試合結果1月
1月28日
第1試合30分1本勝負
○ライザ・ゴルゴン
(12分15秒、パワースラム)
●松井香織
おたがいにパワーとテクニックを兼ね備えた両者。
玄人好みのグラウンド戦、ラリアットと掌底が飛び交う意地の張り合いなど第1試合とは思えないハイレベルなバトルが展開される。
試合の勝敗は、今月全体的にややツキのない松井がサブミッションをロープエスケープされたあと、強烈なライザの代名詞であるパワースラムで決着がついた。
第2試合30分1本勝負
望月登子、渡辺智美、●海原マリン
(18分3秒、踏み付けフォール:フライング嫉妬チョップ)
スーパーパイレーツ、マスクド・ジェラシーBLACK、○マスクド・ジェラシー1号
Sitto団に対してゴング前にしかけた日南連合チーム。
中でも望月、海原は特にSitto団は目の上のたんこぶとでも言うように敵視しているとあって、始めからヒートアップした乱戦が繰り広げられる。
場内あちらこちらを使ってのバトルは、やはりSitto団の集中攻撃を受けた海原がダメージが大きくなる。
そして、1号のフライング嫉妬チョップでダウンさせられた海原。1号は海原を踏みつけてカウントを要求。そのまま3カウント。
1号「わはははは!愉快よのう!」と勢いに乗るSitto団は暴れながら退場していった。
第3試合30分1本勝負
西日本ヤングスター選手権
●セラフィム・レイ
(9分33秒、片エビ固め:ダイビングヘッドバット)
○華山麗子
打点の高いドロップキック、スピーディなフライングメイヤーなどで攻め立てるレイ。
華山はグーパンチ、ヘッドバットをはじめとするラフ殺法で対抗。レイを流血させる。
流血のせいか、ロコモーションが2回しか出来なかったレイ。とどめがさせなかったところに華山のバックドロップからダイビングヘッドバットという得意パターンを出して勝利。
華山麗子「あの程度の相手では役者不足ですわね!コミッショナーももっと考えてくださらないと困りますわ!」
セラフィム・レイ「もう、正々堂々とやってくれないんだもん。勝てないよ…」
第4試合45分1本勝負
WWPLタッグ選手権
●ディアナ・アームストロング、豊多摩奈美
(32分12秒、クレイジーダイナマイト)
ケルビム伊藤、○ダイナマ伊藤
日海最強タッグ対、南海最強タッグ。南海タッグは先月ディアナに敗北しているだけに気合いが入った様子。
しぶとさを売りとしている豊多摩相手とあってか、いつものようなハイスパートではなくじっくりと攻め立てる。
20分ごろに日海組がスパート。2人そろってのJ.O.スープレックスや合体J.O.ボムなどを放っていく。が、伊藤姉妹は何とかこれを耐えきる。そしてケルビムのウインドミルアッパーで豊多摩を場外に追い払い、ディアナを集中攻撃。
ディアナもしぶとくまとめてボディアタックで倒すなど、豊多摩が戻るまで時間を稼ぐ。
ディアナがケルビムをJ.O.サイクロンの体勢で担ぐと、豊多摩がケルビムにトップロープからミサイルキック!そしてディアナはその勢いを利用してJ.O.サイクロン!強力な合体技J.O.タイフーン炸裂!
これを倒れこみながらカウント2.8でカットしたダイナマ。これで決められず、日海組は肩を落とす。
30分を過ぎ、ケルビムが場外で豊多摩を必死にはがいじめにしている間にダイナマ、ディアナにコーナー最上段からの脅威の必殺技クレイジーダイナマイト(ダイハード関西)を敢行!
ディアナ、さすがにこれは返せず。初代WWPL最高タッグの栄誉は伊藤姉妹となった。
ダイナマ伊藤「うおっしゃあ!見たか!これが私らの力だあ!」
ケルビム伊藤「…元気ねえ、姉さん…」
第5試合45分1本勝負
WWPLシングル選手権
○氷縞和泉
(23分51秒、KO:デス・サイズNo.1)
●芹沢すずな
シングルマッチでは初対戦となる両者。共にキックを得意とするこの対戦は、序盤まるで空手(氷縞)対テコンドー(芹沢)の試合かと思わせる打撃戦に。
そして先に膝をついたのは―氷縞。芹沢の強烈な旋風脚が側頭部にクリーンヒットしたのだ。
芹沢、それを引き起こしてバックドロップ、ドラゴンスープレックスと一気に攻め立てる。
芹沢の猛攻を受けながらも氷縞はなんとかサイドスープレックスや一本背負い等で反撃していく。
20分も過ぎたころ。コーナー最上段に登った芹沢は、そこから前方に1回転して氷縞に飛びつくと、そのまま丸めこむ。ウルトラC級の大技、ドラゴン・ラナ!しかし、氷縞これをカウント2.5で返す!
