試合結果10月
10月8日(月) 広島県尾道市公会堂 PWP
第1試合小比類巻玲デビュー戦・10分1本勝負
○柊美鈴
(8分38秒、スリーパーホールド)
×小比類巻玲
元プロキックボクサー、小比類巻玲のプロレス転向第1戦。
オープンフィンガーグローブにキックレガースと、キック時代と同じ格好で入場。
開始直後の睨み合いから小比類巻玲がしかけたのはなんとタックル。両足を刈って引き倒すとV1アームロックを狙う。
それ以降もドロップキックやフライングメイヤーとプロレスの基本技を出す。
バックを取られた柊美鈴、後ろに向けて肘打ちを出して振り解くとロープに飛んでエルボーバットで押し倒しスリーパーホールドでギブアップを奪った。
柊美鈴 「ちょっと面食らいました。絶対キックスタイルで来ると思ってたのに…」
小比類巻玲「デビュー戦ならこんなもんでしょう。おもったより闘えましたよ」
第2試合20分1本勝負
×楠梢&サイフィス真美
(6分43秒、カバージョ)
○スーパーパイレーツ&マスクド・ジェラシーBLACK・RX
場外で椅子の雨、いや椅子の嵐といった感じで殴りつけられる楠梢。
助けに入ったサイフィス真美にRXがリボルケイン(スティック型スタンガン)を押し付ける!
リングに戻ってスーパーパイレーツが楠梢がカバージョ(キャメルクラッチ)、サイフィス真美をRXがスパイダーネストに捕らえ試合を決めた。
第3試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
△渡辺智美(1分)
(6分06秒、両者リングアウト)
△マスクド・ジェラシー2号(1分)
掌打中心に牽制して関節技を狙う2号。渡辺智美も逆水平チョップやラリアットで攻撃、打撃戦になる。
早々と飛び出したキャノンボールバスターでダメージを負った2号が場外へ逃げる。
渡辺智美が追いかけていくと、2号は待ってましたとばかりに凶器攻撃。
そのまま手を休めずなんと両者リングアウト!
2号「あいつの足を引っ張ってやったんだよ!あいつじゃなけりゃ誰がスカイスターとってもかまわないからね」
第4試合30分1本勝負
×スカイジェラシー&マスクド・ジェラシー1号
(8分56秒、フィッシュストレッチスリーパー)
○海原マリン&沢登真美
新入団の沢登真美、先発を買ってでると1号にフライングショルダーからDDT!倒れたところにストンピングの嵐と、激しい攻撃を加える。
これで出鼻をくじかれたSitto団、1号のパワーが海原マリンにいなされてフィッシャーマンズスープレックスを受けたり、スカイジェラシーもニールキックを自爆したりと動きが悪い。
沢登真美が1号を場外乱闘に持ちこむ好きに海原マリンが得意技で勝利をもぎ取った
海原マリン「勝てた…!沢登さん、ありがとう!」
沢登真美「うん、お客さんにも受けてもらえたし、いい感じだったわね」
第5試合30分1本勝負
○芹沢すずな
(10分24秒、ラ・マヒストラル)
×金森麗子
日海の新戦力、金森麗子がレッドドラゴンと初邂逅!
ジュニアヘビーのランキングでは1ランクしか違わない(金森麗子が10位、芹沢すずなが11位)実力拮抗の二人。
テコンドーや空手で培ったキックを中心に、空中殺法も相当な使い手である芹沢すずなと空中殺法を得意とし、またキックを中心とした打撃戦も意外に得意な金森麗子。
ローリングソバットやまわし蹴り、踵落しなどの足技が飛び交う中、金森麗子が延髄斬りをクリーンヒットさせて押さえこむ…が、カウントは2.5!
すかさず芹沢すずな、レッドドラゴンドライバーからラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。
芹沢すずな「自団体のリングでは特に負けたくなかったですから、頑張りました」
10月12日(金) 愛媛県テクスポート今治 PWP
第1試合15分1本勝負
×さゆりん
(5分11秒、ビクトル式膝十字)
○カーシャ・イワーノヴナ
基本技で組みたてるさゆりんだが、サンボテクニックを発揮したカーシャ・イワーノヴナが膝十字でギブアップを奪った。
第2試合
×マスクド・ジェラシーZX&マスクド・ジェラシースーパーMICO(DIA)
(11分52秒、片エビ固め:マジカルボム)
里見恵理(信戦組)&○永田佐和子
里見ちゃんを愛するあまり(?)里見ちゃんの恋路を邪魔しようとたくらむMICO。
新たな嫉妬マスク、ZX(ゼクロス)を引きつれて登場。…コスチュームは先日デビューした小比類巻玲なのは…
ZX「いや〜、コスチュームが無くってさあ、通りすがりのレスラーに借りたんだよね」とのこと。
真偽はともかく、「里見さん、目を覚まして!」などと訴えかけながら永田佐和子に暴行するMICO、というなんだか変なシーンが多く見られる笑える試合に。
結局ZXが永田佐和子にしとめられたが、MICOはしつこく「社長さん、潔く身を引いてください!里見さんをもてあそばないで!」となどと訴えかけるのだった。
第3試合日本海ウェルター級選手権試合30分1本勝負
王者
×柊美鈴
(9分12秒、ジャックナイフ固め:ローリングソバット)
挑戦者
○セラフィム・レイ
※柊美鈴が2度目の防衛に失敗。セラフィム・レイが第8代王者に。
柊美鈴、序盤は様子見に。A☆F新人王戦の予選リーグ全勝で波に乗るセラフィム・レイ、じらしにも取れるこの作戦に惑わされず。
この冷静さが勝利を呼びこんできていたのか?アームホイップやドロップキックなどの小技で繋ぎ、ダブルアームスープレックスやロザリオからフォールを狙う。
柊美鈴、渾身のエルボーバットで反撃を試みるも、カウンターのローリングソバットを受けて力尽きた。
念願の個人タイトルを手にしたセラフィム・レイ、「これで今年はあたしの年にして見せるよ!って、もう残り少ないよね。しっつれーしました〜!」と、おおはしゃぎ。
第4試合20分1本勝負
MACHIKO&○井上美香
(16分25秒、ナイアガラドライバー)
×殺&ザ・ニンジャ
日海に移籍した井上美香、ヒール同士ということでかMACHIKOとタッグを組まされての出場。
ラフファイトは慣れていると言っていた殺だが、井上美香はそれだけではない。要所要所でセンスを見せる試合運びに流れを断ち切られる忍者マスターズ。
そこにMACHIKOの凶器攻撃や掌打の嵐がやってくる。
そしてとどめは井上美香大盤振る舞いの得意技、ナイアガラドライバーで決着。
