試合結果5月
5月5日(日) 鳥取県境港市パチンコ店駐車場
第1試合20分1本勝負
○香取梢&刹那
(11分23秒、片エビ固め:DDT)
×MARINA&鬼姫結梨花
刹那がパワーファイトで鬼姫を圧倒、MARINAのチンクラッシャーを受けて香取と交代するも、その香取が堅実に基本技から組み立ててDDTでMARINAを沈めた。
第2試合15分1本勝負
×久保渚
(5分55秒、体固め:垂直落下式リバースDDT)
○MACHIKO
MACHIKOのラフファイトに完全に調子を崩した久保、いいところなく5分台で敗北。
第3試合WWPLウェルター級タイトルマッチ30分1本勝負
王者:×カーシャ・イワーノヴナ
(9分05秒、疾風車)
挑戦者:○雅
※第2代王者が初防衛に失敗。雅が第3代王者に
両者のスピーディーな動きがかみ合っての好勝負。
スピードだけなら雅が上。カーシャはサンダードラゴンドライバーやホーロドニー・スメルチを狙うも、雅が素早く場外に出たり間合いを取ったりと大技を狙えない。
サブミッションに活路を見いだそうとするが、雅の手刀が側頭部にヒットして動きを止められる。
そして雅、奇襲技疾風車で丸め込んで3カウントを奪取。
珍しく勝利後に飛び上がって喜ぶ雅、一方カーシャは初防衛に失敗したとあって沈んだ表情で引き上げていった。
カーシャ・イワーノヴナ「せっかくのベルトが取られちゃいました。残念です…はぁ〜っ」
第4試合ウエイトレスコスプレマッチ15分1本勝負
○NANA(ブロンズパロット)
(7分49秒、飛びつき式腕ひしぎ)
×セラフィム・レイ(不二家)
客席から「かわいい」などと声援が飛び交う中、お互いの派手な技が飛び交う。
レイ、コーナーポストに登ろうとしたところスカートを踏んづけてしまい転倒、起きあがったところにNANAの飛びつき腕ひしぎを受けギブアップ。
NANA「(レイと並んで)記念撮影なのだ〜。カメラさ〜ん、撮って撮って〜♪」
レイ「(スカートのすそを持ちながら)ねえねえ、よくこんなの着て試合ができるね〜」
NANA「むふふっ、年期の差ってやつなのだ〜。このちょ〜しでみるくちゃんにも
勝っちゃうのだ〜」
第5試合30分1本勝負
×リタ・モレナ&井上美香
(11分40秒、エビ固め:スクリュードライバー)
○渡辺智美&ブリザードYuki
渡辺が奮闘。
井上とのパワー合戦、リタとのストレッチ合戦共に譲らず追いつめると、Yukiを使って井上の動きを封じる。
コブラホールドを耐えたリタにキャノンボールバスター、スクリュードライバーを叩き込んで渡辺が勝利。
第6試合30分1本勝負
ボンバー来島&○マイティ祐希子
(10分42秒、体固め:ムーンサルトプレス)
望月登子&×高村あかね
「炎の女帝」マイティ祐希子も6月1日での引退を表明。最後のシリーズ参戦はこのWWPLとなった。
これに挑むはエクストリーム・ストームの二人。
「かつての世界チャンピオンタッグ」にも全く臆するところなく正面からぶつかっていく。
しかし、来島のナパームラリアット、祐希子のムーンサルトプレスと二人の必殺技を浴びてしまった高村が3カウントを取られた。
第7試合30分1本勝負
×サイフィス真美&豊多摩奈美
(12分30秒、エビ固め:アトランティックタイフーンボム)
○ディアナ・アームストロング&インフェルナルREIKO
金森麗子、イメージチェンジに伴いリングネームをインフェルナルREIKOと変更。
トレードマークだったお団子頭も下ろし、サングラスにレギオンジャンパー、その下はTシャツとジーパンというラフな姿で登場して驚かせる。
ディアナもコスチュームを変更して登場、このタッグをレギオン最強チームとして売り出そうということらしい。
正規軍はサイフィス真美、そして留守中に二人に裏切られた形の豊多摩奈美のタッグ。両者とも95年デビューで同キャリア、息のあったところを期待される。
しかし、勢いもチームワークもレギオン側のもの。REIKOとディアナのサンドイッチドロップキックや合体パワーボムが真美に叩き込まれると、REIKOが控えていた豊多摩を場外に連れ出してエクスカリバー。