立ちあがった氷縞、振り向きざまに芹沢の首筋にデス・サイズNo.1を放つと、芹沢はマットに叩きつけられる。頭を強打した芹沢、そのまま起き上がることなくKOとなった。
勝った氷縞は大きくガッツポ−ズをしながら、歓声に応えていた。
氷縞和泉「フゥ…いや、効きました。少しだけ私の方が頑丈だったおかげで勝てましたけど、次にやったらどうなるか分かりませんね。今から楽しみで…恐ろしいです」
芹沢すずな「あれを受けてはいけないのは分かっていたんですけど、やっぱり受けてしまいました。もう少しで勝てるかなとも思ったんですけれどねえ。まあ、次頑張ります」
1月27日
第1試合15分1本勝負
●永田佐和子
(6分12秒、片エビ固め:フライングニールキック)
○劉蘭花
気合いの入っていた永田、序盤から積極的に組みついて投げ、及びそこからのグラウンドの攻防でスタミナの消耗を誘っていく。
このテクニックに苦戦した劉、苦し紛れに経絡打ちを放つとなんとこれがクリーンヒット。
自分でも驚いていた劉だが、気を取りなおして永田が立ち直る前にフライングニールキックをきれいに決める。
そして方エビで抑え込むと永田、返せず。あっさり勝った事に驚いていた劉だが、すぐに笑顔になるとリング上で軽業のパフォーマンス。愛想を振り撒いていた。
第2試合ハンディキャップマッチ15分1本勝負
○マスクド・ジェラシー1号
(11分41秒、スパイラル嫉妬ボム)
木佐深月(A☆F)、●高岡ユーリ
試合前、「5分で片付ける」と語っていた1号だが、苦戦を強いられた。
高岡が羽交い締めにしての木佐の回し蹴りの連打を受けるなど、攻められる1号。
そして、高岡が「MFボンバー、やっちまいな!」と1号を木佐のほうに放り投げると、木佐は「MFボンバー!」の掛け声と共に掌を突き出す。1号の大きな体が吹き飛ばされ、客席からも歓声が上がる。
だが、1号はこれでも起き上がると、木佐を場外に蹴落とし、高岡にスパイラル嫉妬ボム!
後頭部を強打した高岡は半失神状態で3カウントを聞いた。
1号は「わははははは!我は不死身なり!」と叫ぶと、去っていく(途中でこけかけていたので、ダメージは結構あったようだ)。
第3試合15分1本勝負
○水瀬沙夜
(12分55秒、体固め:紫電改)
●MACHIKO
序盤からいきなり場外戦を挑み、水瀬の額を割ったMACHIKO。それがきっかけか、水瀬がキレた。
容赦なく蹴り、エルボーを叩きこむと高速のブレンバスターやバックドロップで放り投げる。
MACHIKOはなんとか噛み付いて水瀬を振りほどくと裏拳を繰り出し、何とか打開を試みる。
中盤はややおとなしめの攻防だったが、最後に雪崩式合戦で紫電改(雪崩式ドラゴンスープレックスホイップ)を決めた水瀬の勝利。
第4試合20分1本勝負
ケルビム伊藤、○海原マリン
(6分51秒、フィッシュストレッチスリーパー)
●望月登子、渡辺智美
日海コンビはチームワークがちぐはぐで、全くいいところなし。
望月がケルビムのフライングショルダーで弾き飛ばされ、渡辺は海原の屈辱攻撃、顔面ウォッシュをうける。
結局望月がつかまると、海原に絞められて落ちてしまった。
渡辺「…このタッグはダメね。相性最悪よ」
第5試合30分1本勝負
ディアナ・アームストロング、○氷縞和泉
(18分43秒、体固め:地獄の断頭台)
ザ・ニンジャ、●豊多摩奈美
それぞれが持ち味を発揮したレベルの高い試合となった。
ディアナとザ・ニンジャの絡みはルチャ式の、豊多摩と氷縞はストロング、ディアナと豊多摩は華麗なビジュアルファイト…というように。
そして、その中でもとくに豊多摩と氷縞の動きが良く、技をいつも以上に見事に決めていく。
氷縞、豊多摩のJ.O.サイクロンに耐えきって地獄の断頭台で試合を決めた。
第6試合日本海無差別級選手権試合45分1本勝負
王者
○ファントム珠理(信戦組)
(26分29秒、ノーザンライトスープレックスホールド)
挑戦者
●松井香織
久々のシングルタイトル挑戦となる松井。キャリア、実績では格下の相手とあり、「負けるわけにはいかないね」と言っていた。しかし、調子の方は今一つ。ベテランらしい試合運びでカバーできるかどうかにかかっていた。
まずはドロップキック、ボディスラムといった基本技の応酬から始まる。
徐々にエンジンのかかってきたファントムの空中殺法が決まりだしたころ、松井はその動きを封じるために膝十字、ドラゴンスクリューなど足攻めを中心とした試合運びに。
それでも動きを鈍らせないファントム、10分過ぎにトップロープから1発目のファントムミサイル!松井を大きく弾き飛ばす。これはカウント2で返した松井。掌打でファントムの動きを止めると、お返しとばかりに旋風脚。側頭部への強烈な一撃!
