5月25日(火) 福岡県博多スターレーン | ||
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試合開始前にファニーウイングスがリングに上がると、ソーニャがマイクを持つ。 ソーニャ 「誰かさんのせいで訳のわからないことになりかけてる無差別級タッグの挑戦者問題だけど……正直、わたしたちが何か言うこと自体馬鹿馬鹿しいわよね。なんでKIZUNAの内輪のゴタゴタの後始末をWWPLが背負い込まなきゃいけないのよ。その上別の誰かさんの花道作りにまで協力しろだなんて、そこまでWWPLを軽んじてくれてる輩がベルトをどうこう言うこと自体噴飯ものだわ。と言う訳で……。 アラヤ、これでもまだベルトに挑戦する意志があるというのなら、このふざけた状況のカタをあんた自身の手でつけて見なさい。これはソフィーヤ・パーリィという一個人ではなく、WWPL無差別級タッグ王者、そしてWWPLタッグチームの頂点としてWWPLの誇りと名誉を担う者としての命令よ。貴女に抗命の権利はないわ。もし来月になってもまだブラック・ヴァルキリーが無理無道を嘯くなら、別の挑戦者をさがさせてもらうから、心してかかることね」 |
■第1試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
○長宗我部美幸 沢田ちひろ |
vs | 小笠原幸子× あんず |
7分17秒、逆さ押さえ込み | ||
沢田があんずを場外で足止めしている間に長宗我部が小笠原を抑え込んで3カウント。 コメント: あんず「戦いがあたしを呼んでるんです。沢田さん、邪魔しないで下さい。試合が終わっちゃったじゃないですか!ああ・・・もっともっともっと戦いたかった・・・」 よく考えると沢田に理不尽なクレームをつけている気もするが、とにかくあんずは戦いたかったらしく7分で終わった試合にご不満の様子だった。 |
■第2試合20分一本勝負 | ||
×羽鳥真澄 | vs | 華山麗子○ |
13分55秒、逆エビ固め | ||
羽鳥の腰に標的を絞ってストンピングやニードロップを連発した華山。羽鳥は徐々に動きを止められ、逆エビ固めにギブアップ。 コメント: 羽鳥真澄 「ちぃっ! まあ、いいや。こうじゃなきゃ戦ってる意味がないからなっ!!」 |
■第3試合6人タッグマッチ20分一本勝負 | ||
鬼姫結梨花 スペル・メイガス ×清水楓 |
vs | 刹那○ オリビア 支倉千代 |
14分25秒、片エビ固め:キングコングラリアット | ||
タッチワークで優勢だったロー娘。だが、清水が支倉と刹那に前後からショルダータックルで潰されてしまう。なんとか起きあがった清水だったが、刹那の豪腕が叩き込まれて一回転。そのまま刹那が抑え込んで試合終了となった。 コメント: スペル・メイガス「パワー負けですね・・・憶えてなさい、ゴリラ女っ!」 清水楓 「無念…」 |
■第4試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○ラブリーベル MACHIKO 渡部巴 |
vs | セラフィム・レイ フレイヤ× ブリュンヒルト |
9分20秒、体固め | ||
試合開始前からベルとMACHIKOの間によそよそしい空気が流れる。5分過ぎ、MACHIKOがレイとブリュンヒルトを場外に叩き落とすと、そこにファニー・ライトニングとファラ・ブライアントが乱入。ブリュンヒルトのマスクをはぎ取り、レイには椅子や凶器攻撃で大流血に追い込む。さらにブルーボックスでフレイヤを殴りダウンさせたMACHIKOは、ベルに抑え込むよう指示。これに食ってかかろうとするベルをファニーがフェイスバスターでダウンさせ、フレイヤの上にのせる。形として抑え込んだ状態となり3カウントが入った。抗議するベルに、MACHIKOは MACHIKO 「何よ、3カウント取らせてあげたんじゃない。指示に従わないのが悪いのよ」 ラブリーベル 「なんのつもりですの?」 MACHIKO 「美的センスを共有する人と手を組んだだけよ。