試合結果7月
7月7日 宮崎県都城市体育館 南海
第1試合15分1本勝負
○霜倉杏子
(10分00秒、ギブアップ:リストロック)
●黄香坂春美
柔道出身だが努めてプロレスらしい動きを見せようとする黄香坂春美。
しかし、霜倉杏子は自身の古流柔術の動きでカウンターの投げや関節技を使いいなしていく。
黄香坂春美のエルボーバットを捌いて肘打ち→小手返し→手首固めとつないで霜倉杏子がギブアップを奪った。
黄香坂春美はマイクを握ると、「そんな小手先のプロレスで勝って嬉しいの?…いや、あんたのはプロレスじゃない!」
これに対し霜倉杏子は「私は持つ技術で魅せる事がプロレスと考える。おぬしこそ、得意の柔道技を全力でかけてくればいいものを」と静かに返答して引き上げていった。
第2試合15分1本勝負
○柊美鈴
(9分36秒、片エビ固め:ランニングエルボー)
●永田佐和子
永田佐和子、序盤からグラウンド・投げでペースを握りノーブル・スカーレット(ナガタロック)やマジカルボムで何度も勝ったと思わせるシーンを展開する。
柊美鈴はそれでも根性で耐えぬき、渾身のランニングエルボーで強引に勝利をもぎ取った。
第3試合20分1本勝負
雅&○セラフィム・レイ
(10分25秒、ジャックナイフ固め:ダブルドロップキック)
●劉蘭花&カルラ石神井
若手のスピードファイターたちによる試合。次々に飛び出す空中殺法が観客の目を楽しませる。
雅のバク転で飛びつくヘッドシザースホイップ、劉蘭花のファイヤーバードスプラッシュ、セラフィム・レイのエンジェル・スタンプ、カルラ石神井のダイビングセントーンetc.
雅とセラフィム・レイがダブルドロップキックを劉蘭花に叩き込むと、セラフィム・レイがジャックナイフ固めに、雅がカルラ石神井を場外に叩き落として試合を決めた。
第4試合30分1本勝負
海原マリン&○サイフィス真美
(13分33秒、片エビ固め:アカシックバスター)
●華山麗子&石黒翔子
石黒翔子がリング内で戦う間場外から海原マリンの足をつかんだり、サイフィス真美に木刀で殴りかかったりと姑息に動く華山麗子。
そこで海原マリン・サイフィス真美は華山麗子が出てきた時に集中攻撃。
海原マリンが石黒翔子をフィッシュストレッチスリーパーで締め上げる間に、華山麗子にサイフィス真美のアカシックバスターがヒット。この一撃が試合を決めた。
サイフィス真美「(華山は)姑息なインサイドワークがうまくなったねぇ。でも、地力がないとタッグじゃ潰されるがオチになるから。ま、これから面白くなる選手だよね」
第5試合4WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●ケルビム伊藤&ダイナマ伊藤(1敗)
(16分09秒、片エビ固め:デスバレーボム)
リタ・モレナ(フリー)&○ディアナ・アームストロング(1勝)
WWPLでのリタ・モレナ&ディアナ・アームストロング組の試合は3〜4月に行われたDJタッグリーグ以来。
前インディーJrタッグ王者がWWPLタッグタイトル奪取に挑む。
ダイナマ伊藤のパワーにリタ・モレナが捕まりパイルドライバー、爆殺プレスと大技を受けるが、すかさずカットするディアナ・アームストロング。
ディアナ・アームストロングがダイナマ伊藤をパワー&テクニックで渡り合う間に回復したリタ・モレナがチェンジしたケルビム伊藤をベテランらしい試合運びで撹乱。
ロメロ・スペシャルも見せて試合をわかせる。
最後はディアナ・アームストロングに譲ったが、その上手さが光った。
7月8日 高知県須崎氏グリーンピア土佐横浪
南海
第1試合20分1本勝負
霜倉杏子&○雅
(8分36秒、エビ固め:疾風車)
さゆりん&●カルラ石神井
さゆりんのいつものケンカ殺法が霜倉杏子にいい様にあしらわれてしまう。
代わったカルラ石神井がボディアタック等で霜倉杏子を撃退するが、雅がこの日は好調でカルラ石神井をスピードで翻弄。
斬月、朧月などの手刀技や高速のローリングクラッチ(マットに叩きつける勢いを考えるとドライバー技といっても過言では無い)で着実にダメージを与える。
カルラ石神井もブレンバスターからのムーンサルトプレスを放つが、これを雅は膝を立てて迎撃。再びローリングクラッチドライバー?を決めてピンフォール。
雅は試合後に技名を聞かれ、「ローリングドライバーでいいんじゃ無い?あ、漢字のほうがいいかな。…疾風車(はやてぐるま)ってのはどう?」と答えていた。
第2試合15分1本勝負
●柊美鈴
(14分26秒、片エビ固め:エンジェル・スタンプ2)
○セラフィム・レイ
柊美鈴の突貫ファイトをセラフィム・レイがロザリオ(ヘッドシザースホイップの1種)やアンヘリート(リバースロメロスペシャルとも)等テクニカルにかわす。
それでも勢いに任せて攻めたてる柊美鈴、ツームストンパイルドライバーから抑え込むがこれはカウント2.8。
場外に逃げ出したセラフィム・レイに追い討ちとばかりにエルボー・スイシーダ。しかし、セラフィム・レイが崩れ落ちてしまったためその上を飛び越してしまって柵に激突。
これで流れが変わる。最後はセラフィム・レイがシューティングスター式のフットスタンプ、エンジェルスタンプ2で勝利を収めた。
第3試合20分1本勝負
華山麗子&●石黒翔子
(12分58秒、ローリングクレイドルホールド)
○楠梢&サイフィス真美
ブラックストーンジムVSチーム・ドラゴネットの勝負。
