試合結果1月

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1月7日(火) 石川県産業展示館 スカイスター



第1試合20分一本勝負
カーシャ・イワーノヴナ&○セラフィム・レイ
(7分30秒、ジャックナイフ固め)
×



第2試合20分一本勝負
津上美紗(KIZUNA)
(9分16秒、ファイヤーバードスプラッシュ)
×香取梢(山陰道場)

津上美紗「ふいー。香取さんは強いっす。なんとか、最後は勝ったっすけど、まだまだっすねえ」



香取梢「あっさりリベンジされてしまいましたね。でも津上さん、これで今度はわたしが追いかける番ですから、覚悟しておいてくださいね」



第3試合20分一本勝負
望月登子&○高村あかね(KIZUNA)
(11分5秒、体固め:ジェットスクランダー)
×カルラ石神井ラブリーベル

高村あかね 「はい、勝ち! ‥‥まーちゃんの件? ノーコメント!!」



第4試合30分一本勝負
×NANA
(10分10秒、リングアウト)
アニー・ビーチ(A☆F)

アニー・ビーチ「去年のQOJ予選のYukiと同じ展開になっちゃったネ。NANAは地力が有るのは良く解るんだけど…自覚みたいなものが足りないかな?って思えちゃうんダヨ。強いだけじゃどうにもならない部分だけど、その辺がしっかりしてないから今日みたいなポカを避けられない訳で。ベテランの小手先の技術に負けているようじゃトップには立てないからネ。頑張るように☆」



第5試合30分一本勝負
×ルシフェル華山インフェルナルREIKO
(10分46秒、片エビ固め:百舌落とし)
渡辺智美&○サイフィス真美<マミナベ>



第6試合60分1本勝負
愛沢美奈子(A☆F)&○芹沢すずな
(14分10秒、片エビ固め:ドラゴンファング)
石黒翔子&×ディアナ・アームストロング

愛沢美奈子「芹沢さんとは東女の方では上手く関わるチャンスがなかったので…WWPLで仕切り直しという事で。実際、組んでみて『タッグでのリズムの作り方に秀でている』と再確認しました。私と組んで勝てるぐらいですからw。スカイスターに上がった理由??解ってるくせに(苦笑)」

1月10日(金) 徳島県徳島市立体育館 ハードヒット


第1試合15分一本勝負
神西志乃
(6分39秒、胴締めスリーパー)
×白鳥由帆(南海道場)



第2試合20分一本勝負
川部雪江
(4分19秒、脇固め)
×久保渚

力任せに攻め立てる久保、しかし川部のテクニックの前に空回り。
久保のラリアットを川部が脇固めにとらえて試合が決まってしまった。
悔しそうに顔を上げた久保は何か言おうとした様子だったが、結局無言のまま肩を落として引き上げていった。



第3試合30分一本勝負
×高岡ユーリ木佐深月(A☆F)<クライシス>
(8分16秒、片エビ固め:轟雷)
坂倉宏子(KIZUNA)&○水瀬沙夜


坂倉宏子 「なにかがもうちょっとだけ足りないんだろうね。それに気付いたらいいとこまでいけるはずなんだけど。去年、タッグリーグのときに見せてた必死さっていうか、そういうのが、なくなってるんだよなあ。そういうとこでしょ。水瀬ちゃんはもちょっと高村ちゃんとかが引っ張ってね、プロレスに対して吹っ切ることができればもっともっと伸びると思うんだけど」



第4試合KOオンリーマッチ30分一本勝負
×望月登子
(5分39秒、KO:フック)
立花美里



第5試合トルネードタッグマッチ30分一本勝負
ブラック・ブリザード(KIZUNA)&○高村あかね(KIZUNA)
(9分13秒、ファイヤーボンバー)
MACHIKO&×井上美香

