試合結果9月
9月7日 鹿児島県宮之城町総合体育館 日海
第1試合15分1本勝負
×須崎遥子
(10分46秒、脇固め)
○黄香坂春美
新人らしい基本技の応酬となった。
力に勝る須崎遥子が引っこ抜いては叩き付け、を繰り返して体力を奪う作戦にでる。
しかし、黄香坂春美がうまく腕をとって逆転で勝利。
第2試合15分1本勝負
○ブラックブリザード(KIZUNA)
(6分40秒、チキンウイングフェースロック)
×雅
ブリザードYukiを狙う黒き戦乙女、ブラックブリザードが日海リングに見参。
骨法を得意とするそのスタイルにストイックな雰囲気を纏うその姿は、鋭い刃物のごとし。
雅の早さに打撃技を多少かわされたものの、うまく密着戦に持ち込んで貫禄の勝利。
雅「いや〜、一人で乗り込んでくるだけ合って強いわ。私でよければ、こっちでのタッグパートナーやるけど、どうかな?」
第3試合日本海ウェルター級タイトルマッチ30分1本勝負
王者
○柊美鈴
(12分08秒、片エビ固め:ランニングエルボー)
挑戦者
×永田佐和子
※第7代王者が初防衛に成功。
今は無き南海のジャージで登場した柊美鈴。
「火事で焼けなかった数少ない持ち物のこのベルト、渡すわけにはいかない」と気合い十分。
一方永田佐和子は先月のWWPL新人王戦を無傷の全勝優勝。意外な伸び悩みもあったが、これからその真価を発揮できるかと言うところ。
技術面では明らかに永田佐和子が上であった。しかし柊美鈴はサブミッションはロープまではいずり、マジカルボム(投げ捨てパワーボム)は叩き付けられた直後に場外まで転がるなど、根性をみせる。
エルボー・スイシーダは気合いが入りすぎたか永田佐和子の上を飛び越してしまい、自爆してしまう。
全体的に永田佐和子のペースであったにもかかわらず、3カウントもタップも奪えない。
攻め疲れたか、永田佐和子の攻勢に隙ができたところにエルボーの連弾を叩き込む柊美鈴。
気合いの声を挙げながら体重と共に浴びせかけるランニングエルボーで勝利をもぎ取った。
ベルトを抱きしめて泣きじゃくる柊美鈴を、休場中だがセコンドについていた海原マリンが抱きしめた。
第4試合20分1本勝負
×望月登子
(9分39秒、裏膝四の字固め)
○ブリザードYuki
執拗なる足殺し!
望月登子の売りと言えば、その跳躍力と強烈な蹴り。
その源となる足を徹底的に攻め続けたブリザードYuki。
アキレス腱固め、膝十字、レッグロック、ストンピングなど、とにかく攻撃を足に集中。
最後は裏膝四の字という渋い技でギブアップを奪った。
第5試合30分1本勝負
×渡辺智美&菊池理宇
(12分08秒、片エビ固め:合体パイルドライバー)
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング
新女時代の大先輩、菊池理宇とタッグを組んでの試合となった渡辺智美。
対するはインディージュニアタッグ、WWPLタッグと二つのタッグタイトルを持つリタ&ディアナ
タッグチームとしての完成度の高いリタ&ディアナが積極的な連係攻撃をみせて分断し、渡辺智美を集中攻撃。
菊池理宇の空中殺法で一度は盛り返した渡辺&菊池組だが、ディアナ・アームストロングのデスバレーボムが菊池理宇に、リタ・モレナのロメロスペシャルが渡辺智美に決まるとそこで流れを完全に失う。
合体攻撃に渡辺智美が沈んで試合終了。
ハイタッチを交わして勝利を称え合うリタ&ディアナ。この二人は止められないか?
第6試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○豊多摩奈美(1勝)
(14分04秒、ジャーマンスープレックスホールド)
×ザ・ニンジャ(1敗)
危なげない試合はこびで豊多摩奈美の完勝。
9月8日 宮崎県都城市体育館 日海
第1試合20分1本勝負
×里見恵理(信戦組)&雅
(8分27秒、片逆エビ固め)
黄香坂春美&○須崎遥子
雅が黄香坂春美を羽交い締めにし、里見恵理がそこにラブレターショットを狙う。
しかし、黄香坂春美間一髪これをふりほどくとラブレターショットは雅を直撃。
その隙に変わってでてきた須崎遥子が強烈なボディスラムから片逆エビでタップを奪った。
第2試合15分1本勝負
○永田佐和子
(10分01秒、バックドロップホールド)
×ブラックブリザード(KIZUNA)
掌打中心に攻め込むブラックブリザード。これにおされた永田佐和子は簡単に関節をとられるなどして苦戦。
しかし、ハンマーラリアットで強引に流れを引き寄せるとスープレックスでダメージを与え、得意のバックドロップホールドで何とか勝利をもぎ取った。
ベルト挑戦こそ失敗したものの、ブラックブリザードを破るこの健闘。『勝てないゴールデンルーキー』は完全に卒業か?
第3試合30分1本勝負
ブリザードYuki&○豊多摩奈美
(12分32秒、ムーンサルトプレス)
×殺&望月登子
豊多摩奈美はブリザードYukiを先発させると、あまり手助けすることもなくコーナーで戦況を見つめる。
殺と望月登子の苛烈な攻撃に翻弄されるブリザードYuki。コーナーポストに逆さづりにされてサンドバッグ状態になったときには客席から悲鳴が聞こえたほど。
それでも望月登子には前日攻撃していた足狙い、殺にはブリザードスープレックスや一本背負いなどで反撃。
起きあがるだけでやっととなったところで替わった豊多摩奈美、この日初めて積極的な攻勢をみせると形成は一挙に逆転。
美しいムーンサルトプレスで勝負を決めた。
第4試合ベストタッグ・オブ・JO60分1本勝負
王者組
渡辺智美&×ディアナ・アームストロング
(12分14秒、ブレイジングトルネード)
挑戦者組
楠梢&○芹沢すずな
※王者組が防衛に失敗。楠梢&芹沢すずなが5代目王者に
好調を維持するディアナ・アームストロングと渡辺智美。この二人のタッグは、チームワークこそ今ひとつだが個々の力による強さが光る。
先月はNANAと組んでの奪取に失敗した楠梢、この日は芹沢すずなとのタッグでリベンジを狙う。
お互いがうまくフォローし合うチーム・ドラゴネット。特に芹沢すずなはそのスピードを活かしてリング内外でよく動く。
楠梢がディアナ・アームストロングのリバース・ゴリースペシャル・ボムやフィッシャーマンバスターに耐えている間に芹沢すずなが場外戦でラ・ケブラーダなどを使って渡辺智美をKO。
すぐに楠梢と替わると旋風脚からスワンダイブ式シューティングスタープレスの大技で勝利を決めた。
チーム・ドラゴネット、やはりタッグ戦強し!
