試合結果12月

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12月6日(木) 愛媛県テクノポ−ト今治 PWP

第1試合15分1本勝負
×さゆりん華山麗子
(6分12秒、膝十字固め)
カーシャ・イワーノヴナ柊美鈴

さゆりん、華山はいつも通りの喧嘩殺法。
柊のエルボー弾、カーシャの伸びのあるドロップキックなどで対抗。
カーシャのサブミッションが上手く決まってさゆりんをしとめた。



第2試合イリミネーションタッグマッチ20分
マスクド・ジェラシー2号&×スーパーパイレーツ
(11分34秒、フィッシュストレッチスリーパー)
海原マリン沢登真美

二人倒したところで決着というイリミネーションタッグ方式。
海原マリンを集中攻撃するSitto団、2号のリバースDDT、パイレーツのアストロシザースが決まり、あわやのシーン。
しかし、沢登が2号を場外に連れ出してDDTやステップキックで痛めつける。が、沢登がリングに引き上げようとしたところ2号が背後から組みついてリバース・ダブルリストアームサルトを決め両者リングアウトに。
1対1となったリング上、ここで気合いを入れた海原マリン、スーパーパイレーツに強烈なフィッシャーマンズDDTから締め上げて勝利。



第3試合20分1本勝負
マスクド・ジェラシースーパーMICO&×マスクド・ジェラシー1号
(14分51秒、高角度脇固め)
ブラック・ブリザード&○ブリザードYuki

MICOが丸太を、1号が丸太のような腕を振りまわしてWブリザードに攻撃を加える。
ブラックはMICOからなんとか丸太を取り上げて素手打撃中心の戦いに持ちこむが、場外でYukiは1号に拷問コブラツイストや鉄柱攻撃を受けてグロッキーに。
孤軍奮闘のブラック・ブリザードだが、上手くカウンターで関節技や掌打を決めて耐え、また誤爆を誘うなどの健闘。
復活したYukiと、ダブル掌打を決める。
最後はYukiが高角度の脇固めで1号からギブアップを奪った。



第4試合15分1本勝負
相川ユリ
(13分32秒、ドラゴンスリーパー)
×サイフィス真美

相川に興味を示した松井、芹沢のダブルドラゴン。まずはサイフィス真美をぶつけてその実力を測る。
相川はこの試合に勝てば芹沢、松井の順にシングルマッチを組まれるのだが、そのこと自体には乗り気で無い様子。しかし、だからと言って手を抜いて負けることはプライドが許さない。
まずは牽制でキックを出していく真美。相川、これを受けつつも間合いを詰めてアームホイップから関節技へ持ちこむ。
接近すると相川に分があると見た真美、ディスカッター(レッグラリアット)やフェイスクラッシャー、場外に蹴りおとしての宇宙人トペ・コンヒーロと飛び技で攻める。
だが、再び放った蹴りをドラゴンスクリューで切り返されボストンクラブに捕らえられる。
足、腰を痛められた真美、逆に相川のレッグラリアットや延髄ニードロップなどの自分も得意とする技を受けてしまう。
ペースを握った相川、必殺のドラゴンスリーパーで勝利。
ダブルドラゴンへの挑戦権を手に入れた、というか、手に入れてしまった相川ユリ。
まずは14日に芹沢すずなとの対戦が発表された。


相川ユリ「へっへ〜ん。ドラゴン2匹狩ってあげるわよん」

サイフィス真美「調子にノって蹴りにスキをみせちゃったわね、すっかりペースを崩されてたわ。次があるかは判らないけど、この雪辱は晴らしてみせるわよ」



第5試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな(1勝)
(11分01秒、ドラゴンスリーパー)
×朱雀7(横山奈々子)(1敗)

お姉ギャル☆フレンズの横山奈々子がイベント用のペイントモード、朱雀7として登場。
明るいノリのままハイスパートな展開で「めっちゃ痛いラリアット」からハーフボストンクラブ、そしてアルゼンチンバックブリーカーと一気に攻める。
しかし、追撃でマシンガンキックを放ったところこれを上手くよけた芹沢が反撃の旋風脚!
この一撃で流れを引き寄せた芹沢、ドラゴンダンスやドラゴンスープレックスなどで体力を奪うと受け身のとりづらい滞空式ブレンバスターからドラゴンスリーパーに繋いでギブアップを奪った。

芹沢すずな 「ドラゴンスリーパーは、相川選手に見てもらいたくて〜。『ドラゴン技』、どちらが上手かはっきりさせましょうね〜」



第6試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
×松井香織(1敗)
(15分19秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
ディアナ・アームストロング(1勝)

WWPLシングル連続戴冠を狙う松井香織だが、ディアナもそろそろシングルタイトルの実績が欲しいところとあって気合い十分。
お互い序盤から大技を繰り出す激しい展開。
松井のランニング掌底がディアナをロープまで弾き飛ばすと、その反動で戻ったディアナがケンカキックを叩きこみ、両者ノックダウン。
両者なんとか立ちあがると、まずは松井がブラックドラゴンドライバーから抑えこむ。が、カウントは2。
ディアナ、反撃のデスバレーボムだがこれもカウント3を取れない。
激しい勢いのまま突っ走った15分間、決着はディアナの必殺・テキサスドライバー!
まずは難関松井を破ったディアナ、タイトルへ一気に突っ走るか?

12月7日(金) 香川県高松国際ホテル別館ホール PWP

第1試合20分1本勝負
×さゆりん華山麗子
(11分56秒、体固め:エルボースマッシュ)
小比類巻玲&○柊美鈴

積極的に打撃をぶつけ合う試合となったが、根性で一歩勝った柊が試合を決めた。



第2試合10分1本勝負
マスクド・ジェラシースーパーMICO
(7分23秒、KO:ハイキック)
×カーシャ・イワーノヴナ

前日はいい動きを見せたカーシャだが、MICOのラフ攻撃にペースを奪われ、打撃を浴びてしまう。
なんとか膝十字も決めて見せるが試合を決めるには至らず、ハイキックに沈んだ。



第3試合20分1本勝負
×マスクド・ジェラシー2号スーパーパイレーツ
(14分34秒、網打ち式原爆固め:フィッシャーマンズスープレックス)
横山奈々子&○海原マリン

好調海原マリン、横山奈々子の好アシストを受けてSitto団相手に奮闘。
横山のスプラッシュマウンテンと海原のフィッシャーマンズスープレックスの共演でSitto団に連勝。



第4試合15分1本勝負
サイフィス真美
(9分28秒、片エビ固め:アカシックバスター)
×沢登真美

沢登の頭突きから幕を明けたハイスパートバトル。
ラリアットからノーザンライトボムに繋ごうとした沢登だが、これをサイフィスがヘッドシザースで返す。
そして踵落としでダウンさせると、アカシックバスターでとどめを刺した。

サイフィス真美「今日の出来は60点かな。明日からの公式戦に備えてちょっと速攻にいき過ぎたみたいね(苦笑)」



第5試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
×芹沢すずな(1勝1敗)
(17分44秒、レフェリーストップ:拷問コブラツイスト)
マスクド・ジェラシー1号(1勝)

芹沢のスピードのある蹴りを受けつつも前進を止めずに組みつくと、いきなりスパイラル嫉妬ボムを見舞う1号。
この奇襲によってペースを握った1号は得意のパワー技、そしてジャンピング嫉妬プレスやフライング嫉妬チョップなどの身の軽いところも見せて攻めたてる。
芹沢、旋風脚やドラゴンスープレックスで反撃するが嵩にかかって突進してくる1号の動きを止めることが出来ない。
グロッキー状態のところに拷問コブラツイストを受けてレフェリーストップ。


第6試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
豊多摩奈美(1勝)
(21分26秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×松井香織(2敗)

