1月8日(日) 神奈川県大和スポーツセンター
第1試合タッグマッチ20分一本勝負
長宗我部美幸
×坂本ジュリア
vs LINA
コットン環
8分36秒、体固め:インフィニティドライブ
 後輩の坂本相手にベルト奪取を阻まれたLINA。同期の坂本の躍進に追いつきたい環。2人の強い思いが、坂本に襲いかかる。坂本のドロップキックを受けた環は、背後のロープに体を預けて倒れることを拒否。そして起きあがった坂本にサイドステップのキックを放ち反撃。そして倒れた坂本の顔面を、マットに押しつけるようにしてアイアンクローで握りつぶしていく。長宗我部のカットをLINAが止めてしまうが、ここは坂本自力でロープブレイク。そして坂本は環の髪を掴み、何度もヘアーホイップを仕掛ける。
 腕の取り合いから長宗我部に押さえ込まれるLINA。LINAがなんとかこれを返した直後、長宗我部の逆さ抑え込みがLINAを襲う。完璧なタイミングだったが、しかし環が坂本を振り切ってカット。LINAが長宗我部を場外に引きずり落とす間に、環が腰を落とした状態の坂本の顔面へローリングソバットを放つ、インフィニティドライブで勝利。

コメント:
コットン環 「あまり差をつけられると追いつくのが大変だから、コツコツ差を埋めていくわ。ああ、LINAさん、今日はどうも。合わせてくれて助かりました」
LINA 「ふん、あんたのためにやったんじゃないからね。ただ負けたくなかっただけ。…そうそう、まだ体格の割に当たりが弱いわ。もっと思い切ってやらないと、宝の持ち腐れよ」

坂本ジュリア 「また、インフィニティドライブにやられたのね。あれって受けた瞬間目の前に星が飛び散るみたいできついわ…。でも、今度こそ耐えてみせる!」
第2試合

カエデ
vs 青柳つかさ
沢田ちひろ×
11分59秒、順逆自在の術
 沢田が雅の腕を取るが、雅は側転やヘッドスプリングを繋いでこれを切り返すと沢田の背後に回る。そして足を払ってうつぶせにした沢田をスリーパーで絞めあげる。体重移動でこれを切り返した沢田、逆にネックロックで雅を固める。振りほどいて距離をとった雅は、首をさすりつつ苦笑い。
 カエデがヘッドシザースを仕掛けようと青柳に飛びつくが、青柳は放り投げられる前にカエデのコスチュームを掴むと、そのままコーナーへ倒れ込むようにカエデをぶつけて引きはがす。さらにコーナーへカエデを逆さ吊りにした青柳は、そのボディや胸に蹴りを叩き込んでいく。しかし数発目を体を起こして回避したカエデは、青柳の首を抱え込むと不知火のようにコーナーを蹴って後転し、青柳の後頭部をマットへと叩きつけた。しかしカエデも蹴られたダメージが大きく、場外へ逃げる。
 試合を決めたのは雅。沢田を手刀で翻弄すると、沢田の抑え込みを切り返して逆にエビ固めで虚を突く逆フォール。なんとか返したと思った沢田だったが、カウントは3数えられてしまっていた。

コメント:
カエデ 「我らクノイチ組は上々の滑り出しでござるな」
雅 「勝手に変な名前つけんな」

青柳つかさ「沢田はまあ頑張ったんじゃないの?今はフリーのあたしが正規軍の若手のお守りってのもなんだけど。まあ、川部だけにさせるのもかわいそうだしね。後雅。どっちかハッキリしな、二股膏薬じゃ飽きられるよ」
 
第3試合
×香取梢
MARINA
vs オリビア
デビル・メイガス
12分17秒、阪神タイガー・スープレックスホールド
 MACHIKOも去ってしまった正規軍、香取とMARINAにかかる期待とプレッシャーはこれまでより大きくなった。香取はその真面目さが裏目に出て、気合いが空回りし、ブラジェネに捕まってしまう。コーナーで2人がかりのストンピングを受ける香取を助けようとMARINAが飛び出す。
 なんとか形勢を逆転した正規軍はデビルに標的を絞って攻めるが、レフリーのブラインドを付いて乱入者が現れ2人を同時にスピアーで吹き飛ばし、さらにダブルのラリアット。それはなんと、夏にマットを離れていた元ブラジェネの刹那であった。
 混乱の中、MARINAがデビルのスリーパーで苦しむ間に、オリビアが香取を阪神タイガー・スープレックスでピンフォール。結果を出せなかった香取とMARINAは、悔しそうにうなだれて引き上げた。
オリビア 「みんなご機嫌ちゃんか〜? うちらの仲間が帰ってきたで〜! 個人的事情でどっかいっとった刹那や! ほらお前ら拍手せえ!」
 気分良くマイクアピールを行うオリビアだが、返ってきたのは当然拍手ではなくブーイング。それを気持ちよさそうに受け取ったオリビアは、刹那とがっちり握手。
オリビア 「やっぱりうちとせっちゃんが揃ってこそのブラジェネやねんな。次のナギーにしっかり勝ってもらって、正規軍はこてんぱんや! ほな、今日のところはこれくらいで勘弁しといたるわ!」