第5試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○松井香織(1勝)
(14分09秒、片エビ固め:チョークスラム)
×ザ・ニンジャ(2敗)
ザ・ニンジャ、積極的にニールキックを繰り出して松井香織の狙いを絞らせない。
ルチャ式のヘッドシザースなどの幻惑攻撃が功を奏し、ペースを握る。
それでも松井香織、久々のポイズンブレス(毒霧)を吹きかけ動きをを止めてから反撃開始。
DDT、ドラゴンスープレックスなどで叩き付け、最後はチョークスラム!
松井香織「(ポイズンブレスは)使ったって言うより、使わされた感じかな。今日は結構いい動きしてたよ、アイツ」
9月9日 熊本県熊本市パチンコ店駐車場特設会場
日海
第1試合20分1本勝負
×須崎遥子
(7分19秒、腕ひしぎ逆十字)
○黄香坂春美
須崎遥子がアイアンクローにとらえようとのばした手をつかむと、一本背負いからの腕ひしぎと言う流れで黄香坂春美が勝利。
第2試合30分1本勝負
×殺
(13分21秒、上四方固め:鳳仙花)
○ブリザードYuki
殺、スピードもパワーもブリザードYukiを凌駕していて、積極的に攻め込む。
だが、ブリザードYukiはブレンバスターで投げられるところをこらえて膝蹴りを見舞うと、強烈な連続一本背負いで叩き付けすぐさま上四方の形でフォール。
完全に押さえ込まれた殺、ピンフォール負け。
第3試合30分1本勝負
×渡辺智美
(10分00秒、ムーンサルトプレス)
○リタ・モレナ
先月は渡辺智美の2戦2勝となったこのカード。それだけに気合いの入っていたリタ・モレナ。
渡辺智美の勢いにやや押されながらも効果的にメキシカンストレッチやドロップキックなどで流れを断つと、攻めが止まったところで反撃開始。
空中弾の連発で試合を決めた。
第4試合
相川ユリ&○菊池理宇
(10分06秒、ラ・マヒストラル)
×マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシーBLACK・RX
実力差を埋めるべく徹底したラフ攻撃をみせるSitto団。セコンドのMICOやジェラシーレディも加わっていく。
少し押していたSitto団だが、日海の若手たちがMICOらを止め、リング上は再び2対2に。
凶器を次々に繰り出す2号だが、それでもこの程度では菊池理宇には通用しない。
相川ユリとの好連携も飛び出し、結局難なく勝利。
第5試合
稲葉ましろ(DIA-JAPAN)&○豊多摩奈美
(12分48秒、J.O.スープレックスホールド)
望月登子&×ザ・ニンジャ
稲葉ましろと豊多摩奈美の鳥取タッグ対忍者マスターズ。
派手な展開となった空中戦で稲葉ましろが望月登子をましろスペシャル1号(トップロープにとんでからのムーンサルトアタック)でKOすると、最後は豊多摩奈美がザ・ニンジャを日本海式原爆固めでピンフォール。
忍者マスターズ、今月は未だに全敗。
第6試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
×ディアナ・アームストロング(1敗)
(15分29秒、スパイラル嫉妬ボム)
○マスクド・ジェラシー1号(1勝)
「いい気になっておるようだな、ディアナ・アームストロング!その鼻っ柱、我らがへし折ってくれる!」といきなりのアピールをする1号。
ディアナ・アームストロングは「ひがむなんてみっともないわよ」というが、1号は「ひがみではない!嫉妬だ!」と、なんだかよくわからない反論。
そのアピール通り激しい攻撃をみせる1号。拷問パイルドライバーにフライング嫉妬チョップ、そして初公開、嫉妬アロー(ランニングファルコンアロー)!
この猛攻にディアナ・アームストロングもデスバレーボム、テキサスドライバーと攻め込むがタフな1号は楽に受けきると必殺・スパイラル嫉妬ボム。
宣言通りにディアナ・アームストロングをたたきのめした。
マスクド・ジェラシー1号「うわはははは!みたか、これが嫉妬のパワー!君もSitto団に入らないか?(ニヤリ)」
9月11日 愛媛県テクスポート今治 PWP
第1試合20分1本勝負
○カーシャ・イワーノヴナ&ブラックブリザード(KIZUNA)
(8分42秒、片エビ固め:スイングDDT)
×さゆりん&マスクド・ジェラシースーパーMICO(DIA−JAPAN)
両新人ともに他団体のマスクウーマンと手を組んでの試合。
サブミッションを得意とする組とヒールと言う、分かりやすい構図。
はじめ意外と息の合うヒール組が優性に進めるが、喧嘩芸骨法を習得しているブラックブリザードに、ケンカ技主体のさゆりんが捕まる。
コーナーに押し込められるとカーシャ・イワーノヴナが替わって出てきてドロップキックの連発からスイングDDTを放りこんで押さえつけた。
第2試合20分1本勝負
○サイフィス真美
(12分26秒、片エビ固め:延髄斬り)
×稲葉ましろ(DIA−JAPAN)
両者とも飛び技が得意とあって、むしろその決着はサイフィス真美のキックと稲葉ましろの投げにゆだねられた。
芹沢じこみのスピーディな蹴り技を放って行くサイフィス真美。稲葉ましろもこれを何とかかいくぐってフロントスープレックスなどで放り投げる。
手数で勝ったサイフィス真美、フライングニールキックはかわされたもののローキックを見せておいてからの延髄斬りで勝利。
サイフィス真美「なかなかやるわねぇ。リタ選手といい、今回の稲葉選手といい、DIAも良い選手が多いよね」
第3試合日本海ジュニア挑戦者決定戦30分1本勝負
○ディアナ・アームストロング
(14分22秒、片エビ固め:デスバレーボム)
×相川ユリ
DIAリングで何度か対戦した結果、ディアナ・アームストロングが優性の組み合わせだけにここは勝っておきたい相川ユリ。
ディアナ・アームストロングも初のシングルタイトルに向けて勢いをつけたいところ。
相川ユリ、テクニカルなサブミッションや投げ技でディアナ・アームストロングのパワーとスピードを発揮させない。
強引にショートレンジラリアットやヒップアタックを出すも流れは引き寄せられない。
相川ユリ、満を時してのドラゴンスリーパーにとらえた。これは決まったかと思われたが、ディアナ・アームストロングこれを腕力で強引に振り解く。
ダブルハンマーを相川ユリの頭に叩きつけるとデスバレーボム!
