12月12日(金) 兵庫県姫路みなとドーム
第1試合タッグマッチ20分一本勝負
フレイヤ
×ブリュンヒルト
vs 川部雪江
MACHIKO
8分59秒、サザンスープレックスMARK2
 Bコネのずるさに翻弄されたフレイヤとブリュンヒルト。全く試合をさせてもらえずMACHIKOがブリュンヒルトを攻め立てて試合終了。
第2試合タッグマッチ20分一本勝負
サイフィス真美
セラフィム・レイ
vs ファニー・ライトニング×
ファラ・ブライアント
9分5秒、ウルトラ・ウラカン・ラナ
 ラフな攻撃で押す外国人タッグはレイを集中攻撃。しかし真美が激しい蹴りを連発して救出。勢いは外国人タッグだったが、隙をついたレイがなんとかウルトラ・ウラカン・ラナでファニーを丸め込んで勝利。逆転勝利に会場は沸くが、外国人タッグは収まりがつかず真美とレイに暴行。激しくゴングが乱打された。一通り暴れて気が済んだか、ブーイングを浴びながらファニーとファラは悠々と退場した。

コメント:
ファニー・ライトニング 「勝ち負けなんか関係あるか! どれだけ痛めつけるかよ!!」

ファラ・ブライアント  「これも神の試練。神よ、この血を捧げます‥‥」
第3試合タッグマッチ30分一本勝負
アニタ・アッサム
×坂倉宏子
vs ラブリーベル
渡部巴
18分33秒、リングアウト
 アッサムのパワーをテクニカルにいなしたベル、次々とメキシカンストレッチを披露して体力を奪っていく。坂倉は多彩な技を見せてベルに対抗。渡部にも攻め込んで見せ場を作る坂倉。ところがMACHIKOが場外から坂倉の足を引っ張って動きを妨害すると、渡部がSTフェロモンで坂倉を捕まえてしまう。ロープブレイクから反撃する坂倉。アッサムもBコネの所行に腹を立て、レフリーの静止を振り切って突撃。場外乱闘となる。場外で優勢のアッサム、坂倉。しかしカウント20が近づいてリングに戻ろうとする坂倉とアッサムを、川部とMACHIKOが捕まえてしまう。その隙にリングに戻るベルと渡部。坂倉とアッサム、リングアウト負けを宣告されてしまった。

コメント:
ラブリーベル 「まったく、優雅さを持たない方達とまともに付き合ってなどいられませんわ。リングアウト負けがお似合いです事よ。おーっほっほっほっほ!」

アニタ・アッサム  「必ず叩き潰す!」

坂倉宏子    「悪知恵はさすがかな。まあ、予測の範囲だったから、それで今日はよしとしましょうか」
第4試合30分一本勝負
ロナ・ヴァンダム vs ブラック・ヴァルキリー×
18分54秒、ハリウッドスタープレス
 ロナの激しい攻めに、掌打中心の組み立てで食らいついていくブラック。強烈な直打ちでロナからダウンを奪うと、すぐさま膝十字でロナの足を殺しにかかる。頭を抱えて苦しみながらも、なんとかロープへ逃げたロナ。ブラックは更にロナのトラースキックを耐えると組み付いてテイクダウン、今度はアキレス腱固め。足をとにかく痛めつけるブラックの作戦に、ロナの動きが鈍くなる。しかしロープに逃げられてしまい試合を決めきることの出来ないブラック。長引く中ブラックはロナのスパインボムやリバースブレンバスターを連続で受けてしまう。そしてロナはブラックをスピンキックで倒すと、ダイビングギロチンドロップ。ここからのフォールは返したブラックだが、続くハリウッドスタープレスを受けて3カウント。ロナの強さを打ち破るには到らなかった。

コメント:
ブラック・ヴァルキリー  「捕まえられれば極められない相手じゃないとは思いますけれど。ベルトは失ったとはいえ、まだ勢いを止められないですね、それだけです」


