試合結果9月

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9月7日(土) 和歌山県県立体育館

 試合開始前にリング上に正規軍が現れ、豊多摩が「今月は真美、REIKO、ディアナの3人がジュニアナンバーワンを決める大会、QOJへ出場するため不在です。しかし、WWPLタッグ公式戦と併せて、正規軍の頑張りで盛り上げていきますのでよろしくお願いします」と挨拶。会場からは応援の拍手が飛ぶ。
 そこに井上、MACHIKO、華山が登場。
「おいおい、それはREIKOとディアナがいない隙を狙って正規軍の権威を回復しようって事?火事場泥棒か空き巣狙いみたいなみっともない真似しやがって。だけど残念だったな、こっちにはテキサス遠征から帰ってきた、『テキサス女子クル−ザー級チャンピオン』の水瀬沙夜がいるんだ!」
 井上の言葉が終わると、水瀬と望月が入場。マイクを受け取った望月だが、赤コーナー側に控える正規軍、青コーナー側にいるレギオンの双方から距離を取り、水瀬と共にニュートラルコーナーへ。
「レギオンって言うのは好き勝手に暴れるための共闘派閥だったはずなんだ。あたしや水瀬は、井上、お前の駒じゃない。エクストリームストームとして、レギオンとは縁を切る」
 その望月の言葉が終わるか終わらぬかというときに、MACHIKOと華山が襲いかかろうとするが、井上が制す。そして「いい度胸だ。レギオンがWWPLの実権を握ったら、真っ先にお前達を追放してやる」と言い残して引き上げた。
 豊多摩も、「正規軍に味方してくれるわけでもなさそうね。いいわ、今日のところは・・・いい試合を期待しておくとだけ言っておきます」と言うと正規軍と共に退場した。



第1試合15分1本勝負
セラフィム・レイ
(8分32秒、片エビ固め:エンジェルスタンプ)
×ルシフェル華山



第2試合20分1本勝負
水瀬沙夜
(11分00秒、猛虎原爆固め)
×ブラック・ブリザード



第3試合20分1本勝負
×望月登子
(15分18秒、体固め:鳳仙花)
ブリザードYuki



第4試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
アンナ・ストーム&×エルザ・レオン<サドンインパクト>(勝ち点0)
(9分00秒、レッグロックアキレス腱固め)
高岡ユーリ木佐深月<クライシス>(勝ち点3)

SPWAのスーパータッグ、サドンインパクトがWWPLタッグ公式戦に殴り込み。
初戦は先月WWPL無差別タッグ戦で激闘を見せたクライシス。
カルガリーのトップの貫禄を見せるパワフルで派手な展開を見せるサドンインパクト。
クライシスは強敵相手の常套手段、足攻めに活路を見いだそうとローキックや脚関節攻めを展開。
木佐がエルザに組み付きながら自軍コーナーにつれてくると、高岡とタッチして2人がかりでストンピング、さらにコーナーに控えるアンナを跳び蹴りで場外へ落とす。
そしてその間に高岡がリング中央でレッグロックアキレス腱固めを完璧に決めると、エルザ耐えきれずタップアウト。好調を維持したクライシスが初戦をものにした。



第5試合30分1本勝負
豊多摩奈美
(6分14秒、ロッキーフェイスボトム)
×NANA



第6試合永田佐和子帰国記念「闘う翼・次代のヒロインシングルファイト」7番勝負第3戦30分1本勝負
×永田佐和子
(18分48秒、片エビ固め:サキュバスドライバー)
渡辺智美

再三の渡辺の攻めをしのいでは得意のバックドロップやマジカルボムで反撃する佐和子。
渡辺のインサイドワークにハマりつつも粘りを見せ、20分近い激闘を展開。
最後はラリアットで動きを止められたところにサキュバスドライバーを受けてしまい3カウントを奪われたが、健闘は光った。


渡辺智美 「成長してるわね〜。とにかく体力が強くなったって言うか、体が大きくなった感じがする。も〜、しぶといたから疲れちゃったわよ」



第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
坂倉宏子&○荒谷久美(勝ち点3)
(13分34秒、高速低空ムーンサルトプレス)
×MACHIKO井上美香(勝ち点0)


9月10日(火) 島根県くにびきメッセ


今月はA☆F主催のニューフェイストーナメント及び新人王戦を引き受ける事となったため、普段見る事の出来ない他団体の若手選手が多数参加する事になる。その第一陣が姿を現した。