ディアナ・アームストロング、そのまま片エビ固めで日本海ジュニアの挑戦権を勝ち取った。
ディアナ・アームストロング「パワーが足りなかったわね、ユリ!でも、ナイスファイトよ」
第4試合30分1本勝負
○楠梢&松井香織
(15分29秒、四の字固め)
×マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシーBLACK・RX
第5試合30分1本勝負
○菊池理宇
(9分46秒、裏マヒストラル)
×芹沢すずな
QOJでは実現しなかったジュニアの上位ランカー同士の一戦。
ベテランらしいお互いの動きをよく見た切りかえし合戦等で湧かせる。
芹沢すずなの旋風脚が菊地理宇を捕らえた時はそのまま一気に行くかと思われたが、ここのラッシュを耐え切った菊地理宇。
ドラゴンスープレックス狙いを変化技裏マヒストラルで丸め込んで勝利。
第6試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
△マスクド・ジェラシー1号(1勝1分)
(13分31秒、両者リングアウト)
△ザ・ニンジャ(2敗1分)
もちろん(?)総帥を援護するために乱入するSitto団の面々。
ザ・ニンジャには望月登子、殺が加勢してリングの内外で乱闘騒ぎ。
ここで無理やりマスクをかぶせられそうになって殺が逃げ出したり、RXと望月登子がライダーキック合戦をやったりと笑わせるシーンも。
最終的に両者リングアウトとなったが、内容はSitto団の一人勝ちか?
9月12日 香川県坂出市サティホール PWP
第1試合15分1本勝負
○さゆりん
(3分40秒、レフェリーストップ)
×里見恵理(信戦組)
正面からの殴り合いに持ちこんださゆりん。
里見恵理、距離を取って反撃を試みようとするが、なんとつけていたグローブを投げつけたさゆりん、そのままタコ殴りに。
姑息にもグローブをはめた手はパンチ、はめていない手は掌打と使い分ける。
このラッシュにレフェリーが試合を止めた。
第2試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(6分13秒、Sitto絡み)
○マスクド・ジェラシースーパーMICO(DIA−JAPAN)
積極的に動いていき、序盤のペースを握ったのはカーシャ・イワーノヴナ。
しかし、丸太を取り出したMICO、それを利用した極め技などで簡単に逆転。
拷問コブラツイストでギブアップを奪った。
ドラゴネット期待のルーキーも、MICOには通じず。
第3試合30分1本勝負
×相川ユリ&豊多摩奈美
(18分22秒、ムーンサルトプレス)
○リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
同期である相川ユリと豊多摩奈美が数年ぶりにタッグを組んだ。
対するはインディージュニアタッグ王者のリタ・モレナ&ディアナ・アームストロング組。
豊多摩奈美がリタ・モレナを、相川ユリがディアナ・アームストロング相手に有利に試合を進める。
しかし、連携の上手さで上を行くのはリタ&ディアナ組。
リング上が相川ユリとリタ・モレナになった時、ディアナ・アームストロングが回りこんで豊多摩奈美を場外に引っ張り込み、なんとテキサスドライバー!
ディアナ・アームストロングはリングに戻るとリタ・モレナと共に相川ユリに合体フィッシャーマンバスターを決め、再び豊多摩奈美の動きを封じる。
合体攻撃でやられた相川ユリ、そのままリタ・モレナに攻め立てられる。リタ・モレナ、そのまま空中弾で試合を決めた。
第4試合30分1本勝負
マスクド・ジェラシー2号&○マスクド・ジェラシーBLACK・RX
(9分20秒、スパイダーネスト)
×サイフィス真美&芹沢すずな
試合を優位に運んでいたドラゴネット組。
そこでいつもの通りSitto団の乱入。MICOやスーパーパイレーツ、ジェラシーレディに続き出てきたのは、見た事もない嫉妬マスクをかぶったレスラーが!(とはいってもデザインは変わらない)
多勢に無勢で芹沢すずなが場外乱闘に巻き込まれている間にRXのスパイダーネストがサイフィス真美を捕らえてサイフィス真美ギブアップ。
新たなマスクド・ジェラシーの姿は気がついたら消えていた。
RX「新しい仲間の名前は、スカイジェラシー。みんな、よろしくね」
サイフィス真美「う〜っ、いつもながらの乱入はたまらないよねぇ〜。でもスカイジェラシーって……まいっけど、なんだかね(苦笑)」
第5試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○松井香織(2勝)
(15分29秒、片エビ固め:天殺黒龍掌)
×マスクド・ジェラシー1号(1勝1敗1分)
前の試合に怒り心頭の松井香織、苛烈な攻撃で1号を攻め立てる。
流石の1号もこの勢いになすすべ無し。顎に強烈なアッパー掌底を叩きこんだ松井香織が勝利。
9月14日 岡山県井原市民体育館 PWP
第1試合15分1本勝負
×カーシャ・イワーノヴナ
(8分07秒、ダイビングボディプレス)
○さゆりん
カーシャ・イワーノヴナの関節技を警戒してロープの近くで打撃戦を展開するさゆりん。
これにはまってしまったカーシャ・イワーノヴナ。さいごはさゆりんのダイビングボディプレスで3カウント。
第2試合20分1本勝負
×セラフィム・レイ&永田佐和子
