2月5日(土) 静岡県ツインメッセ静岡
 この日から、リングカバーが変更されていた。今まではWWPLのロゴが入っていたのだが、現在施されているのはファニーウイングスのロゴであった。それに気付いた一部の観客はざわめいている。
 第1試合の前にリング上へ姿を現したのは、かつでWWPLに所属していた児玉聡美。現在はイーグル児玉と名乗ってフリーとして国内外の団体を渡り歩いているレスラーである。その後ろからは派手に薔薇の意匠がちりばめられたガウンを羽織った長身の金髪白人と、黒い装甲のようなデザインのガウンに身を包んだ褐色の肌を持つ二人が付いてきていた。
イーグル児玉 「高いところから失礼するわね。この二人はミシェル・インフェルノとレーナ・グリフィス。アメリカで活躍するトップレスラーよ。アメリカのTBWっていう団体を知ってる?(観客の反応は薄い) …知らないわよね。ディアナの古巣で実家なんだけど。そこで先月、この二人がタッグでディアナを完膚無きまでに叩きのめしたわけ。本来はその試合で負けたディアナはTBWを永久追放されるところだったんだけど…」
 一度言葉を切るイーグル。会場に姿を現していたディアナ、REIKO、豊嶋、ソーニャへ視線を送り、そして再びマイクを口に近づける。
イーグル児玉 「ディアナがここの無差別タッグ王者だってこと、それから今ここに四冠王者がいることを知った二人は、ディアナを永久追放する代わりに、WWPLへの参戦を希望したのわけ。聞けば、WWPLは四冠王者を軸とする正規軍と、無差別タイトルを持つファニーウイングスで勢力争いしてるらしいわね。でも安心して。四冠も、無差別タイトルも、私達が全部まとめて奪ってあげるから。そう、私達はこのマットの争いを収めに来た、調停者ってことになるわけ」
 そしてイーグルはミシェルへマイクを渡す。
ミシェル・インフェルノ 「みなサーン! 聞いてくだサーイ! ミーはミシェル・インフェルノいいマース! 星条旗の名のもとニ、自由の聖火のもとニ、ベルトを統一するためやってきたデース! 我々セイクリド・ファイヤが、このマットを統一シテさしあげマース!」
 これを聞いたREIKOがリングの下にやってくる。そして本部からマイクをひったくると、児玉達を睨め付けた。
REIKO 「聡美! あんたいったい何を考えてこんなことやってるのか知らないけど、あたし達に刃向かうなんて10年早いわよ」
イーグル児玉 「10年早いだなんて錆の浮いた台詞しか出てこないようじゃREIKOもおしまいだわ。さっさと隠居した方がいいんじゃないの? ファニーウイングスは私がちゃんと受けとってあげるから安心して、ね?」
REIKO 「ふん、なめた口を聞けるのも今のうちだけよ。見せてやるわ、今のあたし達の力をね」
ディアナ 「とりあえずは、ワタシにセイクリド・ファイヤへのリターンマッチを用意してちょうだい、REIKO。USでの借りを返さないとね」
REIKO 「そうね。奈美、あんたが組んでやりなさい。かつての正タッグパートナーだったんだし」
ミシェル・インフェルノ 「オー! 早速無差別シングルチャンピオンと試合できるなんテ、ミーはとってもラッキーデース!」
REIKO 「大口叩くだけの力があるのかどうか、見させてもらうわよ」
イーグル児玉 「お好きにどうぞ。私は特に急がないから、ゆっくりと追いつめていってあげる」
 イーグルはミシェルとグリフィスを連れて退場していく。REIKOは本部に行くと本日の対戦カードを変更するように指示。そしてリングアナウンサーから対戦カードの発表が行われた。
第1試合
×西園寺京
風祭元気
vs 支倉千代
霧島杏子
13分3秒、片エビ固め:パールライスフロウジョン
 この試合で風祭が怪我から復帰、早速ウエストウインドでの試合となる。霧島をセルフサービスボムでダウンさせたウエストウインドだが、支倉にダブルのど輪落としでマットに叩きつけられてしまう。霧島もフロントスープレックス、ブレンバスターで反撃していく。そして支倉がパールライスフロウジョンで風祭から3カウントを奪った。

