9月6日(月) 香川県丸亀総合スポーツセンター | ||
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■第1試合6人タッグマッチ20分一本勝負 | ||
支倉千代 ×あんず 九頭竜紅葉 |
vs | 長宗我部美幸 MARINA○ 沢田ちひろ |
13分45秒、KO:フラミンゴヘッドバット | ||
先発の九頭竜と長宗我部がグラウンドで勝負。九頭竜が仕掛けていくジャベを長宗我部が切り返し、逆に固めようとしていく。最後は九頭竜が横入り式のSTFで長宗我部をとらえるが、ロープが近くすぐにブレイク。そして、それぞれあんず、MARINAとチェンジ。リング中央に仁王立ちしたあんずは、正面からMARINAに頭突き勝負を挑む。お互いに手を使わず、正面から頭をぶつけ合う。勢いが強かったのはあんず、衝撃でMARINAはふらふらと後方へ押し込まれる。しかし硬さで勝っていたのはMARINA。あんずは頭を振って痛みに耐える。三度ぶつけ合った両者、ともに耐えきれずに場外へ転落。そこですぐに沢田と支倉がリングイン。沢田はショルダーアタックを仕掛けるも重量差に跳ね返されてしまう。ならばと背後に回ってフルネルソンで支倉を固めるが、これも強引にふりほどかれるとコーナーへ放り投げられてしまう。そしてコーナーに磔になっている沢田へ、対角線からの強烈なぶちかましを仕掛ける支倉。あわててコーナーから転がり出た沢田は危機一髪、支倉の自爆を誘う。そして沢田、ふらつく支倉へ冷凍みかんを放り投げて攻撃。当たり所が悪かったか、支倉場外へ転落してしまう。 めまぐるしく試合権利者が変わっていく展開が繰り広げられる。そんな中、12分過ぎにあんずが再び頭突き勝負をMARINAに挑む。MARINAは最初勢い負けをしたため、今度はロープリバウンドを利用して勢いをつけたジャンピングヘッドバットを放つ。あんずは下から伸び上がるようにしてそれを頭突きで迎撃するが、上からの勢いには対抗しきれずもんどり打って転倒。MARINAもカウンターの一撃を受けて転倒したが、こちらはすぐに起きあがるとあんずを引き起こす。そして、あんずの頭をつかんだMARINAは一本足立になり、思い切り頭をぶつけていく。この一撃であんずの意識は刈り取られ、頭突きKOという決着となった。 コメント: 長宗我部美幸 「まさに頭を使った戦い。見事です、MARINAさん」 MARINA 「頭突きで負けるわけには、いかないのです」 沢田ちひろ 「ううん・・・。千代ちゃんは重いですぅ。某漫画みたいに可愛くないですぅ。お礼にみかんを差し上げちゃいましたぁ。頭ぁ?ちひろの一番苦手なぁものを・・・。」 あんず 「完敗です。今日のところは潔く負けを認めます。この試合はとりあえずおいておいて・・・今日は第5試合にJFタッグ戦があります。REAL組に取られてしまうと今度はこちらが遠征しなければなりませんからね。マスクと名前は気に入らないのですが、今回はZOOM組が防衛することを祈ってます。ていうか絶対防衛して下さい!」 |
■第2試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
香取梢 ×白鳥由帆 |
vs | 鬼姫結梨花○ LINA |
11分2秒、ムーンサルトプレス | ||