団体トップ同士が早くも激突。
決勝は両ブロック一位同士。つまり、前回のタイトルを争ったこの二人も、どちらかしかタイトルマッチには挑め無い。
豊多摩の攻撃の源である足を狙ってローキック、膝十字、そして雪崩式ドラゴンスクリューまで繰り出す松井。
しかし、それでも豊多摩あえてミサイルキックなどの空中殺法を放ち、さらにJ.O.サイクロンも早々に叩きこむなど強烈な攻め。
松井、KO必至の天殺黒龍掌を出して勝負を決めにかかるが、これを耐えきった豊多摩、キチンシンクからムーンサルトプレスで勝利。
2敗目を喫した松井、決勝進出はほぼ絶望。

12月8日(土) 徳島県池田町総合体育館 PWP

第1試合10分1本勝負
×柊美鈴
(8分52秒、体固め:脳天パンチ)
さゆりん

バニーガール姿で登場したさゆりん、うさ耳を目潰しに使う、ライターを火炎攻撃の火種に使うなどとパフォーマンス過剰の動き。
このノリに巻きこまれた柊、ペースを乱されてしまい反撃の機会を失う。
最後は脳天への拳を叩きこんでフォール。



第2試合10分1本勝負
×小比類巻玲
(8分12秒、腕ひしぎ逆十字)
カーシャ・イワーノヴナ

積極的に関節技を狙う小比類巻、意外にもサンボ使いのカーシャ相手にいい動きを見せる。
だが、カーシャも体勢を立て直すとドロップキックから形勢を逆転。
ノーザンライトスープレックスから腕ひしぎ逆十字で勝利。



第3試合20分1本勝負
×ジェラシーレディスーパーパイレーツ
(13分44秒、片エビ固め:ノーザンライトボム)
横山奈々子&○沢登真美

Sitto団相手に暴れまわる横山奈々子、その勢いに引きずられるように沢登もいい動きを見せる。
反則攻撃も何のその、スプラッシュマウンテンでスーパーパイレーツをダウン状態にする横山。
最後は沢登がノーザンライトボムでフィニッシュ。



第4試合15分1本勝負
海原マリン
(10分08秒、片エビ固め:フィッシャーマンズバスター)
×MACHIKO

珍しく反則無しで組みたてるMACHIKO。
リバースDDT、リバースダブルリストアームサルトなどから雪崩式ダブルリスト・アームサルトでフィニッシュを狙うが海原マリンこれを返す。
お返しとばかりにフィッシャーマンバスターを雪崩式で叩きこんだ海原が逆転勝利。

海原マリン 「15日はDIAでインディージュニアシングルに挑戦してきます。シングルで勝ったこの勢いのまま頑張ります!」



第5試合20分1本勝負
松井香織
(8分58秒、KO:天殺黒龍掌)
×秋山カレン

PWPでは貴重なグラウンド中心のレスリングスタイルが展開される。
グラウンドテクニックだけなら秋山が押していたが、旋風脚で一気に流れを引き寄せた松井、天殺黒龍掌でKO勝利。



第6試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
×井上美香(1敗)
(16分11秒、片エビ固め:アカシックバスター)
サイフィス真美(1勝)

竹刀を振りまわしてゴング前にしかけた井上、真美を場外に叩き出すと鉄柱にぶつけていく。
場内に戻るとラリアットから垂直落下ブレンバスターで抑えこみ、開始5分でカウント2.5まで追いこむ。
それでも真美はロープを掴んで立ちあがるとそのままロープリバウンドを利用して飛びつき、百舌落としを決めてアピール。
さらにメキシカンストレッチを次々と決め、井上の体力を奪っていく。
井上、カウンターのトペ・デ・レベルサで再びペースを握るかに見えたが真美は意表をつくハイキックでダウンさせると、とどめに必殺アカシックバスター。これで3カウントをもぎ取った。

サイフィス真美「よっし、なんとか1勝。Bブロックの白星供給係とならずにすんだわね」



第7試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
芹沢すずな(2勝1敗)
(18分28秒、回転エビ固め)
×渡辺智美(1敗)

既に1敗、あとが無い芹沢。盟友・松井はタイトル進出が絶望的とあって変わりに決勝へ出ようとの意気込みが見える。
序盤から積極的なキックで渡辺を押し込む芹沢。
渡辺も捕まえてドラゴンスクリューで動きを止めてキャノンボールバスターやアストロマン・ドロップ・ホールドなど大技を繰り出す。
激しい戦いの中、ヘルスマッシャーの体勢に持ち上げた渡辺の腕を振り解いてそのまま回転エビ固めに丸め込んだ芹沢の勝利。

12月10日(月) 福岡県行橋市民体育館 日海


第1試合20分一本勝負
×久保渚
(11分42秒、腕ひしぎ逆十字)
カーシャ・イワーノヴナ

久保はニーリフト、渚バスターとパワーに任せて攻めこむ。
ネックハンギングツリーに捕らえられたカーシャだが、なんとか耐えきってスイングDDT、サンダードラゴンドライバー(スワンダイブ式飛びつきスイングDDT)とこちらも大技で反撃。
渚シャトルをかわして一度脇固めで転がすと腕ひしぎへと移行してギブアップを奪った。



第2試合20分一本勝負
&○永田佐和子
(13分29秒、ノーブルスカーレット)
黄香坂春美&×高岡ユーリ

雅が月光、斬月など素早い動きで掻き回し、永田がグラウンドで体力を奪っていくという役割分担をみせる。
黄香坂と高岡もそれぞれで対抗しようとするが、永田がうまく流れを引き寄せるラリアットやバーティカルスープレックス。
最後はノーブルスカーレットでギブアップを奪った。


第3試合15分一本勝負
ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
(10分48秒、片エビ固め:高角度サイドスープレックス)
×ブラック・ブリザード

Yukiと組んで躍進中のブラック・ブリザード。Yukiをライバル視しているソーニャはこのブラックも倒すべき相手のようだ。
ヨーロッパ風のグラウンド戦から、まずは掌打で間合いをはかったブラックの浴びせ蹴りがヒット。
しかしソーニャも裏投げ、フロントスープレックス、ダブルアームスープレックスと投げを連続で放つ一進一退の攻防に。
ここは気合勝ちか、ソーニャの高角度サイドスープレックスが決まって試合終了。



第4試合20分一本勝負
×セラフィム・レイブリザードYuki
(15分26秒、ロメロスペシャル)
スティンガー美喜&○リタ・モレナ

長期間ヨーロッパで戦っていたというフリー選手のスティンガー美喜が日海初参戦。
グラウンドを中心としたそのスタイルはYukiもヨーロッパ経験から手が合うらしく、見ごたえのある玄人好みの展開に。
また、レイとリタのストレッチ・飛翔殺法の戦いも派手な動きで目を楽しませる。
タッグ戦に慣れているリタ、上手くスティンガー美喜に指示を出してYukiの動きを封じる間にロメロスペシャルでレイからギブアップを奪った。



第5試合日本海ジュニアヘビー級タイトルマッチ30分一本勝負
王者
×渡辺智美
(16分02秒、膝フォール:百勝脚)
挑戦者
望月登子
※第3代王者が10回目の防衛に失敗。望月登子が第4代王者に

二桁防衛に王手をかけた渡辺智美、その相手は何かと因縁のある望月登子。
試合は開始から荒れ模様。いきなり場外乱闘となり、望月が椅子でめったうちにすれば渡辺は場外でスクリュードライバーと、もはや両者歯止めがきかない。
場外に向けて、望月コーナーからのダイビング延髄斬りを見せたかとおもうとさらにオーバーヘッドキックを見舞い、椅子を次々と降らせて渡辺が埋没してしまう。
だが、リングに戻ると今度は屈辱技・ダンシングツリー他、リバースバイパーホールドやコブラホールドなどでねちこく渡辺の反撃が始まる。
両者ともグロッキーになった20分ごろ、とうとう禁断のヘルスマッシャーが望月をおそう。だが、叩きつけられる一瞬望月足をばたつかせて体勢を崩させたことでこの一撃が不完全に終わる。
起きあがった望月、ロープリバウンドで勢いをつけると、反転しながらのオーバーヘッドキック、名付けて「百勝脚」を放ち、この一撃で試合を決めた。
ベルト授与後、マイクを握る望月。
「みたか、これがアタシの実力だ!二桁防衛は、このアタシがやって見せる!色ボケは引っ込んでろ!」と言って引き上げていった。


