試合結果3月

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3月3日(日) 広島県広島サンプラザ


試合開始前、リングに上がったダブルドラゴン。
松井が「私達ダブルドラゴンは、今以上の戦いを求め、フリーになる事を宣言します!」と言うと会場はどよめく。
さらに「チーム・ドラゴネットのリーダーとして動く事もありません。ドラゴネットは残ったメンバーに任せます」と、実質的には解散とも取れる発言。
芹沢が「主戦場はこのWWPLのつもりなのでご安心下さい。他団体に上がるときも、ここのファンのみなさんの事を忘れはしません」というと、客席から応援の声も飛んだ。

そして芹沢はリングに残り、第1試合に備えてジャージを脱ぐ。



第1試合MARINAデビュー戦10分1本勝負
芹沢すずな
(8分31秒、逆エビ固め)
×MARINA

芹沢の愛弟子としてデビューするMARINA。そのデビュー戦は師自らが勤める。
まずは芹沢がロープに振って返ってきたMARINAにミドルキックを放って行く。さらにうずくまるMARINAを立たせると顔を張る。
ようやくMARINAはドロップキックで攻撃開始。フライングメイヤーからスリーパーホールド、ボディスラムと基本技を出し徐々に動きがよくなってくる。
滞空時間の長いバックドロップで動きを止められたMARINAだったが、芹沢にしがみつくように起きあがるとチンクラッシャー!顎をおさえてリング上で悶絶する芹沢。
さらに頭突きを加えてフォール、カウント1で返したものの間合いを取る芹沢。そこに突進するMARINAだが、これはカウンターキックの餌食に。
倒れたところを逆エビに決められてギブアップした

芹沢すずな 「やっぱり緊張が先に立ってしまったみたいですね。みなさん、温かい目で見守ってあげてください」

MARINA「あうう、きんちょうしててなんにもおぼえてないです…」



第2試合20分1本勝負
×香取梢永田佐和子
(10分05秒、四の字固め)
カーシャ・イワーノヴナ&○楠梢

積極的に基本技で攻撃をしていく香取だが、カーシャの切りかえしが上手く思うように動けない。
永田がフォローに入りグラウンドで圧倒するも楠のカットから二人掛かりで攻められる。
最後は楠の四の字固めが決まって試合終了。

試合終了後、楠の脚が肉離れを起こしていた事が判明、今月は休場する事になった。



第3試合20分1本勝負
×久保渚
(7分43秒、アキレス腱固め)
黄香坂春美&○高岡ユーリ

雅をほとんど交代させず集中攻撃し、高岡がアキレス腱固めで決めた。



第4試合20分1本勝負
大塚雪緒高村あかね
(11分35秒、エビ固め:タイガードライバー)
×刹那水瀬沙夜

大塚に正面から力比べを挑んで行った刹那。ほぼ五分から大塚が受け流してDDTを決めて先制。
KIZUNA組はお互いほとんど連携はしないものの、それが運良く刹那・水瀬組のペースを乱すことに。
ラフファイトに弱い水瀬が高村との場外戦でやられる間に大塚がタイガードライバーで刹那を沈めた。


刹那「結梨花ちゃんと違って、私全然勝ち星がないんですよ〜。おっかしいなぁ〜・・・。色々と練習してるはずなんだけど・・・。でも、結梨花ちゃんには負けてられないから、長い目でじっくりと見守ってやってくださいね〜。」
水瀬 沙夜「やっぱりラフで来られたらまだ凌げてないですね。まだまだ未熟です。色んな攻撃に耐えられる様にならないと私のスタイルを貫く上ではダメだから。もっと頑張ります。」



第5試合30分1本勝負
横山奈々子渡辺智美
(14分53秒、エビ固め:スプラッシュマウンテン)
×ブラック・ブリザード影法師

両チームとも混成のタッグ。影法師は今月の公式戦参加のためにやってきた選手で、WWPLマットでは全く未知の存在。
ある程度手の内を知り合っている横山と渡辺のチームが主導権を握りボム技やストレッチでブラック・ブリザードを攻める。
影法師はスタナーやカーストブロー(連打ボディブロー)などの技から、カーストゲイル(ラリアット)などのパワー殺法を織り交ぜて実力を見せていく。
しかし、タッグとしての動きができず横山のスプラッシュマウンテンがブラック・ブリザードに決まり3カウント。

影法師「・・・本当に元タッグチャンピオンの片割れか・・・?」



第6試合20分1本勝負
サイフィス真美
(12分27秒、ドラゴンパンサー)
×石黒翔子

石黒が要所要所でサミングや噛み付き、指捻りなどの反則技でペースを乱す。
真美は距離をとってディスカッターやドロップキックなどの飛び技で反則攻撃を出させない作戦に。
間合いが詰まった瞬間不意打ちのパニティリッパーで倒し、ドラゴンパンサーでギブアップを奪った。

サイフィス真美「(ダブルドラゴン、フリーの件)その話は以前に聞いてましたから、別段驚きはありません。むしろ、あのご両人こそ団体の枠に縛られないトップになるのに ふさわしいと思いませんか? ま、あたしはドラゴネットに特にこだわりを持ってないですし、(ダブルドラゴンの)ご両人にハッパを掛けられたコトもありますんで、もっと自分を売り込んでみてもいいかな、なんて思ってますよ、はい。  さて、今日は久々に石黒先輩とでしたけど、まだ(身体が)本調子じゃないとはいえ、あのルーダ殺法とかは錆付いてないですね。あの人にもまだ教えられる コトが多いので、またやれたらいいですね……でも、スタンガンは洒落では済まないからカンベンして欲しいけど(苦笑)。以上です」



第7試合30分1本勝負
豊多摩奈美
(14分39秒、日本海式原爆固め)
×NANA

ゲーム「Piaキャロットへようこそ3」のフローラルミントタイプのコスチュームで登場したNANAに会場は盛り上がる。さすがビジュアル面での第1人者である。
試合でも華麗な飛びつき腕ひしぎなどでリードするが、豊多摩のバックドロップ連発からJ.O.スープレックスで豊多摩が貫禄の勝利。

