11月14日(金) 本川越ぺぺホールアトラス | ||
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■第1試合3WAYタッグマッチ20分一本勝負 | ||
渡部巴&華山麗子 | ||
フレイヤ&ブリュンヒルト | ||
木佐深月(A☆F)&高岡ユーリ | ||
○高岡ユーリ(12分10秒、ドラゴンスープレックス)華山麗子× | ||
試合の前に渡部がマイクを持つ。 渡部巴 「ちょっとちょっと、何よこのカード。いくら雑魚2チームだからって、これじゃあ4対2と一緒じゃない。そうまでしてあたし達をいじめたいわけ?まったく、情けない連中ね」 しかしこれに反応したのはブリュンヒルト。 ブリュンヒルト 「甘く見て貰っては困りますよ。あなた達を倒すのにクライシスの力なんていらないんです。ここはせっかくの3WAY、もちろんクライシスも私達の踏み台となって貰う所存です」 高岡ユーリ 「おいおいおい、踏み台とはいってくれるじゃないか。オレらだって女神チームの助けなんかいらねえよ。Bコネはオレらの力だけで倒してやるさ。いや、いまはむしろフレイヤやブリュンヒルトの方がおいしいかも知れない。油断してると後ろから行くぜ」 渡部の言葉をきっかけとして、3チームがお互いを狙い合う構造を確認。 渡部に釘を刺された格好になったためか、逆にBコネを狙いづらくなってしまったフレイヤ組とクライシス。両チームがぶつかるところを巧みにBコネが突くという構図となる。さらにMACHIKOがブルーボックスを持って場外からBコネをアシスト。 追いつめられることとなったクライシスが粘りを見せる。木佐がブリュンヒルトを側転蹴りで場外に叩き出すと、渡部にもキックの連打。MACHIKOがブルーボックスで殴りかかるところ、ブルーボックスを跳び蹴りで跳ね返していく。そしてリング上が高岡と華山の二人という状況へ。高岡組み合ってから素早く背後に回り込むと、フルネルソンに固めてからそのままスープレックス。美しいドラゴンスープレックスが華山を沈めた。 コメント: 高岡ユーリ 「展開としては渡部の思う通りになっちまったかもしれないけどな、ここから逆転するのが新生クライシスなんだよ! 負けてたまるか!」 木佐深月「口だけで状況を好転させようというにはお粗末な結果ね。渡部はわたしがどこに所属してると思ってるんだか。野上さん見習ってもう少し精進するべきよね」 |
■第2試合20分一本勝負 | ||
○神西志乃 | vs | ファニー・ライトニング× |
12分10秒、片エビ固め:サンダーマウンテンストーム | ||
開始直後から連続ドロップキックで神西をコーナーに押し込めるファニー。さらに対角線から勢いをつけて串刺しのフライングニールキック。開始一分でコーナーにダウンしてしまう神西。ファニー、椅子を持ち込んで神西を殴りつける。しかし神西は殴られながら立ち上がると、強烈なハイキックを見舞う。そこから神西が柔道の投げ技を繰り出して攻勢に出る。ファニーもダイヤモンドカッターやミサイルキックで反撃するが勢いは逆転出来ず。 コメント: 神西志乃 「この程度か」 ファニー・ライトニング 「ノーコメント! もうすぐ血の雨ふらせてやるわ!」 |
■第3試合タッグマッチ30分勝負 | ||
坂倉宏子 ブラック・ヴァルキリー ○サイフィス真美 |
vs | 高村あかね 望月登子× 水瀬沙夜 |
19分18秒、片エビ固め:アカシックバスター | ||
坂倉と真美、高村と望月が早い動きでリングをにぎわし、ブラックと水瀬が堅実なレスリングで場を締める。舞闘姑娘もチームとしての連携力が上がってきており、エクストリームストーム相手に一歩も引かない。望月を孤立させると真美が真っ向から蹴り合いを挑む。一撃の重さでは望月が上だが、真美はコンビネーションキックから白竜疾風脚を決めてダウンを奪う。すぐさまコーナートップに飛び乗った真美、アカシックバスターで降りかかり望月から勝利。 勝ち名乗りを受ける舞闘姑娘だが、リングに突然人影が乱入。黒バットで坂倉を殴りつけるその正体は、影山真琴。さらに坂倉を場外に連れ出した影山はひとしきり椅子などで殴打した後でマイクを要求。 影山真琴 「よぉ! 坂倉! この前の借りをあたしなりに返させてもらうぜぇ?」 坂倉宏子 「はあ? あれがわたしの仕込みだって? あれはファニーが勝手に来ただけ。 そんなことも分からないなんて、天下の影山真琴も地に落ちたわね?」 影山真琴 「は〜はっはっは! そんな事が通じると思ってるのか? それにな・・・て>めーらを潰せる口実さえあれば何でもいいんだよ!」 