3月17日(水) 香川県丸亀総合スポーツセンター | ||
---|---|---|
■第1試合30分一本勝負 | ||
○中原千早希 | vs | 木佐深月× |
11分9秒、ライトニングスープレックスホールド | ||
Bコネと舞闘姑娘による、メインの5vs5イリミネーションマッチにおいて、舞闘姑娘5人目と目されていた中原が登場したことで会場はざわめきに包まれる。しかし中原はそれに構うことなく試合へ集中。お互いの蹴りが飛び交う打撃戦は、木佐の中段回し蹴りをキャッチした中原のライトニングスープレックスホールドで決着。 コメント: 中原千早希 「こんなもんか木佐ぁ!! 新人王ん時のお前はどこいったんだっ!! あたしのベルト、挑戦するぐらい言ってみろ!! だからダメだって言われるんだよ、クライシスは!! 悔しかったらあたしのケンカ買ってみろ!!」 |
■第2試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
×高岡ユーリ フレイヤ |
vs | ファニー・ライトニング○ ファラ・ブライアント |
16分4秒、450スプラッシュ | ||
グラウンド中心の展開でペースを握っていた高岡とフレイヤだが、焦れたファニーとファラが二人がかりで攻め立てる乱闘状態になってから流れが変わる。鉄柱に叩き付けられて額を割られた高岡がファニーの450スプラッシュで3カウントを取られた。 コメント: ファニー・ライトニング 「ザマアミロ! ご希望通り、フェアに技で勝ってやったわよ! これで終わったと思うな。血だるまにしてやるからっ!!」 ファラ・ブライアント 「くっくっく。タッグマッチに卑怯もなにもあるもんですか。チームワークと言って欲しいですね。もともと血の供物にフェアもなにもありませんけれど」 |
■第3試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
×ディアナ ソーニャ |
vs | 高村あかね 望月登子○ |
14分13秒、片エビ固め:三角跳び延髄斬り | ||
ディアナのラリアットとソーニャのジャーマンスープレックスのコンビネーションで危機に陥った高村だが、望月がカットして3カウントは取らせない。さらに望月はソーニャをハイキックで蹴散らすと、ディアナにわがままな膝小僧を叩き込む。高村も、フィニッシュは取れなかったがファイヤーボンバーをディアナに決めて気合いの入っているところをアピール。最後は望月が三角蹴りを決めてフィニッシュ。無差別タッグ王者組から白星を奪った。 コメント: 高村あかね 「どうだ! QOJタッグも近いからね。こんなとこで止まってられないっての。あかねたち以外に優勝なんてあり得ないし、2連覇するのは決まってるんだから!」 望月登子 「同じ相手に何度も負けるかって。常に成長するんだよ、ヒーローってのは」 ソーニャ「よかったじゃない? 首の皮一枚つながって。ほら、わたしたちって他の連中と違ってちゃんと他人のことも考えてあげてるから」 |
■第4試合30分一本勝負 | ||
○REIKO | vs | アニタ・アッサム× |
21分1秒、両手フォール:キック・オブ・デス | ||
アニタが攻めてREIKOが受ける展開。ところがアニタは優勢に攻めながらもフィニッシュホールドをことごとく切り返されてしまい、苛立ちがつのる。スタミナを消費して動きが鈍ったアニタに、ガードが背後から警棒で一撃。膝をつくアニタの側頭部にREIKOが回し蹴りを叩き込む。頭をなぎ払われるように蹴り飛ばされたアニタはダウン。REIKO、息をつきながら両手でアニタを押さえる。アニタ、起きあがることが出来ず3カウントを聞いた。 コメント: REIKO 「ふぅん、さすがに無差別シングルの挑戦者に選ばれるだけのことはあるじゃない?ま、そうでなければあたしがわざわざシングルで相手してあげる甲斐もないって所なんだけど」 アニタ・アッサム 「くっ‥‥。なめやがって! 必ずアッサム・ボムで息の根を止めてやる!!」 |
■第5試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
豊嶋奈美 ○松井香織 芹沢すずな |
vs | 荒谷紅美 大鷹なるみ× ミヤモト・ヨーコ |
18分30秒、チキンウイングドラゴンスリーパー | ||
