試合結果11月
11月9日(金) 兵庫県川西市民体育館 PWP
第1試合10分1本勝負
○さゆりん
(8分13秒、体固め:通天閣落し)
×小比類巻玲
よりハイスパートな試合をということで、PWPは今月より試合時間を短く設定。
まずはルーキー同士の、激しい殴り合いが展開(笑)。
メリケンサックを持ち出したさゆりんが反則カウント4まで殴りつづけてペ−スを握ると、最後はダイビングエルボーで勝利。
第2試合10分1本勝負
○マスクド・ジェラシースーパーMICO
(6分31秒、嫉妬絡み)
×カーシャ・イワーノヴナ
里見ちゃんお見合い騒動の影の犠牲者(?)、マスクド・ジェラシースーパーMICO。
騒動もひと段落し、里見ちゃんも信戦組へと里帰り。
これでMICOも姿を消すか……と思いきや、なぜかまだWWPLマットに残っていた。
試合前、神妙な面持ちでマイクを取るMICO。
MICO 「……皆さん。今回、私は里見ちゃんに振られました。そして、里見ちゃんはもう、ここにはいません。……だから、なんでまだアンタいるの、という声もあるでしょう。……ただ、私、今度のことで、ひとつ、わかったことがあるんです。それは……」
一瞬、静まり返る会場。
MICO 「……アベックやアイドル面したレスラーが、とっても憎らしいということです!!」
どたどたとコケたり、あきれたり、何でそうなるの、といった声が聞こえる。
と、その時、(案の定)声が響く!!
1号 「よくぞ言った!! MICOよ!」
いつも通りのSitto団のテーマとともに、腕を組んだマスクド・ジェラシー1号が登場。
1号 「うむ。MICOもやっと、真実のしっとに目覚めたようだな! おまえはもう“せぴあ”ではない! 正式なSitto団の一員だ!」
……というか、昔せぴあって卒業式しなかったっけ、というマニアなツッコミもありつつ、なんだかどうにもMICOさんは戻れない道を選んでしまったのでありました。
1号の暖かい視線に見守られて(笑)、丸太で殴打するなどやりたい放題のあと、嫉妬絡み(拷問コブラツイスト)でギブアップを奪った。
第3試合15分1本勝負
サイフィス真美&×沢登真美
(12分49秒、垂直落下式リバースDDT)
○マスクド・ジェラシー2号&スーパーパイレーツ
サイフィス真美がキックの連打で攻めたてるが、2号が上手く蹴り足を取って転倒させると腕がらみなど関節技を仕掛ける。
スーパーパイレーツも椅子などを使ってサイフィス真美の足を攻め、機動力を奪う。
歳後は沢登真美と2号のDDT合戦となったが、リバースDDTを連発した2号がトドメに垂直落下式で試合を決めた。
サイフィス真美「今日はいいとこなく、足も引っ張った形になっちゃったわね。しかもジンクスになってきたみたいだし……なんとかしなきゃねぇ」
第4試合15分1本勝負
○海原マリン
(9分45秒、フィッシュストレッチスリーパー)
×横山奈々子(お姉ギャル☆フレンズ)
お姉ギャル☆フレンズの京美人、横山奈々子が初参戦。
迎え撃つのはビジュアル面では負けていられないというアイドルレスラー、海原マリン。
長身を活かしたパワー殺法を見せる横山奈々子、フットスタンプや「めっちゃ痛い」ラリアットなどで一気にスパート。
しかし、海原マリンは上手く間合いをはかって一息つくと、アルゼンチンバックブリーカー狙いを足を引っ掛けて転倒させるとフィッシュストレッチスリーパーに捕らえる!
必死の形相でしめあげる海原マリン、その手が生命線とばかりに離さない。
長い時間粘った横山奈名子だが、ギブアップ。海原マリン、一方的に攻め込まれていたが逆転勝利。
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
北都ひろみ&○天山りみ<真女/真魔陣>(1勝)
(9分43秒、体固め:インプラントDDT)
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)(1敗)
真日本女子からの参加、「新魔陣」の天山りみと北都ひろみ。
こちらもWWPLタッグ初参加のサンボ出身チーム、ターニャ・ミハイロフとソフィーヤ・ヴァーリィ。この二人は何度か参戦の経験がある。
ターニャ・ミハイロフを押しのけて先発を買って出たソフィーヤ・ヴァーリィ。北都ひろみに組みついてまずはサイドスープレックスで先制攻撃。
だが、北都ひろみは何事もなかったかのようにおきあがると逆水平一発で弾き飛ばす。
サンボ組がテクニックで何とかしようとするが、新魔陣の二人はパワーで粉砕。
ターニャ・ミハイロフが天山りみに得意の飛びつきアキレス腱固めをしかけるも、これすら力ではねのける。
余裕をもって新魔陣が勝利。
第6試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
リタ・モレナ(フリー)&○ディアナ・アームストロング(1勝)
(12分18秒、リングアウト)
×マスクド・ジェラシー1号&マスクド・ジェラシーV3(1敗)
Sitto団代表として現れた1号と、そして高笑いとともに、V3!
前回のWWPLタッグ戦優勝チーム、ディアナ・アームストロング&リタ・モレナ組も、この二人の勢いにはさすがにたじたじ。
スパイラル嫉妬ボム、そしてビューティボム(あっ!)の競演など見せて盛り上げるSitto団最強コンビ。
しかし、ここから粘りを見せるのがリタ&ディアナ!
場外に一度退避すると、素早く場内に戻ってまだ外にいる二人に対し空中弾を見舞う。
さらにディアナが試合権利を持つ1号に対し、場外マットの上でテキサスドライバー!
