試合結果1月

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1月5日(土) 愛媛県アクロス重信 PWP

第1試合10分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(8分49秒、KO:さゆりんアッパー)
さゆりん

前座の定番となった外国人ルーキー同士の試合(お忘れかもしれないがさゆりんはアメリカ人である。一応)
序盤はスピードある動きで優勢だったカーシャだが、さゆりんがカウンターキックからアッパーカットを顎に叩きこんでKO勝利。



第2試合15分1本勝負
柊美鈴
(時間切れ引き分け)
華山麗子

こちらも同期の闘い。
華山の噛み付きや引っかき、柊のエルボーが飛び交う元気のいい試合。
華山のダイビングヘッドバット、柊のダイビングエルボーをそれぞれが耐えきったところで時間切れ。



第3試合30分1本勝負
楠梢&○NANA芹沢すずな
(15分07秒、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固め)
海原マリン&×沢登真美横山奈々子

アクアフレンズと組むことが多くなった横山奈々子。この日はドラゴネットから3人が対戦。
臆することなく芹沢に向かっていき、なんとスプラッシュマウンテンまで決めていった横山。
しかしチーム戦は滅法強いドラゴネット、芹沢が動かないならばとNANAが奮闘。
沢登のDDTねらいを腕を取って切り返すと飛びつき腕ひしぎを鮮やかに決めて試合を決めた。



第4試合30分1本勝負
松井香織
(9分31秒、ビクトル式膝十字)
×渡辺智美

まず仕掛けたのは渡辺智美。足を取って松井を転倒させるとダンシングツリーでアピール。
さらにロープに腕を絡ませて動きを止めると変な顔攻撃。
調子に乗る渡辺だったが、松井はコーナーに渡辺の顔面を叩きつけ動きを止めるとビクトル式膝十字であっさり勝利。

渡辺智美「う〜ん、ペース握れたかな―と思ったんだけど…冗談の通じないおばさんね。鼻が潰れたらどうするのよ。歴史が変わっちゃうじゃない」


第5試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
ディアナ・アームストロング(1勝0敗0分)
(16分55秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
×スティンガー美喜(0勝1敗0分)

スティンガー美喜、うまくディアナの動きをコントロールして転倒させると素早くエルボードロップなどの飛び技を使って行く。
しかし、「スカイスター公式戦」の名前のせいで空中技を多用しすぎたか。コーナーからのダイビングエルボーをかわされてしまいディアナの必殺・テキサスドライバーが炸裂。ディアナ抑えこんで3カウントが入った。

美喜「ダイビングエルボードロップが決まりませんね〜。これは僕自身、封印しようかどうか迷っているのが、形に出ちゃったかな〜?」



第6試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
×サイフィス真美(0勝1敗0分)
(16分24秒、エビ固め:ファイヤーボンバー)
高村あかね(1勝0敗0分)

エクストリームの高村あかねとハイスパートのサイフィス真美。
素早い蹴り技からテクニカルな空中殺法を見せる真美に対し、関節技、投げ技も含めていろいろな動きを見せていく。
さらに机を持ち出してコーナーに立てかけると、真美を机に向かって放り投げていく。
真美のハイキックで崩れ落ちた高村に追撃のシャイニングウィザードを叩きこんでフォールに行くがこれをぎりぎりで返した高村。
お返しとばかりにジャンピングハイキックを放った高村、サンダーファイヤー式のライガーボム、ファイヤーボンバーを決めて激しい戦いにピリオド。

サイフィス真美「年明け早々黒星発進はゲンが悪いなぁ〜。エクストリームに後れを取ってるとは思ってないけど、ちょっと押し切られてしまった感じですね。今度はこっちから挑ませてもらいますよ〜」



1月7日(月) 香川県坂出市サティホール PWP

第1試合10分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(9分49秒、片エビ固め:サンダードラゴンドライバー)
×さゆりん

メリケンサックを持ち出したさゆりんだが、カーシャはこれを上手くサンボじこみのサブミッションで切り返して優勢に立つ。
粘ったさゆりんだったが、時間ぎりぎりでカーシャのサンダードラゴンドライバーが炸裂、試合が決まった。



第2試合15分1本勝負
華山麗子
(12分53秒、片エビ固め:バックドロップ)
×小比類巻玲



第3試合20分1本勝負
柊美鈴&×海原マリン
(16分05秒、片エビ固め:ハイキック)
マスクド・ジェラシースーパーMICOマスクド・ジェラシー2号

かなり連携がよくなってきているMICOと2号、もちろん狙いは海原マリン。
柊は2号がどこからともなく取り出したロープでコーナーに縛り付けておき、二人でいたぶって行く。
2号のダブルリスト・アームサルトからMICOのハイキックが決まり、Sitto団が勝利。



第4試合20分1本勝負
×芹沢すずな
(2分08秒、レフェリーストップ:百勝脚)
望月登子

WWPL最強のキッカー対決と目されたこの試合、なんと大波乱が起こった。
軽い蹴り合いから、望月がいきなり助走を付けてのオーバーヘッドキック、百勝脚を芹沢の脳天に叩きこむと、芹沢そのまま崩れ落ちる。
レフェリーダウンカウントを数えようとするが、芹沢の様子を見て試合終了のゴングを要請。なんと、望月が芹沢を秒殺!
マイクを要求した望月、「レッドドラゴンもこうなっちゃ惨めだな!公式戦でも同じ目に合わせてやるよ!その日がお前の引退試合かもね!」と吠え立てた。



第5試合30分1本勝負
×楠梢松井香織
(14分19秒、片エビ固め:めっちゃ痛いラリアット)
沢登真美&○横山奈々子

好調横山、松井のテクニックには苦戦したが楠を自慢のパワーで翻弄すると沢登との合体DDTからめっちゃ痛いラリアットを叩きこんで3カウント!



第6試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
稲葉ましろ(1勝0敗0分)
(18分59秒、ブランコ・トルネード・ラナ)
×リタ・モレナ(0勝1敗0分)

スカイスターの名にふさわしい空中戦が繰り広げられる。
リタがメキシカンストレッチでペースを握って行くが、稲葉何とか絶えつづけてチャンスをうかがう。
そして18分を過ぎ、攻めつかれたかやや動きの止まったリタに一瞬の早業、ブランコ・トルネード・ラナを決めて3カウント。

稲葉ましろ 「今回のスカイスターは、相手もみんな強い人たちばかりだけど、私もインディージュニアシングルのベルトを巻いた以上、ひるんでなんていられないから。でも初戦でリタに勝てたのは大きな自信になりました。この調子で頑張ります」

リタ・モレナ 「……う〜〜ん、厳しいね。稲葉は自信つけちゃってるのかな。出直すよ」



第7試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
NANA(1勝0敗0分)
(20分45秒、NANA☆キャプチャー)
×サイフィス真美(0勝2敗0分)