(11分26秒、片エビ固め:バックドロップ)
マスクド・ジェラシースーパーMICO&○ジェラシーレディ
日海の可愛い系担当(笑)のふたりをここぞとばかりにいじめるSitto団。もちろんセコンドも出てくる。
セラフィム・レイのレッグラリアット、永田佐和子もハンマーラリアットなどで反撃するが及ばず。
セラフィム・レイ「まあ、やられてお客さんが喜んでくれたからいいよ…」
第3試合
○望月登子
(12分10秒、KO:三角飛び延髄斬り)
×MACHIKO
水と油のこの二人、この日は開始前にまずMACHIKOが突っかかる。
これを予期していた望月登子、前蹴りで距離を取ると打撃戦をはじめる。
凶器を繰り出すMACHIKOがペースを握ったかに見えたが、望月登子はパワーボムで流れを変えると、延髄斬りを連発。
さいごは必殺の三角飛び延髄斬りでKO勝利。
第4試合30分1本勝負
稲葉ましろ(DIA−JAPAN)&×相川ユリ&菊地理宇
(14分04秒、ブレイジングトルネード)
楠梢&サイフィス真美&○芹沢すずな
相川ユリを潤滑剤に、中々のチームワークを見せる稲葉ましろ、菊地理宇。
しかし、タッグとなるとチーム・ドラゴネットはやはり強い。
楠梢が耐えてサイフィス真美や芹沢すずなが反撃するというパターンでまず稲葉ましろを行動不能にすると、3対2の状態で翻弄。
最後は芹沢すずなのスワンダイブ式シューティングスタープレスが相川ユリをとらえて試合終了。
芹沢すずな「私達の力は十分にお見せ出来たと思います」
サイフィス真美「Jr.の伝説である菊池選手と戦えた事が一番の成果かな。それにこんな機会じゃなきゃ、あんな豪華なチームと戦えないしね。とっても楽しめて良かったです、ハイ(にっこり)」
第5試合日本海ジュニアヘビー級タイトルマッチ60分1本勝負
王者
○渡辺智美
(14分48秒、ヘルスマッシャー)
挑戦者
×ディアナ・アームストロング
※第3代王者が7回目の防衛に成功
既に6回防衛をしている渡辺智美に、ぜひともシングルでの実績が欲しいディアナ・アームストロングが挑む。
気合いの入ったエルボーや膝蹴りなど、普段あまり多用しない技を見せる。
渡辺智美は弱点をつく攻め。脇固めやコブラツイストなどの密着戦で攻めたてる。
ディアナ・アームストロングのデスバレーボムをコブラクラッチで切り返した渡辺智美、スクリュードライバーを放つ。が、カウントは2.5。
反撃のディアナ・アームストロング、J.O.スープレックス、これは渡辺智美の足がロープにかかる!
お互い大技の連発をするが、テキサスドライバーを決めさせなかった渡辺智美、「殺し技」ヘルスマッシャーをクリーンヒットさせる!
この強烈な一撃で試合を決めた。
渡辺智美「今までで一番手ごわかったけど、でもこのベルトは私から離れたくなかったみたいね。さあて、次の挑戦者は誰かしらね。誰が来ようと、かえりうちよ!」
第6試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○豊多摩奈美(2勝)
(16分45秒、J.O.サイクロン)
×松井香織(2勝1敗)
双方とも小技から丁寧に入る立ちあがり。
グラウンドのテクニックで上を行く松井香織がなんどか技を極めるが豊多摩奈美の柔軟性の前には牽制程度にしかならない。
徐々に打撃を織り交ぜていく松井香織だが、豊多摩奈美のバネを活かした空中殺法も激しさを増していく。
松井香織、膝を中心に攻撃していくが豊多摩奈美はそれをあえて膝に負担がかかるスープレックスを多用していく。「そんな攻撃効かない」と言わんばかり。
最後は宝刀J.O.サイクロンでフィニッシュ。
9月15日 広島県広島県立総合体育館 PWP
第1試合15分1本勝負
×さゆりん
(8分34秒、逆エビ固め)
○柊美鈴
気合いの入った柊美鈴がエルボー連発でダウンを奪うと逆エビに固めてタップを奪った。
第2試合20分1本勝負
○楠梢
(8分17秒、片エビ固め:大車輪キック)
×MACHIKO
序盤、掌打の打ち合いや立ち関節の取り合いとなる。
手首を掴まれ、極められかけたMACHIKOがここで栓抜きを取り出して攻撃、DDTやフロントスープレックスを放つ。
次はリング下に用意してあった竹刀を持ち出すが、これは回避されて取り上げられる。
楠梢、スピニングレッグロックやドラゴンスクリューでMACHIKOの足を攻めたあと大車輪キックをクリーンヒットさせて勝利。
第3試合20分1本勝負
○マスクド・ジェラシーBLACK・RX
(15分51秒、ジャーマンスープレックスホールド)
×ブリザードYuki
正面から組みにいくブリザードYukiを目潰しでひるませ、その隙にサーフボードストレッチにとらえるRX。
その後もうまくメキシカンストレッチ中心に極め技を出し、翻弄するRX。
ローキックやエルボーバットで反撃するブリザードYukiだが、そうなるとRXはミサイルキックやフライングニールキック等、遠距離からの打撃で攻撃。
RX、15分ごろにスパイダージャーマン、そしてジャーマンスープレックスと連続攻撃でフィニッシュ。
第4試合30分1本勝負
ジェラシーレディ&×マスクド・ジェラシー1号
(9分23秒、片エビ固め:ディスカッター)
○サイフィス真美&芹沢すずな
ジェラシーレディを左右からのサンドイッチドロップキックでKOすると、動きのいいサイフィス真美が踵落しやフェイスクラッシャーで1号を攻め立てる。
