12月25日(日) 東京都後楽園ホール | ||
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■第1試合20分一本勝負 | ||
○LINA | vs | コットン環× |
10分44秒、トケ・エスパルダス | ||
開幕一戦目は若手同士のシングルマッチ。技をひとつひとつ決めては観客を煽っていくLINAに対し、環は劣勢の中アイアンクローで反撃していく。ローリングソバットからフォールに入る環だが、LINAはブリッジで返していく。そしてロープワークで翻弄してからのトケ・エスパルダスで丸め込み、LINAの勝利。 コメント: |
■第2試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
長宗我部美幸 MARINA ○沢田ちひろ |
vs | 青柳つかさ× 香取梢 坂本ジュリア |
12分59秒、反則 | ||
長宗我部組はタッチワークで青柳組を翻弄する。しかし青柳も蹴りを見舞ってMARINAを場外へ。香取は沢田をスタナーの体勢に捉え、カットしようとする長宗我部を前蹴りで止めてその首を脇に抱えてその場でジャンプ。沢田へスタナー、長宗我部へDDTと同時に仕掛けていく。 坂本が沢田をオースイ・スープレックスホールドでフォールするが、長宗我部がレフリーの足を引っ張ってカウントを妨害。怒った坂本が長宗我部を追いかけ回すが、その間にMARINAが青柳に椅子をパスしてレフリーの注意を青柳に向ける。倒れたままの沢田と、椅子を持った青柳の様子から、レフリーは青柳の反則負け裁定を下した。 コメント: 青柳つかさ「今度ホントに殴り倒して反則負けになってやろうか?まったく。ていうかあ たしもよくつきあうわ…」 |
■第3試合30分一本勝負 | ||
×雅 | vs | カエデ○ |
15分28秒、エビ固め | ||
共に忍者をモチーフとしたコスチュームをまとい、メキシコではチームメイトとして手を組んだ両者。しかしWWPLでの両者は敵同士で、お互いに「こちらへ来い」と誘い合う状況。それならば直接で白黒つけようと、シングルマッチ。 お互いスピードとバランスを活かしてのロープワーク合戦から試合が始まる。カエデがティヘラで雅を放り投げれば、雅も錐揉みドロップキックを決めていく。カエデがティヘラを中心とした相手を浮かせて投げる柔らかい試合を見せるのと対照的に、雅は手刀足刀など体の一部を叩きつける硬い試合。ダメージが大きいのはカエデだが、雅もスタミナを消耗させられる。雅が疾風車でカエデを丸め込むが、カエデはこれをカウント2で返しざまに逆に雅を丸め込む。雅、意表をつかれたかこれを返せず、3カウントを聞いた。 カエデ 「どうでござるか、雅殿。これでこちらに従って頂くでござる」 雅 「分かったわよ。オリビア達への義理があるからブラジェネは抜けないけど、あんたと組むときはあんたのイメージに従って試合してやるわ」 コメント: |
■第4試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○高村あかね 望月登子 |
vs | キャノンボール焔 マンティス笹倉× |
12分35秒、体固め:ファイヤーボンバー | ||
アンバランスはタッグのタイトル戦を前に、王者組に前回挑んだESに胸を借りる。アンバランスは序盤から早いタッチワークで望月を交代させることなく攻め込み、有利に試合を展開していく。しかしロープに跳んだ焔を背後から高村がスリーパーで捉えると、望月は笹倉を場外へ蹴り飛ばし、形勢逆転。その後ESペースで進む試合を、アンバランスが早いカットワークで食い下がる展開。しかし最後は耐えきれず、笹倉が高村のファイヤーボンバーに沈んだ。 望月登子 「この程度でつぶれてたら、あいつらには勝てねえぞ。チームワークはさすがデビューからずっと一緒なだけあって、キャリアの割にはたいしたもんだけどよ、綺麗に戦おうとするんじゃなくて、もっと全部燃やし尽くしてぶつかれよ。あいつらに負けたのが悔しいから、応援してやる。本番を楽しみにしておくからな」 コメント: キャノンボール焔「・・・っく〜っ! タイトル挑戦の前に、良いクリスマスプレゼントを貰ったぁ!でも、大晦日は。挑戦者に指名して貰ったからには、予想は・・・どっち優勢だか知らないから置いといて・・・期待は裏切らないっ!」 マンティス笹倉「ESの勢いば真っ向で受けるとは、まぁだキツいですなぁ〜。・・・そやけどね。勝つときゃあ、まぐれ勝ちやのうて。きっちり目ぇ見開いて勝たせて貰いますわ!」 |
■第5試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○豊嶋奈美 REIKO 鬼姫結梨花 |
vs | 久保渚 オリビア デビル・メイガス× |
18分9秒、ジャーマンスープレックスホールド | ||