ドラゴネットメンバーが全員集まってしまったこのAブロック、お互いに決勝への切符は譲れない。
真美、序盤からキックを出して行くが5分過ぎから何度かそれを切り返され、膝へのダメージを負ってしまってから動きが慎重になる。
メキシカンストレッチ中心の攻撃に切り替えた真美、NANAのサブミッションとのめまぐるしくポジションの取り合いを繰り広げる。
だが、序盤にやられた足の影響か、徐々に動きが悪くなる真美。ペースを握ったNANA、NANA☆キャプチャーでギブアップを奪った。


サイフィス真美「やっぱり一筋縄ではいかなかったか。うまく蹴りに合わせられてるわね、ホント。あたしももう少しフェイントとか裏技を駆使しないと完全に追い抜かされるわねぇ(苦笑)」

1月8日(火) 徳島県池田町総合体育館 PWP

第1試合10分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ
(9分08秒、膝十字固め)
×さゆりん

意外にサブミッションで対抗しようとしたさゆりんだが、やはり無理だったか。
力任せにやっていたところを上手く切り返されてギブアップ。



第2試合15分1本勝負
小比類巻玲&×華山麗子
(10分32秒、体固め:クレイジーサイクロン)
柊美鈴&○楠梢

スピニングバックナックルに行くと見せかけてガードを上げさせた楠、掌底を叩きつけるクレイジーサイクロンに変化させて華山を転倒させるとそのまま抑えこんで3カウントを奪った。



第3試合20分1本勝負
横山奈々子
(12分54秒、アルゼンチンバックブリーカー)
×沢登真美

積極的に攻撃を仕掛けていった沢登だが、横山のめっちゃ痛いラリアットからの反撃に翻弄されてしまう。
起死回生のノーザンライトボムも決まりが浅く、アルゼンチンに担ぎ上げられて無念のギブアップ。



第4試合20分1本勝負
サイフィス真美
(6分59秒、片エビ固め:百舌落し)
×海原マリン

両者一歩も譲らないハイスパートバトルを展開させて行く。
海原のフィッシャーマンズDDTを受けた真美、反撃とばかりにこちらは飛びつきスイングDDT放って試合を決めた。


サイフィス真美「……最近(マリンの)勢いが感じられなくなったのは気のせいかな? ちょっと心配だけど……」



第5試合30分1本勝負
NANA&○松井香織
(14分05秒、体固め:ブラックドラゴンドライバー)
マスクド・ジェラシー2号&×マスクド・ジェラシー1号

1号2号のタッグ、もちろん標的はNANA。
ところがNANAの変幻自在のサブミッションに逆に翻弄されてしまう。
ロープに絡めようとすればぶら下がり腕ひしぎ、バックを取れば膝十字、持ち上げれば腕を取ってのフランケンシュタイナーから腕ひしぎと面白いように関節技が決まる。
見せ場をほとんどもって行かれた松井香織、目だった出番は最後に試合を決めたところだけだった。


第6試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
×稲葉ましろ(1勝1敗0分)
(18分35秒、ホーススリーパー)
スティンガー美喜(1勝1敗0分)

最初の敗戦で吹っ切れたか、スティンガー美喜グラウンドの動きも多用していく。
本来の動きを見せてのびのびと動く美喜に、稲葉もましろスペシャル2号(側転からのノータッチトペ・コンヒーロ)など空中殺法で反撃。
しかし、美喜のエルボー・スイシーダがクリーンヒット、そのダメージが抜けきらぬうちにリングにもどってホーススリーパー!
稲葉、振りほどきを試みるも果たせずギブアップ!

稲葉ましろ 「美喜選手は、私たちとプエルトリコで入れ違った方なので、話はいろいろ聞いていたんです。一度会って、対戦してみたかったので、今日は楽しみにしていたんですけど……負けたのは悔しいな。でも、いい試合だったんじゃないかな? ……次は金森選手ですか。なんだか準地元でのメインらしいので、大物食いするつもりで全力で行きます!」

スティンガー美喜 「稲葉選手との初対戦は面白かったですね〜。僕自身の動きも出来ていたので、この調子で金森戦もいきたいですね〜。」
記者 「稲葉選手は『楽しみにしていた試合だった。負けたのは悔しいけどいい試合だったんじゃないか』とのコメントを残されてますが」
スティンガー美喜「いい試合だったのは、確かですね〜。この戦いからいい形で発展出来ればいいですね〜。」



第7試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな(1勝0敗0分)
(15分16秒、体固め:ブレイジングトルネード)
×高村あかね(1勝1敗0分)

先日望月にまさかの秒殺を受けてしまった芹沢。その後遺症か、序盤動きに精彩を欠き高村のエクストリームにつかまってしまう。
高村は「望月が勝ったのだから自分も」という思いがあるのだろう、5分過ぎに早速机の上でのファイヤーボンバーを見せるなど果敢な攻めを見せる。
が、この激しい攻撃が逆に芹沢に火をつけた。ファイアブレスで高村の動きを止めると踊るようなコンビネーションキック、ドラゴンダンスで反撃開始。
高村もダイビングセントーンやジャンピング・ハイキックと攻撃を仕掛けるが、芹沢それ以上に苛烈な攻めを見せ旋風龍尾脚や爆魔赤龍脚を容赦なく叩きこむと、最後はスワンダイブ式シューティングスタープレスで試合を決めた。

芹沢すずな 「そう簡単に負けてあげることはできませんからね〜。目を覚まさせてくれた高村選手には、感謝します。公式戦では望月選手を秒殺して見せますので、期待していてくださいね〜」

1月11日(金) 鳥取県三朝町スポーツセンター 日海


第1試合新人デビュー戦10分1本勝負
川部結梨花
(8分33秒、片エビ固め:フェイスクラッシャー)
×刹那

2002年の新人がデビュー。
ルーキーながらWWPLの日本人最高身長を誇る川部結梨花と、新人ばなれした体格を持つ刹那。
この体格のために、ボディスラム一発でも迫力のある試合展開になる。
ギロチンドロップからフォールに行った刹那だがこれを何とか返した川部、コーナースルーからスペースローリングエルボー、そしてフェイスクラッシャーと武藤ばりの連携を見せてデビュー戦を飾った。。

川部結梨花 「いや、リングの上って緊張しますね〜。どきどきしちゃって、もう、何がなんだか。練習してたおかげである程度体が動きましたけど、まだまだこんなもんで満足はできないっすよね。いやははは、でも初陣を飾れるだなんてラッキーラッキー。相手が先輩のだれかだったらこうは行かなかったんでしょうけど、幸いにして同期だったんで、安心して望めましたね、うん。あ、でもだからって気を抜いたとかそういうんじゃなくてさあ、ライバルって言うの?そういう『絶対に負けられない』っていう感じでい〜ぐあいに気合が入って!え?長い?あは、ごめんなさ〜い」



