試合結果7月
7月6日(土) 徳島県徳島市立体育館
第1試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
○久保渚
(6分40秒、フェイスロック)
×刹那
第2試合15分1本勝負
○雅
(5分50秒、疾風車)
×カーシャ・イワーノヴナ
第3試合20分1本勝負
○ブリザードYuki
(14分55秒、高角度脇固め)
×セラフィム・レイ
久々の同期対決。
レイはデジャヴ、ロザリオなどのヘッドシザースでYukiを翻弄して試合の主導権を握る。
ローリングソバットを受けて場外に退避したYukiを追ってバミューダ・トライアングル(三角飛びケブラーダ)で追撃するなど、素晴らしい動きを見せるレイ。
Yukiは掌打でレイの動きを止めて大外刈りで倒し、スリーパーホールドに。
これで体力を奪われて動きが鈍ったレイ、高角度脇固めにとらえられてタップ。
第4試合20分1本勝負
×望月登子
(11分08秒、ビクトル式膝十字)
○NANA
望月、組み付かれたところに肘で攻撃を加えて間合いを取って蹴りを放つ。
それをガードしたNANAが膝十字にとらえてギブアップを奪った。
NANA「むふふ〜今月も絶好調の予感なのだ〜」
第5試合30分1本勝負
○インフェルナルREIKO
(3分25秒、体固め:エクスカリバー)
×サイフィス真美
開始直後に延髄斬りで奇襲したREIKO、真美をコーナーに押し込んでストンピングの嵐。
真美もバニティリッパーで反撃するが、REIKOの3連発エクスカリバーでなんと3分葬。
真美はREIKOに「QOJにWWPL代表で出してもらえるそうね。でも、そんな実力じゃ一つも勝てないわよ。ディアナに出場権譲ったら?」と言われ、悔しそうな表情を見せていた。
第6試合30分1本勝負
○渡辺智美&豊多摩奈美
(14分49秒、片エビ固め:サキュバスドライバー)
×立花美里&井上美香
コスチュームを替え、自ら「コンセプトはエロティック」と言う渡辺が好調。
豊多摩とのダブルミサイルキックもそつなくこなし、分断されてもダブルラリアットでヘビーの立花、井上をはじき飛ばす。
立花のジャーマンでカウントが入るも、これは豊多摩がカット。井上と豊多摩がもつれ合って場外に落ちる中、渡辺がサキュバスドライバーで立花を沈めた。
7月10日(水) 島根県くにびきメッセ
試合開始前、大きなサイコロを持って登場するNANA。
マイクによると「これで今月のジュニアヘビータイトル挑戦者を決定する」ということらしい。
サイコロには「真美さん、でぃあなさん、ゆきちゃん、渡辺さん、詩織ちゃん(ケルビム伊藤のこと)、影山真琴さん」と書いてある。
これをお客さんと一緒に「何が出るかな、何が出るかな」とうたいながら転がすと、出た目は渡辺。
しかし、こんな決め方でいいのだろうか。さすがは西日本のイロモノアイドルレスラーである。
第1試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
○久保渚
(7分45秒、片エビ固め:渚バスター)
×カルラ石神井
第2試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
○アレジャンドラ三田
(9分29秒、AMロック)
×刹那
第3試合15分1本勝負
○カーシャ・イワーノヴナ
(7分59秒、オーロラエクスキューション)
×雅
カーシャ・イワーノヴナ「(新技について)オーロラエクスキューションといいます…ほんとはジュニアクラスになってから使おうと、思ってたんですが、最近そんな余裕もなくなってて…まあ、雅さんには今までの貸しを返せたのでよかったです」
第4試合3WAYマッチ
望月登子vsMACHIKOvsセラフィム・レイ
一見レイが非常に不利なマッチメイクだが、レギオン同士とはいえ、MACHIKOは望月に反発心を抱いているため、手を組むことはない。
望月とMACHIKOの争う間を如何にレイが漁夫の利を得るかという形となる。
MACHIKOは勝利を望月に取られてたまるかとまずレイを狙うが、レイもロザリオ、デジャヴなどのヘッドシザースホイップでかわすとコーナーに飛び乗って間合いを取る。