NANA「(首をさすりながら)むうっ、痛かった…ドラゴネットは解散になちゃったけどNANAはこれからもWWPLのマットでがんばるから、これからもよろしくね〜」


第8試合30分1本勝負
望月登子&×井上美香
(12分16秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
ディアナ・アームストロング&○金森麗子

望月と金森のキック戦、井上とディアナのパワー戦が繰り広げられる。
望月がディアナのデスバレーボムで動きを止められ、井上が孤立。
その隙に金森がファルコンアロー、延髄斬りと攻めたてて大技フェニックススプラッシュで華麗なる勝利。



第9試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
×松井香織(0勝1敗0分)
(18分37秒、エビ固め:サンダーファイヤーパワーボム)
Dr.シルヴァーナ(1勝0敗0分)

完全にイロモノと思われていたDr.シルヴァーナ、なんと試合序盤松井を圧倒。
顔面への強烈なキック、グラウンドでもほぼ五分の展開からフェイスロックに捕らえ、さらに5分が過ぎるころにキャトル・ミューティレーション!
なんとか振りほどいた松井、シルヴァーナの動きをよくみて技を切り返して行く展開に。そしてドラゴンスクリューから膝十字と、脚攻めの動きに。
松井の旋風龍尾脚をガードしたシルヴァーナ、サンダーファイヤーパワーボムで勝利。

3月6日(水) 岡山県倉敷スポーツセンター


第1試合20分1本勝負
鬼姫結梨花&×
(8分06秒、袈裟固め)
刹那&○黄香坂春美

川部結梨花が鬼姫結梨花とリングネームを変えての第一戦。
しかしこの日は余り見せ場なし。黄香坂と雅の同期対決を、黄香坂が袈裟固めで抑えこんで3カウントで制した。



第2試合15分1本勝負
大塚雪緒
(8分45秒、片エビ固め:パイルドライバー)
×カーシャ・イワーノヴナ

グラウンド戦を挑むカーシャ、何度か関節を取るが強引にはずされていく。
大塚はDDTを多用して首にダメージを蓄積させ、最後にパイルドライバーでとどめを刺した。



第3試合20分1本勝負
×高村あかね影法師
(10分34秒、片エビ固め:めっちゃ痛いラリアット)
横山奈々子渡辺智美

WWPLの混成タッグ担当?の渡辺が上手く試合の流れを掴み強敵影法師の活躍を阻む。
サンドイッチラリアットを決めた後高村を横山に任せ、影法師を場外で変形ストレッチで捕らえ、横山はその間に高村をラリアット連発で沈めた。


影法師「・・・ハードコアな戦いをしたかったが、残念だ・・・。」



第4試合WWPLウェルター級シングルタイトルマッチ30分1本勝負
○王者:永田佐和子
(14分47秒、ノーブルスカーレット)
×挑戦者:久保渚
※初代王者が初防衛に成功

2001年組のライバル関係といえばこの二人。
島津姫久からウェルター級を奪い返し、WWPL新人王の面目躍如といった永田に、パワーファイター久保が挑む。
予想通り序盤から動きの激しいグラウンド戦。テクニックは永田が上だが、久保は体重とパワーで上回っているため、いつもの通り攻守交代が頻繁に起こる。
キャリア1年とは思えない展開から、久保のブレンバスターから体重の乗ったストンピングで激しさを増す。
永田のハンマーラリアットと久保の渚シャトルの打ち合い、そしてマジカルボムとスプラッシュマウンテンもお互い返す。
試合を決めようと渚バスターの体制に担ごうとした久保だが、うまく永田がホイップし、素早くノーブルスカーレットに捕らえてギブアップを奪った。



第5試合20分1本勝負
×ディアナ・アームストロング
(13分29秒、片エビ固め:延髄斬り)
金森麗子

パワーファイトに目が行くディアナだが、飛翔殺法やスープレックスなども器用にこなす。
この試合では金森のスタイルともあいまってそのテクニシャンぶりが発揮された。
ダブルブレイク、テキサス・コンドル・キックなどを次々に披露。
しかし、金森の勢いもすばらしく、強烈なマシンガンミドルからファルコンアローこれで決まらなかったが、ディアナが立ちあがったところに延髄斬り。これで試合が決まった。



第6試合30分1本勝負
NANAサイフィス真美芹沢すずな
(14分32秒、雪崩式腕ひしぎ)
×MACHIKO水瀬沙夜立花美里

レギオンはMACHIKOと水瀬の連携が特に悪く、それぞれが孤立してしまう。
真美と芹沢が蹴りの嵐を立花に見舞い、さらにNANAがキャプチュードで水瀬を放り投げる。
水瀬は高速ブレンバスターや超滞空ブレンバスターなど、MACHIKOはリバースDDTや水入りペットボトル攻撃などそれぞれ反撃はするものの、流れを寄せるにはいたらない。
MACHIKOの雪崩式ダブルリスト・アームサルトを返したNANA、逆に雪崩式腕ひしぎで勝利。

サイフィス真美「あまりにも向こう(レギオン)の動きがバラバラすぎるわね。ヒール・テクニ カ・ベビーと揃ってるけど、整合役がいなくちゃ力の足りない個々の矢なんて各 個で折られるがオチよねぇ」


水瀬 沙夜「真美さんも言ってるみたいですけど、敗因の一番の原因はやっぱり、タッグとしての質の問題ですからね。元々レギオンはタッグの方が不利なのは分かってるんですけど、ここまでされるとちょっと悔しいですね・・・。何か良い方法はないかな〜・・・。」



第7試合30分1本勝負
×ブラック・ブリザードブリザードYuki九条蒔絵
(24分08秒、膝フォール:ヘル・ブリザードの雪崩式フランケンシュタイナー)
望月登子ヘル・ブリザード&○井上美香

前の試合と打って変わって連携を上手くとりつつ暴れまわるレギオン。さらにセコンドの石黒がスタンガンを九条に浴びせて行動不能にし、ダブルブリザードをヘル・ブリザードが中心となっていたぶる。
最後はヘル・ブリザードがとどめを差したブラック・ブリザードを井上がフォール、おいしいところを持って行った。



