11月7日(金) アイメッセ山梨
第1試合20分一本勝負
ブリュンヒルト vs ファニー・ライトニング(SPWA)×
10分45秒、グラニ
 ファニーの空中殺法に苦しむブリュンヒルト。場外ではファニーが椅子を踏み台にして放つフライングニールキック、エア・ライトニングが直撃。場外カウント17でなんとか復帰したブリュンヒルトだが、足下がふらつく。ファニー、背後を取ってバックドロップの体勢にはいるがブリュンヒルトはこれを腰投げで切り返す。すかさず両腕、首を決める複合関節技グラニでファニーを締め上げるブリュンヒルト。ファニー、粘りは見せたがギブアップ。ブリュンヒルトが大きな星を挙げた。

コメント:
ブリュンヒルト 「今まで私が前座で遊んでいるように見えましたか? もっと本気でやっていただかないと困りますね。私の方も実力が出し切れませんから」

ファニー・ライトニング 「ノーコメント!!」
第2試合6人タッグマッチ20分一本勝負
木佐深月(A☆F)
高岡ユーリ

フレイヤ
vs 川部雪江
MACHIKO

華山麗子
15分51秒、リングアウト
 正規軍として活動をはじめたクライシス、フレイヤと組んでBコネと戦う。木佐が打撃の打ち合いで川部を押し込むと、高岡とダブルブレンバスター。更に高岡が川部の足を極めたところでMACHIKOと華山がカットに入り乱戦へ。木佐とMACHIKOがリング上に残る。立体的な蹴り技でMACHIKOを攻め込む木佐。場外へ転がり落ちたMACHIKOを追って木佐も場外へ。
 椅子やブルーボックスを使って正規軍を追い込むBコネだが、フレイヤが奮闘して一方的な状態にはさせない。熱くなった両チーム、カウント20のゴングが鳴った後も乱闘を続けていた。

コメント:
MACHIKO 「正規軍になったって言うか、ダブドラの保護下に入っただけでしょ? 可哀相で見てられないわよ。くすくすくす」

木佐深月「相手の挑発に乗って、勝てる試合を落としてしまいましたね。もう少し冷静にならないと……」
第3試合タッグマッチ30分一本勝負
荒谷紅美(KIZUNA)
×水瀬沙夜
vs ラブリーベル
渡部巴
19分20秒、エンポリオ・アルマニッシュ
 にこやかに荒谷へ握手を求めるBコネの二人。荒谷は思案顔で動かない。そこへ水瀬が渡部へ組み付いたところで試合開始。Bコネは水瀬に集中攻撃。荒谷がカバーにはいり水瀬を助けるが自分の戦いをさせてもらえない荒谷は、戦局を打開出来ない。
 渡部のヘブン・スマッシャー、ベルのフランケンシュタイナーと大技が水瀬に決まる。コーナーに控える荒谷を場外に落としたベル、その間に水瀬を攻める。フライングニールキックで水瀬を倒し、そこへエンポリオ・アルマニッシュで降りかかってフォール。試合を決めた。
 ベルは高笑いと共に荒谷へ勧誘のアピール。
ラブリーベル 「おーっほっほっほ!役立たずのパートナーを持っていると苦労されますわね荒谷さん!あなたほどの人がもったいないですわ。わたくしたちビューティ・コネクションは、あなたを迎え入れる準備がありますわよ。よいお返事を聞かせてもらえると嬉しいですわね。おーっほっほっほ!」

コメント:
ラブリーベル 「荒谷さんはわたくしたちの中で誰よりもキャリアも実績もおありですから、わたくしたちの下につくことが嫌と申される可能性が高いとは思いますわ。でも、今のままでは水瀬さんの地味さに引きずられますわよ。おーっほっほっほ!」

荒谷紅美 「水瀬! あんなこと言われてくやしくないの、あんたは!! 涼しい顔もいいかげんにしろ!! だからダメだってバカにされんだよ、おまえは!!! Bコネ入り? マスコミも少しは質問考えろ! 考えりゃわかるだろが!!」
第4試合8人タッグマッチ30分一本勝負
坂倉宏子(KIZUNA)
ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA)
サイフィス真美
セラフィム・レイ
vs REIKO×
ディアナ
ソーニャ(EWPA)

影山真琴(フリー)
14分42秒、鬼殺し
 影山真琴がFWの助っ人として参戦。8人タッグマッチで上り調子となってきた舞闘姑娘が相手する。ジュニアヘビー級ベルトに挑戦することとなったセラフィム・レイの対REIKO前哨戦でもある。
 個々の選手が持ち味を発揮して華やかな展開。影山とREIKOが串刺しドロップキック連携を見せれば、レイと真美がディアナとソーニャをエストレージャ(合体ストレッチ技)に捕らえる。地力の強さでFW側に試合の流れが傾きかける。
 しかしそのとき、ファニー・ライトニングが乱入。試合権利者のREIKOへ椅子を叩き付けて「コケにしてくれたお礼だ!」と叫ぶ。これをきっかけに両軍入り乱れての混戦。ファニーは勢い舞闘姑娘と共闘の形となって人数でファニーウイングスを上回っていく。
 何度もREIKOを椅子でめった打ちにしたファニー、倒れるREIKOをブラックに引き渡す。REIKOはキックで反撃するがブラックに捌かれ逆に掌打をくらい、倒れたところを鬼殺しで極められてタップ。なんとREIKO自らが敗北し、ファニーの乱入は成功という形になってしまった。