やっぱり流血は華があっていいわね」 ラブリーベル 「そんなもの…全然美しくありませんわ…」 MACHIKO 「美的センスの違いねえ。そんなことじゃBコネにいられないわよ?」 ラブリーベル 「ビューティ・コネクションはわたくしこそが…」 MACHIKO 「ノンノン。もっと実態に合わせて素晴らしい名前に改名したのよ、Bコネは。ブラッディ・コネクションってね」 その言葉と共にファニーとファラがベルに襲いかかり、ベルの額をたたき割る。 MACHIKO 「あんたは美を解さないってことで首よ首。退会祝いに血に染めてあげる!」 そしてBコネに袋だたきに合うベル。これを見かねた様子で乱入し、ベルを救い出した川部。 川部雪江 「いくらなんでもひどすぎます! こんな人たちと一緒にやっていたなんて自分が恥ずかしいです」 MACHIKOを非難する川部。しかし。 MACHIKO 「何よ裏切りものが。ベルもあんたみたいな裏切り者に助けられたくはないでしょうね?」 ラブリーベル 「…川部さん、礼は言いませんわよ。あなたもわたくしを裏切った一人なのですから」 ベルは自分を支えていた川部の手を振りほどくと、ふらつく足取りで引き上げる。川部は困った表情を見せながら、その後を追いかけていった。 コメント: MACHIKO 「まったく、いいところで邪魔してくれちゃって。まあいいわ、これからもチャンスはあるんだから。このリングを血化粧で染めてあげる」 ラブリーベル 「これだからマジシャンを名乗る連中は信用出来ないのですわ! 美の名の下に、わたくし一人だけでもビューティ・コネクションとして目にものを見せてさしあげます」 |
■第5試合WWPLウェルター級シングル防衛戦30分一本勝負 | ||
王者 ○香取梢 |
vs | 挑戦者 MARINA× |
16分18秒、片エビ固め:ディープ・インパクト ※第12代王者が初防衛に成功 |
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香取のエルボーをMARINAが頭突きでカウンター。二人とも倒れるが、香取のダメージが大きく起きあがれない。MARINAは香取にうまのりになると、そのまま頭突きを連打。香取はMARINAに抱きついて間を空けさせないことでなんとか頭突きを封じ、振りほどく。 香取、MARINAの突進を前蹴りで止めると梢スタナーで頭部にダメージを与える。そしてとどめにディープ・インパクト。頭にダメージを集中して受けたMARINA、耐えきれず。香取が初防衛に成功した。 コメント: 香取梢 「MARINAさんは余計な事を言わずに純粋に正面から向かってきてくれますから、試合をしていても気持ちがいいですね。見ているお客さんにもこの気持ちが伝わる試合をできたんじゃないかと思います。やっぱりプロレスは、見てくれたお客さんが楽しんでくれることが一番大切ですから。次に機会があれば、もっと上位のベルトを賭けてまたMARINAさんと闘いたいですね」 MARINA 「チャンスだったのでとてもがんばらせてもらったのですが、残念ですけど負けてしまったのです。悔しいのですけど、まだまだまりなも成長するのですから、こんなところでくじけはしないのです。それより次は長宗我部さんとウェルタータッグの方を狙ってみようかと思うのです。頑張るのです」 |
■第6試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○高村あかね 望月登子 |
vs | ファニー・ライトニング ファラ・ブライアント× |
12分19秒、片エビ固め:ジェットスクランダー | ||
ブラッディ・コネクションと手を結んだファニーとファラ。この試合もとにかく流血戦に持ち込もうと場外へ。しかしESも乱戦には強い。望月は流血を気にする様子もなくファニーを蹴り倒し、最後は高村がファラをリング上で仕留めて激しい試合を締めた。 コメント: 高村あかね 「激しい試合であかねたちが負けるはずないっての!」 ファニー・ライトニング 「勝ち負け云々言いたいやつは言わせとけってのよ! あたしたちにそんな関係なんてないんだから!」 ファラ・ブライアント 「血の供物にしては、生きがよすぎますわね」 |
