5月4日(水) 広島県県立総合体育館グリーンアリーナ | ||
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■第1試合新人デビュー戦15分一本勝負 | ||
×小笠原幸子 | vs | あんず○ |
6分58秒、片エビ固め:左フック | ||
第1試合は新人二人のデビュー戦。青コーナーから入場のあんずは自らギターで入場曲を演奏しつつ入場。一方の小笠原は落ち着いた表情で静かに入場と対照的。まずはベーシックな手四つから小笠原が足払いであんずを転がす。さらにグラウンドで優位に立つ小笠原だが、極めきれない。立ち上がって間合いを取ったあんず、小笠原をロープに振ってカウンターでフロントスープレックスを決めてやりかえす。組み技中心で五分の展開は、あんずがもう一つの武器であるパンチで流れを変える。そしてあんずは左フックから抑え込んでデビュー戦を勝利で飾った。 新人らしく礼をしてすぐ退場・・・と思われたあんずだが、なんとマイクを要求。 あんず「本日デビューしました、あんずですっ!これからも応援ヨロシクお願いします!」 マイクがいらないのでは?と思われる大声であいさつしたあんずはここから暴走する。 あんず「あたしはリングの下に埋まっている金をいっぱいもらいます!そしてあたしの目標は富と名声と権力を得て、全世界であたしの戦う姿を見てもらうこと!世界の人に勇気と夢と元気と分けてあげたい、日本女児ここにありって姿を見せたい、そう思ってます!皆様、あんず、あんずを応援の程よろしくお願いいたします。以上です!」 なんだかよく分からないがあんずの勢いに押されてまばらな拍手が起きる中、さっそく友人一行と思われる一団から「【きりり】ナイスファイト〜」との声が挙がるのだった。 コメント: 小笠原幸子「負けてしまった人間が話すことはございませんわ。では、ごきげんよう」 |
■第2試合8人タッグマッチ20分一本勝負 | ||
×長宗我部美幸 MARINA 沢田ちひろ 三嶋リナ |
vs | 鬼姫結梨花 香取梢○ スペル・メイガス 清水楓 |
16分14秒、片エビ固め:ディープ・インパクト | ||
ウェルター級王者香取を擁するローリング娘。と、長宗我部をリーダーとして正規軍チームとの試合。入場時からロー娘。へ期待する声援が多く飛ぶ。まず先発の三嶋と清水がロープワーク合戦。清水は三嶋をリープフロッグで飛び越えると、反転しつつ三嶋の首を足で挟み込んでティヘラで投げ飛ばす。三嶋が場外に待避するとすかさずMARINAがリングイン、ロープリバウンドで勢いをつけたヘッドアタックを清水に叩き込む。序盤はめまぐるしく選手が入れ替わるスピーディな展開となる。 若手中の実力者揃いであるロー娘。が地力を発揮していく。しかしメイガスが沢田へメイガスボンバーを狙ってロープに跳んだところ、長宗我部が場外から足を引っ張ってメイガスを転倒させる。そこへ沢田のセントーン、MARINAのフライングハンマーヘッドが連続して決まる。メイガスはたまらず場外へ退避。香取が出てきて場外の長宗我部に向かって文句を言おうとするが、長宗我部は突然香取に猫だまし。ひるんだ香取にMARINAがスクールボーイを仕掛けてあわやカウント3となるが、これはなんとかキックする香取。沢田を呼び込んだMARINAは香取に二人がかりでのブレンバスターを狙う。しかしロー娘。は鬼姫と清水が加勢して逆に合体ブレンバスターを狙う。ならばと三嶋、長宗我部がさらに加わって4対3のブレンバスター合戦。ここでメイガスが追いつき、ロー娘。が4対4の合体ブレンバスター合戦を制する。 長宗我部組はその後防戦一方。それでもメイガスのロコモーションジャーマンスープレックスを受けた長宗我部を助けるためにMARINAがレフリーを突き飛ばしてカウントを入れさせなかったり、沢田が詰め寄る鬼姫にみかんを投げつけて撃退したりとコミカルに耐えていく。これに怒った香取、MARINAを小魔神スイングで振り回して長宗我部、沢田、三嶋を巻き込みはじき飛ばす。最後はディープ・インパクトで長宗我部の頭をマットに串刺しにしてフォール。これで決着がついた。 勝利コールを受けた後鬼姫がマイクを持つ。 