高村あかね 「どーだ! 凶器使えばいいってもんじゃないんだよ!!」
ブラック・ブリザード 「高村さんの勢いに引っ張られただけですから」



第6試合30分一本勝負
小縞聡美
(15分28秒、パワースラム)
×芹沢すずな



第7試合30分一本勝負
豊多摩奈美
(15分58秒、J.O.サイクロン)
×松井香織

1月15日(水) 広島県福山市体育館 ハードヒット


第1試合ハイスパート600
×柊美鈴(山陽道場)
(518秒、トルネードスタープレス)
オリビア(山陽道場)

柊のエルボーと、オリビアのパンチが飛び交う打撃戦。
柊の突進を回避してコーナーに突っ込ませたオリビア、ボディスラムからトルネードスタープレスでピン。



第2試合15分1本勝負
高岡ユーリ&×木佐深月<クライシス>
(3分57秒、ビクトリアドライバー)
MACHIKO&○井上美香



第3試合20分一本勝負
×神西志乃豊多摩奈美
(18分29秒、招雷)
坂倉宏子(KIZUNA)&○水瀬沙夜

2002年WWPLデビュー組の中でも群を抜いた成績を収めている元柔道世界王者神西。
豊多摩がそのパートナーとなり、「同じコーナーから実力を見極める」と試合前のマイクアピール。
言葉通り豊多摩はあまり動かず坂倉、水瀬の相手を神西一人に任せる。
多彩な技を持つ坂倉、投げ技に特化しているためにキレは随一の水瀬の前に、さすがの神西も防戦に回るが、その基礎能力を見せつけるかのようなタフさでフォールを返していく。
最後は水瀬のダブルリストクラッチフィッシャーマンズスープレックス「招雷」が決まったが、仕留めるのに18分かかった坂倉、水瀬は納得できない表情。
負けた神西、善戦に拍手が送られるも勝利できなかったことへの悔しさを見せ、無言で引き上げた。

豊多摩奈美 「彼女、善戦しても勝たなければ意味がないというレベルに来ているようですね。それが器として早いのか遅いのか分かりませんが、先が楽しみなことには変わりないです」

坂倉宏子 「スタミナあるし、受け身上手いしレベルは高いと思いますけどね。プロレスじゃないよね、まだ。どんなもんか探りながらだったから、ちょっと時間かかりすぎ。プロレスってものがどんなものなのか教えたげないと、曲がっちゃう気がするけどね」



第4試合20分一本勝負
×高村あかね(KIZUNA)
(6分29秒、片エビ固め:白竜疾風脚)
サイフィス真美

「スカイスターのエース」となるべき選手と呼ばれるサイフィス真美。
最近目立った動きはないことが関係者では惜しまれる人材である。
この日も、高村と真っ向からぶつかり高村の苦手なメキシカンストレッチで攻め立て、また場外での激しいぶつかり合いにもつき合うという、中身のある試合を見せる真美。
そして最後にはオリジナルの横回転旋風脚、白竜疾風脚によって試合を決めた。

高村あかね 「くっそー! 良いのもらっちゃったよ。次、覚えてろ!!」



第5試合KOオンリーマッチ30分一本勝負
芹沢すずな
(50秒、KO:跳び回し蹴り)
×立花美里

2戦2勝の立花、テコンドー使いとしての芹沢とKOマッチで戦う。
立花が近づく前に高速の蹴りで間合いを取ったと思うと、いきなり間合いを詰めての跳び蹴りを放っていく芹沢の動きに立花も翻弄される。
2戦を制す武器となった「打撃に対するタフさ」を活かして詰め寄ろうとする立花だが、カウンター気味に蹴りで顎を打ち抜かれてなんと秒殺。



第6試合30分一本勝負
小縞聡美
(9分6秒、聡美キャノンボム)
×望月登子



第7試合30分一本勝負
川部雪江&○松井香織
(19分8秒、片エビ固め:ドラゴンスパイラル)
ディアナ・アームストロング&×インフェルナルREIKO<ファニーウイングス>