望月登子 「アイツの9回防衛なんざ、相手が良かっただけじゃないか。見てろ、アタシが真のジュニア王者としての貫禄を身につけてやるよ」

渡辺智美 「…久々に、もんのすご〜っく痛かった…。目から火花飛んだわよ…」



第6試合WWPLシングルAブロック公式戦30分一本勝負
金森麗子(1勝)
(17分32秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
×朱雀7(2敗)

日海代表としてのタイトルを先月は逃してしまった金森麗子、今月こそは結果を残したいところ。
活きのいいファイトを見せる横山奈々子こと朱雀7だが、金森得意の空中殺法に翻弄されてしまう。
それでもアルゼンチンバックブリーカーやスプラッシュマウンテンなどの大技を決めて場内を沸かせる。
金森、あわやというシーンもあったが最後はなんとかフェニックススプラッシュを決めて勝利。

金森麗子 「結構ラリアットが効きました。でも、まだあたしを倒すには届かなかったですね」



第7試合WWPLシングルBブロック公式戦30分一本勝負
ディアナ・アームストロング(2勝)
(12分22秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
×サイフィス真美(1勝1敗)

「シングルでもワタシは強いところ、分からせて上げるワ!」と積極的に攻撃に出るディアナ。
真美もこういう激しい展開はお手のもの、ディアナの苦手とするメキシカンストレッチでペースを乱す。
しかし早々とテキサスドライバーを放っていったディアナの勢いに押されていく真美。
デスバレーボムから再びのテキサスドライバーでディアナの勝利。

ディアナ・アームストロング 「さすがのスピードだけど、それだけじゃワタシを倒すには足りないわよ」

サイフィス真美「ディアナさんとはメヒコ以来だけど、やっぱりまだ敵わないかな。よし、次こそはっと」



第8試合
秋山カレン&豊多摩奈美
「X」&井上美香



まずは井上が1人で入場すると、「X」を呼びこむ。かかった曲は「RIGHT ON TIME」!そう、アメリカに遠征に行っていた水瀬沙夜である!
正統派ストロングスタイルの水瀬と、典型的なヒールの井上が組むというサプライズに会場は盛り上がりを見せる!
まずは基本的な腕の取り合いからはじめる秋山と水瀬。
まずはこれを制してバックを取った秋山だが、投げを打とうとしたところを耐えられ、逆に背後につかれる。そして水瀬の長州張りのぶっこ抜きバックドロップ!
間髪いれずに高速バックドロップを入れる水瀬。これぞ水瀬!
さらに豊多摩とも互角の投げ合いを見せる。これにも場内大歓声。だが、さすがに豊多摩の壁は厚い。ミサイルキックで弾き飛ばされてしまう。
そして戦場は場外へ。こうなると強いのが井上!水飛沫で豊多摩に目くらましをかけると場外でナイアガラドライバー!
そして、場内に引き上げると水瀬と共に秋山へ合体垂直落下式ブレンバスター!
そのまま踏みつけられた秋山、ピクリとも動かず。




×秋山カレン豊多摩奈美
(22分06秒、踏みつけフォール:合体垂直落下式ブレンバスター)
水瀬沙夜&○井上美香


そして。勝ち名乗りを上げる井上がマイクを握ると、同時に望月がリングに上がり井上と手を握り合う。

井上美香 「ここにWWPLでトップを握るための連合、『バイオレットレギオン』の結成を宣言する!これは馴れ合いの
        チームじゃない、お互いが利用し合うだけの集まりだ。だからこそ、そのハングリー精神は負けない!こ
        の考えに賛同する奴、ルーキーでも構わない、いつでも歓迎する!」
望月登子 「まず手っ取り早いのはベルトの独占だね。あたしが今日1つ取った。美香さんが申請していたと沙夜がベ
       ストタッグ戦は、沙夜がパートナーとして挑んできな!」
水瀬沙夜 「はい、分かりました」
 と、リングに上がってくるものが。
高岡ユーリ「じゃ、せっかくだから混ぜてもらってもいいかな?」
井上美香 「もちろんだよ」
黄香坂春美「私も、お願いします。このまま燻っていては、追いつけない人がいる…」
井上美香 「自分のために。その意思こそが資格だよ」
豊多摩奈美「…いいのね、美香。元々あなたがおとなしくしているとは思っていなかったけど。まとめて、『逆らってごめ
        んなさい』ってさせてあげる」
井上美香 「やれるもんならね。お山の大将気分で止められると思ったら、大間違いだよ」
激しく火花を散らす両者。WWPLマットに新たなる風が誕生した!!


12月11日(火) 佐賀県白岩体育館 日海

第1試合15分一本勝負
&○セラフィム・レイ
(9分18秒、風車固め:ダブルアームスープレックス)
×黄香坂春美高岡ユーリ

正規軍VSバイオレットレギオンの形式で始まった第1試合。
いままで型に嵌った感じのレスリングしかしなかった黄香坂が闘志剥き出しで雅、レイに向かっていく。
裏投げで雅に大きなダメージを与える黄香坂、しかしこれはレイがカット。
結局レイのダブルアームスープレックスに沈んだが、その精神的な変化はしっかりと刻み込んだ。



第2試合15分一本勝負
×久保渚永田佐和子
(12分20秒、片エビ固め:投げっぱなしジャーマンスープレックス)
カーシャ・イワーノヴナ&○ソフィーヤ・ヴァーリィ

全体的にグラウンド中心の試合。
中でもカーシャの空中殺法を織り交ぜたスタイルが見た目にも派手なために一番歓声を受ける。
試合は久保の渚シャトルをかわしたソーニャが背後を取っジャーマンスープレックスホイップから抑えこんで3カウント。



第3試合20分一本勝負
望月登子
(10分52秒、片エビ固め:三角飛び延髄斬り)
×スティンガー美喜

スティンガー美喜が日海参戦に当たって対戦したい選手として名前を挙げていた望月登子。早速の対戦となった。
まずは望月の打撃をかいくぐってテイクダウン、スリーパーやキャメルクラッチ、逆エビ固めなどを決めていく美喜。
望月の真骨頂は場外乱闘にあり?ということで場外に誘う望月。美喜もこれに応じていく。
やはり暴れっぷりが見事な望月だが、美喜も負けずに鉄柱、椅子を扱う。
串刺しエルボーから「いっちゃうよ〜!」とアピールのあとダイビングエルボードロップを放つ美喜。が、望月これを回避すると起き上がったところに三角飛び延髄斬り!
望月が自分のペースで試合を運んで勝利。

望月登子「意外意外。ヨーロッパ系だからもうちょっとおとなしいかと思ったけど、しっかりついて来れるじゃん」


スティンガー美喜「今回は望月選手の土俵に付き合ってあげただけで、お客様も観てて楽しかっただろうしね〜。
再戦はいつになるかわからないけど、今度はこっちの土俵で勝負してもらいたいな〜」



第4試合30分一本勝負
×秋山カレン
(17分57秒、魔神風車固め)
水瀬沙夜

やはりクラシカルな腕の取り合いから入る両者。
アームクラッシャーからグラウンドフェイスロックをかける秋山を振りほどいて超滞空のブレンバスターを放つ水瀬。
スタミナ、グラウンドテクニック共にわずかに秋山が上に見えるが、水瀬にはキックもある。
ミドル・ローを打ち分けて動きを止めるとまずはタイガースープレックス!
秋山のツームストンパイルドライバーに耐えた水瀬、紫電改(雪崩式ドラゴンスープレックスホイップ)を放って大きなダメージを与える。
そしてフロントフェイスロック、首極め腕卍とつなぎ魔神風車固め!秋山からピンフォール!