リング上ではディアナが真美をATボムで仕留めた。
勝利後、井上とリタもリングに上がって勝利のアピール。
豊多摩はタッグに弱いとはいえ、エースとして勝利したかった。
5月10日(金) 京都府KBSホール
第1試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(10分29秒、膝フォール:渚バスター)
○久保渚
序盤は間合いを取ってカーシャが優位に試合を運び、ダイヤモンドダストから押さえ込んでカウント2.5まで追いつめる。
しかし、久保がショルダータックルを決めたところで勢いを得る。渚バスターから膝で押さえ込んで久保の勝利。
第2試合20分1本勝負
△スティンガー美喜&サイフィス真美
(20分00秒、時間切れ引き分け)
△リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
スティンガー美喜との越境タッグに挑戦のサイフィス真美。対戦相手はタッグ戦での評価が高いディアナ&リタ。
細かいチームワークは今ひとつだが、それでもリタとディアナの連携に何とか耐えていく美喜と真美。
早めのカットワークが功を奏し、負けない戦い方を展開した美喜と真美。
試合の流れは完全にディアナ&リタのものだったが、20分引き分けに持ち込んだ。
スティンガー美喜「やっぱりエースは違うね。イオンちゃんと違うところ?全然違うね。イオンちゃんは好き勝手暴れちゃうのよ。で、真美さんは所々で好き勝手にやらせてくれる所よね。どっちがやりやすいかって?その時の気分の問題でしょ(微笑)」
第3試合WWPLジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
王者:○NANA
(11分35秒、ローリングクラッチ式膝十字)
挑戦者:×ブラック・ブリザード
※第3代王者が2回目の防衛に成功
さすがのブラック・ブリザードもNANAの変則的な関節技にはなかなか対処できず、防戦一方。
打撃に活路を見いだし、掌打や蹴りで流れを引き寄せようとするブラック・ブリザード。それもNANAはお盆でガード、さらに場外に放り投げてのお盆スイシーダと、中盤の流れもゆずらない。
NANAはブラック・ブリザードの腕を極めてロープを渡る「一名様ご案内」などの見せ技も使いながら攻めたため所々での反撃は食らうものの、流れを渡すことはなかった。
最後は、ローリングクラッチホールドで固めると見せかけてすぐに膝十字に移行してタップを奪った。
NANA「ブラックちゃんもいい動きするけどまだまだなのだ〜。むうっ、次はだれが挑戦するのかな?」
第4試合30分1本勝負
セラフィム・レイ&×ボンバー来島
(17分49秒、ロメロスペシャル)
MACHIKO&○石黒翔子
レギオン師弟コンビが凶器反則を上手く使っていく。
さすがにボンバー来島の突進力に二人とも蹴散らされるシーンはあったが、手錠を使って来島をニュートラルコーナーに釘付けにしてレイをいたぶる。
レイが場外で動かなくなると、来島にターゲットを絞る。粘った来島だが、二人がかりではさすがに持たず。
石黒のロメロスペシャルにギブアップ。
第5試合30分1本勝負
○マイティ祐希子
(10分47秒、飛龍原爆固め)
×ブリザードYuki
「次期エース候補」のYukiが、かつての女子プロ界の大エースの胸を借りる。
臆することなく組み付いてグラウンドで攻めるYukiにつきあう祐希子。
祐希子のムーンサルトプレスで試合が終わったあと、Yukiはリング上で祐希子の手を握って深々と頭を下げていた。
ブリザードYuki 「向かい合った瞬間の存在感というか、そういう対峙してみないと分からないものを感じただけでも大きな収穫だったと思います。えっと、一応勝つつもりだったので、負けたのは悔しいです」
第6試合30分1本勝負
○芹沢すずな&松井香織
(13分08秒、ドラゴン・ラナ)
高村あかね&×望月登子