1月20日(月) 長崎県ncc&スタジオ スカイスター


第1試合15分一本勝負

(10分46秒、片エビ固め:斬月)
×津上美紗(KIZUNA)

雅 「早いだけなら、あたしの勝ちさ」

津上美紗 「雅さんは、すごいっすねえ。くるくる回られて目で追えなかったっす」



第2試合20分一本勝負
×セラフィム・レイアニー・ビーチ(A☆F)
(8分11秒、アトランティックタイフーン)
ルシフェル華山&○ディアナ・アームストロング

ディアナのフィニッシュホールドによって試合が終わったが、サプライズはその後起こった。
なんと華山がレイに対し、「天使と堕天使、今まで争ってきましたが考えを変えました。私たちでタッグを組み、まずトップを取ってから決着を付けませんか?」とアピール。
REIKOがリング下に現れ「何を勝手なこと言ってるの」としかりつけるも、華山は「レギオンは個々の動きに干渉しないのが良いところではありませんか」と言い返してレイの返答を待つ。
レイは「なんか怪しいけどなあ」と笑いを取った後で「でも、面白そうだからやってみよ」と承諾してしまう。
この聖魔天使同盟、さっそく28日にタッグのカードを組むことを要求した。

ルシフェル華山 「ええ、言ったとおりの理由です。レイさんも仰った通り、面白そうでしょう?」


アニー・ビーチ 「タッグ巧者のディアナに押し切られちゃったねえ…。反省カナ。…DIAの2000年度生も凄いけど、WWPLの2000年度生も粒が揃ってるネエ。暫くは状況を楽しませて貰うヨ、具体的にはソレから♪」




第3試合20分一本勝負
ケルビム伊藤渡辺智美&○サイフィス真美
(14分27秒、アカシックバスター)
カルラ石神井&×ラブリーベル



第4試合30分一本勝負
望月登子&○高村あかね
(5分21秒、リングアウト)
×カーシャ・イワーノヴナ愛沢美奈子(A☆F)


高村あかね 「悪いけど、もう帰るから。来たくなかったけど、組まれた試合あるし。‥‥カーシャには悪いけど付き合えなかった。次の試合? 知らないよ! なんで、あかねがコメントしなきゃなんないのさ! 勝手にやってたらいいでしょ? だいたい上げる方も上げる方だよ!!」
 と、言い残すやさっさと荷物をまとめてタクシーに乗り込んでしまった。次の試合を見たくない、との様子がありありと出ていた。



第5試合30分一本勝負
×芹沢すずな
(14分4秒、エリアル・ドラゴンスリーパー)
相川ユリ(DIA)

復活の「おばさん殺し」?
同期の豊多摩奈美、インフェルナルREIKOがともに02年12/31でベルトを失い、その敵討ちと自身の「おばさんキラー」として打倒を果たしていない芹沢に、相川が挑む。
DIAでは話題の中心人物も、WWPLでは試合に集中できる登場で気が楽なのか、動きにキレのある相川。
相川は芹沢の果敢な攻めに押されながらも、執拗に四の字固めで芹沢の足を殺すと一瞬の隙をついてエリアル・ドラゴンスリーパー。その、松井が得意とするチキンウイング式ドラゴンスリーパーと同じ形の技の敗北に芹沢は悔しさをあらわにする。
そして、28日に「ダブルドラゴン」との勝負を突きつけた。
芹沢は「パートナーは誰でも良いわよ〜。そのかわり、パートナーにもそれ相応の覚悟が必要だからね〜、ユリちゃ〜ん」と、にこやかながらもすさまじい殺気を放ってのアピールとなった。

相川ユリ「お〜ほっほっほ。昨年末の95年組の不覚はこれでチャラ!やっぱ真打はこのアタシよね〜(爆笑)……ところで、28日誰か組んでくれない?ウチ(DIA)の連中は旅行から帰った直後で頼めそうな人みんなアテにならないんだ〜(笑)」



