2月26日(日) 新潟県新潟フェイズ
第1試合15分一本勝負
×坂本ジュリア vs コットン環
10分47秒、両手フォール:インフィニティドライブ
 逆エビ固めやアキレス腱固めで坂本の足腰を狙っていく環。坂本が距離を取ったところにサイドキックの連射でコーナーに押し込むなど、環が一方的なペースを握って最後はインフィニティドライブをクリーンヒットさせて勝利。

コメント:
坂本ジュリア 「がっでむ! 毎回似たようなパターンでやられてたら、タマ姉に苦手意識持ちそう…」
 
第2試合6人タッグマッチ30分一本勝負
NANA
×長宗我部美幸
沢田ちひろ
vs 刹那

華山麗子
10分34秒、キャメルクラッチ
 長宗我部に足を引っ張られ、刹那に殴られとカウントを取ろうとするたびにひどい目に遭ってしまう柊レフリー。NANAが雅に飛びつき腕ひしぎを極めたときも、華山のレッドボックスに殴られて昏倒中で、雅のギブアップが幻に。結局途中で芹沢にレフリーが後退し、レフリーへの手出しが出来なくなる。最後は華山が、長宗我部苦手のキャメルクラッチに。長宗我部はほとんど耐えるそぶりすら見せずにギブアップしてしまった。

コメント:
 
第3試合6人タッグマッチ30分一本勝負
川部雪江
カーシャ・イワノヴナ
MARINA
vs 久保渚×
オリビア
デビル・メイガス
12分54秒、崩れ袈裟固め
 オリビアとデビル・メイガスも環太平洋ジュニアタッグ争奪戦への参加を表明。同じく出場予定のカーシャ、MARINAとぶつかり合う。ブラジェネはMARINAを孤立させて集中攻撃。オリビアとデビルがサンドイッチのドロップキック、地獄のコンビネーションを決めるとオリビアがフォールしていくが、ここはカーシャのカットが間に合う。
 試合は意外な形で決着を迎えた。久保が放った渚シャトルを、川部が腕を取りつつの腰投げで放り投げ、そのまま崩れ袈裟固めでフォール。返そうとした久保だが、完全に重心を押さえ込まれており、まさかの3カウント。ポジショニングでまさかの敗北を喫した久保は、川部をにらみ付けていた。

コメント:
 
第4試合8人タッグマッチ45分一本勝負
×REIKO
ソーニャ
MACHIKO
鬼姫結梨花
vs キャノンボール焔○
マンティス笹倉
青柳つかさ
香取梢
19分42秒、片エビ固め:キャノンボールバスター
 アンバランスが巧みなチームワークでファニーウイングスを引っかき回していく。MACHIKOの卍コブラにアンバランスの2人がまとめて捕まったあたりからFWが一気に攻め立てるが、青柳も香取も決定打を決めさせず、逆にFWがやりにくそうな表情を見せ始める。ソーニャのジャーマンを笹倉が、鬼姫の鬼風車を香取が返したあたりから、「何故決まらない?」という表情を見せ始めるFW。そしてアンバランスがREIKO相手にファランクスバスターを決め、さらに焔がキャノンボールバスターからフォール。REIKOは肩を上げるも、カウント3が宣告されていた。レフリーに詰め寄るREIKOだが、もちろん判定は覆らない。勝利のハイタッチを交わすアンバランス組をにらみ付けながら、FWは退場していった。

コメント:
キャノンボール焔「・・・ぃよしっ!!」
マンティス笹倉「ふぅ〜っ、いやはや。皆はんよぉ凌いだこって。お陰さんで美味しいトコ貰えた訳ですけんどねぇ〜。」
青柳つかさ「獲ったのはアンバランスかも知れんけど、粘ったのはあたしらだから。今日は香取も意地見せてくれたと思うし、反撃ののろしは上がったわよ!後は雪江の覚悟だけかしらね…あの子表にあんまり出さないからなあ、覚悟決まってるのかどうなのか分かりづらくて」

REIKO 「油断よ。油断以外に何があるって言うのよ。本気でやってたら、あいつらなんかあたしの足元にも及ばないのよ!」
MACHIKO 「やれやれ。来月は油断しないでよ?」
鬼姫結梨花 「いやー結構本気でやられてたっぽいような」
REIKO 「なんですって?」
鬼姫結梨花 「冗談です、ハイ」
 