2発目のファントムミサイルも耐えた松井はここぞとばかりに天殺黒龍掌でとどめを刺そうとするが、これはファントムの足がロープに届き、決められず。続けてチョークスラムにいこうとした松井だが、ファントムはスモールパッケージホールドで切り返す。この辺りから丸め込み合戦となり、松井のジャパニーズレッグロールクラッチでカウント2.8までいったが、試合は決まらない。
最後は組みついたところでファントムが放ったノーザンライトスープレックスで決着。
ファントム珠理、ブラックドラゴンを相手に見事に防衛をして見せた。
西町珠理「入院のブランクを取り戻そうと年明けからガンガン練習してましたし、もう絶好調!って感じです。福井出身として、日本海ベルトの防衛に成功できて、すごく嬉しいです。それに、松井選手は強敵でまともには勝てそうにないと思ってたんですけど、今回はウチの田中さんやWARSの小川先輩とのスパーリングで学んだことを生かせて、とってもいい試合になりました! 松井選手、ありがとうございました(ペコッ)! またお願いします! (独言)さて…気になるのは次の挑戦者ね…誰だろ?」
松井香織「…ノーコメント…」
1月24日
第1試合20分1本勝負
○楠梢、NANA
(11分51秒、片エビ固め:スピニングバックナックル)
●華山麗子、MACHIKO
終始反則攻撃を繰り返す華山、MACHIKOのヒールタッグ。
それに苦戦するNANAだったが楠が打撃中心で攻めていき、序盤の劣勢を跳ね返す。
バックを取った華山をエルボーを当てて振りほどくと、回転しながらの裏拳で葬り去った。
第2試合20分1本勝負
○スーパーパイレーツ
(17分48秒、逆エビ固め)
●海原マリン
序盤からいきなり他のSitto団メンバーが乱入し、海原を痛めつける。
孤軍奮闘むなしくぼろぼろにされる海原だがSitto団はなかなか止めを刺さずいたぶりつづける。
海原のセコンドについていた柊が救出に入ろうとするも一蹴されてしまう。
結局散々いたぶって、ようやく逆エビ固めでギブアップを奪ったパイレーツは楽しそうに海原を見下ろす。
肩を借りて立ちあがった海原は、マイクを握ると「Sitto団!これ以上いい気にならないでよ!あんた達に恨みがあるのは私だけじゃないんだから!被害に遭っている人達で対抗勢力を作ってやる!」と叫ぶように言ってマイクをSitto団に投げつける。
そのマイクをつかんで1号は「はっはっは。好きにするがいい。しかし、一番賢いのは我らの仲間になることだぞ。さあ、来れ嫉妬の海へ!」と余裕のコメントを残していった。
控え室に戻る途中、記者に対して「まず、善女の『かしまし軍団』の皆さんに協力していただけるように交渉してみます」とつかれた様子だったがしっかりとした口調で語っていた。
第3試合20分1本勝負
○豊多摩奈美
(7分32秒、J.O.ドロップホールド)
●ケルビム伊藤
先日TMLLヘビー級シングルベルトを戴冠し好調の豊多摩。この日はケルビムを寄せ付けず。
エルボー合戦で打ち勝った豊多摩、J.O.ドロップからそのままフォールして勝利。
第4試合 トルネードタッグマッチ 30分1本勝負
●マスクド・ジェラシー1号、ライザ・ゴルゴン
(22分51秒、チキンウイングドラゴンスリーパー)
ダイナマ伊藤、○松井香織
全員試合権利者のトルネードタッグマッチ。
ダイナマ伊藤の体重を生かした超獣パワーが炸裂した。
1号、ライザを次々とスプラッシュマウンテンでマットに叩きつけていく。
松井も合わせてパワー殺法、ブラックドラゴンドライバー(垂直落下式クロスアームDDT)を見せる。
窮地のSitto団はセコンドのパイレーツと2号を呼びこみ、合体パワーボムなどを放っていく。
しかし、それでも”暴発火薬庫”ダイナマ伊藤は止まらず。次々と場外へ放り出すと、その間に松井が1号を絞めて試合終了。
ダイナマ伊藤、終了後も興奮覚めやらぬ様子で咆哮していた。
第5試合 日本海ジュニアヘビー級選手権45分1本勝負
王者
●石黒翔子
(12分43秒、グラウンドコブラ)
挑戦者
○渡辺智美
王者は1回目の防衛に失敗。渡辺が第3代王者に
開始直後に渾身のランニングエルボーを放った石黒、そのまま渡辺をフォールに行く。
あわやのカウント2.5で返した渡辺、いきなり攻めこまれてピンチに陥る。
渡辺は石黒がストレッチを仕掛けに来たところを逆に極め技で切りかえしてなんとか流れを5分に引き戻していく。
そして12分過ぎ、渡辺はパワーボムで叩きつけようとしたがこれは石黒、上手くコルバタで切り返した。
そのまま極めに向かうが、これを再び切り返した渡辺、グラウンドのコブラツイストで締め上げていく。
しばらくは耐えていた石黒だが、結局ギブアップ。日本海ジュニアのベルトが再び日海に戻ってきた瞬間だった。
渡辺「絶対取り戻すってウチのみんなに約束してきちゃったから、負けなくてよかったわ〜。ま、私の実力があればこんなものよ(笑)」
1月20日
第1試合15分1本勝負
●セラフィム・レイ
(7分29秒、体固め:崩拳)
○藤崎未来(A☆F)
まず、レイが「地獄を見る前に帰ったら?」と挑発。それに対し藤崎、人差し指をちっちっちと振りながら「地獄はあたしの職場だぜ」とカッコつけてポーズを決める。
打撃で押す藤崎に対し、レイはレッグラリアットなどで反撃をしたが最後は崩拳をくらって崩れ落ちた。
第2試合15分1本勝負
木佐深月(A☆F)、○高岡ユーリ
(11分2秒、片エビ固め:MFボンバー)
劉蘭花、●永田佐和子
木佐、高岡のタッグが連携のよさでリードしていく。
永田も動きはいいのだが、タッグマッチは初めてとあって戸惑う場面も。
リング上で混戦となった10分過ぎ。高岡が劉のオーバーヘッドキックを耐えてDDTで場外に追い払うと、木佐が永田の胸部に掌打。なんと、これを受けた永田は後方に弾き飛ばされる。
木佐はこれを放った後座り込んでしまったが、試合権利のあった高岡が抑え込んだ。
「見たか!これが深月の必殺技、MFボンバーだ!」
「ちょっとユーリ、なによそのMFボンバーって」
「ミヅキ・ファイナル・ボンバーの略だよ。たった今オレが命名した。みんな!こいつがこれ使うときは一緒に「MFボンバー!」って声出してくれ!」
第3試合20分1本勝負
○芹沢すずな
(14分41秒、ドラゴンスープレックスホールド)
●ダイナマ伊藤
ダイナマ伊藤、芹沢のキックをガードしつつショルダータックルや逆水平チョップなど地味ながらも確実にスタミナを削っていく。
そしてラリアットで倒した芹沢を引き起こしてのネックハンギングツリー!芹沢の顔がゆがむ。芹沢、吊るされながらもがら空きとなっていたボディに蹴りを叩きこんで脱出するとエプロンに移動し、スワンダイブしてのニーパット!