第8試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
Dr.シルヴァーナ(2勝0敗0分)
(19分13秒、キャトル・ミューティレーション)
×坂倉宏子(0勝1敗0分)

強さの風格という物を微塵も感じさせないDr.シルヴァーナ、しかし前回の勝利で松井を倒し今月の台風の目となるか。
のらりくらりと展開しながらも坂倉のパワーファイトをいなし、カウンターのスープレックスや切り返して抑えこむ。
そうかと思えばロープに上ってアピールした後転落したり、セコンドから受け取った凶器のバットがスポンジ制だったりと笑いをとる事も忘れない。
最後に坂倉のハイパーニー空牙を受けてもすぐに起きあがったシルヴァーナ、キャトル・ミューティレーションで固めて試合を決めた。



第9試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
豊多摩奈美(1勝0敗0分)
(17分15秒、二回転式エビ固め)
×松井香織(0勝2敗0分)

早くも豊多摩と松井の対戦。
松井が早め早めの仕掛けを見せ、特に脚を重点的に攻めていく。
豊多摩はそれでもボディアタック、宇宙人プランチャと飛び技を出していく。これは『脚攻めは効いていない』アピールか。
攻めあぐねた松井、豊多摩のローリングクレイドルやJ.O.スープレックスで抑え込まれるシーンが目立ち始める。
徐々に豊多摩が試合を支配、17分過ぎにロッキーフェイスボトムで3カウントを奪った。



3月9日(土) 愛媛県八幡浜市民スポーツセンター

第1試合10分1本勝負
×香取梢
(7分31秒、体固め:ヘッドバット)
MARINA

新人らしい基本技の応酬。
小柄ながらも瞬発力に優れる香取、ドロップキックでMARINAを吹き飛ばし、ローリングクラッチで丸め込むも、勝負は決まらない。
MARINAが思い切り頭を叩きつけ、痛がる香取を押さえ込んで3カウント。



第2試合20分1本勝負
刹那黄香坂春美&○高岡ユーリ
(12分41秒、アキレス腱固め)
カーシャ・イワーノヴナ&×久保渚永田佐和子

意外にカーシャと永田の連携がよく、カーシャが試合の流れに乗って飛び技、関節技を決めていく。
しかし10分過ぎに久保が出たところでレギオン側は攻撃を集中、合体ブレンバスターから高岡がアキレス腱固めに決めて一気に試合を決めた。



第3試合15分1本勝負
×大塚雪緒
(8分11秒、片エビ固め:斬月)


WWPLの若手が大塚に連敗している。やはりここで雅に勝ってもらい、挽回して欲しいところ。
雅の手刀切れ味鋭く大塚をとらえる。しかし大塚もしっかりと受け、DDTやラリアットを叩き込む。
雅は錐揉みドロップキック、闇燕などで間合いをはずすと斬月を3連続から強引に押さえ込み3カウントを奪った。

雅「あんまり連敗するとうちのレベルが低いって思われるでしょ。それはちょっと嫌だったんで、まあいつもより気合い入れたかな」



第4試合20分1本勝負
NANA
(13分39秒、NANA☆ラッチ)
×横山奈々子

この日はPiaキャロットへようこそ3のトロピカルタイプ風リングコスチュームに身を包んでの登場となったNANA。
序盤横山のパワーファイトになかなか関節を極められずに押されていったNANA、お盆パスドロップキックからお盆スマッシュとなんとか間合いを取り、一気に飛びついてNANA☆ラッチで丸め込んだ。



第5試合30分1本勝負
ブラック・ブリザード&○ディアナ・アームストロング金森麗子
(23分34秒、片エビ固め:デスバレーボム)
×MACHIKO水瀬沙夜井上美香

相変わらず凶器を使いブーイングの嵐を受けるレギオン。しかし、凶器などの攻撃を使わない水瀬との意識の違いがチームワークに精彩を欠く結果に。
ディアナのテキサス・コンドル・キックから徐々に盛り返していった混成チーム、ブラック・ブリザードが水瀬を、金森が井上を押さえる。
そしてディアナがデスバレーボムで試合を決めた。

水瀬 沙夜「どっちかと言えばレギオンはヒール色が強いんですよね。そのせいで私、浮いちゃってるのかな・・・。微妙ですよね、これって。」(苦笑しながら)



第6試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
豊多摩奈美(2勝0敗0分)
(18分27秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×影法師(0勝1敗0分)

影法師に攻め込まれながら、しかしことごとく耐えきる豊多摩。
全体的に影法師のペースだったが、豊多摩はバックドロップとジャーマンスープレックスで息を吹き返すとムーンサルトプレスを決めて逆転の勝利。

豊多摩奈美 「ちょっと危なかったのですけど、そろそろこの公式戦で優勝しておきませんと、無差別級シングルのベルトに申し訳が立ちませんからね」

影法師「折角、世界のベスト4と戦えたんですけド・・・。 すいませン。今日は戦いたくない気持ちでしタ。」
記者「それは8日の試合後から美喜社長が日本にいない事と関係しますか?」
影法師「はい。本当なら社長と一緒にいきたかったでス・・・。」
と完全に自分のキャラを忘れていた影法師だった。



第7試合WWPL無差別級タッグタイトルマッチ
王者組:○サイフィス真美渡辺智美
(16分04秒、片エビ固め:アカシックバスター)
挑戦者組:ブリザードYuki&×相川ユリ
※初代王者が二度目の防衛に成功


