4月12日(火) 山梨県アイメッセ山梨 | ||
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開始前にファニーウイングスが登場し、リングへ。REIKOがマイクを持つ。 REIKO 「一年半ぶりの山梨大会よね。こんな海もないところに来てあげたんだから、しっかり見ていってちょうだいね。生で見られない人はCSの方で見るように。会場の外にCS契約のブースがあるから、試合後はそっちに行くこと。いいわね? さて、本日および今後の予定なんだけど、まずは前座の話。ウェルター級は保持者指名で最初の挑戦者が霧島に決定したわ。試合は来月だから、それまでにちゃんと契約しておきなさいよ。それから、タッグベルトは正規軍とブラジェネで来週挑戦者決定戦ね。最後。出てきなさいよ児玉」 名指しされてイーグル児玉が姿を現す。 REIKO 「連れてきたんでしょ、新戦力。今のうちに紹介してくれる?」 イーグル児玉 「あんたの指示でやらされるのは気にくわないけど、まあいいわ。カモン、レミー!」 ベートーベンのピアノ協奏曲第5番、『皇帝』と共に入場してきたのは、年末年始にかけてWWPLに参戦をしていたカリブの女帝、レミー・シュナイダー。地元でユニット「フロリダ・シスターズ」の仲間であるメリッサ・ルーと、同じくチームメイトで海賊風のコスチュームに身を包んだ日本初登場となるキャプテン・ミレイユを引き連れての登場。 レミー・シュナイダー 「児玉の下で働くつもりで来たのではないが、前回の来日では豊嶋に作ってしまった借りを返したいのでな。それからついでに、ロシアの小娘が持っている四冠も頂いておこうか。あれはU.S.のものが持つべきものだ」 イーグル児玉 「ちょ〜っとベルトに関してはツッコミたいこともあるけど、WWPLをぼろぼろにしてやるっていう目的は一緒でね。むしろ仲良しこよしはつまんないじゃん? 圧倒的なパワーってものを見せてあげる。覚悟しなさい!」 |
■第1試合 | ||
○長宗我部美幸 MARINA 沢田ちひろ |
vs | カエデ 九頭竜紅葉 坂本ジュリア× |
6分19秒、反則 | ||
坂本は積極的に沢田へと向かっていくが、ドロップキックもボディスラムも受けきられるとグラウンドで押さえ込まれてスタミナを消耗。そこでカエデがティヘラを中心としたルチャテクニックで、今度は沢田を追いつめる。ところがフォールに入っても長宗我部がレフリーの足を引っ張りカウントを妨害。沢田とカエデが試合を引っ張っていくが、結局最後は長宗我部の椅子パスを受け取ってしまった坂本が反則負け裁定を取られた。おいしいところは長宗我部が持っていってしまった。 コメント: 長宗我部美幸 「最近ストレートに椅子で反則を取れないのですが、坂本さんはいい人ですね」 沢田ちひろ 「みゅう。なかなかタッグは深いですぅ。またまた美幸さんに おいしいところを持って行かれちゃいましたぁ。他の人も 強くなってきてますしぃ。ちひろも負けてられませんですぅ。」 坂本ジュリア 「がっでむ!椅子をパスされて頭の中が真っ白になっちゃったよ! もう、前回は真面目に試合してくれたのに! ひょっとして前回はレフリーが芹沢さんで、今回柊さんだったから、こういう展開になったのかな…」 |
■第2試合 | ||
×LINA | vs | キャプテン・ミレイユ○ |
9分40秒、片エビ固め:シャイニングパイレーツ | ||
フック船長を彷彿とさせる海賊風の大きな帽子とガウンを着て登場してくるキャプテン・ミレイユ。大柄な選手が多い外国人勢の中、身長は160センチほどと小柄でさらにアメリカ人としては意外な童顔のミレイユに、女性客からは「かわい〜」と声が飛ぶ。しかしゴングが鳴った後の姿はとても可愛いと言えるようなものではなくなった。 開始直後はドロップキック、エルボーなどの撃ち合いだったが、LINAをコーナーに叩きつけたミレイユは、まずその顔面に何度も前蹴りを叩き込み、コーナーへ逆さづり。そのボディに対角線から正面跳びのドロップキックを放つ。マットに落ちたLINAは、腹部を押さえて苦しむ。ミレイユは全く容赦せず、サイドスープレックスで引っこ抜く。LINAもナカユビやネジと橋でなんとか反撃をするが後が続かない。最後はシャイニングパイレーツで大の字に倒れたLINAをゆうゆうとフォールしたミレイユが勝利した。 コメント: キャプテン・ミレイユ 「叩きのめせばレミーが誉めてくれるの。でも反則まではやらないわよ。正面からぶつかっての結果こそが、女帝のチームメイトとしての誇りなんだから!」 |
