9月12日(日) 高知県土佐市グリーンピア土佐横浪 | ||
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■第1試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
香取梢 △MARINA |
vs | 鬼姫結梨花△ LINA |
9分12秒、リングアウト | ||
香取を身長のことでからかった鬼姫、小魔神スイングから梢スタナーと猛攻を受けて場外へ退避。そこでMARINAがトペ・スイシーダでつっこむが、これが見事に決まりすぎてしまい、両者ノックアウトしてしまった。 コメント: MARINA 「あうう、結梨花さんのあたまじゃなくて、倒れるときにカメラのジュラルミンケースにぶつけてしまったのです…」 香取梢 「……頭が痛いのはむしろわたしです。そりゃ、結梨花がおっちょこちょいなのは入団したときからですけど、もうすこし考えて試合をしてほしいです」 鬼姫結梨花 「うあ〜!ムカつく〜!MARINA風情がよくも恥をかかせてくれたよね!今度やるときはタダじゃおかないから!」 LINA 「いくら頭が固かろうと、自爆するような中身のない頭ではしょうがないですよ。それより目標はチビのウェルター王者ですよ。小魔神化させてなおかつ勝って見せます。お楽しみに」 |
■第2試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
×長宗我部美幸 沢田ちひろ |
vs | 支倉千代○ あんず |
8分39秒、片エビ固め:コンプレッサー | ||
支倉の正面突破は長宗我部の姑息な動きを粉砕。場外から足を引っ張ろうとした長宗我部を振り切り、沢田へぶちかましを成功させる。さらにあんずは沢田のみかん攻撃最初の一撃を口で受け止めて沢田を呆然とさせ、その隙に攻撃を仕掛ける。最後は支倉がコーナーへ長宗我部を振り、大きくアピールしてぶちかまし、ふらふらになった長宗我部へちよちゃんブレイク、最後は倒れた長宗我部へコンプレッサーとフルコースを見舞って完全勝利。 コメント: あんず 「愛媛の農家の皆さん!この通り、このみかんを守りました。では早速美味しく頂きたいと思います。」 そう言うと、記者団の前で沢田が投げたみかんを食べ始める。 あんず 「(モグモグ)んーーーー、美味しい!!日本にはみかんの名産地がたくさんあるので、これが日本一とは断定できませんが甘さ、すっぱさの調和、この香り、まさに一級品です。沢田さん、こんな美味しいものを投げるのはいけません、考えを改めて下さい。そして投げるのをやめるのであれば、投げたと思ってあたしの実家にこのみかんを送って下さいね。住所は後で教えます。」 沢田のみかん投げをやめさせたいらしいあんず。最後は何となくおかしかったが、体をはった必死の説得に対する沢田の回答は要注目だ。 支倉千代 「(モグモグ)今日は思いっきり暴れられました。ちよちゃんらしい戦い方を見せられたと思います。 (モグモグ)やっぱり試合後に食べる柑橘類はいいですね」 沢田ちひろ 「今日は正面から喰らっちゃいましたぁ。たまりませんですぅ。おまけにみかんを皮ごとくわえちゃうなんてぇ。礼儀知らずなあんずちゃんですぅ。めめ!うちの酸っぱいはっさくを食べなさいねぇ!!びし!」 |
■第3試合10人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
久保渚 ×MACHIKO 刹那 オリビア 華山麗子 |
vs | マンティス笹倉 キャノンボール焔○ スペル・メイガス 青柳つかさ 清水楓 |
18分48秒、スモールパッケージホールド | ||