王者組は、相川に「誰を連れてきもいいから挑戦してみないか」と打診し、相川はそのパートナーにYukiを指名。
相川とYukiというコンビは未知数だが、王者組もそもそもは混成タッグでタイトルを奪取したため、自分たちの経験から全く油断した様子はない。
真美、渡辺のストレッチ、Yukiや相川の関節技を中心としたスピーディでテクニカルな展開。
渡辺が相川を挑発して場外に誘い、そこでバックドロップ。相川が伸びている隙に二人がかりでYukiに攻撃を加える。
何とか復帰した相川、Yukiと交代するも連携がとれず、王者組の餌食に。
相川、渡辺を何とかドラゴンスープレックスで追い払ったモノの、真美のパニティリッパーからのアカシックバスターに沈んだ。
渡辺は真美とハイタッチを交わしたあと、「あーあ、尊敬する相川先輩ってこの程度だったのね〜」と挑発。
相川と渡辺、相も変わらず挑発合戦を繰り返していた。


サイフィス真美「今回の防衛戦はむしろ次回指名予定のチームへの前哨戦みたいな感じで組ませ てもらいました。ファンの皆さん、今日の相手のそれぞれのパートナーの豊多摩 ・稲葉は面白い事に両者とも鳥取出身。このベルトの前身である『日本海』の冠名に相応しく、骨のある相手になると思いません?(にっこり)」

相川ユリ「あうう…Yukiちゃん、足引っ張りまくってごめんねぇ。………ってか、智美!アタシのドラゴンスープレックス食らって、のたうちまわってたクセにデカイ口叩くな。アンタだけは絶対に泣かす!こうなったら、後輩も先輩もあるか!」

3月12日(火) 香川県坂出市サティホール

第1試合20分1本勝負
×鬼姫結梨花水戸アスカ
(11分27秒、片エビ固め:浴びせ蹴り)
大塚雪緒&○ブラック・ブリザード

ブラック・ブリザードがエプロンに下がったところで鬼姫、水戸のレイジングウェイブスは大塚に2人がかりのハンマースルーからショルダータックルで先手をとる。
そのあとも交互に大塚を攻めるが、大塚もそれぞれにDDTを叩き込んでようやくブラック・ブリザードと交代。
早いカットでブラック・ブリザードの関節技をしのいでいくレイジングウェイブス。ならばと掌打を繰り出すが、鬼姫が喰らいつつも気迫で耐えて突進、コーナーに押し込みエプロンから背後に回った水戸がスリーパーで絞める。
乱戦時に大塚が水戸をラリアットではじき飛ばし、逃げるところを追いかけて場外へ。
1対1になったところで鬼姫の変形キャメルクラッチを極めさせる前にはずしたブラック・ブリザード、数種類の蹴りを放ってフォール。これをロープに足をかけて返した鬼姫、ボディスラムでブラック・ブリザードをコーナー下に据えると、ムーンサルトプレスを敢行!ややバランスを崩した感じはあったが、高さは十分。金星かと思われたが、ブラック・ブリザードも意地で返す。
そしてブラック・ブリザード、リング中央付近で浴びせ蹴りから鬼姫を固めてこれで3カウントを奪った。

試合後水戸が「休め」と言うのを聞かず、鬼姫はふらつきながら試合のコメントを語った。
鬼姫結梨花「絶対チームとしてはわたしたちが上でしたよね〜!最後だってちょっと蹴倒されちゃいましたけど、でももうちょっとで勝ってたって言っても言い過ぎじゃないかな〜なんておもうんですけど。でも、アスカ先輩がせっかく大塚先輩を場外に引きつけておいてくれたのに決めきれなかったんで、負けたのはわたしが悪いんですよね。あ、でも負けたけど自信はつきましたよ。これならもっともっと一緒に試合をしていけば絶対絶対強くなって、一番のタッグになれると思いますから、頑張りますね〜。あ、あと、あの変形キャメルクラッチなんですけど、『鬼百合固め』って名前にしようと思うんです。ほら、ブリザードYukiが花の名前を技に付けてるじゃないですか。だからそれに対抗するというかあやかるというか、とにかくそんな感じで。で、リングネームとも合うと思うんですけど、どうですか?」

水戸アスカ「まったくもー、無理して喋る事無いのに(苦笑)。よっぽど悔しかったん だわね。ま、結梨花はああ言ってましたけど、今日の負けはあたしの作戦ミ スですよ。普通は、大塚じゃなくてブラック選手を外に引き出せるタイミン グで行くのが分断の定石なのに。反省しなくちゃいけませんわ。それにして も、結梨花は天才なのかねぇ。うかうかしてるとあっさり抜かれちゃいます わ、気を付けないと(笑)」



第2試合20分1本勝負
&○久保渚
(10分09秒、片エビ固め:渚シャトル)
黄香坂春美&×高岡ユーリ

黄香坂が雅の腕を攻め、手刀を封じる。しかし、久保とのグラウンド戦からスリーパーを受けてこちらも動きが止まる。
高岡、久保へのDDT狙いを強引にスープレックスで投げられ、起きあがったところに渚シャトルの追い打ちを受けてしまい、敗北。


第3試合15分1本勝負
永田佐和子
(14分53秒、体固め:ハンマーラリアット)
×カーシャ・イワーノヴナ

カーシャの立体的な動きをグラウンドで封じ、体力を奪う永田。
カーシャは何とか飛びつき腕ひしぎを見せるがロープに逃げられ、マジカルボム、ハンマーラリアットと受けてしまい、永田が勝利。


第4試合20分1本勝負
×高村あかね
(10分25秒、片エビ固め:ライダーキック)
望月登子

ゴング前にいきなり動き出す両者、望月はセコンドから椅子を受け取って殴りかかるが高村はこれを椅子ごと蹴り飛ばし、バックドロップに持ち込む。
V1アームロックを極めた高村を、望月は髪を掴んで強引にはずしマウントをとって頭突き。今度は高村、望月を場外に引きずり出して机の上に載せ、コーナーポストからのダイビングセントーン、場外パワーボム。
激しい流血戦に、望月がシュミット式バックブリーカーで動きを止め、コーナー最上段からのライダーキックを叩き込み終止符を打った。
いつもながらの激しい試合だったが、両者ゴングのあと手を握り合う。これはやはり「またやろう」ということだろうか。