1号、無念のリングアウト敗北。
V3が「あんな姑息な手段で!」などと激昂するが、リタ、ディアナは取り合わずハイタッチを交わし勝利をたたえあった。
第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×金森麗子&豊多摩奈美(1敗)
(10分10秒、ビクトル式膝十字)
芹沢すずな&○松井香織(1勝)
日海代表VSダブルドラゴン。今回は特に優勝候補が絞りづらいが、どちらも優勝の可能性を大きく秘めているには違いない。
ヘビー級転向を宣言した豊多摩奈美、金森麗子を抑えて先発する。背中をぽんと叩いて送り出す金森麗子。
それに対するは、最近DIAのリングにも上がっている芹沢すずな。ロープワークからまずはドロップキックを見せる。
ヘビーになったことがしかし全く動きの切れを落とすようなことにはならない豊多摩、芹沢と互角以上に空中戦も展開。
開始5分までは日海タッグが個人技で押していく。
しかし、ダブルドラゴン、ダブル旋風脚やアイコンタクトによる分断作戦で金森を徹底的に攻めていく。
場外の豊多摩に対し、芹沢コーナートップからデスティニーハンマーを見舞い、その間に松井が金森に膝十字をしかけてギブアップを奪った。
意外に短い時間で負けてしまった金森は悔しそうにマットを叩く。
11月10日(土) 岡山県備前市運動公園体育館 PWP
第1試合15分1本勝負
小比類巻玲&×さゆりん
(7分51秒、片エビ固め:垂直落下式サイドスープレックス)
カーシャ・イワーノヴナ&○ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
1人格上のソーニャ、カーシャを見守るようにコーナーで待機。
ぼてくりまわされるカーシャ。しかしA☆Fニューフェイストーナメント準優勝のプライドで強力なドロップキックやスイングDDTで反撃。
カーシャがふらふらになってからタッチを受けたソーニャがあっさりとさゆりんを沈めて試合終了。
第2試合15分1本勝負
海原マリン&×サイフィス真美
(10分38秒、リバースダブルリストアームサルトホールド)
○マスクド・ジェラシー2号&スーパーパイレーツ
踏みつけや顔面かきむしりなどの屈辱技で攻めるSitto団。
海原マリン、サイフィス真美もそれぞれ得意の投げ、蹴りで攻撃する激しい展開。
調子の良い2号がリバースダブルリストアームサルトでサイフィス真美から3カウントを奪った。
サイフィス真美、2号に相性があまり良くないようである。
サイフィス真美「……ちょっとへこむわねぇ。対2号の負けがこんでるし……」
第3試合15分1本勝負
×沢登真美
(8分26秒、スプラッシュマウンテン)
○横山奈々子(お姉ギャル☆フレンズ)
小柄ながらも自分の力を振り絞って戦う沢登真美、横山奈々子に果敢に突進。
横山はナナ・クラッチ・ホールド(オリジナルボストンクラブ)やフットスタンプなどで沢登を攻めこむ。
沢登はフライングショルダーやコーナー串刺しでのエルボーなど、全身を叩きつけていく。
徐々に横山が攻撃する時間の割合を増やし、最後は長身が映えるスプラッシュマウンテン!
ほぼKO状態であった。
横山奈々子、PWPマット初勝利。
第4試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
芹沢すずな&○松井香織(2勝)
(19分44秒、片エビ固め:垂直落下式ブラックドラゴンドライバー)
×リタ・モレナ(フリー)&ディアナ・アームストロング(1勝1敗)
前回優勝チーム、早くも本命と目されるダブルドラゴンと対戦。
序盤、意外と言っては失礼かもしれないが、芹沢がリタのメキシカンストレッチに捕まり、全くペースを握れない。
芹沢がチキンウイングアームロックにとらえられると松井がカットに出るが、ここでディアナすかさず反応。
テキサスコンドルキック(ダブルニーアタック)からテキサスクローバーホールドへ。
ここはしかし芹沢何とかロープへ逃げる。
しかし、松井がカウンターの掌底でディアナを一時的に戦闘不能に陥らせたり、リタの延髄斬りを耐えて旋風脚で反撃するなど1人で二人相手でもなぎ倒していく。
20分を前にしてブラックドラゴンドライバーを垂直落下でリタに放り込み、試合を決めた。
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
北都ひろみ&×天山りみ<真女/新魔陣>
(18分28秒、ビューティボム)
マスクド・ジェラシー1号&○マスクド・ジェラシーV3
戦慄のパワーファイト!
4名とも激しいパワーファイトを展開、中でも天山がテクニカルな動きも見せて試合ペースを握っていく。
それでも見た目の割に身軽な1号がフライング嫉妬チョップやジャンピング嫉妬プレスなどの飛び技を見せて存在感をアピール。
さらにリング外の2号が北都をリングの外に引っ張り出し、1号やパイレーツとともに椅子の雨を降らせる。
その間にV3がビューティボムで天山を沈めた。
マスクド・ジェラシー1号「うわははは!さすがはV3!頼もしい!」
第6試合日本海無差別級タイトルマッチ
王者 挑戦者
豊多摩奈美 VS ルナ・マリーナ(DIA)
ジュニアの舞台ではニアミスはあったものの、シングル戦が行われることがなかったこのカード。
本来は日海リングで行われるべき試合だが、日程の都合上この日となった。
とうとうファン待望の1戦のゴングがなる!
先制は気合いとともに放たれた豊多摩の正面飛びドロップキック。すぐに起き上がったルナの反撃はジャンピングネックブリーカー。
序盤からスピーディーな展開で試合が進む。ムーンサルト合戦、J.O.スープレックスにマリンアッパーと得意技を惜しみなく繰り出していく。
10分になるかどうかという時間帯に早くも飛び出すJ.O.サイクロン!豊多摩が先にしかける!フォールに行かず引きずり起こしてJ.O.ボム!カウント2.9で辛くも返すルナ!
さらにキチンシンクを決め、ルナを引き起こす…と、ルナ、ここでフィッシャーマンズバスター!豊多摩の猛攻にストップをかけた。
そしてスイングDDT、ベルト戦用兵器サブマリンアッパーを繰り出し、一気にペースを上げていく!
場外に退避した豊多摩だが、さらにエルボー・スイシーダが襲ってくる。さらに場外でのRBクラッシュ!立ちあがれない豊多摩。場外カウントが数えられる。
ここで負けるわけにはいかないと必死に立ちあがる豊多摩。ルナはリング上で「はよ上がってこいやあ!」と言葉を叩きつける。
カウント17でリングに復帰した豊多摩。足元はふらついているが、眼光は衰えていない。
反撃の出来ない豊多摩に対して試合を決めようと技を繰り出すルナ。豊多摩も粘り、カウント3はかろうじてとらせない!
攻め疲れの見えるルナだが、それでも攻撃の手は休めない。
そしてムーンサルトプレスに行こうとコーナーに登るルナ。ルナがリングに背を向けたその瞬間、豊多摩が襲いかかる。ルナの体を両足で挟み、後方回転。ビクトリースタードロップ!
叩きつけられたルナ、これは返せず。豊多摩、2度目の防衛に辛くも成功!