第2試合15分1本勝負
×
(6分36秒、片エビ固め:肩車)
黄香坂晴美

強くなるためにレギオンに利した黄香坂。結果を残すことを自らに課したと言う。
その気迫で押して行った黄香坂、雅の斬月をかわして柔道式の肩車で叩きつけて勝利。



第3試合15分1本勝負
高岡ユーリ
(10分02秒、アンクルホールド)
×久保渚

グラウンド戦中心の試合は、久保が強引に持ち上げようとするところを上手く丸め込んで流れを引き寄せた高岡がアドバンテージを握る。
最後はアキレス腱固めと見せかけてアンクルホールドでギブアップを奪った。



第4試合20分1本勝負
サイフィス真美
(7分49秒、ロメロスペシャル)
×セラフィム・レイ

JFシングル戴冠祝い?サイフィス真美とのシングルマッチが組まれたセラフィム・レイ。
レイ、格上相手でも物怖じはしないが、さすがにいつものように自分のペースには持ちこめない。
ここは先輩の強さを見せつけたサイフィス真美、ロメロスペシャルで簡単にギブアップを奪った。

サイフィス真美「改めてJFシングル奪取おめでとうと言わせてもらうわ(にっこり)。だけど、まだまだ攻めが一本気過ぎるわよ。もう少し駆け引きも学ばないとね」



第4試合30分1本勝負
永田佐和子&×秋山カレン
(16分41秒、エビ固め:ナイアガラドライバー)
水瀬沙夜&○井上美香

ヘビー級に囲まれてやりにくそうな永田、それをフォローしようと動く秋山だがそれが逆に捕らえられてしまう事に。
水瀬のタイガースープレックスホイップから合体垂直落下ブレンバスターと連携攻撃を放ったレギオン、最後は井上のナイアガラドライバーでフィニッシュ。



第5試合30分1本勝負
×ブラック・ブリザードブリザードYuki豊多摩奈美
(19分44秒、エビ固め:スクリュードライバー)
リタ・モレナ&○渡辺智美ディアナ・アームストロング

まさに旬のWブリザードだが、リタ&ディアナも、渡辺もまだまだ追い抜かれるわけには行かないと気合十分。
豊多摩にタッチさせない作戦を取ってWブリザードに攻撃を加えて行く。
ディアナのリバース・ゴリースペシャル・ボムが見事にYukiに決まり、リタが豊多摩にプランチャを浴びせて動きを封じている間に渡辺がスクリュードライバーでBブリザードをマットに突き刺し、3カウントを奪った。

渡辺智美 「まったく…。私がなんであんな小娘達に必死になって戦ってんのよ!勝った後にその事に気づくなんて、屈辱だわ…」



第6試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
望月登子(1勝0敗0分)
(12分51秒、体固め:三角飛び延髄斬り)
×高村あかね(1勝2敗0分)

ライバル、リングでの久しぶりの邂逅。
お互いの信頼からくる激しいファイト、久しぶりの手合わせとは言え、いや久しぶりだからこそか。
高村の机を利用した攻撃は闇雲ではなくいろいろな計算の元で使われているようで、的確に望月にダメージを与えていく。望月も容赦のない蹴りを次々と叩きこみ、またパワーボムやジャーマンスープレックスを椅子の山に向かって放つなど容赦なし。
それでも両者は楽しくて仕方ないというように笑みを浮かべる。
激しい攻撃に10分過ぎにはもうふらつく両者だが、それでも攻撃の手は休めない。
高村のジャンピング・ハイをふんばって耐えきった望月、渾身の三角飛び延髄斬りから倒れこむようにしてフォールし、3カウント!
激しい戦いを物語るかのように、試合終了後も肩で息をして起き上がらない両者。
なんとか起き上がった高村が望月に肩を貸して立ちあがらせると、二人で歓声に答えた。

望月登子 「ははっ、やっぱきついわ。でも、やり甲斐はあるし。次が楽しみかな」

高村あかね 「今日は負けちゃったけど、この借りはタイトルマッチで返すから! 今日以上のあかねのエクストリーム、見せてやるもんね!」



第7試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
金森麗子(1勝0敗0分)
(14分21秒、片エビ固め:ファルコンアロー)
×稲葉ましろ(1勝2敗0部)

準地元、しかもメインイベントとあって気合の入った様子の稲葉。
対する金森は先月WWPLシングル戦を制した事もあり、調子はよい様子。
空中戦にノーザンライトボムやAIRレイドクラッシュを混ぜて先手を取る稲葉。
金森も押されていたが蹴りを織り交ぜて稲葉の動きを止めるとフランケンシュタイナー、マシンガンミドルキックと徐々に大技を放つ。
粘った稲葉、ましろスペシャル1号(トップロープに飛んでからのムーンサルトアタック)でフィニッシュを狙うがこれはカウント2.8。
悔しそうな稲葉に、間髪いれず組み付いた金森、ファルコンアローでマットに稲葉を叩きつけて抑えこむ。
金森麗子の貫禄勝ちである。


稲葉ましろ 「さすがに金森選手は強かったです……。完全にパワー負けですね。底力というか。動きじゃ負けてないと思ったけど……悔しいなあ、もう! 強がりかもしれないけど、またいつか挑みたいです!」

1月12日(土) 島根県出雲市民体育館 日海

第1試合20分1本勝負
×刹那黄香坂晴美
(13分28秒、片エビ固め:ダブルドロップキック)
川部結梨花

デビューしたての二人に負けられないと、黄香坂、雅が先輩の洗礼を浴びせ掛ける。
雅のスピードについて行けない刹那、黄香坂の投げ技の前に中学柔道準優勝の肩書きも霞むほどやられる川部。
初戦の借りを返したい刹那、黄香坂のパイルドライバーでふらつく川部をトルネードボムのように持ち上げようとする。
ところが、これを雅が手刀を叩きつけてカットすると川部に指示してダブルドロップキックを放つ。
なんとか渾身の力で抑えこんだ川部、デビュー2連勝。

川部結梨花 「く〜、まだくらくらする…。えっと、そうですね、今日のところは運がよかったっつーか何といいましょうか、先輩ってやっぱり先にデビューしてあるだけあって相手しにくいものですね〜。いやでも、雅先輩のおかげとは言え勝ちは勝ちですからさあ、これってねえ、ちょっとすごくないっすか?いててててて…。えっと、それで、まあ今日は刹那からだったけど、今度は先輩からとって見せますよ。えへん」
雅 「…どうでもいいけど、よくしゃべるねこいつ…」



第2試合30分1本勝負
セラフィム・レイ
(10分14秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ1)
×高岡ユーリ

もう「外弁慶」とは呼ばせない?高岡のグラウンド戦法も意外によく耐え、また逆にストレッチに捕らえるなどしていくレイ。
レッグラリアット、ダブルアームスープレックスと得意技を放つと、エンジェルスタンプ1からジャックナイフで固めてフィニッシュ。