コメント:

支倉千代 「鳥取のお米、パールライスをお買い求めの方は支倉米店へお電話下さい」
霧島杏子 「お米。良いですね。日本人ならご飯ですよ。ところで、お米は好きですが「鬼畜米英」は嫌いです。あのアメ公共、勝手に人のとこに来て言いたい放題・・・ぶちのめしてくれる!」

西園寺京 「霧島はどうにでもなるんやけどね、支倉は半端なことじゃ止められないから…崩し方を研究せんとじり貧だわ」
風祭元気 「怪我明けだから、って言い訳させてもらうわ」
第2試合
刹那
華山麗子
vs 青柳つかさ×
香取梢
13分17秒、クリムゾンクラッチ寝るまでもない
 華山が場外から刹那をアシスト。香取が刹那を丸め込んだが、レフリーがマットを叩こうとしたその場所にレッドボックスを滑り込ませ、レフリーはボックスを叩いてしまう。硬いボックスで手を痛めたレフリーはそれ以上カウントを入れることが出来ず、その隙に刹那は香取を振りほどく。そして最後は刹那のハリケーンミキサー(足への打ち上げラリアット)から青柳をクリムゾンクラッチで固め、ギブアップを奪った。

コメント:
香取梢 「あそこまでやらないと勝ちを拾えないんですか、情けない。こうなるとカード編成がファニーウィングスに牛耳られていることが悔しいですね。あんなプロレスのレベルが低い人たちと当てられていたら、こちらのレベルまで下がってしまいます」
第3試合
鬼姫結梨花
×LINA
vs キャノンボール焔○
マンティス笹倉
12分17秒、片エビ固め:下克上エルボー
 速攻を狙った鬼姫のムーンサルトプレス。しかし笹倉が膝を立ててこれを迎撃。腹部を押さえて鬼姫が場外で苦しみ、戦線離脱。この間に攻め立てられたLINAは激しく消耗してしまう。鬼姫が動けるようになったときは既に時遅く、流れは完全にアンバランス。試合権利のあった焔へ放たれた鬼姫の毒霧を笹倉が体を張って防ぎ、もつれ合うように場外へ。そしてリング上では焔が下克上エルボーによってLINAにとどめをさした。

コメント:
キャノンボール焔「んっ! 上出来、上出来っ! やっぱり序盤で畳み掛けたのが効いてるなぁ〜」
マンティス笹倉「まっ、初手から切り札ば持って来るとも善し悪しで。今回は毒霧ば放つタイミングも読めたけぇ、きっちり止めさせて貰いましたわ」
第4試合
セラフィム・レイ
長宗我部美幸
MARINA