○豊多摩奈美
(18分10秒、ビクトリースタードロップ)
×ルナ・マリーナ(DIA)
豊多摩奈美 「ジュニアの攻撃力じゃなかったですよ。我ながら、良く勝てたと思います。日海のエースとして、負けるわけには行きませんでしたから、その意地だと思います。この試合、私の糧になってくれると思います」
ルナ・マリーナ 「……あれだけやってもまだ倒れへんのかい。あれはほんまに化けモンやな(苦笑)。まあ、今日はベルトへの意地の差やな。見とるお客さんはおもろかったやろし、ええんやないか。今日は花を持たせたってことにしといたるわ」
11月13日(火) 香川県坂出市サティホール 日海
第1試合15分1本勝負
×雅
(7分50秒、アイアンクロー)
○須崎遥子
序盤、雅は手刀とドロップキック、須崎はアイアンクローとボディスラム中心に試合を組みたてていく。
須崎、両手で雅の頭を挟むとそのまま押しつぶさんとばかりに力を込める。
これを振りほどくことができず雅ギブアップ。
第2試合20分1本勝負
黄香坂春美&×セラフィム・レイ
(14分58秒、逆エビ固め)
○久保渚&永田佐和子
どちらが先発するかでもめだす永田と久保。しぶしぶ先を譲った久保だが、永田がコーナー近くにきた時に強引にタッチしてしまう。
黄香坂に渚シャトル、レイにブレンバスターを放り込むなどいい動きを見せる。
レイがロザリオ(変形ヘッドシザース)で攻撃しようとしたところを強引に掴んでマットに叩きつけると、逆エビ固めに決めた久保。ここはしぶしぶ永田が黄香坂を牽制してカットにはいらせない。
レイ、耐えきれずギブアップ。
第3試合20分1本勝負
×渡辺智美
(13分41秒、踏み付けフォール:コンビネーションキック)
○望月登子
ゴング前にマイクを握った渡辺、「いまさらあんたなんかとやったって私は面白くないんだけど?」と挑発。だが、望月意外にも取り合わず。
比較的ゆっくりとした展開で試合が進む。
望月、キャノンボールバスターを受けたところで場外に退避。これを追って出た渡辺だが、これがまずかった。
望月は椅子や鉄柱攻撃を浴びせると、三角飛びのミサイルキックやダイビング延髄斬りなどアクロバットレスリング全開で襲いかかる。
望月、リングに戻って今度はキック攻勢。ミドルキックを掴まれたが、すぐにモンゴリアンチョップを放って振りほどく。
そしてコンビネーションキックで倒すと、屈辱の踏み付けフォール!
半失神状態の渡辺返せず。
「おいおい、チャンピオン様がこのざまかよ、情けないね。ああ、リターンマッチなら受けつけるよ。ベルト付きならね」と、日本海ジュニアに挑戦させろとアピール。
何とか起き上がった渡辺、「それなら賭けてあげるわよ。でもね、それはあんたなら防衛が楽だからよ。そこんとこ、分かってる?」とやり返す。
望月「ぶざまに負けた奴の台詞じゃ、説得力ないね〜。まあ、タイトルマッチは面白くしてやるよ。お前以外の人間にな!」とマイクを叩きつけて退場していった。
第4試合30分1本勝負
×井上美香
(18分48秒、ノーザンライトスープレックスホールド)
○秋山カレン
独特の間合いの取り方で秋山のテクニックを封じる井上。
ヤクザキックの連発からフォールにもっていくが、これはなんとか返す秋山。
ジャンピングニーバットからペースを握った秋山がノーザンライトスープレックスで逆転勝利。
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
芹沢すずな&○松井香織(3勝)
(12分02秒、片エビ固め:ブラックドラゴンドライバー)
×ブラックブリザード(KIZUNA)&ブリザードYuki(1敗)
赤と黒のブリザードYuki、ライバル同士の二人今月はタッグを組んでWWPL公式戦へ参入。
しかし、緒戦の相手はダブルドラゴン。遥かな格上相手にほとんど自分達のレスリングをさせてもらえない。
ブラックブリザードの骨法式掌打は芹沢の切れ味鋭い蹴りの前に、ブリザードYuki得意のグラウンドも、松井香織の前に形勢悪し。
ほとんど連携を出さないダブルドラゴンだが、それでもダブルブリザード組に光明は見えない。
まずブリザードYukiを場外に叩き落としておいてから、ブラックブリザードにブラックドラゴンドライバーを放り込んで試合を決めた。
松井香織 「まあ、こんなもんでしょ。10分以内に仕留めようと思ってたんで、まあ粘った方じゃない?」
芹沢すずな「二人とも関節技が上手なので、そのあたりは怖かったですけどね」
第6試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
○金森麗子&豊多摩奈美(1勝1敗)
(15分17秒、片エビ固め:ファルコンアロー)
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)(2敗)
序盤様子見をしていた日海タッグ、サンボタッグのテクニックに苦戦してしまう。思うようにペースが握れないのだ。
ギクシャクした動きになった金森と豊多摩、空中殺法のキレも今一つ。
しかし、ここから金森がパンチやキックを繰り出して打撃戦に持ちこむ。
テクニックによる打撃というより、ケンカで使うような本能的に繰り出すタイプの動きなのだが、むしろこの変則打撃がサンボタッグには対抗しづらいらしい。
ここで流れを掴んだ日海チーム、実力通りに試合を運んで勝利を飾った。
豊多摩奈美「ちょっと危なかったかしら?」
金森麗子 「危ないってほどではなかったけど、楽でもなかったわね」
第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
北都ひろみ&○天山りみ<真女/新魔陣>(2勝1敗)
(18分53秒、バッファロースリーパー)
リタ・モレナ(フリー)&×ディアナ・アームストロング(1勝2敗)
ダブルドラゴンに敗北したリタ&ディアナ組、ここは1敗でとどまりたいところ。
しかし新魔陣組もメジャーの意地がある。簡単に脱落するわけにはいかない。
北都の好アシストを受けて天山が暴れまわる。インプラントDDTをリタにしかけてカウント2.5まで追い詰め、バッファロースリーパーでディアナを追い詰める。
何とか反撃したいリタ&ディアナ、まずは合体フィッシャーマンズバスターを天山に叩きこむ。が、攻勢に出ようとしたところを北都に邪魔される。
結局この試合のキーは、うまくアシストに回っていた北都であった。
再びのバッファロースリーパーでディアナが絞め落とされて試合終了。
明暗はっきり分かれた形となった。
11月14日(水) 愛媛県武道館 日海
第1試合15分1本勝負
○久保渚