久々に見せた爆魔赤龍脚が頭部に炸裂。膝をついたダイナマに髪をつかんでステップキック。そしてそのまま起こしてドラゴンスープレックス。
一気呵成に攻めきった芹沢、なんとか勝利を収めた。
第4試合20分1本勝負
楠梢、○氷縞和泉
(8分26秒、ブレンバスターホールド)
●渡辺智美、ザ・ニンジャ
楠が格上のザ・ニンジャ相手に健闘し、場外で四の字固めに捕らえる。
その間に最近好調の氷縞、デス・サイズNo.2(ランニングネックブリーカードロップ)から普段よりもやや急角度のブレンバスターホールドで試合を決めた
氷縞「月末のWWPLシングルも含めて、今月はこのまま全勝で行きますよ」
第5試合45分1本勝負
ベストタッグ・オブ・JOタイトルマッチ
タイトルホルダー
●NANA、松井香織
(23分33秒、J.O.サイクロン)
挑戦者
望月登子、○ディアナ・アームストロング
王者組は防衛に失敗。望月、ディアナが第2代ベストタッグホルダーに。
まずは望月とNANAがリングに入る。様子見で放った望月のミドルキックを捉えていきなり膝十字に入るNANA。なんとかロープに逃げた望月、余裕だった表情が険しくなる。
望月はやや動きにキレがなく松井の風車式ストマッククラッシュやNANAのノーザンライトスープレックスをまともに受けてしまい、しばらくディアナが孤軍奮闘する羽目に。
だが、ディアナはNANAに18番テキサスドライバーを叩きこんで松井と1対1に。
松井はチョークスラムやジャンピングニーパットでディアナを追い詰めていくが、復活した望月に後ろから襲われ、ディアナと望月のサンドイッチ延髄斬りをまともに被弾。掌打で2人と間合いを取るとNANAにタッチ。
NANAは関節を狙いたいところだったが、ディアナがドロップキックやフランケンシュタイナーで攻勢をかけたため防戦一方。
なんとかNANAもフロントフルネルソンに捉え、龍巻かフロントドラゴンかの2択攻撃を仕掛けようとするが、望月がカット。
ディアナが豊多摩直伝のJ.O.サイクロンを放って試合を決めた。
―――試合後のコメント―――
ディアナ「危なかった〜。ほんと、勝てて良かったわ」
望月「NANAは確かに前よりは強くなってたね。でも、だから何?って感じかな。まだまだ、私の相手じゃないね!」
ディアナ「日本海タイトル、今月は後トモミのジュニア戦があるからそれの励みになれば嬉しいわね」
望月「あ、でもジュニアベルトは将来的には私がもらいますから。渡辺さん、安心して負けていいですよ(笑)」
NANA「ごめんなさい…」
松井「いや、私こそ油断した。望月が思ったより早く回復したから…それが計算ミスだったかな。ま、次やったら勝てるよ。今日のところは個人の力でなんとかなったけど、タッグの完成度としてはたいしたことないからね」
NANA「私は、まずは望月を倒すことを目標にしたいと思います〜」
松井「ま、それもいいか。私も個人タイトルがんばってみるかな」
1月19日
第1試合15分1本勝負
○霜倉杏子
(8分52秒、体固め:エルボースマッシュ)
●劉蘭花
開始直後、前転で近付いた劉、間合いに入ると逆立ちをするように下から蹴り上げるという相変わらずのトリッキーな動きを見せる。
柔術使いの霜倉、この動きをなんとか見切ってしのいでいく。
おたがいスタミナが切れて動きが悪くなったころ、霜倉がなんとかエルボーの連打でダウンを奪うと四方固めのような形で抑え込んで3カウントを奪った。
第2試合、永田佐和子デビュー戦15分1本勝負
●永田佐和子
(12分46秒、垂直落下式リバースDDT)
○MACHIKO
昨年12月入団の新人の中でデビュー第1号となった永田佐和子。
日海のフロントは「実力的に見て判断した」と、ファンサービスや客寄せでデビューさせたわけではないことを強調していた。
入場テーマ曲『恋の法則』が館内に流れると、花道に登場してきた永田は観衆に手を振りながら存在をアピール。早くも館内から声援が飛んでいた。
「プロの厳しさを教えてやる」と試合前にコメントをしていた対戦相手のMACHIKOはリング上で首を掻き切るジェスチャーを見せる。
そして、セコンドの石黒にコスチュームやシューズの中から取り出した凶器を預ける。新人ごときには凶器は要らない、そういう宣言か。
開始直後、リング中央でがっちりと組み合う両者。まずはMACHIKOが高速のブレンバスターで永田を放り投げる。
そして極め技に移行しようとするが、さすがは銀メダリストか。さっと体をいれかえるとフェースロックに捕らえる。なんとか振りほどいたMACHIKOの顔は紅潮していた。