これは自分たちの試合の後を踏みにじられたESも腹を立てたか、さらに坂倉を攻撃しようとする影山を取り押さえる。坂倉も仲間に半分庇われ、半分押しとどめられるような様子を見せていた。 コメント: ブラック・ヴァルキリー 「影山さんには借りも多いですから。そろそろ清算しましょうか」 坂倉宏子 「こんなに早く私に食いついてくるとはね。試合の勝ち負けじゃ勝負はつかないからね、影山とは。じっくり腰すえて勝負しますよ」 高村あかね 「最後もってかれちゃった。あれはしょうがないかな」 望月登子 「軽い蹴りでも数を食らうと動きが止まるな。あたしももっとタフにならないと完全なヒーローにはなりきれないね。だけどまあ、悪そうなやつが来てくれていいねえ。影山を叩きのめしてヒーローに近づいてやるさ」 |
■第4試合WWPLジュニアヘビー級タイトルマッチ30分一本勝負 | ||
王者 ○REIKO |
vs | 挑戦者 セラフィム・レイ× |
17分13秒、片エビ固め:エクスカリバー 5代王者が2度目の防衛に成功 |
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レイは大舞台用の派手な天使ガウンで登場。REIKOの入場を待ってマイク。 セラフィム・レイ 「ちょっと質問。なんでジュニアヘビーのタイトル戦が、第4試合なの? メインでもいいとおもうんだよね。REIKOさんは文句ないの?」 メインかせめてセミくらいで組むべきだという主張である。REIKOにも同意を求めるレイ。しかしREIKOの返答は期待通りのものではなかった。 REIKO 「はあ? これでいいに決まってるでしょ。あんたごとき雑魚相手のタイトルマッチにメインどころかセミでももったいないわよ。あんた自分の格ってのをわきまえてるわけ? ひょっとしてあたしとちょっとでもいい試合が出来るとか考えてる? はっ、ちょっとロナ程度を倒したとかQOJ出たとかで調子に乗ってるんじゃないの? あたしはね、楽して戦える相手としてあんたを選んだんだって事を忘れるんじゃないわよ!」 暴言が終わると共にドロップキックを放つREIKO。レイはこの不意打ちに場外へ退避。そこへガードが背後からレイを羽交い締め。そして椅子を持って近づくREIKO。暴れるレイだが、腕力でガードが上。ふりほどけないレイ。とうとうREIKOが椅子を振りかぶるが、レイが「お兄ちゃんのエッチー!」と叫ぶ。ガードこれに思わず力が抜けたか、レイにすり抜けられREIKOの椅子攻撃をまともに受けてしまう。 リングに戻るとロープワーク合戦。これはレイも互角にこなす。しかし五分の展開に見えたところでREIKOの武器の一つである蹴りがレイを襲う。ローキックからローリングソバット、レイが片膝を突いて起きあがったところに戦慄のキック・オブ・デス。ゆっくりリングに倒れたレイを踏みつけてフォールするREIKO。レイ、なんとかカウント2.5で返す。 REIKOが攻めていく展開ながら、レイも粘りを見せる。10分を過ぎたあたりからREIKOに焦りの様子。そこを突いてレイがウラカン・ラナ・インベルティダで丸め込む。これで3カウントを取られないのはREIKOも流石に王者である。 レイの切り返しにペースをつかめなくなったREIKO。そこで終盤はキックやサミング、髪をつかんでのフライングメイヤーなど強引な展開に持ち込む。そして延髄切りでレイをふらつかせるとエクスカリバー3連発でレイの意識を断ち、王座防衛。 REIKO 「ムカつくわ。ほんっっとにムカつくわ。10分以上使わされるなんてね。盛り上がってたみたいだけど、あたしはこんな盛り上がる試合にしようなんてこれっっっっぽっちも思ってなかったんだからね! ムカつくわ! まあでも内容はちょーっとだけ手こずったけどあたしの完勝よね。ぶっ倒れた無様さに免じて許して上げる。さあ、次にあたしに挑戦したいのはどなた? 格相応に相手して上げるわよ。あはははははは!」 コメント: REIKO 「言いたいことはリングでいっちゃったからねえ。あ、ロナに勝ったレイに勝ったってことで、ロナよりあたしの方が上って事に…はならないのよねえ流石に。今度いじってみるかな」 セラフィム・レイ 「悔しいよう…。ジュニアのトップに食い込めたと思ってたのに、まだまだ壁が高かったんだってことが分かっちゃった…」 |
■第5試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
○豊嶋奈美 芹沢すずな |
vs | 荒谷紅美 アニタ・アッサム× |
19分14秒、J.O.サイクロン | ||