ミヤモトと豊嶋、統一世界ヘビー最後の前哨戦。豊嶋とミヤモトは直接のぶつかり合いこそ少ないものの、お互いよく見ておけとばかりにジャーマンスープレックスを放ち火花を飛ばし合う。さらに荒谷と大鷹がダブルドラゴンにアピールするように積極的に動き、会場は盛り上がりを見せる。 豊嶋は大鷹の顔面に正面飛びドロップキックを叩き込むと、場外にいた荒谷に三角跳びプランチャ。すかさず松井と芹沢が大鷹にダブル旋風脚を決めて、芹沢もミヤモトを場外に連れ出す。松井が倒れる大鷹をチキンウイングドラゴンスリーパーで固めてギブアップを奪った。 コメント: 松井香織 「おいしいところを取っちゃって悪いね。でも、まだまだ老け込むわけにはいかないからアピールさせてもらってるよ」 荒谷紅美 「ふざけんなっ!! 足引っ張るために来たのか!!(そう言うや大鷹の横っ面を張る」 大鷹なるみ 「ダブドラ〜っ! 松井の首、こうなったら必ず落としてやる!!」 荒谷紅美 「ここで終わるか! 覚えてろ!!」 |
■第6試合イリミネーションマッチ時間無制限 | ||
ラブリーベル MACHIKO 川部雪江 渡部巴 華山麗子 |
vs | 坂倉宏子 サイフィス真美 ブラック・ヴァルキリー セラフィム・レイ X |
まずはBコネがファッションショーのような入場で会場を沸かせる。そして舞闘姑娘も入場するが、その姿は4人しかない。ラブリーベルが「一人足りないようですわね?ひょっとして助っ人を見つけられませんでしたの?」と挑発する。坂倉はそれにとりあわず、「最後の一人を紹介するよ!」と合図。すると会場にかかった曲は「オーバー・ザ・トップ」。そう、ストーム水戸のテーマである。川部の持つアジアベルトへ標的を定めている水戸を坂倉が助っ人として招聘したのだ。リング上で坂倉と握手した水戸は、Bコネに宣戦布告を行った。 フォール、ギブアップ、KOなどで敗北した選手はリングから降りていき最後の一人になるまで戦っていくイリミネーションマッチ。まずはそれぞれが軽く手合わせする腕試しの展開。しかしすぐさま乱戦となり、リングの内外を問わない。場外でベルとMACHIKOが真美を集中攻撃し、MACHIKOのスタンガンで戦闘不能に陥れる。これで有利になったと思われたBコネだが、なんと渡部がブラックの不意打ち逆さ押さえ込みで3カウントを取られてしまった。 |
||
ブラック・ヴァルキリー(5分7秒、逆さ押さえ込み)渡部巴 | ||
さらにMACHIKOがスタンガンを振り回していることが目についた水戸は、横合いから強烈な張り手をMACHIKOに放つ。ヒップアタックでMACHIKOを攻め立てた水戸、とどめとばかりに卍固めにがっちりととらえる。MACHIKO、脱出出来ずギブアップ。 | ||
ストーム水戸(9分13秒、卍固め)MACHIKO | ||
いきなり二人脱落してしまったBコネだが、このままずるずると押されていくほどおとなしくはない。華山がレイに噛みついて流血させ、ベルは鞭でブラックの首を絞めていく。ブラックは坂倉が救出するが、その坂倉に川部の蹴りが叩き込まれる。14分過ぎにはベルがレイからギブアップを奪ってBコネも一人脱落させることに成功。 | ||
ラブリーベル(14分7秒、ラブリーロック)セラフィム・レイ | ||
さらに、混戦となるところ華山が隙をついたスモールパッケージホールドでブラックを丸め込み3カウント。 | ||
華山麗子(16分8秒、スモールパッケージホールド)ブラック・ヴァルキリー | ||
ここから体が動くようになり、戦線復帰した真美がキレのある動きでBコネを押していく。ベルのジャベを切り返した真美は、坂倉とともにダブルドロップキックでベルを攻める。さらに、坂倉のブリティッシュ・フォールでダウンしたベルにアカシックバスターを叩き込み、3カウント。 | ||
サイフィス真美(19分48秒、片エビ固め:アカシックバスター)ラブリーベル | ||
20分が経過したところでBコネは川部と華山、舞闘姑娘は水戸、坂倉、真美が残る状態。人数の差から川部と華山が押されていくが、坂倉が川部をドラゴンタイガースープレックスで投げようと技の体勢に入ったところを切り返した川部。川部は坂倉の足を刈ってテイクダウンすると、デイ・ドリームで腕を絞り上げる。坂倉、耐えきれずギブアップ。 | ||
川部雪江(22分15秒、デイ・ドリーム)坂倉宏子 | ||
五分に戻したBコネだが、水戸が川部との対決を狙うためにまず華山を狙う。正面からぶつかっての実力差は圧倒的。水戸は一気にスパートして、タイガースープレックスで華山を沈めた。 | ||
ストーム水戸(24分9秒、タイガースープレックスホールド)華山麗子 | ||
Bコネに残るのは川部、舞闘姑娘側は真美と水戸。崖っぷちに立たされた川部。積極的に川部に仕掛けていく水戸は試合を決めようとバックドロップからフォールを何度も仕掛ける。これに川部は体力を消耗していく。さらに川部が片羽絞めに水戸をとらえても、真美がカットに来るため試合を決めきれない。動きが鈍くなった川部を水戸とチェンジした真美がキックで攻め立て、エーテルちゃぶ台返しで川部からダウンを奪う。そのままフォールした真美が試合を決めた。 | ||