第3試合30分1本勝負
ブラック・ブリザードブリザードYuki
(13分13秒、裏閂式鷹羽絞め)
×久保渚永田佐和子

久保がパワーに劣るブラック・ブリザードねらいに突っ込む。
体に似合わず(失礼!グラウンドでは素早い動きを見せる久保だが、関節技のバリエーションで及ばないため攻めては極められかけ、離脱するというように思ったように攻めこめない。
さすがに永田はグラウンドのコントロールで優位に立つが、すると掌打の嵐が降ってくる。
ブリザードYukiに見せ場をほとんど渡さずBブリザードが試合を決めた。



第4試合30分1本勝負
渡辺智美
(13分09秒、エビ固め:ヘルスマッシャー)
×リタ・モレナ

攻める渡辺、しかし要所で切り返すリタにいらつき始める。そこを狙って次々と丸め込み技を狙ったリタだが、渡辺何とか脱出。
ペース自体はリタのもの。それでも渡辺エルボーから強引にヘルスマッシャーで叩きつけて勝利をもぎ取った。

渡辺智美 「あ〜あ、タイトル戦でも公式戦でもないのにヘルスマッシャーつかっちゃって…。腹立つなあ、もう!」



第5試合
秋山カレン&○豊多摩奈美
(20分29秒、日本海式竜巻原爆固め:J.O.サイクロン)
×水瀬沙夜井上美香

ゴング直後に秋山と真っ向から組み合っていった水瀬。パワー、テクニックを兼ね備えた秋山相手に、勢いを含めてとはいえ引かずに攻めこむ水瀬。
だが、この勢いのよさに豊多摩が興味を引かれたか、積極的に対峙する。
投げ技合戦で一度は豊多摩をカウント2.8まで追い詰めていった水瀬。
豊多摩、そんな水瀬に必殺・J.O.サイクロンを叩きこむ。これはある程度実力を認めたという事か?



第6試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな(1勝0敗1分)
(11分41秒、両者リングアウト)
望月登子(1勝0敗1分)

先日芹沢相手を秒殺という離れ業を見せた望月、この日も勝つと気合十分。
だがゴング前に仕掛けたのは芹沢。アームホイップからドラゴンスリーパー、また引き起こすとドラゴンスープレックスといきなりフォールを狙う。
返した望月場外に逃れて体勢を立て直そうとするが芹沢ラ・ケブラーダで追撃を放つ。
グロッキー気味の望月をリングに上げようとする芹沢。しかし突然望月膝蹴りからパワーボムで叩きつけて椅子で滅多打ち。
その後リングの内外を行ったり来たりする展開となる。
10分ごろの場外戦から、望月リング内からコーナーに飛びのっての高高度三角飛び延髄切りを決めてリングアウト勝利を狙う。が、芹沢も起き上がると旋風脚!
ほぼダブルノックダウン状態で20カウントゴングを聞いた両者。望月としてはぜひとも取っておきたい白星であったが、そう簡単にはいかないようだ。



第7試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
金森麗子(2勝0敗0分)
(13分17秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×スティンガー美喜(1勝2敗0分)

軽快な動きの金森麗子、スティンガー美喜のサブミッションに苦戦するが距離を離してのヒットアンドアウェイが功を奏し、ペースを握る。
結局金森が貫禄を見せつけて勝利。

スティンガー美喜「ちぇっ!ましろちゃんに続いていけるかなと思ったけど〜、やっぱり格が違ったかな〜?しばらく僕自身を鍛え直しますよ〜。」
記者 「それと、14日の興行についてちょっとお話を伺いたいのですが」
スティンガー美喜「明後日は確かにうちの興行ですけど、ここは日海さんの会場ですから、お話出来ませんが、楽しみにしてくださいね。ふっふっふもっふ」

1月15日(火) 広島県立総合体育館グリーンアリーナ PWP

第1試合15分1本勝負
久保渚
(12分03秒、片エビ固め:渚バスター)
×さゆりん

攻撃の勢いはほぼ互角、しかし体力に分のあった久保が最後にラッシュをかけて勝利。



第2試合20分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ楠梢NANA
(13分30秒、嫉妬絡み)
マスクド・ジェラシーZXジェラシーレディ&○マスクド・ジェラシースーパーMICO

ドラゴネットVSSitto団。
徹底的にカーシャ狙いに徹したSitto団、楠、NANAのサブミッションに悩まされつつも反則攻撃を繰り出して動きを封じる。
MICOの嫉妬絡み(拷問コブラツイスト)によってカーシャ、ギブアップ。



第3試合30分1本勝負
海原マリン&○横山奈々子
(10分38秒、エビ固め:スプラッシュマウンテン)
柊美鈴&×MACHIKO

チームワークがちぐはぐだった青コーナー側、柊が反則をするMACHIKOを止めようとして逆にMACHIKOの凶器を浴びてしまう、柊のランニングエルボーがMACHIKOに誤爆する。
この状況につけこんで一気に攻めこんだ横山、スプラッシュマウンテンでMACHIKOを沈めた。



第4試合30分1本勝負
松井香織
(12分10秒、片エビ固め:ブラックドラゴンドライバー)
×沢登真美

DDT連発から抑えこむ沢登だが、松井これをカウント前に返してしまう。
攻撃がなかなか通用しない沢登、焦ってノーザンライトボムを狙うがこれを丸め込まれ、カウント2で返したところをブラックドラゴンドライバーで叩きつけられ、ジ・エンド。



第5試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
ディアナ・アームストロング(1勝0敗1分)
(30分00秒、時間切れ引き分け)
リタ・モレナ(0勝1敗1分)

普段はタッグパートナーだが、もともとディアナはリタを目標としていた。久々のシングルマッチで気合十分。
身長差を生かしてカウンターキックなど、リタの間合いの外から攻撃を仕掛けるディアナに対し、それをかいくぐってメキシカンストレッチで攻めこむリタ。
破壊力のあるディアナの大技を上手く封じるリタだが、ディアナもリタのサブミッションをロープの近くをメインに動く事で決定打にさせない。
なんとかテキサスドライバーを決めたディアナがフォールに入るが、その瞬間時間切れのゴング!
後一歩まで行きながらまた勝てなかったディアナ、苦笑しつつリタと握手を交わして引き上げていった。

リタ・モレナ 「信頼できるベストパートナーだからこそ、遠慮なく(行った)。お互い手の内を知り尽くしてるからやりにくいけどね」



第6試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな(2勝0敗1分)
(17分10秒、エビ固め:ドラゴン・ラナ)
×サイフィス真美(0勝3敗0分)

子弟対決と目されている一戦。だがこの二人、子弟の絆と言うより、いつかは決戦するために真美がついていっているという関係の方が正しいであろう。
蹴りと空中殺法では芹沢がやや一歩リード、しかし真美にはメキシカンストレッチがある。これで芹沢の体力を奪って行く。
真美の最大の好機は14分過ぎ。ムルシェラーゴに捕らえてギブアップを迫る。しかし、芹沢、1分以上もこれを耐える。真美、決めきれず体制を崩してしまい技を解く事に。
芹沢、飛び後ろ蹴りから旋風脚を放ち、一気にコーナーポストへ駆け上がる。
ふらふらと立ちあがった真美に対し、ドラゴン・ラナ!真美、返せず!