組み付こうとする荒谷の動きを芹沢が蹴りで止め、そこに豊嶋のミサイルキックが決まる。芹沢が上手く豊嶋を動かして試合を組み立て、有利な展開に。荒谷とアニタが攻勢に転じた時も、受けの上手い豊嶋を前面に押し立ててこれを凌ぐ。 アニタが3度アッサムボムを豊嶋に放つが、フォールすることが出来ない。ならば雪崩式へ、と豊嶋をコーナーに据えるアニタ。しかし芹沢がアニタにスワンダイブ式のニーアタック、爆魔赤龍脚を決めこれをカット。さらに荒谷をエルボーで場外に落とす芹沢。この隙に豊嶋がJ.O.サイクロンでアニタを沈めた。 コメント: 豊嶋奈美 「芹沢さんのサポートのおかげです。さすがに孤立すると危ない相手でしたから。あれくらいなら耐えられますけど、あれ以上受けきるのはなかなか大変そうです」 芹沢すずな 「奈美ちゃんはいい盾になりますね。 盾としての性能は香織より上ですね〜」 アニタ・アッサム 「あれだけ叩きつけても涼しい顔ってのはね。面白い、次はKOしてやるよ」 荒谷紅美 「くっ! 連携の甘さつかれたわ。でも、一方的じゃないのは向こうもわかってるはず。こんなもんじゃ終わらないから!!」 |
■第6試合6人タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ディアナ ×ソーニャ 影山真琴 |
vs | ラブリーベル○ 川部雪江 MACHIKO |
12分49秒、ラブリーロック | ||
ファニーウイングスとBコネのルーダ対決。まずはMACHIKOとソーニャがにらみ合い。ソーニャが低空タックルを仕掛け、それをMACHIKOがバックステップで回避。すると影山がMACHIKOを背後からロープ越しにスリーパーホールド。ディアナとソーニャがそのMACHIKOに蹴りを入れる。 ファーストコンタクトではFWが優勢。ベルに対してソーニャのファンデーション目つぶしからディアナがショルダータックルを決めたり、影山の蹴りでふらついた川部をソーニャが飛びつき腕ひしぎに捕らえたりと攻め込む。しかし渡部が川部を羽交い締めにするディアナへブルーボックスで一撃。倒れるディアナへ川部は足極め式脇固めで一気にギブアップを迫る。脱出不能のため長い時間耐えるディアナ。影山が黒バットで川部を殴りつけて危機を脱するFW。 華山と渡部は、FWのセコンドであるガードが持っていた手錠を奪い取ると影山の足をサードロープとつなぎ止めてしまう。セコンドの介入で有利の状況となったBコネが一気に流れを引き寄せると、最後はベルがエンポリオ・アルマニッシュからラブリーロックへ繋ぐ必殺パターンでソーニャからギブアップ勝ちを納めた。 ラブリーベル 「おーっほっほっほ! 動きが封じられていては天下の影山真琴の力も無意味ですわね! まあ先ほど目標を坂倉さんへ定められたようですし、わたくしたちの邪魔さえしなければ特に何も言いませんわ。せいぜい足下をすくわれないようにお気をつけなさいな」 コメント: ラブリーベル 「タッグベルトは奪われてしまいましたけど、あれは所詮フロックであったことがよくお分かりでしょう?来月はわたくしたち3人でエクストリームストームが持つ6人タッグベルトへ挑戦させて頂きますわ。首を洗って待っていなさい」 ディアナ 「腕が痛いわ…。まったく、カワベはなんであんなにジョイント攻めてるときに嬉しそうな顔をするのよ! デイドリームでも見てるんじゃないの!?」 ソーニャ「あんな適当なサブミッションでも完全に極まったら意外と外せないものね。興味本意で受けたりしなきゃよかった。ま、今後二度とは通用しないから」 |
■第7試合30分一本勝負 | ||
○ロナ・ヴァン・ダム | vs | 松井香織× |
26分41秒、ハリウッドスタープレス | ||
無差別王者ロナ。川越のメインにシングルマッチで登場。それに挑む形となる松井、タッグ屋とは言えシングルでの実績もありロナも侮れない相手。 開始直後いきなりロナがソバットを放って松井を転倒させる。追撃に素早くエルボードロップを放つロナ。ところが松井ロナの腕を取ってアームロック狙い。ロナはこれをはずすも松井はグラウンドでロナを攻め込む。松井は有利に進めるが極めきれずロナの体がロープに触れてブレイク。 場外戦では椅子を持っての殴り合い。エクストリームスタイルのロナが優勢だが、松井も旋風脚から鉄柱へ連続でロナの頭を叩き付けるなどはげしい攻撃。両者流血へ。体力の消耗がはげしくなる流血戦、体力で上回るロナが松井を上回っていく。 終盤はロナの独壇場。ダイビングギロチンドロップやカンフーキックなどの飛び技、ダブルアームフェイスバスターなどのパワフルな攻めを見せる。そして最後にハリウッドスタープレスで圧殺。 コメント: ロナ・ヴァン・ダム 「シングルなら負ける気がしないって言ってるのに。ま、少しは楽しめたわ」 |