道場興行情報

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4月6日(日)
×長宗我部美幸 15分一本勝負
1分59秒、KO:キック・オブ・デス
シオン○
ゴング前に、握手をしようと手を差し出す長宗我部。しかしシオンは完全に無視してコーナーに下がる。すると長宗我部、コーナーまでついて行って手を突き出す。困惑するシオンだが渋々握手に応じる。すると長宗我部はぶんぶんと手を振った後で自コーナーに戻る。
ペースを乱されることを嫌ったか、シオン最初からいきなり蹴りのラッシュ。長宗我部がたまらず膝立ちになったところ、側頭部へミドルキックの形で蹴りを叩き込むシオン。衝撃が大きかったか、長宗我部立ち上がれずカウント3を聞いた。なんと2分かからない秒殺となった。
セコンドの鬼姫が長宗我部に駆け寄って意識の確認をすると、しばらく無反応だった長宗我部だが突然むくりと起きあがって何事もなかったかのように退場した。

広報「最後の技はなんて言うんだい?」
シオン「・・・ただ蹴っただけよ」
広報「えーっと。なんかついてると嬉しいんだけど」
白鳥由帆「えっとねえ、あれならアメプロで見たことあるなあ」
広報「おお、そうなんだ。なんて技?」
白鳥由帆「う〜んと、確かキック・オブ・デスだったと思う」
広報「なるほど、キック・オブ・デスか。危険な感じがちょうど良いな。それでいいかい?」
シオン「勝手にすればいいわ」
広報「おーい・・・」
○西園寺京 15分一本勝負
9分31秒、片エビ固め:風車式サイドバスター
清水楓×
ゴングと同時に正面から突っ込んだ西園寺を、清水は跳び箱相手のように飛び越えると、バク転ドロップキックで先制。コーナーに突っ込んだ西園寺に、更に背後からドロップキックで追撃。
その後も、ロープワークを中心に清水ペース。西園寺はフェイスクラッシャーを受けた勢いで場外へ逃れると、追撃の清水のトルニージョ・スイシーダを椅子で迎撃して流れを変える。ここまで西園寺は技らしい技を出さず5分経過。
その後はネックロックからショルダーネックブリーカーと、椅子で迎撃したときにぶつけた清水の首を攻めた西園寺。清水のコルバタ狙いをスカして風車式に脇に捕らえ、そのままサイドバスターで落として試合を決めた。

西園寺京「危なかったけど、一応こっちが先にデビューしてるわけやから。負けられないですよ」

清水楓「あれは、絶対狙ってましたねえ。悔しいです。でもまだまだ、追いかけるだけの立場ですから、くじけたりする余裕も、ないです。頑張りますよお」
○青柳つかさ 15分一本勝負
7分、片エビ固め:無双乱舞
白鳥由帆×
早めに出した青柳のハイキックをブレイジングチョップで迎撃した白鳥、片足タックルで寝技に持ち込んでアキレス腱固め。青柳はロープに逃れると白鳥の右足にローキックを連発する。白鳥は動きを止められつつも思い切り青柳の頬を張ると、青柳ロープ際まで飛ばされる。グラウンドを狙った白鳥の顎に青柳の膝が入ると、青柳すかさず無双乱舞で白鳥を蹴り倒し、フォール勝ち。

青柳つかさ「まぁ、由帆はでかいですからね。その分パワーもありますけど。まぁ、基本と言うことで足殺し、そこから入りましたね。悪くはないでしょう。それにしても、あの張り手は痛かった、正直」
○キャノンボール焔
マンティス笹倉
<アンバランス>
ノータッチルール20分一本勝負
11分27秒、体固め:エルボーキャノン
香取梢×
MARINA
MARINAのトペ・スイシーダが、焔を抑えていた香取に誤爆。このダメージが残った香取、笹倉相手に梢スタナーの体勢に入ろうとしたとき足下がふらついてスリーパーで切り返される。
動きが止まってリング上で棒立ちになった香取に焔がエルボーキャノンで襲いかかり、笹倉がMARINAをコーナーで封じる間にピンフォール。