凶器攻撃に対して強い楠梢が椅子や木刀、レイピア等を取り上げてしまい、実力勝負を余儀なくされる。
それでも石黒翔子のスパイダージャーマンが楠梢に決まり、あわやというところに。
トドメにジャーマンスープレックスを狙った石黒翔子だが、楠梢が背後を取り返してローリングクレイドルホールド。これで抑えつけられた石黒翔子、カウント3までに振りほどくことができず。
サイフィス真美「こーちゃん(楠梢のこと)と組むと、対ヒールでは安心して戦えるねぇ(笑)。そろそろウェルター級の先のことを考えないと勿体無いよねぇ」
第4試合30分1本勝負
海原マリン&○NANA
(20分31秒、雪崩式腕ひしぎ逆十字)
●マスクド・ジェラシー2号&スーパーパイレーツ
Sitto団VSSitto団被害者同盟。
NANAは「コンバットウエイトレス」モードでの登場。
2号の凶器攻撃に対抗し、「認め反則技」のお盆攻撃を繰り出していく。
海原マリンもスーパーパイレーツに対しフィッシャーマンズバスターを連発。
最後はNANAの大技、雪崩式腕ひしぎが決まって被害者同盟の勝利。
第5試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
渡辺智美&○氷縞和泉(1勝)
(13分26秒、体固め:垂直落下式ブレンバスター)
●リタ・モレナ&ディアナ・アームストロング(1勝1敗)
リタ・モレナが序盤から氷縞和泉にサイドスープレックス、フィッシャーマンズスープレックスと投げ技を多用、ペースを握っているかに見えた。
しかし、今のリタ・モレナでは氷縞和泉の防御力を突破する事はつらかったか。
ディアナ・アームストロングが立てなおそうと奮闘するが、渡辺智美もパワーで押し返して一歩も引かず。
氷縞和泉の垂直落下式ブレンバスターがリタ・モレナにとどめを差した。
第6試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
殺&●ザ・ニンジャ(1敗)
(23分56秒、クレイジーダイナマイト)
ケルビム伊藤&○ダイナマ伊藤(1勝1敗)
忍者マスターズはケルビム伊藤にねらいを絞って攻勢をかける。
サンドイッチドロップキックや殺のクノイチボムにあわせてザ・ニンジャのダイビングニードロップ等、反撃の隙を与えない。
なんとか代わったケルビム伊藤。姉のダイナマ伊藤は妹の仇とばかりにパワー炸裂。
スプラッシュマウンテン、重いキック、太い腕から繰り出されるぶん殴りラリアットなどで蹴散らす。
忍者マスターズも遠距離からの飛び技で対処するが、暴走するダイナマ伊藤は止められない。
雪崩式のスプラッシュマウンテン、クレイジーダイナマイトでザ・ニンジャが沈んだ。
7月9日 鹿児島県串良平和アリーナ 南海
第1試合20分1本勝負
カルラ石神井&○華山麗子
(11分47秒、首固め)
永田佐和子&●水瀬沙夜
※華山麗子が試合中に膝を負傷。復帰まで1ヶ月以上かかる見込み。
水瀬沙夜と華山麗子がぶつかる時間の長かった試合。
バックドロップ合戦は多彩なバックドロップを放った水瀬沙夜が制すが、固めようとしたところを華山麗子の目潰しが炸裂。
そこから一気に逆転し、パイルドライバーからダイビングヘッドバットを狙うためコーナーへ。なんと、そこで華山麗子が足を滑らせて転落。
試合は何とか続け、再びバックドロップを狙う水瀬沙夜をスモールパッケージホールドで丸め込んだ華山麗子だったが、3カウントが入った直後膝を抑えてうずくまる。どうやら転落時に膝の靭帯を痛めたらしい。
第2試合30分1本勝負
○楠梢&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)
(12分26秒、レフェリーストップ:足四の字固め)
霜倉杏子&●柊美鈴
楠梢とターニャ・ミハイロフのサブミッションが南海の若手二人を攻める。
楠梢と霜倉杏子の対決は古武道対古流柔術とあって、渋い腕・手首の取り合いとなったがプロレスの上手い楠梢が逆水平チョップで崩す。
一方、ほとんどなすすべなくサブミッション地獄に陥り悲鳴を上げるがその根性でギブアップだけはしない。
とうとうレフェリーが試合を止めた。
第3試合30分1本勝負
●海原マリン
(12分33分、片エビ固め:ハイキック)
○望月登子
序盤からキックの連打で押す望月登子。
海原マリンがふらついたところを投げようとするが、ここで海原マリンに引き倒され、グラウンドで締め上げられる。
消耗した望月登子、しばらく海原マリンのフィッシャーマン系の技を立て続けに食らう事に。
それでも、望月登子には切れ味鋭いキックが健在。ハイキックがヒットすると海原マリンが崩れ落ちた。
第4試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
殺&○ザ・ニンジャ(1勝1敗)
(13分58秒、体固め:3連ムーンサルトプレス)
●マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシー1号(1敗)
なんだかやる気のなさそうな1号を必死になだめながら試合を進める2号の涙ぐましい努力も実らず。
途中で帰ってしまおうとする1号を引き戻すために疲れてしまった2号、忍者マスターズの空中殺法に対抗する事など出来ず。
殺が珍しくマイクを持ち、1号に「ふざけんな!アタイらをなめとんのか!?」というと、1号が「お前達には私に狙われる勝ちも無い。私はこの世の嫉妬に狂う者たちを救うのに忙しいので、さらば!」と去ってしまう。
