5月4日(水) 鳥取県鳥取産業体育館
第1試合コットン環デビュー戦
支倉千代
坂本ジュリア
vs 九頭竜紅葉×
コットン環
11分47秒、体固め:ランニングのど輪落とし
 26歳の新人、コットン環のデビュー戦はタッグマッチ。わずかに先にデビューをした坂本と、グラウンドの攻防を行う。坂本のスピードになんとか食らいつくといった形の環。起きあがっての攻防で、坂本をロープに振って、カウンターでローリングソバットを見せる。素早く、芯が通ったその一撃は一発で坂本をダウンさせるほどの威力を見せた。ダウンカウントが数えられ、あわや秒殺かと思われたが、カウント7で坂本は場外へ転がって逃げ出して難を逃れる。
 前の対戦で九頭竜に不覚を取った支倉が、今回はジャベ合戦で九頭竜に千秋楽固めをかけて意趣返し。スタミナを消耗した九頭竜は支倉の勢いを止めるジャベを見せることが出来ず、ランニングのど輪落としに3カウントを聞いた。

コメント:
支倉千代 「前回の敗戦の轍を踏むことも無く、今日は相手の土俵で堂々の勝利です」
坂本ジュリア 「がっでむ!後輩の引き立て役になっちゃったじゃない!」

コットン環 「緊張したけど、自分の動きはある程度出来たんじゃないかな。次は勝ちたいわね」
 
第2試合

×華山麗子
vs 香取梢
カエデ
12分4秒、片エビ固め:カタストロフドロップ
 雅とカエデはMWAでチームメイトとして行動していた。しかし雅はそんなことは忘れたとばかりに手刀の嵐でカエデを攻め立てる。香取がカットに入って難を逃れたカエデは、コルバタ式フェイスクラッシャー、馬跳び式フェイスクラッシャーと雅の顔面を攻め込む。香取もDDTの連打からローリングネックブリーカーと華山の首を攻め込み、正規軍が優勢。そして最後はカエデが新技、カタストロフドロップで華山を沈め、メキシコ遠征の成果を見せた。
カエデ 「雅殿は、オリビア達に騙されているのでござる。同じ忍者同士、共に正規軍で頑張りませぬか」
雅 「あのね。あんたの勝手な忍者観につきあわされるいわれは無いわけよ」
カエデ 「しかし雅殿、ブラジェネに正義はござらん」
雅 「あたしが動くのは正義じゃない。金とコネ。コネはまあ勘弁してあげるとしてもよ?正規軍に引っ張りたいなら、金もってきな、金」

コメント:
カエデ 「買収で動くような忍者は仲間に入れたくないでござる…。こうなれば、ぶつかり合って正義の心を叩き込むしかないでござる」

雅 「だいたい、なんであたしは勝手に忍者仲間にされてるわけ?そんなに一緒になりたいのなら、こっちに来ればいいじゃないのさ」
 
第3試合
長宗我部美幸
MARINA
vs 幸希美
LINA×
9分18秒、反則:LINAの椅子攻撃を主張
 DIAを退団してフリーとなっていた幸希美が、WWPLマットに登場。大きくはないものの、パワフルな動きで長宗我部組相手に優勢な試合運び。しかしMARINAをフォールしたものの、カウントを取るレフリーの足を長宗我部が引っかけて転ばせカウント妨害をしたところで幸が長宗我部につめよる。そこをMARINAがスクールボーイで丸め込む。これはカウント2で返す幸。
 MARINAがレフリーの注意を引いている間に、長宗我部が幸へ椅子をパス。これを、LINAがインターセプトしてすぐに場外へ落とす。その手は食わないと長宗我部を振り向いたLINAだが、なんと長宗我部はもう一つ椅子を持っており、今度はLINAへパスして倒れ込む。そしてちょうどレフリーが振り返ったところにそこを見られてしまう。幸の窮地?を救ったはずのLINAが、はめられた形になってしまい、反則負けとなってしまった。

コメント:
長宗我部美幸 「予言です。二度ある椅子は、三度ある…」
MARINA 「よく分からないのです」

LINA 「まったく、私としたことがあんな手に引っかかるなんて! 長宗我部のやり口になれてない幸をかばおうとしたのが失敗だったみたい。放っとけば良かった」

幸希美「はーい、初めての人もそうじゃない人も、今月から宜しく、幸希美でーす。ま、今日は相方がへっぽこだった所為でつまんないひっかけに負けましたが、出来るだけのことをして、今後はこのリングに何か残していきますんで、はい」
 