第6試合30分一本勝負
NANA松井香織
(時間切れ引き分け)
石黒翔子インフェルナルREIKO

試合後、REIKOが「ユリのパートナーならあたしがやってあげるわ。ダブルドラゴンには借りを返さないと行けないし、たまにはレギオンを忘れて同期タッグでね。ええ、もちろんユリが去年の11月でnWoを脱退した影響もあって、今でもあっち(DIA)では難しいような気配があるけど、こっちでは関係ないもん」と、28日で相川と組むことを宣言した。


1月23日(木) 岡山県岡山県体育館 ハードヒット


第1試合15分一本勝負
柊美鈴(山陽道場)
(11分39秒、片エビ固め:ダイビングエルボードロップ)
×刹那(南海道場)


第2試合KOオンリーマッチ20分一本勝負
立花美里
(6分39秒、腕ひしぎ逆十字)
×神西志乃


第3試合20分一本勝負
高岡ユーリ&×木佐深月(A☆F)<クライシス>
(10分31秒、殷雷)
水瀬沙夜高村あかね(KIZUNA)

高村あかね 「クライシスは動きがちぐはぐ。タッグチームならもっとお互いのこと意識しろっての!」



第4試合20分一本勝負
×坂倉宏子(KIZUNA)望月登子
(7分18秒、ムーンサルトプレス)
MACHIKO&○インフェルナルREIKO

坂倉宏子 「あたた。失敗、失敗。まったく試合組みたてられなかったわ。望月ちゃんには悪いことしちゃった。私のミスだわ」



第5試合30分一本勝負
松井香織
(4分46秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ)
×ブラック・ブリザード(KIZUNA)

ブラック・ブリザード 「ベテランのインサイドワークっていうものですか。まさか5分以内で丸め込まれるとは思いませんでした。龍の首。落とす必要はあるみたいですね」



第6試合30分一本勝負
×川部雪江芹沢すずな
(14分51秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
ディアナ・アームストロング小縞聡美



第7試合WWPL無差別級シングルタイトルマッチ時間無制限1本勝負
王者
豊多摩奈美
(11分36秒、片エビ固め:J.O.クインビー・ボム)
挑戦者
×井上美香
※初代王者が7回目の防衛に成功

1月28日(火) 京都府KBSホール スカイスター


第1試合ハンディキャップマッチ20分一本勝負

(無効試合)
香取梢(山陰道場)鬼姫結梨花(山陰道場)

殺を相手に、山陰道場の02年組二人が挑むハンディキャップマッチ…だったのだが。
今まさに試合開始のゴングが鳴ろうかというタイミングで、覆面を被った人影が椅子で香取と鬼姫を襲撃。二人を場外に投げ捨てる。
その人影は、マイクを要求すると覆面を脱ぎながらしゃべりはじめる。
???「はいはい、悪いね香取に鬼姫。マイクが終わるまで場外でじっとしててや。えっと、京都の皆さんはじめまして。そこの場外に転がっとる二人と同じく山陰道場の選手で、西園寺京いいます。よろしく」
人影改め西園寺京は、立て板に水としゃべりはじめる。
西園寺京「今日のカード教えて貰ったら、第1試合がハンディキャップマッチだっていうやないですか。一軍の試合狙っとる道場生はいくらでもおるのに、それを考えんとそんな試合組まれたら、こりゃもうもったいないと思いませんか?せやから、慌てて鳥取から自腹でここまで駆けつけたんですわ。いやもう、間に合って良かった良かった。ギリギリやったんで焦ったけどな。」
と、本部席にいた社長がマイクを持つ。
太田垣社長「君の言いたいことは分かった、西園寺君。試合に出せ、と言うことだね?」
西園寺京「そうや。あきませんか?」
太田垣社長「許可しよう。カード変更、西園寺、殺組対香取、鬼姫組で第1試合を行います」