キャノンボール焔「ぃよしっ!(NFT)優勝者から直フォール!でも、まだまだ加速できますっ!ちょっと見ない内に人も増えてるみたいですし・・・色々と楽しみですねっ!」
マンティス笹倉「まっ、ちぃと運が良かったのんはありまっけど。そりから。まだ二度も同じ技で仕留められる気ぃは無かですけん」

香取梢「ちょっとしまらない試合をしてしまいました。せっかくREALさんに呼んでもらえたのにこんなんじゃ駄目ですね。気を引き締めて、次はもっとピシッと決まった試合をしたいと思います」
○鬼姫結梨花 15分一本勝負
9分17秒、鬼百合固め
吉良かなめ×
リング中央での力比べモードになる二人。吉良がやや余裕の表情、鬼姫は赤い顔で必死の様子。押し込まれた鬼姫、巴投げでこの場をリセット。「逃げるの!?」と吉良が怒鳴ると、「掴まれてた手が痛いの!この馬鹿力!」と鬼姫が怒鳴り返す。
動き回る鬼姫の顔面をアイアンクローで捕らえた吉良。しかし鬼姫その腕を切り返してハンマーロックに移行、そのままロックをはずさずマットに押しつけ、鬼百合固めへと変化させてギブアップを奪った。

鬼姫結梨花「うあ、痛かった〜っ!でもまあ、力任せの試合運びじゃこのわたしを倒すことは出来ない!と言っておきますよ。まずは二軍ナンバーワンを、そしてWWPLトップを狙うためにも、ここで躓くのはまっぴらゴメン!という感じです」
○刹那
柊美鈴
20分一本勝負
11分6秒、膝フォール:ダイビングギロチンドロップ
須崎遥子
オリビア×
4日にウェルターのベルトを手に入れた柊の動きが素晴らしい。オリビアの打撃をかいくぐり、須崎に捕まえられても耐えきるなど、心身の充実が伺える。
乱戦から、柊のランニングエルボーで倒れたオリビアに刹那がコーナーからギロチンドロップで降下。そのまま膝で押さえ込んで3カウント。


4月13日(日)
×シオン
西園寺京
ノータッチタッグ20分一本勝負
13分42秒、片エビ固め:キャプチュード
長宗我部美幸○
清水楓
シオンの蹴りを、側転やバク転で躱しながら飛びついてはヘッドシザースホイップを決めていく清水。しかし、ロープ際で背後から西園寺のハンマーで動きが止まったところを捕まりサンドバッグ状態。長宗我部にも蹴りを放っていったシオンだが、蹴り足をキャッチされるとそのまま後ろに放り投げられる。これが綺麗なキャプチュードの形となって、試合が決まった。

西園寺京「もうちょっと落ち着こうな。暴れるだけがプロレスじゃないんやからね」
シオン「大きなお世話よ」
西園寺京「なにぃ?そんな言い方すること無いやないの」
シオン「放っておいて頂戴」
西園寺京「ああもう、なんでもっとコミュニケーション取ろうとせえへんのよ・・・」
○オリビア 15分一本勝負
11分41秒、KO:マッハパンチ2
刹那×
オリビアのパンチと刹那の逆水平チョップが激しい撃ち合い。後ろによろめいたオリビア、そのままロープリバウンドで勢いをつけてショルダータックルを狙うが刹那はフロントスープレックスで投げ捨てるとギロチンドロップで追撃。
刹那ペースで試合が進む。しかし、オリビアが顎へエルボーを入れて刹那の動きを止めると、そのままパンチ連打。最後はアッパーカットを叩き込んで刹那をKOした。