5分過ぎに場外乱闘に持ちこんだMACHIKOがペースを握る。椅子で殴り、鉄柱に叩きつけていく。
場内を引きずり回して体力を消耗させると、リングに戻ってキャメルクラッチにから変な顔攻撃。屈辱的な攻撃を加えていくMACHIKO。
そろそろ試合を決めようとMACHIKOがとくいのダブルリストアームソルトでホールドするが、これを永田、カウント2.5で返す。
さらにクロスアームスープレックスでフィニッシュを狙うがこれは2.8。驚くMACHIKOに、永田はバックドロップホールド!これはカウント2!
粘りを見せる永田に裏拳、そして垂直落下式のリバースDDTを放つと、これで3カウント。
MACHIKOは「所詮、新人なんてこの程度なんだよ!ちやほやされていい気になってんじゃないわよ!」と言い放つと、上機嫌で引き上げていった。
デビュー戦を白星で飾れなかった永田佐和子は、意外と元気で「ほほほ、あんなのでも一応先輩ですから、ここは立てて上げねば。
まあ、でも1度きりですわよ。もう2度と負けませんからね……まあ、ちょっと相手を研究不足でしたけれど」と記者団にうそぶいていた。
第3試合15分1本勝負
○望月登子
(4分36秒、片エビ固め:裏投げ)
●水瀬沙夜
ジュニアヘビーの望月と対戦ということになったウェルターの水瀬。
体格的には勝っているが、それでも望月の猛攻をしのぎきることは出来ず。
モンゴリアンチョップからの裏投げでとどめをさされた。
第4試合20分1本勝負
●海原マリン
(9分13秒、ドラゴンスープレックスホールド)
○芹沢すずな
ゴングの前に手を差し出した海原。やや警戒しつつ芹沢が握り返すと、一瞬の間を置いて普通に手を離す海原。
開始前から観客の雰囲気を自分に集めるこのあたりはさすがの海原だが…。
試合そのものは一方的な芹沢ペース。海原は見事なやられっぷりを見せて会場の声援をさらってしまう。
試合終了後も、同情の声援を受けて、手を振りながら控え室に消えていった。
芹沢「…えっと、私が勝ったんですよねえ?もう、悪者にされちゃいましたよ」
海原「どうせまともにやっても勝てませんからね。あれくらいは許してもらわないと(笑)」
第5試合20分1本勝負
○松井香織
(11分9秒、飛びつき膝十字)
●ディアナ・アームストロング
ディアナは積極的に組みつきに行くがその都度簡単に放り投げられてしまいそしてそのまま寝技で抑え込まれてしまう。
ならばとラリアットを叩きこむが、こらえきった松井が反撃ラリアット。思いきりリングに叩きつけられるディアナ。
なんとかブレイジングチョップで動きを止めてJ.O.ボムでカウント2.5のところまで反撃をした。
が、その反撃もここまで。最後は膝十字を極められてギブアップ。
第6試合30分1本勝負
渡辺智美、○氷縞和泉
(17分21秒、KO:デス・サイズNO.1)
●石黒翔子、マスクド・ジェラシー1号
勢いに乗るSitto団だが、氷縞には通用せず。
渡辺の好アシストを受けて優位に試合を運び、伝家の宝刀で石黒をしとめた。
しかし1号は「勝ってもとくにおいしい試合ではないからな。手を抜かせてもらったよ」と、余裕のコメント。
氷縞は、「私は1試合1試合大切にしているものですから」と、あまり相手にしていない様子だった。
1月15日
第1試合15分1本勝負
●霜倉杏子
(5分25秒、片エビ固め:コンビネーションキック)
○片岡望
まずは南海の若手両名による試合。
序盤は面白いように霜倉の投げ技が決まっていたが、攻めすぎてすぐにスタミナが尽きたようで、片岡に蹴りたおされてしまった。
第2試合15分1本勝負
●柊美鈴
(7分23秒、リングアウト)
○水瀬沙夜
元気よく水瀬に突っかかっていった柊。得意のエルボーで攻勢をかける。
それに対して水瀬はキック中心に返していく。
場外戦の中、一旦リングに戻った柊、場外の水瀬に思いきりエルボー・スイシーダで突っ込む。
が、これが避けられてしまって客席に飛びこむ事になり、椅子に埋もれたまま20カウントを聞いた。
第3試合20分1本勝負
華山麗子、○MACHIKO
(8分11秒、体固め:垂直落下式リバースDDT)
●カルラ石神井、NANA
華山、MACHIKOは共に石黒の門下生であるため、息のあったチームワークを見せる。
イメチェンをして好戦度20%増しになったNANAが奮闘するも、ラフ殺法につかまったカルラが仕留められた。
第4試合20分1本勝負
●海原マリン
(11分56秒、コブラツイスト)
○渡辺智美
序盤からハイスパートで攻める渡辺。2分ごろにいきなりパワーボムを見せる。
海原は間合いを計りながらフィッシャーマンズバスター等で反撃をしていく。