白鳥と鬼姫は正面から組み合うと、ロープに振りたい鬼姫、グラウンドに持ち込みたい白鳥のポジショニング争いとなる。間合いを取った白鳥は低空の片足タックルを狙うが、鬼姫はリープフロッグで飛び越えるとロープリバウンドからドロップキックを放ち先制。 鬼姫と交代したLINAは香取を狙っていく。リバウンド合戦からアームドラッグで香取を放り投げたLINA、香取が起きあがる前にその顔面へ低空ドロップキックを叩き込む。香取はお返しにローリングネックブリーカードロップやDDTで反撃。LINAの首にダメージを集中させる。 もうじき10分がたとうとした頃、鬼姫をフロントスープレックスで投げ捨てた白鳥の背後からLINAがミサイルキックを放つ。さらにLINAはコーナーで控える香取にエルボーを放って場外へ落としていく。ミサイルキックが腰に来た白鳥、鬼姫のボディスラムからムーンサルトプレスで3カウントを取られた。 勝ち名乗りを受けたLINAはマイクを要求。 LINA 「香取さん。私が、あなたの持ってるウェルターシングルに挑戦してあげますよ。本当はこの試合で直接取った方がアピール度が高かったんですけれど、どちらにしても、あなたの負けですよね。リターンマッチの機会をあげようという私は、なんて優しいんでしょうね。首を洗って、あとベルトを磨いて待っていてください」 コメント: 香取梢 「結梨花にくっついて試合を作ってもらっていただけの人が、何か勘違いをしているみたいですね。タイトルホルダーの責務としてちゃんと相手はしますけど」 |
■第3試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
マンティス笹倉 ○キャノンボール焔 |
vs | MACHIKO 華山麗子× |
12分3秒、片エビ固め:エルボーキャノン | ||
アンバランスの入場途中をブラコネの二人が襲撃。レッドボックスで笹倉を殴りつけ、焔を鉄柱に叩きつけていく。笹倉をリングにあげたブラコネは交互にストンピング、コーナー磔にして串刺しエルボーと集中攻撃。しかし、笹倉は髪をつかんできたMACHIKOを腕を取って極めると、焔がスワンダイブのエルボーを華山に放つ。そして腕を固められたMACHIKOにはランニングエルボーを叩き込む。ブラコネ二人がダウンしたところでアンバランスの二人は手を挙げてアピール。するとブラコネの二人は跳ね起きて背後から組み付き、バックドロップで放り投げていく。 笹倉に集中攻撃していくブラコネ、それを笹倉が耐えて焔が反撃していく展開が続く。MACHIKOが捕まえた笹倉に華山がジャンピングニーを放つが、これを笹倉が回避してMACHIKOに誤爆。そのまま笹倉はMACHIKOを捕まえて場外へ引きずり落とすと、リング上では焔が華山にエルボーキャノンを決めて勝利。 コメント: キャノンボール焔 「ぃよしっ! まずは小手調べだろうけど、キッチリ獲らせて貰いましたっ! この調子でブラコネも血祭りに上げ・・・っと、いえ。別に流血させる気は無いんだけど。要するに勝つぞぉ〜って事で。(笑)」 マンティス笹倉 「いやぁ〜。袋叩きで弱らせぇの、じっくり料理するつもりやったとでしょ〜がね。ウチらをちぃとばかし過小評価しちょったとが、向うさんの誤算でしょなぁ〜」 MACHIKO 「思ったよりはやるじゃないの。だけど手抜きしてたところをフォール取っただけで喜んでもらっちゃ困るわ」 |
■第4試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
望月登子 ○青柳つかさ |
vs | 刹那× オリビア |
5分57秒、反則 | ||
刹那とオリビア、なんとリング上で握手を求める。望月と青柳は顔を見合わせた後で差し出された手を握る。その直後、望月と青柳の蹴りが刹那、オリビアを捕らえる。あわてて場外へ逃げたオリビアは、マイクを持つと「正々堂々やろ思うたのに、そっちがその気やったらうちらも容赦せえへんからな!」と叫ぶ。しかし望月が「お前らの手口なんか分かってるんだよ。下手な言い訳なんかいらないからかかってきやがれ!」とやりかえす。 オリビアはリングに上がると青柳を呼び込む。「なあ、うちらとまた一緒にやっていこうや、つかさちゃん。な?」と猫なで声で近づく。しかし青柳はこれを無視して蹴りを放っていく。