サイフィス真美「まだまだ(すずなさんの)底力を見せられました……あと一息ってトコだったなけどなぁ〜。次こそは!」


1月16日(水) 岡山県備前市運動公園体育館 PWP

第1試合10分1本勝負
さゆりん
(6分56秒、逆エビ固め)
×小比類巻玲

小比類巻のコンビネーションキックに追いこまれたさゆりん。
しかし、さゆりんアッパーから逆エビ固めをきつい角度に決めてギブアップをもぎ取った。



第2試合20分1本勝負
沢登真美&×横山奈々子
(9分16秒、逆さ抑えこみ)
ジェラシーレディ&○マスクド・ジェラシースーパーMICO

Sitto団、サミングやリング外から足を引っ張るなどちまちまと反則を繰り返して相手のペースを乱して行く。
沢登を丸太で殴って場外にたたき出したところにジェラシーレディが襲い掛かり横山にMICO、ハイキック!が、これはガードされる。
めっちゃ痛いラリアットで反撃する横山!が、MICOかわして一瞬のうちに逆さ抑えこみ!3カウントを奪った。



第3試合30分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ松井香織
(9分31秒、片エビ固め:サンダードラゴンドライバー)
柊美鈴&×海原マリン

序盤格の違いを見せ付けた後はコーナーに控え、アシストのみしていく松井。
柊をサブミッションで、海原を飛び技で攻めこんだカーシャが海原から文句なしのピンフォールを奪った。



第4試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
×NANA(1勝1敗0分)
(11分19秒、片エビ固め:九龍城落地)
望月登子(2勝0敗1分)

関節を取られたら終わりと、徹底して力技に出る望月。
が、下手にキックを出せば膝十字や裏アキレス腱固めに、つかみかかれば腕十字に捉えられてしまう。
場外に引きずり出して椅子で滅多打ち。すると逆襲のお盆技が飛んでくる。
どうにもペースをつかめない望月だが、三角飛びまわし蹴りから雪崩式オーロラスペシャルと畳み掛けて強引に勝利をもぎ取った。



第5試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
金森麗子(3勝0敗0分)
(28分31秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
×リタ・モレナ(0勝2敗1分)

メキシカンストレッチで動きを封じようとするリタだが、金森も素早い動きで回避、スピーディーな展開となる。
10分過ぎ金森のローリングソバットから踵落とし、マシンガンミドルキックと畳み掛け、ムーンサルトプレス。これはカウント2。
逆にリタ、ジャンピングネックブリーカー、そしてお返しにムーンサルトプレスと空中殺法を叩きこむ。が、やはり金森返していく。
お互い丸め込みなども使って勝利を狙うが、なかなか決定打にならない。時間切れかとも思われたが、金森の延髄斬りがクリーンヒット、そこから大技・フェニックススプラッシュでカウント3!


リタ・モレナ 「ディアナを援護するためにも、せめて引き分けたかったけど・・・mmm。最後くらいは勝ってしめるよ」



第6試合ベストタッグ・オブ・J.O.タイトルマッチ45分1本勝負
王者組:×楠梢芹沢すずな
(23分13秒、グラウンドコブラツイスト)
挑戦者組:サイフィス真美&○渡辺智美
※第5代王者が3度目の防衛に失敗。サイフィス真美&渡辺智美組が第6代王者に。

サイフィス真美、渡辺智美と言う異色のタッグがベストタッグ・オブ・J.O.のタイトルに挑む。
芹沢を介入させず、自軍コーナー側で楠にダメージを与えていく挑戦者組。真美のニールキック、渡辺のキャノンボールバスターと序盤から楠に大きなダメージを与える。
しかし楠もスピニングバックナックルの連打で脱出、なんとか芹沢と交代。
芹沢容赦ない蹴撃を加えていくが、渡辺が蹴られた瞬間真美が不意を打つディスカッター!そして渡辺のヘルスマッシャーに真美がコーナートップからのローリング踵落としを合わせた攻撃を繰り出す!
ぎりぎりで楠がカットに入り、ここは耐えきった王者組。だが両者ダメージが大きく、流れを引き寄せる事は出来ない。
最後は渡辺のグラウンドコブラで試合終了。



サイフィス真美「JOタッグで急造チームながら、とりあえずは念願の初戴冠です。まだ嬉しさとかが実感出来ませんが、今回は智美の助力あっての勝利というコトで彼女を褒めてあげたいです。……これからのベルトの展望ですか? 急造タッグですのでどうなるかわかりませんが、とりあえずは相方の長期政権にあやかりつつ頑張らせてもらいますよ。以上です」

1月18日(金) 山口県海峡メッセ下関 日海

第1試合20分1本勝負
川部結梨花セラフィム・レイ
(9分18秒、変形キャメルクラッチ)
刹那&×黄香坂晴美高岡ユーリ

オープニングマッチは正規軍とレギオンの若手による6人タッグ。
雅、レイがくるくるとチェンジしながら手刀やドロップキックを決めて行く。
刹那、レイのドロップキックを耐えて垂直落下式DDTを決めたときはあわやと思われたが、ここは雅のカットが間に合う。
そして雅の手刀コンビネーションから朧月で場外にたたき出す。
最後は川部が黄香坂の腕をねじり上げた状態から足を刈ってうつぶせに倒し、そのままキャメルクラッチ風に反らせるという技でギブアップを奪った。

雅 「最後、おいしいところ取られちゃったな。…で、レイさん大丈夫?」
セラフィム・レイ 「…大丈夫じゃな〜い。いたいよ〜。ひどいよ〜」

川部結梨花 「いやははは、まさか3連勝できるとは思わなかったですよ〜。しかもタッグマッチで自分がフィニッシュとってですよ!これはすごい!いや〜、もう自分が天才なんじゃないかって勘違いしちゃったらどうするんでしょー。えへへへへ。あ、そうそう、フィニッシュに使った技なんですけどね、なんかいい名前考えてくれません?あ、じゃあ募集してしまいますね!えっと、大日本海女子プロレス「川部結梨花の新技名称応募」係まで!採用者1名さまに結梨花のサイン入りTシャツをプレゼント!応募総数はちょっと水増しして発表する事にしますから。あ、これオフレコで。待ってま〜す!」