■第3試合 | ||
香取梢 支倉千代 ×霧島杏子 |
vs | デビル・メイガス○ 雅 華山麗子 |
11分57秒、蜘蛛絡み | ||
ブラジェネの中でもテクニック型の3名を相手に若手正規軍が立ち向かう。支倉が突進力を活かして体重の軽い華山、デビルをはねとばすが、雅はそれを上回る身軽さで翻弄。そしてデビルとの合体ブレンバスターで、支倉の体重を逆にダメージソースとして利用していく。霧島は支倉を救出に入る。支倉を助け起こすと雅をコーナーへ振って、連続串刺し攻撃。そして香取もDDTと、流れを掴む正規軍。しかし華山がレッドボックスで香取を殴りつけて場外へ引きずり出し、デビルマジックで支倉が捕らえられる。最後は霧島を、雅の斬月デビルの蜘蛛絡みとコンビネーションで攻め立て、ギブアップを奪った。 コメント: 雅 「香取、支倉は多少やるみたいだけど、正面から殴るしか能のない霧島はカモだね、カモ」 霧島杏子「卑怯な手しか使えないブラジェネと戦うとストレスが溜まりますね。熱く燃焼させてもらえないのが残念です。」 |
■第4試合 | ||
松井香織 ○カーシャ・イワノヴナ |
vs | キャノンボール焔× マンティス笹倉 |
12分15秒、ノーザンライト・プレス | ||
松井とカーシャの師弟コンビにアンバランスがぶつかる。笹倉は好調のカーシャを極めていこうとするが、逆に次々とサブミッションを仕掛けられる。距離を取ったところでミサイルキックを受け、場外へ転落してしまう笹倉。焔がエルボー弾で一時的にカーシャを追い込むが、松井に背後から蹴りを放たれて動きを止められてしまう。そしてダブル旋風脚でマットに倒れる焔。最後はカーシャのノーザンライト・プレスで3カウント。成長著しいアンバランスだが、好調カーシャの勢いに飲まれてしまった。 コメント: カーシャ・イワノヴナ 「全力でやらせてもらいました。こんなところで足元をすくわれるわけにはいきませんから」 キャノンボール焔「…くうっ! まだ攻めが甘いかぁ〜! 上等っ! いずれ仕留めてみせるっ!」 マンティス笹倉「むむ…こうも仕掛けが通らんたぁね…奥が深かぁ〜。…まぁ良ござんしょ! それでこそ張り合いがあるっちゅうもの!」 |
■第5試合 | ||
川部雪江 MACHIKO ×青柳つかさ |
vs | イーグル児玉 ミシェル・インフェルノ○ レーナ・グリフィス |
14分27秒、膝フォール:ローズバスター | ||
ミシェルの力任せなレスリングにMACHIKO、青柳は防戦一方。しかし青柳が回し蹴りをきれいに決めて一矢報いる。そこでミシェルはグリフィスを呼び込んで、青柳へスーパーパワーボム。さらに追撃をかけようとするところに川部とMACHIKOが救出に。青柳は助け出されたものの、今度はMACHIKOが捕まってしまう。一度は卍コブラでそのテクニックを見せたMACHIKOだが、児玉の豪腕ラリアットから一方的な展開へ。川部がカットしたときには既に虫の息のMACHIKO、その後戦線復帰できず。二人で立ち向かわなければならなくなった正規軍、結局青柳が捕まって3カウントを聞いてしまった。MACHIKOが担架で運び出され、付いていこうとした川部に児玉が声をかける。 イーグル児玉 「哀れね川部。あんたはまあそこそこマシだけど、他の正規軍は雑魚ばかりじゃん」 川部雪江 「そんなことはありません。私は、正規軍の仲間と必ずタッグベルトを取り戻します!」 イーグル児玉 「へえ。MACHIKOが次の試合に立てるといいけどね」 川部雪江 「どういうことですか」 イーグル児玉 「ちょーっとやりすぎちゃったからね。あいつの肋骨、多分折れてるわよ。私のパワースラム、グリフィスのダークネスドロップを立て続けに食らった上に、ミシェルのキチンシンクが変なところに入ってたからね。あいつの動きが止まったのもその時だったじゃん」 川部雪江 「な・・・! く、それはつまり、ミシェルさんが下手だから、技を失敗して怪我をさせてしまったと。たいした技術力ですね」 ミシェル・インフェルノ 「オー、ソーリー。あまりにミニサイズで小動物みたいだったので、感覚が分からなかったのデース! あの程度で壊れるなんて、おもちゃの扱いは困りマース」 青柳つかさ 「だったらあたしがやってやるよ! ちょうど相手もブラジェネだ、お前ら含めてまとめてぶっ潰してやる!」 ミシェル・インフェルノ 「HAHAHAHAHAHA! ナイスジョーク!」 イーグル児玉 「いやー、あの目はマジっぽいじゃん? まー、どうせどっちが挑戦者になっても一緒だし、適当にやれば〜」 ※児玉のマイクの通り、MACHIKOは肋骨の骨折が判明。しばらくの休場が決定した。 コメント: 青柳つかさ「仇は取る!…それだけだ!」 |