新設されたNWWAアジアヘビー級タッグの初代保持者に選ばれたダブルドラゴンに、エクストリーム・ストームがぶつかっていく。
椅子や机を持ち出すエクストリーム・ストームに、ダブルドラゴンはブレス攻撃や場外でのラフな攻撃などを加えて激しいところを見せていく。
松井が高村を断崖チョークスラムで叩きつけ、芹沢は望月を蹴り倒す。
序盤の激しい攻防で先手を取っていたエクストリーム・ストームはこれで完全に流れを失う。
そして芹沢がドラゴン・ラナで望月を丸め込み試合終了。
第7試合30分1本勝負
渡辺智美&○豊多摩奈美
(17分31秒、反則)
×井上美香&インフェルナルREIKO
レギオンはMACHIKO、石黒らのセコンドを動員して豊多摩、渡辺をいたぶっていく。
REIKOはその中でも動きの良さを見せつけて渡辺にアイコノクラズム、豊多摩にエクスカリバーを放ってアピール。
最終的にコーナーで豊多摩を殴り続けた井上が反則負けを受け、勝敗では正規軍の勝利になったもののレギオンの勢いのみ印象づけられた試合となった。
5月15日(水) 福岡県小倉北体育館
第1試合20分1本勝負
×刹那&久保渚
(13分19秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ)
カーシャ・イワーノヴナ&○セラフィム・レイ
カーシャが上手くレイをフォロー。久保と刹那の合体ブレンバスターからフォールされたレイを救出すると、試合権利を持っていない久保ともつれながら場外へ落ち、そこで膝を極める。
一対一になったレイ、ダブルアームスープレックスからエンジェルスタンプと得意の技で試合を締めくくった。
第2試合15分1本勝負
○望月登子
(7分36秒、膝フォール:百勝脚)
×ブラック・ブリザード
序盤の望月の蹴りを耐えたブラック・ブリザードが間合いを詰め、攻撃の源となる足関節を狙っていく。
だが、望月はブラック・ブリザードの顔面に拳を叩き込んで動きを止めるとパワーボム、それを返されると百勝脚を脳天にヒットさせる。
ブラック・ブリザード、この強烈な一撃に起きあがることが出来ず、膝を乗せられただけのフォールで3カウントを奪われた。
第3試合15分1本勝負
○渡辺智美
(7分53秒、エビ固め:スクリュードライバー)
×高村あかね
高村、渡辺のペースにはまりいつものエクストリームを展開できなかった。
はずかし固めの一種、「花一輪」などの技でからかうような動きを見せていた渡辺、焦った高村がファイヤーボンバーを狙おうとしたところを切り返しスクリュードライバーで仕留めた。
第4試合サイキョー!ウエイトレス決定戦20分1本勝負
○NANA
(13分25秒、NANA☆キャプチャー)
×高山みるく
NANAが善女の高山みるくとウエイトレス風コスチュームの第一人者の座をかけて激突。
二人ともサブミッションを得意とするだけあって、素早い動きで関節技の取り合いを展開する。
コスチュームのイメージとのギャップがあるが、それがむしろ受けてか会場もヒートアップ。
高山のシャイニングウイザードをお盆で防いだNANA、その膝を狙うNANA☆キャプチャーで勝利した。
NANA「いい試合ができて満足なのだ。こんどはタッグでみるくちゃんと組みたいな…むうっ、お盆がへこんでるのだ。あれ(シャイニングウィザード)をまともにくらってたら負けてたかも…まあ、これで『サイキョー!』の称号はななのものになったのだ。これからもウェイトレス道を極めるためにがんばるのだ〜。応援よろしく〜♪」
第5試合30分1本勝負
MACHIKO&×立花美里&井上美香
(15分09秒、ロメロスペシャル)
○リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング&インフェルナルREIKO
試合前にマイクを握る井上。
「やれやれ、あたしらの勢いを止められないからって、こういうカード組みますか社長。これだからあたし達が権力を握ってやらないとダメそうね〜。ねえ、社長?」
