道場興行情報
7月6日(日) | ||
○MARINA | 15分一本勝負 8分39秒、ダイビングヘッドバット |
西園寺京× |
西園寺にグラウンドで固められるMARINA。乱入による集団ストンピングなどを受けてしまい西園寺のペースとなる。だが、長宗我部がMARINAの頭に叩き付けたブルーボックスが砕けて呆然とするBコネ。 その隙にまりなすたなーからダイビングヘッドバットで西園寺をフォール。乱入しようとするBコネを、ZOOMと香取、鬼姫が入ってきて押さえつけて3カウント。 |
||
×キャノンボール焔 | 20分一本勝負 6分25秒、マッハパンチ2 |
オリビア○ |
「阪神絶好調!うちも絶好調や!アンバランスの片割れ!あんたの見せ場はないで!」というオリビアのアピールから始まった試合。二人の肘と拳が乱れ飛ぶ激しい展開の中、オリビアのマッハパンチ2が焔の顎を捕らえて試合が決まった。 オリビア「怪我ぁしたなかったらおとなしぃ家で寝とき」 キャノンボール焔「まだまだっ! 絶好調な相手だからこそ闘い甲斐があるんですよっ! 第一、その相手と闘う事で、見せ場が出来るんじゃあ無いですかっ!」 |
||
○清水楓 スペル・メイガス <ZOOM> |
ノータッチタッグマッチ20分一本勝負 10分35秒、Xファクター |
シオン 長宗我部美幸× |
長宗我部に突進した清水、ショルダースルーでトップロープ越しに場外へと放り出される。しかし場外に控えていた西園寺にそのまま飛びついてティヘラを決めて即座にリング復帰。 メイガスのメイガスボンバーとシオンの跳び蹴りが交互に放たれ、ダメージの大きくなった両者転がるように場外に。清水と長宗我部がチェンジすると、細かい動きの応酬。そして最後は清水がXファクターで長宗我部を沈めた。 スペル・メイガス「向こうが潰すつもりなら、こっちだってやってやりますよっ!あんな人の試合に乱入ばっかりしてる人たちには負けられないっ!Z・O・O・M、ZOOM!」 シオン 「清水は気に入らないわ。…潰す」 長宗我部美幸 「顔面を何度も叩き付けられたので鼻が引っ込んでしまいそうです。もし低くなったら歴史が変わっちゃいますので気をつけて欲しいです」 |
||
須崎遥子 ×青柳つかさ |
30分一本勝負 13分59秒、鬼風車 |
香取梢 鬼姫結梨花○ |
須崎の怪力が鬼姫を、青柳の蹴りが香取を攻める。須崎、青柳のダブルバックドロップで強烈にマットに叩き付けられた鬼姫が戦線離脱の中、香取が奮戦。須崎にスタナーを、青柳にローリングネックブリーカードロップを決めて戦線を維持。 復帰した鬼姫が青柳の蹴りをキャッチしてドラゴンスクリュー。そして担ぎ上げて鬼風車と繋ぎ勝利した。 鬼姫結梨花 「ふっふっふ、パワーは負けるかも知れないけど、スピードもテクニックもこちらが上だい!」 香取梢「いつまでもこんなところで、うろうろしてはいられませんから。結梨花の調子も上々みたいですし、来週はBコネなんかには絶対マネのできない最高の試合をして見せますのでよろしくお願いします」 青柳つかさ「正直ちょっと、今の道場の流れにはなんというかこう……ああ、上手く言えない、忘れて下さい」 |
||
○刹那 | 30分一本勝負 9分11秒、反則 |
華山麗子× |
ウェルター級シングルを獲得した刹那にBコネが徹底した乱入で試合をさせない。それでもボディスラムやラリアットで迎撃していた刹那の頑張りに観客は声援を送る。 ところが、レフリーの制止を無視した過度な乱入にとうとう華山に反則負け裁定。ブーイングを浴びて退場していくBコネに、刹那が叩き付けるようにマイクアピール。 刹那 「お前ら集団でかかってこないとまともに試合もできないのかよ!あたしの事がそんなに怖いのか!ぶっつぶしてやるからな!」 |
7月13日(日) | ||
○刹那 | 20分一本勝負 13分51秒、ダイビングギロチンドロップ |
西園寺京× |
Bコネのセコンド陣の介入を、まとめてラリアットではじき飛ばした刹那。パワーボムからのダイビングギロチンで勝利。 | ||