第5試合30分1本勝負
水瀬沙夜井上美香&×九条蒔絵
(19分07秒、NANA☆ラッチ)
横山奈々子&○NANA影法師

影法師はいつもの黒衣、中はオーソドックスな黒のコスチュームで登場。 共に後ろには「”舞” for akira」という白文字が加えられている。 NANAはパロパロタイプの衣装。
それぞれのキャラクターがバラバラとあって、かなり混乱状態の試合となってしまう。
チームワークより、複数の1対1の組み合わせが見所か。
試合は九条がNANAをパワーボム狙いに持ち上げたところをNANA☆ラッチで切り返したNANAの勝利。

NANA「蒔絵さんおっき〜。沙夜ちゃんはこの人を投げたんだぁ〜」

影法師「理由?いずれ話す時がくル。その時まで待テ・・・。」
キャラを取り戻しつつも歯切れが悪い影法師だった。


水瀬 沙夜「折角、九条選手が来てくれたんですけど、良い所が見せられなくて残念です。」(苦笑)



第6試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
豊多摩奈美(3勝0敗0分)
(16分38秒、原爆固め)
×坂倉宏子(0勝2敗0分)

フライングネックブリーカードロップ、ハイパーニー空牙、ブリティッシュフォールなど坂倉の多彩な技を受けきり、ムーンサルトプレス、ジャーマンスープレックスで試合を決めた豊多摩、貫禄を見せつけた。



第7試合60分1本勝負
セラフィム・レイ渡辺智美&×金森麗子
(23分04秒、ジャックナイフ固め:乱舞の太刀)
サイフィス真美芹沢すずな松井香織

ダブルドラゴンはあえて標的をレイではなく、渡辺と金森に設定、真美を含め多様な技で序盤から積極的に攻勢をかける。
見事なコンビネーションを見せるダブルドラゴンに、さすがの金森も苦戦。渡辺のショルダータックルからのアストロマンドロップホールドが芹沢に決まってここは窮地を脱する。
さらに、やや相手にされてない格好となったレイがスワンダイブレッグラリアットやエンジェルスタンプ1などを松井に決める場面もあり、形勢が徐々に逆転していく。
それでも、芹沢と松井がダブル旋風脚、ドラゴンスープレックスの競演などで再び盛り返し、最後はサイフィス真美が乱舞の太刀で金森を沈めて見せた。


サイフィス真美「とりあえず、今回はご両人(ダブルドラゴン)のサポートあっての(金森選手 からの)勝ちを拾えました。でもいつかは自力で勝てるようにならなくちゃあね (にっこり)」

3月15日(金) 徳島県池田町総合体育館

第1試合10分1本勝負
刹那
(10分00秒、時間切れ引き分け)
MARINA

やや動きから硬さがとれないMARINA、ほぼ一方的に刹那に攻め込まれる。
なんとかフォールを返し、スリーパーや逆エビ固めも耐えるMARINA。刹那は粘るMARINAにとどめを刺そうとクリムゾントルネードを狙うが、ここで時間切れ。


刹那「やっぱり、10分で勝てないって言うのは詰めが甘いと言う事なんでしょうか?しっかし、最後にもう10秒有れば終ったんだけどな〜〜。やっぱり地道に頑張ります。」


第2試合15分1本勝負
久保渚
(10分45秒、エビ固め:タワーハッカーボム)
×カーシャ・イワーノヴナ

飛びついたカーシャ、しかし腕ひしぎを決める前に強引に叩き付けられてしまう。
すかさずかついだ久保、渚バスターではなくタワーハッカーボムへ繋いで3カウント。



第3試合20分1本勝負
×セラフィム・レイ
(4分42秒、腕ひしぎ逆十字)
黄香坂春美MACHIKO

4人が一通り出終わった直後、黄香坂が裏投げから一気に雅の腕を極める。
雅、レイがカットに入る間もなくタップアウト。
2001年組でやや遅れているとの評価を受けている黄香坂、しかしこの速攻でアピールして見せた。



第4試合20分1本勝負
山本柳&○浜口風子
(11分00秒、片エビ固め:風神)
×鬼姫結梨花水戸アスカ

ともにJFタッグを狙う2チーム、意地の張り合い。お互いの技で倒れてなるかと気迫がぶつかっていく。
コンビネーションに一日の長がある山本、浜口組がレイジングウェイブスの隙をついて鬼姫に攻撃を集中。
水戸の稲妻レッグラリアットも流れを変えるには至らず、浜口の風神が決まって試合終了。

浜口風子「よっしゃー!有難う柳!」
山本柳「ふ〜。分断作戦になったとき、またやられるんじゃないかと、ひやひやもの だったよ〜(笑)」
浜口風子「あのねえ、身内の人間にそんな事言うか!(額にツッコミ)」
山本柳「あう〜!でも、これでJFタッグへの道が開けたかな?」
浜口風子「そう!目標はJFタッグよ!それまで負けられないからね!」
山本柳「次は19日Bブリザード先輩と九条清美先輩で、さらに22日はデスブラとチャレンジマッチ・・・。」
浜口風子「どうやら道は険しいわ!(汗)」


鬼姫結梨花「う〜ん、このまえにKIZUNAの先輩達に負けた時は、まあ先輩であるわけですし、くやしいのはくやしいけどある程度仕方ない部分もあるとはおもったんですよ。でも、今日みたいに同期のチームに負けるっていうのはけっこうJF戦線から置いていかれちゃうんじゃないかなって、ちょっと不安になってしまいました。これからもっと巻き返していかないと厳しいと思うんですけど、でも、なんとか頑張りたいと思います」
水戸アスカは「ノーコメント!(怒)ア〜ックソッ!」 と叫んで、近くにあったポリバケツを蹴飛ばしていた。



第5試合30分1本勝負
×水瀬沙夜
(12分56秒、ノーブルスカーレット)
永田佐和子

水瀬のブレンバスターの連発で追い込まれる永田、しかしバックドロップを、体をひねってボディプレスで押しつぶしてからグラウンドで反撃開始。
なんとノーブルスカーレットで水瀬からギブアップを奪った。
最近低調だった永田、これで波に乗れるか?


