試合結果2月

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2月6日(水) 岡山県体育館


第1試合15分1本勝負
川部結梨花
(10分47秒、小包固め)
×刹那黄香坂春美

どうやら試合の流れをつかむという点で川部の方が刹那を上回っている様子。
雅の協力の元新人同士の小競り合いを優勢に運んで、先輩の黄香坂相手には耐えてから雅に任せるという意外な試合巧者ぶり。
柔道ではあるが「試合経験」の多さの賜物か?
起死回生の大技を放とうとした刹那を上手く丸め込んで3カウント。

川部結梨花 「刹那ってほら、わたしと比べるとこう、身体に厚みがあるじゃないですか。その分パワー負けしてしまうのはしょうがないんで、まともに大きいのを食らわないようにしたんですよ。そうすれば雅先輩が何とかしてくれると思って。受け身は同期中では自信ありますから、そこを前面に出して。でもうまく丸め込めたのはうれしかったです!こういう基礎的な部分も大切ですよね。と優等生ぶってみました。あ、そうそう、今日こそコメント全部載せてくださいよ」
(担当注:全部は無理です)
雅 「う〜ん、、結梨花とは組んでて面白いかな?やっとプロレスがちょっと楽しくなってきたところだね」



第2試合15分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(10分14秒、腕ひしぎ逆十字固め)
×さゆりん

ファイティングバニーガールさゆりん、メリケンサックをつけての連続パンチ(試合後に「さゆりんマッハパンチ」と呼んでいた)で一気にダメージを与える。
そしてグロッキーじょうたいのカーシャにジャンピングエルボードロップからフォール…しかし、これを腕ひしぎで切り返したカーシャがギブアップを奪った。



第3試合15分1本勝負
×セラフィム・レイ
(9分47秒、ノーブルスカーレット)
永田佐和子

序盤空中殺法で優勢だったレイ。しかし、コーナーに上りエンジェルスタンプ2(3だったかもしれないが)を放とうとしたところ足を滑らせて転落。そのダメージが思いのほか大きく場外に逃げ出してうずくまってしまう。
何とかリングに復帰したものの動きに精彩を欠き、永田の一方的な試合となってしまった。



第4試合15分1本勝負
ブラック・ブリザード
(10分34秒、裏閂式鷹固め)
×高岡ユーリ

グラウンドでは総合系の高岡が打撃を上手く織り交ぜながらの関節技攻勢でやや優勢に。
しかし、距離をとって掌打で流れを引き寄せたブラック・ブリザードが浴びせ蹴りからフォール。これはカウント2で返した高岡だが、直後のブラック・ブリザードの必殺技によってギブアップ。



第5試合30分1本勝負
×水瀬沙夜望月登子
(14分44秒、エビ固め:スプラッシュマウンテン)
横山奈々子渡辺智美

同じ軍団とはいえ、そのファイトスタイルも考え方も違う水瀬と望月、どうもかみ合わない。
一方渡辺はお姉ギャル☆フレンズとは相性がいいようで、ダブルラリアットや合体ブレンバスターと楽しそうに連携を繰り出す。
横山のスプラッシュマウンテンが決まって試合終了。



第6試合初代インディー6人タッグ王座争奪トーナメント1回戦第1試合30分1本勝負
星野真琴影山真琴天野真琴
(19分49秒、エビ固め:シュープリームサンダーボム)
リタ・モレナ&×マスクド・ワイルドディアナ・アームストロング

DIAとWWPLが共同で設置したタイトル、インディー6人タッグ王座。
その初代王座を決めるトーナメントが1回戦をWWPLで、決勝をDIAで行われる事になった。
まずは「H2SMAKOTO’S」とDIAEX軍の激突。
影山・星野がこのチームで初のWWPLマットとはいえ遠慮なく暴れまくり、こちらにファン層を持つディアナ、リタを容赦なく攻撃して行く。
しかしディアナはさすがに実力者、星野をケンカキックで蹴り飛ばし影山をブレイジングチョップで叩きおろす。が、すかさず天野のフォローが入りトラースキックなどを決めていく。
激しい試合ながらも要所要所で各人が見せていくすばらしい試合となる。
試合を決めたのはタッグで絶好調の星野。チェーンラリアットからシュープリームサンダーボムをワイルドに決める!影山、天野につかまったディアナ、リタのカット間に合わず、カウント3!



第7試合30分1本勝負
芹沢すずな
(13分34秒、体固め:ブレイジングトルネード)
×ブリザードYuki

序盤打撃戦で芹沢とまともにやりあったYuki。が、芹沢の旋風脚が決まってここはまず芹沢がものにする。
さらにドラゴンダンス、ドラゴンスープレックスと一気に決めにかかる。開始5分で追いこまれるYuki。
だが、そこから粘りを見せて大きな攻撃こそないもののスリーパーや背負い投げなどを確実に決めていく。
そして放つ鳳仙花!が、3発目を芹沢大きく跳んで空中で身体をひねって着地、そのまま至近距離のニーアタック!
倒れるYukiにすぐさまスワンダイブ式シューティングスタープレスを放って芹沢の勝利。



第8試合初代インディー6人タッグ王座争奪トーナメント1回戦第2試合30分1本勝負
サイフィス真美NANA&○松井香織
(21分51秒、片エビ固め:旋風脚)
×ターニャ・ミハイロフ愛沢美奈子アニー・ビーチ

6人タッグ王座への挑戦をかけた予選第2試合。
A☆F対チーム・ドラゴネットと言う、あまり見られない組み合わせである。
先日DIAでA☆F組と対戦したサイフィス真美がその教訓を生かしてチームを引っ張る。
愛沢・アニーを真美、松井が打撃同士で五分に持ちこむ間NANAがターニャをキャプチュードやダイヤモンドカッター、さらにコーナー上からお盆をターニャに放り投げ、受け取られたお盆をめがけての「ロックオンミサイルキック」と空中殺法も織り交ぜての奮闘。
徐々にドラゴネットに傾く試合の流れをアニーがニールキックの連発などで取り戻そうとするが、松井のインサイドワークがそれを許さない。
最後は松井の旋風脚2連発でターニャを沈めてドラゴネットの勝利。

サイフィス真美「DIAでの試合から日が経ってないから、自分の身を持っての経験も活かせてなによりです。この調子で次もいってみましょうじゃないの(にっこり)」



愛沢美奈子「・・『穴熊女』と顔を合わせたくないから、早急に引き上げます。以上。(一人、サッサとインタビューを切り上げる)」
アニー・ビーチ(立ち去る愛沢美奈子に気を止めず)「ウーン・・予想以上に研究されていたって事じゃない?出方を見ている間にペースを握られて振り切れなかったからネ。美奈子も・・予想以上に動きが酷かったし。無理にWWPLに引っ張ってきたのが拙かったヨ。余程・・「あの子」が嫌いなのね。」
ターニャ・ミハイロフ「試合を通して私が捕まってしまいましたから・・。松井さんの旋風脚・・凄く痛かったです。ハイ。それと、美奈子さんは昔の淀女での一件の思い出し怒りで、トテモ不機嫌ナノデ許してあげて下さい。スイマセン。」




第9試合60分1本勝負
金森麗子豊多摩奈美 vs 井上美香『X』

まず金森、豊多摩の正規軍が入場。そして井上が背後に望月、水瀬を連れて入ってくる。
リング上でマイクを握った井上、「カモン、エックス!」と呼びかけるとスモークと共に現れた4人組。
それぞれ片眼鏡で軍服風、黒ずくめの長身、チャイナドレス風、小柄でふりふりの多いコスチューム。
アメリカTBWに所属するヒール軍団!
軍服風がマイクを握る。「ふはははは!このエイミー・マーテル(USWAにいたエミリー・マーテルの血縁だとか)が助っ人にやってきたからにはこのマットは我らのもの。あーっはっはっはっはっははぐっ!」突然顎を抑えてうずくまるマーテル。顎が外れかけたらしい。
「今日は提携の記念に大盤振る舞いだ!このDr.シルヴァーナを助っ人に貸してやろう!」
そして前に出る黒ずくめの女、Dr.シルヴァーナ!正規軍サイドを指差すと「あなた達に恨みはないけど…一宿一飯の恩義は返さなくちゃならないの。ああ、ごめんなさいね」と泣き崩れる。
金森が、「じゃあ、ラーメンおごるからこっちにつかない?」と呼びかけるとふらふらと正規軍サイドに近付くシルヴァーナ。あわててマーテルが「こら!うどん食わせてやっただろ!」というと井上。「そうだったわね。残念だけど、私はラーメンよりうどんの方が好きなのよ!」と力説するシルヴァーナ。とりあえず一件落着らしい。
そして試合のゴングがなる!