1号も拷問コブラツイストやフライング嫉妬チョップと繰り出すが、うまく芹沢すずなが援護していく。
芹沢すずなが1号をおさえて、そこにサイフィス真美がレッグラリアットを叩きこんで試合を決めた。
サイフィス真美「コンビネーションが良い感じでかみ合った結果です……とっても嬉しいですぅ」
第5試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
×松井香織(2勝2敗)
(14分07秒、テキサスクローバーホールド)
○ディアナ・アームストロング(1勝1敗)
1敗同士の対戦となり、これで負けた方はタイトルマッチに大きく後退してしまう。
ディアナ・アームストロングのラリアットやショルダータックルなどの力技をいなし、膝十字や腕ひしぎを極めていく。
フィッシャーマンバスターからエルボードロップと反撃するディアナ・アームストロングだが、松井香織はさらにランニング掌底や旋風脚で攻撃と、ペースは松井香織。
しかし、10分ごろに放ったディアナ・アームストロングの低空ドロップキックから流れが変わる。
トランス・フォー・レッグロックやスピニングトゥーホールドで足を徹底的に攻めるディアナ・アームストロング。
最後はテキサスクローバーホールドで、松井香織からギブアップ勝ち。
9月16日 山口県海峡メッセ下関 日海
第1試合20分1本勝負
里見恵理(信戦組)&×須崎遥子
(12分27秒、裸絞め)
○黄香坂春美&久保渚
ほとんど基本技の応酬となった第1試合。
里見恵理の掌打が黄香坂春美、久保渚を押していき、須崎遥子のボディスラムが追い討ちをかける展開。
しかし、ラブレターショットを狙って背後を向けた里見恵理に素早く飛びついた黄香坂春美が裸絞めに捕らえて逆転勝利。
第2試合20分1本勝負
○雅&ブラックブリザード(KIZUNA)
(9分07秒、疾風車)
×永田佐和子&ブリザードYuki
先発の雅と永田佐和子が小技でのやり取り。組み伏せられかけた雅が手刀の連打で振り解いてブラックブリザードと交替する。
するとブリザードYukiが永田佐和子にタッチを要求。リング上は赤と黒のブリザードYukiの対決。
睨み合い、左回りに動きながら間合いを計る両者。
先に動いたのはブリザードYuki。一度体を浮かすようなそぶりから低く体を沈めて片足タックル―いや、足取り式の大内刈りでテイクダウン。
そのまま取った足をアキレス腱固めにかけようとするがブラックブリザードもすぐさま動いて回避、目まぐるしく動くグラウンド戦となる。
これを制してマウントを取りかけたブラックブリザードだったが、ブリザードYukiはなんとかこれを蹴り飛ばして距離を開け、立ちあがる。
思わず自分から寝技を終わらせてしまったブリザードYuki、やや呆然となる。
そのままペースを失ったブリザードYuki、攻め立てられる場面が目立つ。
永田佐和子のフォローで何とかピンチは脱出したものの、こんどは永田佐和子が雅のトリッキーな動きに捕まり、高速ローリングクラッチの餌食となってしまった。
ブリザードYuki 「佐和ちゃん、ごめんなさい…。今日の悔しさは、次に必ず晴らします!」
第3試合格闘技戦スタンディングルール3分3R
×三菱亜矢子
(判定:三菱ダウン1、フランケンダウン0)
○ゾフィ・フランケン
めずらしく格闘技戦が行われた。
さいきんはキックボクシングの興行に参加していた三菱亜矢子とゾフィ・フランケンが試合でぶつかるのは久しぶりの事。
ショートレンジのラッシュを狙うゾフィ・フランケン。それをギリギリでかわして細かい蹴りで押す三菱亜矢子。
お互いヒットはするものの、ダウンには至らないという展開だったが3Rの1分過ぎにゾフィ・フランケンのショートフックがクリーンヒット、これで三菱亜矢子ダウン。カウント5で立ったものの、時間切れとなり判定決着。
第4試合30分1本勝負
○リタ・モレナ
(14分22秒、ロメロスペシャル)
×渡辺智美
大きなルチャの動きに細かい打撃を織り交ぜるなどして試合ペースを握ったリタ・モレナ。
渡辺智美もキャノンボールバスターやムーンサルトプレスなど大技を繰り出すが、流れを変えるには至らない。
最後はメキシカンストレッチのフルコースをお見舞いしたリタ・モレナの勝利。
渡辺智美 「インサイドワークの差か…。踊るのは好きだけど、踊らされるのはまっぴら御免だわ、全く」
第5試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○豊多摩奈美(3勝)
(24分10秒、ロッキーフェイスボトム)
×ディアナ・アームストロング(1勝2敗)
珍しく序盤から落ちついた動きでいくディアナ・アームストロング、アームホイップやサーフボードストレッチなどパワーではなくテクニック重視で組みたてる。
豊多摩奈美はいつも通りの受けて反撃、のパターンで行く。
13分ごろに豊多摩奈美が先にしかけた。J.O.サイクロンやジャーマンスープレックスを放ち、カウント2.8まで追い詰める。
それでも粘ったディアナ・アームストロング。珍しくスリーパーホールドやスモールパッケージホールドなど小技で切りかえして行く。
そしてとうとうスパート。デスバレーボム、J.O.ボム、テキサスコンドルキック!カウントは…2.9!レフェリーに詰め寄るディアナ・アームストロング。しかし判定は覆らない!