ロナ・ヴァンダム  「ジョイントではいちばん怖い相手だから。ベルト取る以上、負けはしないけどね」
第5試合6人タッグマッチ30分一本勝負
豊嶋奈美
松井香織
芹沢すずな
vs 荒谷紅美
木佐深月
高岡ユーリ
×
19分14秒、J.O.サイクロン
 荒谷がクライシスを引き連れる形で正規軍最強トリオと激突。豊嶋を狙いたい荒谷だが、序盤は攻め込まれるクライシスのフォローに回ることに。松井の風車式バックブリーカーから逆エビ固めと腰を攻め込まれた木佐を助け出した荒谷、木佐と二人がかりのブレンバスターで松井へ反撃。中盤からは高岡は芹沢のキックをキャッチすると即座にアキレス腱固めに入るテクニックを見せるなど、クライシスが徐々に動きが良くなる。これで動きやすくなった荒谷だが、それでも豊嶋は挑発するように勝負を避け、松井が荒谷を迎え撃つ。荒谷は邪魔だとばかりにフライングラリアットを松井に決めると、変わった芹沢にスーパーフリークを決めフォール。迫力のある一撃にあわや試合が終わりかける。芹沢無差別王者の意地でなんとか返すと、フランケンシュタイナーで反撃。さらに豊嶋がミサイルキックを荒谷に叩き込む。これはさすがに支えきれなかった荒谷は場外に待避し、変わって高岡がリングイン。豊嶋とバックの取り合いからジャーマンスープレックスで放り投げてみせるが、これは簡単に返される。豊嶋の足を取ろうとする高岡だが、豊嶋高岡の髪を引っ張るという嫌らしい小技を使ってすぐさま脱出。膝立ちの高岡へ顔面ドロップキックを叩き込んだ豊嶋、引きずり起こしてのJ.O.サイクロンで試合を決めた。豊嶋が高岡を立たせてやると、会場からは予想以上の粘りを見せたクライシスに敢闘をたたえる拍手が鳴り響いた。

コメント:
荒谷紅美  「今日は向こうにも冷や汗かかせてやったつもりだけどね。ただ余裕は奪えなかった。次は、必ず豊嶋を絞め落としてやる!!」
木佐深月「……荒谷さんに引っぱってもらっているようじゃ駄目ですね。次の機会があれば今度はわたしたちが荒谷さんを支えて見せます」
高岡ユーリ 「負けはしたけど、完敗じゃない。次に繋げてみせる」
第6試合6人タッグマッチ30分一本勝負
REIKO
ディアナ

ソーニャ
vs 高村あかね×
望月登子
水瀬沙夜
18分29秒、ジャーマンスープレックス
 このメンバーとしてはおとなしい序盤の展開となる。何も仕掛けないことがかえって不気味なファニーウイングスに、エクストリームストームがとまどいを見せているのが理由の様子。正統派の展開となると強いのが水瀬。ソーニャとグラウンド、スープレックで張り合って地味ながらも堅実な実力を見せていく。しかしこの展開に焦れたのか、REIKOが机の破片で水瀬を殴りつけたところから試合が動く。REIKOとディアナが水瀬を場外に放り捨てるとディアナがプランチャ・スイシーダ。リングに飛び込んでくるとREIKOにジャンピングハイキックを放った高村が机を持ち出してコーナーに立てかけ、望月と二人がかりでREIKOをホイップ。机に突っ込み倒れ込むREIKO。望月はソーニャに蹴りを放つが、これは飛びつき膝十字で切り返されてしまう。ほぼ五分の展開で進んでいたが、15分を過ぎてREIKOが胸元から取り出した自宅の鍵を握った状態でのパンチを高村に放って一気にスパート。REIKOは高村を助けに入った望月に延髄切り、キック・オブ・デスを叩き込んでダウンさせ、場外に叩き落とす。そしてふらつく高村をディアナがデスバレーボム、ソーニャが脳天から叩き付ける垂直落下式フロントスープレックスと攻め立てる。最後はソーニャが美しいブリッジを描くジャーマンスープレックスで高村から3カウント。熱戦を締めくくった。

コメント:
ディアナ 「予想外に手こずっちゃって、ちょっと気分はよくないわよね。無差別タッグの挑戦者に指名するから、その試合で完全に叩きつぶすわ」
ソーニャ「ちょっと不完全燃焼かな。せめてわたしを満足させてほしいものだわ」


高村あかね  「あたた‥‥返せなかったよ。もっとラフにくると思ってたんだけどね。でも、これで無差別、本気で取る気になったから」