第1試合15分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(3分15秒、ビクトル式腕ひしぎ)
×一碧なつみ

東京女子の一碧なつみが参戦。
両者サザンカップに出るほどのグラウンド巧者なので、関節の取り合いを期待する雰囲気。しかし、カーシャがいきなりフランケンシュタイナーを仕掛けて一碧の出鼻をくじく。
ドロップキックで目くらましをしかけたカーシャ、背後からとりついてビクトル式腕ひしぎを鮮やかに極め、一碧からタップを奪った。

一碧なつみ「あははっ、カーシャさんは相変わらず試合巧者で切り返す暇もないんで すよ…やっぱり、先手を取られたら辛いですね。油断していた訳ではないのですが隙を突かれたのは間違いない事実です…今日の試合内容は褒められたものでは…申し訳 ありませんでした」



第2試合20分1本勝負
水瀬沙夜望月登子
(8分39秒、片エビ固め:轟雷)
久保渚&×永田佐和子



第3試合ニューフェイストーナメント一回戦第2試合
×高千穂素子
(9分48秒、リングアウト)
棚橋ののみ

積極的に組んで投げようとする高千穂に対し、アームホイップからドロップキック の連携で高千穂を突き放して対抗する棚橋。だがフィニッシュに使えるような大技が無い悲しさでそれ以上の展開にもっていくことができず、じわじわと高千穂に追いつ められていく。
そして7分過ぎ、ロープにつまった棚橋に対して高千穂がドロップ キック。だが棚橋が素早くかがんでかわした為、高千穂がロープの間から場外へ転落 !!
慌てて場外へのダイビングボディプレスを敢行する棚橋。だが高千穂が素早く立ち 上がってきたため背後から肩車のように高千穂に飛び乗る形になってしまう。だが高 千穂も予想外の事態にバランスを崩して転倒。あわてて高千穂の頭にしがみついた棚 橋がそのまま頭をホールドした形で連続回転。結局高千穂が、棚橋の体重がのったま まひねりを加えられて頭から場外の床に突っ込む破目となった。
この、ほとんど事故に等しい人工衛星式スイングDDTもどきのため高千穂が完全 KO。棚橋がリングに戻った後も起き上がれず、そのまま20カウントを聞いた。

棚橋ののみ「あのね、えっとね、もとちゃん、きいてもいいですか?」
高千穂素子「……何だ」
棚橋ののみ「ののみに負けたのに、どうやって七瀬ちゃんを倒せるの?」
高千穂素子「な、なぬお……!!」



第4試合A☆F新人王戦Bブロック30分1本勝負【16】
×霞月いおり
(15分56秒、体固め:マウンテンストーム)
神西志乃

神西は女子柔道世界大会優勝者。しかし、プロレス転向に関して驚くほど話題が集まらなかった。
プロレス転向した後も道場での試合のみだったため、その時に関心を持っていた人も忘れてしまったような存在。
それに対するは01年WWPL新人王戦に出場し、準優勝を果たした若手の強豪霞月いおり。
格上の選手を何人と無く蹴り倒してきている実力派である。
開始直後からミドルキックを放つ霞月だが、神西の鍛え上げられた筋肉はそれをはじき返す。神西はすぐにこちらも蹴りで反撃するが、霞月こちらは素早い動きで回避すると、流れるような動作で再び蹴りを放つ。
強引に抱え込んだ神西、STOで霞月をマットに叩き付けるとそのまま腕ひしぎを狙うが、霞月体を捻って変則的な蹴りで脱出。両者の得意とする動きを発揮しながら互角の勝負が続く。
組み付いた神西に霞月が膝蹴りを放ったが、神西これを抱え込みキャプチュード風に投げたところで霞月の動きが止まった。畳みかけるように神西の裏一本背負い、マウンテンストーム。霞月顔面をマットに叩き付けられる。
神西、覆い被さるようにフォールし、これで3カウント。
試合終了のゴングが鳴ると殺気のこもった試合展開に静かになっていた会場から、拍手が送られた。

神西志乃 「ふん・・・まあ、悪くない」



第5試合A☆F新人王戦Bブロック30分1本勝負【22】
浜口風子
(8分42秒、片エビ固め:風神)
×フェリナス桂子

TENDERで顔を合わせた事のある両者の対決。
武器のエルボーを前面に押し出した浜口を、WWPLファンは柊美鈴と重ねたか大きな声援を送る。
桂子も負けじと身軽に動き回ってアピールし、転倒させては首四の字やロメロスペシャルなどで攻める。
動きの多さで上回った浜口、ランニングエルボードロップを連発してから風神(ダイビングエルボードロップ)でくるくるとよく動いた試合を締めくくった。



