7月12日(月) 石川県こまつドーム
第1試合6人タッグマッチ20分一本勝負
支倉千代
長宗我部美幸
MARINA
vs 鬼姫結梨花×
香取梢
小笠原幸子
11分37秒、体固め:ランニングのど輪落とし
 支倉が体格を活かして縦横に暴れ回る。香取と小笠原が協力してブレンバスターを放とうとするが、それを耐えた支倉はダブル突っ張りで二人をダウンさせてしまう。倒れた小笠原は長宗我部のジャベに苦しむが、抜け出して腕ひしぎを極めて一矢報いる。しかし支倉の勢いを止めることは出来ず、鬼姫を豪快なランニングのど輪落として叩き付けた支倉が勝利。

コメント:
長宗我部美幸 「やるべきことをやればこうなるのですよ」


鬼姫結梨花 「っつ〜、まるでトラックだ!正面からやるつもりはないんだけど巻き込まれちゃったい。しかしこの結梨花ちゃんがこのまま黙ってやられっぱなしでいるわけはないんだからね!目にものを見せてやる!」
香取梢 「……自分がちょっと大きいからって、これまで体格に頼った闘いかたばかりしてたからよ」
第2試合タッグマッチ20分一本勝負
刹那
○オリビア
vs 白鳥由帆
あんず
×
11分00秒、阪神タイガー・スープレックスホールド
 オリビアと正面から殴り合うあんず。五分の展開を見せていたがしかし経験の差、耐久力の差が現れて徐々に押し込まれてしまう。そこで白鳥が救出に入り、ショルダータックルでオリビアをはじき飛ばす。ところが白鳥も刹那のクリムゾンスタンピートにはじき飛ばされ、あんずが孤立。刹那の椅子攻撃からオリビアが阪神タイガー・スープレックスに繋いでピンフォール。

コメント:
オリビア 「相手にならへんな!」
刹那 「パワーじゃ誰にも負けないよ。ま、白鳥もないわけじゃないけどね」

あんず 「正面から挑んできたのは評価しますけど・・・あのクソ外人ぶちのめしてくれる! それはそれで良いのですが、最後の技は「阪神タイガースープレックス」って名前ですか? 実はあたし、持ち技を増やそうかと思っているんです。愛するスワローズに敬意を表して「ヤクルトスワローキック」っていうローキックを。世界進出したらスワローズの名前を轟かせて見せますよ!」
 以前、石黒から受けたローキックに感銘を受けたあんずが、最近熱心にローキックの練習をしているという噂があったがついに公表。どうやら関係者筋の噂は本当だったようだ。
第3試合NWWA認定JFタッグ防衛戦30分一本勝負
スペル・メイガス
清水楓
vs 沢田ちひろ×
三嶋リナ
15分50秒、フェニックススプラッシュ
※王者組が初防衛に成功
 メイガスと清水のZOOMはJFタッグの初防衛戦。沢田と三嶋はデビュー半年で先輩に挑む。技のキレで勝負する清水に、沢田は序盤から防戦に追い込まれる。しかし持ち前のタフさと根性で機会をうかがうと、清水の動きが止まったところに組み付いてブレンバスター。腰を打ち付けた清水、慌てて場外に転がり落ちる。メイガスはロープワークからドロップキックやアームホイップで沢田を攻めるが、倒れた沢田に近づこうとしたところで三嶋のミサイルキックに吹き飛ばされる。さらに三嶋はメイガスをコーナーポストに逆さ吊り状態とすると、隣のコーナー付近からスワンダイブで舞い上がり、メイガスの顔面へ超遠距離ミサイルキックを敢行。この飛行距離に会場はどよめく。
 予想に反して挑戦者組有利の展開で中盤は進む。清水は沢田のみかん攻撃が顔面に直撃して倒れ、沢田はすかさずフットスタンプ、セントーンと倒れた清水に追い打ちをかける。さらに沢田は逆エビ固めで清水の腰を攻め、ギブアップを迫る。しかしこれはメイガスがカット。ZOOMはここで沢田に合体バックドロップを放つと、メイガスがロゼッタストーンで沢田を固める。三嶋はカットに入ろうとするが、これを清水が防いで沢田は長時間極め続けられることに。ギブアップをしない沢田に、メイガスは根負けして技を解く。そして起きあがった沢田へメイガスボンバーを叩き込むと、コーナーに上るメイガス。フィニッシュアピールから大技フェニックススプラッシュで降りかかり、見事初防衛。

コメント:
清水楓 「腰攻めで思うように動けなくなったでござる。がしゅ殿のおかげで勝利することが出来たでござるが、拙者はまだまだ未熟…」
スペル・メイガス 「思ったよりてこずりました。うかうかしてられないですね・・・あの子達は結構、こっち(ロー娘。)向きなんじゃないかなあ」

