■第1試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
長宗我部美幸 ×沢田ちひろ |
vs | 西園寺京 風祭元気○ |
7分48秒、サーフィンクラッチ | ||
沢田のみかん投げつけ攻撃をお好み焼き用へらではじき飛ばした西園寺。沢田を捕まえるとショルダーネックブリーカー、スイングネックブリーカーと首を集中攻撃。沢田を自軍コーナーに引きずり寄せた西園寺は風祭とチェンジし、自分は長宗我部を抑えにかかる。ダメージの大きな沢田、風祭の横須賀カッターは耐えきったもののサーフィンクラッチで丸め込まれるとこれは返せず、カウント3。 コメント: 風祭元気 「やっぱり勝利の味は格別だね!」 西園寺京 「これでやっとスタートラインに立てたと思う。うちらが通用しないわけじゃないって頭では分かってても、勝てないと自身に繋がらなかったから。ここがスタート位置だ。焦らない、でもあきらめない。必ずトップにはい上がってやる!」 沢田ちひろ 「うみゅう。あたしのみかんがぁ。はじかれちゃうなんてショックですぅ。はう!きゅるっと丸め込まれちゃいましたぁ。」(ショックを隠せないちひろ。) |
■第2試合 | ||
鬼姫結梨花 ○LINA |
vs | 支倉千代 あんず× |
8分52秒、トケ・エスパルダス | ||
あんずの連続パンチ、支倉の対角線つっぱりに苦しむFWは軽量のあんずに標的を定める。鬼姫がエプロンに控える支倉にエルボーを放って場外に転落させ、その間に二人がかりであんずを攻め立てていく。あんずはフライングクロスチョップやフロントスープレックスで反撃し、支倉の援護を待つ。しかし支倉がリングに入ったところで鬼姫が毒霧を噴射。そのまま支倉を連れて場外に降りていく。あんずは苦し紛れにパンチをLINAへ放つが、LINAはこれを回避。あんずのサイドに素早く回ったLINAはコブラツイストのように足を絡めて腕を取ると、そのままあんずを前方へひっくり返してフォール。一瞬の早業でLINAが勝利した。 コメント: LINA 「正攻法の相手には搦め手を。あの人達はおつむが足りていないようですから、勢いを流してしまえばどうということはありませんでしたよ」 あんず「パンチをかわしましたか・・・余程受ける自信がないと見えます。とは言え今日は負けですよ。猪口才でへっぽこな手段ですけれども負けは負けですので素直に認めましょう。次は毒霧ではなく泡を吹かせてやりますよ。」 支倉千代 「は、初めて毒霧の洗礼を受けました。びっくりして油断してしまいました」 |
■第3試合 | ||
MACHIKO オリビア 刹那 ○デビル・メイガス 華山麗子 |
vs | セラフィム・レイ キャノンボール焔 マンティス笹倉 青柳つかさ MARINA× |
11分11秒、クロスアームボム | ||
ゴングが鳴った直後、オリビアが青柳に対して握手を求める。「また一緒にやっていこうやないか」と声をかけるオリビアに、青柳は迷った様子を見せ、結局握手をすることはなく、しかし攻撃を加えることもせずコーナーへ下がってしまう。少しあっけにとられた様子のオリビアだったが、すぐににやりと笑みを浮かべるとこちらもコーナーへ下がって華山とチェンジ。 5分過ぎまではおとなしく試合をしていたブラコネだが、デビルのスパイダーネストに焔が捕まったところで笹倉がカットにはいると、ブラコネ全員がリングインして乱闘状態に持ち込む。MACHIKOが胸元から鍵を取り出してレイの額を切り、オリビアと刹那は笹倉へ合体パワーボム。しかしブラコネ、青柳にはあまり暴行を働こうとせず、客席に向かって放りとばす程度。焔のエルボー、MARINAのヘッドバットで盛り返す連合チームだが、主力のレイがMACHIKOのスタンガンで行動不能に陥れられてしまう。そのままブラコネが押し切り、デビルのクロスアームボムでフィニッシュ。 コメント: MACHIKO 「はん、3カウントで勝たなきゃいいポジションもらえないみたいじゃない?だからちょ〜っと真面目に試合してあげてるのよ。私は別に3カウントそのものに価値を感じてないんだけどね」 オリビア 「譲られた勝利やなくて自力で叩き潰した3カウントなんやからうちは価値を感じるんやけど、まあええわ」 セラフィム・レイ 「う〜、しびれたしびれた…。スタンガンって痛いね…。ひどいことするよホントにもう」 いつもの通り別の通路から引き揚げてきた青柳だったが、マスコミの「オリビア・刹那と再結託はあるんですか?!」などの問いにも一言も答えず町へ消えていった。 キャノンボール焔「・・・っくぅ〜っ、また捕まったぁ〜っ! そりゃあ盛り返しかけたけど、結局負けたんじゃ同じだぁ!」 マンティス笹倉「まっ、何つぅか。ブラコネの皆はんがそのままやのに、こっちゃの顔ぶれは変わっちょるってのが、やりにくか原因ですなぁ〜。じゃばってん言い訳にしかならんこっちゃし。もそっと対応ば練ってみまっかねぇ〜」 |