殺が「アタイは、無視されるんが一番きにくわんねん!こうなったらこっち向かせたる!」と引き上げる1号2号を追うも、他のSitto団メンバーに取り押さえられてロープでぐるぐる巻きにされてしまった。
控え室の前で
1号「…あんなやつらに負けるとは。貴様に任せたのが間違いだったか?」
2号「そう思うなら闘ってくださいよ!」
1号「あいつら見ていて闘争心湧くか?」
2号「そりゃ、ザ・ニンジャはジュニアのライバルですし、殺は目つきがムカツクし…」
1号「私は闘志が湧かん」
2号「それでも一応客商売ですし…」
1号「あいつらを見ても、嫉妬のしの字も出てこぬ」
第5試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●渡辺智美&氷縞和泉(1勝1敗)
(15分15秒、片エビ固め:ウインドミルアッパー)
○ケルビム伊藤&ダイナマ伊藤(2勝1敗)
どうもタッグでの相性がこうなのか、渡辺智美がケルビム伊藤に攻めこまれるシーンが目立つ。
ダイナマ伊藤も氷縞和泉を正面から崩そうとせずに場外に放り出したりしてペースを放さない。
得意技で渡辺智美を沈めたケルビム伊藤、得意満面で勝利コールを受けた。
7月12日 広島県アステールプラザ PWP
第1試合20分1本勝負
さゆりん&●カルラ石神井
(12分52秒、リングアウト)
黄香坂春美&○セラフィム・レイ
※カルラ石神井が負傷。
今月は南海ついていない。
カルラ石神井、いい動きを見せセラフィム・レイと空中戦を繰り広げるが、セラフィム・レイのトペ・スイシーダで場外KOを食らったあと起きあがってこない。
頭部を強打したようで、病院に運ばれていった。
セラフィム・レイ「…無事かなあ、カルラさん…。あたしの技で怪我させちゃって…」
第2試合20分1本勝負
●カーシャ・イワーノヴナ&ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)&ターニャ・ミハイロフ(A☆F)
(12分09秒、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固め)
永田佐和子&ブリザードYuki&○NANA
サンボ3人娘対日本人チームという構成の試合は、予想通りグラウンド中心の試合になる。
カーシャ・イワーノヴナの飛び技、ソフィーヤ・ヴァーリィのスープレックス、永田佐和子のマジカルボム、ブリザードYukiの一本背負いなどが華を添えるかたちに。
ソフィーヤ・ヴァーリィがブリザードYukiを深追いしてしまい、チームワークが乱れるサンボ娘。
その間にNANAが後輩を容赦なく腕ひしぎで沈めた。
第3試合30分1本勝負
楠梢&○松井香織
(18分15秒、雪崩式ドラゴンスクリューからの膝十字)
●水瀬沙夜&氷縞和泉
このところヘビー級を強烈に意識し始めている水瀬沙夜、この日も氷縞和泉と組んでブラックドラゴンに挑む。
体格では見劣りしない水瀬沙夜は、その馬力を生かして滞空ブレンバスター、ジャンピングバックドロップ、そして13分ごろには雪崩式タイガースープレックスも見せる。
気合いの入り方を認めたか、松井香織も得意パターンでタップを奪った。
松井香織「なかなか楽しめるレベルにはなってきたかな?」
楠梢「そうですね、うちは追いつかれたような気、します」
松井香織「ま、まだBDDや天殺黒龍掌はもったいない感じかな。もうチョイだね」
第4試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
マスクド・ジェラシー2号&○マスクド・ジェラシー1号(1勝1敗)
(15分57秒、オクラホマスタンピート)
●ケルビム伊藤&ダイナマ伊藤(2勝2敗)
1号とダイナマ伊藤の迫力あるパワー対決が繰り広げられる。
2号が上手くケルビム伊藤を場外でいたぶるまに、スパイラルボムやスプラッシュマウンテンが飛び交う試合を1号が珍しく見せたオクラホマスタンピートで終わらせた。
第5試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
サイフィス真美&○芹沢すずな(1勝)
(23分19秒、レフェリーストップ:爆魔赤龍脚)
リタ・モレナ&●ディアナ・アームストロング(1勝2敗)
チーム・ドラゴネットは芹沢すずな、サイフィス真美のスピードコンビ。
ドラゴネットはタッグ戦でどんな組み合わせでも強いという証明になるか?
先発はリタ・モレナとサイフィス真美。ルチャ系の動きで戦端が開く。
はじめは元気の良さで押していたサイフィス真美、ドロップキックやディスカッターなどを決めてアピール。
しかし、リタ・モレナはベテランらしく試合の流れを良く見ており、丸め込み技から徐々にペースを取り返す。
そしてディアナ・アームストロングとのコンビネーションで完全に試合を支配。
この流れに芹沢すずなも捕まる。キックは出すもあとが続かず、ディアナ・アームストロングのデスバレーボム、リバースゴリースペシャルボムを浴びて大きなダメージを負う。
だが、芹沢すずなも隠し球を披露。ファイアブレス(火炎攻撃)をリタ・モレナに浴びせ掛けるとレッドドラゴンドライバーEXの一撃で一気に攻めこむと、替わって出て来たディアナ・アームストロングにフランケンシュタイナーで放り投げ、起きあがったところに爆魔赤龍脚!