試合前のテンションがあまりにも高かったせいでまともな試合になるかどうか不安だったが、意外にもテクニシャンのDr.シルヴァーナに大苦戦する正規軍。
キャトル・ミューティレーションやタランチュラなど変わり種のストレッチ技を連発して行く。
さらに豊多摩のJ.O.スープレックスやJ.O.サイクロンすらも決め手にならないほど受け身の上手いシルヴァーナ。さらにマーテルと手下二人も加わって暴行を加えていく。が、さすがに正規軍の渡辺、Yukiらが加勢に入ると徐々に乱戦は収まる。
そうなると息の合った正規軍二人が盛り返し、井上をJ.O.サイクロンで沈めた。


金森麗子&○豊多摩奈美
(27分19秒、日本海式原爆固め)
×井上美香&Dr.シルヴァーナ

金森麗子「なによあいつら〜!」
豊多摩奈美「変な勢いだけはあるのね。でも、ドクターって人は侮れないわよ」
金森麗子「そうね。ちょっと警戒しなくちゃ」



マーテル「今日はほんの挨拶代わり!これから我らの野望が動き出す!」
井上美香「お前らは助っ人だっていうのを忘れるなよ…」


2月7日(木) 広島県福山市体育館


第1試合15分1本勝負
×
(13分57秒、腕ひしぎ逆十字)
黄香坂春美

ルーキーの川部から1本取られてしまった黄香坂、同期に遅れをとってはたまるかとばかりに気合いの入った動きを見せる。
手刀を叩きつけてくる雅に密着して投げ飛ばし、腕ひしぎを決めて勝利。


第2試合20分1本勝負
×川部結梨花永田佐和子
(12分34秒、アキレス腱固め)
刹那&○高岡ユーリ

川部をキャッチスタイルのグラウンド戦に持ちこんだ高岡。
刹那は永田に翻弄されるが、高岡のカットで事無きを得る。
最後は高岡のアキレス腱固めを振りほどく事が出来ず川部、タップ。

川部結梨花 「ぜんぜん高岡先輩の動きについていけませんでした。パワーも違うし。先輩小柄なのにパワーの差を感じるのは、練習の差と使い方の差なんですかね〜?でもそれならもっと練習してやればいつかは追いつくと言う事で、これからも頑張りま〜す」



第3試合20分1本勝負
久保渚&○ブラック・ブリザード
(12分33秒、チキンウイングフェースロック)
×カーシャ・イワーノヴナ楠梢

関節技の取り合いが流れの中心になる。
楠の打撃を捌ききったブラック・ブリザードが竜巻蹴りでダメージを与える。
さらに久保がカーシャに渚シャトルを叩きこんで優勢に立つ。
動きの鈍ったカーシャをブラック・ブリザードが捕らえてギブアップを奪った。



第4試合20分1本勝負
中原千早希
(7分25秒、片エビ固め:ハイキック)
×セラフィム・レイ

珍しく飛び技を使わずスープレックス、ストレッチ技を中心に攻撃するレイ。
ダブルアームスープレックスとジャーマンを双方打ち合ったところで5分経過。
ダメージが多いのはレイの方、動きが鈍ったところに中原のニールキックが。抑えこむ中原。が、これを何とか返すレイ。
レイ、レッグラリアットからコーナーに上ってアピール、エンジェルスタンプを狙おうとするが動きが止まる。
そこをおきあがった中原が放り投げ、さらにハイキックで追い討ち。フォールした中原の勝利。
中原、A☆F新人王戦の雪辱に成功。

セラフィム・レイ 「あはは、ちょっとどのエンジェルスタンプにするか迷っちゃって。素直に1でよかったかな〜」



第5試合30分1本勝負
渡辺智美
(17分54秒、変形ストレッチプラム)
×水瀬沙夜

ややゆっくり目のテンポで試合が進む。
水瀬のローキックで動きが止まる渡辺、組み合っても水瀬のブレンバスター、バックドロップにつかまる。
コブラツイストやリバースバイパーホールドなどストレッチ中心に攻める渡辺。
水瀬の轟雷からのフォールを何とかロープに足を伸ばして耐えた渡辺、変形のストレッチプラムでギブアップを奪った。



第6試合30分1本勝負
金森麗子
(13分05秒、反則)
×井上美香

セコンドから竹刀を受け取った井上が金森を滅多打ち。
金森も連続ミドルキックで反撃、さらにムーンサルトプレスも放つが、セコンドの石黒がカットに入る!
さらに立花も加わり、暴行を加える。が、止めようとしたレフェリーにまで手を出した事で反則負けの裁定が下った。

井上美香「根性ないね最近のレフェリーは(笑)。あんなのは負けたうちに入らないよ。麗子がもっと強ければこんな事にはならなかったんだからねぇ」



第7試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな&○松井香織(1勝0敗0分)
(14分30秒、片エビ固め:ブラックドラゴンドライバー)
×高村あかね望月登子(0勝1敗0分)

今月最初のWWPLタッグ公式戦にいきなりダブルドラゴンが登場。
対するは高村あかね、望月登子の超攻撃的なライバルタッグ。
激しい試合は臨むところと両チームの蹴りや椅子、机などが乱れ飛ぶ。
芹沢が青コーナーにつかまって蹴りの連打や合体パワーボムなどを受けるが、ここで松井が掌底の連打で助け出しダブル旋風脚でなぎ倒す。
激しく密度の濃い試合となったが、最後は松井のブラックドラゴンドライバーが高村を捕らえて試合終了。



第8試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
ミヤモト・ヨーコ&○天野真琴(1勝0敗0分)
(13分59秒、サイクロンクラッチ)
×稲葉ましろ相川ユリ(0勝1敗0分)

この試合はまるでDIAマットが来たかのような組み合わせ。
ターゲットを豊多摩に絞っている様子のNWWA世界ジュニアタッグ王者組、ここは実力を見せ付ける。
タッグの定石通り稲葉を狙っての攻撃で終始試合の流れをコントロールした。
そして天野がサイクロンクラッチで危なげなく試合を決めた。

DIAマットみたいな組みあわせでしたね、と言う記者の問いに対し、ミヤモト・ヨーコが首をかしげて笑顔で返す。
ミヤモト・ヨーコ 「でもね、私、一度も彼女たちと当たったことないんですよ。特に相川さんとは試合したこともなくって。私、相手にされてないみたいですから(笑)。だから今日はちょっと楽しみだったんですけどね。……感想ですか? ……う〜ん、1回じゃ良く分からなかったですね」
 余裕の笑みを見せるミヤモト。
ミヤモト・ヨーコ 「でも今回は、豊多摩&Yuki組とダブルドラゴンを倒して優勝しに来てますから。どこまでいい試合ができるか楽しみですね」

稲葉ましろ 「……強かったです。タッグとしての差を見せられちゃいましたね。……でも気にしてません。次です、次」
相川ユリ「うう〜。偶然でもマグレでもいいから勝っておきたかったね〜。相手が云々って言うより、初戦だったから」



第9試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
ブリザードYuki&○豊多摩奈美(1勝0敗0分)
(21分24秒、日本海式竜巻原爆固め)
×サイフィス真美NANA(0勝1敗0分)

「ジュニアタッグトーナメントへの試運転」的な要素が強い真美&NANA組。
真美が素早い蹴りのラッシュからディスカッター、パニティリッパーと次々に足技を繰り出してYukiを翻弄する。
しかしよく耐えたYuki、なんとか大外刈り、一本背負いで反撃して豊多摩に繋ぐ。
NANAは変則的な入り方で腕ひしぎを決めるが豊多摩も身体の柔らかさを活かした変則的な動きで完全には決めさせず。
J.O.スープレックスやJ.O.ボムで追いこんでのJ.O.サイクロンによってサイフィス真美から3カウントを奪った。