第5試合30分1本勝負
×海原マリン&沢登真美
(9分49秒、ローリングクラッチホールド)
楠梢&○サイフィス真美
一応、海原マリンと沢登真美がPWPのベビーフェイスということになるだろう(正規軍ではないが)。
これ以降このタッグが多く組まれるとの事だが、この日はチーム・ドラゴネットが相手。
DDTを連発する海原マリン、沢登真美のコンビにカットプレイで踏みとどまるのが精一杯のドラゴネット。
しかし、サイフィス真美が沢登真美をロメロスペシャルで捉えて動きを止めたところから反撃開始。
楠梢の大車輪キックやスピニングバックナックルも火を吹き、形勢を逆転。
最後はサイフィス真美がふらつく海原マリンを丸め込んで勝利。
サイフィス真美 「これからが楽しみなタッグチームになるといいわね。うちはそういったタッグ屋も少ないし」
第6試合30分1本勝負
×スーパーパイレーツ&マスクド・ジェラシー1号
(12分28秒、ドラゴンスープレックスホールド)
○芹沢すずな&松井香織
来月のWWPLタッグに向けて?ダブルドラゴンの調整か。
「太田垣社長争奪戦、この私が勝利してみせる!やれ、者ども!」と1号が号令をかけると、わらわらと部下達が湧いて出る。
ところが怒涛のごとき勢いで松井香織が蹴散らすと、目立ってなかったため社長に近付けたZXは里見恵理がラブレター・ショットで(笑)追い払う!
リングに戻ると、ダブルドラゴン本領発揮。ダブル旋風脚、合体パワーボム、そして恐怖のダブルインパクト!
来れでもかと合体攻撃を放てば、さすがにタフな1号でも押されっぱなし。
スーパーパイレーツが顔面かきむしりからのスタナーで芹沢すずなから2カウントを奪うも、直後にドラゴンスープレックスでピン。
芹沢すずな「やっぱり香織と組むと楽しいわね〜」
松井香織「それより、あいつら争奪戦の意味履き違えてるんだけど…」
10月13日(土) 徳島県池田町総合体育館 PWP
第1試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(6分04秒、片エビ固め:ジャンピングニードロップ)
○さゆりん
「バニーガールモード」で登場したさゆりん、積極的にパンチを繰り出して攻撃。
「新人らしく戦え」という声も、「だまったらんかい!勝てばええねん!勝てば!」と怒鳴り返して意に介さず。
カーシャ・イワーノヴナの脇固めから辛くもロープに逃げたあと、水車落としからのジャンピングにードロップで3カウント奪取。
第2試合15分1本勝負
○柊美鈴
(8分44秒、逆エビ固め)
×小比類巻玲
ウェルターのベルトは失ったが、そのままずるずると負けたくない柊美鈴。
気合いの入ったヘッドバッドで小比類巻玲を弾き飛ばす。
小比類巻玲もショートレンジのアッパーブローでダウンを奪うが、柊美鈴、何とか立ちあがると渾身のランニングエルボー。
ここから逆エビに固めてギブアップを奪った。
第3試合30分1本勝負
×海原マリン&沢登真美
(12分36秒、フィッシャーマンズスープレックスホールド)
○リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
まだまだチームワークはもう一つの海原&沢登組。リタ&ディアナのコンビネーションの前に分断されてしまう。
それでも場外に落とされた沢登真美が文字通りロープワークで勢いをつけようとしたディアナ・アームストロングの足を引っ張り、リング上を1対1の対決に。
ここで奮起した海原マリン、フィッシャーマンズバスターを連発していく。しかし、リタ・モレナは5発目を丸め込んで返してからスパートをかける。
延髄斬りから、海原マリンも得意とするフィッシャーマンズスープレックスでピンフォール。
第4試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
×サイフィス真美(1敗)
(12分02秒、ダブルリスト・アームサルト)
○マスクド・ジェラシー2号(1勝1分)
いい調子で蹴りを出し、2号をコーナーに押し込んで串刺しドロップキックと、動きのさえるサイフィス真美。
ところが2号も負けてはいない。隙を見てちょきで目潰しをかけると顎への掌打、場外へ落として鉄柱攻撃で流血戦に。
踵落しでカウント2.5までは追い詰めたサイフィス真美だったが、鉄パイプで殴られてからのダブルリスト・アームサルトを返せず。
サイフィス真美「……なんか負けがこんできてるわ。読まれてるのかな……」
第5試合30分1本勝負
楠梢&○松井香織
(16分17秒、膝フォール:ブラックドラゴンドライバー)
秋山カレン&×渡辺智美
新女96年組の同期、秋山カレンと渡辺智美が久々のタッグ。
お互い見せ場を譲らないとばかりに積極的に攻撃をしかけ、秋山カレンはスープレックスを、渡辺智美はストレッチ技をどんどん繰り出す。
しかし、ドラゴネットはいいタイミングで二人の動きを止め、流れを引き寄せる。
楠梢が秋山カレンをレッグロックに捕らえる間に松井香織が渡辺智美をピンフォール。
10月15日(月) 香川県丸亀総合スポーツセンター PWP
第1試合15分1本勝負
小比類巻玲&○さゆりん
(11分23秒、片エビ固め:通天閣落とし)
カーシャ・イワーノヴナ&×柊美鈴
基本技で組みたてる小比類巻玲だが、カーシャ・イワーノヴナのサンボテクニックに絡め捕られる。
ロープブレイクをはさみ、一気にキックボクサーモードにチェンジしてなんとか振りきる。
代わったさゆりんも打撃中心に攻勢を見せて、格上からピンフォールを奪う快挙。
小比類巻玲 「自分が取りたかったところだけど、先輩の顔は立てとかないとね」
さゆりん 「プロキャリアでは上の癖に、よう言うわ。これで、あいつらも(ブラックストーン)ジムの強さは分かったやろ」
第2試合30分1本勝負
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング
(12分36秒、片エビ固め:デスバレーボム)
×マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシーBLACK・RX
このSitto団組に前にジュニアタッグリーグで苦杯をなめたリタ&ディアナ。
しかし、インディージュニアタッグベルトの防衛戦で雪辱。もはや相手ではない?