(9分22秒、片エビ固め:渚シャトル)
×須崎遥子
久保のエルボーから幕開けとなった試合。エルボーと逆水平の打ち合い。
須崎の逆エビ固めを振りほどいた久保がカチ上げラリアットを放り込んで勝利。
第2試合15分1本勝負
○雅
(13分00秒、疾風車)
×黄香坂春美
雅の手刀をガードして大外刈りをかけ、そのまま腕ひしぎに捕らえた黄香坂。
しかし雅これを上手く回転してはずすとサンセットフリップで降りかかる。
じわじわと打撃で体力を奪った雅が最後は高速ローリングクラッチホールドで勝利。
第3試合日本海ウェルター級選手権試合20分1本勝負
王者
○セラフィム・レイ
(14分43秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ)
挑戦者
×マスクド・ジェラシースーパーMICO
※第8代王者が初防衛に成功
「アイドルレスラー憎し」という、真のSitto団の心に目覚めたMICO。
日海の若きアイドル、セラフィム・レイから小さなタイトルとはいえ勝ち取ることができればこれはおいしい。
ゴング前にしかけるMICO。しかし予測していたレイ、振り向きざまのソバットで迎撃。
MICO、キックや丸太でレイを追いまわし、レイはそれから逃げ回りながらドロップキックやレッグラリアットを狙う展開。
リング上を転がりながら移動し、急に起きあがってその場飛びのドロップキックなどトリッキーな動きを見せたレイが徐々にペースを掴む。
声援に後押しされたレイ、レッグラリアットからエンジェルスタンプで初防衛成功。
セラフィム・レイ 「いえ〜い!みんなの応援のおかげだよ〜♪丸太がちょっと怖かったけど、頑張ったもんね!」
マスクド・ジェラシースーパーMICO 「おのれセラフィム・レイ! 逃げてないで堂々とこのしっと棒の餌食になるのです! あなたのようなアイドルには、いじめられて痛がる顔が似合うのです! ああっ、想像しただけでゾクゾクしてきました! うふふふふ!」
第4試合20分1本勝負
○渡辺智美
(19分43秒、ムーンサルトプレス)
×ザ・ニンジャ
序盤からキャノンボールバスター、アストロマンドロップホールドなど大技を決めて見せる渡辺智美。
しかしザ・ニンジャ、細かい返し技で何とか押し返す。
15分過ぎにはザ・ニンジャの3連ムーンサルトが決まるが、これを何とか返した渡辺、お返しのムーンサルトプレスで勝負を決めた。
第5試合30分1本勝負
秋山カレン&○井上美香
(14分59秒、体固め:秋山のエクスプロイダー)
×殺&望月登子
井上の攻撃が秋山に誤爆するシーンが目立つ。
チームワークの乱れたところに徹底して狙われる秋山。それでも持ち前の投げ、極めのバランスの良いファイトで盛り返す。
しかし、秋山がエクスプロイダーで殺を沈めたと思った瞬間、井上が強引に交代して殺から3カウントを奪う。
試合が決まるとさっさとリングを降りる井上に、秋山は「何のつもりですか!」と声をかける。が、井上完全にこれを無視。秋山、釈然としない様子で引き上げていった。
秋山カレン 「なに考えてるんですか、あの人は!訳が分かりませんよ…」
第6試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
ブラックブリザード(KIZUNA)&○ブリザードYuki
(19分21秒、脇固め)
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)
この一戦のために参加したような感じのあるソーニャ。もちろん積極的にブリザードYukiを狙っていく。
しかしYukiにライバル心があるのはブラックブリザードも同様。そう簡単に持って行かせないと得意の打撃を見舞う。
ターニャのアシストもあってなんとかYukiと一対一になったソーニャ、グラウンド戦から背後を取って投げを打つ。しかし、これがカウント3とれず。
再び背後を取ったものの、これを脇固めで返されてしまい無念のギブアップ。
第7試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
金森麗子&×豊多摩奈美(1勝2敗)
(22分02秒、トライアングル・ドリーマー)
リタ・モレナ(フリー)&○ディアナ・アームストロング(2勝2敗)
既に2敗の前王者組だが、残り全勝して少しでも望みをつなげたいところ。
豊多摩をリングに上げない作戦で金森を集中攻撃することで試合の流れを掴む。
豊多摩が出てきても金森を場外に叩き落としてからのツープラトン攻撃で対抗、見事なチームワークを見せる。
金森の抵抗、延髄斬りがディアナに決まったところで豊多摩、リタもリングになだれ込んで乱戦に。ここでディアナによって場外に放り出された豊多摩がリタのトペ・スイシーダを受けて大ダメージ。
金森もリバースゴリースペシャル・ボムを受けてしまう。
そして、20分を過ぎて、豊多摩対ディアナとなったところでディアナ、リタと共に二人掛かりのロメロスペシャル、トライアングル・ドリーマーをきめてなんとギブアップを奪った!
難敵撃破に喜ぶリタ&ディアナ。一方の日海コンビ、ショックを隠せない様子だった。
ディアナ・アームストロング 「これがワタシたちの実力よ!たとえナミ相手でもリタとのタッグなら怖くない!」
豊多摩奈美 「受けたことのない痛みでしたから、混乱してしまいまして…。でも、次受けたとしても、ギブアップはしません。…しないように、頑張ります」
金森麗子 「チームとしての完成度で遥かに及びませんでした。完敗です」
11月16日(金) 大分県別府ビーコンプラザ PWP
第1試合10分一本勝負
○雅
(9分32秒、疾風車)
×小比類巻玲
ロープの上を走ってからのドロップキックなど、派手な動きを見せる雅。
小比類巻もショルダーアタックやブレンバスターで反撃を見せる。
雅が高速ローリングクラッチホールドで無難に勝利。
第2試合10分一本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(6分12秒、片エビ固め:通天閣落し)
○さゆりん
気迫のこもったキック、エルボーを叩きつけるさゆりん。テクニックより気合いだ、といわんばかりの形相。
グラウンドでもややラフな動きを含めて優勢を保つ。
ストンピングの嵐からダイビングエルボーと繋いでさゆりんの勝利。
第3試合15分一本勝負
○サイフィス真美
(12分13秒、片エビ固め:百舌落し)
×沢登真美
この日もPWPらしいハイスパートバトルを展開する両名。沢登のDDT、サイフィスのディスカッターが序盤から連発される。
強引な沢登のヘッドバット、そしてノーザンライトボム!