サイフィス真美 「せっかくの雪辱の機会だったのに……やっぱりエース(豊多摩選手)をフリーにしたのがまずかったわね。それまでにYukiちゃんを落せなかったのが敗因よね」
NANA「むうっ、負けちゃった、残念…やっぱり奈美さんの関節柔らか〜い。どうしよう…もっとぎゅ〜っとやってもいいのかなぁ。でもあんだけ軟らかいとぎゃくにベキっていっちゃいそうだし〜」

2月8日(金) 愛媛県武道館

第1試合15分1本勝負
一碧なつみ
(10分55秒、脇固め)
×川部結梨花

今月は真女、善女の若手の数名が参加している。一碧なつみは夏のWWPL新人王戦での参戦経験あり。
体格に差がある分一碧の細かい動きをなかなか捕らえられない川部。
川部の変形キャメルクラッチをはずした一碧が脇固めに極めて勝利。

一碧なつみ「・・・身体が痛いです。彼女の技ひとつ一つが重いですし、しかも、何かに裏づけされた動きで非常に苦しい試合でした。天才という言葉は彼女の為にあるんですねぇ〜 その天才肌の結梨花さんでさえ、たゆまない努力をしていますし、私は更に頑張らないと駄目なんだと実感させられました」

川部結梨花 「う〜ん、あの技がちゃんと決まってたら勝てたかもしれないんですけど、でも決まらなかったから仕方ないですよね。まだまだ練習が足りないっていう事です。他団体のしかも先輩だからっていうことにかんしては意識しなかったんで、思いっきり行ったんですよ。でも、なんていうかこう経験の違いですか?そんなようなものを感じました、はい」


第2試合15分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(12分35秒、片エビ固め:ホーロドニー・スメルチ)
×刹那

まだ体格を活かしきれないか。カーシャのスピードに苦しむ刹那。
なんとかパワーボムをヒットさせるが試合を決める事が出来ず。
カーシャの新技・スワンダイブ式トルナド・デ・アカプルコで試合が決まった。



第3試合20分1本勝負
久保渚永田佐和子
(9分40秒、エビ固め:タワーハッカーボム)
×セラフィム・レイ

JFタッグへの挑戦へ弾みをつけたい久保と永田のタッグ。
雅とレイのスピードに撹乱されるが久保のスピアーで雅を捕まえると交互にマジカルボムや逆エビ固めでダメージを与える。
レイがあまり飛び技を出さず組み合ってしまったため永田のフェイスロックで捉えられ、そのあいだに久保がタワーハッカーボムで3カウントを奪った。

久保と永田、試合でのコンビネーションには問題がないようだが、試合後はお互いの粗を突く口喧嘩をしていた。リング下では別のようだ。

雅 「なんでまともに組み合ったの?もっと間合い取ればいいのに」
セラフィム・レイ 「えっと、その。なんでかな〜?あはははは…」



第4試合20分1本勝負
MACHIKO
(8分58秒、片エビ固め:雪崩式リバースDDT)
×ブラック・ブリザード

影は薄いが中堅どころとしてのテクニックは十分のMACHIKO。
古武道出身なだけあってブラック・ブリザードの骨法式の掌打にも五分に打ち合い、立ち関節の取り合いも意外に上手くこなして行く。
ブラック・ブリザードの蹴りをガードした後ダブルリスト・アームサルトから雪崩式DDTと繋いだMACHIKOが勝利。



第5試合30分1本勝負
リタ・モレナディアナ・アームストロング
(14分06秒、ロメロスペシャル)
中原千早希&×蒼樹玲奈

1・30のDIAで発生した因縁により、ライジングナイツvsディアナ&リタの1戦。
「Wブリザードに負けたやつが大きな口を叩くな」という中原に、「じゃあ、片手間に相手してあげる」とディアナ。
勢いよく飛びかかるライジングナイツ、躍動感あふれる動きで序盤の試合をリードする。
しかし、リタのインサイドワークが若い二人を翻弄する。
切り返し技、上手い間の取り方でライジングナイツのペースを乱すと合体フィッシャーマンズバスターやダブルドロップキックと流れを支配する。
そして入り乱れての乱戦でディアナのリバース・ゴリースペシャル・ボムが中原にきまり、その間にリタがロメロスペシャルを蒼樹に極めて勝利した。



第6試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな&○松井香織(2勝0敗0分)
(14分27秒、膝十字固め)
水瀬沙夜&×井上美香(0勝1敗0分)

「協力」しているだけの関係であるレギオンの弱点か。
井上はセコンドの石黒やマーテル一味を介入させるが、水瀬はそのやり方には納得しておらずチームワークが今ひとつ。
ダブルドラゴンにはその隙は致命的。連携が上手くいかないところを松井のドラゴンスクリューから膝十字で試合を決めた。



第7試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
ブリザードYuki&○豊多摩奈美(2勝0敗0分)
(16分31秒、二回転エビ固め)
稲葉ましろ&×相川ユリ(0勝2敗0分)

相川との直接対決を積極的に狙って行く豊多摩。
Yukiも寝技合戦を相川に挑む。攻める技術は相川が上、しかしYukiはうまくポイントをずらし決定的には極めさせず反撃の期を狙う。
稲葉の空中殺法が二人掛かりで攻撃されていた相川のアシストをしていくが、豊多摩のジャーマンスープレックスで動きを止められてしまう。
そして再度の相川対豊多摩、ここで相川高速ドラゴンスープレックスやドラゴンスクリューと攻めたてる。
しかしロープに振られた豊多摩が大技・ロッキーフェイスボトムで丸め込んで3カウントを奪った。

豊多摩奈美 「定石ならましろちゃんを狙うところですけど、やっぱり同期ですから気になるんですよね。今日はユリからとる事を目標にしてたので、よかったと思います」


相川ユリ「くぅ〜。こういう時こそアタシが粘らなきゃいけないのに〜。ってか、あの二人なんでアタシを狙ってたの?別にアタシは何も言って無い……よねぇ?」



第8試合30分1本勝負
金森麗子
(18分47秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
×Dr.シルヴァーナ

「頑張れドクター!」「こてんぱんにしちゃえ〜」とセコンドの弟子二人の声を受け、悠々とリングインするシルヴァーナ。
が、ロープに躓いて転倒。いきなり笑いをとる。
「手出しは無用よあなたたち。私のちからを見せてあげる!」と、指を突き刺した方向は…なぜかマーテルの方。
「向きが違う!」とマーテルに突っ込まれたシルヴァーナ、慌てて懐から眼鏡を取り出し装着…しかしそれは変装用?の鼻とヒゲがついたおもちゃ。場内大爆笑。
いいかげん堪忍袋の緒が切れた金森、このコントに終止符を打つべくドロップキックで奇襲。
そしてローリングソバット、踵落しと足技を繰り出しいく。が、マシンガンミドルをあっという間に関節技で決めてしまうシルヴァーナ。パッと見入り方はよく分からないながらも切り返しを繰り出して金森のペースを乱して行く。
しかしファルコンアローを決めてから金森の調子が上がり、ヴィーナス、アイコノクラズム、フェニックススプラッシュという必勝パターンで何とか勝利。



第9試合WWPL無差別級タッグタイトルマッチ60分1本勝負
王者:○サイフィス真美渡辺智美
(19分36秒、片エビ固め:アカシックバスター)
挑戦者:立花美里&×望月登子
※初代王者が初防衛に成功

かつて大日本海女子のマットで暴れまわったフリーユニット、「3M」。そのリーダー、立花美里(当時チェリーポット美里)が久々に試合を行う。
1年ぶりの試合がいきなりタイトルマッチ。しかし全く緊張した様子もなく、実に楽しそうな立花、望月組。
王者組は混成タッグながら、前回のタイトルマッチではお互いの意識がうまく作用して不思議な強さを発揮していた。
まずは先発の立花と真美が初邂逅。立花、グーパンチやボディへのパンチ、そしてヤクザキックといきなり厳しい攻撃をしかける。
それに対して真美も素早いキック、ディスカッター、パニティリッパーさらには百舌落しと序盤から大盤振る舞い。
望月、渡辺も混ざっての大混戦へと発展して行く。その舞台はリング上だけでなく場外にも広がりを見せる。
が、さすがにタイトルが欲しいか両者リングアウトは避けた望月、おとなしくリングに帰る。
真美をリングに放り込み、自分も戻った瞬間に渡辺のラリアットが炸裂。さらにキャノンボールバスターで叩きつけられたところに真美のアカシックバスター!
望月この連続攻撃に耐えきる事が出来ず。王者組初防衛成功!