第6試合A☆F新人王戦Bブロック合30分1本勝負【19】
DG
(14分37秒、パワースラム)
×土方五十六

パワー殺法を得意とするDG、スープレックスを中心に組み立てる土方。
筋力に勝るDGが組み合いを制してブレンバスターを決めると、続けて何度もブレンバスター、そしてDDTからとどめと垂直落下式ブレンバスターを放ち、土方を押さえ込む。
土方これをブリッジして返すと、驚くDGにHIJIKATAスープレックス(喉輪ブリザード)で反撃。倒れるDGだったが土方もカバーに入る動きが遅く、カウント3を奪う事が出来ない。
最後はDGが、苦し紛れの土方の延髄斬りをガードしてパワースラムで押さえ込んで勝利。
試合後ふらふらと起きあがった土方、「不覚・・・」とつぶやくとコーナーに置いてあった脇差しを手にすると、その場に正座する。切腹のギミックか?と場内が興味を向ける中、セコンドについていた桜木雪乃があわてた様子で土方を抑え、立たせて引き上げていった。



第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
アンナ・ストームエルザ・レオン<サドンインパクト>(勝ち点1)
(30分00秒、時間切れ引き分け)
ブラック・ブリザードブリザードYuki<ダブルブリザード>(勝ち点1)

サドンインパクトとしては両者とも巧みな関節技を操るという点で初日以上に相性が悪いであろうダブルブリザードが相手とあり、捕まらないように早いタッチワークで仕掛ける作戦。
しかしその分攻撃の手がゆるむのか、ゆっくりとした展開で時間が進む。
大技を出すタイミングのつかめないサドンインパクト、関節技でとらえきれないダブルブリザード。
20分を過ぎてようやく試合が動き始め、ダブルブリザードの打撃とサドンインパクトのパワー殺法がかみ合いはじめる。それでもお互い勝負を決める決定打に欠き、時間切れとなった。



第8試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×坂倉宏子荒谷久美(勝ち点3)
(10分08秒、逆さ押さえ込み)
高岡ユーリ木佐深月<クライシス>(勝ち点6)

初戦をものにして勢いに乗るクライシス、ゴングと同時に仕掛けていく。
これを荒谷があわてずに対処、ダブルラリアットから坂倉とぞれぞれ同時にパワーボムを仕掛けて経験の差を見せつける。
その後は多彩な技を放って坂倉が主導権を握り、クライシスに見せ場を与えない。
しかし、荒谷が場外で木佐を抑えて坂倉が高岡にとどめのドラゴンスープレックスを狙ったところ、高岡がふりほどくと腕を絡めて逆さ押さえ込み。
なんとこれが決まってしまい、クライシス殊勲の2勝目。一気に決勝進出の確率を高めた。



第9試合45分1本勝負
セラフィム・レイ渡辺智美NANA&○豊多摩奈美
(16分12秒、ロッキーフェイスボトム)
ルシフェル華山リタ・モレナ&×MACHIKO井上美香

華やかな正規軍に対して、まさにヒールといった雰囲気のレギオン。リング上で試合している時も、エプロンサイドから正規軍の邪魔に入り、乱闘に持ち込んでいく。
ところが、華山がレイにこだわりすぎて渡辺に捕まり、それを救出しようとした井上らも正規軍にとらえられる形となり、形勢が逆転。
場内ではMACHIKOが粘りを見せたが、大技ロッキーフェイスボトムで丸め込まれて正規軍の勝利。

9月15日(日) 香川県高松市民文化センター


第1試合15分1本勝負
×水瀬沙夜
(8分31秒、片エビ固め:三角飛び延髄斬り)
望月登子



第2試合A☆Fニューフェイストーナメント一回戦第4試合【19】→【5】
×鬼姫結梨花
(9分06秒、リングアウト)
キャノンボール焔



第3試合A☆F新人王戦Bブロック第4試合【21】
霞月いおり(3点)
(5分48秒、霞三連)
×浜口風子(3点)