海原の雪崩式フィッシャーマンズバスターを耐えた渡辺がラリアットからコブラツイストとつないで勝利。
第5試合30分1本勝負
ケルビム伊藤、ダイナマ伊藤
(時間切れ引き分け)
望月登子、豊多摩奈美
新進気鋭のジュニア戦士、ケルビムと望月の絡みが会場を沸かせた。
望月は遠慮なくハイキック、延髄斬りを叩きこめば、ケルビムはトップロープからミサイルキックやニードロップなどの飛び技を見せる。
これにダイナマのパワー殺法、、豊多摩の強力な投げ技などが絡む。
最後はケルビムと望月はグロッキーとなってしまいリング上はダイナマと豊多摩の一騎打ち。これも決着はつかず、時間切れの引き分けとなった。
1月13日香川県丸亀総合スポーツセンター午後6時開始
第1試合15分1本勝負
●セラフィム・レイ
(8分30秒、片エビ固め:紫電改)
○水瀬沙夜
飛びまわるレイを捕まえた水瀬、何度かスープレックスを叩きこむと、グロッキーのレイをコーナー最上段からドラゴンスープレックスで放り投げ、そのままフォールした。
第2試合15分1本勝負
○海原マリン
(13分6秒、フィッシュストレッチスリーパー)
●望月登子
最近どんどんと実力をつけてきている望月。鋭い蹴り技で海原を追い詰めていく。
しかし、延髄蹴りの後にスリーパーを狙った望月だが海原がそれを切り返してフィッシュストレッチスリーパーに捕らえ、そのままギブアップを奪った。
海原「狙って?いえ、体が勝手に動いたんですよ。序盤からすでに記憶、ありませんもの(笑)」
第3試合20分1本勝負
○マスクド・ジェラシー1号
(5分41秒、拷問コブラツイスト)
●ケルビム伊藤
いつもよりやや露出度の高いコスチュームで入場してきたケルビム。「あなたにはこういうカッコ、似合わないわよネェ〜」と1号を挑発する。
試合は、怒りに燃えた1号のペースで進むが、それを耐えながらケルビムは色っぽい悲鳴を上げて1号をおちょくる。
拷問コブラツイストにやられたケルビムだったが、試合後も「もう、おばさんがむきになっちゃって」とコメント。控え室付近でそれを聞いた1号に襲われていた。
第4試合20分1本勝負
楠梢、○松井香織
(14分35秒、ビクトル式膝十字)
●マスクド・ジェラシー2号、ライザ・ゴルゴン
2人同時に風車式バックブリーカーを放ったり、楠が2号を松井に振って、松井がそれを掌打で吹き飛ばすなどドラゴネットが好連携を見せた。
ライザが2人まとめてのラリアットなどで戦況を打開しようとするが、つい場外で楠をいたぶる事に夢中になっている間に2号が膝を取られてギブアップ。
第5試合30分3本勝負
石黒翔子、スーパーパイレーツ
1本目:芹沢(5分41秒、片エビ固め:レッドドラゴンドライバー)パイレーツ
2本目:芹沢(12分3秒、ブレイジングトルネード)石黒
2−0でチーム・ドラゴネットの勝利
NANA、芹沢すずな
2本先取で行われたタッグマッチは、レッドドラゴン、芹沢の一人舞台となった。
先発は石黒と、昨日イメージチェンジをして驚かせたNANA。果敢に石黒に向かっていくが、ここはキャリアに勝る石黒がペースを握る。
そして芹沢を引っ張り出した石黒だったが、いきなり胸にキックを叩きこまれてロープまで後退。そこに助走をつけてのニールキックが決まり、石黒は逃げ出すようにパイレーツとタッチ。
鉄パイプを持ち出したパイレーツもつかまって強烈なレッドドラゴンドライバーでまず1ポイント。
そして、2本目で五分に戻したいSitto団だがそれもNANAのダイヤモンドカッター、芹沢の旋風脚を受けてしまい、最後は石黒が大技、ブレイジングトルネードによって3カウントを奪われた。
芹沢はマイクを取ると、「Sitto団はヘビーのお2人はそこそこやるようですが、ジュニアの方々はたいしたことありませんね」
石黒はそれに対し「そういうことをいうなら私の持ってる日本海ジュニアに挑戦してきたら?」
「いえ、その程度のベルトは挑戦するに値しません。それでは」と、芹沢は石黒は眼中にないという態度でリングを後にした。
1月12日広島県広島県立総合体育館小アリーナ午後6時開始
第1試合20分1本勝負
○高岡ユーリ、木佐深月(A☆F)
(8分37秒、片エビ固め:DDT)
●劉蘭花、セラフィム・レイ
素早いロープワークから飛び技を連発する劉蘭花とセラフィム・レイ。
はじめはこれに戸惑っていた高岡、木佐組だが息のあったフォローを見せて相手を分断。
木佐の回し蹴りでレイが場外にエスケープしている間に高岡が劉を捕まえてDDTでとどめをさした。
第2試合20分1本勝負
