10月13日(月) 長野県松本めいてつショーホール | ||
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スクリーン映像で前回までのあらすじが流される。そしていつものSitto団アジト。 マスクド・ジェラシー1号 「ええい! このままでは栄光あるSitto団の名折れだ! いい案はないか2号!」 マスクド・ジェラシー2号 「えーっと、フレイヤを倒せばいいんですよね。一応作戦がないこともないですが…」 マスクド・ジェラシー1号 「うむ、期待はしておらんが一応聞いておこう!」 マスクド・ジェラシー2号 「ひどい…。えっとですね、今まで幾人か怪人を出してきたじゃないですか」 マスクド・ジェラシー1号 「そうだな。そろそろネタが切れそうな感じではあるが」 マスクド・ジェラシー2号 「頭数揃ってきたので、まとめてぶつけたらどうですか?」 マスクド・ジェラシー1号 「ほほう! それはつまり、質より量作戦だな!?」 マスクド・ジェラシー2号 「その通りです」 マスクド・ジェラシー1号 「お前にしてはいい考えだ! 早速実行に移すぞ!」 マスクド・ジェラシー2号 「はーい」 新時空女神フレイヤ第11話『襲い来る怪人達!』 会場に姿を現した1号。 マスクド・ジェラシー1号 「ふはははは! 今日こそお前の最後だフレイヤ! 出でよ怪人軍団!」 1号の声と共に姿を現す怪人達。スパイダ、バットラ、ベアーデ、モモンガー、クノイチ魔神壱号&弐号。 マスクド・ジェラシー1号 「この数を倒せるかな、フレイヤ! 今日はマスクド・ジェラシー2号とジェラシーレディも追加だ!」 総勢8人に対して一人でリングインするフレイヤ。 フレイヤ 「私は負けません!」 マスクド・ジェラシー1号 「ふはははは、威勢だけはいいな! よし、その意気に免じてハンデをやろうではないか! こちら側はオーバーザトップロープでも敗北としてやる! 貴様一人でどこまでやれるかな!」 ぞろぞろとリングに上がるSitto団。8人を前にやや怯むフレイヤだが、そこはヒロイン。逃げ出すような真似はしない。 ゴングが鳴ると一斉にフレイヤに襲いかかるSitto団。テクニックも何も通じるはずが無く、ごちゃごちゃした状態で引きずり倒されるとストンピングの嵐を受けるフレイヤ。しかし。 牧村ゆきな 「そこまでよSitto団! 女の子によってたかって暴行するなんて、天が許してもこのゆきなちゃんが許さない!」 ブリュンヒルト 「フレイヤを倒すのは私だ。貴様達に獲物を奪われてたまるか!」 雷の戦士 「ここに至っては直接の助力をしよう。フレイヤはこの雷の戦士、トールが助けてみせる!」 牧村ゆきな 「フレイヤちゃんはあたしのものだってば。かっこつけても上げないわよ」 トール 「いや、今はそういう話をしているわけではないんだが…」 マスクド・ジェラシー1号 「なんだと! ずるいぞフレイヤ!」 どっちがだ!という野次が飛ぶ。 マスクド・ジェラシー1号 「こうなったら正々堂々、そちらもオーバーザトップロープルールだ!」 ブリュンヒルト 「受けて立とう」 牧村ゆきな 「勝つのはあたしのフレイヤちゃんなんだから!」 両チームがそれぞれのコーナーに分かれ、改めて勝負が始まった。 |
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フレイヤ ブリュンヒルト トール 牧村ゆきな |
vs | スパイダ バットラ ベアーデ モモンガー クノイチ魔神壱号 クノイチ魔神弐号 マスクド・ジェラシー2号 ジェラシーレディ |
まるでバトルロイヤルのような混戦。こういう戦いではダイナミックな空中技とサブミッションを得意とするフレイヤは動きづらい。トールは190センチを超える長身。その長い足を活かしたキックでベアーデ、壱号をなぎ倒す。ブリュンヒルトも払い腰、体落としと柔道の投げ技でダメージを与える。 最初の脱落者はバットラ。トールがミョルニルハンマー(ダイビング延髄ニー)でダウンさせると、リフトアップスラムで場外に放り出した。 トール(2分10秒、オーバーザトップロープ)バットラ トール、次にベアーデへミョルニルハンマーを放とうとコーナーに上がるが、クノイチ魔神弐号が突き落とす。なんとかエプロンにしがみつくトール。牧村がこれを救おうと弐号に突進するが、MJ2号が牧村をショルダースルー。牧村は弐号どころかトールも飛び越してしまい場外転落。 