第5試合タッグマッチ30分一本勝負
×スペル・ティグレス
セラフィム・レイ
vs 高村あかね
望月登子
12分3秒、片エビ固め:九龍城落地
 ジュニアタッグとしての実績抜群のES相手に、トリコロールの2人がぶつかっていく。レイが望月をロープに振り、望月がリバウンドで戻るところをリープフロッグで飛び越えようとするレイ。ところが望月はこれを高々度のドロップキックで蹴り飛ばすと、起きあがろうとしたレイの胸元へ強烈なサッカーボールキック。場外に転がり逃げるレイを高村が捕まえると、場外でDDT、鉄柱攻撃と容赦ない攻め。ティグレスが望月をシャラポワで蹴散らして場外の高村にスペースフライングタイガードロップで襲いかかるが、高村これを椅子で殴りつけて迎撃。序盤はESのペースで進む。
 しかし、トリコロール組は高村にレイのレッグラリアットとティグレスのティグレスボンバーによる挟み撃ちを仕掛けてから流れを引き寄せる。左右から仕掛ける合体ジャベや、合体ブレンバスターで攻め込む。しかしレイのエンジェルスタンプ3からのフォールを高村が返すと、望月がライダーキックでレイをはじき飛ばして高村がティグレスにファイナルアンサー?での顔面破壊。それでも盛り返していくトリコロールだが、コーナーに登ったティグレスに望月が追いつくと、そのまま雪崩式オーロラスペシャル、九龍城落地で叩きつける。落差のダメージに耐えきれず、ティグレスは3カウントを聞いた。

コメント:
望月登子 「環太平洋ジュニアタッグか。この程度の連中しか出てないなら、あたしらが取りに動くまでもないな」
高村あかね「あれであかねたちから勝とうなんて甘いよ。あ、そうそう。メインで、どっちが勝つかわかんないけど、次はあかねだから。シングルの冠、欲しいからね。やっぱり段階踏まないとさ、言いたいことも言えないからね」

スペル・ティグレス「環太平洋ジュニアタッグに向けて弾みをつけておきたかったんですが…連携とかは悪くなかったと思いますんで、今日みたいにボクがお荷物にならないように、がんばります」
 
第6試合WWPL無差別級シングル防衛戦時間無制限一本勝負
王者
×ラブリーベル
vs 挑戦者
豊嶋奈美
41分49秒、J.O.サイクロン
 ラブリーベルの持ち味は、その体格から繰り出されるパワーでも、大柄ながら空中戦をこなすバランス感覚でもなく、やはりジャベである。ジャベは体を複雑に絡み合わせて絞り上げるものが多い。ところが、それが豊嶋に意外なほど通用していなかった。それは豊嶋の柔軟性がもたらすもの。WWPLではサブミッション第1人者と言える川部でも極めさせてもらえないその柔軟な身体は、ラブリーベルのジャベすらも効果を半減させてしまっていた。しかし、ベルは自らの技術に対する自負から、そのことを認めたときには既に20分が経過していた。それでもベルは、ラブリーロックさえ極めれば勝てるとの思いから豊嶋の腕を執拗に狙う。だが、豊嶋のキチンシンク連発で動きを止められてしまうベル。豊嶋はJ.O.スープレックス、ムーンサルトプレスとフィニッシュを狙うが、ベルもこれは返していく。
 ベルのチャンスは30分過ぎ。デスバレーボムで豊嶋を叩きつけると、アルマニッシュ・エクスチェンジからのラブリーロックという必殺パターンへ。ところが、極めきる前に豊嶋がポイントをずらしたため不完全な形になってしまう。完全な形に持っていきたいベル、ロープブレイクを狙う豊嶋。そして望む結果を得たのは、豊嶋であった。両者大幅にスタミナを消耗したが、先に立ち上がったのは豊嶋だった。ベルに再びラブリーロックを狙うチャンスが巡ってくることはなく、数多の強豪を打ち倒してきた豊嶋の宝刀、J.O.サイクロンで40分を超える試合の決着がついた。

コメント:
豊嶋奈美 「やはり、このベルトが腰にないと落ち着きませんね。これは、私のベルトですから。私に勝つ自信があれば、誰でも挑戦してきてください。私は逃げも隠れもしません。もちろん、ベルトは渡しませんけれど」

 ラブリーベルは、涙をにじませながらノーコメントで引き上げていった。