オリビア 「ギロチンは効いたで。しかしや!うちの新技『マッハパンチ2』の前には無駄なあがきやったな!」
広報 「2って、どこが違うのかな?」
オリビア 「最後にアッパーカットが入っとるやないかい!見とって分からんかったんかいな」
広報 「(2って言うほどの物かなあ・・・)」
オリビア 「なんや言いたそうな顔やな」
広報 「いやいや、なんでもないよ」
青柳つかさ
○須崎遥子
20分一本勝負
16分21秒、リングアウト
白鳥由帆×
吉良かなめ
青柳が長身の白鳥に対してローキック中心に組み立ててその体重を逆に足かせとしていく。須崎と吉良は怪力対決。筋量では吉良が勝っているが、須崎が特に握力での差を見せて吉良を押し込んでいく。
15分を超えた当たりで場外乱闘に。青柳が胴回し蹴りで吉良をはじき飛ばし、リングにもたれさせてミドルを連打。須崎は白鳥に場外モリガンズ・ボムを放たれそうになるが、アイアンクローで脱出するとパワーボムで道場の床にたたきつける。場外カウント18でリングに戻った須崎の勝利となった。

青柳つかさ「まぁ、遥ちゃんとは同い年なんで、一番気もあいますから。やりやすいですね、組んでも相手にしても。でもまぁ、なんにしても、あの怪力だけは未だに信じられませんけども。」
○ルシフェル華山 15分一本勝負
13分51秒、膝フォール:ダイビングニードロップ
香取梢×
格上の華山に体ごとぶつかっていく香取。コーナーに華山を押し込んでストンピングをかけるところまではペースを握っているかに見えた。しかし、サミングからボディスラムで打ち付けられると逆にストンピング、そして右肘を徹底してニードロップで狙われる香取。
痛む腕でDDTを仕掛ける香取だが、ホールドが甘くなったためかあまり効果が出ず。華山のバックドロップからダイビングニードロップという得意連携で試合終了。

香取梢「荒っぽいだけのように見えてその実ものすごく巧い試合運びですね、華山さんは。今日はとりあえず完敗です。いい勉強をさせてもらえましたし、次はこの成果を生かして勝って見せます」
キャノンボール焔
×マンティス笹倉
<アンバランス>
ノータッチタッグ20分一本勝負
8分15秒、片エビ固め:ダイビングヘッドバット
MARINA○
鬼姫結梨花
小柄な焔とMARINAがリング中央でくるくる回りながらお互いに肘と頭をぶつけ合う展開からスタート。ふらついたMARINAに勢いづいた焔が突進するが、これはリングインした鬼姫の蹴りが顔面に入ってカウンターとなってしまう。いたずらっぽい笑みを浮かべた鬼姫、焔をジャイアントスイングで振り回す。が、焔を放り投げると自分も目が回った様子でふらふらとその場で回転。代わって出てきた笹倉に背後を取られると、簡単に脇固めを許してしまう。
これはロープに逃げた鬼姫。さらに極め技を狙ってくる笹倉をハンマースルーでコーナーに串刺しにするとスペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャーを見せ、調子に乗ってウイニングキッスのアピールポーズ。そしてロープリバウンドからフラッシングエルボーを狙うが横から入ってきた焔にタイガー噛み付き投げを食らって転倒。アンバランスの二人がかりでキャメルクラッチを受ける。ここでMARINAも乱入、混戦となったが最後は笹倉がMARINAの尻餅式チンクラッシャーからのダイビングヘッドバットという黄金パターンを受けてしまい試合終了。

鬼姫結梨花 「よーしよし、勝った勝ったーい。やっぱりまりなっちとは試合やりやすいよ」
MARINA「あ、ありがとうございますです」
鬼姫結梨花 「そうだ、あのチンクラッシャー名前付けようよ」
MARINA「なまえですか?ええと、まりなくらっしゃーとか」
鬼姫結梨花 「うーん、もうちょっとひねりたいなあ。そうだ、尻餅つく動きだからってだけで○○スタナーってつけてるレスラー居たよね。それを利用して『まりなすたなー』でどうだ!」
MARINA「まりなくらっしゃー・・・」
鬼姫結梨花 「まりなすたなー!」
MARINA「あうう」
鬼姫結梨花 「あああ、泣くなっ!えっと、ってことで、この技の名前募集!これでいいでしょ?」
MARINA「あうう、ぐす、はいなのです」
鬼姫結梨花 「まりなすたなーか、まりなくらっしゃーか、好きなほうを投票してくださいね〜」
MARINA「あうう、あの、どこに・・・?」
鬼姫結梨花 「そうだなあ、よし、用語辞典使おう」
広報 「分かった、登録しておくよ」
鬼姫結梨花 「よろしくねー」