望月はレイを無視してMACHIKOに蹴りを叩き込む。
意外な巧さを発揮したのがMACHIKO。レイと望月を絡めるように関節を取り、ダブルギブアップを取ろうと締め付けたり、望月のハイキックをかわすためにうまくレイを利用した。
望月に白い粉をぶつけて目つぶしをしたMACHIKO、コーナーに背を向けて上ろうとしていたレイに飛びついて雪崩式裏DDTから押さえ込む。この奇襲に受け身を取り損ねたか、レイは返すことが出来なかった。
MACHIKO(12分57秒、片エビ固め:雪崩式リバースDDT)セラフィム・レイ
第5試合30分1本勝負
渡辺智美&×ブリザードYuki&豊多摩奈美
(17分01秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
リタ・モレナ&井上美香&○インフェルナルREIKO
開始前に襲いかかるレギオン、渡辺とYukiをリング下に叩き出して豊多摩に3人がかりのスーパーパワーボム。
さらにREIKOが羽交い締めにして井上がロープに飛ぶが、これは渡辺が場外から足を引っ張り転倒させる。そして豊多摩はフライングメイヤーでREIKOをふりほどくとリタに強烈なドロップキック。なんとか盛り返す。
しかし最初のスーパーパワーボムが効いたため、豊多摩に頼れない正規軍が苦戦。
リタと井上が渡辺、YukiにロメロをかけるあいだREIKOが場外で豊多摩を抑えると、今度は豊多摩を場外で井上とREIKOが合体パイルドライバーに。
完全に動きを止めた豊多摩を後目に、YukiをREIKOの必殺フルコースが襲って試合を決めた。
高笑いをするレギオンをいらついた視線で睨む渡辺だったが、Yukiと豊多摩の解放を優先してこの場は立ち去った。
渡辺智美「確かにああいうのが連中の手だし、分かってるんだけど…。いいようにやられたのがホント腹立つわ。これだと結局先月の繰り返しじゃない」
第6試合30分1本勝負
×サイフィス真美&NANA
(12分14秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
○ディアナ・アームストロング&氷縞和泉
ディアナ、氷縞というレギオンチームに元ドラゴネットの2人がタッグで迎え撃つ。
スピードのある動きを見せる真美と、テクニカルなNANAがいい連携を魅せる。
しかしさすがヘビー級の氷縞、真美との蹴り合いを制すと好調のディアナを呼び込んで羽交い締めラリアット。
さらにNANAをコーナーに振ってディアナがラリアットで突っ込むが、これはかわしたNANAがぶら下がり腕ひしぎに極めて反撃。
一進一退の攻防だったが、10分を過ぎてやや動きに精彩を欠いた真美をディアナがテキサスドライバーで沈めた。
これでセミとメインがレギオンの勝利となり、再び厳しい状況になっていく正規軍。巻き返しを期待したい。
NANA「むうっ、負けちゃった。奈美さん達に悪いことしちゃったのだ」
7月14日(日) 高知県県民体育館
第1試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
×刹那
(8分29秒、メッセンジャー)
○カルラ石神井
第2試合15分1本勝負
○久保渚
(10分10秒、エビ固め:タワーハッカーボム)
×雅
第3試合30分1本勝負
○カーシャ・イワーノヴナ&セラフィム・レイ&NANA
(19分56秒、オーロラエクスキューション)
×MACHIKO&リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
インディー6人タッグ王座に挑むNANA、レイ、カーシャのチームPiaキャロットが試運転。
しかし試運転とはいえ相手はレギオン、正規軍としても負けるわけにはいかない。
3人の華のある動きと、レギオンの卑怯な連携がそれぞれ見せ場を作っていく。
お互いのカットワークのため、勝負が長引きかけたが、カーシャがMACHIKOをカニばさみで転倒させるとSTFから裏STFと繋ぐ連携を見せると、これの邪魔はさせまいとレイ、NANAが好フォロー。見事に勝利を飾った。
NANA「金星おめでとうなのだ〜、カーシャちゃん」