水瀬 沙夜「・・・。油断しました。もっと上手い試合運びをしていれば、あそこで切り返されないんだろうけど・・・。」



第6試合30分1本勝負
芹沢すずな&○豊多摩奈美
(8分03秒、日本海式原爆固め)
×立花美里井上美香

芹沢と豊多摩という非常にレアなタッグチームにレギオンが挑む。
連携などあったものではないが、それでも個々の実力を十分に発揮。
介入してくるセコンドの石黒、MACHIKOなどもまとめてなぎ払って豊多摩が試合を決めた。



第7試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
×Dr.シルヴァーナ(2勝1敗0分)
(21分05秒、体固め:カーストゲイル)
影法師(1勝1敗0分))

意外な実力者ぶりを発揮しているDr.シルヴァーナ。
しかし、この日は影法師の動きがよく、空中殺法でDr.シルヴァーナを翻弄。
シルヴァーナも粘りと変則的な動きを見せて対抗していくが、影法師がさらにその上をいく。
そしてスタナーからアピールを挟んでのカーストゲイルで影法師が勝利。

影法師「(リングコスチュームを見やり)やっぱりあきらさんの力は偉大ですネ。力 がみなぎってきまス・・・。」
 ここで山本と浜口も登場。
浜口風子「影法師先輩も勝ったっていうことは・・・」
山本柳「や〜き肉!や〜き肉!」
浜口風子「やーき肉!やーき肉!」
影法師「ヤーキニク!ヤーキニク!」
記者の姿を完璧に無視して踊り狂った3人であった・・・。(爆)



第8試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
松井香織(1勝2敗0分)
(16分14秒、片エビ固め:ランニング掌底)
×坂倉宏子(0勝3敗0分)

多彩で派手な技を使う、ということでWWPLのファンには受けのよい坂倉。
中盤は松井と技の披露合戦となっていく。
しかし、受けの技術で上回る松井。徐々に坂倉の受けたダメージが上回り松井ペースの試合になっていく。
そしてランニング掌底が見事に決まりフォール、坂倉返そうとするも間に合わず3カウント。

松井香織 「途中から彼女への声援が多かった気がするわね。これで負けるわけにはいかないから、いつも以上に気合い入ったわ」


3月18日(月) 山口県海峡メッセ下関

第1試合20分1本勝負
香取梢&○
(8分00秒、疾風車)
×黄香坂春美高岡ユーリ

香取が攻められるも気合いの声と共にフォールを返していき粘りを見せる。
雅が手刀の連発から疾風車で丸め込み試合を決めた。



第2試合20分1本勝負
久保渚&×永田佐和子
(13分00秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ3)
カーシャ・イワーノヴナ&○セラフィム・レイ

鳴り物入りタッグとしてWWPL2001年組の期待のタッグである永田&久保。しかし、成績不振から最近は不協和音も。
開始前からすでに険悪な雰囲気だった久保と永田、試合中も誤爆や試合権争いなどもはやチームとして機能しない状態。
レイがエンジェルスタンプ3から固めて勝負がついたが、それでも止まらない久保と永田。
ついには久保が「お前なんかと組んでいられるか!」と言うと、永田も「それならこれからはカーシャと組ませてもらうのだ!」(永田は前回カーシャとは息のあったところを見せていた)と、二人の仲は決裂してしまった。


カーシャ・イワーノヴナ「なんだか、後味の悪い試合でしたね。見に来てくださった方に申し訳ないです。
    (永田選手のアピールについて)一方的な言われ方でしたね。まあ、悪い気はしませんけど…とりあえず組んでみないことには、どうとも言えませんね」



第3試合20分1本勝負
ブラック・ブリザード
(12分15秒、片エビ固め:逆一本背負い)
×MACHIKO

骨法仕込みのブラック・ブリザードの掌打と、骨法に近い技術形態をもつ古武道を習得したMACHIKOの掌打。
激しい打撃戦から、まずはブラック・ブリザードが立ち関節、そしてグラウンドへとペースを握る。
MACHIKOも懐からフォークを取り出して腕へ突き刺し、ダブルリスト・アームサルト、垂直落下リバースDDTなどで攻め立て、最後は雪崩式リバースDDTでフィニッシュアピール!
しかし、ここで耐えたブラックブリザード、肘を打ち付けて引きはがすとリングに降り立ち、電光石火の逆一本背負い!
一気に固めてブラック・ブリザードが逆転勝利。


ブラック・ブリザード 「まずひとつ! 実績は積んでいきます。明日、面白いものを見せましょう。Yukiさんに並ぶための秘策を」



第4試合30分1本勝負
サイフィス真美&×芹沢すずな
(15分41秒、片エビ固め:ウィッチクラフト)
井上美香&○Dr.シルヴァーナ

蹴撃ドラゴンタッグがハイスパートな展開で一気にレギオンチームを圧倒。
ところが、マーテル一味が試合に介入、リング上は大混乱。
この中井上が冷静に真美を場外ナイアガラドライバーで沈め、芹沢をシルヴァーナと2対1で攻め立てる。
これには芹沢も耐えきれず、シルヴァーナのウィッチクラフトに沈んだ。

芹沢すずな「ちょっと相手の勢いに引きずられてしまいましたね。私としたことが…。ごめんね、真美」

サイフィス真美「う〜ん、さすがに大勢で乱入されたらもたないよ〜。ま、ヒールに真っ向勝負を求めるのが酷なんかもしれないけどね(苦笑)」



第5試合WWPLジュニアヘビー級シングルタイトルマッチ30分1本勝負
王者:×ブリザードYuki
(16分53秒、体固め:トリプルステップ式お盆ムーンサルトプレス)
挑戦者:○NANA
※第2代王者が初防衛に失敗。NANAが第3代王者に