西園寺京(山陰道場)&○
(6分57秒、原爆固め)
香取梢(山陰道場)&×鬼姫結梨花(山陰道場)

最初に食らった椅子の恨みか、香取と鬼姫は西園寺を捕まえて自軍コーナーでストンピングの嵐。
西園寺は隙を見て転がりながらエプロンに待避する。そして起きあがると捕まえようとする香取をホイップしてリングしたに落とし、トップロープを飛び越えながらのドロップキックをリング内の鬼姫に見舞ってこれを脱する。
殺はさすがに実力が違う。香取、鬼姫の攻めを簡単に受けきると、動きの早いサイクロンホイップやフェイスクラッシャーなどを放っていく。
その後も積極的に前に出ようとする西園寺は、意志に反して攻められつつもギリギリで決めさせず殺と交代。最後は殺のジャーマンスープレックスが試合を決めた


西園寺京 「チャンスは待ってるだけじゃやってこない、自分からつかみに行かないと!ってことで。西園寺京、西園寺京をよろしくお願いしま〜す!」
殺 「選挙じゃないんだがな…」

鬼姫結梨花 「あれはいったいなんなのよ〜!いきなり乱入してきてしかもちゃっかり勝っていっちゃって!そういえば前に西園寺さんからこのままじっと待ってるのは嫌だとかなんとか聞いてたけどさあ、よりによってわたしの試合に乱入してこなくても良いじゃないですか、ねえ?もう、ほんとあったまきたんだから!どうせ道場興行でそのうち当たるし、そのときは今日の借り、き〜っちり返させて貰うんだから!覚えてなさいよ〜っ!」




第2試合20分一本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(8分57秒、オーロラエクスシューション)
×津上美紗(KIZUNA)

津上のトリッキーな空中殺法に序盤翻弄されたカーシャだが、自らもトップスピードでのシャープな空中殺法で対抗。
カーシャ、向かってくる津上の足をカニばさみで絡め取るとSTF、さらに裏STFへと繋ぐ得意コンビネーション「オーロラエクスシューション」で試合を決めた。

津上美紗 「カーシャさんはさすがっすねえ。どこに飛んでも目の前にカーシャさんがいるっすから」



第3試合20分一本勝負
ラブリーベル
(5分42秒、片エビ固め:チョークスラム)
×

身長170を超えるベル、しかし雅とのスピード勝負でも全く引けを取らない。
キャリア・パワーに勝るベルが終始試合を有利に進めての貫禄勝利。



第4試合20分一本勝負
カルラ石神井アニー・ビーチ(A☆F)
(6分39秒、サイクリング・ヤッホー)
×ルシフェル華山セラフィム・レイ<天使同盟>

ぎくしゃくしたタッチワークの天使同盟。
アニー・ビーチはあまり積極的に試合展開に絡まなかったものの、天使同盟の自爆に助けられた感のある石神井が華山をサイクリング・ヤッホーで固めてギブアップを奪った。



セラフィム・レイ「あはは、まだ上手く行かなかったね〜」
ルシフェル華山「まだ始まったばかりですから。ふふ、しかし不思議な気分でしたね」
セラフィム・レイ「そうだねえ。でもさ、きっともっといいコンビになるよね?」
ルシフェル華山「お互いに、その気があるならば」



第5試合20分一本勝負
望月登子&×高村あかね(KIZUNA)
(7分22秒、飛びつき式腕ひしぎ)
渡辺智美&○NANA

エクストリーム・ストームの激しい攻めを、試合巧者渡辺とNANAは上手くいなして自分たちのペースに持っていく。
高村がNANAにダイビングセントーンを見舞おうとコーナーに上ったところ、渡辺がロープを蹴って高村のバランスを崩す。コーナー上にリングを向いて座る形となった高村に、渡辺が雪崩式ミステリオ・ラナでマットに放り捨てる。そして起きあがった高村にNANAが電光石火の飛びつき腕ひしぎ。
完全に極まった高村、ほとんど耐えることが出来ずにギブアップ。