カーシャ・イワーノヴナ「そんな、お姉様やレイさんのおかげです」
セラフィム・レイ「そんなことないよ、カーシャちゃんの実力なんだって」
カーシャ・イワーノヴナ「はいっ。素直に嬉しいです」
NANA「むふふ、この調子でベルトを取りに行くのだぁ〜」
セラフィム・レイ「おお〜っ」
カーシャ・イワーノヴナ「はいっ」
第4試合30分1本勝負
○渡辺智美&ブリザードYuki
(19分59秒、スネークコイルラウンド)
×望月登子&インフェルナルREIKO
渡辺とYukiのサブミッションと望月、REIKOのキックの衝突。
Yukiと渡辺がそれぞれREIKO、望月を裏アキレス腱固めでとらえるなどして流れを作ると、渡辺が変形ストレッチプラムで望月をしとめた。
渡辺智美 「役者が違うのよ、役者が」
ブリザードYuki「なんとか、足を引っ張らずに出来てよかったです」
望月登子 「くそっ!シングルでやらせろ!このままやられっぱなしでいると思うなよ!」
インフェルナルREIKO「ふん、智美相手に全力なんか出せるわけないでしょ。遊んであげただけよ」
第5試合45分1本勝負
サイフィス真美&○豊多摩奈美
(15分58秒、片エビ固め:J.O.クインビー・ボム)
×井上美香&氷縞和泉
正規軍で唯一豊多摩と同キャリアとなったサイフィス真美。豊多摩への遠慮などを見せず積極的に指示も飛ばし、試合を組み立てる。
氷縞と蹴りり合って押された真美だが、豊多摩とダブルブレンバスターで場外に放り捨てると、宇宙人トペ・コンヒーロで追撃、氷縞の動きを止めて井上と豊多摩の一騎打ちの状況を作る。
シングルの戦いとなれば豊多摩の独壇場。ナイアガラドライバーを受けるもカウント1ではね返すと女王蜂の一刺しで勝利を掴んだ。
この日は3連勝で正規軍が盛り返しを見せた。
7月20日(土) 東京都ディファ有明
東京初進出となったディファ有明大会。DIA−JAPANからのゲストやJFSSなども参戦となり、盛況となった。
第1試合15分1本勝負
○久保渚
(6分25秒、逆エビ固め)
×刹那
第2試合WWPLウェルター級タイトルマッチ30分1本勝負
王者:×雅
(15分42秒、片エビ固め:ダイビングニードロップ)
挑戦者:○華山麗子
※第3代王者が2度目の防衛に失敗。華山麗子が第4代王者に。
第3試合30分1本勝負
場内が暗転し、スクリーンに映像が流される。そこには額に「両リン」と書かれたマスクを被った覆面レスラー。
その背後から「先輩、マスクが違います!」という声と共に画面が暗くなり、再び明るくなった時には額の文字が「Sitto」に替わっていた。そう、マスクド・ジェラシー1号である。
1号「ふははははは!東京の諸君、我がSitto団へようこそ。本日は君たちの目の前で諸悪の元凶、嫉妬心に火を付ける悪の軍団、アイドルレスラーをこの手で痛めつけてやろうと思っていたのだが、残念ながら少々忙しくてな。そこで、最新版Sitto戦士、マスクド・ジェラシーCoogaを派遣した!さあ、皆で歓迎してくれ、クウガを!」
大仰な身振り手振りで演説をする1号。そして、会場に姿を現すMJクウガ。MICOの先導でリングイン。
続いてDIAのアイドル空白いずみと、WWPLのアイドルセラフィム・レイがきらびやかな衣装に身をつつんで登場、歓声を受ける。「何度来ても退治してあげる」とアピールするアイドルタッグに、ゴングを待たず仕掛けるSitto団。
セラフィム・レイ&○空白いずみ
(10分26秒、体固め:いずみちゃんスプラッシュ)
×マスクド・ジェラシースーパーMICO&マスクド・ジェラシーCooga
Coogaのスープレックス、MICOの絶妙の茶々入れになかなかペースをつかめないアイドルタッグ。しかし、持ち前のちょこまかした動きを見せて狙いをそらすとサンドイッチドロップキックやダブルブレンバスターなど、2人協力してSitto団に反撃していく。
空白がMICOへの攻勢をかける中、レイがCoogaをコーナーに押し込んで動きを止めてアシスト、いずみちゃんスプラッシュでの勝利を呼び込んだ。
第4試合30分1本勝負
×渡辺智美
(10分35秒、片エビ固め:三角飛び延髄斬り)