コメント:
刹那 「オリビアに頭下げられて戻ってくれって言われたら戻らないわけにも行かないからね。見てな、私のパワーで全部吹っ飛ばしてやる!」
オリビア 「頭下げたなんて恥ずかしいこと言わんといてや〜。せめて食い物で釣った、くらいに脚色してくれへんか〜」
第4試合
川部雪江 vs 久保渚×
10分27秒、高角度脇固め
 厳しい表情でリングに上がった川部は、ゴング直後から掌底、蹴り、関節技と厳しく久保を攻め立てる。久保も川部の蹴りを受け止めてそのまま川部を放り投げるという危険な角度のスープレックスを見せて反撃。グラウンドでの攻防では久保が川部の上を取るも、川部はしたから三角絞めを仕掛けて久保をあわてさせる。しかし久保、三角絞めを受ける体勢のまま川部を持ち上げて川部の顔をロープにぶつけていくように反り投げる。息もつかせぬ攻防は、しかし久保が放った渚シャトルを川部が脇固めで切り返し、さらに高角度に絞りあげて久保からギブアップを奪うことによって決着。川部の、絶対に負けられぬという想いが全面に出た試合となった。

コメント:
川部雪江 「私は一人じゃない、香取さんやMARINAちゃん、他の若手のみんなも居てくれます。だから、私が負けるわけにはいかないんです。みんなを引っ張って、育てていかないといけないんです。ヒールの人たちに蹂躙させるわけにはいきません」
 
第5試合
豊嶋奈美
REIKO
vs 高村あかね
望月登子
×
19分33秒、JOサイクロン
 一発一発の技が重い両チーム。豊嶋のミサイルキック、高村のジャンピングハイキック。REIKOのエクスカリバー、望月のわがままな膝小僧と迫力のある攻防が繰り広げられる。エクストリーム・ストームはお互いの位置を確実に把握したコンビネーションを見せてファニーウイングス組を追い込むが、ここでファニーウイングスのマネージャー、ガードが高村を捕まえてロープに手錠でつなぎ止めてしまう。高村はガードを蹴り飛ばし、ガードが持っていた鍵を足で拾い上げてて錠をはずそうとするが、そうしている間に望月が集中攻撃を受けてしまい、豊嶋のJOサイクロンで勝負有り。

コメント:
第6試合
ラブリーベル
スペル・ティグレス
セラフィム・レイ
vs ソーニャ
MACHIKO
鬼姫結梨花
×
15分57秒、反則
 MACHIKOがファニーウイングスへ加入しての初試合。開始前にベルがマイクでアピール。
ラブリーベル 「MACHIKOさん、昨年1年間でずいぶんとベビーフェイスが板に付いていたというのに、それを翻してのファニーウイングス加入とは、失望しましたわよ」
MACHIKO 「何を言ってるのか分からないわね。あんたこそBコネであれだけ楽しそうにひーるやってた癖に今のざまはなに?まるでWWPLのエースじゃないの」
鬼姫結梨花 「MACHIKOさん、それ誉めてる」
MACHIKO 「うるさい。ともかく、私の転身について何か言う権利はあんたにはないのよ、ベル。私の本領はこちら。それを教えてあげるわ」
 そしてマイクを投げ捨てると、ゴングを待たずにトリコロールへ飛びかかるファニーウイングス。レイとティグレスを場外に叩き落とし、ベルを捕まえる。MACHIKOと鬼姫が両側からスタンディングの脇固めのようにベルの動きを止めると、ソーニャがベルの頭からファンデーションを振りかけ、また髪の毛をぐしゃぐしゃにしてしまう。そしてMACHIKOと鬼姫はダブル河津落としでベルを痛めつける。
 開始直後はファニーウイングスが完全にペースを握るが、トリコロールも黙ってやられてはいない。レイが鬼姫にロープに振られたところをドミニオン・スラッシュ(ロープを使った三角飛びミサイルキック)で反撃すると、ティグレスが起きあがった鬼姫にシャラポワで追撃。そしてレイがドロップキックで場外に落としたMACHIKOに、ベルがプランチャを仕掛けチームワークで形勢逆転。しかしファニーウイングスも巧みにトリコロールの流れを切っていき、一方的な展開にはさせない。
 大きく動いたのは、MACHIKOが普段はソーニャの使っている香水スプレーをティグレスに仕掛けたところから。ソーニャが場外から椅子でエプロンのレイを襲撃し、MACHIKOと鬼姫もリング上でティグレスに襲いかかる。最後はソーニャはハサミを取り出してレイの髪に手をかけ切り刻み、MACHIKOと鬼姫はそれぞれベル、ティグレスのマスクに手をかける状況に。あまりの状態にレフリーが警告するが、鬼姫はレフリーをコーナーに叩きつけてマスク剥ぎを続行。これにレフリー、反則裁定を下した。
 タオルで、マスクが破れ半分見えている素顔を隠しながら、ベルがMACHIKOをなじる。
ラブリーベル 「あなたがやりたかったのはこれ? こんな美しくない、愚かな行為をしたくて、ファニーウイングスに入ったんですの!?」
MACHIKO 「うーん、ちょっと違うわね。まだあんた達、血化粧に染まって無いじゃないの。この程度は序の口よ。なのにもう泣き言を言うなんて、あんたもヌルくなったもんね。それでも今日のところは屈辱に歪んだあんたの顔が見られただけで満足してあげる。ありがたく思う事ね!」


コメント:
ラブリーベル 「やはりMACHIKOさんの性根は腐っていたようですわね! まったく、1年間見事に騙されましたわ!」
スペル・ティグレス 「くさいし目にしみるっ!MACHIKOさんも結梨花ちゃんもずいぶん歪んじゃって、全くもってなげかわしいっ!こんな真似してただで済むと思ってるとしたら、一発思い知らせてやらないとねっ!」


鬼姫結梨花 「いやーさすがMACHIKOさん。本性見せるとすごいね。わたしも見習わないと」
MACHIKO 「最初はインパクトが大事でしょ。でもお楽しみを後に取っておくことも忘れないのがこの私。これからもっともっとトリコロールを、川部雪江を、ブラジェネを、いじめ抜いてあげるわ」