サイフィス真美 「猪突猛進のもっちーが欲を出したのが(向こうの)敗因でしょうね。チーム戦は特にここも(頭を指差して)回らないとダメねぇ。さあ、この混成タッグチャンプの次の相手は誰になるかなぁ〜(にっこり)」

2月11日(月) 香川県高松市総合体育館

第1試合香取梢デビュー戦15分1本勝負
黄香坂春美
(6分34秒、片エビ固め:柔道式肩車)
×香取梢

入場してきた香取の姿を見て客席がざわめく。小学生かと思うような小柄な体躯だったからだ。
小さい事で有名な梓実さくらよりもさらに小さいのではないかと思われる。
黄香坂も大きい方ではないが、それでも自分よりこれだけ小さい相手との試合はいつもと感覚が違うためか少し動きが悪い。
一方香取はドロップキック、アームホイップと基本の技をそつなくこなしていく。
5分過ぎくらいから動きがいつも通りに戻った黄香坂は柔道式肩車からフォールしてとりあえず勝利。



第2試合20分1本勝負
×セラフィム・レイ
(11分31秒、猛虎原爆固め)
川部結梨花&○水戸アスカ

口も武器にしている水戸アスカ、よくしゃべるという事で川部結梨花に親近感を持ったか、参戦が決まるとタッグを組む事、対戦すること両方を希望。
川部、水戸二人とも170センチを越える長身。雅とレイの飛び技を得意とする二人をどう捕らえていくか。
しかし、レイはこの日も余り飛び技を使わず。フライングメイヤーからのスリーパーなどふだんは見せない連携技を使う。
雅の手刀に追い詰められる川部、しかし水戸が上手くフォローして二人掛かりで脇固めに捕らえるなど意外にコンビネーションもいい。
雅が水戸の関節技で動きが鈍くなる。助けに入ろうとコーナーに控えていたレイがコーナーポストに上がったところ、川部が取り押さえる。
そしてリング内で水戸のタイガースープレックスが決まって雅から3カウント。
水戸、マイクを握ると「ちょっと聞いてくださ〜い!真日本女子の水戸です!あたしがJFタッグを狙ってるって言うのは皆さんご存じかと思うんですけど!パートナーが未定でした!でも!!今日、ベルトを共に狙うに相応しい相手を見つけました!・・・結梨花!!あんたさえその気なら、あたしと組んでJFのタッグベルト狙わない?!」とアピール。
川部は、「わたしでいいんですか?それじゃあ、よろしくお願いします!」と握手。
水戸は「どうですか?お客さん!!」と客席にも同意を求めると、会場からは「頑張れよ〜」などの声援も飛んだ。

水戸アスカ 「マイク?それはしゃべった通りです。JFタッグを狙うには結梨花が相方として相応しいと思ったからアピールしたまでですよ・・・今日は以上です。長いコメントは結梨花に任せる(笑)」
川部結梨花 「えっと、任されました〜。はじめて組んだタッグとしてはもうばっちりなんじゃないですか?わたしとアスカ先輩が組めば怖いものなし〜!というかんじになりたいと思いますっ!ホント言うとレイさんから取れたら最高だったんですけど、でもタッグだから二人の力って事で、雅先輩が負けたのはレイさんの責任でもあるわけで、そういうことでわたしたちがレイさんに勝ったんですよ。デビューしてまだ2ヶ月目だけどでもJFって新人用のベルトならキャリアは関係なくて、欲しい人が挑戦すればいいんですよね。ということで、狙いますよ〜」



第3試合15分1本勝負
笹渕愛
(11分50秒、片エビ固め:レフトアームクローズライン)
×刹那

勝ち星に恵まれない刹那、この日はメジャーのしかもJFタッグチャンピオンが相手とあり気合い十分。
身長差はあってもパワー負けはせず積極的に身体からぶつかっていく。笹渕もアマレスじこみの
そして10分を前にしてクリムゾントルネードを放つ、がこれは位置が悪く笹渕の身体がロープに触れ、ブレイク!
勝機を逸した刹那、笹渕のクローズラインに沈んだ。


笹渕愛「いや、刹那さんですか…良い選手だと思いますよ。いや、危なかった危なかった。でも、私自身は調子は良いですよ。…JFですか?それは友美に聞いてください。」



第4試合15分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(9分54秒、片エビ固め:ホーロドニー・スメルチ)
×綾瀬友美

JFシングル挑戦に向け、シングルでの勝利を切望する綾瀬。
しかし寝技中心に試合の流れをコントロールしたのはカーシャ。
綾瀬も投げ技中心に反撃していくが、切り返し技によってペースを引き戻したカーシャが『冷たい竜巻』で勝利。


綾瀬友美「…結局シングル戦未勝利のままJFシングルですね…まあ、仕方ないですよ。相手が強かった。それ以外に言える事はないですから。これは努力して行くしかないです。JFタッグ…全力を尽くすだけです、雑音は一切無視して。格的にはこちらが挑戦者ですから。」



第5試合15分1本勝負
×永田佐和子
(10分23秒、体固め:渚バスター)
久保渚

永田のグラウンドテクニックに抑えこまれていた久保、しかし力任せのラリアットから渚シャトルを連発。
勢いのまま渚バスターを叩きこんで勝利。



第6試合30分1本勝負
渡辺智美&○豊多摩奈美
(18分35秒、雪崩式後方回転エビ固め)
立花美里&×Dr.シルヴァーナ

序盤意外にもおとなしく試合が進む。
しかし、10分ごろに始まった4人入り乱れての乱闘がレフェリーを巻き込んで、レフェリーが倒れてしまう。
そこで控えレフェリー(前座担当)の石黒がリングに上がるが、これがなんと徹底的に不公平ジャッジ!
これに怒った渡辺が石黒に手を出そうとするが、「反則負けになりたいの?」と言われ動きが止まったところに背後から立花のジャーマン!
しかし、カウントを数えようとしたところで正レフェリーが復帰。しぶしぶひき返していく石黒。
その後連携の乱れるレギオンチームを豊多摩が翻弄、ビクトリースタードロップで勝利。



第7試合30分1本勝負
×楠梢芹沢すずな
(14分01秒、雷電)
ブリザードYuki金森麗子

楠とYukiの関節の取り合い、芹沢と金森の蹴りあいなど得意分野同士で対抗意識の見える展開が多い。
正規軍組、楠にダブルのブレンバスターから交互に打撃を決めて優位に立つと、金森が芹沢を場外戦に連れ出す。
Yuki、楠との掌打合戦に打ち勝つと初代Yukiの得意技、腕極め背負い投げ「雷電」でフォールを取った。

ブリザードYuki 「雷電は試運転で使ったのですが、フォールを取れてよかったと思います」



第8試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
水瀬沙夜&○井上美香(1勝1敗0分)
(16分07秒、エビ固め:ナイアガラドライバー)
高村あかね&×望月登子(0勝2敗0分)

望月はレギオンメンバーだが、もともと「同じコーナーになったときだけ協力する」のが基本の軍団。対戦となれば容赦はしない。
このメンバーだとややスタイルが浮く水瀬だが、それでも得意のバックドロップの連発で存在感をアピール。
高村が場外で水瀬を机へのファイヤーボンバーで叩きつけ、望月が井上に三角飛び延髄斬りでスパートをかけるがフォールしようとした望月に毒霧を吹きかけた井上。
ボディブローからナイアガラドライバー!高村が慌ててカットに向かうが水瀬が後ろから飛びついてもつれ合ううちに3カウント。

