9月11日(日) 島根県松江くにびきメッセ
第1試合
華山麗子 vs コットン環×
8分12秒、体固め:ダイビングニードロップ
 得意とする七色のローリングソバットを中心に華山へ挑んでいく環。序盤は勢いで攻めているように見えたが、サイドステップキックをキャッチされると引きずり倒されてストンピングの嵐を受ける。逆片エビ固めで体力を削られた環、バックドロップからのダイビングニードロップという華山の得意パターンを受け、敗北。

コメント:
第2試合
鬼姫結梨花
LINA

×坂本ジュリア
vs 幸希美○
香取梢
カエデ
6分51秒、逆エビ固め
 鬼姫とLINAを、パシリと呼んだ幸。先発を買って出るなど強気の攻めを見せていく。一方FWの若手コンビからはLINAがこれに強く反発を見せて向かっていく。幸に押されるLINAだが、これはタッグマッチ。鬼姫と合体ブレンバスターで幸を放り投げて一矢報いる。今度は香取、カエデが元チームメイトの連携を見せて鬼姫を押していく。最後はキャリアの浅さから捕まった坂本が、幸の逆エビ固めにタップ。幸、FW若手組の前で勝利を飾って見せた。

コメント:
香取梢「相手が3人のチームじゃなくて2+1人でしたから勝てて当たり前です。やっぱりプロレスが出来ていない人は何をやっても駄目ですね。でもあんな人たちと組まされた坂本さんは気の毒だったと思います」
幸希美「パシリはパシリ!金魚のフンみたいにひっついて行ってるだけじゃどうにもならないって事!そんなことも解ってないあほんだらだからパシリのままなんだってば!」

LINA 「パシリ?それは違うと思うな! 何故REIKOさん達が強いのか、権力を握れるのか。それを学び取るために付いているのよ。なんでもかんでも自分でやるなんて、そんな効率の悪い事をするのがバカなのよ」
第3試合
長宗我部美幸
○NANA
MARINA
vs 久保渚
オリビア
デビル・メイガス
×
7分56秒、反則
 先月の松井香織引退試合でWWPLに再び戻ってきたNANA。コスチュームを魔法少女風にチェンジし、もちろん魔法のステッキも…ステッキというにはやや無骨で大きいが…持参である。そしてなんと長宗我部と組んでの登場。NANAの懐の深さを登場するだけで知らしめてしまう。
 長宗我部と組んでいるとはいえNANAが大物であることに代わりはない。久保、オリビアらブラジェネは自分たちのアピールにちょうどいい相手だ、と気炎を上げ、序盤からNANAを挑発。しかしMARINAがこっちも見ろとばかりにヘッドバットを多用していく。
 NANAは久保の渚シャトルを浴びて倒れると、ゴロゴロと場外へ。久保は様子を見るためにロープへ近づくと、NANAが場外から久保へ猫だまし。こっそり久保の背後に近づいていた長宗我部が、ひるんだ久保をスクールボーイで丸め込み、カウントが入る。華山がレッドボックスをレフリーの手が降りるところへ滑り込ませてカウント3を防いだが、あわや3カウントに会場から笑いの声。
 MARINAがフォールされると、今度は長宗我部がレフリーの足を引っ張ってカウントを妨害。長宗我部に詰め寄るレフリーだが、長宗我部はとぼける。そしてレフリーの注意がそれている間にNANAがオリビアをステッキで殴りつけてから飛びつき腕ひしぎ。すかさず長宗我部が注意を向けさせる。
 終始長宗我部教団?のペースに翻弄されたブラジェネ。最後はNANAのステッキを取り上げたデビルが、「NANAが持つときは公認凶器だがそれ以外は反則だ」と言われてしまった。

コメント:
NANA 「むふふっ、ひさびさのWWPLだから、新しい出会いがいっぱいなのだ。特に美幸ちゃんは不思議不思議してて面白い娘なのだ♪ 新しく『関節マジシャン・マジカルNANA』になったNANAに、みんな応援よろしくなのだぁ♪」

オリビア 「誰や、こないな試合組んだ奴は!」
久保渚 「美味しい相手だと思ったんだがな。あれじゃまるで長宗我部が二人いるみたいだぜ」
オリビア 「ナギー、怖いこと言わんといてや…」
 
第4試合
望月登子
×青柳つかさ
沢田ちひろ
vs ラブリーベル
スペル・ティグレス
セラフィム・レイ
15分33秒、ウルトラ・ウラカン・ラナ
 望月は陣営を気にすることなく正規軍のふたりと組み、トリコロールと対戦。上位選手に認められるチャンスと、沢田が積極的に挑んでいく。押されながらもグラウンドについていく沢田、ベルのジャベに捕まったものの内容的には大健闘。望月のわがままな膝小僧で倒れたティグレスにすかさずセントーンで追い打ちするなど、タッグでの状況把握の巧さを見せる。しかしこの沢田の動きがトリコロールを刺激、ティグレスはティグレスボンバーやウルトラタイガードロップを望月に決め、ベルのフライングニールキックが青柳を襲う。そしてレイが青柳を得意のウルトラ・ウラカン・ラナで丸め込み、技巧派チームの面目躍如。
ラブリーベル 「おーっほっほっほっほ! 望月さん! やはりあなたの真の実力はタッグでは発揮できないと思いませんこと? わたくしが、シングルでお相手いたしますわよ!」
 勝利に乗って望月を挑発するベルに、望月の態度はしかしそっけない。
望月登子 「あたしは別に、お前とやるのが嫌ってわけじゃないんだよ。そこそこは楽しめそうだしな。だけど、お前あたしを見てるか? ベルトにしか目が向いてない奴相手だとな、テンションが上がらないんだよ」
 肩をすくめて退場していく望月。図星を突かれた様子のベルは、しばらく無言でリング上にたたずんでいた。