ディアナ・アームストロングのデスバレーボムであっさり勝利。
第3試合30分1本勝負
○松井香織
(13分37秒、チキンウイングドラゴンスリーパー)
×マスクド・ジェラシー1号
リングインの途中、何か動きを見せようとした1号に、いきなり松井香織が奇襲をかける。
1号「ああっ!通販で買った惚れ薬がっ!」
松井香織「そんなもの、効く訳ないでしょうがっ!万が一効くものだとしても、使わせないけどね」
パワーファイトになりかけたが、うまくグラウンドに持ち込んだ松井香織が勝利。
松井香織「まったく、いつもながら馬鹿な事考えて…」
第4試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
×渡辺智美(1敗1分)
(12分39秒、片エビ固め:アカシックバスター)
○サイフィス真美(1勝1敗)
余裕たっぷりに愛想と色気を振りまき、おもに男性客からの声援を受ける。
一方サイフィス真美は颯爽とした立ち居振舞いで女性客の歓声が多い。
場内真っ二つの応援の中、まず大技を繰り出したのは渡辺智美。キャノンボールバスターからグラウンドコブラツイスト。
さらにコブラクラッチ・スープレックスと畳み掛けるが、サイフィス真美は耐えきる。
サイフィス真美反撃は得意のディスカッター、そしてパリティリッパー(浴びせ蹴り)!
そして、肘ではなくセントーン式アカシックバスターがクリーンヒット。なんとか跳ね除けようとする渡辺智美だが、しっかりと抑え込まれてカウント3!
ハイスパートバトルはサイフィス真美に軍配が上がった。
サイフィス真美「よっし! なんとか盛り返せたわ。今月こそは(スカイスターを)取りたいわね」
第5試合ベストタッグ・オブ・JOタイトルマッチ45分1本勝負
王者
○楠梢&芹沢すずな
(11分46秒、四の字固め)
挑戦者
×海原マリン&沢登真美
※王者組が1回目の防衛に成功。
「海」原マリンと「沢」登真美のタッグ、「アクアフレンズ」と名乗ってそろいのリングガウンで入場。
さすがに息のあってきた二人、積極的に連携していく。
しかし、チーム戦ではやはり強いチーム・ドラゴネット。芹沢すずなのキック連打からペースをつかむと、沢登真美を場外に追い落として分断。
楠梢、ドラゴンスクリューから四の字固めの黄金パターンで海原マリンからギブアップを奪った。
10月18日(木) 鳥取県倉吉体育文化会館 日海
第1試合20分1本勝負
○雅&ブラックブリザード(KIZUNA)
(7分40秒、疾風車)
×黄香坂春美&須崎遥子
ブラックブリザードの掌打、雅の手刀が黄香坂・須崎組を襲う。
それでも須崎遥子がブラックブリザードの腕をつかむと思い切り握り締める。握力100の「鉄の爪」が骨まで握り潰さんとする。
ブラックブリザードの腕が紫色になっていくが、雅がカットする。
それ以降も雅が上手くフォローに入り、最後も自分で取るなどの活躍を見せた。
第2試合20分1本勝負
里見恵理(信戦組)&○永田佐和子
(8分15秒、バックドロップホールド)
×マスクド・ジェラシーZX&スーパーMICO
試合自体は永田佐和子がZXを抑えこんで終了。
が、MICOは「いっそのことあの社長がいなくなれば!」と太田垣社長に襲いかかろうとする。それを止めたのはなんと1号!
「まあ待て。社長を我らがいただいてしまえば解決するのだ」というと、「という訳で、我等とともに来てもらおう!」と突進。
ところが、本部席にはPWP代表なので試合がなくても松井香織がいる。もちろん1号が社長に到達する前に掌底を食らわせて追い払う。
倒れた1号を担いで退場していくSitto団であった。
第3試合20分1本勝負
○セラフィム・レイ
(13分59秒、ローリングクラッチホールド)
×久保渚
ぴょんぴょんと飛びまわりながらドロップキックやローリングソバットを繰り出していくセラフィム・レイ。
久保渚、叩きつけ式のラリアットで動きを止めると、両腕をつかんで持ち上げる。この体勢はスプラッシュマウンテンか?
