゃないか? この影山様がせっかく協力してやろうとしてたのに断りやがって・・・おかげで正規軍の連中と協力するハメになったじゃねぇか! 今日の勝利はREIKOにあげるよ。正規軍と一緒に獲った勝利なんて虫唾が走るからな!」 アッシュ「・・・ミッションコンプリートしたのは私だけれどね。カゲヤマ・・・。しかしトリプル出す前にフォール出来てしまったわ・・・ちょっと興醒めね。次、来ることあるならば・・・そうねイタクラ達とかやってみたいわね・・・」 豊多摩奈美 「ちょっと混乱してしまいました。おいしいところを持っていったのは他の2チームでしたから、反省点は多いです。この形式は難しいですよ、ほんとうに」 ラブリーベル 「おーっほっほっほ!少し様子見が過ぎましたわね!それに集中攻撃を受けてしまっては、流石のわたくしたちも少々苦しかったですわ。ですが次にこのルールがあったら、わたくしたちが頂きますわよ!おーっほっほっほっほ!」 |
第7試合WWPL無差別級シングル戦時間無制限一本勝負 王者 ○ロナ・ヴァン・ダム(SPWA) (30分36秒、ハリウッドスタープレス) 挑戦者 ×ディアナ ※第2代王者が初防衛に成功 堂々王者として入場のロナ・ヴァン・ダム。外国人同士の無差別タッグ戦ではあるが、WWPL所属選手であるディアナにとっては当然完全ホーム。声援も多い。 動きの早いロナが先に仕掛ける。ミドルキックやスピンキック、フライングニールキックと足技中心に攻め込む。ディアナ、その足を掴むとロナを抱え上げて高角度のボディスラム。そしてトランス・フォー・レッグロックで足を攻めていくディアナ。 ロナはいつも通りの動きだったのに対し、ディアナはロナの足を狙ってのテクニック重視で組み立てる。ディアナのこの動き、しかし狙いとは逆に消極的な展開となってしまいロナの勢いを止めることが出来ない。押され続けたディアナが場外に待避したところロナがスワンダイブのライダーキックで追撃をかけると椅子の山にパワーボムを仕掛けてディアナをダウンさせる。さらにディアナを引き起こしたロナだが、ディアナ反撃。鉄柱にロナを叩き付けると場外でテキサス・サイクロン・ボム。さらいエプロンに上がったロナの足へラリアット。反撃を開始する。 後半猛反撃をしたがそれでも自信に満ちあふれたファイトをするロナの牙城を崩すことが出来なかったディアナ。ディアナとうとう力尽き、ロナがハリウッドスタープレスで初防衛を成功させた。 ロナ・ヴァン・ダム 「ベルトが私の腰に巻かれたがってるからね。帰ってくるのは当然でしょ。一本だけじゃ寂しいだろうから、まずジュニアベルトは全部いただこうかしらね。ヘビーだろうが、ジュニアだろうがすべては、この私。ファイティングアーティスト、ロナ・ヴァン・ダム(親指を立てた両手で自分を指し示しながら)の腰に巻かれるのよ」 ディアナ 「いいレスラーね。ワタシに勝ったのだから、しばらく負けて貰ったら困るわ。彼女にはもっと強くなって欲しい。そして十二分においしく熟したところでワタシがベルトを頂くんだから」 |