マスクド・ジェラシー2号(3分03秒、オーバーザトップロープ)牧村ゆきな ところがこの牧村に、モモンガーがノータッチのトペ・コン・ヒーロで追撃。中の人の(中の人などいない!)癖か?もちろんこれもオーバーザトップロープ扱いである。 牧村ゆきな?(3分12秒、オーバーザトップロープ)モモンガー なんとかトールは復帰。ベアーデとスパイダがフレイヤを、クノイチマシーンズがフレイヤを落とそうとしているところ、背後から蹴りを入れて救出。フレイヤがベアーデをブリーシンガメンで、ブリュンヒルトがクノイチ魔神弐号をグラニで立て続けにギブアップを奪い、勢いをつけるフレイヤチーム。 フレイヤ(5分33秒、ブリーシンガメン)ベアーデ ブリュンヒルト(6分2秒、グラニ)クノイチ魔神弐号 更にトールがジェラシーレディをロープにもたれさせ、勢いをつけたラリアットで叩き落とそうとする。ところがレディはトップロープに体重をかけてロープを下げる。長身のトール、ロープの上に大きく身を乗り出してしまいエプロンへ転落。レディが蹴り落とそうとするが、ロープにしがみつくトール。そこにフレイヤがレディへドロップキック。これでレディは転落するが、落ちながらもトールを道連れにするレディ。 フレイヤ(8分28秒、オーバーザトップロープ)ジェラシーレディ ジェラシーレディ(8分22秒、オーバーザトップロープ)トール ブリュンヒルトがバルムンクから抑え込んでスパイダを撃退すると、リング上は2対2になる。 ブリュンヒルト(10分29秒、片エビ固め:バルムンク)スパイダ しかし、ここでなんとマスクド・ジェラシー1号がリングイン。 マスクド・ジェラシー1号 「情けない奴らめ! こうなれば私直々に相手してくれよう!」 クノイチ魔神壱号は、大将の出陣に意気が上がる。スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、キャメルクラッチでブリュンヒルトを攻める。だが、ここで負けるわけにはいかないとブリュンヒルト耐える。キャメルクラッチから脱出したブリュンヒルト、ノーザンライトスープレックスからの腕ひしぎを決めて壱号からギブアップを取る。 ブリュンヒルト(12分48秒、腕ひしぎ逆十字)クノイチ魔神壱号 しかしブリュンヒルトは勝利を掴んだ隙をつかれる。1号のフライング嫉妬チョップ、2号のダブルリストアームサルト連打でダメージを負う。さらに追撃をかける2号の背後を取り羽交い締めにしたブリュンヒルト。フレイヤに「負けるなよ!」と言い残し、2号を道連れに場外へ転げ落ちた。 (15分19秒、オーバーザトップロープ)ブリュンヒルト、マスクド・ジェラシー2号 そしてとうとう1号との直接対決となったフレイヤ。1号は拷問コブラツイスト、嫉妬ファイヤーと嫉妬殺法全開。フレイヤはノーザンライトスープレックス、ブリザード、フランケンシュタイナーなどで反撃。スピードでかき回し優勢に。 しかし。フィニッシュへ繋ごうとしたハイキックを防がれたフレイヤは1号に捕まり、ショートレンジラリアットを受ける。そしてスパイラル嫉妬ボム。なんとこれが3カウント。 マスクド・ジェラシー1号(19分25秒、スパイラル嫉妬ボム)フレイヤ 敗北のショックにうちひしがれるフレイヤ。高笑いを上げる1号。 マスクド・ジェラシー1号 「わーはははは! これが嫉妬の力! 嫉妬の力は正義の力! 全国のモテない男女のみんな! とうとうフレイヤをしとめることが出来た! 次回より我らSitto団が、心おきなく会場のアベックやアイドルレスラーを叩きのめすことになろう。ふははははは!」 意気揚々と引き上げるSitto団。リング上で項垂れたままのフレイヤを、ブリュンヒルトが助け起こす。そして無言のままリングを後にした。 ナレーション「次回予告! Sitto団が宴会を行っている間に秘密特訓を行うフレイヤとブリュンヒルト。急げ、時間がない! 新たなる必殺技は編み出されるのか!? 新時空女神フレイヤ第12話、『特訓』。 しかし、そのとんでもない事態が!!」 |
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■第2試合3WAYマッチ20分一本勝負 | ||
川部雪江 | 望月登子 | ソーニャ |
○望月登子(6分33秒、逆さ押さえ込み)川部雪江× | ||