第4試合
久保渚
×オリビア
刹那
デビル・メイガス
vs MACHIKO
青柳つかさ

キャノンボール焔
マンティス笹倉
14分7秒、両手フォール:無双乱舞
 開始早々から乱闘に持ち込もうとするブラジェネ。デビルは笹倉をデビルマジックに捕らえ、刹那は焔をリフトアップで持ち上げ、放り投げる。しかしMACHIKOは久保の渚シャトルを切り返して逆さ抑え込みで、逆に一気に試合を決めようとする。刹那とオリビアが倒れ込むようにカットするが、青柳がキックで動きを止めた刹那とオリビアを、MACHIKOが卍コブラに固めて反撃完了。
 その後も場外からの手出しやレッドボックスによる襲撃などを繰り返すブラジェネだが、流れを自分たちのものにすることが出来ない。逆に打たれ弱さのあるオリビアが捕まりはじめ、アンバランスにトリニティ・ファングを仕掛けられ、3カウントこそ耐えきったものの動きが止まる。そして最後は青柳が無双乱舞からフォールして、ブラジェネを下した。

コメント:
青柳つかさ「ブラジェネは馬鹿の一つ覚え…とまでは言わないけど、ワンパターン。いい加減読めるっての。ま、おまち(MACHIKO)もそこそこがんばってたからさ、あたしが負けるわけに行かんでしょうよ」
キャノンボール焔「序盤はイマイチだったけど、全体で見ればまぁ悪くなかったかな」
マンティス笹倉「んっ。ブラジェネの手筋に慣れたっちゅう話もあっけどね」
第5試合WWPLウェルター級防衛戦
王者
沢田ちひろ
vs 挑戦者
霧島杏子×
19分6秒、E・オレンジスプラッシュ
第14代王者が初防衛に成功
 王者沢田が打たれ強さを発揮。霧島のヤクルトスワローキック、ボクシング仕込みのパンチを受けてもひるむことなく前進して組み付くと、フロントスープレックで放り投げたり水車落としから押さえ込むなど肉を切らせて骨を立つ戦い。10分過ぎから霧島が猛攻を加え、フランケンシュタイナーまで飛び出すが、それでも沢田はカウントを取らせず逆に隙をついたスリーパーホールドで霧島のスタミナを奪う。そしてローリングエルボーで霧島をダウンさせた沢田、大きくアピールしてのオレンジスプラッシュで、初防衛に成功した。

コメント:
第6試合6人タッグ30分一本勝負
川部雪江
松井香織
カーシャ・イワノヴナ
vs レミー・シュナイダー
メリッサ・ルー×
キャプテン・ミレイユ
19分55秒、片エビ固め:奈落
 正規軍がフロリダシスターズと激突。前回はミレイユではなく児玉が加わっていたFS。児玉より実力の劣るミレイユだが、コンビネーションプレイでは一撃離脱のキック戦法でリング上を攪乱するなどさすがチームと思える動きを見せる。正規軍はカーシャが相変わらず切れのある動きを見せてルーには超遠距離ミサイルキック、トカレフを決めるなど絶好調。その動きを受けて川部がルーの打撃を止めての奈落で試合を決め、外敵に打ち勝った。