気迫と共に放たれた浜口のエルボーが霞月を場外に叩き落とす。
そして追い打ちと場外に向かってトペ・スイシーダのように肘から突っ込む。
たたみかける浜口、霞月をリングにあげて串刺しエルボー、そして必殺パターンの風神(ダイビングエルボードロップ)を放とうとコーナーに上がる。しかし起きあがった霞月、コーナー上の浜口にジャンプキックを放って叩き落とす。浜口がふらふら立ち上がったところに霞三連、あっという間に勝負を決めた。



第4試合A☆F新人王戦Bブロック第5試合【20】
×神西志乃(3点)
(14分19秒、片エビ固め:チョークスラム)
DG(6点)

両者組み合っての激しい投げ合いを展開。
神西、柔道仕込みの投げ技を披露し、DGも力任せに持ち上げては叩きつけると、正面からの砕き合い。
10分を過ぎてからDGが連続でチョークスラムを決めてフィニッシュを狙うが、4発目を切り返した神西がマウンテンストーム。これも決まらず。
両者動きが止まりかけるも、キャリア差によるものか、DGが先に回復。5発目のチョークスラムで神西を沈めた。



第5試合A☆F新人王戦Bブロック第6試合【23】
×フェリナス桂子(0点)
(10分15秒、HIZIKATAスープレックス)
土方五十六(3点)

組み付かれないようにドロップキックの連打やローキックで間合いを計る桂子。土方を横倒しにするとヒップドロップを見舞って歓声を浴びる。
押し気味に薦める桂子だったが、フィニッシュホールドのムーンサルトフットスタンプを出すタイミングが早すぎた。3カウントを取れず跳ね返されて桂子に隙が出来たところに、土方の延髄斬りが決まり、そこからHIJIKATAスープレックスで試合が終わった。



第6試合30分1本勝負
アンナ・ストームエルザ・レオン
(13分03秒、カナディアンメイプルリーフ)
リタ・モレナ&×MACHIKO



第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
ブラック・ブリザードブリザードYuki<ダブルブリザード>(勝ち点2)
(30分00秒、時間切れ引き分け)
高岡ユーリ木佐深月<クライシス>(勝ち点7)

2000年デビューの4人による公式戦となった。
開幕から好調のクライシス、昨年末のダブルブリザードを見ているようだと評判が上がっている。
木佐とブラックは7月のPA戦で相まみえている。その時木佐の打撃は捌かれてしまった。
しかしこの試合では木佐が立体的な打撃を披露、ブラックのガードの上から蹴りを叩き込む。
さらに高岡がYukiと互角以上のグラウンド戦を見せて勢いをアピール。
高岡に放った久々のブリザードダイバーも、木佐のカットで決め手にならず。
両者の意地が激突し、フルタイムとぎれることなく動き続けた。
なんとクライシス、未だ無敗。



第8試合永田佐和子帰国記念「闘う翼・次代のヒロインシングルファイト」7番勝負第4戦、WWPLジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
×永田佐和子
(12分17秒、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固め)
NANA
※第3代王者が4度目の防衛に成功

永田佐和子7番勝負、なんとNANA自らの申し出で急遽タイトルマッチに。
NANAに対抗して永田もファミレスのウエイトレス姿で登場。実力、人気共に上回ってみせるというアピールか。
テクニックだけでなく、アメリカで鍛えた力強さを発揮する永田が序盤のペースを握る。お盆を奪って掟破りの逆お盆スマッシュを見せる。
勢いに乗った永田はバックドロップホールドを狙って背後を取るが、NANA前転で切り返して膝を極めて上手さを発揮。
徐々に追いつめられていった永田、ハンマーラリアットで一発逆転を狙うがこれも飛びつき腕ひしぎに切り替えされてギブアップ。

試合終了後にリングに残ったNANA、ここで稲葉ましろの持つインディージュニアシングルへの挑戦をマイクアピール。さらに、「鳥取出身のましろちゃんなら、挑戦者として文句ないのだ〜」と、いつものように勝手にWWPLジュニアの挑戦者に稲葉を指名。どうやらインディージュニアとWWPLジュニアのダブルタイトルマッチを希望しているようだ。