WWPLのサブミッションナンバーワン決定戦ともとれる一戦。YukiはNANAを超えることが出来るか、NANAの技の切れが上回るか。
変則的な飛びつき腕ひしぎや丸め込みを見せるNANAに、どうしても基本重視のYukiがペースを乱されていく格好に。
しかし、膝蹴りや裏投げを決めてNANAに完全に決めさせる隙を与えないYuki。
NANA、10分過ぎてノーザンライトスープレックスやダイヤモンドカッター、お盆スマッシュやお盆パスドロップキックなど、持ち技が関節技だけではないところを見せて一気に会場を盛り上げる。
再びのお盆スマッシュからお盆を抱えてのムーンサルトプレスを決めたNANA、Yukiから3カウントを奪い見事王座奪取。


NANA「Yukiちゃんとシングルするのは久しぶりだったから楽しみだったんだ。  Yukiちゃんも強くなってたね〜奈名思わず隠し技使っちゃった。挑戦者? むう〜っ、だれでもいいけど…あみだくじで決めちゃだめかな?」

ブリザードYuki「はあ…NANAさんの懐の深さを思い知らされました…。私は、まだまだですね…」



第6試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
松井香織(2勝2敗0分)
(16分04秒、ビクトル式膝十字)
×影法師(1勝2敗0分)

黒龍の意地。
負け越しと五分では印象もずいぶん変わると、フリーになったからには少しでも成績を上げておきたい松井の気迫が序盤から顕わに。
影法師もさすがに実力者、簡単には攻め込まれず五分の展開を繰り広げるも、松井の執拗な足攻めに動きを鈍らせる。
そして最後は雪崩式ドラゴンスクリューから引き起こしてビクトル膝十字で影法師、ギブアップ。

松井香織 「これで、21日の結果次第では面白くなりそうだね。ここからでも巻き返しの可能性は…ある」


影法師「あれ(松井選手)を万能レスラーって言うのかナ?うまかったですネ。わたしもまだまだでス。 」
とサバサバしていた。



第7試合WWPL無差別級シングルタイトルマッチ60分1本勝負
王者:○豊多摩奈美
(16分43秒、日本海式竜巻原爆固め)
挑戦者:×ディアナ・アームストロング
※初代王者が2回目の防衛に成功

ディアナのドロップキックやプランチャ、豊多摩のミサイルキックや宇宙人トペ・コンヒーロなどの空中戦が繰り広げられる。
ヘビーになっても相変わらずの空中殺法の切れを見せる豊多摩、ディアナを上回るスピードを見せる。
ディアナ、テキサスドライバー、デスバレーボムを連発するが豊多摩をしとめること出来ず。
最後は豊多摩が貫禄のJ.O.サイクロンで勝利。


3月21日(木) 島根県鹿島町総合体育館

第1試合20分1本勝負
刹那&○黄香坂春美
(11分44秒、腕ひしぎ逆十字固め)
×香取梢鬼姫結梨花

刹那が暴風のごとく暴れ回る。
パイルドライバーで鬼姫をマットに突き刺し、クリムゾントルネードで香取をマットに叩きつける。
鬼姫が何とかカットに入り、ダブルドロップキックで追い返すが、黄香坂がすかさず裏投げから腕ひしぎを極めて香取からタップを取った。

刹那(珍しく、喜色満面といった感じ)「今日はなんとか自分の思い通りに試合が出来ました。私はこういうパワーファイトの方が得意だからこれからもガンガンパワー技をお見せしますね♪」



第2試合20分1本勝負
&○久保渚
(14分31秒、リングアウト)
カーシャ・イワーノヴナ&×永田佐和子

カーシャと永田、スムーズなタッチワークで攻撃の目標を絞らせず優位に試合運びをしていく。
しかし、雅と久保も個々で動いて一方的な流れにはさせない。
明らかにコンビネーションは永田&カーシャが押していたが、場外乱闘時に雅が永田とやり合う間に試合権利のあった久保がなんとかリングに生還、リングアウト決着となった。

久保渚「勝った気がしねえよ。内容でも負けてたしな。次だ、次」

カーシャ「(永田選手とのタッグについて)悪くはなかったですね。割と動きやすかったですし…最後の詰めでちょっと失敗しちゃいましたけど(笑)。 でも、永田さんと組むなんてドラゴネットにいたころには考えられませんでしたね。…真美先輩の言う通り、ドラゴネットが解散したことで見える世界が広がったような気がします」



第3試合30分1本勝負
渡辺智美金森麗子
(13分26秒、エビ固め:スクリュードライバー)
MACHIKO&×石黒翔子

DIAで行われたジュニアタッグトーナメントで残念ながら敗北を喫した金森&渡辺組、この日はレギオンのジュニアタッグとの試合に。
多少敗戦のイメージを引きずっていたか序盤チームワークがぎこちなかったものの、徐々にペースを取り戻して実力を発揮。
順当な勝利を収めた。



第4試合30分1本勝負
芹沢すずな松井香織
(16分55秒、体固め:ブレイジングトルネード)
水瀬沙夜&×井上美香

水瀬を松井が、井上を芹沢がそれぞれ抑えにかかる。
井上は凶器攻撃を狙うが、芹沢のファイアブレスで逆に焼かれてしまう。
芹沢がドラゴンダンスで井上をダウンさせ、そのままブレイジングトルネードで試合を決めた。

松井香織「スナイパーシスターズには不覚を取ったけど、こいつら相手ならこんなもんだね」
芹沢すずな「そうね〜、やっぱりここには私達と互角に戦えるタッグチームはないのかしら〜?」

水瀬 沙夜「久し振りにダブルドラゴンとの試合が出来たんですけど・・・。やっぱりまだまだ届かないですね。なんとか今年こそは・・・。あ、いえ何でもないです。何でも・・・。」(と言いながら半ば逃げる様に立ち去ってしまった)



第5試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
影法師(2勝2敗)
(14分18秒、片エビ固め:カーストゲイル)
×坂倉宏子(0勝4敗0分)

影法師のトペ・スイシーダやフライングボディアタックなどの空中殺法にペースがつかめない坂倉。
それでもパワーボムホイップやリバースみちのくドライバー2など大きな技を叩き込む。
なんとか盛り返した坂倉、だが影法師のスタナーで動きを止められカーストゲイルの直撃を受ける。
すかさず押さえ込む影法師。3カウントが入った。