鬼姫結梨花 「どうも広島の皆さんこんにちは!ローリング娘。のリーダー、鬼姫結梨花です! あ、どもども、声援ありがとう〜。えーっと、長らく親しんだ二軍制がとうとうなくなりまして! この結梨花ちゃんをはじめとするローリング娘。が皆さんの前に姿を現し、大きな舞台で活躍するときが来たのです! 今日の勝利ははじめの一歩、足がかり。二軍時代から応援してくれてた人も、今日ファンになってくれた人も、他の人のファンも、みんなみんな楽しませてみせます。そう、それがローリング娘。。ディス・イズ・ローリング娘。!」 コメント: 鬼姫結梨花 「やっぱりたくさんのお客さんの前ってのが気持ちいいよね。お客さんが多いからってことであっちのチームは結構緊張してたみたいだけど、ローリング娘。はそんなよわよわ心臓の持ち主なんか居ないから、それが勝因だよね。あ、それから明日後楽園ホールだっけ?でがしゅと楓がJFタッグトーナメントに出るんで、そっちにも期待ですよ。昨日あったJFシングルはがしゅが負けちゃったけどね〜、タッグの方は今日の勢いを持って勝ってほしいです、ハイ」 スペル・メイガス 「大舞台でこそ輝くのがボク達『ローリング娘。』っ!とりあえず明日、JFタッグ持って帰ってきますので、そこんところどうぞよろしくっ!」 香取梢 「道場の雰囲気も好きでしたけど、やっぱりこの歓声を受けると『戻って来た』って実感がありますね」 MARINA 「あうう、緊張して心臓がどっきんばっくんなのです」 三嶋リナ 「うん、さすがに雰囲気が違うよね。あたしも動ききれなかったかもしれない。努力が足りないな〜」 長宗我部美幸 「…ノイズが多かったです」 三嶋リナ 「なんのノイズ!?」 |
■第3試タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ブリュンヒルト ×羽鳥真澄 |
vs | 渡部巴○ 華山麗子 |
25分9秒、サキュバスドライバー | ||
登場した渡部は不機嫌そうにマイクを要求。 渡部巴 「いくらなんでも舐めすぎじゃないのこのカードは。一軍半のブリュンヒルトに、お尻に殻をつけたままの羽鳥?このあたしが真面目に相手する必要があるわけ?ねえ?」 しかしこれにたいしてサイフィス真美が姿を現す。 サイフィス真美 「はいはいはい、文句言う前に試合する! あのねえ、Bコネは私達に負けて、その立場ってのがけちょんけちょんになくなった訳よ。だから試合順も前の方になるわけ。そんな簡単なことも分からないの?手を抜いたりしたら第1試合行きだからね」 渡部巴 「へぇ…。真面目に試合しちゃっていいの?この子達がつぶれても知らないわよ?」 この言葉に羽鳥が反応。無言で間合いを詰めると、渡部にハイキックを寸止めで放つ。そしてブリュンヒルトが「潰せるものなら、やってもらいましょうか」と挑発。 渡部巴 「面白いわね。いいわ、やってあげるわよ」 意気込む羽鳥を制してブリュンヒルトが先発を買って出る。一方Bコネは渡部がさっさと引っ込み、華山が先発。ブリュンヒルトの周りを回る華山。ブリュンヒルトは方向を変えつつ静かに動きを見定めていく。華山がロープを背にした瞬間ブリュンヒルトが一気に間合いを詰めると、華山をロープに押し込み、その反動でハンマースルー。そしてカウンターのフロントスープレックスを決めるブリュンヒルト。さらに倒れている華山にストンピングを連発したブリュンヒルトは渡部を挑発。ところが渡部は涼しい顔で受け流す。そして華山が下からブリュンヒルトのふくらはぎに噛みつき、悲鳴を上げさせる。そして倒れたブリュンヒルトの左肩に華山のストンピング。さらにニードロップと、徹底したピンポイント攻撃を見せる華山。立ち上がったブリュンヒルトは華山に組み付くとフライングメイヤーからスリーパーホールドの連携で反撃。しかし華山はこれもブリュンヒルトの目に親指を突っ込んで振りほどく。華山が注意を受ける間にブリュンヒルトは羽鳥とチェンジ。 羽鳥は勢いよく飛び込んでくると、グローブをはめた手で華山に連続パンチ。簡単に大の字に倒れてしまう華山に、羽鳥はグラウンドでヘッドロック。しかし華山に簡単に切り返されてしまった羽鳥、逆に脇固めに捕まってしまう。