1月5日(水) 高知県土佐グリーンピア土佐横浪 | ||
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リングコスチュームでリングインしたあんずあらため霧島杏子がマイクを持つ。 霧島杏子「霧島杏子です。大日本女児塾からWWPLに戻ってまいりました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、試合に負けたらWWPLに戻る約束をしていて、負けてしまいました。WWPLの威信に傷をつけてしまい、申し訳ありません。あたし自身に「絶対負けるはずがない」という驕りがあったのかも知れません。とにかく一からやり直す覚悟で戻ってきました。そして、練習生だった頃の心を取り戻すため、「あんず」の名前は返上します。死に物狂いで頑張る所存ですので、どうか暖かく見守っていてください。そして最後に宣言します。負けっぱなしでは済ませません。いつか向こうに借りを必ず返します。」 言い終えると深々と礼。そして赤コーナーから支倉が、青コーナーからMARINAと西園寺が入場して第1試合の開始となった。 |
■第1試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
×支倉千代 霧島杏子 |
vs | MARINA○ 西園寺京 |
12分57秒、体固め:ダイビングヘッドバット | ||
先発を買って出る霧島に、西園寺が向かっていく。霧島のパンチを食らいながらも、「こんなモンが効くか!」と叫びつつエルボー、ボディスラム、ストンピングで反撃していく西園寺。支倉が出てくると西園寺はすぐにMARINAと交代し、露骨な霧島狙いの様子を見せる。西園寺の厳しい攻めに苦しむ霧島を助けた支倉だが、今度は支倉が捕まってしまう。それでも二人がかりでのハンマーするは、ダブル張り手で二人ともはじき飛ばしパワーをアピール。しかし最後は西園寺の河津落としからMARINAのダイビングヘッドバットというコンビネーションで支倉が3カウントを取られた。 コメント: MARINA 「うーん、きりりさんも大変でしょうけど手を抜くわけにはいかないのです」 西園寺京 「潰したったらええやない、あんな面汚し。よくもまあおめおめと帰ってこれたもんだわ」 霧島杏子 「コメントですか?いえ・・・特には・・・そういう立場でもないですし。西園寺さんが潰すって言ってましたか。そうですか。でもあたしはエルボーでは潰れません。あたしが潰れる時は、あたしが日本再建を諦めたときです。」 |
■第2試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○青柳つかさ 香取梢 |
vs | 長宗我部美幸 沢田ちひろ× |
15分49秒、逆エビ固め | ||
青柳と香取のタッグでは得意の攪乱戦法が効きにくいと判断したのか、長宗我部は正攻法で仕掛ける。しかし香取のDDT、青柳の蹴りと攻められる。長宗我部のピンチに沢田が奮起、香取へ股割き逆エビ固め、青柳へボディスラムからセントーンといい動き。それでも長宗我部組に傾きかけた流れを香取が梢スタナーで引き戻し、最後は青柳が高角度に絞り上げる逆エビ固めで沢田からギブアップを奪った。 コメント: 香取梢 「長宗我部さんのスタイルを頭から否定する気はありませんけど……でもそれも、ちゃんと試合しても勝てるようになってからでないと、説得力ないですよね」 沢田ちひろ 「ぎゅううっっと絞めあげられましたぁ・・・。格の違いってのを見せつけられちゃってぇ。悔しいですぅ」 |
■第3試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○刹那 華山麗子 |
vs | 鬼姫結梨花× LINA |
11分48秒、体固め:ムーンサルトギロチンドロップ | ||