第9試合30分1本勝負
×セラフィム・レイ豊多摩奈美
(15分30秒、ナイアガラドライバー)
ルシフェル華山&○井上美香

9月20日(金) 鳥取県境港市パチンコ店駐車場

第1試合20分1本勝負
水瀬沙夜&○望月登子
(5分59秒)
高岡ユーリ&×木佐深月



第2試合A☆Fニューフェイストーナメント一回戦第5試合【19】
×ルミナス疾風
(8分14秒、ファイヤーバードスプラッシュ)
津上美紗

開始直後は疾風の空手仕込みの打撃に押されていた津上だが、徐々に動きの軽さを発揮しはじめて間合いをとりながら立て直す。
疾風、津上が立ち直りかけたところにキック連打から得意のレッグラリアットを決めてカバーに行くがこれが決まらず、逆に津上のハーフボストンに捕まる。
そのあとも膝を攻められた疾風、動きが鈍り津上を捕らえきれなくなる。
最後は津上がファンタジア(不知火)からファイヤーバードスプラッシュで勝利した。



第3試合A☆F新人王戦Aブロック第7試合【26】
浜岡奈々緒(9点)
(5分40秒、アトミックジャーマン)
×(0点)

今までTENDER他で格上には強さを魅せていた命だったが、この新人王戦に入って苦戦が続く。
浜岡の下馬評通りの安定した戦いに、丸め込む隙を見いだすことも出来ず。
浜岡、完全に命を上回って貫禄のピンフォール。



第4試合A☆F新人王戦Aブロック第8試合【23】
カーシャ・イワーノヴナ(1点)
(時間切れ引き分け)
一碧なつみ(7点)

カーシャが立ち上がりに連続のドロップキックを決めてまずアピールしてみせる。
倒れた一碧に膝十字を仕掛けようと近づいたカーシャ、ここで一撃がグラウンドで逆転、一碧が腕をとって脇固めが決まる。そこから前転で脱出したカーシャ、サンボ式の裏投げから今度は腕ひしぎ狙い。
くるくると動きながら関節技を狙うカーシャに、動きの早さでは押されながらも的確に切り返して一歩も譲らない一碧の熱戦となる。
互角の攻防はノンストップで続くが、15分を過ぎて両者警戒して動きが少なくなる。
しびれを切らしたカーシャが張り手一発からフランケンシュタイナーを決めて固めるも、ロープに近くブレイクがかかる。
その後も五分の展開のまま、結局時間切れとなった。



第5試合A☆F新人王戦Aブロック第9試合【13】
×久保渚(3点)
(7分48秒、タイガードライバー)
大塚雪緒(6点)

組み付いてのグラウンドからスタートした試合だったが、均衡する展開に両者熱くなり早い仕掛け。
久保のスプラッシュマウンテン狙いをふりほどいた大塚、裏DDTからかバーに入る。これをカウント2で返した久保がロープに飛んで渚シャトル(打ち上げ式ラリアット)。これをガードした大塚、蹴りを入れて久保を屈ませると得意のタイガードライバーを決め、ギリギリのタイミングで3カウント。
納得のいかない様子の久保だったが、頭を振って気分を落ち着けると大塚に握手を求めた。



第6試合20分1本勝負
×NANA
(10分05秒、KO:デス・サイズNo.1)
氷縞和泉



 NANA戦の終了後、次期WWPLジュニアヘビー級挑戦者として突然のNANAから指名を受けていた稲葉ましろがリング下に登場。
稲葉ましろ「WWPLが鳥取で興行やってるっていうから来てみたら、鳥取でも境港じゃないか! 遠かったよ!」
 会場から笑いが漏れる。
稲葉ましろ 「……で、NANA! WWPLジュニアの挑戦者? 面白いじゃない。私も前から、あんたとはやってみたかったんだ。インディージュニアベルトの頂点である、インディージュニアシングルチャンピオンとして受けてやる。インディージュニアシングルとWWPLジュニアシングルの2冠戦、インディージュニアの統一だ!」
 と、インディージュニア2冠戦をアピール。NANAへと握手を求めた。



第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
アンナ・ストーム&×エルザ・レオン<サドンインパクト>(勝ち点1)
(9分36秒、シャイニングマフィア)
MACHIKO&○井上美香(勝ち点3)

激しいサドンインパクトの攻めを頻繁なカットや目つぶし、凶器など要所でストップさせるレギオンチーム。
レフリーに抗議するエルザに対し、井上が背後から前蹴りでレフリーもろともコーナーに串刺し。
そしてレギオンはダブルバックドロップでエルザをマットに叩きつけると、MACHIKOがコーナーに控えていたアンナを襲撃。場外でもみ合いになるアンナとMACHIKO。
場外ではアンナが優勢だったが、リング上で井上が電光石火のシャイニングマフィアでエルザを沈めてしまった。アンナは慌ててカットに向かうが、MACHIKOに文字通り足を引っ張られて果たせず。