キャノンボール焔「まだまだっ!今日は負けたけど、次回は勝利をもぎ取ってみせますっ!・・・面白くなって来たぞぉ〜っ!」
マンティス笹倉「らんへん(乱戦)ばぁ、へいしひらんはったほが(制し切らなかったのが)はひひん(敗因)っふね・・・はかん。はごと、ほなかがが(顎と、お腹が)まぁだ痛ひ・・・」


広報 「鬼姫君がMARINA君の技の名前を公募するって言ってるけど」
香取梢「MARINAさんの技の名前ですか? 『まりなすたなー』でいいと思います。試合で組んだり当たったりした時にいろいろと流れを作れますし。結梨花の考えてることも何となくわかりますけど、わたしそんなに子供じゃないですから」
柊美鈴 20分一本勝負
フルタイムドロー
津上美紗(KIZUNA)
若手のホープとしての認知度がますます高まっている津上美紗。WWPLウェルター級のベルトを獲得して勢いに乗る柊が迎え撃つ。
相変わらず華のある飛び技で湧かせる津上。柊は攻め込まれるが、抑え込まれても3カウントを取らせない粘りで津上の疲れを待つ。そして、津上の動きが止まったところに強烈なランニングエルボーが決まる。もんどり打って倒れ、場外へ逃げる津上に追撃のエルボー・スイシーダ。ところがこれは目測を誤って津上を飛び越してしまい、客席に突っ込んでしまう。観客に謝りながらリング下まで戻ってきた柊にミーシャアタック(ラ・ケブラーダ式プランチャ・コン・ヒーロ。メキシコ名ヌブ・ウォッカ)を仕掛ける津上がここでも魅せて盛り返す。
終盤疲れの見えた津上だが、それでも試合の流れを柊に完全に持って行かれることはなく、また柊も攻め込まれつつ全てフォールを返していく粘りでとうとう20分のゴング。ドローとなった。
柊、津上に歩み寄ると手を差し出す。津上も応えてその手を握り替えし、二人で繋いだ手を挙げてアピールをしていた。

柊美鈴 「才能の差を凄く感じますね、やっぱり。でも、才能だけでは勝てないぞってところを教えたくてとことん粘りました。根性だけなら自信がありますから。でも、次やったら負けそうですね。負けたらどうしよ。ウェルターのベルト賭けて挑むしかないかも」


津上美紗 「もう、全然だめっすね。柊さん強いっす。試合終わって、わたしへべれけだったのに、柊さん、元気なんすもん。もっとがんばります!」


4月20日(日)
×鬼姫結梨花 15分一本勝負
8分10秒、ハイアングルパワーボム
刹那○
がっちりと組み合う両者。押し込んでいるのは刹那だが、鬼姫は一度踏ん張るとモンキーフリップで投げ飛ばし寝技を狙う。しかし刹那が逆に片エビ固めでフォール。不意をつかれた鬼姫だがカウント2.5で返していく。
鬼姫のスペースローリングエルボーを避けた刹那が、隙をついた高角度のパワーボムからそのまま抑え込んで3カウント。