この強烈な一撃にサイフィス真美グロッキー状態、なんとかカウント3を免れるのが精一杯。
それでもサイフィスは場外で体勢を立て直すとコンビネーションキックで突破口を開き、百舌落しで逆転勝利。
激しいファイトの真美真美対決、今回も制したのはサイフィス真美。
サイフィス真美「さすがいい攻めしてるわね。でもまだ負ける気はないからね」
第4試合20分一本勝負
×マスクド・ジェラシー2号&スーパーパイレーツ
(16分16秒、片エビ固め:フィッシャーマンズDDT)
横山奈々子(お姉ギャル☆フレンズ)&○海原マリン
セコンドの乱入はSitto団のお約束。しかしこの日は新人のZXのみ。これではさして役に立たない。
横山の強烈なラリアットが2号を吹き飛ばし、海原のフィッシャーマンズバスターがパイレーツに炸裂する。
これで完全にペースを握ってSitto団を追い詰める海原と横山。海原がフィッシャーマンズDDTで2号を沈めた。
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
○北都ひろみ&天山りみ<真女/新魔陣>(3勝1敗)
(16分21秒、トルネードボム)
ブラックブリザード&×ブリザードYuki(1勝2敗)
細かいタッチワークでねらいを絞らせない作戦に出たダブルブリザード組。
掌打で牽制して関節技というパターンのブラックブリザードに、キックから投げ技に繋ぐブリザードYukiがぱっと見は優勢。
しかし、北都がYukiを軽々とトルネードボムで叩きつけて見せるなど、その実力差を埋めることは難しい。
徐々に体力を奪われていくダブルブリザード。ブラックブリザードの援護虚しく、北都がYukiを再びのトルネードボムで沈めて試合終了。
第6試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
○芹沢すずな&松井香織(4勝)
(10分50秒、体固め:旋風脚)
×ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)(4敗)
序盤から積極的にキック、そしてドラゴンスープレックスと攻めたてるダブルドラゴン。
サンボコンビ、なんとかサブミッションに持ちこもうとするが、すぐに振りほどかれ、またはロープへ逃げられてしまう。
芹沢の旋風脚が試合を決めた。
第七試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
○金森麗子&豊多摩奈美(2勝2敗)
(16分30秒、フェニックススプラッシュ)
マスクド・ジェラシー1号&×マスクド・ジェラシーV3(1勝2敗)
体格を活かしてSitto団、序盤からパワー殺法で日海組を攻めたてる。
しかしスピードを活かしてきれいなローリングソバット、ムーンサルトプレスなどを繰り出す金森が活躍。
大技フェニックススプラッシュを見せてV3から3カウントを奪った。
金森麗子 「このままなんとか2敗で耐えたいです。まだ、タイトルマッチをあきらめたくはありません!」
11月17日(土) 佐賀県佐賀市立体育館 PWP
第1試合10分1本勝負
○さゆりん
(6分39秒、踏みつけ:さゆりんアッパー)
×小比類巻玲
両者オープンフィンガーグローブを着用して登場。
激しい殴り合いの中、頭突き、噛みつきとケンカ殺法に出たさゆりんが小比類巻を流血に追いこむ。
流血の影響で大振りのアッパーカットを回避できず小比類巻がマットに倒れこんだところを踏みつけたさゆりんの勝利。
第2試合10分1本勝負
○MACHIKO
(4分14秒、垂直落下式リバースDDT)
×カーシャ・イワーノヴナ
コールを受けると、自ら凶器を懐から取り出してリング外にほうり捨てるMACHIKO。凶器を使うまでも無いという、明らかに見下した態度を見せる。
伸びのあるドロップキックや飛びつき膝十字などの技を繰り出すカーシャ。MACHIKOはこれらを受けながらもリバースDDT、目潰しからのステップキックなどで余裕の攻め。
しかし、ダブルリスト・アームサルトの体勢に入ったときカーシャの飛びつき腕ひしぎが飛び出す。いいポジションで決まったこの技、MACHIKOは意地でなんとかロープへ逃げる。
勝機を失ったカーシャ、垂直落下式リバースDDTからそのまま抑えこまれ、3カウント。
第3試合15分1本勝負
○ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
(9分19秒、ジャーマンスープレックスホールド)
×セラフィム・レイ
「ブリザードYukiとシングルマッチを」と希望したソーニャだが、レイが「だったらあたしを倒してから」ということで組まれた試合。
サブミッションの防御が苦手なレイ、捕まらないようにとローリングソバットやミサイルキックなど遠距離砲を多用。
それでもコーナーに追い詰められてしまい、裏投げからアキレス腱固めと取られてしまうなど、足を狙われる。
機動力を奪ったソーニャ、ジャーマンスープレックスでピンフォール。
この結果を受けて今月最終戦ブリザードYuki VS ソフィーヤ・ヴァーリィ戦が決まった。
第4試合20分1本勝負
サイフィス真美&望月登子&○ザ・ニンジャ
(13分01秒、片エビ固め:フライングニールキック)
横山奈々子(お姉ギャル☆フレンズ)&海原マリン&×沢登真美
サイフィス、望月、ザ・ニンジャの空中殺法トリオがそれぞれ自分のペースで技を繰り出していく。
横山のパワーもこの動きには存分に振るうことができず、海原や沢登もフォローに向かえない。
ザ・ニンジャのフライングニールキックで試合終了。
サイフィス真美「忍者軍団と組むとは思わなかったわね。ま、手合いは似てるからやりやすかったわね」
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×マスクド・ジェラシー1号&マスクド・ジェラシーV3(1勝3敗)
(16分59秒、ダブル脇固め)
ブラックブリザード&○ブリザードYuki(2勝2敗)
二人のマスクヒロインに対し、「マスクをかぶっていいのは完璧なレスラーだけだ!」といいながら攻撃をする1号。
なんとSitto団、ダブルブリザードのマスクに手をかけ、はがそうとする!場内大ブーイング!
しかし、Yukiが1号の、ブラックがV3のマスクにかけている手を取って二人同時に脇固め!
さらに起きあがると、それぞれが相手をロープに振ってダブルのカウンター掌底!きれいに決めたダブルブリザードはハイタッチを交わす。
観客の声援もひきこんで反撃開始のダブルブリザード、V3に対して二人掛かり、左右同時からしかける大外刈りを決め、1号にはダブルの脇固め!
このダブル脇固めに1号、たまらずギブアップ。Sitto団からダブルブリザード組が見事な勝利!