しかし社長は無反応。
「やれやれ、無視か。ま、それはそうとして、REIKO。反対のコーナーに上がった以上仲間といえども試合は手を抜かないから、覚悟しろよ!」
試合は、ディアナとリタの連携が主導権を握りヘル&デスバレーボムで井上を追い払い、立花をリタが仕留めた。
第6試合30分1本勝負
×ボンバー来島&マイティ祐希子
(15分09秒、チキンウイングドラゴンスリーパー)
芹沢すずな&○松井香織
かつての新女黄金コンビとダブルドラゴンとの対戦。
両チームともパートナーを知り尽くした抜群のコンビネーションを各所で見せるタッグの手本のような試合展開。
来島のナパームラリアットを芹沢がキックで迎撃してから一気にダブルドラゴンがスパート。
祐希子に松井のポイズンブレスが吹き付けられ、さらに場外でブラックドラゴンドライバー。
孤立した来島にダブル旋風脚から松井がチキンウイングドラゴンスリーパーでとらえ、来島からギブアップを奪った。
第7試合30分1本勝負
○ブリザードYuki&豊多摩奈美
(17分49秒、高角度脇固め)
×スティンガー美喜&サイフィス真美
越境タッグ再び。
この日は正規軍二人が相手、クリーンな試合展開となる。
JCT出場という経験が大きかったか、正規軍組が徐々に押しはじめる。
美喜と真美、カットやタッチのタイミングは悪くないが流れはつかめず、単発に技を繰り出すのみとなっていく。
連携をカットに入った真美、豊多摩を連れて場外に落ちるが、リング上ではYukiが得意の高角度脇固めで美喜からタップを奪った。
5月20日(月) 広島県ビッグローズ福山
第1試合10分1本勝負
○久保渚
(4分24秒、体固め:渚シャトル)
×刹那
久保と刹那、両名ヘビー級らしくパワーを活かしてぶつかっていく。
体当たり合戦、逆エビ固めなど単純なだけに力強さがよく分かる動きを見せる両者。
久保が渚シャトルで刹那をはじき飛ばして試合を決めた。
第2試合15分1本勝負
○MACHIKO
(10分18秒、体固め:垂直落下式リバースDDT)
×雅
雅の素早い動きも、MACHIKOは目つぶしやちょっとした動きだけで牽制をするなどキャリアの差を見せて動きを止める。
捕まった雅、なんとかMACHIKOの腕を極める方向で勝機を狙う。
だがサブミッションでもMACHIKOが上、逆に足を攻められて動きを止められる雅。
雅、いいところなく垂直落下式DDTで沈められた。
第3試合15分1本勝負
○ボンバー来島
(8分45秒、体固め:ナパームラリアット)
×渡辺智美
渡辺、からみつくようにしてコブラツイストやコブラクラッチなどで来島の体力を奪う作戦。
しかし、強引にふりほどいた来島の、殴るようなラリアットやバックブリーカーで逆に攻め込まれた。
そして強烈なナパームラリアットが渡辺にヒット、試合終了となった。
第4試合20分1本勝負
○望月登子&高村あかね
(11分49秒、原爆固め)
×カーシャ・イワーノヴナ&セラフィム・レイ
WWPLの軽業タッグ、カーシャとレイのコンビもエクストリーム・ストームに飲み込まれた。
最初こそ次々と放つドロップキックなどで優勢に立ったかに見えたが、乱戦となっていこう分断される。
一対一が二組では相手にならず、望月の攻めにカーシャが沈んだ。
第5試合15分1本勝負
×インフェルナルREIKO
(12分59秒、体固め:顔面への跳び後ろ蹴り)
○芹沢すずな
JCTを狙っていたため先月のスカイスターに出場しなかった芹沢だったが、実際は優勝がねらえる実力者であったことをこの試合で証明してみせた。
スピードのある蹴り合い、そして強烈にマットに突き刺さるREIKOのエクスカリバーと芹沢のレッドドラゴン・ドライバー。
お互いの大技が繰り出されていく中、試合を決めたのは芹沢の跳び後ろ蹴り。顔面に決まったこの一撃にREIKOははじき飛ばされ、ほとんど意識のない中で3カウントを聞いた。
芹沢すずな「スカイスター準優勝とは言ってもこの程度。やはり出る必要もありませんでしたね〜」
第6試合15分1本勝負
○NANA