第5試合WWPLシングルAブロック公式戦30分一本勝負
金森麗子(1勝1分)
(時間切れ引き分け)
渡辺智美(1敗1分)

「先輩!この試合で越えさせてもらうわよ!」と声高に宣言する渡辺だが、「1試合で超えられるって認識されるほど甘くないと思うの」と取り合わない金森。
お互い序盤から得意技を放って行く。美しいローリングソバットを見せる金森に、コブラツイストをやたらと色っぽく密着して観客を煽る渡辺。
お互い攻撃は放って行くが、決め手に欠けるまま時間が過ぎていく。
渡辺のヘルスマッシャー、金森のフェニックススプラッシュは両者が警戒して極めることが出来ない。
結局30分のフルタイムドローとなった。



第6試合WWPLシングルBブロック公式戦30分一本勝負
豊多摩奈美(2勝)
(16分33秒、J.O.サイクロン)
×井上美香(2敗)

独特のペースで豊多摩の攻撃をのらりくらりとかわしていく井上。
J.O.スープレックスをカウント2で返した井上、場外に退避。これを追ってコーナートップからプランチャを放つ豊多摩だが井上、ジュラルミンケースを使ってこれを迎撃。
だが、場外に戻った豊多摩ムーンサルトプレス、J.O.サイクロンを決めてなんとか勝利。



第7試合インディージュニアタッグタイトルマッチ時間無制限一本勝負
王者
×リタ・モレナディアナ・アームストロング
(18分20秒、片エビ固め:ブリザードダイバー)
挑戦者
ブラックブリザード&○ブリザードYuki
※第5代王者が5回目の防衛に失敗。Wブリザードが第6代王者に。

先月のリターンマッチとして、タイトルをかけてダブルブリザードを指名した王者組のリタ・モレナとディアナ・アームストロング。
先月Bブリザードに不覚を取ったリタがロープワークやアームホイップなどの基本的なルチャの動きでBブリザードのペースを乱しながら攻勢をかける。
容赦のない王者組、ダブルドロップキックでYukiを場外に叩き落すと、ダブルフィッシャーマンズバスターをブラックに叩きこむ。
さらにBブリザードを孤立させてキャメルクラッチを極めてアピールしたりダブルブリザード得意のダブル脇固めをしかけたりとやりたい放題。
だが、ここで根性を見せたBブリザード、ディアナに組みついて動きを封じてから打撃を入れ、リタには前回同様関節技で攻撃を加える。
リングに復帰したYukiも加わり、Bブリザードがリタに、Yukiがディアナに同時にカウンターの掌打をしかけるなど形勢を逆転していく。
リタのムーンサルトプレスがYukiに、ディアナのテキサスドライバーがBブリザードに決まるが、これにも耐えたダブルブリザード。
攻めあぐねる王者組に対し、WブリザードはBブリザードのジャンピングネックブリーカー、Yukiのランニングネックブリーカーの共演など勢いを止めぬままに攻めこんでいく。
リタのドラゴンスープレックスがYukiに決まるが、これをカットしたBブリザードそのままリングインしてきたディアナに浴びせ蹴りを放って場外に落とすと、二人掛かりで左右からリタの腕を掴んで持ち上げる。
高々と持ち上げたリタに対し、高角度のダブル大外刈りが炸裂!
試合権利のあるYukiがリタを抑えこんで3カウントを奪った!
なんと2年目同士のコンビがインディージュニアタッグベルトをダッシュした瞬間である!



ブリザードYuki 「ジュニア転向した月にこのベルトをとれるだなんて、思ってもい
ませんでした。ほんとうに、ブラックさんは信頼できるパートナーです!」
記者「あの合体大外刈りは、なにか名前がありませんか?」
ブリザードYuki 「えっと…そうですねブリザードダイバーなんていかがですか?」

ブラック・ブリザード「これで結果をだしました。あとはそれに実績をのせるだけです。ふたつの吹雪で、これからもっと吹き荒れて見せましょう」


ディアナ・アームストロング「まさか、あんなグリーンガール達にやられるなんて
ね…。世界ベルトも遠のいた、か…」
リタ・モレナ 「痛いね。2回負けたんだから。勢いだとか若さだとか、そんなことは言いたくない。悔しい……それだけ」

12月14日(金) 広島県東区スポーツセンター PWP

第1試合10分1本勝負
×さゆりん
(8分46秒、V1アームロック)
小比類巻玲

お互いの顔を張り合う展開から、蹴りあい、殴り合いと打撃戦になる。
さゆりんのメリケンサック攻撃を防いだ小比類巻がV1アームロックに極めてギブアップを奪った。



第2試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(11分27秒、Sitto絡み)
マスクド・ジェラシースーパーMICO

カーシャに飛びつき腕ひしぎを食らったMICOだが、危ういところでロープエスケープ。
キックを見舞うが、今度は足を取られてアキレス腱固めに。
上手くカウンターを取るカーシャだったが、MICOは丸太を持ち出して滅多打ち。
グロッキー状態のカーシャだが、強引に引き起こすとさらに拷問コブラツイストでとどめ。



第3試合15分1本勝負
×華山麗子
(10分23秒、体固め:ランニングエルボー)
柊美鈴

華山の噛みつき攻撃で流血した柊だが、渾身のエルボー弾で勝利。



第4試合20分1本勝負
×横山奈々子(お姉ギャル☆フレンズ)沢登真美
(15分53秒、片エビ固め:リバースDDT)
マスクド・ジェラシー2号スーパーパイレーツ

「関西系で人気取りしようたって、そうはいかせないから!」と横山に突っかかっていく2号。
小手先は上手い2号だが、横山が上手く体格差を利用したパワー攻撃で反撃。
だが、スーパーパイレーツが背後から忍び寄りバケツで殴打!Sitto団が二人で横山に攻撃を加えていく。
横山もめっちゃ痛いラリアットからスプラッシュマウンテンで反撃に出ようとしたが、2号が持ち上げられたところで振りほどいて背後に立つとリバースDDTから強引に抑えこんで試合終了。



第5試合30分一本勝負
芹沢すずな
(13分12秒、片エビ固め:レッドドラゴンドライバーEX)
×相川ユリ

「おばさんじゃないわ〜、まだ若いのよ〜」と、試合前から相川ユリへの制裁に燃える(笑)レッドドラゴンこと芹沢すずな。
入場時から気合の証拠、ファイアブレスのパフォーマンスを見せる。
一方の相川も「ドラゴンを狩る」と宣言。世代交替を目標に掲げ、最近は実績面でも目覚しい活躍を上げている。
だが、相川の開いた扉は禁断の扉だった?
ゴング前に背後からドロップキックをしかけた芹沢、相川が振り向いたところにいきなりフランケンシュタイナー!
殺気立つ芹沢にややおされた相川だったが、「年寄りがいきなり動くと体に悪いですよ」と挑発は忘れない。
そして間合いを詰めるとアームホイップからスリーパーホールド、振りほどく芹沢にさらに追いすがってボストンクラブ!口だけではないところを充分に見せていく。
芹沢は飛び技より蹴りを中心に使い、相川がその間を縫って接近、投げや関節技を狙うという展開に。
芹沢の激しい蹴りの嵐を良く耐え、垂直落下式ブレンバスターを放つ!が、これは残念ながらロープが近い。
そして起きあがった芹沢の右ミドルキックも捕まえ、ドラゴンスクリューに行こうとする…が、芹沢は間髪いれず左足だけで飛んで、右足を掴まれたまま横倒しになりながらの旋風脚を放つ!踵がまともに相川の側頭部を捉える。
これは、旧PWP時代に後輩の顎関節部分を砕き引退に追い込んでしまったこともある封印技・ドラゴンネイル!
この一撃でほぼ決まったかに見えたが、芹沢は倒れることを許さずそのまま垂直落下式ダブルアームDDT、レッドドラゴンドライバーEX!
ほとんど受け身も取れない状態で叩きつけられてしまった相川。
ゆっくりフォールする芹沢。レフェリーの手が3つ、マットを叩いた。


芹沢すずな 「大きな口を叩くだけのことはあるかな〜とは思ったんですけどね〜。でも、私を怒らせてこれくらいですんで良かったと思いますよ。怪我はしてないと思います。2、3日口が大きくは開けられなくなるくらじゃないでしょうか〜?」