しかしセラフィム・レイ、腕をはずして後ろにおりながらローリングクラッチホールド。そのまま3カウントを奪った。
セラフィム・レイ「へっへ〜ん、甘い甘い」
第4試合30分1本勝負
ブリザードYuki&○秋山カレン
(15分03秒、体固め:ツームストンパイルドライバー)
×望月登子&ザ・ニンジャ
スープレックス、グラウンドを得意とするテクニカルファイター、秋山カレンも望月登子、ザ・ニンジャの空中殺法には悩まされる様子。
それでも飛びこんでくるところにカウンターのフロントスープレックスや、捕まえてのサイドスープレックスと手数を出していく。
最後は望月登子をツームストンパイルドライバーで沈めた。
第5試合30分1本勝負
○金森麗子
(9分38秒、ムーンサルトプレス)
×ディアナ・アームストロング
タッグではその名を高めてきているディアナ・アームストロング。しかし、シングルではこれと言った実績を残していない。
QOJで三冠ジュニア王者ルナ・マリーナを破った金森麗子に勝つ事が出来れば、シングルプレイヤーとしてもさらにステップアップできるはずと気合い十分。
開始後の攻防の後、まずはディアナ・アームストロングが勢いにのってフィッシャーマンズバスターやブレイジングチョップなど攻めていく。
だが、金森麗子もマシンガンミドルキック、ファルコンアローなどスピーディーな技を繰り出して攻撃。
最後は金森麗子が18番のムーンサルトプレスで勝利。
金森麗子「上背があるし、瞬発力もあったのでダメージは大きかったですね。でも、奈美に追いつかなきゃならない私としては、そう簡単に負けられないんです」
ディアナ・アームストロング「キックはセリザワと比べて上手いとは思わないけど、痛いわ(笑)。ま、倒しがいがありそうね」
第6試合30分1本勝負
○豊多摩奈美
(12分07秒、ローリングクレイドルホールド)
×井上美香
井上美香はあまり手数は多く出さず、しかし一方的にならないように効果的な反撃をして豊多摩奈美の動きを止めていく。
場外で鉄柱や机を利用してのラフ殺法も見せつつ、客席に向かって悪態をつくなどのアピール。
それでも豊多摩奈美、J.O.スープレックスやパイルドライバーなどの大技で一気に流れを引き寄せ、ローリングクレイドルホールドで勝利した。
試合終了後マイクを握った井上美香、「日海のエース様ってのはこの程度かよ?今日は勝っても面白くないから負けてやったけど、こんなんじゃ先が思いやれるなあ、ええ?」と豊多摩を挑発。客席からは大ブーイング。
「ここを、この井上美香の色に染めてやる!」と言って引き上げていった。
第7試合日本海ジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負
王者
○渡辺智美
(16分42秒、アストロマン・ドロップ・ホールド)
挑戦者
×リタ・モレナ
※第3代王者が8度目の防衛に成功
先月シングルで二度、リタ・モレナに敗れた渡辺智美。タイトルをかけた状態で雪辱したいとして挑戦を受ける。
四方に投げキスをするなど余裕たっぷりの態度でいた渡辺智美だが、レフェリーチェックの後背を向けたリタ・モレナに背後から組みついていきなりキャノンボールバスター!
さらに引きずり起こしてコブラツイストをしかける!いきなりの攻勢、リタマジックに陥らないために短期決戦を狙ったか?
しかし、秒殺狙いのようなこの猛攻も、リタ・モレナが場外へ回避して中断してしまう。
リング場で盛んに挑発する渡辺智美だが、冷静なリタ・モレナはこれに乗らず。
徐々に延髄斬り、フィッシャーマンズスープレックス等で流れは挑戦者リタ・モレナへ。
それでもこれが何度も防衛を重ねてきた実力か。ムーンサルトプレス、ロメロ・スペシャルでもなんとか勝負を決めさせず。
リタ・モレナもヘルスマッシャー、グラウンドコブラなどを徹底マーク、切り返していく。
しかし最後は渡辺智美、リタの背後から右手で左手首を、左手で股下越しに右手首を掴み、そのままブリッジして固めるアストロマン・ドロップ・ホールドを敢行!
新たな決め技で防衛記録を8に伸ばした。
渡辺智美「今まででいっちばんやりにくい相手だったわ〜。でも、このベルトはあたしのもの。他の誰にも渡すつもりはないからね」
リタ・モレナ 「もう少しだと思ったのにっ……! さすがチャンピオンってところだね。悔しいけど、いい試合だったんじゃない。ま、気持ちを切り替えて、ディアナとのタッグで頑張るよ」
10月19日(金) 島根県鹿島町総合体育館 日海
第1試合15分1本勝負
×黄香坂春美
(12分39秒、膝フォール:朧月)
○雅
雅、離れた距離から一気に飛びこんで勢いのついた手刀を叩きこむヒットアンドアウェイ作戦。
耐えてから捕まえようとする黄香坂春美だったが、雅は後転や側転ですぐに距離を離す。
それでもカウンターのエルボーから裏投げと繋ぎ攻めていく。
しかし、最後は延髄に強烈な手刀が叩きこまれ、崩れ落ちたところを抑え込まれ、3カウント。
第2試合20分1本勝負
須崎遥子&○永田佐和子
(15分19秒、ノーブルスカーレット)
×里見恵理(信戦組)&久保渚
開始そうそう永田佐和子に渚シャトル(カチ上げラリアット)を叩きこみ気炎を上げる久保渚。
暴れまわる久保渚、しかし須崎遥子はそれを上回るパワーで押しとどめると、今度は永田佐和子が得意のグラウンドで翻弄。
里見恵理を永田ロックに捕らえてギブアップを奪った。
第3試合30分1本勝負
×秋山カレン
(9分41秒、高角度脇固め)
○ブリザードYuki
音も無く摺り足で間合いを詰めると鋭い掌底攻撃を放つブリザードYuki。
秋山カレンは力任せにブリザードYukiの顔を張ると、スクールボーイで丸め込む。
グラウンド戦になり、おもに丸め込むか締め上げようとする秋山カレン、関節を狙うブリザードYukiの攻防。
ブリザードYuki、横三角絞めに捕らえるが秋山カレンは極められた状態ながらも体を起こして抑えこみ、3カウントを狙う。
テクニカルな展開の中、秋山カレンのツームストンパイルドライバーに耐えたブリザードYuki、一本背負いからそのまま腕を放さず勢いのまま秋山カレンのからだの上で前転、ひっくり返して脇固め!