三嶋リナ 「くっそ〜、いけると思ったんだけどな。まだ諦めたわけじゃないよ。あと1年半くらいだっけ、猶予はあるんだし、JFは必ず巻いてやる」
沢田ちひろ 「はあはあはあ・・。ダウンですぅ・・・。タイトルマッチって・・こんなに疲れるんですねぇ。 ふえええ。根性だけは負けない自信がつきましたぁ・・・。でもぉ・・自分のもてるだけのことをしても・・敵わない相手がいっぱいいるんですねぇ。これからもガンバリマすぅ・・。はう!ロゼッタストーンは参りましたぁ・・。おまけにボンバーにスプラッシュ!ちひ・・良く生きてましたねぇ?あは・・・。(疲れ切った顔で、リナの健闘を称える。)」
第4試合30分一本勝負
セラフィム・レイ vs 華山麗子×
12分47秒、ウルトラ・ウラカン・ラナ
 軽快な技の切り返しを見せる両者。華山は押されそうになるとサミングやキチンシンクなどのえげつない攻撃でレイの流れを断ち切っていくため、レイはなかなか攻め込めない。そして徐々に華山の膝殺しに動きが鈍っていくレイ。しかし華山がフィニッシュを狙ったダイビングニードロップを回避して自爆させると、すかさずウルトラ・ウラカン・ラナで華山を丸め込んでレイが勝利した。

コメント:
第5試合6人タッグマッチ30分一本勝負
坂倉宏子
ブラック・ヴァルキリー
津上美紗
vs フレイヤ
キャノンボール焔×
マンティス笹倉
9分52秒、鬼殺し
 アンバランスがタッチワークを駆使して舞闘姑娘に挑んでいく。個々の力では押されていくところを、早いカットや合体攻撃などで対抗。ブラックにはトリニティ・ファングを、坂倉にはファランクスバスターを決めていく。フレイヤも津上に対抗心を燃やし、スピードで津上が、サブミッションを織り交ぜたテクニックでフレイヤが見せ場を作る。最後は地力の差が現れてブラックが焔からギブアップを奪ったが、試合終了後はアンバランスに大きな拍手が送られた。

コメント:
坂倉宏子 「ある程度まではきてるんだけどね。この壁越えるのが難しいんだけど。6人タッグ? ああ、チームね。私とブラックとレイちゃんでいくつもり。真美には真美の考えがあるからね、仕方ないし。まあ、ウチもKIZUNA色が強くちゃしょうがないんで。ちょいとスカウトするつもりだから。結梨花ちゃんかがしゅちゃんね。両方でもいいけど。ロー娘はロー娘でいいと思うけど、一歩上に出たいと思うならリアクションほしいね。裏なしで、引き上げてあげる。これはマジで。津上ちゃんとのチーム見てみたくない?」

ブラック・ヴァルキリー 「ちょこまかといろいろですけど。ま、この程度でしょう」
津上美紗「もっとがんばんないと! 次はわたしが取れるようがんばります!!」

キャノンボール焔 「ん〜っ、まだまだっ! 今回は合体技とかが結構決まったけど、まだ『必殺技』になってないし。もっと強烈に打ち込まないとっ!」
マンティス笹倉 「ん。まぁだ向こうさんも余裕が見えちょりますけんねぇ〜。そやけど、あの余裕ば崩せりゃあ勝ち目もあるっちゅうことですわ、ハイ。油断しちくれりゃ、もっと楽やろけど・・・流石にそれは無かでしょうし。(笑)」
第6試合タッグマッチ30分一本勝負
高村あかね
望月登子
vs 久保渚
MACHIKO
6分19秒、ノーコンテスト
 MACHIKOと望月がリング上でやり合う中で、久保が手出しをしようとロープをまたぐ。それを注意しようとレフリーが久保に近づいたとき、MACHIKOはレフリーのブラインドをついて望月の額を懐から取り出した鉄扇で殴りつけて流血させる。これに高村が突進してMACHIKOをはじき飛ばし、望月と交代。MACHIKOと変わった久保は高村のジャンピングハイキックで場外に叩き出される。そして高村はトペ・コンヒーロで追撃。ところがその高村をMACHIKOが背後からレッドボックスで殴りつける。ふらついた高村に、久保がカチ上げのラリアットを叩き込んで場外乱闘開始。
 MACHIKOは華山とふたり掛かりで高村を襲うが、高村も華山を蹴り倒してMACHIKOを本部の机にパワーボムで叩き付けて返り討ち。ところが、その背後から何と刹那が突進。クリムゾンスタンピートで場外の床にたたきつけられる高村。さらに望月も久保とオリビアに挟まれて鉄柱に叩き付けられ、椅子の山の上にスプラッシュマウンテンを受けてしまう。この状況にレフリーはノーコンテスト裁定を下した。
 久保とMACHIKOはは悠々とリングに上がると、久保がマイクを要求。
久保渚 「MACHIKOさんよ、俺が新戦力を紹介してやるよ。オリビア、刹那、上がってこいよ」
 そしてオリビアと刹那もリング上へ。
オリビア 「正直にゆうでMACHIKOはん。うちは別にブラコネの流血戦万歳ゆうのは興味あらへん。ただまあ、同期のナギーがな、うちらが暴れるのにはブラコネと手ぇ結ぶのがええいうんでな。ナギーの顔を立てて、仲間になったる」
 会場からはブーイングが飛ぶ。
オリビア 「やかましわ、どアホども! まあそういうわけや、よろしく頼むでMACHIKOはん」
MACHIKO 「ふうん、まあ若手連中の中では一番見所のある二人だし、戦力増強はありがたいわね。歓迎するわ。これからは私の指示に…」
オリビア 「待ったりや。うちらはあんたの配下になったんとちゃう。仲間になってやったんや。協力はするけど好きなようにやらせてもらうで」
MACHIKO 「やれやれ、大きな態度ね。ま、役に立てば文句は言わないわ。期待してるわよ」
オリビア 「任しとき。ほな、どアホ観客ども、今日はこの辺で勘弁しといたる〜」
 憎まれ口を叩くオリビアに、観客からは大ブーイング。意に介した様子もなく、オリビアは楽しそうに久保とハイタッチを交わして引き上げた。