相川ユリ「くっそぉ……アタシを病院送りに出来なかった事を絶対後悔させてやる!」



第6試合WWPLシングルAブロック公式戦30分一本勝負
渡辺智美(1勝1敗1分)
(14分51秒、コブラ・ホールド)
×マスクド・ジェラシー1号(1勝1敗)

「もてないヤツには辛い日が近付いてきたんじゃないの?」と、「例の日」を示唆する渡辺。
もちろん1号は「辛い日だと?いや、あの日こそこの世の潜伏アベックどもを一網打尽にするまたとない機会!」とやる気充分。
試合の方は渡辺がコブラ・ホールドでギブアップ勝ちをおさめた。



第7試合WWPLシングルBブロック公式戦30分一本勝負
松井香織(1勝2敗)
(20分29秒、
×サイフィス真美(1勝2敗)

目標の1人、松井香織とのシングルマッチを行えると有って気合充分のサイフィス真美。「これだけでもリーグ戦に参加して良かったかな」と試合前に語っていたが、もちろん決勝進出となれば芹沢とも戦える可能性がある。
積極的にロープワークからディスカッター(ゼロ戦キック)、コーナーにかけあがって三角飛びデスティニーハンマーなどといい動きを見せる真美。
だが、松井も真美のメキシカンストレッチ狙いを切り返してチキンウイングドラゴンスリーパーに極めて一筋縄では行かない。
それでも動きを止めることなくパニティリッパー(浴びせ蹴り)、百舌落し(変則飛びつきスイングDDT)と持てる技をどんどん叩きこんでいく。
さすがにこの攻勢には押されていた松井。が、3カウントが取れそうで取れない。
そして気がつけば20分近くに。アカシックバスター(スカイツイスター・セントーン)から抑えこんでも2.8!
さすがに攻め手がなく立ったと思った瞬間、松井のビクトル式腕ひしぎ!サイフィス真美、堪えきれずにタップ!

松井香織 「攻撃の苛烈さが、すずなに似て来たかんじで、さすがに返すのでいっぱいいっぱいだったけど…やられていたんじゃなくて、やらせていたところを見ぬけなかったところがアイツ敗因だよ」

サイフィス真美「さすがは松井さんね、まだまだ大きな山となって構えてるわ。とにかく、あたしの持てる力をすべて出してみたけど……切り崩すトコには至らなかったですね」

12月15日(土) 岡山県和気町体育館 PWP


第1試合15分1本勝負
×さゆりん柊美鈴
(9分41秒、踏みつけフォール:ハイキック)
マスクド・ジェラシーZX&○マスクド・ジェラシースーパーMICO

「お客は〜ん、うちがSitto団なんか一掃したるで〜」と愛想を振り撒くバニーガールモードのさゆりん。
こういう色気を使ったアピールは気に食わないとSitto団の両名にたこ殴りにされてしまうさゆりん。
しかしそのやられっぷりまで扇情的に行おうとするさゆりんに怒ったMICO、強引に立たせてハイキックでKO気味に試合を終了させた。



第2試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ松井香織
(9分54秒、アキレス腱固め)
高岡ユーリ望月登子

カーシャを高岡に任せ、松井に掛かって行く望月!
ロープ越しに蹴りを放って場外に落とすと、コーナーからのダイビング延髄斬りを放つ!
この奇襲によって分断されたドラゴネット、レギオンに攻めたてられてしまう。
松井は望月をいなしてリングに戻りカーシャを一度は救出するが、自らは余り動かず。
結局カーシャが高岡に捕まってギブアップ。



第3試合20分1本勝負
リタ・モレナディアナ・アームストロング
(14分15秒、ロメロスペシャル)
×沢登真美渡辺智美

ベルトを失ったとはいえ、その実力が衰えたわけではない。
リタのテクニックとディアナのパワーが沢登、渡辺の急造タッグを翻弄。
ディアナが渡辺に場外でデスバレーボムを決め分断のあと、リング上で沢登を集中攻撃。
リタのロメロががっちりと決まり、沢登ギブアップ。



第4試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
×マスクド・ジェラシー1号(1勝2敗)
(19分13秒、ナナ・クラッチ・ホールド)
朱雀7(1勝2敗)

1号に当たり負けしないパワーを見せた横山奈々子、もとい朱雀7。
ラリアット合戦も朱雀7に軍配が上がり、1号を追いこんでいく。
「ええい!話しが違うぞ!お姉ギャルというからひ弱なアイドルもどきだと思っていたのに!」とへんな言い訳をするが、攻撃がやむわけで無し。
最後は変形のボストンクラブで朱雀7の勝利。




第5試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
豊多摩奈美(3勝)
(11分53秒、体固め:ムーンサルトプレス)
×サイフィス真美(1勝3敗)

豊多摩の動きを細かいキックで止めて、飛びつきながらのメキシカンストレッチに捕らえていくサイフィス真美。
キックは有効の様子だが、豊多摩はストレッチに滅法強く体力を奪う以上の効果が出ない。
徐々にキックを避け始めた豊多摩、ドロップキックで場外まで真美を叩き落すと宇宙人プランチャで降っていく!
空中戦でペースを握った豊多摩、ムーンサルトプレスで試合を決めた。

サイフィス真美「あ〜疲れた〜っ。2日連続でエース相手連チャンはキツいわね。……ま、そういうコトが出来ただけでも公式戦に出た甲斐があるってモンね」


第6試合ベストタッグ・オブ・JOタイトルマッチ45分1本勝負
王者
楠梢芹沢すずな
(19分14秒、四の字固め)
挑戦者
×水瀬沙夜井上美香
※第5代王者が2回目の防衛に成功

「WWPL制覇計画第2段!今日はタッグのタイトルだっ!」と気炎を上げる井上美香。
対照的に静かに闘志を燃やす水瀬沙夜が先攻すると、このタイトルマッチのために一時帰国した楠が出る。
組み合ってのじっくりとした展開となり、まずは楠が水瀬の腕を取る。これを切り返した水瀬、まずは挨拶代わりの高速ブレンバスター。
水瀬さらに蹴りを見舞うが、これはドラゴンスクリューで切り返す楠。五分の攻防だが、パワーに勝る水瀬の逆水平チョップでよろめいた楠、長滞空ブレンバスターをまともに受ける。
楠からタッチを受けた芹沢がリングに。
鋭いキックを叩きこむ芹沢だが、気合を入れた水瀬が突進、コーナーに押し込んで膝蹴り、さらにコーナー最上段に座らせると雪崩式タイガースープレックスホイップ、春雷!
いい動きを見せる水瀬だが、10分過ぎからこの試合の主導権を握ったのは楠!
井上の竹刀攻撃を難なくさばきローリングクレイドルでぐるぐる回すと、水瀬にはスピニングレッグロックで足を攻め、動きを止めたところでスピニングバックナックルの連打を見舞う。
そしてとどめはドラゴンスクリューからの足四の字固め!足殺しに耐えかねて水瀬、無念のギブアップ!