しばらく耐えていたが、高角度にもっていかれたまらずギブアップ!
両腕を上に突き上げて喜ぶブリザードYuki、呆然とする秋山カレン。
秋山カレンは、「負けは負け。でも、一度勝ったからって、それだけで私より上だと勘違いしない事ね」と言い捨てて引き上げていった。
ブリザードYuki「咄嗟だったんです。勢いが付きすぎて、一緒にこけてしまいそうになって…。でも、ふっとひらめいたんです。このまま転がればひっくり返せるんじゃないかって…」
第4試合30分1本勝負
○渡辺智美
(10分57秒、グランドコブラツイスト)
×ザ・ニンジャ
渡辺智美、防衛の勢いを駆って積極的に攻撃。
ザ・ニンジャもまけじとメキシカンストレッチを次々に繰り出す。
しかし、渡辺智美はロープワークからのカウンターでコブラツイストに捕らえるとそのままグラウンドコブラに。
ザ・ニンジャ、粘ったものの脱出不能と悟りギブアップ。
第5試合30分1本勝負
○金森麗子&豊多摩奈美
(16分12秒、片エビ固め:延髄斬り)
×殺&井上美香
来月のWWPLタッグにエントリーされた金森麗子と豊多摩奈美のタッグ。その試運転。
左右からのサンドイッチドロップキック、金森麗子が井上美香に、豊多摩奈美が殺に同時にムーンサルトプレスを放つなど、コンビネーションもまずます。
しかし、場外で金森麗子が井上美香を抑え、そこに豊多摩奈美が宇宙人プランチャを放ったとき、井上美香が回避して金森麗子に直撃!
「痛いじゃない!何するのよ!」「しっかり押さえておかないからよ!」「逃げられた所で止まりなさいよ!」「空中で止まれるわけないでしょ!」と口論に。
その隙を突いて豊多摩奈美にナイアガラドライバーが、金森麗子にクノイチボム(ランニングサムライボム)が叩き込まれる。
それでも何とか耐えると、金森麗子怒の延髄斬りが殺にヒット。そのまま押さえ込んで何とか勝利した。
金森麗子「もう、次は気をつけてよね!」
豊多摩奈美「ごめんね〜。次はケンカしないようにしましょ」
金森麗子「…試合が終われば素直なのに、なんで試合中はああなのよ…」
第6試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
○望月登子(1勝)
(15分16秒、体固め:九龍城落地)
×サイフィス真美(1勝2敗)
DIAのリングに上がって刺激を受けたか、スピーディーな動きで見せていくサイフィス真美。
それでも望月登子、持ち前の果敢な攻撃で対抗。
キック合戦は重さのある望月登子が有利に進めるが、距離を取ってドロップキックやディスカッターなど、立体殺法でサイフィス真美が持ちなおす。
それでもコーナーポストに登ったサイフィス真美に追いすがった望月登子、抵抗するところを無理やり九龍城落地で放り投げて強引に抑え込み、勝利。
望月登子「ちょっと無様な勝ち方だったけど、勝てば官軍ってことで」
サイフィス真美「あいったぁ〜、最後の詰めがまずったわね……」
全試合終了後。
突然乱入してくるSitto団。
1号「聞いたぞおおお!太田垣社長よ!結婚式場を予約したそうだな!」
どよめく場内。
1号「殊勝な心がけだ!私のものになる決心がついたか!」
そういって突進する1号だが、本部席にいた松井香織に撃退される。
松井香織「知られてしまったみたいね。…いいわ、はっきり言わせてもらいましょう。27日、WWPL興行で決着をつけます。里見さん」
そう呼びかけると、里見恵理が姿をあらわす。手にはマイク。
里見恵理「わかってま。昌哉はんをかけて、シングルや!」
再び沸く場内。
2号「(ぼそっと)MICOがいなくて良かったような、ちょっと残念なような…」
1号「ええい!認めん、認めんぞ!それはすなわち、きさまたちどちらかが太田垣を手に入れると言う事ではないか!…2号!RX!作戦を練って出なおすぞ!」
突然決まった「勝った方が結婚マッチ」。果たしてこの結末は!?
次回へ続く!
10月20日(土) 山口県海峡メッセ下関 日海
第1試合15分1本勝負
黄香坂春美&○須崎遥子
(9分10秒、ベアハッグ)
×里見恵理(信戦組)&雅
決着戦にせめて1勝を上げてから望みたい里見恵理。
しかし、須崎遥子のパワーがそれを粉砕。
第2試合15分1本勝負
○永田佐和子
(7分49秒、フェイスロック)
×久保渚
見た目よりパワーがあるところを見せた永田佐和子、ハンマーラリアットやマジカルボムで久保渚に攻撃を繰り出す。
ならばグラウンドでお返しとばかりに動く久保渚だが、ここでも上回った永田佐和子がフェイスロックで勝利。
第3試合20分1本勝負
ブラックブリザード&○ブリザードYuki
(12分43秒、ブリザード)
殺&×ザ・ニンジャ
来月のWWPLタッグに出場が決定したダブルブリザード。この日始めてタッグを組み、試運転である。
ブラックブリザードはヘビーの殺に苦戦。掌打を叩きこむもフライングショルダーやクロスアームスープレックスで攻めこむ。
そしてブリザードYukiはザ・ニンジャの変幻空中殺法に惑わされてペースをつかめない。
しかし、ザ・ニンジャの3連ムーンサルトの3発目を回避したブリザードYukiがブリザードで抑えこむと、素早くブラックブリザードが殺に抱き着いてコーナーに押し込み、逆転の勝利!