(7分42秒、雪崩式腕ひしぎ)
×松井香織
容赦なくポイズンブレスや場外でのチョークスラム、風車式バックブリーカーと徹底してパワーで押していく松井。
これに対してNANAも封じている、「漆黒の伏龍」モードで使用していた技、ドラゴンスープレックスやフロントドラゴンスープレックス、さらにはレインボードラゴンまで出していく。
短期決戦となったこの試合、お盆スマッシュで松井の動きを止めたNANAが雪崩式の腕ひしぎにとらえて師・松井から完全な勝利。
NANA「むうっ、香織先輩が相手だったから失礼のないように全力で戦ったのだ。だからこの一勝は奈名にとってすごくおおきな一勝なのだ。これで奈名も一人前のレスラーなのだ〜。むうっ、でも今日はもう疲れたのだ…」
松井香織 「やれやれ、強くなったものね。免許皆伝ってところかしら?私の教えることはもうないってね。これからも頑張って欲しい」
第7試合30分1本勝負
スティンガー美喜&○サイフィス真美
(9分55秒、片エビ固め:アカシックバスター)
立花美里&×井上美香
井上はセコンドも使っての物量作戦に出る。
しかし連携になれた美喜真美組、協力してセコンド陣やさらに立花も蹴散らし、井上に集中攻撃。
井上二人がかりではどうしようもなく、さらに真美のアカシックバスター。
美喜真美組、なんとか1勝を挙げることが出来た。
第8試合WWPL無差別級シングルタイトルマッチ60分1本勝負
王者:○豊多摩奈美
(27分04秒、日本海式竜巻固め)
挑戦者:×マイティ祐希子
※初代王者が3度目の防衛に成功
この試合が決まった後、マイティ祐希子の引退が発表された。
しかし、それでも王者豊多摩はこのカードにこだわった。新女の大先輩であるマイティ祐希子との、ベルトを掛けた試合を。
ファイトスタイルが似通っている事もあり、豊多摩この試合で勝利を収めたいという思いが普段以上に強い。
その気迫は入場の時から伺えた。いつも以上に鋭い視線を祐希子に向ける豊多摩。祐希子も余裕の笑みを捨て、真剣な表情に。
両者の高いドロップキック合戦、一撃でも強さが分かるボディスラム、そしてブリッジの決まったスープレックス。
遠慮なく放たれる祐希子のドラゴンスープレックス、豊多摩のJ.O.スープレックスに、二人の美しいムーンサルトプレス。
だが、そのどれもが決定打にならない。
豊多摩の宝刀、J.O.サイクロンですらこの試合を決めるにはいたらず、両者やや攻め手をかく。
祐希子が逆に豊多摩に対してJ.O.サイクロンを放ったところで流れは祐希子に。
場外へ待避した豊多摩に祐希子がプランチャで降っていき、さらに再びのムーンサルトプレス。これを豊多摩がなんとかカウント2.9で返すと場内が豊多摩コール。
キチンシンクからJ.O.クインビーボムで祐希子の動きを止めると、J.O.サイクロン3連発で勝利をつかんだ。
試合終了し、起きあがった両者リング上で抱き合う。豊多摩は祐希子に「ありがとうございました。そして、祐希子さんはまだ数試合残ってますけど・・・いままで本当に、お疲れ様でした」と言葉をかけた。
豊多摩奈美 「久々に飛び上がりたいくらいうれしい防衛戦でした。またこんな試合したいですね。その時の相手は、誰でしょうか。楽しみです」
5月26日(日) 神奈川県相模原市立総合体育館
関東初進出となった今大会。
メインにはアジアヘビーシングルのタイトル戦、セミにはWWPLタッグのタイトル戦。
試合前の豊多摩の挨拶は「関東の方にも楽しんでもらえるよう頑張ります」という言葉で締めくくられた。
第1試合20分1本勝負
○雅&久保渚
(12分10秒、片エビ固め:斬月)
×刹那&カーシャ・イワーノヴナ
カーシャの関節技で肘を狙われた雅。それでもあえて手刀にこだわりコーナーに追いつめての連打で反撃する。
さらに久保のバックドロップにコーナーから回転しながらの手刀を合わせるという軽業も見せる雅。
刹那は久保に垂直落下DDTを決めるなど動きは悪くなかったがそれを上回った雅に連打から側頭部に強烈な一撃を食らわされて試合終了。