鬼姫結梨花「むっき〜っ!よけるとはなにごとだあ!ヘビー級だったら正面からうけとめてみせろってんだこのお!とかまあ言ってもしょうがないし、とにかく今日は負けたけど次は勝つっ!」
×シオン 15分一本勝負
13分40秒、ジャンピングサイドバスター
西園寺京○
シオンの周りを反時計回りに動く西園寺、シオンが近づこうとすると側転やロープワークを使って間合いを測らせない。そして突然低空タックルで足を取るとグラウンドでポジション争い。しかし、上になった瞬間に後転してまた間合いを取るという攪乱戦法。シオンはこれまでの猪突猛進ぶりとと比べるて落ち着いた様子を見せ、で西園寺に目を向ける。「壊せ〜!」という野次が飛ぶが、無視して一旦コーナーに下がる。
5分を経過したあたりからシオンの蹴りがヒットしはじめる。西園寺もロープに跳んで体ごとぶつかったり、ヘッドロックで動きを止めたりと試合が動く。シオンの跳び後ろ蹴りを受けてもんどり打つ西園寺に、すかさずレッグロックを仕掛けるシオン。が、これは西園寺が上体を起こして張り手でシオンの動きを止めると、すかさず起きあがってネックブリーカー。手数はシオンだが、西園寺がペースを掴ませない展開。そして、最後は西園寺の必勝パターン雪崩式ショルダーネックブリーカードロップからジャンピングサイドバスターで試合を決めた。

西園寺京 「ゆっくりやってくれるならやりやすいですよ。ちょいと不気味ですけどねえ。壊されたらかなわんし」

シオン 「私の負け。ペースを完全に持って行かれたわ。だけど、すぐ対応してみせる」
○清水楓
須崎遥子
ノータッチタッグ20分一本勝負
10分6秒、ミステリオ・ラナ
長宗我部美幸
オリビア×
須崎がアイアンクローで長宗我部の顔面を掴む。立っていた状態から長宗我部の足が崩れマットに押しつけられる長宗我部。しかし、須崎の空いた腕を掴むと顔面を握っている腕とクロスさせて両足で挟み込むクロスアームバーで捕らえると攻守逆転。清水がカットにはいるが、オリビアもすかさずリングに入って乱戦模様。
ダメージの大きい長宗我部と須崎が場外に。オリビアは清水に顔面パンチから背後に回って阪神タイガー・スープレックス。惜しくも足がロープにかかり、フィニッシュにならず。そこでオリビアは清水をコーナーにホイップするとすぐ追いかける。清水はコーナー激突寸前でロープを掴んで飛び上がると、追いかけてきたオリビアの首を両足で挟み込んでコルバタを決める。そして起きあがったオリビアの背後から肩車の形で飛びつくと、首を中心に前後反転しての後方回転エビ固め、ミステリオ・ラナ敢行。タイミングを狂わされたオリビア、カウント3のあとで肩を上げるも間に合わず。レフリーに食ってかかるが判定は覆らなかった。

清水楓 「うむっ、我が疾風の技を見たか!」

オリビア 「あのガキ、つぎはいてこましたるっ!」
○青柳つかさ 20分一本勝負
15分37秒、無双乱舞
白鳥由帆×
白鳥の右足をローキックで蹴り続ける青柳。真っ赤に腫れ上がる。動きが鈍くなる白鳥だが、それでも青柳の上段回し蹴りをブレイジングチョップで叩き落としてライジングスタースープレックスを決める。しかし、これは惜しくもフィニッシュならず。ここで流れが一気に青柳に。
白鳥も組みかかっての寝技投げ技で逆転を狙うが、足を使い切れずペースを握られたまま。粘りを見せたものの無双乱舞によって大の字に倒れ、抑え込まれた。

青柳つかさ「二週間前の教訓、今日は徹底して行かせて貰いましたね。由帆はあんなもんだっけ?もうちょっと歯ごたえあったような…まぁ、勝ちは勝ちと言うことで。ちょっと上見ていこうかな、と。」
×柊美鈴 20分一本勝負
9分59秒、梢スタナー
香取梢○
開始直後、柊のランニングエルボーを受けた香取が後方に大きく倒れ込んで後頭部を強打。柊が髪をつかんで引き起こそうとしても体が動かない状態になる。柊が大きく香取の顔を張ると、ようやくのろのろと体を起きあがらせる香取。柊、ハンマースルーでコーナーに投げようとするが香取はこれを切り返して逆にコーナーへ柊が叩き付けられる。そして柊の顔面へ、串刺しドロップキックが決まる。そして何度もDDTで柊の頭をマットへ突き刺し、ジャイアントスイングでぐるぐると回しはじめる香取。
意識が飛んだままのような焦点の合わない目つきの香取。リミットが外れたようなパワフルな攻撃で柊を攻め立てるが、粘りの柊3カウントは取らせない。そして強烈なランニングエルボー再び。倒れる香取に、コーナー最上段からの下克上エルボーで降りかかる柊だったが、香取これを転がって自爆を誘い、梢スタナーに繋ぐ。自爆のダメージと合わさった柊、フォールを返すことが出来ず。