さらに逆片エビ固めへシフトした華山、そのまま羽鳥の左膝へ拳を叩き付ける。羽鳥がロープへ逃げてもレフリーに振りほどかれるまで華山は離さない。羽鳥はパンチやキックのコンビネーションで攻め立てるが、華山は押されながらもロープを利用してブレイクさせたり、組み付いてバックドロップをかけたりと羽鳥も攻めきれない。 長い時間一人で戦っていた華山に疲れが見えたところで渡部が交代。ブリュンヒルトはここぞとばかりに組み付き、フロントスープレックスから腕ひしぎを狙う。渡部はすぐに華山にカットさせると、ブリュンヒルトへラリアットを決め、そして倒れたブリュンヒルトに会場を煽ってからのダンシングツリー。羽鳥がカットし、そのまま渡部へダブルドロップキックを決めるブリュンヒルトと羽鳥。Bコネに押し込まれながらも踏みとどまっていく。 20分が近くなり、焦りが見え始める渡部。逆にブリュンヒルトと羽鳥は生き生きとしてくる。ブリュンヒルトがハルミスペシャルを、羽鳥がバックハンドブローを放って試合が決まりかけるシーンも。しかし華山が羽鳥をブルーボックスで殴りつけ、羽鳥がふらつくところを渡部が捕まえてサキュバスドライバーでピン。Bコネは結果は勝利したが、思うように試合をコントロール出来なかった。渡部はいらついた様子で引き上げていった。 コメント: ブリュンヒルト 「結果としては負けましたけど、どちらが望む試合展開であったかは言うまでもないでしょう。甘く見ないで欲しいものです」 羽鳥真澄 「こんなもんかよ、上ってのは。オリビアたちとの試合のほうがよっぽど冷や汗でたっての! あたしはまだまだいけるぞ! あたしのことまだ殻付きとか言ってくれたけど、あんたの方こそモウロクしたんじゃないのかって!」 |
■第4試合20分一本勝負 | ||
×フレイヤ | vs | 津上美紗○ |
13分51秒、スク〜ルガ〜ル | ||
開始直後はスピーディなロープワーク戦。津上の跳躍力とスピードに会場が盛り上がる。フレイヤはこれをうまくカニばさみで引きずり倒すと、サンボ仕込みのグラウンドへ。津上は防戦に追い込まれるが、極めさせることはなく対応していく。 フレイヤも津上も互いに翻弄されることはなく、確実に動きをとらえていく五分の展開。フレイヤはサブミッションを中心に、津上は空中殺法を軸に組み立てていく。膝への関節技を受けた津上の動きが鈍ったところで、フレイヤが勝負に出る。投げっぱなしのブリザードからブリザードスパイラル、そしてSTFへ。しかし津上極めきられる前に振りほどくと、エプロンへ退避。追いかけたフレイヤに対して津上はスワンダイブでフレイヤの頭を越えつつスク〜ルガ〜ルへ。あっという間に丸め込まれたフレイヤは3カウントを聞いた。 コメント: 津上美紗 「昨日よりも今日っスから! やっとフレイアさんに勝てました! 明日はもっと強くなります! あ、えっとJFっスか? シングルに手上げたら、ダメって言われちゃいました、大会のほうから。キャリア的には、まだまだJFバリバリなんすけど、わたし。タッグの方もQOJタッグ出るからダメってことらしいです。JFってやっぱり最初しか狙えないから、チャレンジしたかったんスけど」 |
■第5試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ラブリーベル ○MACHIKO |
vs | ファラ・ブライアント× ファニー・ライトニング |
20分42秒、サザンスープレックスMARK2 | ||
流血戦に持ち込もうとしてくるファラとファニーに、MACHIKOが応戦。場外の椅子や机、鉄柱、さらにはMACHIKO久々の鉄扇やアイスピックをはじめとする大量の凶器によって血まみれの戦いになる。ベルはこの流れを嫌って距離を取り、リング上でジャベを中心とした戦い。これがMACHIKOの流血戦と緩急をつけることになり、ファラとファニーの動きが鈍くなる。最後はMACHIKOが得意のスープレックスで試合を決めた。ところが勝利したもののベルは不満顔。 ラブリーベル 「MACHIKOさん、今日の展開は美しくないですわよ。あまり流血されると、衣装も汚れてしまいますわ」 MACHIKO 「ちょっとちょっと、これが私本来の戦い方なのよ。血化粧結構じゃない。