崩れ落ちるディアナ・アームストロング。レフェリーが近付いて確かめ、ゴングを要求。この一撃で意識を刈り取ってしまった。
芹沢すずな「ちょっと強引になってしまいましたね。でも、それくらいしないと今日は勝てないと思ったものですから」
サイフィス真美「あぁ、疲れました。さすがに相手の老獪さには敵いませんが、持ち前の『疾さ』で凌げたのがなによりでした」
7月13日 岡山県倉敷スポーツセンター PWP
第1試合15分1本勝負
●さゆりん
(14分58秒、腕ひしぎ逆十字)
○黄香坂春美
さゆりんがケンカ殺法や意外に上手い基本技で試合の流れを引き寄せる。
それでも、打撃技をかいくぐって裏投げや腰投げで放り投げるうちに逆転していく黄香坂春美。
押され始めたさゆりん、なんとかねばって時間切れ引き分けに持ち込もうとするが一本背負いから腕ひしぎという、川部雪江が得意としていたパターンでギブアップを奪った。
黄香坂春美「確かに決めやすいかもね。教えてもらっておいてよかったわ」
さゆりん「あ〜、あと2秒だったんかいな〜!」
第2試合20分1本勝負
カーシャ・イワーノヴナ&●楠梢
(9分32秒、片エビ固め:ダブルアームフェイスバスター)
雅&○ジェシー・アームストロング
ジェシー・アームストロングのテキサスバックブリーカー(風車式で担ぎ上げるアルゼンチンバックブリーカー)やメキシカンSTFなど、ルチャを基本とした技が炸裂。
雅も上手くその流れにのって、カーシャ・イワーノヴナを闇燕(バク転で飛びつくヘッドシザースホイップ)、疾風車などで押しこむ。
とどめの技は、ジェシー・アームストロング得意のダブルアームフェイスバスター。
終始忍者マスターズ組が試合の流れを支配していた。
第3試合20分1本勝負
●ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
(10分49秒、レインボードラゴン)
○NANA
遠征最終月とあってか、シングル戦が多く組まれているソフィーヤ・ヴァーリィ、出来るだけ多く勝ち星を取りたいところである。
ひらめきで動いているようなNANAのサブミッションは相性が悪いと判断したか、ソフィーヤ・ヴァーリィはスープレックス中心に組みたてて流れをつかむ。
裏投げ、そしてチョークスラムなども見せるソフィーヤ・ヴァーリィに苦戦するNANA。
しかし、ノーザンライトスープレックスからドラゴンスープレックスなど、こちらもスープレックスで反撃。
とうとうレインボードラゴンに捕まったソフィーヤ・ヴァーリィ、善戦惜しくも敗北。
第4試合30分1本勝負
○松井香織
(13分02秒、ビクトル式膝十字)
●ソニア稲垣(A☆F)
まさに玄人好みの渋いレスリングが展開された。
テクニックだけならソニア稲垣が押しているようなシーンも多々見られ、ひょっとするかも、と思わせる。
が、そこはさすがにベテランの松井香織。細かい打撃などでペースを乱して行く。
軽い裏拳で一瞬ひるんだ隙を突かれたソニア稲垣。ビクトル式膝十字に沈む。
第5試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
渡辺智美&○氷縞和泉(2勝1敗)
(20分28秒、膝フォール:垂直落下式ブレンバスター)
●サイフィス真美&芹沢すずな(1勝1敗)
スピードに惑わされること無く冷静に対処した日海タッグが苦戦しながらも勝利。
これで全勝は消え、1敗が決勝へのボーダーラインとなるか?
氷縞和泉「私は一応ヘビー級ですから、少なくともサイフィス真美選手に翻弄されるわけには行きませんので(笑)」
サイフィス真美「散々でした〜っ。さすがは氷縞選手の『強さ』っていった感じでした〜……しんど(ぼそっ)」
第6試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
マスクド・ジェラシー2号&●マスクド・ジェラシー1号(1勝2敗)
(片エビ固め:テキサスドライバー)
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング(2勝2敗)
コンビネーション絶好調のリタ&ディアナ組。
ディアナ・アームストロングが2号をJ.O.サイクロンの体勢に担ぎ上げ、そこにリタ・モレナのミサイルキック!
なんと豊多摩&ディアナ組でしか見られなかった「J.O.タイフーン」を成功させて見せる。
1号相手にもパワー負けせずに戦ったディアナ・アームストロングが必殺のテキサスドライバーでフィニッシュ。
7月14日 香川県坂出市サティホール PWP
第1試合15分1本勝負
○さゆりん
(10分22秒、片エビ固め:通天閣落し)
●カーシャ・イワーノヴナ
さゆりんの反則に怒ったカーシャ・イワーノヴナ、関節技をコマンドサンボチックな危険なかけ方で反撃。
その痛さに逆切れしたさゆりんがさらに殴る蹴るの猛攻。
メリケンサックブローから通天閣落し(ダイビングエルボードロップ)でピンフォール。
第2試合20分1本勝負
○マスクド・ジェラシー1号
(11分8秒、スパイラル嫉妬ボム)
●NANA
もちろんこの対戦ならば、コンバットウエイトレスモードのNANA。
これでSitto団が出てこないわけは無い。2号、RXも乱入していじめようと狙う。
そこに助けに入ったのはなんと殺。先日無視されたのがよほど腹に据えかねたのか、1号に攻撃をしかけるが、パイレーツに抑えこまれて場外での乱闘に。
いつもながらのしっちゃかめっちゃかの試合は、1号がスパイラル嫉妬ボムでNANAを沈めた。
マスクド・ジェラシー1号「殺がわたしと戦いたい?…明日のパイレーツ戦でもし勝てば、考えてやらんことも無い(ニヤリ)」
第3試合30分1本勝負
楠梢&○松井香織
(14分39秒、片エビ固め:垂直落下式ブラックドラゴンドライバー)
水瀬沙夜&●豊多摩奈美
水瀬沙夜は元気よく楠梢を放り投げてイニシアティブを取るが、松井香織のランニング掌底の一撃で動きを止められる。
さらにグラウンド戦をしかけてくる松井香織だが、何とかしのぐ水瀬沙夜。
後半は楠梢が上手く立ちまわって日海組を分断して試合に貢献、最後も松井香織が豊多摩奈美を押さえこむところをカットしようとする水瀬沙夜を封じ込めた。
第4試合ベストタッグ・オブ・JOタイトルマッチ60分1本勝負
王者組
●MACHIKO&石黒翔子
(15分25秒、ヘルスマッシャー)
挑戦者組
○渡辺智美&ディアナ・アームストロング
※王者組が2回目の防衛に失敗。渡辺&ディアナ組が第4代王者に
今日も炸裂、次々と凶器を取り出すMACHIKOマジックで渡辺智美が流血に追いこまれる。
調子にのるMACHIKO、その傷口に練りからしを刷り込むなど陰険攻撃が絶好調。
しかし、これに切れた渡辺智美、力任せのラリアットを叩きこむとDDT、スクリュードライバーなどで反撃。
ディアナ・アームストロングも石黒翔子にフランケンシュタイナーなどをしかけて優勢。
渡辺智美、危険な角度でマットに突き刺さる新技、ヘルスマッシャーで勝利を決めた。
渡辺智美「この私を怒らせるとどういう目に会うか、よ〜く分かったでしょう!この勢いで望月も地獄へ送ってあげる!」
第5試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
○サイフィス真美&芹沢すずな(2勝1敗)
(20分53秒、片エビ固め:乱舞の太刀)
ケルビム伊藤&●ダイナマ伊藤(2勝3敗)
まさに疾風!