コメント:
カーシャ・イワノヴナ 「こちらのペースで試合を運ぶことができました。今月も絶好調の予感です」
 
第7試合
×豊嶋奈美 vs 望月登子
16分30秒、片エビ固め:最強ハイキック
 

コメント:
第8試合
ソーニャ&REIKO&ディアナ
vs
イーグル児玉&ミシェル・インフェルノ&レーナ・グリフィス
vs
ラブリーベル&セラフィム・レイ&スペル・メイガス
○レーナ・グリフィス(18分35秒、イリュージョン・ボム)ラブリーベル×
 タッグベルトを持つミシェル・インフェルノとレーナ・グリフィスを積極的に狙いに行くトリコロール。これを見たファニーウイングスは手を出しつつも様子見の時間が増えてくる。トリコロールはメイガスの勢いを中心に、ベルとレイがフォローをする形で児玉軍に挑む。メイガスボンがーがグリフィスに決まり、フォールに入るメイガス。しかし、ここでREIKOがメイガスを踏みつけるようにしてカット、ソーニャの香水噴射からディアナのショートレンジラリアットと一気に連係攻撃を仕掛け、REIKOのムーンサルトプレスでメイガスをフォール。ところがこれを児玉がレイを掴んで放り投げることでカット。リング上は混乱状態になっていくが、決めきれなかったファニーウイングスは深みにはまる前に一度間合いを取っていく。
 グリフィスがソーニャにイリーガル・ストレッチのためにまずリバースインディアンデスロックを仕掛ける。ところがその瞬間、ベルのフライングニールキックがグリフィスに炸裂。グリフィスが倒れる反動でソーニャの足が痛めつけられ、さらにベルはグリフィスをコブラツイスト風のジャベで固めて一人でグリフィスとソーニャを同時に攻める。REIKOのミサイルキックがベルに決まって技が解かれると、ソーニャはお返しとベルをジャーマンで放り投げ、チキンウイングチョークスリーパーに。すぐにカットするレイ。そしてそのままレイはグリフィスに変わって出てきた児玉へ、ドミニオン・スラッシュを決めて気を吐く。
 しかし、その後、児玉がレイのウルトラ・ウラカン・ラナをパワーボムで切り返して追い払うと、児玉軍はベルを狙い始める。172センチを誇るベルも、ミシェルに比べればまだ小さい。メイガスとの連携で合体ジャベを決めようとするが、ここでREIKOの妨害にあって両チームとも分断される。そんな中でリングに残ったグリフィスが、スコーピオン・デス・ドロップでベルを攻め立て、とどめのイリュージョン・ボム。フィニッシュ率の高い脅威の技として認識され始めているこの技に、ベルも撃沈してしまった。
 メイガス、レイに左右から支えられつつふらふらと立ち上がるベル。しかし気丈にもマイクを要求する。
ラブリーベル 「わたくしがこのような失態を見せた後ですけれど、ファニーウイングスとウエストコーストの悪夢が揃っているチャンスですから、言わせて頂きますわ。次のタッグ挑戦権、わたくしたちトリコロールが立候補いたします」
 ミシェルは肩をすくめ、REIKOも呆れた表情でマイクを取る。
REIKO 「これだけ完璧にやられておいて、よくもまあ。面の皮が厚いわね。それとも厚いのは化粧かしら?」
ラブリーベル 「なんとでもおっしゃればいいですわ。自分たちで取り戻しに行かず、漁夫の利を狙っているあなた方よりは薄っぺらな化粧と面の皮ですけれど」
REIKO 「面の皮は厚いけど化粧が濃いのはソーニャだけよ」
ソーニャ 「誰が化粧が濃いって?」
REIKO 「あ、いや、こほん。とにかく」
ソーニャ 「いいんじゃないかしら? その代わり、実績を見せれもらえばだけれども」
REIKO 「まあソーニャがいいっていうんなら。んじゃ、こうしましょ。正規軍、フロリダ、あとオリビア組でいいかな、相手に試合やって、二つ勝てば許可しようじゃない。タッグかトリオかだけは選ばせてあげるわ」
ラブリーベル 「一方的ですわね。それではわたくしとメイガスさんの二人でやらせて頂きますわ。本番前の練習台として、ちょうどありがたいですし」
REIKO 「決まりね。一応聞いておくけどミシェル、あんたら…って帰ってんのかよ! ま、あんたらが舐められてる証拠ではあるわね」
ラブリーベル 「振り向かせますわ、必ず」

コメント:

ミシェル・インフェルノ 「どこが来ようと、わたくしたちは負けまセーン。それより、さっさと四冠に挑戦させてもらいたいデース」
イーグル児玉 「だから四冠は私が先だって言ってるじゃん!」

REIKO 「いつでも取り返せるものを、わざわざムキにならなくても…ねえ?」

スペル・メイガス「ここで期待に応えられなきゃ女がすたるっ!タッグの挑戦権もベルトも絶対このボクが獲るっ!よーく見とけっ!」
ラブリーベル 「目にものを見せてさし上げますわ。それと、正規軍とやれるというのであれば、是非川部さんを相手にしてもらいたいですわね」