芹沢すずな 「今日の梢ちゃんは安定感があったわね〜。香織と組んでたみたいで、楽だったわ〜」
楠梢 「ありがとうございます。うちも、これに満足せずもっともっとがんばりたいです」

12月18日(火) 山口県海峡メッセ下関 日海

第1試合15分1本勝負
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
(3分51秒、後方回転エビ固め:飛燕撃)


カード編成の都合とはいえ、第1試合にまわされたソーニャはやや荒れ模様。
それならば格の違いを見せてやると言わんばかりの速攻で雅を捕まえてまずはフロントスープレックス。
起き上がったところにステップキックを見舞うと、得意のジャーマンスープレックス!
が、焦ったかソーニャ腕のクラッチが甘く、雅はこれを振りほどき空中で脱出、回転して背後に着地!
ロープリバウンドで勢いをつけてソーニャの顎先にダッシュパンチ!
まともに受けてふらつくソーニャ。そこに逆立ちから足で頭を挟み込んでの回転エビ固めで丸め込んで3カウント。
雅は「うちの第1試合の怖さが分かった?Yukiさんとやりたいなら、ここらでもうちょっと実力をつむことだね」と珍しくマイクアピールを見せて引き上げていった。



第2試合20分1本勝負
久保渚永田佐和子
(10分02秒、エビ固め:タワーハッカーボム)
黄香坂春美&×高岡ユーリ

今月から組み始めた高岡・黄香坂組とすでに何度かタッグ経験のある永田・久保組ではそのチームワークに差が出る。
特に永田は上手く久保に合わせて動いていく。
高岡の裏アキレス腱固めを永田のカットでしのいだ久保がアルゼンチンバックブリーカーの状態から渚バスターではなくタワーハッカーボムへと繋いでピンフォール。



第3試合日本海ウェルター級タイトルマッチ30分1本勝負
王者
×セラフィム・レイ
(14分58秒、無間)
挑戦者
島津姫久(善日本女子)
※第8代王者が2回目の防衛に失敗。島津姫久が第9代王者に

善女より挑戦者を迎えてのウェルター級タイトルマッチ。
ボーっとした雰囲気の島津だが、若手とは思えぬパワーの持ち主。
逆水平チョップだけでロープまで弾き飛ばされてしまうレイ。
レイはローリングソバット、コーナーに駆け上がりざまのムーンサルトアタックなどスピードで翻弄する作戦に。
だが、島津の強烈なスピアーを受けてしまいあわや3カウント!が、なんとかロープに足を伸ばす。
その後もレッグラリアットなどを放っていくレイだが、ダブルアームスープレックスをかけようと組み付いたところ力で振りほどかれる。
そして高速の無間(スープレックスの一種)!
強烈なこの一撃で王座移動!

島津姫久「えへへ〜ベルト見て、ベルト、うじゃ。チャンピオンだよ〜お姉ちゃんに自慢できる、うじゃじゃ!」



第4試合30分1本勝負
×秋山カレン
(17分08秒、片エビ固め:ダイビングエルボー)
スティンガー美喜

スピーディーなグラウンド戦を仕掛けるスティンガー美喜。フライングメイヤーからサーフボードストレッチで秋山を締め上げる。
秋山に背後に回られるとカンガルーキックで間合いを取るなど、テクニカルな動きを見せる。
秋山もジャンピング二ーバット、ツームストンパイルドライバーと反撃を見せ、徐々に体格差もあって形勢を有利にしていく。
だが、スティンガー美喜、エルボーを中心とした飛び技で秋山を翻弄。
ダイビングエルボーから片エビ固めで勝利。


スティンガー美喜「なんか煮え切らない戦いだっだね〜、多分、秋山選手の本来の動きとは違うかも〜。だったら、気分転換に<一緒に>なんかしてみる〜?」




第5試合30分1本勝負
ブラック・ブリザード&○ブリザードYuki渡辺智美
(19分09秒、片エビ固め:鳳仙花)
水瀬沙夜望月登子&×井上美香

椅子を使う望月、竹刀を振り回す井上が渡辺をまず流血に追い込む。
そして水瀬はいつも通りのクリーンファイトでブラックブリザードにブレンバスター、バックドロップを放り込む。
渡辺が望月の猛攻で血だるまになり、ほぼ動けない状況。Wブリザードが二人でレギオンの3人を相手にしなくてはならなくなった。
水瀬がブラックブリザードを羽交い締めにし、そこに井上がラリアットを叩き込む!と思われた瞬間ブラックブリザードが抜け出して誤爆を誘う!
ブラックブリザード、Yukiとチェンジすると渡辺を助け起こしてラリアットでダメージを負った水瀬と、エプロンに居た望月を場外に引っ張り落とす。
そしてリング上ではYukiが井上に起き上がりこぼし式一本背負い、鳳仙花を炸裂させて見事に3カウントを奪った。


井上美香 「今日は、ブラックのほうにやられた感じだね」
望月登子 「チームワークがばらばらだったから、今日は。しゃあないね」


第6試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
金森麗子(2勝1分)
(16分35秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
×マスクド・ジェラシー1号(1勝3敗)

「ミスもみじ饅頭なんのその!このミスSitto団が成敗してくれる!」といつもの調子の1号。…っていうか、誰が決めたんだミスSitto団。
ラリアット、スパイラル嫉妬ボムと攻め込む1号だったが金森の延髄斬り、ムーンサルトプレスと距離を置く戦法に出る。
最後は大技・フェニックススプラッシュで試合を決めた。



第7試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
豊多摩奈美(4勝)
(18分06秒、日本海式竜巻原爆固め:J.O.サイクロン)
×ディアナ・アームストロング(2勝1敗)
※豊多摩奈美のタイトルマッチ進出が決定

合いも変わらずシングルでは強い豊多摩奈美!
ディアナのデスバレーボム、テキサスクローバーホールドなどの猛攻を防ぐと強烈なスープレックスを仕掛けていく。
場外戦に持ちこんだディアナ、うまく豊多摩を場外に残すとエルボー・スイシーダを敢行。
ペースはディアナが握っているように見えるが、要所で豊多摩のバックドロップやJ.O.ボムなどが決まり、フィニッシュを狙えない。
さらにディアナは再び場外に豊多摩を落とすとバミューダ・トライアングル(助走をつけてロープに飛び乗ってからのラ・ケブラーダ)をヒットさせる。
さらにリング内で風車式アルゼンチンバックブリーカー、「アトランティスバックブリーカー」など、新技を惜しみなく出していく…が、しかし3カウントもギブアップも奪えない!
攻めつかれたディアナに、満を持してのJ.O.サイクロンを叩き込んで豊多摩の勝利。

12月19日(水) 島根県松江くにびきメッセ 日海

第1試合15分1本勝負
×
(8分01秒、腕ひしぎ逆十字固め)
黄香坂春美

手数で上回る雅が手刀、ヘッドシザースなどめまぐるしく動いて黄香坂を翻弄。
しかし黄香坂、雅の斬月(回転手刀)をガードすると裏投げから腕ひしぎに捕らえ、ギブアップを奪った。



第2試合15分1本勝負
永田佐和子
(11分51秒、ノーブルスカーレット)
×久保渚

素早くサイドに回って足を刈り、グラウンドに持ち込む永田。
さすがのグラウンドテクニックで試合をリードしていく。
久保もショルダータックルで弾き飛ばしてからジャイアントスイングで振り回すなどパワーの有るところを見せる。
永田、足を中心にせめてノーブルスカーレットで勝利。



第4試合30分1本勝負
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)スティンガー美喜リタ・モレナ
(14分20秒、ジャックナイフ固め:バルキリースタンプ)
ブラック・ブリザード(KIZUNA)&○セラフィム・レイブリザードYuki

混成チームVSWブリザード&セラフィム・レイという組み合わせはやはりチームワークで一歩勝るWブリザードが中心に主導権を握る。
だが、タッグ戦になれているリタがうまくソーニャと美喜をリードして試合を組み立てる。
Wブリザードが美喜、リタを場外にくぎ付けにしている間にセラフィム・レイがスワンダイブから前方2回転半捻りという超高難易度のフットスタンプ、バルキリースタンプで試合を決めた。



第4試合30分1本勝負
秋山カレン金森麗子豊多摩奈美
(17分29秒、体固め:エクスプロイダー)
高岡ユーリ水瀬沙夜&×望月登子

正規軍主力にバイオレットレギオンが挑む。
地力では圧倒的に正規軍が上ということもあり、終始押し込まれてしまうレギオン。
だが、望月が蹴り合いで金森に打ち勝つと豊多摩を場外に叩き落してから3人で秋山に攻撃を仕掛ける。
望月がコーナーに座り、高岡・水瀬が秋山を持ち上げ行う、スーパーパワーボムが炸裂!
しかし、金森、豊多摩がリングに復帰してカット、乱戦から高岡、水瀬を逆に場外に連れ出して金森のプランチャ、豊多摩の宇宙人トペ・コンヒーロを放っていく。
リング上では秋山が望月をエクスプロイダーで仕留めた。



第5試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
×渡辺智美(1勝2敗1分)
(15分44秒、体固め:めっちゃ痛いラリアット)
朱雀7(2勝2敗)