刹那とオリビアは青柳を捕まえると、レフリーの制止も無視して二人がかりでいたぶる。しかし清水とメイガスがドロップキックで救出すると、ZOOMの二人は刹那を場外に引っ張り込んでリング上で青柳とオリビアの一騎打ちにさせる。青柳の空手技と、オリビアの喧嘩殺法が交錯する打撃戦。両者口を切って、血の泡を飛ばしつつ一歩も引かない。ところが、MACHIKOがとばしたトランプが青柳の顔面に直撃。痛みはなかったものの視界を奪われた青柳、オリビアの強烈なアッパーを受けてしまい、もんどり打って倒れる。そこから乱戦になるリング上。個人で暴れていくブラコネに対して、アンバランスとZOOMが二人一組で反撃していき形勢は五分。そして最後は刹那のレッドボックス攻撃が誤爆したMACHIKOを、焔がとっさに飛びついて丸め込み、強引に3カウントを奪った。 MACHIKO 「あんたたちに負けたんじゃないわよ、刹那の一撃が効き過ぎただけなんだからね!あんたらの攻撃より味方の攻撃のほうが痛いなんて、雑魚の相手をしたばっかりに損したわ!」 コメント: オリビア 「ま、大将はポカやったけど、ボコっとったんはうちらやからな。どっちの実力が上かは言うまでもないやろ」 キャノンボール焔「ぃよしっ! 無我夢中の技だったけど、とにかく一本貰ったぁ! 今日の勝ちは偶然だったけど、偶然も重ねれば必然となりますからっ!」 マンティス笹倉「いやはや、ホンマ。これやからタッグは面白かとですわ。いくら強ぉても暴走して自爆しとるんじゃあ世話ぁ無かですけんね」 スペル・メイガス「(青柳について)正直まだ心を許したわけじゃないですけど、とりあえず利害関係は一致してるんで。ここはブラコネ壊滅のために手を貸してあげないこともないですよ」 清水楓 「青柳つかさ、敵に回せば恐ろしく、味方になれば…油断はできぬが思ったより頼れそうでござった」 他の選手とは違う通路から下がってきた青柳は 青柳つかさ「あたしは群れない。それだけ」 とだけ答え、足早に待たせてあったタクシーで町の方へ去っていった |
■第4試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ソーニャ ×ディアナ |
vs | 松井香織○ カーシャ・イワノヴナ |
16分54秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ | ||
組み付いてからのグラウンド、投げ合戦というショートレンジの展開中心で試合が進む。そんな中、カーシャの飛び技がアクセントとなって青コーナータッグがペースをつかみ始める。しかしソーニャの香水スプレーによる目つぶしで動きを止められたカーシャ、ディアナのラリアットで大きなダメージ。それでも近寄ったディアナにビクトル膝十字を仕掛けて反撃していく。10分過ぎから動きが激しくなったが、15分を過ぎて再びじっくりとした展開に戻っていく。そんな中で松井とディアナがバックの取り合い。一度ジャーマンで放り投げようとしたディアナだが、これをこらえた松井が背後を取るとディアナを前方のロープに押しつけ、反動で後方回転しつつ丸め込む。ジャパニーズレッグロールクラッチの高等技で松井が勝利。 コメント: ソーニャ 「ここで取れなきゃ意味がないのよ! これでまたきっと、『この前6人タッグでわたしがカオリから取れたのは相手チームにトヨシマがいたからだ』なんて言われるんだわ……ああもう、いまいましい」 ディアナ 「こうなったらもっとパワーで突き抜けて、テクニックも老獪さも粉砕してあげるわ!」 |
■第5試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
豊嶋奈美 ×芹沢すずな |
vs | ラブリーベル○ セラフィム・レイ |
16分13秒、ラブリーロック | ||