刹那のパワーに苦しめられる鬼姫とLINA。そこで二人がかりのブレンバスターを狙ったが、華山が背後からレッドボックスで鬼姫を殴りつけ、逆にLINAをダブルブレンバスター。そして華山のダイビング延髄ニー、刹那のキングコングラリアットを受けてダウン状態の鬼姫を、刹那がムーンサルトギロチンドロップで沈めた。試合が終わっても鬼姫を場外に連れ出して暴行を加え始めたブラコネだが、鬼姫が毒霧で刹那の視界を奪うと、そこにLINAがトルニージョで降りかかり乱闘で一矢報いた形となった。 コメント: 鬼姫結梨花 「くっそ、あの馬鹿力め。首が変な方向に曲がるかと思った」 LINA 「しかし最後は愚かでしたね。素直に消えていればいいものを、欲を出すからああいう目に遭うんです」 |
■第4試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
久保渚 オリビア ×デビル・メイガス |
vs | MACHIKO キャノンボール焔○ マンティス笹倉 |
14分40秒、片エビ固め:キャノンボールバスター | ||
オリビアがエプロンから笹倉を狙って振り上げたレッドボックスを、事前に察知したMACHIKOがエプロン伝いに素早く移動して叩き落とし、オリビアを断崖式ブレンバスターで場外に落とす。そして笹倉と焔に、リング上のデビルを攻めるよう指示を出したMACHIKOは久保を捕まえて場外へ。笹倉はデビルのバックドロップで急角度に叩きつけられ動きを止められたが、焔がエルボーの連打からキャノンボールバスターを決めてフォール。笹倉がオリビアを、MACHIKOが久保を押さえ込んでカットさせず、3カウントが入った。 MACHIKO 「あんた達の手の内はお見通しよ。私を追放したことがどれほど愚かなことだったか、その身を持って知るがいいわ」 オリビア 「うっさいわドアホ!影が薄いのをええことにコソコソ動いとっただけやないか!正面からぶつかっとったらお前なんぞゴミやゴミ!お前の影の薄さに免じて今日のところはこれくらいで勘弁しといたる!」 コメント: MACHIKO 「外から見ると、あいつらムカつくわね。あんな連中と組んでたなんて一生の不覚だわ…」 キャノンボール焔 「今まで散々苦戦した相手ですから。掴まれると終わりなら、掴まる前に打ち砕けば良いっ! と、いう訳で一気に行かせて貰いましたっ!」 マンティス笹倉 「・・・ふぅむ。まぁさかMACHIKOはんの動きば味方としち見る事が出来るたぁ思っちょらんかったけんど、やはし上手かですわ。今日ンとも連携の差が勝敗ば決めた様なもんですけぇね〜」 |
■第5試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○川部雪江 カーシャ・イワノヴナ アメリア・カペロマン |
vs | ラブリーベル セラフィム・レイ× スペル・メイガス |
17分4秒、高角度脇固め | ||
メキシコのMWAから「切り返しの魔術師」アメリア・カペロマンが参戦。まずは先発のレイと行った腕の取り合いでそのテクニックを見せつける。レイが様々な方法でカペロマンの腕を取っていくのだが、そのことごとくを魔法のように切り返して逆にレイの手足を極め、しかしすぐに離しては挑発していくカペロマン。頭に血を上らせたレイをメイガスが制して今度は自分が、と出て行く。しかしカペロマンはカーシャと交代してメイガスの意気込みをかわしてしまう。カーシャのサブミッションを警戒してロープワークからケブラドーラ・コン・ヒーロや組み付いて即座に放つ高速ブレンバスターで攻めていくメイガス。しかし飛びつき腕ひしぎを極められてしまいあわててロープエスケープ。メイガスを追い払ったカーシャ、ベルに対してはキックを中心に組み立て。さらに川部を呼び込んで川部が脇固めでベルを捕らえたところにその顔面へスライディングキックを放つカーシャ。 大晦日の無差別タッグ戦では負けたものの一回り成長したようなカーシャが中心となってトリコロールを攻め立てる川部組。