第2試合20分1本勝負
×永田佐和子
(12分41秒、片エビ固め:バックドロップ)
ブラック・ブリザード

若手らしからぬテクニカルな関節の取り合い、グラウンドでの抑えこみ合戦が繰り広げられる。
サブミッションではブラック・ブリザードに分があるが、永田佐和子のマジカル・ボムで流れが変わった。
だが、ブラック・ブリザード、永田のノーブルスカーレット、フェイスロックを耐えきると敢えて?バックドロップを連発!
最後は放り投げるようなバックドロップから抑えこんでブラック・ブリザードの勝利。



第3試合20分1本勝負
リタ・モレナ
(11分13秒、ロメロスペシャル)
×水瀬沙夜

序盤は捕まえてブレンバスターやバックドロップを決めていた水瀬。しかし、5分過ぎからリタの動きに惑わされた水瀬、メキシカンストレッチにつかまる。
キックの連打を決めて攻めこむ場面も見せたものの、タイガースープレックスを狙ったところを丸め込まれてから再び流れはリタのもの。
最後はフィッシャーマンズスープレックスからロメロスペシャルと畳み掛けたりたがギブアップを奪って勝利。



第4試合30分1本勝負
渡辺智美豊多摩奈美
(23分11秒、エビ固め:スクリュードライバー)
×ブリザードYuki金森麗子

中立的立場のディアナを除けば、このメンバーが日海正規軍のトップ4である。
まずはYukiと渡辺のスピーディーな関節の取り合い。Yukiが制しかけたとき、渡辺の強烈なビンタがYukiの顔面を襲う。
豊多摩、チェンジしてすぐミサイルキックを見せて一撃で流れを引き寄せると6分には早くもJ.O.サイクロンを放つ!
金森はWWPLシングルホルダーの実力を見せ、ローリングソバットで豊多摩を弾き飛ばすとムーンサルトプレス!しかし豊多摩も負けじとムーンサルトプレスでお返し。
この中でやはりキャリアに劣るYukiがコンビネーションの切れ目を狙われる。豊多摩のローリングクレイドルで平衡感覚を失わされたあと、渡辺のスクリュードライバーでマットに突き刺さった。



第5試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
×芹沢すずな(2勝1敗1分)
(10分49秒、横入り式腕ひしぎ逆十字)
NANA(2勝1敗0分)

NANAが間断なく繰り出すサブミッションにペースがつかめない芹沢。
レッドドラゴンドライバーで大きなダメージを与えるが、抑えこんだところがロープに近くロープブレイク。
NANA、ドラゴンスープレックスやキャプチュードで体力を削ってから変則的な入りの腕ひしぎでギブアップを奪った。

NANA「すずなさんとシングルで試合するのは始めてだったから怖かったけど…なな勝っちゃった。びっくり。…すずなさんや真美さんのぶんもがんばらなきゃ」



第6試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
ディアナ・アームストロング(2勝0敗1分)
(12分45秒、体固め:リバースゴリースペシャルボム)
×稲葉ましろ(1勝3敗0分)

稲葉ましろは最後を勝ってしめたいと積極的に空中殺法で襲いかかる。
だが、ディアナも稲葉ほどではないにしても身軽である。そしてパワーで上回っている分で試合をリードする。
稲葉、ラナ技で不意をついての丸め込みを図る。が、いずれもぎりぎりで肩を上げられる。
最終的にディアナのパワー殺法が勝った。



第7試合日本海ジュニアヘビー級タイトルマッチ45分1本勝負
王者:○望月登子
(19分27秒、片エビ固め:三角飛び延髄斬り)
挑戦者:×高村あかね
※第4代王者が初防衛に成功

数日前に行った試合ではまだ足りない。両者の顔が如実に語る。
ゴングを待ちきれない様子だった二人、ゴングが鳴ると同時に駆け出してまずは挨拶代わりのドロップキック!
コーナー串刺しの顔面キックや、場外へほうり捨てるブレンバスター、椅子と机の殴り合い。両者の気迫が会場を熱くする!
望月が最近多用する新技、百勝脚がヒットするが高村はフォールに来ようとする望月を逆に捕らえてV1アームロック!長い時間耐えつづけ、悲鳴を上げながらもロープブレイクの望月。
両者の顔面は、いやマットもコーナーポストもロープも血に染めて。それでもひるむどころかますます激しくやりあう両者。
ファイヤーボンバーからフォールに行かず、ダイビングセントーンを叩きこみようやくフォールする高村!望月、ぴくりとも動かないかに見えたが、ギリギリでからだが跳ねる!
朦朧とした様子でゆっくり立ちあがる望月。高村、対角線のコーナーに下がりハイキック狙いか?
しかし、突然ダッシュした望月が高村の脇をすり抜けてコーナーを利用した三角飛びからの延髄斬り!崩れ落ちた高村を強引に抑えこんだ望月が3カウントを奪った。
高岡の肩を借りて立ちあがった望月、上半身だけ起こした高村に向かって「まだだ!まだ、満足しないからな、高村!」と言葉を投げかけて引き上げていった。

1月19日(土) 福岡県アクロス福岡 日海

第1試合15分1本勝負
永田佐和子
(9分58秒、ノーブルスカーレット)
×川部結梨花

新人二人が先輩とのシングルマッチに挑む。まずは3連勝と波に乗る川部。
長身を伸ばしての綺麗なドロップキック、スレッジハンマーなど積極的に動く。
しかし、結局は永田の手のひらの上。グラウンドで体力を消耗させられラリアットから永田ロックでしめた。

川部結梨花 「いやははは、さすがに先輩。簡単には勝たせてもらえませんです。まあでも、だからって落ち込むとかそういう事じゃなくて、これをいい経験としてもっと強くなります。もっともっと試合して、もっともっと練習していけばきっとそのうち追いつくと信じてますから。えっと、今日は負けちゃったのであんまり大きな事もいえませんし、反省点がいつも以上だったので、コメントはこれくらいにしておきます」



第2試合15分1本勝負
久保渚
(12分17秒、片エビ固め:渚シャトル)
×刹那

新人らしからぬ体つきをしている両者、逆水平チョップやショルダータックルも迫力十分。
刹那のドリル・ア・ホールパイルドライバーが決まるも、久保何とかフォールを返してカチ上げラリアットから抑えこんで3カウント。



第3試合30分1本勝負
ブラック・ブリザード&○セラフィム・レイ
(15分28秒、風車固め:ダブルアームスープレックス)
×黄香坂晴美高岡ユーリ水瀬沙夜

水瀬をコーナーから出させないようにして黄香坂を集中攻撃する作戦に出た赤コーナー側。
レイのダブルアームスープレックスホールドが決まって試合終了。



第4試合30分1本勝負
×ディアナ・アームストロング
(14分22秒、片エビ固め:九龍城落地)
望月登子

好調望月、ディアナをキックで追い詰めていく。
ディアナもめずらしくムーンサルトプレスなどを出して行くが、望月の動きは止まらず。
椅子攻撃から雪崩式オーロラスペシャルと畳み掛けた望月の勝利。