サイフィス真美がメキシコじこみのスピードファイトで伊藤姉妹を手玉に取る。
ケルビム伊藤のパンチ、ダイナマ伊藤のキックをもらう場面もあったが、ドロップキックの連発、ディスカッター、ニールキックなどそれ以上に手数を多く繰り出していく。
芹沢すずなをもサポートに追いやる勢いのまま、ダイナマ伊藤にコンビネーションキックからとどめにシャイニングウイザードを放つ「乱舞の太刀」を決め、ピンフォール!
サイフィス真美、タッグとはいえダイナマ伊藤からの嬉しい勝利。
サイフィス真美「やりましたっ!(ぶいっ) (ダイナマ)伊藤さんの方からピンを取れたのがやっぱり嬉しいですねぇ。この調子で明日も頑張りますっ」
7月15日 大分県別府ビーコンプラザ PWP
第1試合
●さゆりん&久保渚
(8分19秒、ジャーマンスープレックスホールド)
カーシャ・イワーノヴナ&○ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
ラフ殺法を狙うがあっさりグラウンドに組み伏せられたさゆりん、そこから引き起こされてジャーマンでピン。
さゆりん「わるいなぁ、ナギー、せっかく組んでもろたのに」
久保渚「誰がナギーだ!」
さゆりん「また頼めんか?」
久保渚「そりゃかまわねえけど、マッチメイクの担当に言ってくれよ」
第2試合
ターニャ・ミハイロフ(A☆F)&○NANA
(9分42秒、ビクトル式腕ひしぎ)
●水瀬沙夜&渡辺智美
タッグ戦はあまり得意でない水瀬沙夜がつかまってしまう。
渡辺智美が救出に向かい、ターニャ・ミハイロフをラリアット、パワーボムと力ずくでねじ伏せる。
しかし、NANAの動きにペースを乱されてうまく流れを掴みきれない。
結局、最後には水瀬沙夜が分断作戦で孤立したところを極められてギブアップ。
第3試合
●スーパーパイレーツ
(10分39秒、サムライボム)
○殺
名前のごとく、殺気を撒き散らしながらスーパーパイレーツをにらむ殺。
力任せにボム系の技を連発、最後も数歩走って勢いをつけてからのサムライボム(クノイチボム)でフィニッシュ。
殺「一度狙った獲物は逃がさない。それがアタイの信条や」
望月登子「あんまりあんなのにかかわんない方がいいよ」
殺「結果が出んで気がたっとるところに神経逆なでしおったあいつが悪いわ」
第4試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●サイフィス真美&芹沢すずな(2勝2敗)
(11分11秒、踏みつけフォール:拷問パイルドライバー)
マスクド・ジェラシー2号&○マスクド・ジェラシー1号(2勝2敗)
両チームとも開始直後からハイスパートバトルを展開する。
ドラゴネットが試合の流れを掴み、二人で息の合ったキック連打などで押し始める。
しかし、試合権利を握っていた1号はそのタフネスぶりを発揮して3カウントを取らせない。
まずは疲れの見えた芹沢すずなを拷問コブラ、ジャンピング嫉妬プレス等でおいはらう。そしてサイフィス真美にスパイラル嫉妬ボム、ここでフォールせずにさらに拷問パイルドライバーでとどめを刺した。
マスクド・ジェラシー1号「くくく、まだまだよのう!」
マスクド・ジェラシー2号「ホントですね、先輩。あ、殺はどうされます?」
マスクド・ジェラシー1号「RXにシングルで勝てば相手してやらんことも無いかもなあ(笑)」
マスクド・ジェラシー2号「あ、ひどーい(笑)」
サイフィス真美「うぅっ、さすがは『嫉妬の総帥』、簡単にはやらせてくれませんでした〜。あのタフさには参りましたよ(苦笑)」
第5試合日本海無差別級タイトルマッチ60分1本勝負
王者
○氷縞和泉
(20分34秒、体固め:デス・サイズNo.1)
挑戦者
●松井香織
※王者が2度目の防衛に成功。
上り調子の松井香織、復帰後初のシングルタイトル奪取なるか。
氷縞和泉が打撃で攻め、それを耐えた松井香織がグラウンドに、という展開ですすむ。
松井香織のブラックドラゴンドライバー、風車式ストマッククラッシュが決まるが、カバーされてもカウントが入る前に起きあがった氷縞和泉がミドル、ハイのコンビネーションキックから最近多用する垂直落下式ブレンバスター!しかし、押さえ込まれてもカウント2でおきあがる松井香織!
ふらふらと立ちあがった松井香織に首を刈り取るデス・サイズが放たれる。これをぎりぎりでガードした松井香織がしゃがみこむ。そして伸び上がるようにして放つ天殺黒龍掌!…しかし、これを間一髪でかわす氷縞和泉が、再度のデス・サイズNo.1!