激しい攻撃を見せる赤コーナーの二人、それを耐えてテクニカルに反撃していく青コーナーの混合タッグ。レイが豊嶋をウルトラ・ウラカン・ラナでカウント2.8まで追い込んだり、芹沢のドラゴン・ラナがレイに決まったがベルのカットが間に合ったり、など大技も飛び出す展開。最後はベルのエンポリオ・アルマニッシュからのラブリーロックが芹沢を捕らえ、芹沢がギブアップして試合が終わった。 サプライズは試合終了後に起こった。リング上でラブリーロックによって痛む腕を抱えたまま呆然としていた芹沢が、よろよろと立ち上がるとマイクを要求した。 芹沢すずな 「突然で、すみません。ただいまこの時を以て、私芹沢すずなは、引退します」 突然の宣言に、会場は悲鳴とどよめきに包まれる。芹沢は、静かに先を続ける。 芹沢すずな 「理由は…今の試合です。私はいままでギブアップをするとき、常に次の機会の反撃の意志を持ち、そのために、壊れないためにギブアップをしてきました。だけど今、私は…苦しみから逃れるために、ギブアップを、しました」 静まっていく会場。 芹沢すずな 「逃げを考えるような芹沢すずなを、プロレスラーとして認めるわけにはいきません。ほかの誰が許そうとも、私自身が、許しません。理由は、以上です」 再びざわつく会場。と、通路に試合を終えていた松井が、姿を現した。その姿を認めた芹沢が再びしゃべり始める。 芹沢すずな 「ごめん、香織、突然で。悪いけれど、ダブルドラゴンも今日を以て解散ね」 松井香織 「解散じゃないよ。解散は、しない。私たちはいつまでもダブルドラゴンだよ」 芹沢すずな 「赤い方は、牙がおれたのに?…ううん、心が、おれたのに?」 松井香織 「…プロレスラーのタッグチームとしては終わりになるわね。でも、ダブルドラゴンという名前の絆は、いつまでも変わらない。そういうこと」 芹沢すずな 「…香織…ごめん…」 やや顔を伏せて方をふるわせていた芹沢だが、少しして顔を上げるとベルに向き合う。 芹沢すずな 「ベル。あなた、そのラブリーロックを大切にしなさい。その技は、唯一、この世で唯一、私の心を折った技だから。そして、そのことに納得できた技だから。最後の相手があなたで、悔いはないわ」 ラブリーベル 「芹沢さん…わたくしは…いえ、分かりましたわ。これからもラブリーロックでギブアップの山を築いて見せますわ!おーっほっほっほ!」 その返事に頷くと、芹沢は最後にゆっくりと頭を下げた。 芹沢すずな 「ありがとうございました。そして、さようなら」 深紅の火龍。レッドドラゴン。炎の嵐ような蹴撃の使い手。芹沢すずな、引退。 コメント: |
■第6試合3WAYマッチ30分一本勝負 | ||
望月登子 vs 川部雪江 vs REIKO |
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望月登子(19分48秒、片エビ固め:三角飛び延髄切り)川部雪江 | ||
先ほどの余韻が醒めやらぬ中での入場となった3選手。どこか3名ともやりづらそうな様子を見せる。そんな中でREIKOが、マイクでこのカードについて不満を漏らす。 REIKO 「このカードはどういうことよ。無差別タッグが決まったんだから、前哨戦で豊嶋とタッグであてたりしないわけ?それなのにこんな3WAYやらせるなんて。時間の無駄よ」 望月登子 「おい、相手が誰か分かってそんな科白口にしてるのかよ。無駄かどうか、あたしの蹴りでお前の体に聞いてやろうか?」 険悪な雰囲気になるリング上。そこで、本部席の社長が立ち上がって説明する。 社長 「普通ならそうかもしれませんが…豊嶋君とREIKO君、二人は今更前哨戦でぶつかる必要はないでしょう。それとも、手合わせをしておかないと不安かな?」 REIKO 「不安?バカ言わないでよ。相手が誰だろうとこのあたしが不安になるわけ無いでしょ」 社長 「それなら問題はないと思うけどね。望月君も川部君も、WWPL屈指の実力者。タイトルマッチに向けて盛り上がってきている闘争心をぶつけるには、いい相手じゃないか?」 REIKO 「どうしても本番前に奈美と当てたくないみたいね。分かったわよ、試合はしてあげる。だけど…いや、いいわ。本番にとっておいてあげる。奈美、覚悟してなさいよ。タコ社長のせいで、あんたの分がさらに悪くなったからね」 コメント: |