マスクド・ジェラシー2号、○スーパーパイレーツ
(12分30秒、片エビ固め:コルバタ)
●ケルビム伊藤、海原マリン
海原マリンが序盤からSitto団につかまりタコ殴りにされてしまう。
それでもしぶとく場外で2号にフィッシャーマンズDDTをかけるが、セコンドの1号につかまって会場の外に連れていかれてしまう。
孤軍奮闘のケルビム伊藤はパイレーツのコルバタに沈んだ。
第3試合日本海ウェルター級選手権30分1本勝負
王者
●楠梢
(11分51秒、龍巻)
挑戦者
○NANA
王者は2度目の防衛に失敗。NANAが第3代王者に。
入場のとき、NANAはいつもとは雰囲気が変わっていた。それは、コスチュームはいつものウエイトレス姿だが、頭のカチューシャがなかったからである。
そして、リング上で楠と向かい合い、コールを受けたその時。NANAはコスチュームを剥ぎ取る!するとその下には、胸に龍の刺繍、背中に「伏龍」と書いてある黒地のコスチューム。この姿に、会場は驚きの声に包まれる。
試合はまず関節の取りあいから始まった。NANAに一日の長があるのを熟知している楠は、途中で掌打、蹴りを織り交ぜていく。
先手を取ったのは楠。NANAを鍵固めに極める。
じっくりとした攻防の後、両者ともやや間合いを取って離れる。そして再び距離を詰めると、NANAがブレンバスターで放り投げる。しかしすぐさま起き上がった楠、早くもスピニングバックナックルを放ち、ダウンを奪う。
いつもよりやや殺気立った気配のあるNANAに対し、警戒しながら戦う楠。
そして8分過ぎ、バックを取ったNANAはいつものビクトル式腕ひしぎではなくなんとドラゴンスープレックスを放つ。そしてすぐに起き上がると楠を引き起こしフロントドラゴンスープレックス(フロントフルネルソンスープレックス)。
その後楠も風車式バックブリーカー、大車輪キックと攻め立ていき、互角の展開となる。
そして、2度目のドラゴンスープレックスが楠に決まり、その後再びフロントフルネルソンに捉える。重心を下げて投げられまいとするが、NANAはロックしたままビクトル投げで楠を引き倒し、仰向けの状態でフルネルソンロック!
楠は混乱状態でタップ(足で)した。
ゴングが鳴った瞬間力強く拳を突き上げたNANA。シングル初戴冠となった。
NANA「特訓の成果がでたと思います〜。はい、ここしばらく香織さんにしごかれました。(最後に極めた技は?)ああ、龍巻(たつまき)って名前をつけました〜。あと、ドラゴンスープレックス・フロントドラゴンスープレックスの連携は双龍って呼んで下さいねえ」
楠「…一応、特訓されていた事は知っていたのですが…あの技は初めてですね…。…完敗です…」
第4試合20分1本勝負
●石黒翔子
(12分56秒、KO:パンチ)
○氷縞和泉
正攻法では無理と判断したのか、石黒は場外に出たり攻撃すると見せかけて距離を取ったりと氷縞をじらす作戦にでた。
しかし、結局見せ場はロメロスペシャルに捕らえたところだけで、ブーイングを浴びながら殴られ、半失神状態で10カウント。
第5試合20分1本勝負
●松井香織
(19分39秒、体固め:ブーメランボディアタック)
○豊多摩奈美
6日にこのカードで負けを喫した松井。しかし、「まだ奈美ごときに越えられるわけにはいかないのよ」とアピール。自団体にカード決定権があるこの日にこのカードを組んだのはそのためだったようだ。
しかし、ここのところ対ヘビー級で絶好調の豊多摩。松井のサブミッションも打撃技も投げ技も、しっかりと受けきって強力なスープレックスを叩き込んでいく。
試合時間が2分を切って、松井の最も得意とする天殺黒龍掌が豊多摩に炸裂するが、フォールにいった松井には不運にも、豊多摩の脚がぎりぎりでロープに届いてしまった。
残り30秒、松井は豊多摩をコーナーに振るが、豊多摩はコーナーポストを蹴ってブーメランボディアタック!カウンターで食らってしまった松井、痛い2連敗。
第6試合30分1本勝負
●芹沢すずな
(10分2秒、エビ固め:スパイラル嫉妬ボム)
○マスクド・ジェラシー1号
西日本制覇を掲げたSitto団。その手始めに自団体の実権を握るためダブルドラゴンの片割れ、芹沢とのシングルマッチに挑む。
ゴング前の奇襲によってペースを握った1号。いきなりジャーマンスープレックス、パワースラムと攻め立てる。
いきなりフラフラになってしまう芹沢。なんとか5分過ぎに滞空式バックドロップを放つまで一方的に攻め立てられる。
7分ごろに場外戦に持ちこんだ1号。満を持しての嫉妬ファイヤー!なんとこれに対し、芹沢がファイアブレスで迎え撃つ。火炎攻撃の相打ち!