■第6試合 | ||
豊嶋奈美&REIKO&ディアナ vs ラブリーベル&セラフィム・レイ&スペル・メイガス vs 久保渚&オリビア&刹那 |
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○豊嶋奈美(19分47秒、ムーンサルトプレス)オリビア× | ||
ブラジェネはセコンドを動員して数で押していこうとする。久保とデビルがメイガスを合体ブレンバスターに捕らえるが、ベルとレイが加わって人数で逆転。そこでオリビア、刹那が入り再びブラジェネ有利。ところが、トリコロールサイドにファニーウイングスが加わり、最終的にはFW&トリコロールの6人が、久保、オリビア、刹那、デビル、華山の5人を横に長い合体ブレンバスターで放り投げるという派手な場面となる。 トリコロールはメイガスボンバーからのラブリーロックでディアナを捕らえるが、関係ないところで試合を終わらせるなとオリビアがカットに。そのオリビアをREIKOがエクスカリバーからフォールするが、今度はレイがそれをカットし、REIKOを丸め込む。息の抜けない攻防だが、強さを見せるファニーウイングスは、豊嶋がオリビアへ、REIKOがレイへ、対角線で同時にムーンサルトプレス。ベルとメイガスはレイを助けたものの、オリビアが3カウントを奪われ、ファニーウイングスの勝利となった。 コメント: 豊嶋奈美 「今日は遊びだったわね。真面目に相手をする必要もなかったわ」 REIKO 「さ〜すが奈美。あいつらとは格が違うわ、格が」 オリビア 「あかん、内臓が破裂したかと思ったわ・・・」 セラフィム・レイ 「ごめんね〜、あたしが捕まらなかったら勝てたかもしれないのに〜」 ラブリーベル 「仕方がありませんわ、負けが付かなかっただけよしとしましょう」 スペル・メイガス「流れは悪くなかったんですけどね、ブラジェネさん不甲斐なさ過ぎっ!頭数だけ揃えりゃなんとかなるってモンでもないでしょっ!」 |
■第7試合 | ||
ソーニャ ○望月登子 |
vs | レミー・シュナイダー メリッサ・ルー× |
16分55秒、片エビ固め:最強ハイキック | ||
シングルでルーに敗北した望月が、ゴングと同時に飛び出していきなりの跳び蹴りを見舞う。大きく受け身を取ったルーは、すぐに起きあがると脚払いから転倒した思い切り望月を踏みつける。間一髪で転がって避けた望月、起きあがりながらの蹴りを放つが、ルーには通用せず脚を捕まれ、そのままアキレス腱固めに捕らえられてしまう。ルーが青コーナーへ近づくと、シュナイダーが強引に後退。『頭を冷やせ』とルーをコーナーへ下がらせる。望月に組み付いたシュナイダーは、ボディスラムからエルボードロップ、そして逆エビ固めとベーシックな攻め。しかしその一つひとつが重く、確実にダメージを与えていく。そしてソーニャが望月を呼び、赤コーナー側も交代。ソーニャとシュナイダーは組み合ってのポジション争いからグラウンドへ。ヘッドロック、フルネルソンなどに入ろうとするシュナイダーに、ソーニャは関節を取りに行く動きで対抗。お互い決め手を欠いて距離を取る。 ソーニャ組もフロリダシスターズもタッグの連携はほとんど行わないが、それはチームワークがないからではなくそれぞれの動きに集中させるため。しかしここぞという時のカットは確実。シュナイダーのファイヤーショット、ソーニャのジャーマンスープレックスはどちらも決め手にならず。しかしジャーマンを食らったルーは動きが鈍る。そこに、望月がこれを食らえと渾身の最強ハイキック。この一撃にさしものルーも起きあがれなかった。 望月登子 「まだまだこんなもんじゃねえだろ! あたしもソーニャのおかげで勝てたようなものだから、勝ったこっちが満足してないんだ。負けたお前が納得できるはずがないよな。完全に勝敗が決まるまで、蹴り倒してやるから覚悟しな!」 コメント: レミー・シュナイダー 「さすがに四冠王者か。メリッサでは少々苦しい相手だったな。面白い」 |