この1撃でブラックドラゴン、陥落。
氷縞和泉「このベルト、そう簡単にはお譲り出来ませんよ」
7月18日 兵庫県豊岡市総合体育館 日海
第1試合15分1本勝負
○劉蘭花
(5分46秒、片エビ固め:グリフォンネイル)
●雅
両者がスピードファイトを展開する中、劉蘭花が新技のダブルニールキックで勝利。
第2試合15分1本勝負
○黄香坂春美
(9分04秒、片エビ固め:肩車)
●須崎遥子
須崎遥子の怪力に苦しめられた黄香坂春美だが、腰投げ、一本背負いなど投げ技を連発して、最後は肩車でとどめ。
黄香坂春美「パワー差はきついわね。でも、柔よく剛を制すの精神で頑張りました。…結構力任せの投げだったけど(笑)」
第3試合20分1本勝負
○ジェシー・アームストロング
(10分26秒、片エビ固め:スワンダイブ式ミサイルキック)
●永田佐和子
はじめから舐めてかかったところのあるジェシー・アームストロングはやや雑なパワー技で攻める。
そこを上手くテイクダウンして寝技に持ち込んだ永田佐和子がフェイスロック、腕ひしぎなどでエスケープを奪う。
なんとか耐えたジェシー・アームストロングはメキシコ流の空中殺法にチェンジ、強力なスワンダイブ式のミサイルキックを決めて逆転勝利。
第4試合30分1本勝負
久保渚&水瀬沙夜&○ブリザードYuki
(13分46秒、体固め:鳳仙花)
●セラフィム・レイ&木佐深月(A☆F)&ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
身長170オーバーの久保渚、水瀬沙夜、ブリザードYukiのトリオは見た目にも迫力がある。
キャリアで劣る久保渚もその二人に引っ張られていい動きを見せる。
青コーナー側は、意外にセラフィム・レイと木佐深月がいい連携を見せていく。
しかし、ソフィーヤ・ヴァーリィがブリザードYukiを狙って突出したところを水瀬沙夜に捕まり、場外に叩き出される。
その間にブリザードYukiが連続1本背負いでセラフィム・レイを沈めた。
セラフィム・レイ「あんなおっきい人たち相手に6人タッグで試合させるなんてひどいよね〜」
第5試合日本海ジュニアヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
○渡辺智美
(18分53秒、グラウンドコブラツイスト)
●望月登子
※渡辺智美が5度目の防衛に成功
眼光鋭く王者に挑む望月登子。序盤から蹴撃連打。
この勢いに押された渡辺智美が場外へ逃げ出したところをさらコーナーポストからの飛び蹴りを放ち攻め立てる。
髪を引っ張って場内を引きずり、肘を後頭部に叩きこむなど完全に流れを掴む望月登子。
しかし、連続防衛中の意地を見せた渡辺智美。スリーパーホールド、コブラツイストで徐々に望月登子のスタミナを奪う。
ダンシングツリーなどで見せ場も作り最後に脱出不能のグラウンドコブラツイストで辛くも防衛成功。
渡辺智美「やったわよ!これで先輩にいい形でバトンを渡せたわね!」
望月登子「…あと一歩だったのに…くそおおおおっ!」
第6試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●殺&ザ・ニンジャ(1勝2敗)
(15分16秒、片エビ固め:デスバレーボム)
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング(3勝2敗)
ルチャ・リブレ独特の間合いによる試合運びが見られた。
二人掛かりのストレッチ技等、普段のWWPLの試合ではあまり見られない動きに会場も湧く。
だが、最終的に試合を決めたのはディアナ・アームストロングのアメリカンパワー。
第7試合NWWA世界ジュニアヘビー級シングル選手権60分1本勝負
王者
○豊多摩奈美
(14分45秒、ジャーマンスープレックスホールド)
挑戦者
●ランサー天川
※豊多摩奈美が3度目の防衛に成功。
「井の中の蛙」「王者の自覚無し」…週刊エンジェルスに掲載されたランサー天川のインタビュー記事である。
このベルトの評価を上げるためにも奪取して見せるという気合い十分の表情でリングイン。
ランキング1位相手の防衛戦という、最も強い挑戦者を迎えても「自分らしくやるだけ」と、こちらは相変わらずのマイペースを貫く豊多摩奈美。だが、その眼光は鋭い。
開始直後からスピーディーで力強い動きを見せるランサー天川。
レッグラリアートやアストロシザースなどの得意技などで攻勢をかける。そして、5分ごろには早くもディ・ワルキューレ(STF)に捕らえて絞め上げる!