Bコネのリーダーは私。私のやり方についてきてもらわないと困るわ。それに、あなたならそのうち流血の良さが分かるわよ。本当に審美眼があるのならね」 ラブリーベル 「凶器や流血を手段ではなく目的にされる感覚は、理解出来ませんわ…」 最後につぶやくようにそういったベルはMACHIKOを置いて引き上げていった。 コメント: ファニー・ライトニング「お高くとまりやがって。なにが『美しくない』だ、ばーか! これで終わると思うなよ! それよりも、あのアイスピック女のほうは、随分こっちより見たいじゃない? これは、面白くなりそうね」 ファラ・ブライアント「口先だけのヒールごっこがしたいのなら、相手を選ぶべきですわね。くっくっく。血の宴以外の方法で相手をしたら、向こうが困るでしょうよ。これがすべての始まりですわ」 |
■第6試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○高村あかね 望月登子 |
vs | オリビア 刹那× |
16分20秒、片エビ固め:ジェットスクランダー | ||
ウェルタータッグ王者組がエクストリームストームへ挑む。まずは先発の望月とオリビア。望月はオリビアに対してアゴを指し、ここを殴ってこいと挑発。オリビアは「舐めるなワレ!」と叫びながら殴りかかるが、望月は倒れない。逆に望月の足をなぎ払うようなローキックで腰を落としてしまうオリビア。望月はまず背後からサッカーボールキック、そして今度は正面からサッカーボールキックを放つ。苦しみながら場外逃げるオリビア。そして刹那がリングイン。望月と組み合った刹那は、そのまま望月を左右に振った後放り投げてパワーを見せる。さらに刹那はクリムゾンスタンピートで突進し、望月を強烈にはじき飛ばし、会場からどよめきを起こす。代わった高村には逆水平チョップを連発する刹那。パワーに押されて一度倒れた高村だが、すぐに起きあがるとヘッドバットから水車落としで反撃。さらに高村は刹那のキングコングラリアットに対して腕に前蹴りを放って動きを止めると、ラリアットで返す。 オリビアがグローブをはずしてメリケンサックを装着。高村にメリケンサックパンチを叩き込むと殴り倒された高村は口の端から血を流す。しかしすぐさまオリビアを場外に連れ出した高村は机上パワーボムでオリビアをダウンさせる。リング上では望月が刹那相手にキックの連発からジョン・ウーを決めて優勢になる。最後は高村が刹那をジェットスクランダーから抑え込んで試合を決めた。 コメント: 望月登子 「結構手があったからまあまあ面白かったよ。まだ食い足りない感じはするけど、味は悪くなかったって所かな。オリビアは闘争心が凄いし、刹那はパワーだけならうちの団体で一番あるんじゃないか?だからこれから先が楽しみだね。もっと面白いやつらに成長してもらいたいもんだ」 高村あかね 「がむしゃらさはいいね。相手してて退屈しなかったもん。危ないとも思わなかったけど。やりかたはどうあれ、向こうも言ってることは闘いだからさ。それを表現する方法知らないだけなんでしょ。あかねたちと違って。凶器に走るのはどうかと思うよ。使い方ってもん考えなきゃ。メリケンなんていかにも凶器ですって使うのは、頭悪いよ」 |
■第7試合8人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ロナ・ヴァン・ダム REIKO ○ディアナ ソーニャ |
vs | 坂倉宏子 サイフィス真美× ブラック・ヴァルキリー セラフィム・レイ |
19分2秒、膝フォールテキサスドライバー | ||