2月13日(水) 山口県海峡メッセ下関


第1試合15分1本勝負
×川部結梨花
(11分56秒、脇固め)
水戸アスカ

タッグを組んでJFに挑む事を宣言した二人、この日はぶつかり合う事でお互いの絆を確かめようという事か。
基本技からの立ちあがりでまずは川部のドロップキックが綺麗に決まる。水戸もかちあげエルボースマッシュからコーナーに押し込んでキックを見舞う。
水戸、川部のブレンバスターを逆に放り投げてからスパート、稲妻レッグラリアットから脇固めで勝負を決めた。


水戸アスカ 「あたしって、WWPL勢に関しては相性いいのかな?これで3戦負けがないのよね。逆にDIA勢にはひたすら相性良くないんだけど。それはともかく、今日は、経験の差で勝たせて貰ったって感じですね、結梨花はこれから延びるのは間違い無いんじゃないですか。やっぱりJFへの相方に選んで正解だったと思いますよ。・・・山上社長は頭抱えてたらしいですけど(笑)」

川部結梨花 「う〜ん、なかなか先輩には勝たせてもらえないのは知ってるんですけど、それでもやっぱり負けちゃうってのは悔しいな〜。どうせタッグを組むんだからこういうときに逆転勝利〜とかやってわたしの力を先輩に認めさせてやる〜っていう意気込みだったんですけど、見事にやられてしまいました。あ、でも自分より強い人と組むってのはいいですよね。そりゃわたしはデビューしたばっかりでまわりは自分より強い人ばっかりなんですけど、心強いです。っと、それじゃ仕事があるので!」



第2試合15分1本勝負
×
(10分49秒、エビ固め:クリムゾントルネード)
刹那

序盤の顔の張り合いを制した刹那、DDTやパイルドライバーと嵩に掛かって攻めたてる。
雅は天神円舞や闇燕などを繰り出すがうまく決まらず、追い込まれてしまう。
そして刹那の必殺・クリムゾントルネードが決まって試合終了。



第3試合15分1本勝負
×一碧なつみ
(9分39秒、フランケンシュタイナー式腕ひしぎ)
カーシャ・イワーノヴナ

関節の取り合いを制してリストロックで極めた一碧。そこから脇固めに行くがこれはロープに逃げられてしまう。
腕取りフランケンシュタイナーからの腕ひしぎを決めてカーシャの勝利。

一碧なつみ「試合には負けちゃったけど、最後に凄い技を見せてもらっちゃったなぁ〜! カーシャさんとの試合は物凄く勉強になりますよ。一瞬、弟子入りをお願いしようかと思ったくらいですから…(苦笑)」



第4試合NWWA認定JFタッグタイトルマッチ30分1本勝負
王者:○笹渕愛綾瀬友美
(15分16秒、片エビ固め:オリンピックスラム)
挑戦者:久保渚&×永田佐和子
※初代王者組初防衛に成功。

WWPL2001年組の最強タッグ、永田&久保組がJFタッグベルトに挑む。
グラウンドや組み合いで優勢に立つ挑戦者組、しかし王者組はお互いにフォローして決定打を与えない。
綾瀬のチョークスラム、久保のタワーハッカーボム、永田のハンマーラリアットと次々に決め技を繰り出していくが、試合を決めたのは笹渕のオリンピックスラム。
王者組が初防衛に成功した。

 試合が終わると、リング下にDIAの浜岡の姿が。そしてセコンドについていた一碧とともにリングに上がり、マイクを要求。
浜岡奈々緒「2番手争い、ごくろーさん!アヤササ、あいにくだけどあなた達が倒したWWPL新人最強コンビ永田、久保組は既に私達『なっちゃんズ』に負けているのよ。そのベルトを本当に実力の証としたいなら私達を倒してからにしなさい!」
 そしてマイクを一碧なつみに渡す浜岡。
一碧なつみ「綾瀬さん、笹渕さん、あなた方の努力を側で見てきた者として、私はお二人を本当に尊敬しています。でも、だからこそその腰に巻くベルトは実力者の証として価値を持っていなくてはならないと思います。他の未知の挑戦者を迎える前に、私達と戦って証明をしてください!そのベルトが実力者の証明であると!」
 アピールが終わったと思うと、今度は水戸アスカと川部結梨花がリングに上がる。そして水戸がマイクを握る。
水戸アスカ「おい!綾笹!浜岡の相手も良いけど、あたしと結梨花もいるのも忘れるなよコノヤロー!!おい、浜岡!お互い、目的が一緒なのは今はっきりしたよな!それなら!JFタッグへの優先挑戦権を掛けてタッグマッチでやろうじゃねぇか!!それで優先権をはっきりさしたらいい!時!所!はお前に任せる!この条件でどうだ!・・・なんなら今ここでやっても良いわよ!!」
浜岡奈々緒「優先権?あんたこの前、宮城の試合で私とAQUAに負けたばっかじゃない。その上昨日今日組んだ即席コンビで挑戦するなんて、ベルトとは何か解ってないわ。そんなにベルトがほしけりゃダンボール使って自分で作ったら?」
ここでつかみかかろうとした水戸を抑える川部。
浜岡と一碧はさすがにまずいとおもったか、これで引き上げていった。

綾瀬友美がマイクを握り何か言おうとするが、笹渕愛がマイクを奪い取り、
笹渕愛「浜岡さん、なつみちゃん、水戸さん、結梨花さん、そして全団体のJFタッグ有資格者!私達は逃げも隠れもしない。やりたきゃさっさと会社を通してきなさい!まどろっこしくごちゃごちゃ根回しなんかしないで正面からやりたいの一言で来なさい!理由もベルトが欲しいだけで充分!ただし!JFの価値を高められるタッグと私達は戦いたい。私達の希望はその一点のみ!」
と、試合の興奮が収まらないのか思いきりマイクで喋ったかと思うと、リングに上がった面々の前にベルトを見せ突けるように突き出した。綾瀬もそれに習い、ベルトを突き出した。


綾瀬友美 「試合は…また愛に助けられました。でも、無事防衛が出来て…ホッとしました。私は次シングルもあるので…気を引き締めて行きたいですね。次の防衛は…愛が言った通りです。あいては正直誰でも構わないです。けど、局地的な勝ち負けを実績と大威張りで、マスコミを通して偉そうな口叩いている御方は、挑戦者として論外だと私は思ってます。廻りを煽って挑戦の雰囲気を醸し出したって、実際のところは何もしてない急造タッグ。そんな奴に挑戦させたらJFの価値が下がります。私はアピールだけで目立ってる人より、DGさんやプラトニック悠紀子さんや…アピールこそ無くても試合でしっかり実力を見せてる人間とやりたい。浜岡さんやなつみちゃんはアピールもあるけど実力的に見て凄くやりたい相手です。JFに価値を高める戦いが間違いなく出来る相手だと思います。ま、私達に挑戦者を選ぶ権利は無いんで、あとは上に任せます。」

笹渕愛 「今日はリングの上で全部お話しました。今日の試合は、私達の力を見せられる良い結果が出て良かったです。JFベルとはまだ私達の腰から離れたくないようですね。頑張ってれば結果はついて来るんだなって実感しました。これからも王者としてしっかり頑張って行きます。」




水戸アスカ「大々的に書いてよ!あたしと結梨花にとっちゃ絶好のチャンスなんだからね!必ず!浜岡達を出し抜いて戴冠してみせるよ結梨花!!たとえタッグパートナーからとはいえ、セラフィムレイにタッグ戦で勝ったって言うのは実績なんだからね!」

一碧なつみ「ふふっ、アスカさんは相変わらず鼻息が荒いですね。ある意味、元気が良くて羨ましいかな?(苦笑) 確かに結果が全ての世界だし、現状では綾笹ねえさん達を超えないと上は目指せませんしね。アスカさんが目の前に立ち塞がるのなら、浜岡さんと共に邪魔なものを排除するだけ…それだけです、簡単な事ですよ」



第5試合WWPLジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
王者:×望月登子
(13分34秒、忍冬)
挑戦者:○ブリザードYuki
※初代王者が初防衛に失敗。ブリザードYukiが第2代王者に。

ゴング直後から蹴りの嵐を見舞う望月。Yukiは防御しつつ身体を低くして大内刈りで望月を転倒させる。そして腕ひしぎに行くと見せかけて変形鍵固め、鶯神楽!
距離を置いて三角飛びまわし蹴りやコーナートップからのライダーキックを見せて追いこむ。
それでも怒涛の攻めを耐えきったYuki、望月が攻めつかれたところで蓮華から複合関節技忍冬(すいかずら)を極めてギブアップ勝ち。