トリコロールはレイがウルトラ・ウラカン・ラナでカペロマンからのフィニッシュを狙うが、カペロマンは丸め込まれた次の瞬間逆にレイをエビ固めでフォールしており、あわててベルが助けに入る状態。最後は川部が得意の高角度脇固めでレイからギブアップを奪った。 コメント: 川部雪江 「カーシャさんがすごく動きやすく試合を作ってくれましたね。今日は彼女のおかげです。カペロマンさんも魔法みたいな切り返しで、びっくりしました」 セラフィム・レイ 「くっそ〜。いいところなかったよ〜」 ラブリーベル 「カペロマン…わたくしがMWAにいた頃はたいした選手ではないと思っておりましたが、あの手際は見事でしたわね。ただ、切り返すだけでは勝てませんわよ。それよりもやはり川部さんの堅実なサブミッションの方こそ警戒するべきでしょうね」 スペル・メイガス 「まいったなあ、今日は完全にあっちのペースだったね。カーシャさんも調子良さそうだし・・・ボクも負けずに頑張らないとっ!」 |
■第6試合 | ||
○レミー・シュナイダー | vs | 望月登子× |
18分27秒、片エビ固め:ファイヤー・ブランディング | ||
シュナイダーのレスリングに苦しんだ望月だが、10分過ぎにわがままな膝小僧、三角飛び延髄斬り、踵落としと多彩なキックで反撃を開始する。しかしフィニッシュを狙った最強ハイキックを防がれると、ラリアットで飛ばされ、ファイヤーショット(フライングラリアット)で追撃を受ける。それでも立ち上がった望月だが、コーナーへ顔面から叩きつけられると、最後はファイヤー・ブランディング(リバースカーフブランディング)で後頭部を叩きつけられて無念の完敗。 コメント: レミー・シュナイダー 「なかなか活きが良くて楽しめたよ。私のチームメイトが彼女と同じようなファイトスタイルをしている。戦わせてみたいものだな」 望月は「くそっ!」と壁を殴りつけただけで、ふらふらと控え室に消えていった。 |
■第7試合 | ||
×豊嶋奈美 松井香織 |
vs | REIKO○ ソーニャ |
20分35秒、片エビ固め:シャイニングウィザード | ||
大晦日の敗戦を引きずった様子の豊嶋、松井の制止も聞かずREIKOへ突進。エルボー、張り手、ストンピングなど華麗とはほど遠い鬼気迫るファイトを見せる。REIKOはそれを正面から受けながらもソーニャと連携を取って豊嶋へダブルバックドロップ。ファニーウイングス松井を牽制しつつ豊嶋へ攻撃を集中し、REIKOが初公開となるシャイニングウィザードを叩き込んで3カウント。 REIKO 「あははははははは! 所詮今のあんたはこの程度なのよ! 分かったでしょう、あたしの言ってることが。あはははははは!」 高笑いを上げるREIKOに、殺気の籠もった視線を送る豊嶋。REIKOはそれを受け流す。 REIKO 「さて、次の興行はKIZUNAでロナと最後のWWPLジュニア戦をしてくるからあたしはお休み。まあそのかわり、ちょっとくらいはサービスしないとね。結梨花!」 呼ばれてリングに上がるセコンドの鬼姫結梨花。 REIKO 「あんた、次の興行で香取の持ってるウェルター級に挑戦しなさい。負けるんじゃないわよ、ファニーウイングスがベルトを独占するためなんだから」 鬼姫結梨花 「わかりました! 任せて下さい、梢なんかわたしにかかればぺぺぺのぺ、へのつっぱりはいらんですよ」 REIKO 「言葉の意味はよく分からないけどとにかくすごい自信があるようね。とにかく、あたしもディアナもいない興行に何人来るのか知らないけど、無様な試合をするんじゃないわよ」 鬼姫結梨花 「もちろん」 REIKO 「さて、新年早々にバッドエンドへ直行スタートって感じじゃな〜い? 楽しくなってきたわ」 コメント: 豊嶋奈美 「自分を見つめ直さないといけないですね…」 ソーニャ 「トヨシマまで腑抜けてるようじゃ正規軍もいよいよ終わりよね。そろそろ無差別級シングルを正当な持ち主に返してもらおうかしら」 |