コメント:
望月登子 「ふん、あいつらだんだん悪の軍団って感じになってきたじゃないか。それを叩きつぶすのがヒーローの役割、だよな」
高村あかね 「悪の軍団? あのね、あいつらはただのチンピラって言うの。ふざけんな! ぼっこぼこにしてやるんだから!」
第7試合
REIKO
ソーニャ

×ディアナ
vs ロナ・ヴァン・ダム○
アニタ・アッサム
ラブリーベル
15分12秒、ファイブスター・フロッグスプラッシュ
 ハイスパートな展開でロナとアニタが試合をコントロール。FWはエプロンサイドからロナの足を引っ張ったり、合体攻撃などで青コーナー組の勢いを止めていく。5分過ぎからアニタとベルはソーニャを集中攻撃していく。アッサムボム、デスバレーボムを次々にディアナに決めた二人はREIKOとソーニャを場外に叩き落とした後でソーニャを引き起こし、二人がかりのチョークスラムを決める。さらにベルトに意欲を見せるロナも無差別二冠王ソーニャに狙いをつけて猛攻をくわえる。そこでディアナがソーニャに変わってロナの勢いを止めにかかるが、嵩にかかって攻め込む青コーナーの猛攻に耐えきれず、ロナのフロッグスプラッシュに沈んでしまった。

コメント:
ロナ・ヴァン・ダム 「ベルトってのはね取る過程も大事なんじゃないの? 誰でもいいわよ、インタビューしてみなさいよ。WWPLの外国人エースは誰かってね。100人中100人はこの私、ロナ・ヴァン・ダムって答えるでしょうから。悔しかったらベルト戦で決めましょう。シングルナンバー1はこの私だと、その身に刻んでやるから」
アニタ・アッサム 「このままタッグベルトは私のものにしてやる!」
ラブリーベル 「残念ですわ、最後のおいしいところをロナさんに持って行かれてしまいました。ですがロナさんでなくてもこの結果にすることは出来たのは自明の理。ベルト戦が楽しみですわね」

REIKO 「さすがロナ。敵ながら感心するわ」
ディアナ 「ちょっとREIKO、何誉めてるのよ」
REIKO 「あたしだってロナは認めてるもの。ま、ロナが怖いのであってアニタとベルはたいしたことないでしょ?」
ディアナ 「もちろんよ。タイトルマッチではどっちが上なのか教えてあげるわ」
ソーニャ「まあ、この三人相手に毎回勝てると思うほど世の中舐めちゃいないから。手強い相手じゃなきゃねじ伏せる意味も無いしね」
第8試合
×豊嶋奈美
川部雪江
vs 松井香織
芹沢すずな
18分26秒、ドラゴン・ラナ
 川部と松井がまずはじっくりとグラウンドの攻防を見せるところから入った試合。共にタッチを受けた豊嶋と芹沢はドロップキック、ソバットと空中戦でやり合い、互いに相手に負けずと意地を見せる。豊嶋はあまり川部と変わることなくリング上に長く出るところ、ダブルドラゴンが交互に攻め立てるという展開になっていく。持ち前のタフさで攻撃を耐え、反撃していく豊嶋。しかしコーナーで控えている川部が焦れていることに気付かず、一人で試合を進めてしまう。そこでダブルドラゴンは川部を呼び込む仕草をすると、川部はコーナーから出ようと動く。ところがレフリーがこれを抑える。リング内からレフリーの注意が逸れたその瞬間、ダブル旋風脚を豊嶋に叩き込んだダブルドラゴン。ふらつく豊嶋を芹沢がドラゴン・ラナで丸め込むと、松井がレフリーを振り向かせてカウントを取らせ、自信は川部のカットを封じる。この連携に、3カウントが入ってしまった。

コメント:
松井香織 「青い青い。上達しないね、豊嶋も」
芹沢すずな 「VWGPTでは恥ずかしくない試合をしてもらいたいわね〜」