柊美鈴 「決めたっ!ウェルター級ベルトの挑戦者は香取を指名します!」

香取梢「試合開始後1分くらいから後の記憶がないんです、実は。ウェルター級タイトル挑戦が決まったのはとても嬉しいですし全力でこのチャンスを生かしたいと思ってますけど、正直なところ勝ったって実感を感じられるのは明日になりそうな気がしてます……。指名してくれた柊さんに応えるためにも、ベルト戦では最後まで自分でちゃんと試合を組み立てたいですね。でないと柊さんに失礼ですから」
MARINA
×津上美紗(KIZUNA)
ノータッチタッグ20分一本勝負
12分19秒、裏アキレス腱固め
キャノンボール焔
マンティス笹倉○
<アンバランス>
MARINA、津上、焔が各自の身体能力を活かした動きで試合を組み立てる中、笹倉は冷静に津上の足に狙いを絞ってその最大の武器を封じていく。最初津上の空中殺法に押されていた焔だが、徐々に津上の動きが遅くなるとエルボーキャノンを直撃させることに成功。また、ドラゴン払い投げ(スライディングレッグシザース)で足を絡めていく。
そして笹倉のアキレス腱固めが津上を捕らえる。一度はMARINAのダイビングヘッドバットでカットされたが、MARINAを焔が捕まえて場外に二人で転げ落ちる。そして距離を取ろうとする津上の足を捕まえた笹倉、裏アキレス腱固めにがっちり捕らえる。ほぼリング中央で決まったこの技に、津上逃げることかなわずタップアウト。

キャノンボール焔「よっし! 津上さんの動きも捕捉できたぞっ!MARINAさんの阻止も上手く行ったし。上出来、上出来っ♪」
マンティス笹倉「真っ向からあん動きにぃ勝てる自信は無かとじゃけんど・・・ばってん、タッグで動きすぎっと隙が出来ますけぇ。そん状況に賭けば打たせち貰いましたわ・・・大博打でっけどね」

津上美紗 「いちちちち。やっぱりサザンカップに出るだけあって、笹倉さんの関節はイタイッすね。全然にげられなかったっす! もっともっとがんばんないと、ベルト持ってるのに、情けないっすね。次は、勝てるようにがんばります!」


4月27日(日)
○シオン
長宗我部美幸
ノータッチタッグ20分一本勝負
7分48秒、キック・オブ・デス
清水楓×
西園寺京
動きの早い蹴りを繰り出しながらも、シオンは長宗我部の様子を気にしながらタッグマッチの形を作っていく。清水、西園寺も基本ムーブと得意な動きを織り交ぜながら試合を作る。押されると場外に転がり出てパートナーと代わるスピードのある展開で清水と西園寺がペースを握る。しかし長宗我部が場外に逃げた西園寺を捕まえている間に、シオンが清水を仕留めた。

西園寺京「シオンがちゃんと全体見るようになっちゃったのはキツいわ。危なさは減ったけどその分怖くなった」
○オリビア 15分一本勝負
8分1秒、ビッグ・バン・バニー・ボム
刹那×
オリビアのパンチを受けても倒れない刹那、大きな音がする逆水平チョップで反撃。これで押し込み、早速とハイアングルパワーボム。オリビア、エビ固めでフォールされているところを、下から刹那を殴りつけることで脱出。エルボースタンプからのマッハパンチでフィニッシュを狙う。刹那これは耐える。
ハイスパートな展開は、刹那のクリムゾントルネードを途中パンチで止めたオリビアがB3ボムで勝利。
×須崎遥子 20分一本勝負
7分18秒、フライングニールキック
青柳つかさ○
青柳の回し蹴りを受け止めた須崎、その鉄の爪で足を握る。青柳、足を締め付けられるダメージに苦しみ、その後足を引きずるような動きに。須崎は嵩に懸かって攻め立てる。ところが、須崎がフィニッシュとして繰り出したフェイスハンギングボムはロープに近く3カウント取れず。そこでラリアットを狙った須崎だが、青柳無事な片足で跳ぶフライングニールキックで逆転勝利。