コメント:
ラブリーベル 「ベルトにしか興味が無くて何が悪いものですか!」
セラフィム・レイ 「あーあ、行っちゃった。うーん、もっちーが元々ベルトだけじゃなくその王者との試合そのものに対する執着を持ってるのは分かるけど、一般的じゃないよねえ」
スペル・ティグレス「ちっひーちゃんはやるようになったねっ。同じ2003年組としては喜ばしいことだよっ。それはそうと、内心ビビっちゃってるんじゃないのかなあ、もっちー先輩は。ベル様もはっきり言ってやればいいのにねえ」

望月登子 「ま、こういう試合を組まれちまうのが孤立してるあたしや、組織だって無い正規軍の痛いところだな。
青柳つかさ「そら、こっち側バラバラなんだから勝てるわけねえわ。それはそれとして、REIKOの阿呆もあたしと望月をタッグ組ませるか?一応気に入らないやつの一人なんだけど、望月も。まあ、仕事はするけど…」
 
第5試合
豊嶋奈美&REIKO&ソーニャ
vs
川部雪江&カーシャ・イワノヴナ&MACHIKO
vs
ストーム水戸&キャノンボール焔&マンティス笹倉
○ストーム水戸(16分52秒、ミトクラッチ)豊嶋奈美×
 ファニーウイングス、正規軍、外部組に分かれたWWPL名物の3WAY6人タッグマッチ。この形式の経験が多いファニーウイングスが主導権を握り、水戸をコーナーに押し込むとソーニャのショルダーアタック、豊嶋のドロップキック、REIKOのニールキック、そしてカーシャに指示をして正規軍にも突っ込ませる。ところが、カーシャ、MACHIKOに続いて川部がエルボーを狙ったところで水戸がこれを避け、逆に川部をコーナーに。そして焔、笹倉と対角線攻撃を川部に放っていく。さらにファニーウイングスがここに追い打ちをしかけ、ファニーウイングスの一人勝ち。
 ソーニャ、MACHIKO、笹倉が3方向でそれぞれ場外へ落とされる。するとソーニャへ焔がエルボー・スイシーダ、MACHIKOへ豊嶋が宇宙人トペ・コン・ヒーロ、笹倉にカーシャがホーロドニー・スメルチと、それぞれ場外弾を放つ派手なシーンに会場は沸く。
 12分頃、リングに立つのはソーニャ、川部、水戸。ソーニャは前回のコメントで「外敵相手に力を合わせよう」と言っており、そこで川部に手を差し出して組もうとする。川部は警戒の色をにじませながら、しかし組む方が有利になると分かっているため迷いを見せる。と、川部が動く前に水戸がソーニャへ襲いかかる。バックドロップ、稲妻レッグラリアットと決めてフォール。しかしこれは川部がカットすると、水戸に大外刈りから袈裟固めで首をロックする。
 9選手が入り乱れる中、決着は意外な形でつく。豊嶋が水戸の背後をとろうとしたところ、水戸はこれをミトクラッチで切り返してフォール。ソーニャが川部の、REIKOがアンバランスの相手をしていたためカットが遅れ、なんと3カウントが入ってしまった。悔しさをあらわにしてさっさと退場してしまう豊嶋。ソーニャと川部は、水戸に出し抜かれたと歯がゆそうな表情を見せて水戸をにらみ付けていた。

コメント:
ストーム水戸「軟体に勝つには丸め込みが一番ってね。そら、投げても極めてもキツいんだから。川部もソーニャも、悔しそうな顔してる暇があったら結果出してみせなって!」
キャノンボール焔「久々にやった形式だけど。まぁ、及第点かな?! だいぶ慣れては来たし、次はもうちょっと欲張らせて貰いますよっ!」
マンティス笹倉「ふむん・・・第三勢力が入っちょるだけで、普通んタッグ戦たぁ又違う味わいがありますなぁ〜。こげな読み合い・化かし合いも嫌いやなかでっせ。勝てりゃあ尚更、ねぇ?!」

REIKO 「やれやれ、望月にやられてからずいぶんおとなしくなっちゃったわね」
豊嶋奈美 「大丈夫よ、このまま沈んでばかりはいないから」
ソーニャ「まったくもう、デビューしたての新人じゃあるまいしリングの上で迷うんじゃないわよ。それくらいならいっそ、ミトと二人でかかってきなさい。まとめて相手してあげるから」