望月登子 「あ〜っはっはっは!この調子でスカイスターも制して、西のジュニアナンバーワンの座をいただいてやる!」



第5試合30分1本勝負
×金森麗子豊多摩奈美
(24分46秒、脇固め)
渡辺智美&○ブリザードYuki

前日と組み合わせを変えてのタッグマッチ。
金森・豊多摩組が終始ペースを握り翻弄して行く。
しかし、早いタッチワーク、カットワークで耐えて行った渡辺とYukiは合体パワーボムで豊多摩を攻める。
そして金森のファルコンアロー狙いをYukiが脇固めで切り返して勝利。



第6試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
NANA(3勝1敗0分)
(7分08秒、NANA☆キャプチャー)
×高村あかね(1勝3敗0分)

高村のエクストリームを、NANAのお盆技が飲み込んだ。
机を持ち出す高村に「おせきはこちらですっ!」と言いながらのお盆スイシーダ。
さらに躓いたような格好からお盆の面ではなく角をぶつけるなど意外にえげつない攻撃を仕掛ける。
距離をとった高村に不意をついて飛びつくとNANA☆キャプチャー(ショーンキャプチャー)でギブアップを奪った。
これでAブロックは22日、望月が勝てば望月が、サイフィス真美が勝てばNANAが決勝に進出する事になった。

NANA「タイトル戦に出れるかは真美さんともっちーさんの試合の結果なんだけど…ななとしては、この結果で充分かな…むうっ、でももっちーさんには勝ちたかったなぁ…そろそろタイトル欲しいし」



第7試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
リタ・モレナ(1勝2敗1分)
(16分59秒、片エビ固め:延髄斬り)
×スティンガー美喜(1勝3敗0分)

全敗は避けたいリタの気合が美喜を圧倒。
ムーンサルトプレスを返した美喜だが、立ちあがったところにリタの延髄斬りがクリーンヒット。
崩れ落ちるところを抑えこんだリタの勝利。



第8試合フリーウエポン・場外ノーカウントマッチ60分1本勝負
×松井香織
(19分37秒、ナイアガラドライバー)
井上美香

「ふん、ちゃんと逃げずに来たか。それだけは誉めてやるよ松井!」
「お嬢ちゃん相手に逃げる理由なんてあるわけないでしょう。何を勘違いしてるのかしら。それは、こちらの台詞よ」
と、開始前から火花を散らす二人。
ゴングも待たず有刺鉄線バットで殴りつける井上。さらにいきなりセコンドの黄香坂、高岡が後ろからはがいじめにして井上の拳が飛ぶ。
松井、後ろの二人を振りほどくとダブル掌底で蹴散らしNANAから受け取ったお盆でお盆スマッシュ!さらに顔面を踏みつけ、足の裏でぐりぐりとこすりつける。
井上のバンテージを使った絞首刑、場外でのパイルドライバーに対して松井も天殺黒龍拳、ドラゴンスクリューの連発と壊しかねない勢いで反撃する。
徐々に形勢は松井有利に。ところが、突然背後から覆面をした二人組が松井を襲う!片方は竹刀を、もう片方は細身の剣を握っている。
この奇襲で完全に動きの止まった松井、リング上で井上らになぶられ、最後はナイアガラドライバー!

リング上に倒れた松井を踏みつけると、井上が二人の覆面を呼び寄せる。そしてその二人がマスクを取る。その正体は…
しばらくリングを離れていた石黒翔子、そして引退したはずのチェリーポット美里!
井上美香 「この二人は用心棒でね。ここを乗っ取るために快く手を貸してくれるって訳さ。次のターゲットは芹沢!お前だ!」
石黒翔子 「くすくす。思ったよりもろいのね〜、松井セ・ン・パ・イ♪安心して、引退していいわよ」
井上美香 「最終的には豊多摩、お前の首をもらうからな。覚悟してろ」

1月22日(火) 兵庫県大池台スポーツセンター 日海

第1試合20分1本勝負
刹那黄香坂晴美&○高岡ユーリ
(11分12秒、アンクルロック)
川部結梨花&×久保渚セラフィム・レイ

お互いが我を張ってチームワークがちぐはぐになる久保とレイ。
レギオンチームそれを見逃さず、刹那が川部を、黄香坂がレイを場外に放り出し、高岡のアンクルロックで試合を決めた。

久保渚 「だから、俺に任せてくれればよかったのにあんたが余計な手出すから!」
セラフィム・レイ 「でも、渚ちゃん負けたじゃん。あたしがぶわーっと活躍すれば勝てたの!」
川部結梨花 「ちょっと、やめましょうよ。タッグマッチは仲良くやればいいというものではないという話は教えてもらいましたけど、だからってケンカしてちゃ勝てるものも勝てないですよ〜。だから、ここは一つ、負けないためにいがみ合ってる場合じゃないのです。うん。わたし、今いいこと言いましたよね?」
久保渚 「うるせえ!ルーキーがしたり顔でごちゃごちゃ言うな!」
川部結梨花 「でも、わたし、負けたくないですからそのために打てる手は打っておくのですよ。ふっふっふ。ということで、一応後輩の視点から見た意見を言っただけですから、あんまり怒らないで」
セラフィム・レイ 「そうそう。渚ちゃんデラックスデラックス」
川部結梨花 「先輩、それを言うならリラックスです」
セラフィム・レイ 「ありゃ?こりゃまたどーもしつれいしました〜」
久保渚 「…こいつらは…」



第2試合20分1本勝負
ブラック・ブリザード&○ブリザードYuki
(14分19秒、片エビ固め:雪崩式一本背負い)
×永田佐和子秋山カレン

ますます連携に磨きがかかったWブリザード。
秋山をブラックが牽制している間にYukiが久々の雪崩式一本背負いで決めた。



第3試合20分1本勝負
×渡辺智美
(18分54秒、迅雷)
水瀬沙夜

序盤渡辺独特の間合いに惑わされた水瀬、コブラツイストやダンシングツリーの餌食に。
だが、渡辺のブレンバスター狙いを逆に引っこ抜き滞空ブレンバスターで返した辺りから水瀬の反撃。
水瀬、七色のバックドロップコンビネーション、迅雷によって渡辺から完璧なピンフォールを取って見せた。



第4試合スカイスターAブロック公式戦30分1本勝負
サイフィス真美(1勝3敗0分)
(8分20秒、片エビ固め:アカシックバスター)
×望月登子(2勝1敗1分)
※NANAがAブロック代表に決定。

これに勝てば決勝の望月、全敗を避け、せめて同じチームのNANAを決勝に行かせたい真美。
滑り出しからほぼ互角の実力と見える激しい蹴り合い。
だが、真美はルチャ的な動きで望月のペースを崩して一気にスパート!
百舌落としからのアカシックバスターという必殺コンビネーションで望月を破った。