坂倉宏子 「全敗か。でもリハビリにはなったかな、と。よければ、来月以降も参戦できると嬉しいね。リーグ戦終わってからコメント出す気でいたら、一勝も出来ないから、負け惜しみだけど(笑)。松井さんとシルヴァーナとはもっとガンガンやりあってみたいし」



第6試合WWPLシングル公式戦60分1本勝負
豊多摩奈美(4勝0敗0分)
(22分52秒、片エビ固め:J.O.クインビー・ボム)
×Dr.シルヴァーナ(2勝2敗0分)

15分を過ぎて豊多摩がスパート、J.O.サイクロン2発を含む猛攻撃を見せるが、シルヴァーナがなんとこれをしのぎきる。
そしてウィッチクラフトやキャトルミューティレーションなどで反撃、どちらに転ぶか分からない試合に。
だが、最後は豊多摩が新技・J.O.クインビー・ボムでシルヴァーナを葬り去った。
この結果、最終日は優勝をかけて4人でのトーナメントとなることが決定した。

3月24日(日) 鳥取県三朝町スポーツセンター


第1試合10分1本勝負
×刹那
(8分15秒、鬼百合固め)
鬼姫結梨花

基本技の応酬から、垂直落下式DDTの体制に持っていく刹那。
しかし、鬼姫が体をひねって着地すると腕をねじり上げながら押し倒し、鬼百合固めに極めて刹那、タップ。

鬼姫結梨花「いや〜、アレ食らったら意識吹っ飛んじゃいますから、もう必死に逃げちゃいましたよ。今月は勝ち星に恵まれなくて、最後くらい価値が欲しかったところだったので、よかったです。今日はこれだけです」

刹那「あそこで抜けられちゃったのが悔しいですね。まだシングルで結梨花ちゃんに勝ってないから今度こそはっ!って思ったんですけど・・・。残念です。」



第2試合20分1本勝負
MARINAカーシャ・イワーノヴナ&○永田佐和子
(12分51秒、体固め:マジカルボム)
香取梢&×久保渚

赤コーナーの永田チームが比較的息を合わせて試合ペースを握る。
久保が一人で奮闘するが、香取がカーシャに捕まったところを救出に向かったところでMARINAのヘッドバットを食らい、場外へ逃げる。
その間にリング内で永田の強烈なパワーボムホイップで半失神状態の雅を押さえ込んで試合終了。



第3試合WWPLシングル公式戦決勝トーナメント第1試合30分1本勝負
×松井香織
(10分43秒、体固め:ムーンサルトプレス)
豊多摩奈美

2位が3人となったため急遽決勝トーナメントとなった今回の公式戦。
くじの結果いきなり松井と豊多摩の対決。
決勝のために早く決着をつけたい両者、ここはハイスパートレスリングの松井がイニシアティブを握る。
風車式バックブリーカーや天殺黒龍掌を放っていくが、豊多摩をしとめるに至らず。
攻撃が止まった隙にジャーマンスープレックス、ムーンサルトプレスと速攻をかけた豊多摩が決勝進出を決めた。

松井香織 「ああいう受け身の上手なタイプは同じ日に試合があるって強いかもしれないわね。完敗」



第4試合WWPLシングル公式戦決勝トーナメント第2試合30分1本勝負
Dr.シルヴァーナ
(17分52秒、キャトルミューティレーション)
×影法師

シルヴァーナ、影法師の攻撃をのらりくらりとよけ、また場外に逃げて試合を決めさせない。
影法師がスパートをかけてカーストゲイルを放つも、これをカウント2.8で返し再び場外へ待避。
攻め手を失った影法師が攻めあぐねるところをキャトルミューティレーションでとらえ、決勝進出を決めた。



第5試合20分1本勝負
×MACHIKO
(12分12秒、体固め:ハイパークラッシャー・アギト)
坂倉宏子

KIZUNA随1の技のデパート、坂倉とWWPLナンバーワンの凶器の使い手、MACHIKO。
両者次々と技を繰り出していく。坂倉がドラゴンスープレックス、タイガースープレックス、雪崩式フランケンシュタイナーと大技で攻めればMACHIKOは栓抜き、鉄扇などの凶器からダブルリスト・アームサルトや垂直落下式リバースDDTで攻め込む。
最後は坂倉がハイパーニー・空牙→ハイパーヒール・ギルス(シャイニングかかと落とし))→ハイパークラッシャー・アギト(ギロチンエースクラッシャー)のコンビネーションで勝利。



第6試合30分1本勝負
×水瀬沙夜芹沢すずな
(14分29秒、膝フォール:垂直落下式ブレンバスター)
立花美里&○井上美香

立花の強烈な高角度ジャーマンスープレックスでダウンした芹沢。
その隙に二人がかりで水瀬を攻め、井上が押さえ込んで試合終了。

水瀬 沙夜「やっぱり、芹沢さんがダウンしちゃったのが痛いですね。途中から何食らってたか覚えてないんですよ。(苦笑)なんとか、芹沢さんが復帰するまではもたせたかったんですけど・・・。来月からしばらく、またアメリカに行って来ます。何時帰ってくるかはまだ未定なんですけど。今以上に強くなって帰ってきますので、どうかよろしくお願いしますね。」
と言った後、一礼をして、首を押さえながら控え室へ戻った。



第7試合WWPLシングル公式戦決勝時間無制限1本勝負
豊多摩奈美
(19分56秒、日本海式原爆固め)
×Dr.シルヴァーナ

ポーカーフェイスでダメージを感じさせないシルヴァーナ。
さすがの豊多摩も攻めあぐねるが、シルヴァーナも疲労からか攻め手にやや動きが鈍る。
ややスローペースの試合となったが、15分過ぎにシルヴァーナがキャトルミューティレーションにとらえ、試合終了かに見えた。それでも豊多摩はこれを耐えきる。
20分を目前にした頃、J.O.サイクロンが炸裂、これで試合が決まった。
豊多摩、昨年6月以来のWWPLシングル戦優勝となった。