×沢田ちひろ
vs 久保渚
オリビア
デビル・メイガス
12分21秒、順逆自在の術
 ブラッディコネクションはこの日4人目をXとしていた。入場してきたのは久保、オリビア、デビルの3名。
オリビア 「みんなご機嫌ちゃんか〜? 今日はうちらにしては珍しくXがおるで。新メンバーや。ま、Xいうんは大げさやったかもしれへんけどな。前回名前言うとったし。入って来いや、雅!」
 そして、「ザ・ニンジャのテーマ」と共に入場してくる雅。WWPLでデビューしたオリビア、久保らの同期である身軽さを売りにするレスラーだ。雅は大きなボードを持っているが、それには「Bloody Generation」と記されていた。
オリビア 「それからな、うちらこれからブラッディ・コネクションやのうてブラッディジェネレーションに名前を変えることにしたわ。どうもコネクションちゅうんがいけすかんベルやらMACHIKOやらのにおいが染みついとって性に合わへんからな。ほな、行ったろか!」
 マイクをレイに向かって投げつけるオリビア。それを合図にブラジェネが赤コーナー側に襲いかかる。長宗我部の攪乱戦法にに全くつきあわないブラジェネは沢田、MARINAを集中的に狙う。沢田は雅の連続で放たれる手刀でふらふらになり、錐揉みドロップキックで場外まではじき飛ばされる。さらに雅はMARINAの脳天へ手刀を見舞うが、これは自分がダメージを受けてしまい場外へ退避。MARINAもダメージを受けてふらついており、そこをデビルがスタンドSTFでギブアップを迫る。しかしこれはレイがカット。めまぐるしく選手が入れ替わっていく展開の中、沢田が組み付いてきた雅をスモールパッケージホールドで丸め込む。しかし次の瞬間丸め込んでいたはずの沢田が逆にフォールされていた。沢田、訳の分からないうちに3カウントを奪われてしまった。
雅 「私を丸め込んだ次の瞬間、フォールされてるのはてめえの方さ。これを順逆自在の術、ってね。甘っちょろい丸め込みは自爆するってことを教えてやるよ」

コメント:
オリビア 「初日からいきなり3カウントやなんて、サービスええなあ雅ちゃん」
久保渚 「オレたち同期を中心に、ブラジェネはこれからも暴れさせてもらうぜ」
雅 「今日の連中って昔の二軍クラスでしょ? 負けるわけ無いじゃん、あんなのに」

沢田ちひろ 「くう!これが・・上級者のテクニックぅ?いっつのまにか攻められて・・。 悔しいですぅ!(本当のうまさに悔しがるちひろ。)」
第5試合
○イーグル児玉 vs ラブリーベル×
14分6秒、片エビ固め:イーグルキャノンボム
 ベルのルチャ仕込みテクニックにイーグルは面食らった様子で翻弄されてしまう。しかもベルはパワーでもイーグルと遜色なく、イーグルは強引に流れを戻すことも出来ない。しかしエンポリオ・アルマニッシュを自爆させたイーグル。パワースラムやイーグルホイップなどで一気に逆襲すると、イーグルキャノンボムでベルをマットに叩きつけてみせた。

コメント:
イーグル児玉 「雑魚相手でもちゃんと相手をしてあげる。1人1人始末していけば、そのうちタイトルに挑戦させざるを得なくなるってわけ」
第6試合スペル・メイガス爆裂7番勝負第3戦
×スペル・メイガス vs 望月登子
21分36秒、片エビ固め:九龍城落地
 ヘッドロックでメイガスを捕らえる望月。メイガスはロープへ押し込んでこれをはずすと、リバウンドで戻ってきた望月をアームホイップで放り投げる。しかし素早く起きあがった望月はトゥキックからフライングメイヤー、そして前後からサッカーボールキックを浴びせる。会場の隅まで響く重い音。メイガスは倒れて咳き込む。
 望月の蹴りに苦しむメイガスだが、メイガスボンバーを放つと望月の背後を取る。そして放たれるナイスジャーマン。しかし望月はバク宙でホールドを切ってメイガスの後方へ着地すると、メイガスをわがままな膝小僧で蹴り倒していく。そこをすぐに起きあがったメイガス、高速ブレンバスターで引っこ抜くと素早くコーナーへ上って、立ち上がった望月へミラクルくるくるキックを発射。吹き飛ばされて場外まで転がっていく望月へ、ノータッチトペ・コン・ヒーロで追撃していく。しかし場外は望月のテリトリー。鉄柱攻撃、椅子での殴打、リングの角へ顔面を叩きつけるなどの激しい攻めを見せる。
 メイガスをリングに戻し、自らもリングインする望月。ジョン・ウーでメイガスをはじき飛ばし、コーナー近くで立ち上がるメイガスへ必殺の三角飛び延髄斬り。フォールする望月だが、メイガスはこれをカウント2でキックアウト。ならばとツイスターの体制に入る望月だが、メイガスはこれを暴れて脱出し、水面蹴り。倒れた望月を見て、コーナーへ上ったメイガスはフェニックススプラッシュのアピールを行う。しかし、息を吹き返した望月はメイガスが飛び立つ前に背後からエルボー一発。そして雪崩式オーロラスペシャル、九龍城落地でメイガスを放り投げ、片エビ固めへ。高いところから後頭部を強打したメイガス、これを返すことは出来なかった。