じりじりとロープに向かって這って行く豊多摩奈美だが、ランサー天川がさらに力を入れて絞めつけると、その動きも止まる。
5分かからずに敗れてしまうのか、と思われたが30秒以上も耐える。根負けしたのはランサー天川。
あきらめて豊多摩奈美を引き起こすが、豊多摩奈美、すぐにフロントスープレックスで放り投げると逆エビ固めで逆襲。
ランサー天川のSTK狙いを辛くもスモールパッケージホールドで回避すると、序盤のランサー天川の動きに対抗するかのように、ミサイルキックやムーンサルトプレスを放つ。
しかし、これで終わるランサー天川ではなかった。こちらも負けずに激しい攻撃を繰り返す。
試合を決めたのは豊多摩奈美。だが、それはJ.O.サイクロンでもJ.O.スープレックスでもなかった。「プロレスの芸術品」、その柔軟な体と強靭な足腰による、新人時代から定評のあったジャーマンスープレックス。美しい人間橋で3カウントを奪った。
豊多摩奈美「本当にがむしゃらでしたね。楽しかったです。…このベルトを持っていると、こんなに強いジュニア戦士と対戦できるんですね。
この楽しさを知ってしまったら、このベルトは簡単には手放せませんよ」
ランサー天川「うーん、最初から積極的に攻勢をかけてみたんですが、だめでしたね。自分でも解ってるんですよ、スタミナのなさが欠点だ
って。でもまあ、豊多摩奈美は簡単じゃないって事ですか? 1年前、いや、半年前なら楽勝だったと思いますよ。でも今の彼女は……ベ
ルトは選手を育てるって云うけれど、ジュニア王者の風格があると思います。再挑戦? うーん、もちろんそれはやってみたいですよ。この
借りは返したいし。でも、僕が再挑戦するまで2人ぐらいは挟まないといけないでしょう。それまで頑張って下さいと、取りあえずエールを送
っておきます。そうそう、A☆Fの梓実さくらにも言っておいて下さいよ。僕がチャンピオンになったら挑戦、なんて『レニVSアイリス』みたい
な筋書き通りのドラマにそうそうなるものじゃあないって、ね」
7月19日 島根県鹿島町総合体育館 日海
第1試合15分1本勝負
○劉蘭花
(8分40秒、ファイヤーバードスプラッシュ)
●雅
かつては、第1試合といえばつたないながらも気合いでぶつかる新人達が勤めていた。
しかし、日海は第1試合から、いやむしろ第1試合こそ派手な飛び技が飛び交う状態。
その1番手はやはりこの劉蘭花。この日も派手な動きで動き回り、大技でフィニッシュ。
第2試合20分1本勝負
●黄香坂春美&久保渚
(16分26秒、ノーブルスカーレット)
須崎遥子&○永田佐和子
第1試合とは打って変わって組み技中心に試合が進む。
久保渚と須崎遥子の力比べ(須崎遥子の圧勝だったが)、永田佐和子と黄香坂春美のスープレックスvs柔道の投げ技対決等、各自の持ち味を発揮。
最後は永田佐和子がノーブルスカーレット(ナガタロック)で黄香坂晴美からギブアップを奪った。
第3試合20分1本勝負
水瀬沙夜&○ソニア稲垣(A☆F)
(12分27秒、チキンウイングアームロック)
●ジェシー・アームストロング&望月登子
忍者マスターズの動きにしっかりと対応したソニア稲垣が試合を決めた。
第4試合20分1本勝負
●ターニャ・ミハイロフ(A☆F)
(13分44秒、体固め:裏投げ)
○ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
日本遠征の最終月とあり、その修行の成果が試されるソフィーヤ・ヴァーリィ。
サンボからのプロレス転向という同じ経歴を持つターニャ・ミハイロフとのシングルマッチ。
ヨーロピアンタイプだけではなく、しっかりと日本のファンにもアピール出来るように心がけながらの動きを見せる事が出きるようになったソフィーヤ・ヴァーリィ、ターニャ・ミハイロフから豪快な裏投げでピンフォール!
第5試合日本海ウェルター級選手権試合30分1本勝負
王者
○ブリザードYuki
(9分46秒、岩根絞り)
挑戦者
●セラフィム・レイ
※ブリザードYukiが
「二人でタイトルマッチをやりたかったんだよ」と試合前に語っていたセラフィム・レイ。
デビューから何度も試合をして着た両者、お互い息のあった試合展開を見せる。
だが、今の実力差ははっきりと出てしまった。セラフィム・レイのエンジェルスタンプ、そしてエンジェルスタンプ2ndすら返したブリザードYuki、グラウンドの複合関節技で危なげなく防衛。
セラフィム・レイ 「…えへへ、歯が立たなかったよ…。悔しいなあ…」
第6試合45分1本勝負
○豊多摩奈美
(16分08秒、ビクトリースタードロップ)
●ディアナ・アームストロング
豊多摩奈美をリバースインディアンデスロックに捕らえたディアナ・アームストロングのセクシーポーズ等、両者の華やかさが見所だった試合。
フィニッシュは豊多摩奈美の雪崩式後方回転エビ固め、ビクトリースタードロップ。
第7試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
○渡辺智美&氷縞和泉(3勝1敗)
(15分32秒、片エビ固め:ラリアット)
●殺&ザ・ニンジャ(1勝3敗)
殺気剥き出しの忍者マスターズに気迫で押されていた日海コンビ。
しかし、氷縞和泉のハイキックがザ・ニンジャにヒットしてから流れが変わる。
渡辺智美が殺にラリアットをヒットさせて勝利。
7月20日 鳥取県パチンコ店駐車場特設会場
日海
第1試合20分1本勝負
黄香坂春美&○セラフィム・レイ&永田佐和子
(15分43秒、ジャックナイフ固め:レッグラリアット)
須崎遥子&久保渚&●高岡ユーリ
6人が入り乱れてのにぎやかな試合は、最長キャリアのセラフィム・レイが久々にプロレスをする高岡ユーリから3カウントを奪った。
第2試合20分1本勝負
○ブリザードYuki
(16分07秒、体固め:蓮華)
●ソフィーヤ・ヴァーリィ(EWA)
動きの速いグラウンドを主に試合が進む。
そのままグラウンドで勝負をかけたいブリザードYuki、そこから背後をとって投げていきたいソフィーヤ・ヴァーリィ。
勝機を見出したのは、ブリザードYukiの足払いを中心とした蹴り技。ソフィーヤ・ヴァーリィがやや防御体勢になったところをブリザードスープレックスにとらえ、カウント2.5を奪う。
投げられっぱなしでは終わらないと、ジャーマンスープレックスを放つソフィーヤ・ヴァーリィだが、ブリザードYukiもこれを返す。