入場を終えたソーニャがマイクを持つ。 ソーニャ「今月のWWPL無差別級タッグの防衛戦の相手なんだけど……舞闘姑娘にするわ。ブラック・ヴァルキリー、パートナーは誰でもいいからかかってきなさい。QOJタッグなんかよりわたしたちとのタイトル戦のほうが、遥かに価値があるって事を教えてあげるわ」 さらに言葉を続けるソーニャ。 ソーニャ「それからアラヤ、ゴチャゴチャ言われるのも嫌だからあんたにも今のうちに言っておくわ。 一ヶ月よ。一ヶ月あんたにあげるから、その間に誰から見てもベルトに挑むのに文句が出ないだけの実績を上げなさい。あんたに足りないのは実力じゃなくて、実力に見合うだけの実績なんだから。もしこの一ヶ月で結果を出せたら、来月はあんたたちを挑戦者に指名してあげる」 先発はREIKOとレイ。レイをロープに振ったREIKOがローリングソバットで先制する。レイはアームホイップやドロップキックを放っていく。さらに真美を呼び込んだレイはREIKOにダブルドロップキックを決める。真美はREIKOに素早い蹴りを放って手数で押していく。しかしREIKOは真美の水面蹴りを避けるとフロントスープレックスで放り投げる。REIKOと代わったのはロナ。真美との打撃戦からフライングニールキックでダウンを奪う。しかし真美もジャンピングネックブリーカー、そしてカベルナリアに固めてロナのスタミナを奪っていく。 押された真美がタッチを求めてブラックに手を伸ばすが、ブラックはそれを見つめるだけで動かない。そこで坂倉がチェンジしようとするが、坂倉が動きを見せたとたん突然リングインしていくブラック。ディアナに掌打を決めてふらつかせると、すかさずビクトル式膝十字を極めるブラック。これはソーニャがカットしてディアナを救出する。そして二人がかりでブラックにバックドロップを仕掛け、ディアナがフォール。ブラックはカウント2でクリアする。 ロナが場外でレイと坂倉を押さえている間に真美がREIKOとディアナに捕まる。二人がかりのロメロスペシャル、トライアングルドリーマーで真美が悲鳴を上げる。ブラックがカットに入ろうとするが、これはソーニャが妨害する。真美は自力でバランスを崩させて脱出し、REIKOに白竜疾風脚を決める。さらにディアナへ蹴りを放つがディアナに防がれてしまう。そしてディアナがテキサスドライバーで真美をマットに串刺しにする。ディアナはダウンした真美に膝をのせてフォール。真美は起きあがれず。 コメント: REIKO 「うちのチームはさすがよね、もうあたしがメインでどうこうしなくてもしっかり機能してくれるんだから」 ロナ・ヴァン・ダム 「前と現のジュニアチャンプと現タッグチャンプが組んでるんだから、負けるわけないでしょ? くすぶるつもりはないけど、QOJまでは無理はしないわ」 ソーニャ「さすが王者の義務というものがわかってるわよね、ロナは。リングの上でまでやさぐれてる誰かさんにも少しは見習ってほしいものだわ」 ブラック・ヴァルキリー 「私を名指しですか。いいでしょう、そこまで言うのなら、挑戦してあげましょう。ありがたく思ってください。孫の代まで恩に着るように。ただ、私はかよわいジュニア戦士。パワー一辺倒のディアナさんや、人のシューズに画鋲を仕込んでくるかもしれないようなソーニャさん相手では、いいようにいたぶられるだけですもの。どうしましょう。そうだ! 良いことを考えました。タッグパートナーは誰でも良いんですよね。ならば、私のタッグパートナーは川部雪江さんです。イリミネーションで勝ったときに、なんでもひとつ言うことを聞くという約束ですから、Bコネさんは。花いちもんめルールということで、雪さんを舞闘姑娘にもらいます。雪さんとならば、以前ジュニアタッグ王座を取ったこともありますし、名タッグとして慣らした間柄ですもの。心強いですからね」 坂倉宏子 「おいおい‥‥。まあ、いいか。確かに向こうからなにかひとつ言う事聞くっていいだしたんだし。なに要求しようか迷ってたんだけどブラックの希望通しましょう。理解あるリーダーだから、私は。放任とも言うけど(笑)。マジメな話、経験もしたしヒールはもういいでしょ、川部は。もともとヒールって柄じゃないし。ウチくりゃ、ベルともソーニャとも闘いやすくなる。もちろん、ブラックとも比較されるけどね。気がついたらそこに居るっていう2番手、3番手の秘訣を教えてやるからさ(笑)。ここんとこ向こうのチームワーク乱れてるしね。今が動きどきってとこかな。なんにせよ、自分から言った約束を破るなんて美しくない愚考はしませんよね、Bコネさんたちは」 (前回興行でQOJタッグに対するブラックの発言について) セラフィム・レイ 「え?ブラックちゃん?いやー、ああいうこと言われても困るってば。いきなりだもん。あたし知らないよ〜」 ブラック・ヴァルキリー 「別にレイさんにはなにも。友情パワーで結ばれた仲間じゃないですか、私たちは。ただ、いろんなことをダシにして環太平洋のベルトにまで挑戦するあのぶりっ子の要領の良さが、ちょっとムカツいたので、イジッてやろうと思っただけです」 |