○望月登子
パートナーを気にせず戦えるシングルと合って望月が絶好調。
開始直後に渡辺をキックでコーナーに押し込むと、顔面蹴りから延髄斬りを仕掛けてフォール、あわや秒殺かと思われた。
渡辺もラリアットからコブラツイストやバックドロップで攻め込むが、望月がオーバーヘッドキックや膝蹴りなど手を、いや脚を休めず息もつかせない猛攻を見せる。
この勢いに押された渡辺は反撃の手が少なくなり、最終的に三角飛び延髄斬りで望月が完勝した。
マイクを取った望月は、「お前がジュニアヘビー取ったら挑戦させろ」とアピール。「先月タイトル戦負けたあんたに挑戦させると思うの?」との渡辺の言葉には、「今負けたやつが何を言ってやがる。それくらいやらないと挽回できないぞ」と挑発する望月。火花を散らした2人、セコンドに抑えられつつ引き上げていった。
第5試合30分1本勝負
×ブリザードYuki
(7分15秒、裏閂式鷹羽絞め)
○ブラック・ブリザード
サザンカップ以来のシングル対決。サザンカップは特殊ルールだったとはいえ、ブラック・ブリザードが勝利している。
果たしてこの日もロープワークのない静かだが熱いグラウンド戦が展開される。徐々に守勢に回るYukiにブラック・ブリザードが掌打、そして不動打ちを叩き込み一気に優勢に。
Yukiもなんとか大外刈りで倒すも、なんと自ら間合いを取って立ち上がってしまう。自分の土俵で攻撃を仕掛けないYukiをいぶかしがりながらもブラック・ブリザードの攻勢が続き、とうとう得意技にとらえてギブアップを奪った。
動きの良かったブラック・ブリザードと、Yukiの精彩の無さが対照的であった。
ブリザードYuki「すみません・・・思ったような試合が出来なくて・・・。ちょっと考えすぎというか、うまく動けませんでした・・・」
第6試合30分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ&サイフィス真美&○NANA
(15分12秒、飛びつき式腕ひしぎ)
ホーネット真矢野&×イーグル趙&ファントム珠理
信戦組の緊急発進分隊、JFSSが旧ドラゴネットのメンバーと激しい6人タッグで対決。
全員がある程度以上の空中技の使い手とあって、見応えのある技の応酬となった。
しかし、地力に勝る真美とNANAが試合の流れをつかむと、NANAのお盆スイシーダと真美の宇宙人トペ・コン・ヒーロで一気にスパート。
場外で真矢野、珠理の動きを止めて趙にNANAの飛びつき腕ひしぎが決まり、試合終了。
リング上では握手が交わされ、全員で腕を上げてアピールするなど、さわやかな雰囲気となった。
NANA「むふふ、今日は東京のお客さんに奈名の華麗な技を見せれて満足なのだ」
カーシャ・イワーノヴナ「今日は信戦組の先輩方と試合が出来て、いい経験になりました。有難うございました」
第7試合30分1本勝負
相川ユリ&○豊多摩奈美
(9分13秒、体固め:ムーンサルトプレス)
井上美香&×インフェルナルREIKO
新女95年組4名によるタッグマッチ。豊多摩がDIAの「渦中の人」相川ユリと組む。
スタートでややぎくしゃくした相川・豊多摩組に比べ、無難な連携でペースを握る井上とREIKO。REIKOが机の破片で相川を殴りつけると、井上が長い棒で豊多摩を場外へ突き落とし、相川をその棒で羽交い締めにしていたぶる。
豊多摩が助けに入ってREIKOと一対一となった相川も関節技、飛び技を駆使してREIKOと激しい試合を展開する。そして必殺のドラゴンスリーパーを決める。が、これは井上のカットが間に合う。
しかし替わった豊多摩がREIKOを逃がさず、ムーンサルトプレスによって勝利を掴んだ。
レギオン対正規軍の時とは違う雰囲気だったが、今のWWPLの試合スタイルを象徴するような試合となった。
豊多摩奈美「デビュー当時を思い出しますね。ただ、あのころのREIKOと今とは全く様子が変わってしまってますけど。時間はそんなに長くありませんでしたけど、濃い試合ができたと思います」
相川ユリ「ほんっとに久々だったわ。たまにはいいかもね、同期対決も。またやりたいわね」
7月25日(木) 広島県福山市体育館
第1試合15分1本勝負
○雅