渡辺、ダンシングツリーや客席に手を振りながらのコブラツイストなどのアピール技を多用しいく。
この人を食ったような試合運びながらペースをものにしてしまう。
が、朱雀7もフットスタンプやナナ・クラッチ・ホールドで反撃。
15分過ぎに連続でフットスタンプを決めると、引き起こしてのめっちゃ痛いラリアット!
渡辺、返せず。




第6試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
ディアナ・アームストロング(3勝1敗)
(12分14秒、片エビ固め:リバースゴリースペシャルボム)
×井上美香(3敗)

すでにBブロックは豊多摩のタイトル進出が決まっているため、消化試合となってしまった。
特に井上はセコンドに凶器を持ってこさせていろいろ試しているだけの感が強いが、観客には受ける。
顔に落書きされた(額に「大往生」と書かれてしまった)ディアナに大技を決められてしまった。

12月20日(木) 兵庫県但馬全天候運動場 日海

第1試合20分1本勝負
久保渚&×永田佐和子
(13分00秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ)
&○セラフィム・レイ

身の軽い雅とレイ、素早いタッチワークや、場外への入れ替わりなどスピードで翻弄していく。
久保と永田の同士討ちを誘ってから雅の朧月、レイのエンジェルスタンプがそれぞれに決まって試合終了。



第2試合30分1本勝負
ブラック・ブリザード(KIZUNA)&○ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
(12分41秒、原爆固め)
黄香坂春美&×高岡ユーリ

Yukiのライバルである二人がタッグで組むことに。
インディージュニアタッグ王者の貫禄を見せるブラック・ブリザード、的確なアシストを見せる。
キャッチスタイルの高岡がソーニャにサブミッションを仕掛けるが、投げ技が得意とはいえサンボ出身のソーニャ、これを制していく。
最後は得意のジャーマンスープレックスホールド。
メインのYukiへのエールとなったか?



第3試合30分1本勝負
×ギロッポン巽(お姉ギャル☆フレンズ)
(17分31秒、ホーススリーパー)
スティンガー美喜渡辺智美

ギロッポン巽、鉄パイプを手に登場。殺も鎖鎌の演武を見せる。
ラフ攻撃を見せる殺と巽だが、渡辺が巽をコブラツイストで捕らえている間に美喜がホーススリーパーで殺からギブアップ勝ち。

試合後、巽は朱雀7こと横山奈々子をリングに呼ぶと、 「朱雀→! あんまり使ってないけど→、あげる→! うまく使いこなせよ→!」と鉄パイプを渡す。
朱雀7、この鉄パイプで来月からさらに激しい戦いを見せてくれるであろうか。



第4試合30分1本勝負
リタ・モレナ秋山カレン
(15分15秒、ロメロスペシャル)
×水瀬沙夜望月登子

望月、ハイキックを秋山に防がれてエクスプロイダーをまともに受けてしまう。
一人になってしまった水瀬、秋山のスープレックス、リタのメキシカンストレッチに苦しめられてしまう。
何とか持ちなおした望月が秋山に延髄斬りを決めてリタを狙うが、リタも望月に延髄斬り。
場外に落ちた望月を秋山が抑えている間に水瀬をロメロで決めたリタが勝利。



第5試合WWPLシングルBブロック公式戦30分1本勝負
松井香織(2勝2敗)
(3分41秒、反則)
×井上美香(4敗)

入場中の松井を襲った井上、なんと蛍光灯を松井に叩きつける!
さらに有刺鉄線を巻いたバットで殴りつけ、場外を引きずりまわす。
レフェリーの制止も無視し、紫色に塗った竹刀で殴りつける。が、これが止めに入ったレフェリーに直撃。
反則負けの裁定が下された。
が、今度は収まらないのは松井。ポイズンブレスを吹き付けるとこぶしを握っての天殺黒龍拳!
吹き飛ぶ井上。その間に松井がマイクを握る。

松井「井上ぇ!なめた真似してくれるじゃないか!公式戦だって分かってんのか!」
井上「ってぇ…。公式戦!?けっ!それがどうした!反則が怖いなら家でおとなしく旦那の帰りでも待ってな!」
松井「反則が怖い?そうだね、お嬢ちゃんを壊しちゃったら寝覚めが悪いからね」
井上「だったら、反則カウントなしの試合でも受けるってか?」
松井「へえ、その度胸が有るの。いいよ、挑戦してきな!」
井上「よおし!よく言った!逃げるなよ!」

火花を散らした状態で引き上げる両者。近いうちに危険な試合が行われそうな雰囲気だ!



第6試合WWPLシングルAブロック公式戦30分1本勝負
×芹沢すずな(2勝2敗)
(19分25秒、片エビ固め:ファルコンアロー)
金森麗子(3勝1分)

勝利したほうがタイトルマッチ進出となるため、気合の入る両者。
両者蹴り技、飛び技を得意とするということでめまぐるしく動くスピーディーな展開に。
持ち技の多い芹沢が序盤から旋風脚を放つなど積極的に攻め込むが、金森がサミングを見せるとそこから延髄斬り、コンビネーションキック、そしてムーンサルトプレスとラッシュ。
芹沢、ドラゴンスープレックスで勝負に出るがこれを返した金森、ファルコンアローから片エビに抑えて3カウントを奪った。



第7試合日本海無差別級タイトルマッチ時間無制限1本勝負
豊多摩奈美 VS ブリザードYuki

入場時、ブリザードYukiの背後にブラック・ブリザードとソフィーヤ・ヴァーリィの姿が有った。
ライバルとしてこの戦いを見届けようということであろう。
一方の豊多摩、セコンドに付こうとしていた渡辺と永田を引き上げさせる。
この行動に対して今にも飛び出しそうなYukiを押さえるブラックブリザード。

Bブリザード「落ち着いてください。冷静にならないと」
ブリザードYuki「…落ち着くなんて、無理です…。でも、すみませんけど、もう少しだけ、押さえておいてください…」

ゴングが鳴ると、リング中央でまず軽く握手をする両者。
Yukiは手を離すと間合いを取ろうとするが、なんとそこに飛びこんでいった豊多摩が先制のエルボー!
さらにロープに振って、帰ってきたところへの強烈な正面飛びドロップキック!
倒れるYukiを見下ろす豊多摩。
立ち上がって今度はYukiがエルボーを叩きこむが、これを正面から受け止めた豊多摩は倒れることなくYukiを捕まえてバーティカルスープレックスを放つ。
とにかく攻撃を仕掛けたいYukiだが、豊多摩はすぐに流れを断ち切るように投げ技、飛び技を放ってまったくペースを掴ませない。
10分ころ、早くもJ.O.サイクロンを放つ豊多摩。だが、固めずにそのまま立ち上がり首をひねる。
何とか自力で体を起こしたYukiに今度はJ.O.スープレックス。これはしっかりとフォールするが、カウント2.5でなんとか返す。
さらにボディスラムからムーンサルトプレス!決まったかと思ったが、Yuki下から豊多摩の腕を極める!
豊多摩これを慌ててロープに逃げようとするが、Yukiこれをチャンスとばかりに逃がさない。
が、結局ロープに到達されて腕を解く。
これで決められなかったことで完全に勝機を逸したYuki。
豊多摩、再びJ.O.スープレックスを放ち試合を決めた。


王者
豊多摩奈美
(12分47秒、日本海式原爆固め:J.O.スープレックス)
挑戦者
×ブリザードYuki
※第5代王者が3回目の防衛に成功。


豊多摩奈美 「…シングルではこの程度でしたか。ロープブレイクがかかったとき、もう少し長く極めていれば、多少は…」
記者 「あのときの腕ですか?」
豊多摩奈美 「ええ。結果は順当ですよね?ひょっとして私が負けると思ってました?」
記者 「いやあ、最近のブリザードYuki選手の勢いならあるいはと」
豊多摩奈美 「私も、甘く見られたものですね…。残念です」
記者 「(うっ!殺気が…)」