第4試合格闘技戦・総合15分
×江田夏生
(6分57秒、TKO)
○日下海晴
立ち技では日下、組み付いたなら江田が有利。
フェイントを多彩に振りまいて組みつこうとする江田。日下はリーチを生かして近付けさせない。
だが、日下が組みつかれた瞬間咄嗟にはなった肘打ちで江田の額が切れ、大流血となりTKO。
第5試合20分1本勝負
○渡辺智美
(8分00秒、リバースバイパーホールド)
×マスクド・ジェラシーBLACK・RX
第5試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
○望月登子(2勝)
(9分25秒、片エビ固め:三角飛び延髄斬り)
×マスクド・ジェラシー2号(1勝1敗1分)
反則を繰り返す2号に切れたか望月登子、パンチや目潰しなどのラフ殺法を使う。
暴れまわる望月登子をそれでもさらに火に油を注ぐかのように挑発・反則を繰り返す2号。
望月登子の三角飛び延髄斬りがきまって試合終了。
第6試合30分1本勝負
○秋山カレン&松井香織
(15分25秒、ノーザンライトスープレックス)
×マスクド・ジェラシー1号&井上美香
パワーファイトの中、しかしテクニックで上回った秋山&松井組。
双方とも混成なのでタッグワークは今一つだが、それでも得意技を決めていく。
そして1号をノーザンライトスープレックスで秋山カレンが仕留めた。
結果はさておき。マイクを握った1号、「里見VS松井など、やる前から勝負が見えているではないか!何かハンデを与えなければ面白くないではないか!ということで、その試合は無効!」と言い出す。
すると井上美香が横から口だし。「信戦組って、いろいろ実験してるとこだろ?だったら、コスプレデスマッチにしてみたら?そうだな…どうせ結婚をかけるなら、ウエディングドレスマッチ、とかな」
すると望月登子が何故かやってきてこちらも口を挟む。「だったら、ラダーマッチにして天井から婚姻届吊り下げてさ、それを取っても勝ちにしてみるのも面白そうじゃない」
そこにさらに乱入するお祭り好き、渡辺智美。「負けた方はさ、未練を立ちきるためにウエディングドレス剥いじゃう事にすると盛り上がるわね〜」という言葉に(おもに男性客が)盛り上がる。
それを受けて里見恵理、「ウチは受けるで。それくらいの覚悟が無くて、こんな戦いはせえへん!」とやる気を見せれば、松井香織も「里見ちゃんがその気なら、私にも異議はないわ」と応じる。
ここに、「ウエディングドレス剥ぎラダーデスマッチ〜勝てば結婚スペシャルマッチ」が決定!
1号の「結局試合はあるのか!?われらSitto団はどうなる!」という叫びを残して…続く。
10月23日(火) 佐賀県唐津市市民文化体育館 日海
第1試合15分1本勝負
△マスクド・ジェラシーZX&マスクド・ジェラシースーパーMICO
(8分59秒、両者リングアウト)
△里見恵理&セラフィム・レイ
試合後。
MICOは「里見さん、本当にあんな無謀な試合をするつもりですか!?」と詰め寄るが、里見恵理の決心は代わらず。
暴れ出すかと思ったが、あまりのショックにとぼとぼと引き上げようとする。そのとき!
1号「私の目の黒いうちは、カップル成立のための試合など認めぬわ!どうしてもというのなら、我らを倒してからにするが良い!」
松井「それは、試合をするかしないかをかけて試合しろって事?」
1号「そのとおり!そうさな、27日、第0試合でどうだ?」
松井「…あんた達は何をかけるの?」
1号「…では、ゲルSitto団の解散をかけてやろう!」
松井「里見ちゃん、やる?」
里見「(頷く)」
ここに、マスクド・ジェラシースーパーMICO&1号 VS 里見恵理&松井香織 の「ウエディングドレス剥ぎラダーデスマッチ〜勝てば結婚スペシャルマッチ阻止マッチ」(笑)が決定!決着は、27日に!
第2試合15分1本勝負
○黄香坂春美&永田佐和子
(8分53秒、胴絞めスリーパーホールド)
須崎遥子&×久保渚
やはり新人同士では体格差がものをいう。
それでも勢いで黄香坂春美が、テクニックで永田佐和子が頑張る。
黄香坂春美、渚バスターの体勢(つまりアルゼンチンバックブリーカーのような形)に持ち上げようとした久保渚の首に手を回し、背後に降り立って胴絞めスリーパー!
カットにはいろうとした須崎遥子を永田佐和子が上手く首固めに捕らえる。耐えきれず久保渚、ギブアップ!