第6試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×北都ひろみ&天山りみ<真女/新魔陣>(3勝2敗)
(19分51秒、膝十字)
芹沢すずな&○松井香織(5勝)
メジャーの誇りか、インディーの意地か。
真っ向からの試合は、それぞれが持ち味を発揮して一進一退。
北都のノーザンライトボム、芹沢のドラゴンダンス、天山のフォールインエンジェル、松井のブラックドラゴンドライバーが次々と叩きこまれていく。
勝敗を分けたのは、やはりホームの声援か。
芹沢が天山を場外で牽制している間に、松井の雪崩式ドラゴンスクリューから膝十字という必殺の膝砕きに北都耐えきれずギブアップ。
松井香織 「さすがに苦戦はしたけど…ま、相手が悪かったと思ってあきらめることだね」
11月21日(水) 鳥取県鳥取市立湖山西体育館 日海
第1試合15分1本勝負
○久保渚
(8分28秒、スプラッシュマウンテン)
×黄香坂春美
パワーの差は如何ともし難いが、気合いとそして意外にも噛みつきというラフな攻撃も見せた黄香坂。
勝ちへの執念を感じ取ったか、久保が気おされて攻めこまれる。
しかし久保、カウンターの渚ラリアット(叩きつけラリアット)でなんとか流れを変えると、新人には過ぎた大技、スプラッシュマウンテンを繰り出して勝利した。
第2試合15分1本勝負
○セラフィム・レイ
(7分56秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ3)
×雅
NWWA新設の若手用タイトル、JFベルトに興味を持っているというセラフィム・レイ。
1月に行われるというワンデイトーナメント出場権を得るためにも内部での実績がもう少し欲しいところ。
ロープの上を走ったり、コーナー上で逆立ちするなどの軽業で観客の目をひいた雅だが、攻撃の軽さのせいで今一つ攻めきれない。
レイ、レッグラリアットやダブルアームスープレックスなどでダメージを与えて最後はエンジェルスタンプ3(ファイヤーバードスプラッシュ風の前方回転ダイビングフットスタンプ)でとどめ。
やはりシングル戦の方が調子がいいらしいレイ、WWPLのJFシングル代表はほぼ確実のようだ。
第3試合30分1本勝負
秋山カレン&井上美香
(10分07秒、無効試合)
殺&望月登子
先週と同じ顔合わせだが、秋山・井上は開始前から険悪なムード。
井上のラリアットが秋山に誤爆したところで完全に切れた秋山、試合そっちのけで井上に掴みかかる。
そのうえ殺と望月も秋山に攻撃を加えるという混乱状態の中、試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
秋山、「こうなったらシングルしかないです!明日のカード、書き換えてください!」と社長に詰め寄ると、社長も「公式戦意外は融通が効くのがうちのスタイル。もちろん認めるよ」と答える。
井上美香 「あんな『お嬢ちゃん』と組んで試合なんかできるかって。叩き潰してやるよ」
日本海ジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
王者
○渡辺智美
(16分40秒、スクリュードライバー)
挑戦者
×サイフィス真美
※第3代王者が9度目の防衛に成功
渡辺、「日程的に他に都合のいい人がいないから挑戦させてあげるだけなんだから。感謝してよね」と大きな態度。
しかし、経緯はどうあれサイフィス真美にはいいチャンス。
サイフィス真美がいきなりのディスカッター(レッグラリアット)を放つと、渡辺もロープに振ってカウンターでのコブラツイストと、お互い序盤から積極的に得意技を繰り出す。
サイフィス真美がキャメルクラッチとドラゴンスリーパーの複合技、ドラゴンパンサーを出せば渡辺もキャノンボールバスターからムーンサルトプレスを放っていく。
スタミナの面で勝っていた渡辺が徐々に攻勢に回り、キャノンボール連発で意識をそちらに向けておいてのスクリュードライバー(入り方がにているのだ)で勝利をもぎ取った。
渡辺智美 「はじめにちょっと油断しちゃって、百舌落しとかも食らっちゃったけど…ココまで来たら二桁防衛しかないでしょ!待っててよ、麗子先輩!挑戦させたくなるようにしてあげる!」
サイフィス真美「ううっ……せっかくのチャンスを活かせなかったのが残念です。あ〜悔しいなもぅ」
WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング(3勝2敗)
(16分01秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&×ターニャ・ミハイロフ(A☆F)(5敗)
前回優勝のアドバンテージも、今月に限ってはないも同然。もはや1敗も出来ないリタ&ディアナ。
サンボタッグもこのまま全敗で終わるわけにはいかないと気合いの入った動きを見せ、好勝負に。
しかし、リタ&ディアナのルチャ的ムーブにソーニャが惑わされ、ペースを失う。
さすがにリタもメキシカンストレッチをかけようとしても背後に回らたり、テイクダウンされてサブミッションの洗礼を受けてしまったが、ディアナのデスバレーボムをはじめとするパワー殺法で再び盛り返す。
そして15分過ぎにターニャにテキサスドライバーが炸裂。ほぼKO状態での3カウントとなった。
ディアナ・アームストロング 「テキサスドライバーを使わせたんだから、胸張って帰っていいわよ」
WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×芹沢すずな&松井香織(5勝1敗)
(16分03秒、膝フォール:チョークスラム
マスクド・ジェラシー1号&○マスクド・ジェラシーV3(2勝3敗)
日程の都合もあって日海のホームリングで試合することになったダブルドラゴンとSitto団。
もちろんスーパーヒール軍団Sitto団にはブーイングの嵐だが、「憎め憎め!憎しみこそ我らが力よ!」とまるで悪魔超人のような台詞を吐く1号。
ダブルドラゴンはすでにタイトルマッチ進出を決めているが、Sitto団相手には気を抜くと何をされるか分からないためいつも通りのハイスパートバトル。
受け身がやや弱い芹沢を集中攻撃したSitto団、1号がスパイラル嫉妬ボムの連発から拷問コブラツイストと攻め、V3が逆エビ固め、そしてチョークスラム!
さらにカットにはいろうとした松井に背後からセコンドの2号が襲いかかりカット妨害。芹沢フォールを返すことができず。
WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
金森麗子&×豊多摩奈美(2勝3敗)
(17分29秒、レフェリーストップ:地獄絞め)
ブラックブリザード(KIZUNA)&○ブリザードYuki(3勝2敗)
ダブルブリザード、金森麗子&豊多摩奈美という大物相手にメインのリングに立つ!
しかし気負いが出たか、先発したブラックブリザードも替わって出てきたブリザードYukiも金森1人にあしらわれてしまう。
いくら掌打を繰り出してもミドルキック1発で、投げをうってもすぐに起きあがってのソバットで、流れを立ちきられる。
だが、豊多摩のミサイルキックを受けてもブラックブリザードが自力で返したあたりから徐々に堅さのとれたダブルブリザード、それぞれが自然に得意の動きを見せる用になる。
金森のキックを防いで流れる様にビクトル式膝十字を決めるブラックブリザード、豊多摩に背後を取られてもすぐさま脇固めで切り返すブリザードYuki。
そして…奇跡は起こった。
分脚(顔面への前蹴り)、上段の内回し蹴り(擺蓮脚)、膝蹴りと蹴りを連続して豊多摩に叩き込んだブリザードYuki、四つんばいの状態になった豊多摩の右腕を両足で挟み、そして片羽絞めをかけながら回転して仰向けになる。脱出不能であることからついたこの高専柔道技の名は、地獄絞め!
豊多摩の様子から脱出不可能と見たか、慌ててカットに入ろうとした金森。それに対してすかさずブラックブリザードが組みつき、コーナーに押し込む!