ブリザードYuki 「精一杯、やったつもりだったんですけど…。でも、全然手の届かないというほどではなかったと思います。もっと強くなって、また挑戦します!」

12月24日(月) 鳥取県倉吉武道館 WWPL

第1試合20分1本勝負
ブリザードYuki
(14分31秒、首固め)
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)

まずはリング中央で手を握り合ってから間合いを取る両者。
半時計回りの動きから、まずはYukiが足を刈りに潜り込む。これを耐えきったソーニャ、サイドスープレックスで放り投げて有利なポジションを取る。
次々に連続変化するサブミッションの攻防が続く中、上手く膝十字に持ちこんだソーニャ。
その後も珍しく足に対するサブミッションを仕掛けてYukiの動きを止めていく。
足をやられたYuki、一本背負いや裏投げが上手く決まらず、関節技中心の攻めに。
だが、組み付いてきたソーニャの一瞬の隙をついてスモールパッケージホールド!この奇襲で見事3カウント。



第2試合30分1本勝負
望月登子
(12分59秒、ダブルノックアウト)
サイフィス真美

いきなり始まる激しい蹴りあい。スピードでは真美が、威力では望月が上回る。
直線的な望月の動きに対し、ルチャじこみの変化技を織り交ぜる真美、望月苦手のメキシカンストレッチで攻め込む。
一方望月もパワーボムやジャーマンスープレックスと力技で反撃。
両者まったく譲らぬ戦いを繰り広げる中、ハイキックが同時に決まって同時に崩れ落ちる。
カウントが数えられる中、両者とも起き上がれず。ダブルノックアウトとなった。

望月登子 「…痛えけど、まあ楽しかったかな」

サイフィス真美(寝転がりながら)「また引き分けかぁ……楽しかったけど、やっぱりピンを取って勝ちたいわね……ふぅ」



第3試合30分1本勝負
秋山カレン
(13分31秒、片エビ固め:エクスプロイダー)
×朱雀7

鉄パイプを持って入場の朱雀7、秋山にパワー負けすることなく正面からぶつかっていく。
ラリアットの打ち合いで秋山を制した朱雀7。
さらにナナ・クラッチ・ホールド(変形キャメルクラッチ)で締め上げていく。
だが、これをなんとか耐えきった秋山、エクスプロイダーで逆転勝利。
勝つには勝ったものの、全体的に動きが悪く精彩を欠いた秋山。試合後はむしろ朱雀7の方が元気があった様子。



第4試合30分1本勝負
海原マリン&×沢登真美
(18分29秒、踏み付けフォール:合体垂直落下式ブレンバスター)
水瀬沙夜&○井上美香

チームワークよく動いていく海原と沢登。それぞれが同時にDDTを決めたり、キャメルクラッチでポーズを付けたり華やかな展開に。
が、中盤から井上のヤクザキック、水瀬の各種ブレンバスターが決まって形勢逆転
海原マリンがフィッシャーマンDDTを井上に決めようとしたところを水瀬が延髄斬りでカット、そのまま場外にほうり捨てる。
最後は二人掛かりの垂直落下式ブレンバスター。この強烈な一撃に沢登完全にダウン。3カウントが入った。



第5試合45分1本勝負
芹沢すずな松井香織
(21分19秒、ドラゴン・ラナ)
×渡辺智美ディアナ・アームストロング

渡辺・ディアナのタッグでダブルドラゴンに挑む。
軽量の芹沢にねらいを絞り、渡辺のキャノンボールバスターやディアナのデスバレーボムを叩きこんでいく。
しかしいいタイミングで松井がカットに入るとダブル旋風脚で一気に流れを変えてしまう。
松井はドラゴンスクリューやグラウンドテクニックなどでディアナを、掌底などの打撃やチョークスラムなどのパワー技で渡辺を苦しめる。
後は芹沢の蹴りと空中殺法で一気に反撃、大技を見せて試合を決めた。




第5試合終了後、会場が暗転。
設置されていた大型スクリーンに、映像が映し出される。

妙な像の前で火を焚く仮面の男たち。

そして、その者達を指揮するのは、そう!マスクド・ジェラシー1号!

「うわはははは!今日は何の日だ!」

『クリスマス・イブでございます!』

「つまり!」

『愚かなる隠れアベックどもが表に出てくる、またとない好機!』

「われらSitto団、この世の正義を正すため!アベックどもを叩き潰すのだ!」

『応!』

そして、スクリーンの中の1号が正面を向く。

「待っていろ、アベックども!正義の鉄槌を下してやる!かかれ、皆の者〜!」

その言葉とともに会場にSitto団が乱入してくる!
カップルで見に来ていた観客にちょっかいを出し、嫉妬青年団員達は女の子を捕まえて「戦利品です、総統!」「ばかもん!私のためにいい男もさらってこい!」とやりたい放題。
そこに現れたのは海原マリン、NANA、渡辺智美、セラフィム・レイの「Sitto団被害者同盟」。
リング上で悠然とかまえる1号の前にNANAが立ち、残りのメンバーがSitto団達を蹴散らしていく。

1号「面白い!貴様が私の相手をしようということか!貴様のそのなまっちろい首をへし折ってくれる!」




第6試合時間無制限1本勝負
×マスクド・ジェラシー1号
(20分08秒、NANA☆ラッチ)
NANA

場外で乱闘が続くなか、試合開始のゴングが鳴る。
メキシコ修行の成果か、ルチャ風の動きから入る腕ひしぎや膝十字と、その変幻自在振りに拍車のかかっているNANA。
「ええい、ちょこまかと動きおって!」と力ずくで捕まえようとする1号だが、今度は「公認凶器」お盆を駆使してのお盆スマッシュ、お盆をパスしてのロックオンミサイルキック、お盆ムーンサルトプレスと会場を盛り上げながらも1号を追い詰めていく。
1号も怒りのスパイラル嫉妬ボムを放とうとする。が、これをNANA、ウラカン・ラナ・インベルティダ風に返す。名付けてNANA☆ラッチ!
不意を付かれた1号から見事に3カウント奪取!
1号 「今日のところはおとなしく帰ってやろう!だが!この世にアベックがいる限り!アイドルレスラーがいる限り!Sitto団は永遠に不滅だあああああっ!」

Sitto団が去った後マイクを握ったNANAは「みんな〜、NANAだよ〜帰ってきたよ〜。あっ、でも世界ジュニアタッグタイトルのためにもう一度メキシコに行くんだった…みんな、地球の裏から応援よろしく〜」とアピールしていた。



第7試合WWPLシングルタイトルマッチ時間無制限一本勝負
Aブロック1位
金森麗子
(25分20秒、体固め:フェニックススプラッシュ)
Bブロック1位
×豊多摩奈美
※金森麗子が第6代WWPLシングルタイトル保持者に。

同期の金森と豊多摩、先ほどの試合と違った火花をリング上で散らす。
ドロップキック、エルボーバット、アームホイップ、ボディスラムと基本的な技すらもこの二人の試合ではめまぐるしく攻守が入れ替わる展開の中で輝きを放っていく。
金森のローリングソバットがまともに入って倒れこむ豊多摩。素早くセントーンを仕掛けて片エビで抑えこむ金森だが、豊多摩カウント1でこれを返すとバックドロップからムーンサルトプレス。これはカウント2。
金森のローリングセントーンやファルコンアロー、豊多摩のビクトリースタードロップやJ.O.サイクロンと、大技が飛び出すようになっても五分の展開のまま試合は決まらない。
金森、フランケンシュタイナーでも勝負が決められない。豊多摩、ボディスラムで金森をコーナー下に寝かせるとコーナーに上る。
ところが金森すぐに起き上がりヴィーナスアッパーで豊多摩の動きを止めると、そのままアイコノクラズム!さらに最上段から空中殺法の奥義、フェニックススプラッシュ!
見事にカウント3を取り、金森麗子がタイトルを手にした。

試合が決まると、豊多摩は金森の手を取って勝利をたたえる。
そしてマイクを握ると、「今年は大日本海女子、いえ、WWPLを応援していただいてありがとうございました。来年も今年以上にがんばっていきますので、応援よろしくお願いします!」とアピールして今年の興行を締めくくった。