これでやや焦りの見えたディアナ・アームストロング。逆に冷静に丸め込み技を連発した豊多摩奈美、ロッキーフェイスボトムにて3カウントを奪取。
9月18日 福岡県行橋市民体育館 日海
第1試合15分1本勝負
○黄香坂春美
(9分16分、体固め:肩車)
×里見恵理(信戦組)
里見恵理のパンチや肘に苦戦する黄香坂春美。打撃への対処が甘い黄香坂春美はこの流れを何とか変えようと肩口から体当たり。
もつれ合って転倒する両者。腕を取ろうとする里見恵理だが、黄香坂春美が上手く袈裟固めで動きを止め、絞め上げる。
この攻防で体力を消費した里見恵理、起き上がってから黄香坂春美の投げ技攻勢を止められず。
肩車から押さえこんだ黄香坂春美が勝利。
第2試合20分1本勝負
須崎遥子&○セラフィム・レイ
(12分02秒、片エビ固め:エンジェルスタンプ)
久保渚&×永田佐和子
久保渚からケラケラ笑いながら走って逃げたかと思うといきなり反転してドロップキックやエルボーを見舞うセラフィム・レイ。
永田佐和子も組みつこうとしたところをロザリオで放り投げたり、アンヘリートを極めてしまったりと好調。
須崎遥子が久保渚をベアハッグでとらえている間にセラフィム・レイが永田佐和子をエンジェルスタンプでしとめた。
セラフィム・レイ 「うんうん、なかなか好調だねっ。い〜かんじ!」
第3試合20分1本勝負
○ブリザードYuki
(13分13秒、片エビ固め:蓮華)
×ブラックブリザード(KIZUNA)
骨法の構えでスッと動くブラックブリザード。適度な間合いで掌打を出す。
そして蹴りを放つブラックブリザードだがブリザードYukiはその足に肘をぶつけて迎撃。動きが止まったところに双按(両手での掌打)を叩きこむ。
崩れ落ちるかと思ったブラックブリザードだが、水面蹴りで転倒させて距離を取る。
それからは打撃ではなくグラウンドで関節の取り合いとなる。
技をかけるチャンスが多かったのはブラックブリザードだが、柔軟性の高いブリザードYukiはこれをギリギリで回避していく。
組み合って一本背負いを狙ったブリザードYukiだが、上手く体重移動でこらえるブラックブリザード。ならばと小外刈りをかけるが、これも耐える。だが、次の瞬間、顎へ掌底を放ちながらの大外刈り、蓮華を放つ!
後頭部を強打したブラックブリザード、押さえ込まれても返す事が出来ず。
ブリザードYuki 「やはり簡単には勝たせてもらえませんけど、でも、負けるわけにも行きません。何度やっても、私が勝ちます!」
第4試合30分1本勝負
×リタ・モレナ
(9分40秒、片エビ固め:九龍城落地)
○望月登子
ゴング前、後ろを見せたリタ・モレナを奇襲した望月登子。
そのままキックの連打、パワーボムや高角度裏投げなど一気に攻め立てる。
この猛攻でふらふらになるリタ・モレナだが、場外に逃げて体勢を整えようとする。
さらに追いすがる望月登子をアームホイップやハンマースルーで迎撃してからリングに復帰。
なんとかペースを取り、ノーザンライトスープレックスやセントーンで攻撃するリタ・モレナだが、ムーンサルトプレスをしかけようとコーナーに上ったところを追いかけた望月登子が九龍城落地を決め、そのまま押さえこんで3カウント。
第5試合30分1本勝負
○渡辺智美
(15分23秒、コブラホールド)
×相川ユリ
ボディスラムやドロップキックといった基本技で進んで行った試合だが、途中から挑発合戦、アピール合戦となる。
相川ユリがキャメルクラッチの体勢から渡辺智美に変な顔攻撃をしかければ、渡辺智美もリバースインディアンデスロックの状態で体をくねらせるセクシーポーズからダンシングツリーをかける。
ドラゴンスリーパーを仕掛けようとした相川ユリの腕を力技ではずしてコブラホールドをかけた渡辺智美。
しばらく粘った相川ユリだが最後はギブアップ。
渡辺智美 「なかなかいい試合だったわよ、セ・ン・パ・イ♪」
第6試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
×ディアナ・アームストロング(1勝3敗)
(15分50秒、雪崩式フランケンシュタイナー)
○ザ・ニンジャ(1勝2敗1分)
パワーで押していたディアナ・アームストロングだが、ラリアットをアームホイップで返したあたりからザ・ニンジャペースに。
フライングニールキック、串刺しドロップキックから雪崩式フランケンシュタイナーで試合を決めた。
この結果を受け、翌日マスクド・ジェラシー1号が勝てば1号がタイトルマッチ、負ければ松井香織がタイトルマッチへ進出となる。
第7試合NWWA世界ジュニアヘビー級シングルタイトルマッチ
王者
○豊多摩奈美
(16分40秒、J.O.サイクロン)
挑戦者
×菊池理宇
※第3代王者が4回目の防衛に成功
新女の大先輩であり、ジュニアヘビーの権威を引き上げた大功労者、菊地理宇を迎え撃つ豊多摩奈美。
しっかりとリング中央で握手をかわしてからゴングを待つ。
ゴングがなった瞬間、両者とも駆け出してドロップキックを炸裂させる。菊地理宇はオーソドックスに、豊多摩奈美は正面飛びと形は違うがその高度は非常に高い。その二つのドロップキックが空中で相打ちとなる。
ジュニアらしい美麗な空中戦の展開の中、菊地理宇がメキシコじこみのストレッチを出して撹乱する。
柔らかい事では人後に落ちない豊多摩奈美、しかし流れを掴ませないこのインサイドワークはダメージ以上の効果を上げる。
菊地理宇は豊多摩奈美が掴みかかろうとするところにフランケンシュタイナーを放りこむ。クリーンヒットしたか、カウント2.5で返し立ちあがったあとも押される豊多摩奈美。
しかし、世界ベルトを持っているのは伊達ではなかった。再び放たれたフランケンシュタイナーを尻餅をつくような形のパワーボムで切り返すとJ.O.スープレックス連発で一気に攻め立てる。
菊地理宇もレッグラリアットを決めて押さえ込むが、これをカウント2でブリッジで返した豊多摩奈美、渾身のJ.O.サイクロンで試合を決めた。
菊地理宇、自ら豊多摩奈美の手を上げさせて勝利をたたえる。豊多摩奈美はその手をしっかりと握ると頭を下げ、「ありがとうございました」と言うとベルトを巻いてもう一度勝利をアピールした。
9月19日 長崎県ncc&スタジオ 日海
第1試合15分1本勝負
○黄香坂春美
(7分01秒、片エビ固め:柔道式裏投げ)
×雅
手刀、飛び蹴りなどの小技で押していた雅だが、一発の威力の大きい投げ技を持つ黄香坂春美が柔道技3連発で勝利を飾った。
第2試合20分1本勝負
須崎遥子&×久保渚
(12分45秒、ジャックナイフ固め:エンジェルスタンプ)
里見恵理(信戦組)&○セラフィム・レイ
新人とはいえ重量級の須崎遥子、久保渚のパワーに苦戦する里見恵理&セラフィム・レイ組。
しかし、先輩としての意地もあってか、久保渚の渚シャトル、須崎遥子のハイアングルボディスラムから押さえ込まれてもカウント2で返すセラフィム・レイ。
再び放たれた渚シャトルをアームホイップで切りかえし、倒れた久保渚を踏んづけながら(笑)コーナー登ってエンジェル・スタンプ!すぐさまジャックナイフで固めて3カウントを奪った。
第3試合15分1本勝負
×永田佐和子
(8分11秒、片エビ固め:竜巻蹴り)
○ブラック・ブリザード(KIZUNA)
銀メダルを取ったそのグラウンドさばきでブラックブリザードをすら翻弄する永田佐和子。
それでもブラックブリザードには打撃がある。掌打を中心に蹴りも織り交ぜて最後は竜巻蹴りでの勝利。
第4試合20分1本勝負
○渡辺智美
(10分18秒、スクリュードライバー)
×ブリザードYuki
ブリザードYukiの帰国直後に組まれたシングルでは脇固めで敗北喫した渡辺智美。
今回こそはそう簡単に勝ちを譲るわけにはいかない。
グラウンド戦では関節をとられそうになっても強引な動きも含めて振り解き逆にストレッチ技に捕らえ、バックドロップやキャノンボールバスターで攻撃を仕掛ける。
ブリザードYukiも負けっぱなしではいない。ローキック、一本背負いなどデビュー当時から得意としてきたわざで反撃。
だが、ジュニアチャンプは強かった。極めていたゴブラクラッチを離した直後、スクリュードライバーを炸裂させて3カウント。
第5試合WWPLシングル公式戦30分1本勝負
○豊多摩奈美(4勝)
(12分43秒、J.O.ドロップホールド)
×マスクド・ジェラシー1号(1勝2敗1分)
最早誰にも止められない?