(7分02秒、疾風車)
×刹那
第2試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
○カルラ石神井
(17分53秒、メッセンジャー)
×アレジャンドラ三田
第3試合15分1本勝負
○望月登子
(6分32秒、片エビ固め:シャイニング踵落とし)
×久保渚
久保がラリアットを仕掛けて来るも、望月はその腕を蹴り飛ばして腕を使えなくさせると、その場飛びキックから膝をついた久保にシャイニング踵落とし。
脳天に強烈に決まったこの一撃に久保、耐えきれず。
望月登子 「フィニッシュはちょっと二番煎じだけど、いいだろ。あたしなら説得力あるし」
第4試合30分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ&セラフィム・レイ
(14分31秒、体固め:ムーンサルトプレス)
MACHIKO&○ディアナ・アームストロング
どうしても綺麗な戦い方をしてしまうカーシャとレイ、ラフ全開のレギオンに入場時から苦しめられてしまう。
カーシャの腕ひしぎ、レイのパラダイス・ロックでそれぞれMACHIKO、ディアナを同時にとらえる場面もあったが、井上が椅子を投げ込んでカットするとMACHIKOのリバースDDTとディアナのムーンサルトプレスと連続攻撃を食らったレイが沈んだ。
セラフィム・レイ「あ〜あ、いいようにやられちゃったね」
カーシャ・イワーノヴナ「悔しいけど、そうでしたね」
第5試合WWPLジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
○NANA
(16分46秒、NANA☆ラッチ)
×渡辺智美
※NANAが4度目の防衛に成功
NANAのランダム指名で決まったからか、渡辺のテンションが上がらない。
NANAの飛びつき腕ひしぎやアピール技「一名様ご案内」などを簡単に受けてしまう。
渡辺はキャノンボールバスターは出したものの、それ以外はつなぎ程度の技しか見せずほとんど防戦一方。
試合時間だけがかかってしまったという印象の試合になってしまった。
NANA「むうっ、智美さんには、悪いことしたかなぁ…まっ、いっか」
渡辺智美 「やる気出ないわよ、自分からアピールしたわけじゃなし・・・。あたしなりにテンションの上げ方があるんだから」
第6試合45分1本勝負
○サイフィス真美&ブリザードYuki&豊多摩奈美
(14分55秒、片エビ固め:アカシックバスター)
井上美香&氷縞和泉&×インフェルナルREIKO
正規軍がゴング前に仕掛け、会場のどよめきを誘う。それだけ今のレギオンの勢いを危険視していると言うことか。
ロープに飛んだ真美にセコンドの石黒がブルーボックスで殴りかかると、MACHIKOがYukiに鎖付きの首輪をかけてコーナーに縛り付けると、井上とREIKOが合体パワーボムを豊多摩に仕掛ける。
しかし真美が石黒を蹴散らし、氷縞を断崖ヘッドシザースホイップで場外に落とすと豊多摩を救出、二人で強烈なドロップキックをREIKOに叩き込む。
真美がアカシックバスターからREIKOを押さえ込み、そしてYukiと豊多摩が場外に目を光らせる。これにはレギオンも手を出せず、REIKOが3カウント取られた。
インフェルナルREIKO 「ふん、やるじゃない。でも、あたし達があの程度で止められると思ったら大間違いよ」
氷縞和泉 「その通り。彼女たちの真価が試されるのは、これからです」
井上美香 「試す前に叩き落としてやるよ。ベルト頼むぜ、氷縞」
7月28日(日) 福岡県博多スターレーン
試合開始前にTシャツ姿のインフェルナルREIKOとディアナがリングに登場、マイクを握った。
REIKO「は〜い、WWPLのタッグ王者、REIKOで〜す。今月は防衛戦をしませんでした〜」
ディアナ「何故?」
REIKO「それはね、やってあげても良いっていう相手がいなかったから〜」
ディアナ「その通りね、レイコ」
それを聞いて正規軍のメンバーがリング下に現れる。
REIKO「あら、ぞろぞろと蟻みたいにやってきちゃったわ。そんな目で見ても防衛戦なんかしてあげないんだからね」