第3試合20分1本勝負
○ブリザードYuki
(14分32秒、体固め:蓮華)
×ブラックブリザード
さらに切れ味を増すブラックブリザードの掌打だが、ブリザードYukiも今までより鋭い動きで打ち合う。
だが、やはり強烈な掌打を浴びて後ろに下がるブリザードYuki。と、そのままロープの反動で戻ると低空ドロップキックで足を狙う。
転倒したブラックブリザードにアキレス腱固めをかけるが、これは肩口を蹴られてはずされる。
5分過ぎ、ブラックブリザードが掌打ではなく竜巻蹴りを放ち、倒れたブリザードYukiに関節技を仕掛けていく。
一進一退の攻防だが、スタミナにやや分があったブリザードYuki。ローキックや関節技で足を攻めた事も幸いして、徐々にペースを握る。
再び打撃戦となったが、ブリザードYukiが掌打をかいくぐってブラックブリザードに抱きつくと、掌底アッパーを放ちながらの大外刈り、蓮華を決める。
必死に抑えこむブリザードYuki。返そうと頑張ったブラックブリザードだがダメージは重く、3カウント。
ブリザードYuki 「楽に勝った事なんてないんですけど、今日はいつも以上に苦しいと感じました…。でも、調子自体は良かったので勝てたのだと思います。来月はタッグパートナーですので、心強いですね」
第4試合
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング
(12分34秒、体固め:リバース・ゴリースペシャル・ボム)
×井上美香&金森麗子
あまり乗り気ではない井上美香と金森麗子だが、対戦相手は獲物としては十分に認められるとあって、取り敢えず試合前に握手をして心を落ち着かせる。
しかし、チームワークはあってなきが如し。お互い好き勝手に戦うものだから、簡単に分断される、同士討ちしていがみ合う等散々。
ディアナ・アームストロングがリバゴリボムで井上美香を沈めた。
第5試合西日本スカイスター公式戦30分1本勝負
○渡辺智美(1勝1敗1分)
(17分26秒、スクリュードライバー)
×望月登子(2勝1敗)
※この両名がタイトルマッチ進出
犬猿の中のこの二人。
顔の張り合いや、変な顔攻撃などお互いに挑発行為を繰り返す。
会場いっぱい使っての乱闘も行い、混乱状態に。
リングに戻った渡辺智美、ラリアットで動きを止めてからスクリュードライバーで決着。
渡辺の「決勝は、ちゃんと地獄送りにしてあげる」とヘルスマッシャーでフィニッシュ宣言ともとれる言葉に、望月は「この程度でいい気になるなんて、器が知れてるね」
渡辺智美と望月登子、どちらが今月の公式戦を制するのか!
第6試合日本海無差別級選手権試合時間無制限1本勝負
王者
○豊多摩奈美
(9分05秒、ムーンサルトプレス)
挑戦者
×秋山カレン
※第5代王者が初防衛に成功
JCで準決勝進出を決めた絶好調の豊多摩奈美。新女1年後輩の秋山カレンが挑む。
スープレックス合戦となった序盤、数を放った秋山カレンだが、豊多摩奈美はJ.O.スープレックス一発でグロッキーにさせる。
その後もツームストンパイルドライバー、DDT、ジャンピングニーバットなど繰り出す秋山カレンだが、豊多摩奈美の牙城は崩せず。
余裕をもってのムーンサルトプレスで勝負あり。
10月27日(土) 岡山県倉敷スポーツセンター WWPL
第0試合「「ウエディングドレス剥ぎラダーデスマッチ〜勝てば結婚スペシャルマッチ」阻止マッチ」15分1本勝負
里見恵理&○松井香織
(10分51秒、体固め:天殺黒龍掌
マスクド・ジェラシースーパーMICO&×マスクド・ジェラシー1号
1号の文句はまずトレーニングウェア姿で出てきた里見恵理、松井香織に対してだった。
「何故ウエディングドレスを着てない!」
「着てきたら破るつもりだったんでしょ?」
「ば、ばれてるぞMICO!」
「あんたらの考えはお見通しよ」
「ぐっ!」
そして試合開始。
これに勝たなければ決着戦は出来ないのだが、どこかよそよそしい里見&松井。
そしてSitto団は、開始2分ごろの「ええい、ものども出会えい!」という声にしたがって2号、RX、スーパーパイレーツ、ZX、友情出演(笑)ジェラシーレディら総出で主に弱い里見恵理を痛めつける。
松井香織、救出には向かおうとする。が、その瞬間体が跳ねる!その背後にスタンガンを手にしたRX!
Sitto団にいい様に踏み潰される二人。
すると、そこにチーム・ドラゴネットのメンバーと、Sitto団に痛い目に会わされていた海原マリンや渡辺智美らが助けに入る。
この助けでなんとかリング上を2対2に戻すことに成功する。
しかし、やはり苦しめられる里見恵理。MICOのハイキックの直撃を受け、崩れ落ちたところをカバー…これはカウント2.9!
MICOが「フォールすれば楽になれるのに、なぜ!? なぜそこまでするんです!? もうおとなしく、倒れてください! これ以上は里見ちゃんを傷つけたくない!」と絶叫。
1号が「貴様、いったい誰の味方だ!」と乱入し、MICOと強引にタッチ。
すると、こちらも交代した松井香織、1号に天殺黒龍掌、そして里見恵理はMICOにラブレターショット!
倒れる二人をそれぞれが抑えこみ、見事勝利!メインの決着戦へ!
ところで実はゲルSitto団の解散もかかっていたこの試合だが…
1号「仕方ない、ゲルSitto団は解散だ!明日から新たにネオSitto団として活動開始だ!」とちっとも懲りてない様子。
第1試合20分1本勝負
○サイフィス真美
(12分12秒、ムルシェラーゴ)
×沢登真美
ゴング直後にエルボーバットからDDTを叩きこんだ沢登真美、いきなり抱え上げてノーザンライトボムを狙う!
これはこらえてスモールパッケージで丸め込んだサイフィス真美だが、その後も続く攻撃におされ気味。
しかし、ラリアット狙いをローリングソバットで返してから得意のキックで蹴り倒し、カバージョやカンパーナと言ったメキシカンストレッチにとらえていく。
そして最後は蝙蝠吊り固めことムルシェラーゴにてギブアップを奪った。
「真美真美対決」を制したのはサイフィス真美。
サイフィス真美「あの娘も結構ハイスパートで来るから楽しめるわね。でもまだまだ負けるわけにはいかないわよ」
第2試合20分1本勝負
×海原マリン
(6分14秒、体固め:リバースダブルリストアームサルト)
○MACHIKO
既に疲労の色が見える両者(笑)。
フィッシャーマンズスープレックスで有利に立った海原マリンだったが、メリケンサックブローからリバースのダブルリスト・アームサルトで敗北。
第3試合20分1本勝負
○井上美香
(11分05秒、ナイアガラドライバー)
×ブリザードYuki
シングルで秋山カレンを破ったブリザードYuki。
しかし、井上美香の壁は厚い。パワーでも試合運びでも圧倒され、単発で投げ技などを放つが得意の関節技を決めさせてもらえない。
受け身は上達してきているので粘りも見せるが、大技ナイアガラドライバーの前に沈んだ。
第4試合30分1本勝負
○秋山カレン&金森麗子
(15分06秒、片エビ固め:エクスプロイダー)
楠梢&×芹沢すずな
金森麗子と芹沢すずなの華麗なる空中戦が繰り広げられる。
ローリングソバット、ミサイルキックなどは双方出し合い、芹沢すずなのラ・ケブラーダ、金森麗子のバルキリースプラッシュも飛び出す。
しかし、試合のキーを握っていたのは秋山カレン。楠梢をツームストンパイルドライバーで戦闘不能においやると、芹沢すずなにエクスプロイダー!