膝蹴りで体勢を崩し、顎に掌底を叩きこみながらの大外刈りでブリザードYukiが勝利を飾った。
なかなか起きあがらないソフィーヤ・ヴァーリィに手を差し出すブリザードYuki。
が、ソフィーヤ・ヴァーリィはそれを拒否して自力で立ちあがる。「今日のところは負けを認める」。そう言い残すと引き上げて行った。
ブリザードYuki 「あの技は蓮華って呼んで下さい。ソーニャさんとやると、用意していた新技を出すタイミングがちょうど「今だっ!」ていうかんじで来てくれるので、初公開相手になってもらう事が多いですね(笑)」
第3試合30分1本勝負
雅&○望月登子
(9分06秒、膝フォール:延髄斬り)
●劉蘭花&ディアナ・アームストロング
忍者マスターズが劉蘭花にねらいを絞る。
ディアナ・アームストロングを出させないようにして次々と蹴り技を叩きこんで行く。
望月登子が危なげなく劉蘭花を沈めた。
第5試合30分1本勝負
○水瀬沙夜&豊多摩奈美
(23分23秒、ロコモーションタイガースープレックスホールド)
●ケルビム伊藤&ダイナマ伊藤
伊藤姉妹を次々とブレンバスター、バックドロップ、タイガースープレックスで投げていく水瀬沙夜。
ダイナマ伊藤を殺人バックドロップで投げきり、ケルビム伊藤を雪崩式のタイガースープレックスホイップ、『春雷』で痛めつけたあと、ロコモーションタイガーで勝利を奪った。
第6試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●渡辺智美&氷縞和泉(3勝2敗)
(18分36秒、スパイラル嫉妬ボム)
マスクド・ジェラシー2号&○マスクド・ジェラシー1号(3勝2敗)
よせばいいのにいつもより露出の高いリングコスチュームで(別の意味で)Sitto団を挑発する渡辺智美。
もちろんこれに乗るSitto団は集中攻撃。
なんと渡辺智美、パワーで1号と多少互角っぽく戦う渡辺智美だったが、やはり負けてしまった(笑)
第7試合WWPLタッグ公式戦45分1本勝負
●殺&ザ・ニンジャ(1勝4敗)
(20分59秒、片エビ固め:アカシックバスター)
○サイフィス真美&芹沢すずな(3勝2敗)
ザ・ニンジャを芹沢すずなが一蹴、試合のペースを握る。
殺が耐えていくが、サイフィス真美のアカシックバスターの前に沈んだ。
なんと4チームが3勝2敗で並んだため、翌日は急遽この4チームのトーナメントでタイトルを決定する事になった。
抽選の結果、予選はSitto団vs日海、ドラゴネットvsリタ&ディアナに決定。
サイフィス真美「あの(殺の)タフネスさ、さすがはヘビー級って感じですね。でも、こっちも負けてらんないのよねぇ〜。
4チームによる決勝トーナメント? 勿論、勝つ気でいますよ(にっこり)」
7月21日 鳥取県米子市民体育館 WWPL
第1試合WWPLタッグ決勝トーナメントA30分1本勝負
●マスクド・ジェラシー2号&マスクド・ジェラシー1号
(14分25秒、体固め:デス・サイズNo.2)
渡辺智美&○氷縞和泉
今回は割と本気でタイトル狙いに走ったSitto団。
しかし、これを氷縞和泉に蹴りの前にペースを握れない。
1号がなんとか渡辺智美を拷問コブラなどで追い詰めるも、勝利には結びつかなかった。
第2試合WWPLタッグ決勝トーナメントB30分1本勝負
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング
(14分23秒、片エビ固め:テキサスドライバー)
サイフィス真美&●芹沢すずな
昨日DIAのPPDトーナメントに出場したリタ・モレナは移動の事もあってやや精彩が無いが、それでも貫禄でサイフィス真美とは互角以上に試合を進めて見せる。
そしてそれを見て奮起したのはディアナ・アームストロング。
芹沢すずなのドラゴンスープレックス、サイフィス真美のディスカッターなどを受けてなおかつショートレンジのラリアット、ケンカキックなどで蹴散らすと、芹沢すずなにテキサスドライバー!
ディアナ・アームストロングがレッドドラゴンから文句の付けようの無い3カウント!
ディアナ・アームストロング「このままタイトルまで突っ走るわよ!」
芹沢すずな「今日のところは完敗ですね。アメリカンパワーにやられちゃいました」
第3試合30分1本勝負
ケルビム伊藤&●NANA
(10分19秒、ニンジャストレッチ)
望月登子&○ザ・ニンジャ
忍者マスターズが目まぐるしい動きで翻弄。
NANAがザ・ニンジャを関節技にとらえようとしたところを逆にメキシカンストレッチで絞めつけたザ・ニンジャの勝利。
第4試合30分1本勝負
○松井香織
(12分09秒、ビクトル式膝十字)
●ダイナマ伊藤
ダイナマ伊藤のパワーとキックの源である足を狙った松井香織。
序盤は効果があらわれず苦戦した松井香織。しかし、最後は足殺しが効を奏した。
第5試合30分1本勝負
海原マリン&○豊多摩奈美
(18分08秒、ムーンサルトプレス)
スーパーパイレーツ&●マスクド・ジェラシーBLACK・RX
強力な用心棒(笑)豊多摩奈美を助っ人にSitto団と戦う海原マリン。
苦戦しながらもフィッシャーマンズ系の技でSitto団相手に奮闘する海原マリン。
最後のとどめは豊多摩奈美に持っていかれたが、Sitto団に一矢報いた。
第6試合WWPLタッグタイトルマッチ60分1本勝負
渡辺智美&●氷縞和泉
(24分14秒、テキサスクローバーホールド)
リタ・モレナ&○ディアナ・アームストロング
そしてタイトルマッチ!
芹沢すずなを破った勢いのままリング上を縦横無尽に暴れまわるリタ&ディアナ!
ベテランらしいインサイドワークで試合の流れを作るリタ・モレナ、それに乗って渡辺智美にリバース・ゴリー・スペシャルボムやデスバレーボムを叩きこみ、氷縞和泉にテキサスドライバーを放つディアナ・アームストロング。
さすがに頑丈な氷縞和泉、これでも立ちあがってハイキックなどを繰り出す熱戦に。
最後はチームワークの差が出た。カットワーク、連携攻撃などでリズムを完全にモノにしたところでリタ・モレナが渡辺智美をロメロスペシャル、ディアナ・アームストロングが氷縞和泉をテキサスクローバーホールドで捕らえ、ギブアップを奪った。
リング上で抱き合うリタ・モレナとディアナ・アームストロング。やはりこの二人がインディーでトップクラスのタッグである事が証明された。