コメント:
セラフィム・レイ 「そりゃまあ、ファニーさんも怒るのは分かるけどさー、乱入はちょっとやめて欲しかったなあ。あたしがばばーんとREIKOさんから3カウント取りたかったのに」
坂倉宏子 「レイちゃんの気持ちもわかるけどね、ココは大局を見て、利用できるものは利用するのが利口かな。ウチには入らないでしょ。協調できないだろうし」
ブラック・ヴァルキリー 「なんにせよ、自らがタップした事実。これを肝に銘じてほしいですね。ジュニアチャンプがこれでは、ベルトが泣くというものでしょう」

ファニー・ライトニング 「あははははっ! 思い知ったかバーカ! アメリカからパートナーが次の試合までに来日するから。乱入でもなんでも、とことんやってやるわ!! ご自慢の顔を血で染めてやる!!」

REIKO 「あんの暴走バカ! このあたしにたてついてタダですむと思ったら大間違いよ!」
ソーニャ「プロレスと喧嘩の区別もつかない奴なんてまともに相手する価値ないわよ。格下に負けた憂さ晴らしに他人の足まで引っぱろうとするなんて見下げ果てたものね。ったく、カルガリーってあんなのしかいない訳? あれじゃ落ちぶれて当然ね」
影山「乱入ねぇ・・・。何だっけ? あのーどっかの雑誌に板倉が言ってたよな。「ヒールじゃなくても抗争ができることを証明する」とかなんとか。それで、アレなワケか・・・はははは!! なんだ? 全然あたしがやってたことと変わりねーじゃねぇか! 笑えるね〜。どう証明するかと思えばよ。ま〜そういう手段でくるってんならこっちの得意分野だよ。・・・徹底的に奴らを潰してやるよ。まあ、REIKOちゃんはジュニアタイトルやらあの乱入バカを相手にせにゃならんからな〜、安心しなってこの影山様がファニーウイングスを盛り立ててやるからよ! 楽しみにしておけ! あ〜っはっはっは!!」
第5試合タッグマッチ30分一本勝負
松井香織
芹沢すずな
vs 高村あかね(KIZUNA)
望月登子
×
18分13秒、チキンウイングドラゴンスリーパー
 ダブルドラゴンとエクストリームストームのタッグマッチは試合前から観客席が期待によって興奮状態。静かにリング中央で握手する両チームだが、ゴングが鳴るとはげしく激突。芹沢と望月のキック合戦、高村のパワフルな攻めと松井のテクニックのぶつかり合いなど見所満載の試合となる。
 高村がファイヤーボンバーを芹沢に決め、あわや3カウント。しかし松井がカットすると高村をドラゴンスープレックスで放り投げる。そこへ望月がライダーキックで松井を攻撃。次々と技が繰り出されていく。ダブルドラゴンのパターンとは違い、芹沢が攻められてしまう展開になりエクストリームストームが流れを掴む。しかし松井、ポイズンブレスで高村の視界を奪ってブラックドラゴンドライバーを炸裂させる。そして代わった望月をチキンウイングドラゴンスリーパーで捕らえてギブアップを奪った。

コメント:
松井香織 「さすがにあの勢いは辛いわ。思わず毒霧吹いちゃったじゃないの(苦笑)」
芹沢すずな 「今日は見せ場が埋もれちゃったわね〜。あ〜疲れた〜」

望月登子 「くそ、関節技極められるとどうしようもないな。今日こそは蹴り倒せると思ったのに」
高村あかね 「勢いじゃ飲み込んでるんだけどね。でも、スタイル変えないよ、あかねたちは。このスタイルで関節もインサイドワークもなにもかも飲み込んでいってこそのエクストリーム・ストームなんだから!!」
第6試合タッグマッチ30分一本勝負
豊嶋奈美
×神西志乃
vs ロナ・ヴァンダム(SPWA)
アニタ・アッサム(SPWA)○
17分32秒、スーパーアッサムボム
 神西が豊嶋と組んでメインに登場。流石柔道王者と言うだけの技のキレを見せる。しかしこれは柔道ではなくプロレスである。ロナのヴァンドミネイター、アッサムの机上パワーボムで攻め込まれてしまう。豊嶋はあまり手助けはせず自分の動きで戦うのみ。神西、プロレスの厳しさを浴びせられて敗北。

コメント:
豊嶋奈美 「手助けはいらない、みたいなことを言われましたから自分でやらせてみました。結果がこれですから、次はちゃんとタッグマッチとして動いて貰いますよ」
神西志乃 「分かった。しかしタッグマッチのことであなたには言われたくはないな」

アニタ・アッサム 「私たちよりタッグが下手だとはね。こんなもんかい? 柔道チャンプ!」
ロナ・ヴァン・ダム 「わたしのプロレスのレクチャー料は高いわよ(笑)」