ふ…っと豊多摩の体から力が抜けた。レフェリーが豊多摩の手を持ち上げるが、その手は力なくマットに落ちる。レフェリー、試合終了のゴングを要請。
なんとブリザードYukiが、豊多摩奈美を絞め落としての勝利!
しばし呆然としたあと、抱き合って喜ぶダブルブリザード。まさかの大勝利に場内も混乱状態。
起きあがった豊多摩の口から出た言葉、それは…
「Yuki。あなたにその気があるのなら。次回の日本海無差別級のタイトルマッチに。挑戦してきなさい。でも、それはあなたにとって試練となるわ。おそらく私が勝つから…。その中であなたが何を掴むか。この私が、豊多摩奈美が認めるということがどういうことなのか。そして、あなたが私に何を残すのか。団体を背負って戦う豊多摩奈美と。タイトルマッチで。その度胸があるのなら、挑戦してきなさい。」
静かな。しかし圧倒的な威圧感がYukiを襲う。震えた。しかし、これは恐怖ではなく武者震いだと信じたかった。
「…そのベルト。私が。もらいます」
小さな体育館は、振動で壊れるかと思うほどの歓声と地響きに包まれた。
ブリザードYuki 「もちろん、私だけでは勝てませんでした。ブラックブリザード…私の「影」と称する彼女がいてくれたからこその勝利です。だから!次は!自分で、自分の力だけで、勝ちます!」
ブラックブリザード 「Yukiさんの成長、それすなわち私のためでもありますから。勝利はYukiさんのものですし、私からはなにも。ただ、最後にあなたの前に立つのは私です。それだけは覚えておいてください」
豊多摩奈美「絞め落とされるなんて、ちょっと記憶にないことですね〜。ああ、本当に…」
金森麗子 「本当に、何?」
豊多摩奈美「悔しいです。こんなところで負けていられないのに、またちょっと後退しちゃいましたね〜」
11月22日(木) 兵庫県浜坂町町民体育館 日海
第1試合20分1本勝負
久保渚&×永田佐和子
(12分32秒、ロコモーションダブルアームスープレックス)
黄香坂春美&○セラフィム・レイ
気は合わないけど不思議とサポートは上手くいく久保と永田のでこぼこコンビ。
久保がレイのボディアタックを受けとめてそのままボディスラムで放り投げたり、永田が黄香坂を片逆エビ固めやアキレス腱固めなどで攻撃していく。
しかし好調セラフィム・レイ、ダブルアームス−プレックスの連続で勝利。
第2試合20分1本勝負
○雅
(4分31秒、スクールボーイ)
須崎遥子
前日は体調不良とのことで休場した須崎、この日も万全ではないのか調子は上がらず。
雅の丸め込みを返せずあっさりと試合終了。
後日病院で検査したところ須崎の妊娠が判明。
本人は「一応休場ということで。プロレスに慣れてきたところだったので、嬉しいのと残念なのと、半々です」と語っていた。
第3試合30分1本勝負
○井上美香
(9分04秒、ナイアガラドライバー)
×秋山カレン
コーナーの金具カバーをはずしてそこに叩きつけたり、エプロンの角に足を叩きつけたりといった戦法で秋山のペースを乱す井上。
「きれいな戦い方しか出来ない奴に負けるかよ!」と挑発しながら攻めたてる。
秋山もなんとかスープレックスをヒットさせるが、全く流れを掴むことができずに敗北。
第4試合30分1本勝負
海原マリン&○沢登真美&渡辺智美
(8分24秒、片エビ固め:ノーザンライトボム)
殺&望月登子&×ザ・ニンジャ
忍者マスターズ、個々の技はいつも通りだがどうもチームワークがちぐはぐ。
特に望月がザ・ニンジャの指示を無視して動きザ・ニンジャを孤立させてしまう。
その隙に渡辺のラリアットから沢登がノーザンライトボムを決めて勝利。
すると何と殺と望月がザ・ニンジャに制裁ともとれる暴行を加える。そして「忍者ごっこがやりたいんなら一人でやってな!」と、決別宣言?
引き上げる途中、「聞いての通り、もうアイツとは組まない。結局忍者マスターズとして結果も残せなかったし、いい加減中途半端な立場になっちゃってこのままじゃ埋もれそうだったんでね。これから?まだ考えて無い(ニヤリ)」とインタビューに答えた望月。また、殺は「そうやな、社長さんさえよければもうちょっと使うてもらいたいとこやけど。ただここの性質上、誰かと組まんと公式戦出られへんからなあ。群れるのは嫌いやから、ちょっと厳しいかな」と語った。
第5試合WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
○マスクド・ジェラシー1号&マスクド・ジェラシーV3(3勝3敗)
(12分58秒、ダイビング嫉妬プレス)
ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&×ターニャ・ミハイロフ(A☆F)(6敗)
このまま終わりたくないサンボ組だが、Sitto団もプライドにかけて負けたくない。
ターニャが得意の飛びつきアキレス腱固めをかけても、倒れることなく耐えたV3がストンピングの嵐を見舞ったり、1号の背後ををとったソーニャをそのまま後ろ向きに突進してコーナーに叩きつけるなど、そのパワーを見せつける。
ソーニャの高角度裏投げも通じず、結局1号のダイビング嫉妬プレスで試合が決まった。
WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
×リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング(3勝3敗)
(15分12秒、裏閂式鷹羽絞)
○ブラックブリザード(KIZUNA)&ブリザードYuki(4勝2敗)
昨日の大勝利で一気に台風の目となったダブルブリザード。勢いを駆って前回王者にも臆することなく挑んでいく。
特にブラックブリザードの動きがよく、積極的に関節技を仕掛けていく。さらにブリザードYukiもリタの足、ディアナの腕を狙った攻撃を多用。
リタもロメロスペシャルをブラックブリザードに、延髄斬りをブリザードYukiに極めて攻撃は出すが、ダブルブリザードは止まらない。
場外でブリザードYukiがディアナを脇固めにとらえている間に、リング上でブラックブリザードが必殺・裏閂式鷹羽絞めで勝利をもぎ取った!
連日の金星に場内大歓声!なんと、この後の結果次第ではタイトルマッチ進出!