×羽鳥真澄(KIZUNA) 津上美紗(KIZUNA) |
ノータッチタッグマッチ20分一本勝負 12分6秒、Xファクター |
清水楓○ スペル・メイガス <ZOOM> |
キックボクシング出身の羽鳥、この試合がプロレスデビュー戦。キックボクシング用のグローブを装着したままという変わったスタイルでリングに上がってくる。 ゴング直後清水に突っ込んだ羽鳥は、いきなりパンチの連打を叩き込んでダウンを奪い客席に向かって両手を上げアピール。清水もすぐに起きあがると羽鳥をロープに振ってロープワークで幻惑し、ティヘラを決めてやり返す。 その後羽鳥はスピーディな展開にやや遅れながらもプロレスラーとしての動きでついていく。だが、初めての形式と言うこともあり徐々に押されはじめると、清水の顔面破壊技を連続で受けてしまい初勝利はならず。ZOOMは好調を印象づけた。 スペル・メイガス「うん、絶好調っ!この調子でガンガン行くよっ!・・・ただ、津上さんとはもうちょっと絡んでみたかったですね。面白そうな相手ですし。」 羽鳥真澄 「情けない試合ですみません! でも!! こんなモンじゃ潰れないぞ、あたしは!! ZOOMでも、Bコネでも、みんな殴り倒してやるから!!」 津上美紗 「先輩なのにフォローできなかったっす‥‥。でも、真澄ちゃんとのタッグはスタートしたばっかっすから、ガンバりまっす!! メイガスさんも、清水さんも、Bコネさんたちも次は『スク〜ルガ〜ル』で絶対丸め込むっすから!! 真澄ちゃん、いつものいくっすよ! せーの!! 『スク〜ルガ〜ル(右手の親指、小指を伸ばし残りの指を軽く握って、握った部分を額に当てて、その手を上に突き上げる)!!』 |
||
×白鳥由帆 オリビア |
30分一本勝負 16分37秒、スモールパッケージホールド |
キャノンボール焔 マンティス笹倉○ <アンバランス> |
アンバランスのコンビネーションを個人技で迎え撃つ白鳥とオリビア。しかし連携は上手く行かないためチャンスを作っていくのはアンバランス。白鳥が強引に笹倉を捕らえ、そこにオリビアのヤクザキックが放たれるが笹倉上手く避けて白鳥に誤爆。そのまま丸め込んで3カウント。 キャノンボール焔「・・・ぃよっし! 今回は体格にも、勢いにも位負けしなかった! この調子でガンガンいくぞぉ〜っ!!」 マンティス笹倉「まっ、タッグじゃけん勝ちば貰うたですなぁ〜。ばってん、連携も無うて勝てる程、甘か動きはぁしちょらんつもりでっせ、わたいらは。(苦笑)」 |
||
シオン ×長宗我部美幸 華山麗子 |
30分一本勝負 21分38秒、バックドロップ |
MARINA 須崎遥子 青柳つかさ○ |
青柳の蹴りが冴え、Bコネを容赦なく蹴り倒していく。華山が目つぶしから場外に引きずり込んで西園寺と共にいたぶりにかかるが、そこにMARINAがトペ・スイシーダで突進。まともに受けた西園寺はこれでダウン。これで楽になった青コーナー側、青柳と須崎が一気に攻め込む。 Bコネもレフリーのブラインドをついてのブルーボックス攻撃や、早いカットなどで試合を決めさせない。しかし最後は青柳が長宗我部をバックドロップで仕留めた。 青柳つかさ「Bコネ?問題外でしょ。試合で正面からガンガン来れない奴がどうして勝てるんです?そう言うことですよ、勝負事ってのは」 |
||
×香取梢 | JFシングル決定トーナメント出場権決定戦30分一本勝負 17分6秒、ムーンサルトプレス |
鬼姫結梨花○ |
基本の動きを確認するかのような展開がしばらく続く。5分過ぎ、鬼姫がスペースローリングエルボーからフェイスクラッシャーに繋ごうとしたとき香取の頭を掴もうとした手が空振り。これに鬼姫は「梢がちっちゃいから掴めなかったよー」と笑いを取る。ところがこれに切れた香取がエルボー連打で鬼姫を倒すとジャイアントスイングで振り回しはじめる。悲鳴を上げる鬼姫、放り出された後場外に逃げて香取の頭が冷えるのを待つ。 場外に逃げても椅子で殴られていた鬼姫だが、ペットボトルの水を口に含んで噴射し香取の視界を奪って逃走。これで香取も我に返り、鬼姫危機を脱する。 それまでのダメージの大きさから鬼姫が押される展開。