セコンドの2号が乱入しても一人で二人を相手にして一歩も引かない豊多摩奈美。
2号をまずJ.O.スープレックスで片付けると1号をパイルドライバーからJ.O.ドロップで沈めた。
これでタイトルマッチは豊多摩vs松井となる事が決まった。
第6試合インディージュニアタッグタイトルマッチ60分1本勝負
王者
○リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング
(12分36秒、逆さ押さえこみ)
挑戦者
×望月登子&ザ・ニンジャ
乱れ飛ぶ忍者マスターズの空中キック。さしもの王者組もこの蹴りの嵐に苦戦する。
望月登子の裏投げや、ザ・ニンジャのメキシカンストレッチが絡みペースを握れない。
しかし、タッグタイトルを持っているのは伊達ではない。個々の力で押してくる挑戦者に対し、絶妙のコンビネーションを見せる。アイコンタクトだけで行われる意思疎通は完璧。
エプロンを経由してディアナ・アームストロングが待機中のザ・ニンジャを襲って断崖ブレンバスターで放り捨て、ロープに飛ぼうとした望月登子の足を捕まえる。
転倒したところにリタ・モレナのセントーンが飛ぶ。起きあがってすぐさまハイキックを出した望月登子。リタ・モレナはこれをしゃがんで避けるとあっという間に逆さ押さえこみ!
場外でディアナ・アームストロングがザ・ニンジャを牽制し、カットに入らせない。そしてリング上は、カウント3!
王者、苦戦したものの2度目の防衛を果たした。
リタ・モレナ 「ふう。今回もハードだったけど、このベルトは私とディアナのモノ。誰にも渡さないよ! ……え? 次の挑戦者? ん〜〜、次に防衛すれば3度めで宮本&天野の記録を抜けるから、確実に勝てる相手がいいかな。たとえば、神田と高村あたりとか(微笑)。どうかな? ディアナ」
ディアナ・アームストロング 「ナイスアイディアね、リタ。でも、それならこっちでやるよりは、あいつらが慣れてるはずのDIAのリングの方が、いいハンデになって丁度いいんじゃない?」
9月22日 鳥取県米子産業体育館 WWPL
第1試合20分1本勝負
△ブリザードYuki
(20分00秒、時間切れ引き分け)
△ブラックブリザード(KIZUNA)
いつもの通りまず掌打から攻めるブラックブリザード。ブリザードYuki、それを受けきるとランニングネックブリーカードロップ。するとブラックブリザードはジャンピングネックブリーカーをお返し。
その後、あえて受けてから反撃というプロレスの基本的な動きをみせるブリザードYuki。いつもはやや総合系の色が強い分新鮮である。
手数を出すブラックブリザードに押されるブリザードYukiだが、受け身をしっかりととってダメージを最小限に押さえると大外刈り、一本背負いでラッシュをかける。
しかし、こちらも粘りを見せたブラックブリザード、しっかり耐えきる。
小技で牽制する状態となってしまい、時間切れとなった。
第2試合
×ザ・ニンジャ
(10分06秒、ブランコ・トルネード・ラナ)
○稲葉ましろ(DIA−JAPAN)
鳥取市からも知人が応援に駆けつけていた稲葉ましろ、その応援を背に力闘。
ニンジャストレッチ、スワンダイブニールキックなどをくらっても立ち上がり、ましろスペシャル1号、場外へのましろスペシャル2号など、得意技を全開にして戦う。
そしてブランコ・トルネード・ラナによって格上のザ・ニンジャに完勝。
第3試合エキシビジョン10分1本勝負
×海原マリン
(10分10秒(?)、拷問コブラツイスト)
○マスクド・ジェラシー1号
休場していた海原マリンだが、エキシビジョンで1号と試合をする事に。
MICOやRX、ジェラシーレディなども当然加わって暴行に加わる。
吹っ切れた分けではないだろうが、それでも試合を盛り上げていく海原マリン。
試合終了のゴングがなったのに、1号が拷問コブラにとらえて海原マリンギブアップ、RXがゴングを叩いて何故か海原マリンの負けとなった。
1号「ええい!せっかくMICOが来ているというのに、何の盛り上がりも無いまま今月終わってしまったではないか!どう責任を取るつもりだ、太田垣!」
と何故か日海の太田垣社長にやつあたりする1号。
1号「MICOも、もっと積極的に嫉妬の炎を燃やさねばならぬのに、このマッチメイクでどうしろと言うのだ!全くどいつもこいつも!これも全部、アベックが、アイドルレスラーが悪いのだ!」
と叫んで出て言ってしまった。
第4試合30分1本勝負
×楠梢&サイフィス真美
(12分15秒、メディオ・カングレホ)
マスクド・ジェラシー2号&○スーパーパイレーツ
第5試合45分1本勝負
相川ユリ&○渡辺智美
(18分16秒、グラウンドコブラツイスト)
×シャドームーン&ブラックサン
先日渡辺智美相手に屈辱の敗北をしてしまった相川ユリだが、100倍にして返すと語った。
が、結局今日はタッグを組む事に(笑)。
マスクド・ジェラシーBLACKと共にあらわれた銀色の嫉妬マスク。しかし、どことなく纏っているオーラがSitto団のものとは違う。
BLACKがマイクを握る。