■第8試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
豊嶋奈美 ×松井香織 芹沢すずな |
vs | アニタ・アッサム 荒谷紅美○ 大鷹なるみ |
17分39秒、アナコンダ・バイス | ||
ダブルドラゴンは荒谷と大鷹を分断して各個撃破を狙う。しかし勢いに乗るアニタを押さえきることが出来ず、防戦に回る。豊嶋も連携悪く試合の流れを変えることが出来ない。ダブルドラゴンを分断することに成功した荒谷達、最後は荒谷が松井からアナコンダ・バイスでギブアップを奪った。 コメント: 豊嶋奈美 「完敗ですね…」 松井香織 「私達のヤキがまわったか、それとも連中が成長したのか。やれやれ、年は取りたくないね」 アニタ・アッサム 「四冠挑戦させるにはいい時期だと思うけれどね。負けると分かってる試合はしないのか?」 荒谷紅美 「ああ? 実績がなんだって? これで文句はないだろうが!! この相手で、松井から私がギブアップ取った。それに、お前ら、この間直接対決で負けてんの忘れたの? ふざけたこと言ってんな!!」 大鷹なるみ 「秒殺してやるよ、秒殺。私のアックスでその首、叩き緒としてやる!」 |
■第9試合NWWA&IWWFアジアヘビー級シングル統一戦60分一本勝負 | ||
NWWA王者 ×川部雪江 |
vs | IWWF王者 ストーム水戸○ |
19分41秒、卍固め ※ストーム水戸がアジア王座を統一 |
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開始直後に水戸が放った逆水平チョップをつかみ取った川部、素早くその腕をスタンディングの腕絡みで極める。振りほどこうとする水戸だが、川部は腕を極めたまま後方回転。水戸は転がされ、川部は腕を極めたままサイドポジションをとる形になる。さらに川部はチキンウイングアームロックの形に極めなおそうとするが、この隙に水戸は腕を抜いて脱出、逆に川部のサイドに回る。グラウンドでの勝負がしばらく続くが、川部の関節狙いに動きを制限された水戸、水戸にポジションよく動かれ極めきれない川部共に展開を嫌って間合いをはずす。 水戸はカチ上げエルボースマッシュで川部をコーナーに追いつめると、川部に拳を叩き込む。川部は水戸がレフリーに注意された隙をついて前蹴りで間合いを離し、コーナーから脱出。そしてランニングネックブリーカードロップで水戸をマットに叩き付ける。川部はそこからスリーパーホールドを狙うが、水戸は防御。逆に体勢を入れ替えるとショートアームシザースで川部の腕を極めていく。 10分過ぎから水戸が勢いに乗って川部を攻め立てる。しかし川部はセコンドから受け取ったハードカバー本(タイトルは「隋唐演義」)で水戸を殴りつけると、上段内回し蹴りで水戸を蹴り倒す。さらに起きあがった水戸へ飛び横蹴りと拳法風の打撃で攻める。さらに水戸をコーナーに振りランニング掌底を放った川部は、フィニッシュを狙って掌底式大外刈り。水戸の頭がマットに叩き付けられる。ゆっくり抑え込む川部。カウントが入るが水戸は2で肩を上げる。 川部の攻撃を耐えた水戸は稲妻レッグラリアットを起点にスパート。一本足頭突きでダウンを取るとスピニングトーホールドで足にダメージを与え、バックドロップの連発で川部にダメージを蓄積させる。川部の上段内回し蹴りを耐えた水戸は稲妻レッグラリアットでダウンした川部を引き起こし、卍固めで川部をがっちりと固める。川部は一分以上粘ったが、耐えきれずギブアップ。 コメント: ストーム水戸「言ったとおり。これでアジアも統一されたわけだ。…んで、ここで返上を宣言します。アジアは通過点だからね、それよりももっと上があるでしょ?何処の誰が持ってるとは言わないけど、今日一個前の試合で負けた人が持ってるベルトが。当然、資格はあるでしょ、あたしは統一アジアの初代王者なんだから」 川部雪江 「…こんな…馬鹿な話があって…。…ノーコメント…です」 |