高村あかね 「試合は負け。もっちー、ゴメン。‥‥ハッキリ言っていい? WWPLの正気をあかねは疑うね。ふざけろって。タイトルマッチだよ、タイトルマッチ! ‥‥いいや、もう。あかね帰るんだから、そこどいて!」



第6試合30分一本勝負
愛沢美奈子(A☆F)&○サイフィス真美
(12分43秒、カバージョ・ミレニアム)
×石黒翔子ディアナ・アームストロング



第7試合30分一本勝負
芹沢すずな&○松井香織<ダブルドラゴン>
(14分05秒、チキンウイングドラゴンスリーパー)
×相川ユリ(DIA)金森麗子

相川ユリがダブルドラゴンとのタッグマッチのパートナーに選んだのは、昨年4月以来の登場となる「金森麗子」であった。
久々のお団子頭で登場の金森、明るい雰囲気でのリングイン。相川も、打倒ダブルドラゴンに勢いを得たという様子で意気揚々とコールを受ける。
相川、金森の同期タッグが序盤から松井を攻め立てる。相川のカウンターキックから金森のダイビングボディプレスのコンビネーションや、コーナーに貼り付けて対角線を走る串刺し式攻撃を交互に放つなど、ダブルドラゴン相手に優勢に立つ。
しかし、攻め疲れたかはたまたコンビネーションが完璧ではないためか。動きが止まった相川・金森組に、芹沢を起点に怒濤の反撃。芹沢が高速ソバットでコーナーの金森をリング下に落とすと、相川に対してはレッドドラゴンドライバーでマットに突き刺す。
そして場外の金森に芹沢は即座にラ・ケブラーダで追い打ちをかけると、リング上は松井と相川の一騎打ちに。レッドドラゴンドライバーのダメージが残る相川に、松井はランニング掌底からチキンウイングドラゴンスリーパーを完璧に極め、ギブアップを奪った。