サイフィス真美(30分13秒、片エビ固め:エーテルちゃぶ台返し)川部雪江 | ||
二人を残して舞闘姑娘が勝利。水戸と真美ががっちりとリング上で握手をする。そこに他の舞闘姑娘のメンバーも合流し、勝ち名乗りを上げた。Bコネはラブリーベルが「これで勝ったと思わないことですわ!」と捨てぜりふを残していくのがやっとであった。このベルのマイクにマイクで坂倉が返す。「これで勝ったと思わなかったら、いつ思うんですか、ラブリーベル様? 捨て台詞にもいつものキレがありませんこと。さあて、次はベルト? それともファニー・ウィングス? オッケー! みんなまとめて面倒見てやるから!!」 と、観客にアピール。メンバー全員でリング上から観客と勝利の余韻に浸っていた。 |
||
コメント: セラフィム・レイ 「最初の退場だったし誰も失格に出来なかったから、あんまり仕事したなって感じもないんだけど、雰囲気作りには貢献出来たかな?チーム一丸となったからこその勝利で、すかっとしたね」 ブラック・ヴァルキリー 「与えられた仕事をこなすのが私の仕事ですから。‥‥川部さんのアジア挑戦はわたしも狙っていたのは事実ですが、実績が足りませんでしたしね。ソーニャさんの帰化申請が受理されるのは少なくとも夏ごろでしょうから、その前にと思ってたんですけれど。でも、今回だけは譲らないわけにはいきませんでしょう。ただし、次はわたしです。予約と言ったら変ですが、今なら言っても問題ないでしょうし、その資格はわたしにあるでしょう」 ストーム水戸「川部も大したこと無かったね。まあそれ以上に他の連中は大したこと無かったわけだけど。NWWAアジアも楽勝で取れそうだけどね、川部程度の相手なら。ま、今のうちに満足するまで巻いとけば?って事。もうちょっとしたらあたしの腰に巻かれてるのは確定した事実だからね。まあ、それ以前に川部があたしから逃げるか?」 坂倉宏子 「ココまで策がはまるとは思わなかったわ。作戦勝ち、作戦勝ち(笑)。ウチはヘビーが私ひとりなんだから、ジュニアを助っ人に呼ぶわけないでしょうに。とはいえ、2人残しで、ここまで完全勝利できるとは思わなかったけど。今日はメンバーに感謝。ブラックが最初に良い流れを作ってくれたし、レイちゃんもこの面子相手に良い動き見せてくれたし。真美も最後まで残る殊勲もんだしね。もちろん、勲一等のMVPは水戸ちゃん。二人抜きだよ、二人抜き。ひとりも落とせなかった私よりよっぽど貢献してくれたもの。今日さ、良い動きしてたでしょ。REALって形で背負ってるから大変なのはわかるけど、もう少し肩の荷を降ろしてもいいんだよってこと。他所の人間だし、先にデビューしてるだけだけど、一応先輩としてね、もっと私を利用してもらっていいと思うし。水戸ちゃんがよっかかってきても支えるくらいは私にもできるしね。アイアントライアングルの時から思ってたんだけど。これ良い機会に、自由な動きしてもいいんじゃないかってね。大丈夫だって。水戸ちゃんひとりで支えてるんじゃないんだからさ。アジアだって挑戦しちゃいなよ、実績あるって。今日の見て誰が文句つけられるっての。まあ、ね。とにかく今日は気分がいいから、私のおごりで祝勝会しよ!」 ブラック・ヴァルキリー 「では、香川のご当地ラーメンの食べ歩きを。一応、行列店はすべてリストアップしてありますので。まずは塩であっさりと‥‥」 全員 「却下!!」 坂倉宏子 「あのね、それは〆めだって。最後、最後」 ラブリーベル 「たまには不覚を取ることもありますわ。これだけでわたくしたちが格下になったなどと思われては困ります。ただ、ご褒美としてあの方達の言い分を一つくらいは聞き入れてもよろしいですわよ。これも貫禄ですわ。おーっほっほっほ!」 川部雪江 「不本意です。確かに水戸さんはアジア挑戦を不遜にもアピールしてきましたけど、それを利用されてあまつさえその作戦で負けるなんて。それに、皆さんも不甲斐ないですよ、あんな簡単にやられてしまうなんて…」 MACHIKO 「ちょっと待ちなさいよ。連帯責任でしょうが。それを一人だけ自分は頑張ったなんて思われようとしてるんじゃないでしょうね?思い上がってんじゃないわよ」 川部雪江 「じゃあ言いますけど、ここまでBコネを押し上げたのが誰の力だと思ってるんですか。私が居たからTTTで決勝にいけたり、6人タッグを取れたりしてるんですよ?」 ラブリーベル 「川部さん、それ以上はやめておきなさいな。さもないと…」 川部雪江 「…分かりました。とにかく、不本意です」 |