ところが、オリビアはこれをガードすると即座にフックで反撃。刹那を呼び込んで自軍コーナーに青柳を押し込むと、蹴る殴るの暴行。ロープブレイクだとレフリーが注意するが、オリビアはレフリーを突き飛ばすとメリケンサックを装着して青柳を殴り続ける。 目に余る刹那とオリビアの行為に、望月がリングイン。そこで刹那はレフリーごとクリムゾンスタンピートで望月をはじき飛ばす。そしてさらに青柳への暴行を加える刹那とオリビアに、とうとう反則裁定が下った。 コメント: オリビア 「勝敗なんかどうでもええわ!あの裏切りもんをいてこましたらんとうちらの気が済まへんのや!うちはとっても不機嫌ちゃんやで!」 青柳つかさ 「いてて、久しぶりだからやっぱ勘が鈍ってるわ。まあ、んなのは追々どうでもなるからいいけど、むしろ勘違いしてるアホンダラを何とかしないと。しないと、って言うかするよ、まあ見てろ」 |
■第5試合NWWA認定JFタッグ防衛戦30分一本勝負 | ||
王者組 スペル・メイガス ○清水楓 |
vs | 挑戦者組 佐藤春菜× Erika |
21分50秒、ミステリオ・ラナ | ||
JFタッグ保持チーム、ZOOMに挑むのはREALの佐藤とErika組。まずはErikaがドロップキックを清水に連発して気合いを見せる。清水はこれにロープワークで幻惑してからのフェイスクラッシャーで対抗する。この中での最重量、佐藤が体ごとぶつかるエルボーで清水を場外にたたき出すと、メイガスにはサイドスープレックスからコブラクラッチでスタミナを奪っていく。立て直したErikaもエルボー、ミドルキックを中心にメイガスを攻め立てる。 序盤は挑戦者組のペース。しかし王者組は清水のコルバタ、メイガスのケブラドーラ・コン・ヒーロとルチャの動きで流れを変えていく。清水がErikaを場外に放り出し、そこへメイガスがノータッチトペ・コン・ヒーロで降りかかっていく。 攻め込まれていたErikaだが、延髄切りをメイガスに決めるとふらつくメイガスにバックドロップを連発。片エビにメイガスを固めたErikaだが、清水がカット妨害をしてきた佐藤をティヘラで放り投げてErikaにぶつけ、3カウントを阻止。カットがなければ三つはいっていただけに、Erikaはマットを叩いて悔しがる。 20分を超える長期戦。スタミナを残していたのは体格の大きい佐藤。しかし清水が佐藤のブレンバスターを背後に着地して後ろから飛びつき、ミステリオ・ラナで丸め込む。Erikaはこの早業に反応できず、カットに入る前にマットが三回叩かれた。 コメント: スペル・メイガス 「変な小細工なしで正面からぶつかってくる相手って気持ちいいねっ。というわけで、次の防衛戦の相手には真正面な人たちを指名しますか。え〜と、きりりちゃんにちよちゃんっ。ボクらは逃げも隠れもしないから、安心してかかってらっしゃいっ!」 清水楓 「強敵でござった。搦め手によって勝利できたものの、二度やれば次の勝負は分からんでござるな」 と、このとき突然試合を終えていたあんずが乱入。 あんず 「きりりじゃなくて、あんずだと何回言わせる気ですか!ま、それはともかく防衛したことは評価しましょう。しかしこれだけは言っておきたいです。メイガスさん、あなたはともかく清水さんは変な小細工してますから!」 清水は肩をすくめる。 清水楓 「小細工の何が悪いでござるか。愚かな…」 スペル・メイガス 「そうだっ!楓ちゃんの小細工は生まれつき、顔が不細工じゃないだけマシだっ!」 清水楓 「どういう理屈でござるか…」 あんず 「顔のことを仰いましたね?あたしが不細工だと言うのなら、顔で堂々勝負しましょうよ。今すぐそのマスク取って見せてください!覆面で顔が分からない人達に顔の事を語る資格などありません!できないのなら、あたしとあなた、どっちが不細工か分からないってことですよね?」 