ヒール同士のぶつかり合い。久保がそのパワーを遺憾なく発揮して豊嶋を放り投げ、鬼姫をアルゼンチンで担ぎ上げ、REIKOにはパワーボムと暴れ回る。さらにオリビアと共にREIKOへバビロン、地獄のコンビネーションと司令塔潰しにかかる。しかし鬼姫が久保にラストインプレッションを仕掛けた後場外へ蹴り落とし、オリビアには毒霧を吹き付けてからのドロップキックといい動きを見せる。鬼姫の動きによってペースを取り返したファニーウイングスはデビルを集中攻撃。REIKOが動きにやや精彩を欠いたが、豊嶋が圧倒的な攻めを見せて強烈なジャーマンでピンフォール。ファニーウイングスの強さを見せつけた。 コメント: |
■第6試合 | ||
ラブリーベル スペル・ティグレス セラフィム・レイ |
vs | マスクド・ジェラシー1号 マスクド・ジェラシー2号 ジェラシーレディ |
???「ベリ〜クルシミマ〜ス!!!」 絶叫と共に、Sitto団のテーマが会場に流れてくる。そして花道から姿を現したSitto団は、客席に入り込むとカップルとおぼしき二人連れを見つけては怒鳴り散らしていく。しかし会場が暗転し、花道にスポットライトが当たるとそこにはトリコロールが華麗に入場してくるところ。 スペル・ティグレス 「何が苦しみま〜すだ! 毎年毎年、懲りない奴らだね!」 マスクド・ジェラシー1号 「む、貴様達はアイドルユニットのトリコロール! 飛んで火に入る夏の虫!」 セラフィム・レイ 「今は冬だけどね。それも大雪きたばっか」 マスクド・ジェラシー1号 「そのような揚げ足取りで動揺する我らSitto団ではない! ちょうどいい、貴様達から先に血祭りだ!」 ラブリーベル 「それがワンパターンだと言っているのですわ。たまには違うことをやってみたらいかがかしら?」 マスクド・ジェラシー2号 「うーん、でも鼻でピーナッツを食べるのも耳でうどんを食べるのも、秋の夜長スペシャルでやったし…」 ジェラシーレディ 「やってないやってない」 スペル・ティグレス 「よーし、それならこれ以上キミ達が悪さ出来ないように、完全決着の、敗者マスク剥ぎマッチだ!」 マスクド・ジェラシー1号 「ほう、面白い!」 マスクド・ジェラシー2号 「いやいやいや面白くないですって!やめましょうよ!」 マスクド・ジェラシー1号 「負けなければいいのだ! 我らの嫉妬心がその程度でひるむと思うか!」 ジェラシーレディ 「それはいいけど、あっちは一人素顔」 セラフィム・レイ 「あ、あたし? えーっと…ずーっと前に使ったオーバーマスクがあったと思うから、それかぶって試合して、負けたらそれをぬぐって事で?」 マスクド・ジェラシー2号 「そんな馬鹿な条件があるか! やるなら、髪を切るのよ!」 マスクド・ジェラシー1号 「ほう、やる気だな、2号!」 マスクド・ジェラシー2号 「え?え?」 ラブリーベル 「おーっほっほっほ! 今回こそその覆面の下、見せて頂きますわよ!」 Sitto団の面々がリングに上がろうとしたところで、ベルのプランチャ、ティグレスのトペ・コン・ヒーロ、レイのバミューダ・トライアングルが同時発射。いきなりド派手な空中弾の共演で幕を開けたトリコロールとSitto団のマスカラ・コントラ・カベジェラマッチ。すぐにリングに上がったトリコロールは、場外のSitto団に早く上がってこいと挑発する。 Sitto団は常に二人以上がリング上に上がるという半分ルール無視の戦いを展開していき、トリコロールをそれぞれ痛めつけようとする。しかし目標が分散するためかトリコロールのカットが細かく決まって、攻めているのはSitto団ながらペースはトリコロールといった状態。徐々にいらだちを見せる1号は、レディに指示して椅子をリングに持ち込ませると、その椅子でレイをめった打ちにし始める。ティグレスがカットに入ろうとするが、なんとここで1号は椅子をティグレスにパスして直後にドロップキックを放つというロナ・ヴァン・ダムの得意技、ヴァンダミネイターを見せる。さらに「浜岡臨海アッパー!」とわざわざ叫びつつのアッパーをベルに放ったところで、会場からは「パクリ!パクリ!」の大合唱。これに気をよくした?1号は、レイにJOサイクロンの体勢。ところがレイがこれをくるっと丸め込み、カウントが入る。2号がこれをカットして難を逃れたSitto団だが、ペースをつかめない。 10分過ぎ、劣勢のSitto団はとうとう禁断の手、ティグレスを捕まえてのマスク剥ぎを仕掛ける。2号がマスクの紐をはずし、1号とレディは邪魔されないようにその周りを固める。2号が「さ〜て、今回は次のマスクを用意してあるのかな〜?」と言いつつ、徐々にティグレスのマスクを脱がせていく。しかしここでようやくマークを振りほどいたベルとレイが2号をはじき飛ばし、救出に成功。怒りのティグレスは、Sitto団の3人にティグレスボンバーを連発。ふらふらの2号を、ベルがバッキンガムドロップで仕留め、Sitto団の暴走を止めた。 |