■第4試合 | ||
○REIKO ソーニャ ディアナ |
vs | 松井香織 カーシャ・イワノヴナ 香取梢× |
17分2秒、片エビ固め:キック・オブ・デス | ||
香取にトップグループの激しい洗礼。ディアナのパワー、ソーニャのサブミッション、REIKOのスピードに耐えるのが精一杯。それでもエルボーやドロップキックを気合いで放っていき、大きな声援を受ける。カーシャは松井との連携を重視した組み立てで対抗、ディアナとREIKOを場外へ落としてソーニャ相手にリングを縦横に使って捕まらないようにしながら戦いを挑む。サンダードラゴンドライバーをソーニャに決めたカーシャだが、カウント2で返されてしまい高角度サイドバスターで反撃を受ける。15分過ぎから香取が捕まってしまい、REIKOのキック・オブ・デスでとどめを刺されたが、気合いの入ったファイトに会場からは暖かい拍手が送られていた。 コメント: REIKO 「弱いってうらやましいわ、一生懸命な姿を見せるだけで拍手をもらえるんだものね。ま、あたしは間違ってもそんな状態になりたいとは思わないけど」 ソーニャ「何でわたしたちがこんな試合をしなきゃいけないのよ。若手に胸を貸すのなんて本来なら正規軍の仕事でしょ。まったく、あの連中がしっかりしないからわたしたちだけがWWPLを支える破目になるんじゃないの」 |
■第5試合WWPL無差別級タッグ挑戦者決定戦 | ||
ラブリーベル スペル・メイガス |
vs | 川部雪江 X |
最初に入場したのは赤コーナーからラブリーベルとスペル・メイガス。モデルの先導によるファッションショー式の入場に、メイガスは少し照れたような様子を見せながらもしっかりと決める。そして青コーナーからの入場は、川部雪江。しかしパートナーの姿はない。 ラブリーベル 「おーっほっほっほ!川部さん、どうやらパートナーを見つけることが出来なかったようですわね!あっちにふらふら、こっちにふらふらしてるあなたは信用されなかったわけですわね。1人ではタッグタイトルへの挑戦は出来ませんもの、この試合はわたくしたちの不戦勝ということでよろしいかしら?」 勝ち誇った様子で高笑いするベル。しかし川部は落ち着いた様子。 川部雪江 「ベルさん、私はパートナーが見つからなかった、なんて言いましたか?早とちりしないでください。確かにあなたと組めないのであればタイトル戦をあきらめようかとも思いました。でも、チャンスを自分から捨てるのはレスラーとして失格ですからね。…紹介しましょう、私の、パートナーです」 入場曲がかかり、青コーナーサイドから人影が姿を現す。それは、A☆F所属、川部がREAL参戦したときにタッグを組み、その試合ではストーム水戸組を撃破もした、ソニア稲垣。イギリスハーフでキャッチスタイルを継承している。川部とは似たようなスタイルながらタッグ相性は優秀な選手である。リング上で川部と稲垣は握手を交わし、ベルとメイガスへ向き直る。 川部雪江 「紹介しましょう。この前REALに参戦したときにタッグを組んだ、ソニア稲垣さんです。私は稲垣さんとのタッグで、水戸さんに勝ってます。この意味が分かりますね」 ラブリーベル 「意味?REALに参戦していたことがこの場で役に立って運がよかったという程度のことでしょう? そもそもあなたのパートナーが誰であろうと構いませんわ、勝つのはわたくしたちですから!」 ベルと稲垣の先発で試合が始まる。まずは密着してルチャとキャッチ、それぞれのスタイルで関節を取り合っていく。めまぐるしく動く両者、関節を取って固めていこうとする、またそれを切り返そうとする動きの応酬。どちらも極めきれず間合いを取ったところでその動きの良さに対する拍手が送られた。起きあがったベルは素早く稲垣に組み付くとハンマースルーで稲垣をロープへ。跳ね返ってきた稲垣をリープフロッグで飛び越したベルは足を伸ばした体制まま着地、そのまま後転する。再び戻ってきた稲垣は飛び込み前転でベルを避けると次のロープでリバウンドせず、ベルのドロップキックの自爆を誘う。そして稲垣のエルボードロップ。今度はベルがこれを避けると、両者素早く立ち上がって最後はベルが稲垣をリストホイップで投げ飛ばす。組み合ってもロープワーク戦でも手が合う両者だが、ここはそれぞれパートナーとチェンジ。 