第2試合15分1本勝負
○セラフィム・レイ
(10分47秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ3)
×リタ・モレナ
最近動きがルチャに近くなってきているセラフィム・レイ、このリタとの試合でそれを印象づける。
リタのメキシカンストレッチに対してレイもいくつかメキシカンストレッチで返していくなど、積極的にルチャの動きを再現しようとするレイ。
しかしルチャでは結局勝てないと踏んだか、ダブルアームスープレックスからリタの上で連続フットスタンプ、さらにコーナーに登ってエンジェルスタンプ3と放つ、普段の勝ちパターンで試合を決めた。
第3試合20分1本勝負
×ブリザードYuki
(16分03秒、片エビ固め:雪崩式リバースDDT)
○MACHIKO
掌打合戦から関節の取り合いで始まる。
MACHIKOは極められると噛みつき、髪を引っ張るなどのラフな攻撃でふりほどいては掌打、そしてダブルリスト・アームサルトやDDTでYukiをマットに叩きつける。
近距離戦でアドバンテージを取られたYuki、リーチの長い掌打やローキックで間合いを取って牽制する。そして虚をついてランニングネックブリーカー、さらにスリーパーを極める。
これは決まったかと思われたがロープが近く、なんとかエスケープに成功するMACHIKO。
Yukiが離したところで場外に引っ張り落としたMACHIKOが椅子や鉄柱攻撃でYukiをグロッキーにさせると、リングに戻って雪崩式リバースDDT。
この落差にはYukiも耐えきれず。3カウント。
第4試合20分1本勝負
×NANA
(16分48秒、エビ固め:ナイアガラドライバー)
○井上美香
先日松井を破ったNANA、調子よく井上を攻めていくが、粘る井上。10分過ぎになんとお盆スマッシュがレフリーに直撃。
すぐさま石黒が交代してレフリーとしてリングに上がるが、こうなってはNANAも勝ち目なし。
井上がナイアガラドライバーで抑えると石黒は高速で3カウントを数え、井上の勝利にしてしまった。
NANA「むぅ〜っ、あの3カウントは早すぎなのだ…でも、ななのせいだし…自業自得かなぁ〜」
第5試合30分1本勝負
ボンバー来島&○マイティ祐希子
(12分53秒、片エビ固め:ダブルインパクト)
×ディアナ・アームストロング&インフェルナルREIKO
レギオン最強タッグ、として発進したディアナとREIKOのタッグ。
しかし、まだタッグとしては未完成か。来島、祐希子のタッグコンビネーションには対抗できず、タッグの花形ダブルインパクトに沈んだ。
第6試合WWPL無差別級タッグタイトルマッチ45分1本勝負
王者組:○渡辺智美&サイフィス真美
(15分23秒、エビ固め:スクリュードライバー)
挑戦者組:×テディキャット堀&長谷川美由紀
※初代王者が4度目の防衛に成功。
長谷川はかつて大日本海女子に所属していたこともある。そのときの生き残り競争で渡辺に敗北した形だ。
同じ96年のデビューであるため、長谷川と渡辺が意識しあいこの二人の絡みが多くなる。
長谷川のパワフルな空中殺法、渡辺のからみつくようなストレッチと両者譲らず。
しかし試合のキーとなったのはサイフィス真美。控えているときはうまいアシストを、権利を持っても長谷川や堀を上回るスピードで次々と技を決めて流れを引き寄せる。
そして真美が長谷川をメキシカンストレッチにとらえ、渡辺がスクリュードライバーから堀を抑えて王者組が見事防衛。
長谷川美由紀「ちくしょー、負けちゃったよ……勝ったらベルト手みやげに真女入りって話だったんだけれど……」
テディキャット堀「ごめ〜ん、あたしのミスです。でも、渡辺ちゃんはともかく、サイフィス真美選手はタッグでは要注意ねぇ。次に当たる機会があったら負けないからね」
第7試合NWWAアジアヘビー級タイトルマッチ時間無制限1本勝負
王者:×豊多摩奈美
(18分18秒、KO:天殺黒龍掌)
挑戦者:○松井香織
※王者が初防衛に失敗。松井香織が新王者に。