試合が終わると、松井はマイクを要求。
悔しそうな相川、金森に対して「思ったよりはよくやったよ。でも、その程度で私たちを倒すのは、まだ無理無理」と、力不足を指摘。
松井香織「相川、自分の実力だけじゃなくパートナーの力を引き出す戦い方を覚えないと、タッグではそれ以上伸びないよ。力はついてきてるみたいだけどね」
 意外にも?、相川にアドバイスをする松井。そして金森にも
松井香織「金森。今日は良かったよ。そうやってクリーンファイトやってる方がお前には合ってるよ」
 遠回しながら正規軍に戻ってくるように呼びかける。
 しばらく考えていた金森、マイクを持つ。
金森麗子「それって、あたしを認めてくれるの?」
松井香織「実力は認めてるよ」
金森麗子「じゃあ、今度はもっと面白くしてみせる。だから、タイトルマッチ組んでくれない?」
 すっかりベビーフェイス時代に戻ったような金森に、松井も頷く。
松井香織「分かった。今日くらいの試合が出来るならね。パートナーは相川かい?」
 相川も再戦の機会をもらえそうとあって、金森にサムアップ。
金森麗子「そうね…パートナー候補はいろいろいるけど…。豊多摩奈美は…シングルでの強さは認めるところだけど、タッグが苦手なのは周知の事実。だから、パスね」
 横でうんうんと頷く相川。
金森麗子「NANAは、実力うんぬんはともかく、タイトル戦へ興味持ってない感じだし、相手を考えると手の内読まれすぎててちょっとね。あたしも少しやりにくいから、パス」
 頷く相川。
金森麗子「サイフィス真美…は、お互いタイプが似ててタッグパートナーとしてのバランスがちょっと取れないから、同じくパス。認めてない訳じゃないけど…」
 頷く相川。
金森麗子「智美は無理ね、試合する前にこっちが分裂しちゃいそう」
 激しく頷く相川。
金森麗子「川部雪江…まあ、大分成長はしてるけど経験が足りないからパスね。相手は一筋縄じゃ行かないダブルドラゴンだもん」
 頷く相川。
金森麗子「ってことで、あたしのパートナーは決まってるわ」
 そして相川に笑顔を向ける金森。相川も、笑みを返す。
金森麗子「あたしのパートナーは!みんな分かってるわよね!…ディアナ!ディアナ・アームストロング!」
ディアナ・アームストロング「ハーイ!」
 ディアナが喜び勇んで駆け寄り、会場にどよめきが走る。
相川ユリ「ちょっと麗子、どういう事よ!」
松井香織「金森!何のつもり!?」
金森麗子「あははははは!バカじゃないの!あたしのタッグパートナーはディアナ以外にいないのよ!だいたいあたしを誰だと思ってるのよ。インフェルナルREIKOよ!今回がクリーンファイトだったからって、次もそうである保証があると思ってるところが、甘いわね!」
相川ユリ「この…っ」
インフェルナルREIKO「だいたいさあ、影山ちゃんを裏切ったユリなんかと組んだのは、この前芹沢を倒したっていう実績に少し賭けてみたかっただけなのよ。それなのにギブアップ取られちゃって、なっさけない。役立たずはい・ら・な・い・の!」
相川ユリ「REIKO〜っ!」
 バカにされた相川、金森…いや、インフェルナルREIKOにつかみかかるが、即座にディアナが前に出て取り押さえる。
 暴れる相川だが、腕力で勝るディアナに後ろから羽交い締めにされて動くことが出来ない。そんな相川にREIKOは顔を近づけて話しかける。
インフェルナルREIKO「向こうのことは向こうのことだから、制裁とかそう言うのは無しにしたげる。ありがたく思いなさいな、ユリ」
 そしてダブルドラゴンに向き直るREIKO。
インフェルナルREIKO「で、タイトルマッチ組んでくれるのよね?さっきそう言ったものね?」
松井香織「…汚いな」
インフェルナルREIKO「それがどうしたのよ」
 開き直ったREIKOの台詞に、場内大ブーイング。
松井香織「いいわ、かかってきなさい。その腐った根性叩き直してあげる」
インフェルナルREIKO「腐ったった根性って何よ〜。さっき言った通り『次はもっと面白く』するためのパートナー選択なのに」
芹沢すずな「後悔するわよ〜」
インフェルナルREIKO「しないわよ。あたしは、自分が決めた行動に後悔はしないタイプなの」
ディアナ・アームストロング「ベルト、返して貰うわ。アジアヘビーのおまけ付きでね!」
 そしてREIKOは相川を解放したディアナと、ブーイングを気持ちよさそうに浴びながら悠々と退場。
 かるく肩をすくめて見送った松井。
松井香織「ダブルドラゴンは、あんな性悪に負けません。応援よろしくお願いします」
 そして拍手と歓声の中、芹沢と共に引き上げた。
 REIKO、ダブルドラゴンが去り、一人置いて行かれた相川。身体を小刻みに震わせながらマイクを掴む。
相川ユリ「あいつらぁ〜。三人だけで勝手に盛り上げって締めてるんじゃなぁぁぁぁぁいっ!」
 観客の爆笑を背におとなしくリングを降りる相川だった。


その後…記者達に捕まった相川が相川節を始める。
相川ユリ「ここに来るのも久々だったからいろんな意味で新鮮だったよ。ま、すずなさんにはきっちり勝たせてもらったし。アタシ的には……ぜんっぜん大満足じゃないっ!REIKOのヤロ〜、次に遠征した時はきっちり叩き潰してやるから覚悟しとけ!それと、松井さんにも今日の貸しはきっちり返す!次はタッグパートナー付きで来てやる〜」