鬼姫、香取の梢スタナーを受けてダウン。フォールは返したがすぐには起きあがれない。そこで香取は鬼姫を引きずり起こすと、コーナーに上ってディープ・インパクト発射のアピール。そして鬼姫に飛びつく香取。 ところが鬼姫、香取を受け止めると担ぎ直して体勢は崩れたが鬼風車で切り返すという大技。ふらつきながらもコーナーに上り、ムーンサルトプレスを決めて鬼姫が3カウント奪取。 試合後、リング下で試合を見守っていたZOOMの二人が、マイクを手にリング上へ。 スペル・メイガス「すごい試合だったね、結梨花ちゃん、この調子で、絶対JFも獲ってきてねっ!二人とも、いい物見せてくれてありがとうっ!」 そう言って結梨花と梢の手を高々と上げると、観客からも試合を終えた二人に再び拍手が送られる。その拍手が止むのを待って、さらにアピールを続けるメイガス。 スペル・メイガス「皆さんも知っての通り、今、寄ってたかって人の試合にちょっかい出して大きな顔している人達がこの2軍にも増えていますが・・・、あんなの絶対に認めません!結梨花ちゃん、梢ちゃん、楓ちゃん・・・ボク達で、正しいプロレスをお見せしていきますので、応援よろしくお願いしますっ!」 事実上のBコネへの宣戦布告に場内がざわめく。 スペル・メイガス「それでは締めとして、リーダーからボク達4人のユニット名と、今後の抱負をお願いしますっ!・・・結梨花ちゃん!」 そこまで言うと、マイクはメイガスから結梨花へ。 鬼姫結梨花 「疲れてるんだけどなー。えーっと、打ち合わせのあれでいいんだよね?勝っちゃったのでわたしがリーダーみたいです。えー、わたしたち4人で、『ローリング娘。』っていうユニットになりまーす。みんななにがしか回転する技を得意にしてるところが元ネタだったりします。通称「ロー娘。」ってことで、皆さんよろしくー」 |
7月20日(日) | ||
シオン | 20分一本勝負 時間切れ引き分け |
羽鳥真澄 |
キックvsテコンドー。ロープを背負った打撃戦は羽鳥に分があるとはいえ、プロレスラーとしての試合経験でカバーするシオンも粘る。押し続けていた羽鳥だが、2度目のダウンカウントを8で起きあがったシオンの目つきが変わる。殴られても蹴られても前に出て連続で跳び蹴りを放ち、さらにグラウンドに持ち込んで厳しく足を極めていく。 ダメージが大きいシオン、足を攻められ動きを制限させられた羽鳥共に決定打がなく時間切れ引き分け。 羽鳥真澄 「やるじゃん、あんた! 次はKOしてやるから! 絶対だ!!」 |
||
○白鳥由帆 | 20分一本勝負 5分14秒、モリガンズ・ボム |
MARINA× |
パワーの差を見せつけた白鳥。MARINAはまりなすたなーでの反撃が精一杯、5分強で白鳥が勝利。 | ||
○オリビア | 20分一本勝負 2分35秒、反則 |
香取梢× |
入場途中で香取を襲ったオリビア。怒った香取が椅子を振りかざし、ジャイアントスイングでオリビアを回していく。放り捨てたオリビアに対して更に椅子を再び拾い上げて暴行を加える香取の暴走ファイトを制止しようとした石黒レフリーを、なんと香取は振り回していた椅子で殴りつけてしまい香取が反則負けという自体に。 我に返った香取、後悔しきりといった表情で小走りに退場していった。 香取梢「今日は何も無いです。ごめんなさい……」 |
||
○津上美紗 | 20分一本勝負 7分46秒、スターダストプレス |
青柳つかさ× |
青柳の蹴りをかいくぐってドロップキックを連発してペースを掴んだ津上。青柳も津上のミサイルキックを跳び蹴りで叩き落とす見せ場を作るが、最後は津上のスターダストプレスが決まった。 津上美紗 「ここで、1番になるっすから!! どんどんいくっすよ!! それじゃ、いつもの『スク〜ルガ〜ル』!!」 青柳つかさ「やっぱり、外部から来てる選手は当たりが違いますね、今日はやってて勉強になりました。それに比べてうちの連中は…ああ、いえなんでもないですよ」 |
||
清水楓 ×スペル・メイガス 鬼姫結梨花 |
ノータッチタッグマッチ30分一本勝負 15分9秒、首4の字固め |