ゆっくりリングインした川部の周りを回りつつ様子を見るメイガス。川部は腰を軽く落として右手を出し、メイガスに組み合いをさせようとする。メイガスもそれに乗り、川部の右手に対して自分の左手を出して様子をうかがう。両者の手が一瞬触れたかと思った瞬間に川部はメイガスの左腕を取り、背後へねじり上げていた。メイガスは絞り上げられつつも側転とヘッドスプリングを利用して逆に極め返す。川部はこれをすぐに切り返しつつスモールパッケージホールドで丸め込む。あわててフォールを返したメイガスの足を取った川部、メイガスの左膝を脇に抱え込むようにして極める。ギブアップするほどではないが確実に痛めつける関節技を、メイガスはなんとか振りほどこうとするが思うようにいかない。そこでロープへエスケープしたメイガス。川部はクリーンにすぐ手を離し、拍手が起こる。メイガスは足を気にしながらもすぐ跳ね起きると、ロープリバウンドを利用したドロップキックを川部へ見舞い、場外に叩き落とす。そして場外の川部へ向かってトペを放とうとするが、これはフェイント。エプロンに降り立ったメイガスはそのまますぐにリングに戻り、川部に戻ってこいと挑発する。それを見た川部、ゆっくりとリングに戻っていく。 ベル、稲垣、川部のプロレスキャリアは1年も違わない。その中に混ざってメイガスは技術的に劣る部分があるもののトップベルトへ関われるチャンスをものにしてやるという気迫を前面に押し出しての大健闘。リングを縦横に動き回り、川部組が苦手とする空中殺法を多用していく。しかし川部にロープリバウンドのカウンターで二段蹴り(太極拳の二起脚)をアゴに叩き込まれたメイガスは、それまで受けていた足殺しの効果が一気に吹き出してきたこともあって動きが止まる。ベルを稲垣がサブミッションで捕らえる中、川部がメイガスをデイ・ドリームでがっちりと極める。左半身を完全に固められてロープへ逃げることも出来ないメイガス、無念のタップ。 |
ラブリーベル ×スペル・メイガス |
vs | 川部雪江○ ソニア稲垣 |
20分48秒、デイ・ドリーム | ||
勝ち名乗りを上げる川部と稲垣。その表情に余裕の色はない。そこへこの試合を仕掛けたディアナが、パートナーのソーニャと共に姿を現す。 ディアナ 「カワベ、とりあえずおめでとう。あなた達が栄えある次の挑戦者、つまり次のワタシ達への生け贄に決まったわ。予想通りどっちもどっちの対して面白くもない試合だったけど、本番では楽しませてちょうだい」 川部雪江 「大きな口はここまでですよ、ディアナさん。私にも理由はよく分からないんですけど、ソニアさんとのタッグはすごく調子がいいんですから」 反論する川部だが、ディアナは聞いた様子もない。 ディアナ 「ソーニャをワタシ達が仲間に引き入れたから、自分はソニアを仲間にしたわけ。ナイスジョークよ」 ナイスジョークといいつつ全くおもしろがってないディアナだが、この台詞に何故か川部より反応してしまうソーニャ。ディアナに詰め寄ろうとしたが、すぐに気を取り直しディアナを引っ張るようにして退場していった。 コメント: 川部雪江 「ベルさんのためにも、無差別タッグを奪い返して見せます。そして、ベルさんを相手に防衛戦をすることが、彼女へのせめてものお詫びだと思ってます」 ソニア稲垣「そのコメントだと、わたしは本当に『ベルトを取るためだけのただの助っ人』じゃない。わたしは気にしないけど、少しは気をつけたほうがいいわよ」 川部雪江「あ、す、すみません、そういうつもりではないんですけど…」 ソニア稲垣「まあこっちはこっちでやることがあるからいいんだけどね。あの勘違いしているわがまま娘には、一度キツイお灸を据えてやらないと」 スペル・メイガス「もっと飛んだり跳ねたり攪乱したかったんですけど、グラウンドで捕まっちゃいましたね・・・パートナーに選んでくださったベル様にも、チャンスを譲ってくださったレイさんにも申し訳ないことをしてしまいました。まあ、あれだけ脚を狙ってきたってことはボクの飛び技を警戒してるってことでしょうから、そこは自信を持ってというか・・・いつまでもひよっこと思われてちゃいけませんしねっ。・・・でも(入場の)ファッションショーは楽しかったですねっ。しっかり撮ってくれましたかっ?」 |
■第6試合WWPL無差別級シングル防衛戦 | ||
王者 ○豊嶋奈美 |
vs | 挑戦者 望月登子× |
17分20秒、J.O.クインビー・ボム ※第6代王者が二度目の防衛に成功 |
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