青柳つかさ「キツい、アザになってるよ、足…ちょうど、握られたところ。今日勝ったのはラッキーですね、これは。今日思ったんですけど、上をちょっと狙っていくのに、遥ちゃんがあたしの相棒としては一番良いかな、と。いつまでも西園寺や香取達にオイシいところ持っていかせるわけにもいきませんし。美鈴も頑張ってるし、バチは当たらないでしょ?」
○キャノンボール焔
マンティス笹倉
<アンバランス>
ノータッチタッグ20分1本勝負
11分42秒、エルボーキャノン
MARINA×
鬼姫結梨花
好調アンバランス、試合の流れを終始握る展開。一対一では少々攻め込まれる場面もあったが、そのたびに笹倉のフォローで一方的に攻め込まれるような状態にはならず。笹倉がスリーパーでMARINAのスタミナを削り、焔がとどめのエルボーキャノンでとどめを刺した。

キャノンボール焔「ふぅっ。やっぱり手強いですが、だからこそ!勝てたら嬉しいですねっ! それと有言実行もできたし。(笑)」
マンティス笹倉「・・・よしゃっ! 今日ンさばき方は悪かない。良か感じに体が動いちょりましたわ〜っ、ほんまに」
キャノンボール焔「後、タイトルマッチも観ないとっ! 本当に、今日は・・・いえ、今日も収穫が多いなぁ〜♪」
王者
○柊美鈴
WWPLウェルター級タイトルマッチ30分1本勝負
9分35秒、ランニングエルボー
※第8代王者が初防衛に成功
挑戦者
香取梢×
リング中央でしっかりと握手をしてコーナーに別れる両者。ゴングが鳴るとお互い走り込んでドロップキックのぶつけ合いになる。相打ちとなると、再びドロップキックを打ち合う。小柄な分どうしても跳ね返される距離が多くなる香取、数度目でついに柊のドロップキックを正面から受けてしまう。そして柊フォールに。これはカウント2で返す香取。
互角に展開されたロープワークの切り返し合戦から腕の取り合いとなり、これは香取が制してDDT。そしてグラウンドフェイスロックを狙おうとする香取だが、柊もそうはさせじと切り返して背後を狙う。一軍と比べるとやはり動きの完成度は低いながら、この両者の懸命な姿に拍手が起こる。そしてこれに勝ったのは香取。不意をつく首固めで丸め込んだのだ。あわや3カウントのところで肩を上げ、焦りの表情を見せる柊。ここで香取がエルボー、DDT、そして梢スタナーと一気にスパート。それでも3カウントは取らせない柊。だがその柊もふらふらと立ち上がるのみ。
そこで香取、コーナー最上段に上るとそこから柊に飛びついて真下に突き刺すようなDDT、ディープ・インパクトを仕掛けて勝負に出る。拳を握りながら片エビ固めに入る香取だが、なんと柊これすらも返した。
攻め手が無くなった香取に、柊はブレンバスター、ローリングエルボーとつなぎ最後はロープの勢いを借りて渾身のランニングエルボー。そのまま倒れ込むように香取に覆い被さって、初防衛の3カウントを聞いた。
柊美鈴 「本当に、ギリギリでした。でも、このベルト、もう、簡単には、手放しませんっ!」

香取梢「悔しいです……負けたことじゃなくて、わたしのすべてを受け止められてしまったことが……!!」
 俯いたまま肩を震わせる香取。一粒、二粒滴り落ちた雫がマットを濡らす。
 それは彼女が、初めてリングの上で泣いた日だった。