ディアナ「ワタシ達の気が向いたときに流行ってあげるかもしれないんだから、期待せずに待ってなさい」
それに対し豊多摩もマイクを持つ。
豊多摩「好き勝手なこと言ってくれるわね。そんな大きな態度をいつまでも出来ると思ったら大間違いよ」
一触即発の雰囲気の中、両軍引き上げていった。
第1試合入れ替えリーグ戦20分1本勝負
○久保渚
(11分24秒、エビ固め:タワーハッカーボム)
×アレジャンドラ三田
久保のパワー殺法を切り返しながら試合を有利に進めていた三田だが、得意のトルナド・デ・アカプルコをよけられてしまうと渚シャトル、そして担ぎ上げられてのタワーハッカーボムに沈んだ。
第2試合15分1本勝負
○望月登子
(10分05秒、エビ固め:パワーボム)
×雅
いきなり繰り出された望月のハイキックを回避し、手刀を打ち上げ気味に叩き込む雅。
出鼻をくじかれて頭に血を上らせた望月は大味な攻撃が続き、効果的な組み立てが出来なくなる。
ルチャ系のホイップ技で間合いをすかしながら戦う雅、アクロバットレスリングの望月を上回る身軽さを見せてブファドーラ式の手刀や前転からの伸び上がるようなクロスチョップ、スワンダイブ式のニールキックといい動きを見せる。
疾風車で丸め込んだときはあわや3カウントかと思わせるところまで。
しかし、望月の百勝脚がクリーンヒットすると動きの止まった雅、強烈なパワーボム一発で沈められた。
望月登子 「前と比べると思ったよりもよくなってるじゃないか。成長は認めてやる」
第3試合30分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ&セラフィム・レイ
(21分24秒、片エビ固め:垂直落下式リバースDDT)
○MACHIKO&井上美香
カーシャが上手く関節を極めるたびに即座にカットにはいって乱闘に持ち込むレギオン。
レイを場外に放り出し、コーナー逆さづりにしたカーシャをいたぶるなど、ブーイングを呼ぶ戦い方で優勢に試合を運ぶ。
だが、カーシャもレイも粘りを見せてなかなか3カウントを取らせない。井上のナイアガラドライバーをレイがウラカン・ラナで切り返して金星かと思わせるシーンも。
しかし、カーシャを鉄扇で殴りつけたMACHIKOがリバースDDTで3カウントをもぎ取った。
セラフィム・レイ「あ〜あ、もうちょっとで、金星だったんだけどなぁ〜」
カーシャ・イワーノヴナ「今日もこの前と同じ様にやられてしまいましたね」
セラフィム・レイ「相手はヒールだもんね」
カーシャ・イワーノヴナ「う〜ん、なんとかしないと…」
第4試合20分1本勝負
○NANA
(11分45秒、NANA☆ラッチ)
×ディアナ・アームストロング
ディアナのペースで試合が進められるも、NANAの切り返しの上手さが決定打を与えない。
序盤のディアナペースはNANAの余裕だったのか、最後はNANA☆ラッチで完勝。
NANA「むふふ、この調子で来月もがんばるのだ」
ディアナ・アームストロング「完全に油断よ。QOJ予選でこの借りは返すわ!」
第5試合30分1本勝負
○ブリザードYuki&渡辺智美&サイフィス真美
(16分05秒、体固め:蓮華)
リタ・モレナ&×インフェルナルREIKO&影山真琴
この試合で勝って豊多摩への援護射撃がしたい正規軍、しかしレギオンにも影山が加わっているため試合の行方は混迷としていた。
ここで奮闘したのがYuki。グラウンドだけでなく投げ技を次々と決めて勢いをつけると、渡辺のムーンサルトプレス、真美のデスティニーハンマーなどの飛び技を呼び込むお膳立てをする。
レギオンも、影山が真美との蹴り合いを制しREIKOが渡辺を延髄斬りやヘッドシザースホイップを決めて場外へ放り出すなど反撃。
それでもYukiが影山の蹴りをよけて一本背負いでマット叩きつけ、リタを腕がらみで捕らえて試合を決めにかかる。これでは決まらなかったものの、乱戦から真美の百舌落としを受けたREIKOに掌底と大外刈りを合わせた大技、蓮華を放ち、勝利した。
第6試合WWPL無差別級シングルタイトルマッチ時間無制限1本勝負
王者:○豊多摩奈美
(37分34秒、片エビ固め:J.O.クインビー・ボム)
挑戦者:×氷縞和泉
初代王者が5回目の防衛に成功