長宗我部美幸 西園寺京○ 華山麗子 |
ネックブリーカー、ネックロック、ブルーボックス攻撃とメイガスの首を中心に攻め立てたBコネ。ロー娘。、必死の反撃むなしくメイガスが首4の字にギブアップ。ますますBコネへの対抗心を燃やすロー娘。であった。 スペル・メイガス「完全に捕まっちゃいました・・・。けど、次はこうはいきませんから!こんなもんでいちいちへこんでなんかいられませんって!」 |
||
王者 ○刹那 |
WWPLウェルター級シングルタイトルマッチ30分一本勝負 13分35秒、ダイビングギロチンドロップ |
挑戦者 須崎遥子× |
貫禄の出てきた刹那。須崎の攻撃を正面から受け止め、反撃していく。パワーボム合戦を制した刹那、コーナートップからのギロチンドロップで防衛成功。 |
7月27日(日) | ||
MARINA ○白鳥由帆 |
ノータッチタッグマッチ20分一本勝負 10分20秒、ライジングスタースープレックス |
シオン× 長宗我部美幸 |
乱入してくるBコネメンバー。しかし白鳥がMARINAを裏表逆のジャイアントスイングのように振り回して撃退。まりなすたなーを受けてふらふらになったシオンに白鳥がトドメをさした。 | ||
○オリビア | 20分一本勝負 2分10秒、マウントマッハパンチ | 刹那× |
刹那の逆水平を受けたオリビアが突然コーナーに押し込んでのパンチ連打。さらにリング中央に引きずり出してマウントを取って更に殴り続け、レフリーストップ。 | ||
○YU−KI(A☆F) | JFトーナメント一回戦30分一本勝負 6分33秒、シャイニング・ウィザード【22】 |
羽鳥真澄(KIZUNA)× |
空位となっているJFシングルの王者決定トーナメントの一回戦。 初手合わせ、しかも羽鳥は経験した試合が少ないためもあって開始しばらくは噛み合わない試合展開。しかしYU−KIが羽鳥の動きを少し掴んだか、打撃の隙をつくドロップキックやソバットで優勢に。フェイスクラッシャーからシャイニングウィザードと繋いだYU−KIがそのまま勝利。 YU−KI「オッケーオッケー。新技のお披露目もバッチリだったし、決勝で鬼姫の奴をぶっ飛ばすまでは負けらんないもんねー」 |
||
○青柳つかさ 須崎遥子 |
20分一本勝負 12分19秒、無双乱舞 |
西園寺京× 華山麗子 |
序盤から激しく蹴っていく青柳。Bコネの反撃も真っ向から受け止めていく。不意をついた西園寺の丸め込みもなんとか返していく。場外で須崎が華山を殴りつけてダウンさせている間に、青柳が西園寺を沈めた。 青柳つかさ「やはり骨がないというか。先週の津上さんとの試合の方が楽しかった。やはり、道場は最近緩んでいると感じています」 |
||
王者組 キャノンボール焔 ○マンティス笹倉 <アンバランス> |
WWPLウェルター級タッグタイトルマッチ30分一本勝負 11分10秒、腕固め |
挑戦者組 清水楓 スペル・メイガス× <ZOOM> |
勢いに乗るZOOMがアンバランスに挑む。 笹倉の諸手刈りと同時に焔が肩から突っ込む「ファランクス・バスター」を繰り出すアンバランス。しかしメイガスは笹倉を踏み越えて焔にカウンターキックを放つというサーカス級のカウンターを見せる。そして清水が即座に焔を場外に放り出し、メイガスがとどめを刺そうと笹倉を起きあがらせる。背後を取ってメイガススペシャルを狙うかまえ。 ところがその瞬間笹倉がメイガスの腕を取って完全に極めてしまう。完璧に極まったためかメイガスは清水のカットを待つことも出来ず即座にギブアップ。 |
||