これにややひるんだ1号だが、潰されることを覚悟で大技を狙っていく。そしてとうとうスパイラル嫉妬ボムが決まってしまい、3カウント。
1号「うむ!次は松井だ!我らが覇道は始まったばかり!皆のもの、付いてくるがいい!」
1月6日島根県出雲ドーム2時開始
第1試合若手バトルロイヤル時間無制限
1位:片岡望
(11分56秒、体固め:延髄蹴り)
2位:セラフィム・レイ
華山麗子、カルラ石神井、霜倉杏子、柊美鈴、劉蘭花
WWPLの若手を集めてのバトルロイヤルは、まずカルラ石神井が劉蘭花にカンパーナをかけてギブアップを奪う。その横で華山麗子が柊美鈴にバックドロップを決める。
好調のカルラ石神井が続けて霜倉をムーンサルトで沈めるが、その直後セラフィム・レイのレッグラリアットがカルラ石神井を場外に弾き飛ばす。
残った片岡望とセラフィム・レイが2人がかりで華山麗子をフォールすると、1対1の戦いとなる。
最後は片岡の延髄蹴りが決まって、試合終了。
試合終了後もう一度全員がリング上でコールを受けた。
第2試合20分1本勝負
○水瀬沙夜
(11分15秒、片エビ固め:フルネルソンスープレックス)
●楠梢
ジョニー紫電のリングネームを本名に改めて日海に移籍をした水瀬沙夜。その緒戦の相手は日本海ウェルター級のタイトル保持者楠。
テクニックでいなす楠に、正面から力押しで挑む水瀬。
何度か関節を極められて苦境に陥ったが、強力なスープレックスを連発して勝利をもぎ取った。
第3試合20分1本勝負
●MACHIKO
(9分45秒、ノーザンライトスープレックスホールド)
○NANA
NANAはめずらしく関節技よりも投げ技を主体とした試合運びを見せ、MACHIKOを翻弄する。
投げ技対決で負けを喫したくはないところだったMACHIKOだが、雪崩式ダブルリストアームソルトをしかける前に潰されてしまい、直後のノーザンライトスープレックスで敗北。
第4試合30分1本勝負
●渡辺智美
(12分49秒、片エビ固め:スラッシュ・ファーント)
○石黒翔子
石黒の幻惑殺法をグラウンド戦に持ちこんで封じる渡辺。距離が取れないために苦戦する石黒。
しかし、ならばとメキシコじこみのストレッチ技で対抗し、徐々にペースをつかむ。
そして得意のスラッシュ・ファーント(スワンダイブ式ライダーキック)でとどめをさした。
第5試合30分1本勝負
望月登子、●ディアナ・アームストロング
(13分32秒、ウラカン・ラナ・インベルティダ)
○ケルビム伊藤、海原マリン
皆身の軽い選手の対戦のため、めまぐるしい空中戦が展開された。
いつも以上に張りきって動いていた望月だったが、このハイペースにスタミナをきらしてしまい、場外にエスケープ。
その間にケルビム伊藤がディアナを丸め込んだ。
第6試合30分1本勝負
○豊多摩奈美
(21分24秒、J.O.スープレックスホールド)
●松井香織
先月氷縞を破ったにもかかわらず、WWPLシングルへの挑戦をすることが出来ない豊多摩。その不満が勢いとなったか。
序盤はサブミッションによる松井のペース。しかし、これを要所でしのいでじわじわと反撃していく豊多摩。
中盤で正面飛びミサイルキックからペースをつかむと立体殺法で追い詰める。
松井の苦し紛れのランニング掌底をかわすと背後に回ってJ.O.スープレックスで3カウントを奪った。
第7試合
WWPLシングル第1挑戦者決定戦45分1本勝負
○芹沢すずな
(14分31秒、体固め:ブレイジングトルネード)
●マスクド・ジェラシー1号
最近大活躍(?)のSitto団。そのリーダーとしてはぜひとも勝っておきたい試合。
序盤からパワーにものをいわせて攻め立てる。早々と得意のスパイラル嫉妬ボムまで飛び出した。
これをぎりぎりカウント2.8で耐えた芹沢は蹴りを叩きこんで動きを止めるとドラゴンスープレックス、ブレイジングトルネードと叩きこみ、勝利をもぎ取った。
しかし、芹沢も1号の攻勢はかなり効いていたらしくふらふらと控え室に消えていった。
第8試合
WWPLシングル第2挑戦者決定戦45分1本勝負
○氷縞和泉
(22分42秒、体固め:デス・サイズNo.1)
●ダイナマ伊藤
まずはにらみ合いから力比べの体勢になった両者。伊藤が優勢となり氷縞をロープに押しこめる。その反動で氷縞を担ぎ上げると水車落しで叩きつける。
おたがい小技から中技の応酬であまりどちらかにペースがいくということのないまま20分をすぎる。
そこで満を持して伊藤がスプラッシュマウンテンをしかけるがこれをカウントが入る前におきあがった氷縞が、驚く伊藤にデス・サイズを叩きこんでそのままフォール。