コメント:
望月登子 「認めてやってもいいな。楽しめそうなやつに成長したじゃないか」

スペル・メイガス 「さすがに激しいですね・・・でも今日のはまだ100%の『エクストリーム』じゃないと思うんで、もっちー先輩の全てを体感できるところまで・・・行ってみたいですね」
第7試合
豊嶋奈美
×ディアナ
vs ミシェル・インフェルノ
レーナ・グリフィス○
16分00秒、体固め:ダークネスドロップ
 数年ぶりのタッグとなる豊嶋とディアナだが、コンビネーションに問題はなし。息のあったダブルドロップキックや、豊嶋のジャーマンスープレックスにディアナがラリアットを合わせる合体技も披露する。しかし、それ以上にグリフィスがミシェルを好アシスト。パワーではディアナを上回るミシェルのローズバスター(垂直落下式リバースブレンバスター)でさすがの豊嶋も大きなダメージ。さらにハリケーン・ローズ(オーバーヘッドキック)を受けた豊嶋は場外へ転落してしまう。そして二人がかりでディアナを攻め立てたセイクリド・ファイヤは、最後グリフィスのムーンサルト反ひねりエルボードロップ、ダークネスドロップでディアナを沈めた。
ミシェル・インフェルノ 「みなサーン、この通りの結果デース! ミー達は、初代四冠チャンプ、無差別シングルチャンプも相手にならないほど強いチームなのデース! But、そのタフネスだけは認めてさし上げマース。 ミーのローズバスターを耐えるとは、なかなか頑丈デース。これは無差別シングル戦が楽しみなってきまシタ」
豊嶋奈美 「誰が、あなたを挑戦させると言いました?」
ミシェル・インフェルノ 「オー? アナタ負けたらベルトを賭けるのではなかったのですカ?」
豊嶋奈美 「タッグで勝った程度でいい気になるのはやめてもらえます? 私の得意とするシングルで、私の実力を教えてあげるわ」
ミシェル・インフェルノ 「わざわざ恥をかく回数を増やすなんて理解出来まセーン! ですが、挑まれたら受けるのが正しいアメリカ人の姿デース! その挑戦、受けて立ちマース!」


コメント:

豊嶋奈美 「挑戦を受けているのは私のはずですが、アメリカ人では会話が通じそうにないですから実力で分からせてあげましょう。大口を叩いたことを後悔するはずです」
ディアナ 「やっぱりタッグ下手だったわね、ナミ…」
第8試合
REIKO
ソーニャ
vs 川部雪江×
カーシャ・イワノヴナ
20分5秒、ムーンサルトプレス
 試合前、珍しくカーシャがマイクを握る。
カーシャ・イワノヴナ 「ソーニャ先輩、もし豊嶋さんが持つベルトに挑戦したいというのなら、こちら側に来ませんか? その方が話は早いはずです」
REIKO「ふんっ、安っぽい勧誘ね。タッグ王者がそんな手に引っかかる訳ないでしょ」
カーシャ・イワノヴナ 「私はソーニャ先輩の本心が知りたいだけなんです。先輩の目的は何ですか? 豊嶋さんの持つ無差別ベルトなんですか? 川部さんの持つ四冠ベルトなんですか? それとも…川部さん本人なのですか?」
ソーニャ 「さあ、どちらかしらね?」
 川部に視線を送るソーニャ。そんな様子のソーニャからあえて視線をはずす川部。
REIKO 「よけいなことは考えなくていいのよソーニャ。あなたは川部の持つ四冠を奪う。豊嶋とのベルト戦はそれから考えればいいの」
カーシャ・イワノヴナ 「私はソーニャ先輩に聞いているんです。あなたは黙っていてください」
REIKO 「なんですって」
カーシャ・イワノヴナ 「そもそもあなたは何者ですか? ベルトも何もないくせに、口先だけで他人を動かして」
REIKO 「何者って、リーダーよ。ベルトなんかに頼らなくてもまとめ上げられるのがあたし。ベルトを持っていてもまともに認められないのが、そこの四冠王者よ」
カーシャ・イワノヴナ 「他人をそそのかしてお猿の大将を気取るなんて、結局は自分1人では何も出来ない臆病者ってことじゃないですか。自分の思うようなプロレスがしたいのなら、1人でKIZUNAなりどこへなりへ行けばいいものを。NANAお姉様みたいにKIZUNAに行くような勇気もない人が…」
REIKO 「ハァ? あんたKIZUNA原理主義者? なんでここでKIZUNAの名前が出るわけ? 世界最高の団体はここ、WWPLなのよ。WWPLをこの手に握ることこそ、つまりあたしが世界最高の名を握っているということ! お姉様離れできないお子様こそNANAの後を追ってどこにでも好きなところに行けば? それともあたしの手で追い出してあげようか!」
 そう言うとREIKOはマイクをカーシャへ投げつけ、奇襲を仕掛ける。カーシャをコーナーへスルーしたREIKOは川部を場外に蹴り落とし、カーシャへ串刺しドロップキック。さらにソーニャも串刺し背面エルボーで追い打ち。そしてREIKOは場外の川部へトペ・スイシーダを放つ。リング上ではソーニャはカーシャをグラウンドに引きずり込む。極める技術はほぼ五分、しかしポジショニングに勝るソーニャが有利に運び、カーシャが何度かロープブレイクを強いられる。カーシャは一度距離を取るとキックのコンビネーションから旋風脚を放って反撃。
 川部、カーシャは連携こそ少ないものの互いの技術を発揮してFWに対抗。しかし15分過ぎ、カーシャがスワンダイブで飛び上がろうとしたところにREIKOがセカンドロープを踏み台にしてジャンプキックでこれを迎撃してしまう。そしてエクスカリバーから押さえ込む。川部がカットにはいると、カーシャを場外に放り落としてFWは川部へ集中攻撃。ソーニャのジャーマンスープレックスは耐えた川部だが、直後に放たれたREIKOの高々度ムーンサルトプレスで3カウント。
REIKO 「だらしがないわねぇ。でもいいわ、ゆっくりと調教してあげる。あんたたちもWWPLの大切な一員なんだもの、とりあえず給料分の役には立ってもらわなくちゃ困るからね。しつけてあげるから『刃向かってごめんなさいREIKO様』って土下座してごらん」
川部雪江 「そんな、あからさまな挑発だと、引っかかってあげる気になれませんね。もう少し上手にやったらいかがですか」
REIKO 「誰に向かって口をきいてると思ってんの? 今なら許してあげるわよ」
川部雪江 「あなたの下につく気はありません。WWPLは、あなたからも、児玉さん達からも、私が守ります!」
REIKO 「あんたなんかにWWPL任せたらまたぬるま湯に逆戻りするじゃないの。あんたにも聡美にも、渡すつもりはないわよ。次もまた最高のバッドエンドを見せてあげる。楽しみにしておくことね」


コメント:
カーシャ・イワノヴナ 「ソーニャ先輩にしろ、川部さんにしろ今ひとつ態度が煮え切らないように見えましたので、発破をかけたつもりでしたが…口は災いの元でした」