サイフィス真美「よっしゃぁ〜〜〜っ!! 公式戦で全敗を免れて、なおかつ、もっちー(望月選手)に完封勝利。これで今月溜まった鬱憤が晴らせたわよ〜♪ これで心置きなく来月のタッグリーグに目を向けれるわ」

望月登子 「くそっ!ミスった!あんな動きに惑わされるなんて、あたしもまだまだだな〜」



第5試合スカイスターBブロック公式戦30分1本勝負
金森麗子(4勝0敗0分)
(13分44秒、片エビ固め:ファルコンアロー)
×ディアナ・アームストロング(2勝1敗1分)
※金森麗子がBブロック代表に決定。

まずは金森の美しいローリングソバットで幕を明けた。両者のドロップキックやニールキック、フランケンシュタイナーなど技がめまぐるしく放たれる。
徐々にディアナのショートレンジラリアットやパイルドライバーなどパワー技で押される金森。
だが、無理やり起こされた瞬間延髄斬りがディアナを襲う。ふらつくところにファルコンアローを3連発で金森が勝負を決めた。



第6試合日本海無差別級タイトルマッチ時間無制限1本勝負
王者:○豊多摩奈美
(16分36秒、日本海式原爆固め:J.O.スープレックス)
挑戦者:×井上美香
※第5代王者が4度目の防衛に成功

セコンドに助っ人・立花美里と石黒翔子を引き連れて入場した井上。
豊多摩のセコンドについた渡辺や秋山、Yukiらが乱入を警戒して目を光らせる
序盤はオーソドックスな展開で進む。が、10分ごろに井上がサミングから垂直落下ブレンバスターを放ったところで立花、石黒が乱入して豊多摩に攻撃を加える。
正規軍のセコンドも乱入しての乱闘が落ち着いたところで井上、ドラム缶で豊多摩を殴りつけるとナイアガラドライバー!
しかし、しぶとい豊多摩これを返すとJ.O.サイクロンを2発食らわせて反撃。
さらにJ.O.スープレックスを連発して井上を沈めた。
勝った豊多摩だが、試合そのものは井上に乗っ取られた形。その顔に笑みは無かった。

1月26日(土) 広島県広島サンプラザ WWPL

試合開始前、豊多摩奈美がリングに上がり、マイクを持つ。
「WWPLは1年間複数団体の連合体として興行を続けてきましたが、来月より単独の団体として再出発いたします。対戦カード、試合内容とも更なるパワーアップをしていきますので、今後とも応援よろしくお願いします」




第1試合15分1本勝負
水瀬沙夜
(10分11秒、猛虎原爆固め:ロコモーションタイガースープレックス)
×楠梢

基本技の応酬から高速ブレンバスター、超滞空ブレンバスターと放ちペースを握った水瀬。
楠のサテライトヘッドシザース、大車輪キックなどの回転技が決まるも投げ技の破壊力で押し切って水瀬の勝利。



第2試合15分1本勝負
リタ・モレナ
(12分10秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×海原マリン

ロープで勢いをつけてのアームホイップやメキシカンストレッチなどルチャムーブを見せるリタ。
海原も序盤からDDT、フィッシャーマンズスープレックスを放ち自分の持ち味を出して行く。
延髄斬りからムーンサルトと繋いだリタが勝利。



第3試合15分1本勝負
高村あかね
(15分00秒、時間切れ引き分け)
MACHIKO

序盤は関節の取り合いからスタート。高村の脇固め、MACHIKOの腕がらみなどが展開される。
徐々に本性をあらわす(笑)二人、場外へもつれ合って落ちると高村の机、MACHIKOの鉄扇など乱れ飛ぶ流血戦になる。
高村のパワーボムホイップ、MACHIKOのクロスリスト・アームサルトが出たところで試合終了。15分では短かった。



第3試合30分1本勝負
×サイフィス真美NANA芹沢すずな
(20分01秒、片エビ固め:鳳仙花)
ブラック・ブリザード渡辺智美&○ブリザードYuki

渡辺がNANAに突っかかって行く間にWブリザードが芹沢に交互に掌打を放ち場外へ叩き落とす。
サイフィス真美が入ってくるが、Wブリザードが二人掛かりで応戦してはさすがにやられてしまう。
NANAの関節技も流れを変える事が出来ず、芹沢も動きに制裁を欠く。
最後はYukiがサイフィス真美を連続一本背負い鳳仙花から抑えこんでチーム戦を得意とするドラゴネットから勝利を挙げた。

サイフィス真美 「いった〜、分断策にまんまとはまったわ。思った以上にチームの機能を果たしてるわね。でも、このままで終わるつもりはないから。まずは来月のタッグリーグで雪辱しなきゃあねぇ。以上です」



第4試合20分1本勝負
松井香織
(13分51秒、膝十字固め)
×ディアナ・アームストロング

張り手の打ち合い、エルボーの打ち合いなど意地の張り合いになる。
パワーと若さで序盤の力比べを制したディアナがアトランティスバックブリーカーでギブアップを迫る。
しかしこれを耐えきった松井、グラウンドの展開に持ちこんで形勢逆転。
最後は雪崩式ドラゴンスクリューから膝十字でギブアップを奪った。



第5試合30分1本勝負
×秋山カレン豊多摩奈美
(18分22秒、エビ固め:ナイアガラドライバー)
望月登子&○井上美香

ドロップキックを放とうとした豊多摩を場外からセコンドの高岡が足を引っ張って引き摺り下ろし、黄香坂と共に竹刀で滅多打ち。
さらに望月のコーナーからのライダーキックが炸裂、豊多摩に大きなダメージを与える。
豊多摩をセコンド陣が抑えこむ間に秋山を集中攻撃した井上と望月。
秋山散々やられた挙げ句に井上のナイアガラドライバーに沈んだ。

井上美香 「だらし無い連中だね。ま、結局このあたしがすごいって事なんだけどね」

豊多摩奈美「先日のタイトルマッチの意趣返しじゃないですか?今日の事で私達より強いと誰が認めます?」



第6試合スカイスター公式戦決勝60分1本勝負
Aブロック1位:×NANA
(22分33秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
Bブロック1位:○金森麗子

ドロップキックやヒップアタックに織り交ぜて飛びつき腕十字を出し、金森の裏をかくNANA。
思うように試合を組み立てられない金森、コーナーに上ろうとして足を滑らすなどミスを出す。
それにつけこみさらに攻勢をかけるNANAはお盆を持ってのムーンサルトプレスやNANA☆ラッチで金森を追い詰める。
金森、それでも意地を見せて返すとキックの連打からNANAをコーナーに持ち上げてアイコノクラズム、そしてフェニックススプラッシュの必殺パターン!
NANA返す事が出来ず試合終了。
金森、先月のWWPLシングルに続いて2冠達成。