力いっぱいにタッチを交わすと喜びを爆発させるダブルブリザード。
ブリザードYuki 「自分達でも信じられません!こうなったら、勝つしか無いです!」
ディアナ・アームストロング「そんな、私達が決勝にも出られないだなんて!そんなのうそよ〜!」
WWPLタッグ公式戦30分1本勝負
金森麗子&○豊多摩奈美(3勝3敗)
(24分39秒、J.O.サイクロンスープレックスホールド)
×北都ひろみ&天山りみ<真女/新魔陣>(3勝3敗)
新魔陣が負けると決勝進出がダブルブリザード組になってしまう。メジャーのプライドで、ここは引けない。
こうなってしまったら後輩の後押しがしたい日海組。それだけでなく、団体トップのプライドもある。
日海組がダブルミサイルキックを放てば、新魔陣も合体パイルドライバーで返すなど、お互い一歩も引かない。
動きを変えたのは豊多摩。「久しぶりに負けた悔しさで眠れなかった」と試合前に語っていたが、その悔しさを徐々に爆発させていく。
バックドロップ、ジャーマンスープレックスに始まりJ.O.ボム、J.O.ドロップ、J.O.スープレックス、そしてJ.O.サイクロン!得意技を連発!
さらにローリングクレイドルやロッキーフェイスボトムなどのテクニカルな技も惜しみなく放っていく。
天山のインプラントDDTを受けてもすぐさま立ちあがって顔面へドロップキック、そしてとどめのJ.O.サイクロン!
終わってみれば豊多摩の1人舞台となっていた。
11月25日(日) 福岡県博多スターレーン WWPL
第1試合20分1本勝負
×マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシー1号
(12分48秒、飛びつきアキレス腱固め)
ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&○ターニャ・ミハイロフ(A☆F)
1号がサンボタッグを痛めつけると、2号が「とどめはお任せを!なあに、タッグ戦全敗のこいつらなんかひと捻りです!」と突っ込む。
が、これがあっさり返り討ちに。あきれた1号も助けに入らず。
第2試合20分1本勝負
×沢登真美
(8分18秒、ローリングクラッチホールド)
○スーパーパイレーツ
顔面狙いのパイレーツ。沢登、なんとかガードしながらの反撃。
DDT、パイルドライバーと攻撃を仕掛けるが、目潰しからローリングクラッチをくらい3カウントを奪われた。
第3試合30分1本勝負
海原マリン&○サイフィス真美
(16分15秒、ウラカン・ラナ)
殺&×望月登子
別個に戦う殺と望月だが、1対1の状況を作り出してシングル×2の様相に。
望月の切れのいい蹴りに攻めこまれていたサイフィス真美だが、蹴りなら負けないとディスカッター、デスティニーハンマーで攻撃を加える。
最後は意表をついたウラカン・ラナで丸め込んでサイフィスの勝利。
試合終了後、望月が「おいおい、何であたしらより渡辺とザ・ニンジャのシングルが後なんだ!?」とマッチメイクに文句。
「こうなったら内部改革だね」と意味深長な言葉を残していった。
サイフィス真美「個人戦に持ち込んだのは良い判断だけど、あいつらに負ける気はないんだから。……でもマッチメイク順に文句をいってもねぇ。自分の格に文句いわなきゃ(苦笑)」
第4試合30分1本勝負
○渡辺智美
(12分00秒、スクリュードライバー)
×ザ・ニンジャ
渡辺のストレッチをザ・ニンジャが返して逆にストレッチに極めていくという展開。
なんとかストレッチで逆転したい渡辺だが、ザ・ニンジャの上手さの前にストレッチ戦では負けを見とめたか。
結局キャノンボールバスターからスクリュードライバーで力任せに勝利。
第4試合30分一本勝負
×リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
(16分18秒、ドラゴネス・スリーパー)
横山奈々子&○ギロッポン☆巽<お姉ギャル☆フレンズ>
DIAで制定された初代インディージュニアシングル王者のギロッポン☆巽、横山奈々子とタッグ戦。
対するは前回WWPLタッグ王者のディアナ&リタ組。
空中殺法にサブミッションを操る巽と、パワーファイトの横山は期待以上のいい動きを見せていく。
巽のパワースラム、横山のめっちゃ痛いラリアットなどが次々と決まる。
リタのロメロスペシャルやディアナのデスバレーボムも飛び出すが、予選敗退の影響か、どうも動きが芳しくない。
リタ・モレナ、巽のドラゴネス・スリーパーに沈む!
第5試合30分一本勝負
井上美香&北都ひろみ(真女)&天山りみ(真女)
(21分05秒、J.O.スープレックスホールド)
秋山カレン&金森麗子&豊多摩奈美
典型的なヒールVSベビーフェイス戦!
井上、天山がコーナーで控えている金森、豊多摩を引きずり出して秋山を孤立させる。
そしてトリプル・パワーボムなどのコンビネーションも見た。
しかし、豊多摩がエースの意地!20分過ぎ、まず孤立していた金森を救出するとダブルミサイルキックで井上をKO。
場外で北都に苦戦する秋山を金森が救出している間に豊多摩が天山にJ.O.スープレックスで勝利。
第6試合WWPLタッグタイトルマッチ時間無制限1本勝負
○芹沢すずな&松井香織
(14分58秒、ファイアブレス)
ブラックブリザード(KIZUNA)&×ブリザードYuki
負けて元々!
誰が予想したか、ダブル・ブリザードの決勝進出。失うものは何もない。全力でダブルドラゴンに挑む!
まずはブラックブリザードが芹沢に掌打の嵐!なんとそのままロープにまで押し込むと、その反動を利用しての高速1本背負い、さらに腕を極めに行く。
これは振りほどいた芹沢。さらに打撃を繰り出すブラックブリザードに素早い蹴りを一発放つと、ロープに飛んでラ・ブファドーラ!いきなりの大技!
Yukiと変わると、芹沢も松井とチェンジ。逆水平の打ち合いから風車式のストマッククラッシュ、そして膝十字に持ちこむ松井。歯を食いしばってロープにエスケープするYuki。
Yuki、蓮華(アッパー掌底を放ちながらの大外刈り)で松井をマットに叩きつけると、マウントを取ってなんとマウント掌底の連打!松井のまぶたの上あたりが切れ、流血する。
ブリッジでこれを跳ね返した松井、ランニング掌底、天殺黒龍掌、さらに垂直落下式ブラックドラゴンドライバーと一気に攻めこむ。ダブルドラゴン、全く容赦なし。
その後も、ダブルドラゴンの攻撃の前にたまに反撃するだけの状態となってしまったダブルブリザード。
しかし、10分過ぎに意地のダブル掌底を決めて反撃ムードを作る。
Yukiが芹沢を脇固めに捕らえるが、これは松井のカットが入る。さらに松井、ブラックブリザードをロープ越しにホールド。
そして芹沢の口元から赤い光が!いや、炎!ファイアブレスがYukiの顔を焼く。
思わず倒れこむYukiをラ・マヒストラルで丸め込んで、3カウント!
やはりダブルドラゴンの壁は厚かった。
松井香織 「これが全力のダブルドラゴンだ。強さが身にしみたろ?」
芹沢すずな「善戦でしたけどね。でも、その程度です」