第8試合30分1本勝負
×セラフィム・レイ永田佐和子豊多摩奈美
(15分23秒、飛龍原爆固め)
ルシフェル華山&○リタ・モレナ立花美里

レフリーのブラインドを突いての反則攻撃を多用する華山。ラフな攻撃に永田とレイが流血させられる。
永田と豊多摩はリタと美里によって首輪でつながれてしまい、レイが孤立。
正規軍のセコンドである久保とカーシャがなんとか割り込んで首輪をはずそうとするが、なんと命がこれを阻止に入る。命はTENDERでnWo入りしたため、同盟軍であるレギオンの加勢と言うことか。
混乱する中、リタがドラゴンスープレックスでレイを沈め、勝ち名乗りを受ける。
永田が「こんなのは無効だ」とアピールするも、レギオンは馬耳東風。ブーイングを受けながら悠々退場していった。



第9試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
坂倉宏子&○荒谷久美(勝ち点6)
(12分43秒、ムーンサルトプレス)
×ブラック・ブリザードブリザードYuki<ダブルブリザード>(勝ち点2)

9月25日(水) 広島県広島市東区スポーツセンター


第1試合A☆F新人王戦Aブロック第10試合
浜岡奈々緒(12点)
(10分43秒、原爆固め)
×久保渚(3点)

既に貫禄さえ感じられる?浜岡、WWPLのホープの久保を全く寄せ付けず。
久保、ラリアットで反撃するのが精一杯。
浜岡、アトミックジャーマンで完璧な3カウント。



第2試合A☆Fニューフェイストーナメント一回戦第7試合
スラッシャー・ニタ
(6分23秒、ライトニングスラッシュ)
×マンティス笹倉



第3試合A☆F新人王戦Aブロック第11試合
×カーシャ・イワーノヴナ(1点)
(3分20秒、羽折式首固め)
(3点)

共にまだ勝ち星のないもの同士の対決となった。
ここで気合いが入っていたのはカーシャ、組み付いたと思うといきなり腕十字を狙う。命、なんとかロープに逃げる。
起きあがってもさらに関節を狙うカーシャ。命、組み付かれたところカーシャの腕を極めつつスモールパッケージのように丸め込むと、なんと3カウント。
何が起こったか理解してない表情のカーシャを置いて、命はすぐに引き上げていった。



第4試合A☆F新人王戦Aブロック第12試合
大塚雪緒(9点)
(6分54秒、タイガードライバー)
×一碧なつみ(7点)

開始から一気に突進して一碧に組み付く大塚。体重をかけて一碧に膝を突かせると、首を抱え込んでDDTで先制。
一碧も、バックをとられたところを脇固めで返しテクニックをアピールするが、大塚の勢いがテクニックを上回る。
背後の取り合いを制した大塚が裏DDTから一碧をひきおこして得意技タイガードライバーで勝利した。


 試合後、勝ち誇る大塚は
「見たか浜岡ぁ! 決勝でおまえをぶったおすのは一碧じゃなくてこのあたしだ!!」
 とアピール。リング下に駆けつけた浜岡と一触即発の雰囲気で睨み合う……。



第5試合3WAYマッチ30分1本勝負
水瀬沙夜望月登子
ルシフェル華山リタ・モレナ
セラフィム・レイ永田佐和子

望月登子(13分28秒、膝フォール:烈火太陽脚)永田佐和子×

最初に3カウントまたはギブアップをとったチームが勝利となるため3チームの思惑が絡み合う。
標的になったのは正規軍、動きの良かったのはエクストリームストームだが、水瀬が永田に仕掛けたバックドロップホールドをリタがカットしたり、望月がレイをツイスターを仕掛ける体勢になったところに華山が膝蹴りを叩きつけたりと読めない展開。
望月と華山がやり合う展開の中、永田が二人まとめてハンマーラリアットでなぎ倒す。レイ、コーナーのリタと水瀬にエプロンから回り込んでドロップキックで場外に落とし、永田のアシスト。
永田、望月をマジカルボムで投げ捨ててから華山をバックドロップホールドで仕留めにかかる。ところが華山がこれをふりほどくと永田に望月の三角跳び延髄斬り。さらに華山を踵落としで蹴散らした望月、永田に三角跳びオーバーヘッドキックを決めると膝で押さえ込んで乱戦に決着をつけた。