「我々はSitto団の中でも、嫉妬の炎ではなく体内にうめこまれた『嫉妬の石』による力を受けた、世紀王ブラックサンと創世王シャドームーン!我々に小細工はいらない!」
なんだかよく分からないが、とにかく試合開始である。
組み合った方が有利に運べるとみた新女先輩後輩タッグ。相川ユリがキャメルクラッチを決め、そこに渡辺智美が入ってその後ろに立ってアピールするなどの攻撃で意外と息を合わせる。
しかしシャドームーンとブラックサンも、スワンダイブダブルライダーキックなどの大技で見せ場をつくって一進一体。
シャドームーンの三角飛び延髄斬り、ブラックサンのジャーマンも切れ味鋭い。
だが、渡辺智美がとうとうシャドームーンをグラウンドコブラに絡めとって試合を決めた。
渡辺智美「シャドームーンねえ。まったく、あのヒーローマニアめ…」
第6試合45分1本勝負
菊地理宇&○芹沢すずな
(16分34秒、ドラゴンスープレックスホールド)
リタ・モレナ&×ディアナ・アームストロング
ますます安定感を増した感のあるリタ&ディアナ組と、菊地&芹沢のベテラン二人が対決。
派手な技を多数持っているにもかかわらず、スタンドプレイよりはタッグ戦が得意と言う芹沢すずな、菊地理宇ともしっかりと息を合わせる。
試合の把握、流れの掴み方で一歩遅れたディアナ・アームストロングはパワーを封じられる。
そして試合の決定打になったのは芹沢すずなのキック。そのスピードはいまだ衰えず。
背後をとってJ.O.スープレックスを狙ったディアナ・アームストロングの背後をさっと取り返し電光石火のドラゴンスープレックスで試合を決めた。
第7試合WWPLシングルタイトルマッチ60分1本勝負
×豊多摩奈美
(26分44秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)
○松井香織
※松井香織が第5代WWPLシングルタイトルを獲得
非常に気合いの入った、それでいて楽しそうな表情で入場して来た松井香織。
本部席の方に手を振ったり、ポイズンブレスのパフォーマンスを見せたりとノリノリ。
豊多摩奈美の華やかさが「これぞ女子プロレス」と言えるものならば、レスリングを基礎とした松井香織の動きは「まさにプロレスリング」。
二人の出し惜しみ無い好勝負が繰り広げられる。
松井香織はビクトル式膝十字、ドラゴンスクリューを使い豊多摩奈美の足を攻め、動きを鈍らせる作戦を取る。そこにアッパー掌底、ブラックドラゴンドライバーなどの破壊力抜群の技を極めていく。
豊多摩奈美も華麗な正面飛びミサイルキック、ムーンサルトプレスなどの空中弾、J.O.スープレックスやJ.O.ボムなどのJ.O.系の技を連発。
15分過ぎになんと豊多摩奈美のJ.O.サイクロン3連発が飛び出す。松井香織、これをしぶとくカウント2.8で耐える!
しかし反撃の垂直落下式ブラックドラゴンドライバーも逆にカウント2.5までしか奪えない。
20分を過ぎると双方フォール技を中心に出して行く。豊多摩奈美はローリングクラッチやビクトリースタードロップ(これは決まる前に弾かれた)、ローリングクレイドル。松井香織もドラゴンスープレックス、スクールボーイと押さえこむ。が、それでも決まらない。
26分を過ぎて、何度目かのドラゴンスープレックスを放つ松井香織。フォールされた豊多摩奈美が脱出しようとしたところをジャパニーズレッグロールクラッチでもう一度丸め込んだ。
この一瞬の丸め込みを豊多摩奈美、返せず。
試合終了後、マイクを握る松井香織。
松井香織「さすがに強かったよ、奈美。でもね、私は負けないわよ。…Sitto団、いるんでしょ?」
そう呼びかけるとどこからとも無くあらわれるSitto団withMICO。
松井香織「MICO、里見ちゃんが日海の太田垣社長と見合いして、それに嫉妬の炎が〜、ってネタをやりたかったんでしょ?でも、おあいにく様。あんたが嫉妬に燃える事はないよ。太田垣社長は、私がもらうから」
と、大胆告白!…告白?しかし、会場は騒然となる。慌てるSitto団。予想もしてなかったらしい。
1号「ええい、だからどうした!カップルが成立する限り、我等Sitto団に終わりは無い!なあ、MICOよ!」
MICO「……そうです! それじゃ里見ちゃんの気持ちはどうなるんですか!?」
2号「……ちょっとあんた、誰の味方?」
MICO「え……と、とにかく、松井さん! 里見ちゃんの純愛を弄ぶあなたは敵です!」
MICOの言葉を鼻で笑って流すと、さらに言葉を続ける。
松井香織「ゴメンね里見ちゃん、そういうことだから、あきらめてもらうわよ」
MICO「そうです、里見ちゃん、早くあきらめてください!」
2号「だからあんた、誰の味方?」
1号「ええい!カップル成立など認めるものか!それならば私が奪ってやる!」
2号「はい?何言ってるんですか、先輩!気は確かで?」
1号「むう、一人占めはいかんか?それならSitto団みんなの物ということでどうだ?」
2号「いや、そういうことが言いたいんじゃなくて…」
RX「まあ、楽しくはなりそうだね」
いきなり勃発する(のか?)太田垣社長争奪戦の気配!
いったい、どうなってしまうというのか!(ガチンコ!風のナレーション)