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○ラブリーベル(12分30秒、バッキンガムドロップ)マスクド・ジェラシー2号× | ||
ラブリーベル 「おーっほっほっほ! 試合中にマスクを剥ぐなどと言う姑息なまねをするから、自分がマスクを脱がなくてはならないことになるのですわ! さあ、その素顔を白日の下におさらしなさい!」 観客を煽るベルだが、反応はやや薄い。「中身知ってるしなあ」との声もちらほら聞こえる。 ラブリーベル 「…あなた、興味もたれてないのね」 マスクド・ジェラシー2号 「ほっとけ! …ちょっと寂しいけど」 ラブリーベル 「まあ、無様なSitto団にはこの程度がお似合いですわ。さあティグレスさん、試合中に脱がされかけたおかえしをさし上げなさいな」 スペル・ティグレス 「よーし、覚悟はいいね! みんな、いっくぞー!」 かけ声と共に、2号のマスクをはぎ取るティグレス。その下から出てきたのは、なんとMACHIKO。…なんと?会場も、まばらな拍手と歓声が出る程度で、微妙に盛り上がりに欠けている。 スペル・ティグレス 「盛り上がらないね。なんだかマスクを剥がされそうになったのが許せてくるなあ、可哀想で」 そこで傍観していた1号が、突然笑い声をあげる。その手には、剥がされた後で放置されていた2号のマスク。 マスクド・ジェラシー1号 「ふははははは! 甘いぞトリコロールの諸君! 2号の本体はこのマスク。嫉妬に狂ったものが2号となるのではない! 嫉妬に狂ったこのマスクをつけたものが2号となるのだ! ゆえに、その女はもはや我らSitto団には不要! その女、最近ベビーフェイスなどをやっているから今日は2号としての力が発揮しきれなかったのだ! 新たなる2号を見つけ、必ずこの世のアイドルレスラー共を撲滅してくれるわ! ふはははははは!」 高笑いと共に、ジェラシーレディを引き連れて引き上げていく1号。ますます立場のないMACHIKO。肩をふるわせていたMACHIKOは、立ち上がって叫んだ。 MACHIKO 「どいつもこいつも私のことをバカにしやがって! もうちょっとこう、なんていうか、私はマスク剥がれてね! こう、せめて盛り上がりをね!」 やや情けない叫びだが、非常に心のこもった悲鳴。しかしラブリーベルは肩をすくめる。 ラブリーベル 「MACHIKOさん地味だから仕方が無いじゃありませんの」 MACHIKO 「誰が地味よ誰が!」 と、そこにかかるREIKOの入場曲。先ほどの試合を終えて一息ついたばかりのREIKOが、リングサイドに姿を現した。 REIKO 「まったく、ひどい連中よねえ。トリコロールも、Sitto団も、観客も。みんなあんたのことを無視してるわ」 MACHIKO 「何が言いたいわけ。あんたも私をバカにしに来たの?」 REIKO 「逆よ。もったいないってね。本来のあんたは生粋のヒール。それなのになし崩し的に正規軍に入って、真面目にやって…それで中途半端になって、Sitto団としてすら燃えることが出来ず見捨てられた。でもね…あんたは磨けば光ってのをあたしはよく知ってるわ。ファニーウイングスのコンセプトを知ってる?」 MACHIKO 「…悪くて、綺麗な、女…」 REIKO 「あんたの美貌はあたしも認める折り紙付き。そして、今日のファイトを見ていて確信したわ、あんたはヒールの魂から逃げられない。リングネームもあたしと同じでアルファベット表記。そう、MACHIKOほど、ファニーウイングスにぴったりの人材はいないわ!」 これには会場から大きなどよめき。REIKOはその反応におおきく頷く。 REIKO 「しばらく時間を上げる。色よい返事を期待するわ」 Sitto団とアイドルレスラー達の、クリスマス恒例の激闘は、意外な形で締めくくりを迎えることになってしまった。 コメント: ラブリーベル 「Sitto団はまだ懲りないようですわね。今度こそ、1号のマスクをはぎ取ってさし上げなくては。それと…MACHIKOさんは堅実に正規軍でやられるべきですわ。正規軍を引っかき回すREIKOさんの作戦にハマってはなりませんもの」 セラフィム・レイ 「あーもう、持っていかれたー!」 スペル・ティグレス「妙なことになっちゃったね…2号の中の人には悪いことしちゃったなあ…」 |
■第7試合30分一本勝負 | ||
○川部雪江 | vs | ソーニャ× |
16分42秒、片エビ固め:魂狩り | ||
メインイベントはライバル同士のシングル対決。それぞれリングに上がり向かい合うと、先ほどの試合とは違いぴりっとした雰囲気が漂い始める。ゴングが鳴ると、手を差し出して握手を求める川部。ソーニャは先にやろうと思ったのにという表情の後、握り替えしてクリーンに離れる。 コメント: |