第6試合30分1本勝負
NANA&○豊多摩奈美
(4分31秒、日本海式原爆固め)
高岡ユーリ&×木佐深月

調子のいいクライシスだったが、正規軍の実力者二人を相手にはいいところを見せること出来ず。
豊多摩のJ.O.スープレックスで簡単に試合が終わった。



第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
坂倉宏子&○荒谷久美(9点)
(14分09秒、原爆固め)
×アンナ・ストームエルザ・レオン<サドンインパクト>(1点)

SPWAに在籍経験を持つ荒谷と坂倉とあって、サドンインパクトとしてはもっとも手の合う相手。
せめて一つは勝とうと積極果敢に技を繰り出していくサドンインパクト、狙いを坂倉に絞ってコンビネーションプレイをたびたび放つ。
エルザの肩車式フェイスバスターにアンナが背後からミサイルキックを合わせるハイアングルドロップ、アンナのバックドロップにエルザのダイビングラリアットを合わせるスカイハイラリアットと、次々に大技連携を見せる。
ところが坂倉、この猛攻からフォールされるもカウント2.9で返して粘る。
さらに分断されていた荒谷がもどりコンビネーションが戻ると、サドンインパクトの攻め手を封じる。
荒谷、息切れをしたアンナを高速ジャーマンでマットに突き刺し、3カウント奪取。



第8試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×ブラック・ブリザードブリザードYuki<ダブルブリザード>(2点)
(10分52秒、ナイアガラドライバー)
MACHIKO&○井上美香(6点)

 試合後、勝った井上がマイクでアピール。
井上美香 「29日ってさあ、うちらの試合結果次第だけど結局クライシスかKIZUNA組の優勝にしか関わらないんだろ?そんなのやる気でねえよ。うちらがクライシスに勝ったらKIZUNA組と決勝やってくれよ。そうじゃなきゃお客さんもつまらないよなあ!」
 会場から拍手が飛ぶ。
井上美香 「いや、まてよ。3WAYイリミネーションってのはどうだ?最後まで優勝者が分からない方が面白いだろ?なあ、荒谷に坂倉、どうだ?」
 呼びかけられて姿を現す荒谷と坂倉。
荒谷久美 「はあ? ずいぶん勝手なこと言ってくれるわね。いいわよ、誰でも。ぶっ潰してやるから。やりたいようにしたらいい。そのすべてをぶっ壊してやるわよ!!」
 井上は満足そうに頷くと、今度はクライシスに呼びかける。
井上美香 「クライシス、あとはお前達次第だ。3WAYが怖いなら予定通り普通にタッグ戦でもいいんだぜ」
高岡ユーリ 「怖いだと?上等だ、やってやるよ。文句ない完璧な優勝をしてやるからな。なあ、深月」
木佐深月 「もちろんよ、ユーリ」
井上美香 「よーし、話は決まった。そう言うことだから、運営委員!任せたぜ」

9月29日(日) 福岡県博多スターレーン


第1試合15分1本勝負
×ルシフェル華山
(50秒、片エビ固め:轟雷)
水瀬沙夜

入門同期の二人、今まで直接対決では華山の方が勝率が高かった。
しかし水瀬がアメリカ遠征で作ったベルトという実績は大きな差となって現れた。
組み合っていきなりの切れ味鋭いバックドロップ、さらに轟雷でなんと華山を秒殺。エクストリームの恐ろしさを見せつけた。



第2試合A☆Fニューフェイストーナメント二回戦第1試合
山本柳
(9分21秒、片エビ固め:プリンセス・ニー)
×棚橋ののみ



第3試合20分1本勝負
ブラック・ブリザード
(7分53秒、鬼殺し)
×リタ・モレナ



第4試合20分1本勝負
アンナ・ストーム&×エルザ・レオン<サドンインパクト>
(12分24秒、片エビ固め:サキュバス・ドライバー)
セラフィム・レイ&○渡辺智美