■第7試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
豊嶋奈美 ×川部雪江 |
vs | 荒谷紅美○ 大鷹なるみ |
14分16秒、スーパーフリーク | ||
タッチワークが噛み合わない豊嶋と川部。孤立してここが戦う時間が多くなり、川部のダメージが増えていく。大鷹のパイルドライバー、フルネルソンバスターには耐えた川部だが、荒谷のスーパーフリークに沈んだ。 コメント: 荒谷紅美 「ふざけんな! なにがウチ(KIZUNA)のごたごただ! 手前等のおままごとが飛び火してるだけじゃないか! 体よく人に押し付けるな! フロントだろうが、問題は! それと、お前らだ!」 大鷹なるみ 「誰が相手でもいいけどね、ベルトが手に入るなら。うだうだ言う前に、お前らのほうでなんとかしろよ。関係ないだろ、こっちは」 豊嶋奈美 「過保護にしすぎ…かしら」 川部雪江 「はあ、もう少し任せてもらった方がいいかもしれません」 |
■第8試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ロナ・ヴァン・ダム ×アニタ・アッサム |
vs | 松井香織○ 芹沢すずな |
13分56秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ | ||
芹沢を狙うロナにダブルドラゴンのダブル旋風脚が叩き込まれる。さらに連係攻撃を受けて場外に叩き落とされるロナ。代わってリングインしたアニタは芹沢を蹴散らし松井を狙う。パワーで押していくアニタだが、松井がの丸め込みに3カウントを奪われた。 コメント: 芹沢すずな 「ロナさん、私を狙うのはいいんですけど〜、ベルトもなくなっちゃった私を狙っても仕方ないと思うんですよね〜」 松井香織 「理屈だけならそうかもしれないけど、せっかくだから相手したら?」 芹沢すずな 「だって〜、彼女強いのよ〜?」 松井香織 「だからやるんじゃないの?」 芹沢すずな 「う〜ん…」 ロナ・ヴァン・ダム 「フォール取られた借りを返さないとね。ドラゴンスレイヤーは我にありってね」 アニタ・アッサム 「ノーコメント!!」 |
■第9試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○REIKO ディアナ ソーニャ |
vs | 坂倉宏子 ブラック・ヴァルキリー× サイフィス真美 |
17分50秒、片エビ固め:キック・オブ・デス | ||
FWのコンビネーションで傾きかける流れを、ブラックの掌打がことごとく断ち切る。そこでブラックに標的を絞り始めたFW。坂倉と真美の介入をガードが場外から邪魔をしたり、レフリーの注意を舞闘姑娘に集めて連携を封じていく。REIKOとディアナによる合体ロメロスペシャル、トライアングル・ドリーマーは耐えきったブラック。しかしREIKOのキック・オブ・デスによってとどめをさされてしまった。 コメント: REIKO 「ふうん、連中も面白くなってきたんじゃない。ちょっと…ちょっとどころじゃなく地味なのがもったいないけど」 ソーニャ「あの一生懸命さは評価してあげてもいいわよね。わたしたちのいる高みまで上がって来れるかどうかはまだ未知数だけど、もしも上がってこれたらそのときは相手をしてあげてもいいんじゃないかしら? とりあえずは、あのはた迷惑な流血ユニットを何とかしてもらえるとありがたいわね」 コメント:坂倉宏子 「渡部が2人いるよね。面白い、こうじゃなくっちゃ、プロレスは」 ブラック・ヴァルキリー 「姑息な手でベルト防衛して、人にいちゃもんつけるんですから、王者も度量が狭いですわね。あ、だからベルトをもてるんですね。真実一路、素直が信条の私では無理難題かもしれません。だいたい、荒谷さんを巻き込むのが間違いです。いいじゃないですか、王者なら。どんな相手とも戦って、強さを証明すれば。それができないのは、私が怖いからだとちゃんと認めればよろしい。怖くて怖くて相手なんかしたくありませーんって、泣いて頼めば、考えなくもありませんよ。私は優しいですから」 |