スペル・メイガス 「ボクは自分の顔知ってるから!ボクの方が上だっ!」 あんず 「そんな事言われたって、信じません。この目で見るまではっ!堂々ファン投票で勝負です。もちろんマスク取ってですよ!」 スペル・メイガス 「いいだろうっ!次の防衛戦、万が一ボクが負けるようなことがあれば、顔でも何でも出してやろうじゃないかっ!まあ次の防衛戦ではこれ(肘を指差しメイガスボンバーのアピール)でマシな顔にしてあげるから、覚悟しておくがいいっ!K・I・R・A・R・I、きりりっ!」 清水楓 「それじゃ『きらり』でござるよ・・・」 |
■第6試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
川部雪江 ×カーシャ・イワノヴナ |
vs | ラブリーベル○ セラフィム・レイ |
12分12秒、片エビ固め:チョークスラム | ||
モデル体型のベル、アイドルレスラーであるレイ、金髪をなびかせて速い動きを見せるカーシャと、ビジュアルアピール度の高いレスラーが揃う。その中でやや地味さが否めない川部だが、試合では安定感を見せてグラウンド中心に流れをコントロール。しかし川部がレイのダブルアームスープレックスからレッグラリアットで場外にたたき出されてしまうと、カーシャが集中攻撃を受けてしまう。最後はベルがチョークスラムで試合を決めた。 コメント: ラブリーベル 「おーっほっほっほ! 美しさと愛らしさで勝るこちらが勝利することは当然ですわ!」 |
■第7試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
豊嶋奈美 ×松井香織 芹沢すずな |
vs | REIKO ソーニャ○ ディアナ |
15分49秒、ジャーマンスープレックスホールド | ||
ファニーウイングスが連携の良さを見せる。REIKOの延髄切りとディアナのラリアットによるサンドイッチが豊嶋に、ソーニャとディアナによるダブルバックドロップが芹沢に、REIKOのミサイルキックとソーニャのジャーマンスープレックスの共演が松井へと叩き込まれる。ダブルドラゴンもダブル旋風脚やドラゴンスープレックス同時掛けなどを見せて迎え撃つ。しかし、ガードがエプロンから松井を警棒で殴りつけたところでソーニャがジャーマンスープレックスに捕らえ、3カウントを奪った。 ファニーウイングスリングから豊嶋たちをたたき出して勝利アピール。そしてREIKOがマイクを持つ。 REIKO 「ま、所詮唯我独尊の奈美がいちゃその程度よね。確かにちょっと強いってのは認めるけど、そんなのが大きな顔をしてエースの証を腰に巻いてるってのは気にくわないわね。WWPL最強最高チームのリーダーであるこのあたしが、そのベルトをもらってあげる。今まであたしたちは「悪くてきれいな女」、ってのがコンセプトだったけど、それを「悪くて強くてきれいな女」に変えるわ。あたしたち3人がみんな無差別王者になった時、つまりこのあたしが無差別シングルを巻いたその時に、ね」 豊嶋奈美 「ベルトがほしいならごちゃごちゃ言ってないで挑戦させてくださいって頭を下げたらどうなの。下手ないいわけをするよりその方がよっぽど分かりやすいのだけど? まあ、REIKOなりの照れ隠しだと思うから、気にしないわ。あなたと私の仲だもの、受けてあげる。あまり短時間で沈んで失望させないでね」 REIKO 「そう、逃げないことはほめてあげる。タイトルマッチまではベルト大事にしてなさいよ、あたしがすぐに巻くんだから」 豊嶋奈美 「言われなくても大切に保管するわ、私のベルトをね」 激しく視線を交わした両者、ほぼ同時に背を向けて引き上げていった。 コメント: ソーニャ「これでカオリに以前してやられた借りの一部くらいは返せたかしらね。まあ相手チームにトヨシマが入っているのがちょっと気に食わないんだけど」 |