ブリザードYuki 「ベルトもうれしいですけど、望月さんから勝ってというのがさらに嬉しいです。このベルトの権威を上げていきたいですね」



第6試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
×リタ・モレナディアナ・アームストロング(0勝1敗0分)
(16分41秒、抱え式バックドロップホールド)
水瀬沙夜井上美香(2勝1敗0分)
※ダブルドラゴンが決勝進出決定

水瀬の要請に応えて?井上はセコンドの石黒、MACHIKOの介入をさせず実力勝負に出る。
リタのインサイドワーク、ディアナのパワーが試合の流れをつかむが、水瀬の春雷がディアナに、轟雷がリタに決まってから形勢逆転。
ダブルパワーボムから抱え式バックドロップホールドでリタからピンフォール。
この結果を受け、3チームが2勝1敗で並んだ場合でもダブルドラゴンが前回優勝チームの優先権により決勝に進出となるため、早くもAブロック代表はダブルドラゴンに決まった。



第7試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
×ミヤモト・ヨーコ天野真琴(1勝1敗0分)
(19分21秒、片エビ固め:雪崩式キャプチュード)
サイフィス真美&○NANA(1勝1敗0分)

ジュニアNo.1タッグの天野・ミヤモト組にどう対抗するかドラゴネットチーム。
序盤からペースは天野・ミヤモト組。真美の蹴り、NANAの腕ひしぎなどは決まるものの試合の流れをつかむにはいたらない。
天野・ミヤモト組は真美を自軍コーナーに押し込んで二人でキックしたり、NANAにダブルのブレンバスターを使ったりと連携も文句なし。
それでも決めにかかったミヤモトのクロスアームスープレックスを耐えたサイフィス真美、パニティリッパーを叩きこんで自軍コーナーにミヤモトを放りNANAとタッチ。NANAが雪崩式キャプチュードから抑えこんでの逆転勝利となった。

NANA「今日負けたらもうだめだったから、ちょっとがんばってみたのだ〜。(記者に言われて)むむむっ、世界タッグチャンピョンさんたちだったんだ〜。わ〜お、ななすご〜い。真美さ〜ん、ほめてほめて〜」
サイフィス真美「さすがはミヤモト・天野組ね。一筋縄ではいかせてくれなかったですよ〜。あたし的なラストチャンスを物にできての勝ち星です、はい。今日はそれを取りこぼさなかったNANAちゃんを誉めてあげて下さい。さて、次の試合に勝ったら2勝1敗同士の決戦後にダブルドラゴンとの決勝戦になる寸法か……(NANAちゃんに振返り)それじゃあ、この調子で決勝進出したついでに景気良く我らが『師匠越え』も果たしちゃおうかぁ〜」
NANA「おうっ、つぎもがんばるのだ〜」


ミヤモト・ヨーコ 「やられちゃいました。……油断ですか? 見ていた皆さんが思った通りに書いてください。負けは負けです。2人とも思った以上にずっといい選手でしたし、いいチームです。……今日はしょうがないか。でも、最後の公式戦は、絶対勝ちます!」



第8試合WWPL無差別級シングルタイトルマッチ60分1本勝負
王者:○豊多摩奈美
(26分00秒、日本海式竜巻原爆固め)
挑戦者:×芹沢すずな
※初代王者が初防衛に成功

序盤から激しい攻勢をかける芹沢に防戦一方の豊多摩。開始5分でドラゴンダンスから抑えこみ、カウント2.5と勝負を決めにかかる芹沢。
しかし防御に徹した豊多摩を簡単には潰せない。ドラゴンスープレックスやドラゴンスリーパーなどもことごとく跳ね除けられ、徐々にローリングクレイドルやバックドロップなどの反撃を受けてしまう芹沢。
15分過ぎには豊多摩もダメージが多くなっている一方、芹沢も豊多摩の反撃や序盤のラッシュの影響で動きがやや遅くなる。
それでも旋風脚、爆魔赤龍脚とフィニッシュホールドを決めるが、これでも豊多摩は耐えきりJ.O.ボム、J.O.スープレックスと一気に反撃開始。
芹沢のドラゴン・ラナを回避した豊多摩、ジャーマンスープレックスから引き起こしてのJ.O.サイクロンで勝負を決めた。

2月15日(金) 島根県益田市民体育館


第1試合15分1本勝負
香取梢
(13分57秒、スクールボーイ)
×刹那

軽々と抱えあげられては叩きつけられる香取だが、軽さが幸いしてか大きなダメージにはなりにくい様子。
新人らしい基本技の応酬から香取が丸め込んで勝利。



第2試合20分1本勝負
永田佐和子
(12分36秒、疾風車)
×川部結梨花久保渚

久保と川部が出番を譲らず強引なタッチを繰り返す。
雅が永田のサポートを受けながら手刀の連打から高速ローリングクラッチで川部から3カウントを奪った。



第3試合15分1本勝負
MACHIKO
(8分45秒、ダブルリスト・アームサルト)
×カーシャ・イワーノヴナ

積極的に攻勢をかけるカーシャだがその都度目潰し、凶器(キーホルダーやハサミなど)で流れを止めるMACHIKO。
そしてリバースDDT3連発からダブルリスト・アームサルトでMACHIKOの勝利。



第4試合30分1本勝負
×楠梢中原千早希
(16分55秒、エビ固め:ナイアガラドライバー)
水瀬沙夜&○井上美香

中原のキックを捕まえた水瀬の旋回式ブレンバスターがきまり、さらにバックドロップの連発、迅雷を放つ。
が、3発目に楠がカットして逆に中原のライトニングスープレックス。が、この中盤の攻防では勝負がつかず。
結局井上のナイアガラドライバーで試合終了。



第5試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング(1勝1敗0分)
(9分14秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
高村あかね&×望月登子(0勝3敗0分)

すでに決勝進出は立たれているが、だからこそあとはベストを尽くすだけの2チーム。
いつも通りの激しいファイトを見せる高村、望月に真っ向からぶつかるディアナと、それをサポートするリタ。
短時間ながらも濃い内容の攻防の末ディアナ必殺のテキサスドライバーが決まって望月をピンフォール。



第6試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
ミヤモト・ヨーコ&×天野真琴(1勝2敗0分)
(16分09秒、脇固め)
ブリザードYuki豊多摩奈美(3勝0敗0分)
※豊多摩・Yuki組が決勝進出決定

この試合に勝てば決勝進出に大きく近付くミヤモト・天野組。一方正規軍組は勝てば決勝進出決定。
タッグのキャリア、実績ともはるかに上のミヤモト・天野。試合の流れを完全に握る。
豊多摩がローリングクラッチなどスピーディーな切り返しを使っていくが、Yukiへのダメージが大きくコンビネーションが使えない正規軍。
ミヤモトがバックをとってジャーマンの体制に入ると後ろ向きにコーナーにミヤモトを叩きつけ振りほどき、何とか豊多摩と交代するなど、粘りを見せる。
Yukiは天野のローリングセントーン、合体のパイルドライバーも何とか跳ね返していくYuki、しかし目がややうつろ。
そんな状態ながら、天野がしかけようとしたサイクロンクラッチを切り返して脇固めに極めたYuki。カットに入ろうとしていた豊多摩、そのままミヤモトを押さえにかかる。
天野の位置どりがよかったことがYukiに幸い。きつい角度で極めて天野からギブアップを奪った。

ブリザードYuki 「信じられませんけど…とりあえず勝てるとわかった事が収穫です。試合内容は誉められたものではないと思いますけど…。だから、今度はもっともっといい試合をやって見せます。もちろん、その上で勝ちを狙います」
豊多摩奈美 「タッグとしては完敗でした。でも、試合には勝たせてもらったので、決勝では恥ずかしくない試合をやらないと怒られちゃいますね」