秋山カレンがこの一撃で勝利。
第5試合西日本スカイスタータイトルマッチ60分1本勝負
○渡辺智美
(16分41秒、ヘルスマッシャー)
×望月登子
※渡辺智美が2期連続スカイスター戴冠
10分過ぎに場外戦に持ちこんだ望月登子、いつもより派手に椅子や鉄柱で攻撃をかけて流血させると視界が悪くなったところに蹴りの嵐!
場外カウント18でなんとかリングに戻る、という状態まで追いやられた渡辺智美、ひたすら耐える時間が続く。
しかし、ここからが見せ場。パワーボム狙いをリバーススープレックスで返すとグラウンドコブラ、リバースバイパーホールドなどで体力を奪う。
そしてトドメには危険な角度で叩きつけるヘルスマッシャー!
望月登子、さすがにこの一撃は返せなかった。
第6試合「ウエディングドレス剥ぎラダーデスマッチ〜勝てば結婚スペシャルマッチ」時間無制限1本勝負
松井香織 VS 里見恵理
特別レフェリーに神父を迎え、タキシード姿の太田垣社長が見守る中二人の花嫁候補が入場する。
活発さが見て取れる動きやすそうなウエディングドレスで入場してくる里見恵理。予想通りの可愛さに場内からは歓声と拍手。
そして松井香織。かなり動きにくそうな長いスカートや装飾のついたウエディングドレス。その姿は、いつもの激しさと打って変わった妖艶さを醸し出し、場内からため息が漏れる。
リング中央に婚姻届がつるされ、脚立が用意された。先に婚姻届を手に入れても勝利となる。
「この試合の敗者は太田垣昌哉をあきらめることを誓いますか?」との言葉に、頷く二人。
そして運命のゴングが、鳴った。
ブーケでのはたきあいから試合は展開する。
脚立を中心にぐるぐる回りながら小技の応酬。
ドレスの動きやすさでは有利な里見恵理、これは実力差を少しでも埋めようという主催者側の与えたハンデでもある。
積極的に掌底を繰り出し、組みついては関節技を狙っていく。
しかしハンデがあっても実力差は歴然。松井香織、動きにくいながらも受け、流し、関節をとり返す。
ハイアングルのボディスラム一発で動きを止められてしまう里見恵理。それでも、立ちあがっては攻撃していく。
その一瞬。松井香織は。里見恵理の頬を伝う一滴の涙に。動きを止められた。
後ろを見せる里見恵理。そのからだが勢いよく回転し、自分のほうを向く。そして、顎に向かって伸びてくる掌。
目は反応していた。体は、しかし、動くことが出来なかった。
「おおーっと、ラブレターショット炸裂ぅぅぅぅ!これは効いたああああああああ!」
実況していた多摩川アナの声が遠くから聞こえた。浮遊感。背中がコーナーにぶつかる、感覚。
「え…?」
立たなきゃ。続けなきゃ。里見ちゃんが脚立を登ってる。止めないと。あ、足滑らせて落ちちゃった。相変わらずどじなんだから…。
立ちあがった松井香織に対し、脚立を登るのをあきらめ、再び飛びこんでラッシュを続ける里見恵理。ロープを背負う松井香織。
ああ、この子、こんな必死に戦ってる。昌哉さんの為に…
息が続かないだろうと思われるのに、ラッシュを止めない里見恵理。そして、斉藤彰子直伝、飛燕脚!この攻撃に、再び崩れ落ちる松井香織。息を落ち着かせて脚立に向かう里見恵理。
これだけ本気なら、昌哉さんだってきっと…。そうね。このままここで立ち上がらなければ、この子が幸せになれるんだわ…
松井香織の目は、焦点を結んでいない。
動かない松井香織に、リング下にやってきていた太田垣社長が声を張り上げる。
「松井くん! 立て! 手を抜いて負けるなんて、決死の覚悟で君に挑戦した里見ちゃんに失礼だろ!」
!!!!!!!!! 立たなきゃ!
立ちあがる松井香織。
里見恵理がもうすぐ婚姻届に手をかける、と言う瞬間に脚立に体当たりをかける松井香織。ひっくり返る脚立と、里見恵理。
脚立を担ぐと場外に投げ出す松井香織。
「完全決着に、させてもらうわ」
意を決して、再び突進する里見恵理。そのとき、松井香織の体が中に舞った。ふわりとスカートが翻る。旋空龍尾脚、炸裂!
ふらふらになりながら根性でキックを繰り出す里見恵理だが、その足を捕らえてドラゴンスクリュー、そしてその足に膝十字固め!
悲鳴を上げながら暴れる里見恵理。
松井香織「壊すわよ!」
里見恵理「っっっ!」
里見恵理の手がマットを2度叩く。里見恵理、ギブアップ!
○松井香織
(12分57秒、膝十字固め)
×里見恵理
リングに上がった太田垣社長に抱きつく松井香織。場内からは歓声が。神父さんの前で指輪の交換、そして近いのキスをする二人。
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