第5試合20分1本勝負
氷縞和泉
(9分42秒、ヒールホールド)
×ブリザードYuki

いきなり飛びだした氷縞のハイキック、Yukiはガードしたがロープまで飛ばされる。反動を使ってエルボーバットを狙うYukiだが、これを氷縞フロントスープレックスで切り返す。
いきなり氷縞のペースになるが、Yukiなんとか5分過ぎからグラウンドの攻防に引きずり込んで手足を極め氷縞の動きを止めていく。これが功を奏してか、Yukiの膝蹴りで氷縞が前のめりに倒れる。この瞬間を狙ってYuki、地獄絞めを仕掛ける。
氷縞、とっさに足を伸ばしてロープブレイク。チャンスを逃して隙の出来たYukiを引き倒し、ヒールホールドに極めてギブアップを奪った。
試合後、珍しくマイクを持つ氷縞。
「あのフィニッシュは私も納得していません。まるで追いつめられていたみたいですからね。…来月もう一度やって、完全なる私の勝利をお見せしましょう」
これに対して、Yukiは
「それは、負けるとは思っていない台詞じゃないですか。私を甘く見るな!次は私が勝ちます!」
と再戦を承諾する形。氷縞はこれに頷くと再び口を開く。
「意気込みはいいようですね。ついでです、私の保持するIWWFアジアヘビー級シングルのベルトを賭けて上げましょう。これでもう一回り、やる気を出させて上げます。そして、その上で私が勝つ。…楽しみにしています」
氷縞、次のシングルをベルト戦にすると宣言してリングを降りた。





第6試合20分1本勝負
永田佐和子NANA
(20分00秒、時間切れ引き分け)
望月登子稲葉ましろ

WWPLジュニアヘビーとインディージュニアシングルのダブルタイトル戦へ向けて、NANAと稲葉の前哨戦。
NANAが望月の苛烈な攻撃をのらりくらりと受け流しては不意を突いて丸め込んだり手足を極めたりとアピールすれば、稲葉も永田相手に身の軽さを発揮していく。
10分を過ぎて両者ようやく手を合わせる。
まずは稲葉がNANAにメキシカンストレッチを仕掛けて挑発すると、NANAがフランケンシュタイナーやお盆パスドロップキックなど、飛び技をアピール。お互い相手の得意分野にも適応出来るとの表現。
くるくるとノンストップの試合は、時間内に決着が付かず。前哨戦としては上出来であっただろう。




第7試合WWPLタッグ公式戦決勝・3WAYイリミネーションルール時間無制限1本勝負
MACHIKO&井上美香
高岡ユーリ&木佐深月<クライシス>
坂倉宏子&荒谷久美

3WAYイリミネーションとは、最後に勝ち残ったチームが勝利するルール。力だけでなく作戦も重要となる。
まずは井上、高岡、坂倉が先発。3人が一度に組み合うが、井上と高岡のケリが同時に坂倉に飛ぶと、すかさずMACHIKOが乱入して坂倉を羽交い締め。井上が追撃のヤクザキック。まず強力なKIZUNA勢をつぶしにかかるレギオン。
クライシスの動き次第で形勢が変わる場面となる。ここで木佐が坂倉と蹴り合いをはじめて荒谷がレギオン二人を相手にすることになる。さすがの荒谷もこれは苦しい。
ところが、高岡が色気を出したか井上を逆さ押さえ込みでフォール。慌てて返す井上だが、これに怒ってクライシスを攻める。
先にレギオンを脱落させたいKIZUNA組がクライシスの助太刀をする形となったが、MACHIKOのパンチが荒谷を襲うと、膝を突いた荒谷に井上のシャイニングマフィア、そしてそのまま押さえ込む井上。
チャンスと見たか、坂倉のカットをクライシスが防ぎなんとKIZUNA勢が最初に脱落。


一本目 ○井上美香(8分29秒、シャイニングマフィア)荒谷久美×

間髪入れず通常のタッグマッチになる。
レギオンのセコンド、華山やリタが介入しようとするが、これは脱落したKIZUNA組が応戦してリング上を2対2のままで保つ。
正面切っての戦いはレギオンに自力があるのだが、今月の勢いそのままに突き進むクライシスは怒濤の攻勢。
高岡の水車落としに木佐が踵落としを合わせる連携などを見せ、MACHIKOを仕留める戦法に。
井上15分を過ぎ、坂倉のハイパーニー空牙からハイーパーヒールギルス(シャイニング踵落とし)の連携のダメージが残っていた様子で、動きが鈍ったところを木佐の飛び回し蹴りが炸裂。なんとかMACHIKOに変わったものの、リング下に落ちてしまう。
木佐は勢いに乗ってMACHIKOにも連続で跳び回し蹴りを放ち、KOに近い形で3カウントを入れる。
この瞬間、クライシスの優勝が決定した。

二本目 ○木佐深月(17分32秒、体固め:飛び回し蹴り)MACHIKO×
※クライシスが優勝。

喜びあふれる顔で優勝のコールを受けるクライシス、破れたKIZUNA組もさわやかにこれをたたえていた。