第7試合60分1本勝負
サイフィス真美&×NANA芹沢すずな松井香織
(22分31秒、片エビ固め:ファルコンアロー)
稲葉ましろ渡辺智美相川ユリ&○金森麗子

にぎやかな8人タッグマッチ。
それぞれが見せ技を大盤振る舞いで繰り出していく。
NANAが「一名様ごあんな〜い」と言いながら拝み渡りの要領でロープを渡りきるとそのままぶら下がり腕ひしぎを極めたり、渡辺がいつも以上にセクシーなダンシングツリーを出すなどサービス満点。
また、相川と芹沢や松井が対峙すると「待ってましたおばさんキラー!」などと野次が飛び会場が笑いに包まれる。
場外への稲葉のましろスペシャル2号や芹沢のケブラーダが乱れ飛ぶ中リング内で金森がファルコンアローでNANAを沈めた。

相川ユリ「いぇ〜い!おばさんキラー健在なり〜って、なんか全国区で広まりそうなキャッチね。まぁ、別にいいけど(笑)」

サイフィス真美「ふぅ〜っ、久々に騒々しくも楽しい試合が出来たわ。やっぱり8人タッグは軽 いノリでいかなきゃ埋もれやすくなるモンね〜。公式戦のなかでの清涼剤になっ たんじゃないですかな」

2月16日(土) 鳥取県米子産業体育館

第1試合20分1本勝負
香取梢&×川部結梨花
(10分09秒、腕ひしぎ逆十字)
刹那&○黄香坂春美

ややどたばたした展開になった正規軍。
刹那のパワーボムで先頭不能になった香取がカットにはいれないうちに黄香坂が川部をしとめた。



第2試合20分1本勝負
久保渚
(13分52秒、片エビ固め:合体パイルドライバー)
カーシャ・イワーノヴナ&×楠梢

久保のラリアットをかわしたカーシャ、飛びついて腕ひしぎを狙うが久保は倒れずそのままカーシャをコーナーに叩きつける。
そのあとも楠にバックドロップやDDTを決めていくなど、いい動きを見せる。
そして雅との合体パイルドライバーで勝利。



第3試合15分1分勝負
中原千早希
(9分05秒、体固め:ハイキック)
×永田佐和子

ハンマーラリアットをしかけた永田の腕を蹴り飛ばして動きを止めた中原、強烈なハイキックで試合を決めた。



第4試合30分1本勝負
×横山奈々子渡辺智美
(15分29秒、原爆固め)
MACHIKO&○立花美里

連携は全くといっていいほどないが自己主張がいい方に働いたレギオン組。
特に目立とうとする渡辺をMACHIKOが執拗に場外乱闘に持ちこんだり流血させたりと地味に活躍(笑)。
立花の宝刀・ジャーマンスープレックスで勝負が決まった。



第5試合WWPLタッグAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな松井香織(3勝0敗0分)
(18分46秒、ドラゴン・ラナ)
×リタ・モレナディアナ・アームストロング(1勝2敗0分)

決勝進出決定していてもいつもと全く変わらないダブルドラゴン、実力派タッグ・リタ&ディアナを圧倒。
ダブル旋風脚やレッドドラゴンドライバーとブラックドラゴンドライバーの共演など見せ場を作る。
ディアナとリタも合体フィッシャーマンズバスターなどで盛り返すも及ばず。



第6試合WWPLタッグBブロック公式戦30分1本勝負
×稲葉ましろ相川ユリ(0勝3敗0分)
(12分16秒、飛びつき式腕ひしぎ)
サイフィス真美&○NANA(2勝1敗0分)

稲葉が空中殺法で撹乱するが、NANAのお盆攻撃で動きを止められさらに真美の蹴り技で攻めこまれてしまう。
サイフィス真美のパニティリッパーでふらついた稲葉に、NANAのお盆スマッシュからの飛びつき腕ひしぎが決まって稲葉、ギブアップ。

サイフィス真美「1敗を守り切ったけど、決勝にはいけなかったわねぇ、やっぱ(苦笑)。ま、 今度の機会にってコトでしょうね。よ〜し、今度はインディータッグで頑張っちゃ いましょうか(にっこり)」


相川ユリ「結局全敗だよ〜(泣)やっぱおばさんキラーはおばさんにだけ強いのかな〜(爆笑)こっち(Bブロック)にはおばさんいなかったし(爆)これで19日に勝っちゃったら、タッグ名がおばさんキラーになっちゃうかも(笑)」



第7試合60分1本勝負
ブラック・ブリザードブリザードYuki豊多摩奈美
水瀬沙夜「X」井上美香

赤コーナーの豊多摩組に続き、井上と水瀬が青コーナー側から入場、しかし「X」の姿はない。
リングインするとマイクを握る井上。
井上美香 「今日もお前らを潰すために助っ人呼んでるぜ! 特にWブリザード! お前らの出すぎた杭を打つのに相応しい人物を召喚したよ。極寒地獄より蘇りし復讐の申し子・・・ヘル・ブリザードだ!!」
そして会場に流れるは「リング2」の曲。そして「X」が姿をあらわしたのは赤コーナー側から入場すると豊多摩達に襲いかかる!
髪を青く染め、顔面も青いYukiマスクのようにペイントしたヘル・ブリザード。まず豊多摩に青い毒霧を吹きつけて動きを止めるとチェーンでダブルブリザードに攻撃を加える。
ヘル・ブリザードは豊多摩には見向きもせず、ダブルブリザードに執拗に攻撃を加えて行く。そして豊多摩には水瀬と井上が合体の垂直落下ブレンバスターを叩きこむ。
序盤の勢いを維持したレギオンが優勢になるが、20分になろうかというころ、Yukiがヘル・ブリザードを場外で何とか抑える間にブラック・ブリザードが豊多摩のフォローにまわり一気にスパート。
豊多摩のムーンサルトプレスが水瀬に決まって何とか勝利。


ブラック・ブリザード&ブリザードYuki&○豊多摩奈美
(20分39秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×水瀬沙夜&ヘル・ブリザード&井上美香

2月19日(火) 鳥取県鳥取産業体育館

WWPL2001年表彰

試合開始前、2001年1月のWWPL旗揚げより1年内の各賞発表が行われた。


MVP
豊多摩奈美
その他ノミネート:なし

満場一致により選出された豊多摩奈美のMVP。
エースとして団体内だけでなく、ジュニアの世界王者として外部でも活躍。
JCではベスト4になるなど、ジュニアの可能性を示したその功績も大きい。



最優秀タッグ
ダブルドラゴン(松井香織&芹沢すずな)
その他ノミネート:ディアナ・アームストロング&リタ・モレナ、ダブルブリザード

ジュニアタッグ戦線で活躍、WWPLタッグ公式戦を制したディアナ&リタも有力候補。
しかし、公式戦2度の出場で共に優勝、またJCタッグトーナメントベスト4入りが評価されたダブルドラゴンが受賞。
ダブルブリザードは活躍があと3ヶ月早ければ分からなかったが…



ベストバウトシングル
8月18日、日本海無差別級シングルタイトルマッチ氷縞和泉vs豊多摩奈美
その他ノミネート:5月13日、松井香織vs芹沢すずな、5月22日豊多摩奈美vs宮本陽子(現ミヤモト・ヨーコ)

旧PWPのファンに非常に評価が高かった松井vs芹沢戦。
しかし、豊多摩が名実ともにWWPLのトップとしての座を確立したという流れの中の重要性が決定打。
選考委員の中で最も意見の分かれた賞となった。



ベストバウトタッグ
7月12日、WWPLタッグ公式戦 芹沢すずな&サイフィス真美 vs ディアナ・アームストロング&リタ・モレナ
その他ノミネート:11月21日、WWPLタッグ公式戦、金森麗子&豊多摩奈美vsブラック・ブリザード&ブリザードYuki他

7月のWWPLタッグはドラマ性、試合内容ともすばらしい試合が多かった。
ドラマ性の観点から決勝トーナメントでの同じ組み合わせを推す声も多かったが、この試合がドラマの始まりという点、また試合内容では他を圧倒するものだったため僅差での受賞となった。



優秀選手賞
渡辺智美、ディアナ・アームストロング
その他ノミネート:ブリザードYuki、サイフィス真美、松井香織

1年間コンスタントに活躍した両名を表彰。
渡辺は日本海ジュニアの9回防衛、ディアナは内外を問わずタッグ戦での活躍が印象的。
ブリザードYukiは特に活躍したといえるのが年末だった事で、今年に期待。