破れたZOOMと握手を交わし、ベルトを腰に巻くアンバランス。健闘をたたえ合って和やかな雰囲気となる。ところが、その雰囲気の中オリビアがリングサイドに現れてマイクを持つ。 オリビア 「お前ら!今日という今日ははっきり言わしてもらうで!・・・なんやこのだらけきった甘ったるい雰囲気は!プロレスを舐めくさるのも大概にせぇ!」 突然の言葉にざわめく会場。 オリビア 「勝つか負けるか!食うか食われるか!相手を叩きつぶしてのし上がるのがこの業界やろ!技の品評会やあらへんのや!ダンスが見せたいだけならリングに上がるなアホが!遥子ちゃんもそう思うやろ」 明るく和やかな雰囲気を否定するような言葉を叩き付けたオリビア。他の選手達も姿を現してこれに文句を言う中で、オリビアは須崎に同意を求める。 須崎遥子 「突然振って貰っても困りますけど。・・・言いたいことはよく分かります。私も復帰して半年以上立ちましたし、そろそろエンジンをかけようとは思っていたところです」 これに対して清水や白鳥、刹那らが不平を口にする。すると。 須崎遥子 「うるせぇガキども!ガタガタ抜かすと海に沈めるぞコラ!」 突然口調の変わった須崎に、文句を言っていた選手達が黙り込む。 須崎遥子 「こほん。失礼。でも、闘志が感じられないと言うのは完全に同意ですよ。・・・甘っちょろい打ち合いしてるんじゃねえ!」 オリビア 「まあ、それでや、うちはそんな連中がもてはやされとる状況に腹が立っとるわけや。ところで取り出しましたるこの書類〜と」 胸の谷間から折りたたまれたプリントを取り出すオリビア。 オリビア 「これによるとやな、今年の新人王戦出場者候補が刹那、鬼姫、香取らしいんや。ふざけるんやないで。こんなの出したらうちらの恥や。それになあ・・・」 一呼吸おくオリビア。 オリビア 「出場権持っとるうちらをさしおいて下のガキどもに目立たせるわけにはあかんやろ!出場はうちら01年組がもらったるわ!」 刹那 「こら!お前らは会社がダメって判断したって事だろ!大人しく従えよ!それに、01年組は二人しかいないじゃないか!」 オリビア 「甘い!甘いで!お前らよりよっぽど戦うっちゅう事を理解しとるうちらの同期がな!入って来いや!」 すると、和風の曲がかかる。自ら曲に合わせた横笛を吹きながら姿を現したのは、3月でプロレスマットから去ったはずの雅。この意外な登場に、顔を見合わせる選手達。 雅 「ここ数ヶ月仕事が見つからなくて困ってたんだけど、思い返せば人を叩きのめしてそれで給料くれる職業ってこれだけなんだよね。プロレスっていいねえ、闘争心と懐と、両方満足させてくれる」 オリビア 「そうや、それでええんや。勝てば当然勝利ボーナスやで」 雅 「分かってる。生活かかってるからね、全力で行くよ」 青柳つかさ「サユリ、遙ちゃん、よく言った。雅ちゃんもお帰り。…さて、あたしの目から見ても、今の道場は馴れ合いだよ。試合やっててあたしには結梨花ちゃんたちの闘志が見えない。試合してても楽しくない。津上さんとかとやってる方が楽しいってのはどういう事?それだけ、この道場のレベルに問題があるって事じゃないの?そんなのじゃ、新人王戦に出ても恥を曝すだけ!私は認めませんからね!今日から遙ちゃんたちと一緒に、あんたらぶっ潰してやるから!覚悟しとけ!」 オリビア 「刹那!そういうことで、来月うちらかお前らか、どっちが新人王戦に出るか権利をかけて勝負や!結梨花と梢にもよう言っときぃや!」 オリビアのアピール中、ずっと無言の焔。アピールが終わった時、放送席からマイクを調達した笹倉が、焔の前にマイクを差し出す。 キャノンボール焔「・・・だらけきった?! 冗談っ! 私はいつも真剣勝負! 手ぬるい攻撃をする気も、させる気も無いですっ!」 そこで軽く焔に待ったを掛け、自分にマイクを寄せる笹倉。 マンティス笹倉「まっ、幸いっちゅ〜か。うちらにゃタッグベルトがありますけん。コレが欲しきゃ、真剣勝負で来にゃあきまへん」 その瞬間。目を輝かせた焔が笹倉の腕を引き、再びマイクを取る。 キャノンボール焔「それで足りなきゃあ、JFシングル! これも獲って来れば問題無しっ! とにかく、私達が腑抜けた試合をするなんて科白は二度と吐かせませんからねっ!!」 スペル・メイガス「あ〜悔しいっ!笹倉さんの関節には気をつけていたつもりだったのに・・・まぁ、勉強になりましたよ。こうなったら今度やるときまでベルト持ってて欲しいですね。 技の品評会?ダンス?冗談じゃないですよっ!・・・ボクらがどんな思いで飛んでいるか、潰すことしか考えていないお姉さま達に思い知らせてやりますっ!」 |