技能賞
セラフィム・レイ
その他ノミネート:NANA

変幻自在の腕ひしぎを持つNANAの評価は高かったが、レイのロコモーションダブルアームスープレックスや各種のオリジナルフットスタンプ、ここぞでの切り返しなどに加えて特に他団体でWWPLの評価を高める活躍をした事が決定打。
NANAは海外遠征があったためにアピールできない時期があった事がやや悔やまれるところか。



アピール賞
NANA
その他ノミネート:里見恵理、マスクド・ジェラシースーパーMICO

「太田垣社長争奪戦」での一連の動きより受賞者を、との声が多かったものの、票が割れる事に。
しかしそれ以上に年頭の「伏龍」と「ウエイトレス」の見事なスイッチを見せたNANAが受賞。


新人賞
永田佐和子

前評判を考えると物足りないとの声もあったが、WWPL新人王戦優勝者である永田以外にいないということで落ち着いた。


殊勲賞
ダブルブリザード

2000年組を代表するタッグとなった二人。
今後ジュニアタッグ戦線の台風の目となると思われる。



敢闘賞
柊美鈴

前座で元気いっぱいのファイトを見せてくれている柊を表彰。
立場的には目立たないとはいえ、そのファイトは好感度が高い。


第1試合15分1本勝負
×MACHIKO
(12分58秒、片エビ固め:スピニングバックナックル)
楠梢

MACHIKOの鉄扇を大車輪キックで弾き飛ばすと、スピニングバックナックルの3連発で楠が勝利。



第2試合15分1本勝負
水瀬沙夜
(10分38秒、猛虎原爆固め)
×横山奈々子

横山のめっちゃ痛いラリアットがクリーンヒットしたが、カウント2.8で肩を上げる水瀬。
ジャンピングバックドロップからタイガースープレックスで水瀬が勝利した。



第3試合15分1本勝負
×リタ・モレナ
(8分00秒、エビ固め:スクリュードライバー)
渡辺智美

渡辺のハイスパート戦法がリタを圧倒。
互角のストレッチ合戦からキャノンボールバスターからスクリュードライバーと繋いで勝利。



第4試合NWWA認定JFシングルタイトルマッチ60分1本勝負
王者:○セラフィム・レイ
(12分50秒、ジャックナイフ固め)
挑戦者:×綾瀬友美
※初代王者が初防衛に成功

やはり飛び技をあまり使おうとしないレイ。綾瀬との体格差もあって捕まえられては投げられ、関節を極められる。
しかしいつもより耐えるレイはローリングソバットで転倒させてからエプロンへ退避。ところがロープごしのブレンバスターで場内に戻され、再度腕ひしぎを極められてしまう。
綾瀬が優勢に試合を進めるが、10分過ぎにレイのレッグラリアットが飛び出てから形勢が逆転。
スワンダイブレッグラリアットやエンジェルスタンプから最後はドロップキックで倒れた綾瀬をジャックナイフで固めてレイが防衛に成功した。


綾瀬友美(首や右肩をアイシングしながら)「また駄目でした。…やっぱりレイさんは強いですよ。私もチャンスが無いわけじゃなかったんですけど…。いろいろ考えるところがあって…。甘かったですね、いろいろと。」



第5試合30分1本勝負
金森麗子
(10分38秒、片エビ固め:延髄斬り)
×井上美香

ちょっかいを出してくるかと思われたセンコド陣だが、この日はおとなしくしていた。
井上が真っ向から試合を進め、垂直落下ブレンバスターやラリアットで押し込んで行く。
金森はこれをマシンガンキックから延髄斬りと一気にしかけて抑えこみ、逆転勝利。



第6試合30分1本勝負
ミヤモト・ヨーコ
(15分11秒、STF)
×ディアナ・アームストロング

ディアナのパワーに押され気味のミヤモト、テキサスクローバーホールドで締め上げられるピンチに陥る。
しかしこれをなんとかロープまで這って脱出すると、関節技中心に攻めたてて最後はSTF。
ディアナ、粘りは見せたがギブアップ。

ミヤモト・ヨーコ 「せっかくWWPLに上がらせてもらったのに、何の結果も出せなかったから……今日は勝ててほっとしました。ディアナ選手とは23日のDIAでも対戦するので、逆襲されないよう気をつけます(笑顔で)」



第7試合30分1本勝負
高村あかね天野真琴
(16分00秒、エビ固め:ファイヤーボンバー)
×サイフィス真美NANA

KIZUNA対ドラゴネット。
NANAの飛びつき腕ひしぎが高村に決まるが、高村も完全には極めさせず耐えると場外戦に持ちこむ。
真美のラ・ケブターダとNANAのお盆スイシーダで先制攻撃を与えるが高村の机を使った攻撃に天野のアシストがあり形勢逆転。
場内に戻ってのファイヤーボンバーが試合を決めた。

サイフィス真美「こうして闘ってみると、やっぱりKIZUNA勢は強いわよねぇ。特に南さん 仕込みのトコがあるのか、極め技に対しては攻めにくかったわね。いつかは出稽 古にでも行ってみたいトコよね(笑)」



第8試合30分1本勝負
×立花美里望月登子
(15分52秒、ドラゴンスリーパー)
稲葉ましろ&○相川ユリ

先に入場していた立花、望月は花道の稲葉、相川に襲いかかる!相川が「おばさん」と挑発するのを防いだのか?
立花の拳が相川に、望月の蹴りが稲葉に叩きこまれるという粗っぽいスタート。
望月との場外戦を制した稲葉と、相川を殴り倒した立花がリングに上がったところでゴング。
稲葉のムーンサルトアタックやヘッドシザースが立花を翻弄、望月が救出にライダーキックを放つが、これは立花に誤爆。
さらに立花に相川のドラゴンスープレックスが叩きこまれる。そのまま抑えこむが3カウントは入らず。
逆襲の立花、クロスアームスープレックスを相川に放ち、稲葉にはヤクザキック。一気に巻き返しを図る。
二転三転する試合は、相川のドラゴンスリーパーが立花に見事に決まってタップさせた。


稲葉ましろ 「やっと勝てたよ(苦笑)。今日は地元だし、いい試合ができて良かったです。やってみたかった望月選手とひさびさに対戦できたのも良かったし」
相川ユリ「美里さん。まだこれで終わりじゃないでしょ?アタシはまだ完全燃焼してないからね!次を楽しみにしてますよ(笑)」


立花美里「やっぱりブランクが大きいね。相川ユリに負けるってのながによりの証拠だわ(笑)」
望月登子「よくいうよ。1年のブランクがある人の動きじゃないって」



第9試合WWPLタッグ公式戦・決勝60分1本勝負
Aブロック代表:○芹沢すずな松井香織
(26分15秒、ドラゴン・ラナ)
Bブロック代表:ブリザードYuki&×豊多摩奈美

両チームとも全勝で決勝に勝ちあがってきたが、勢いは絶対本命のイメージが強いAブロック代表ダブルドラゴンに対し、天野ミヤモト組を撃破しての出場になった正規軍組の方が上であろう。
まずはブリザードYukiと芹沢の先発。スタートからキックを乱れ打つ芹沢に対し、丁寧に基本技から組みたてて行くYuki。芹沢の蹴り足を取りそのまま軸足を刈ってグラウンドに持ち込んでいく。
Yukiのねちっこいグラウンドは松井相手でも発揮された。袈裟固め、腕がらみと優勢に試合運びを行う。
さらに豊多摩がドロップキックやボディアタックなど空中殺法を次々と繰り出して攻めこんで行く。
しかし、10分を過ぎて徐々にダブルドラゴンのコンビネーションが炸裂。コーナーの芹沢が試合権利者のYukiを捕らえている間にまず松井が掌底でコーナーに控えていた豊多摩を場外に落とし、2対1で休む間もなくYukiをいたぶる。
ダメージが大きくなったYukiをコーナーで休ませ、豊多摩が一人で奮闘。J.O.スープレックスやローリングクレイドルなどを放って行く。
それでも一人では限界があった。芹沢のドラゴン・ラナを跳ね返す力は残っておらず、ダブルドラゴンの勝利。