開始からすぐにソーニャが川部へ組み付きにかかる。背後を取ろうとするソーニャの腕を取り、肘を極めてソーニャをマットに押しつける川部。するとその川部の背中へ望月がキック。背中を押さえて転がる川部をよそに、望月はソーニャへストンピングを放つ。望月はソーニャをヘッドロックに捕らえたが、ソーニャはロープの反動を利用して振りほどきカニばさみ。川部が転倒した望月に、お返しとスリーパーを極める。と、その川部にソーニャがスリーパー。根比べとなるも、渡部がソーニャを背後からブルーボックスで襲ってソーニャも川部も腕を放す。 川部が大外刈りでソーニャを叩き付ける。ソーニャは後頭部を押さえて場外へ退避。すると、望月が川部の背後から逆さ押さえ込みでフォールしてしまう。この奇襲に3カウントが入った。 コメント: 望月登子 「たまには柔軟なところも見せないとな。激しい試合しかできないってわけじゃないんだよ。アイツら相手に熱い戦いなんて期待してないし、だったらこっちも合わせてやろうってね」 ソーニャ 「せっかくユキエを時間をかけておいしく料理できるチャンスだったってのに、よくもよってたかって邪魔してくれたわね。挙句にたかが六分半で押さえ込みで終了ですって?! ふざけんじゃないわよ!! ……この代価は高価いものにつくからね、モチヅキもワタナベも覚えてなさい!!」 川部雪江 「まさか望月さんが小細工をしてくるなんて思いもしませんでしたから、つい引っかかっちゃいました。頭を使わない人がたまに使うと、やっぱり意表をつかれますよ」 |
■第3試合タッグマッチ20分一本勝負 | ||
荒谷紅美(KIZUNA) 高村あかね(KIZUNA) ○水瀬沙夜 |
vs | 木佐深月(A☆F)× 高岡ユーリ 神西志乃 |
12分54秒、タイガースープレックス | ||
いまさらクライシスの相手などやってられるかという表情の荒谷。タッチを受けても、木佐へラリアットを一発撃つとすぐに水瀬と変わってしまう。水瀬に突きかかっていったのは神西。バックドロップやブレンバスターを放つ水瀬に、背負い投げや裏投げを決める神西。さらに水瀬が延髄切り、神西がハイキックとお互い引かないぶつかり合い。 神西の勢いに触発されたか、高村もいい動きを見せてクライシスを攻め込む。クライシスは守勢に回ってしまい、最後は水瀬が木佐をタイガースープレックスでピンフォール。 コメント: 荒谷紅美 「躰道やってもダメ、サブミッションアーツやってもダメ。なら、プロレス、イチからやりなおせっての。フロックでいちどくらい勝ったからって越えたことにはならないんだよ!!」 高村あかね 「なんだろね。見てるものが低すぎるよ。この試合で、水瀬ちんいちばん意識してるってのからして間違い。試合を組みたてるなかで勝つために水瀬ちん狙ってるんじゃないもん。あれは、どうしようもないよ。勝ち負け以前の問題。チマチマ低いところで背比べしたいなら、勝手にしてれば?」 神西志乃 「貴様達がこの体たらくでは、私まで下等に見られてしまうではないか。恥を知れ」 高岡ユーリ 「連帯責任じゃねぇかよ……ちくしょう」 |
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■第4試合タッグマッチ30分一本勝負 | ||
ブラック・ヴァルキリー(KIZUNA) 坂倉宏子(KIZUNA) ○サイフィス真美 セラフィム・レイ |
vs | ラブリーベル× MACHIKO 渡部巴 華山麗子 |
14分25秒、片エビ固め:エーテルちゃぶ台返し | ||
名称未定チームvsビューティ・コネクション。Bコネはセコンドの川部がエプロンに上がりレフリーに注意されている間にブラックを4人がかりでストンピング。レフリーが振り向いたときには試合権利を持つ華山以外皆コーナーに下がるというコミカルな反則。その後も役目と対象を変えて何度か繰り返すうちにレフリーに気付かれてしまい注意を受ける。 セラフィム・レイがMACHIKOをウルトラ・ウラカン・ラナで丸め込むがこれは渡部がカット。その渡部にブラックが掌打。そしてブラックを華山が低空ドロップキックで転倒させて場外へ蹴り落とす。華山へは坂倉がブリティッシュ・フォール。さらにベルが坂倉をフライングニールキックで場外へ。短鞭を受け取ったベル、真美をこれで叩いていく。しかし真美はまずベルの手を蹴って鞭をはじき飛ばすとミドルキック。このミドルキックはベルがキャッチするが、即座に飛び上がった真美は片足を掴まれたままでのニールキック、エーテルちゃぶ台返し発射。クリーンヒットしたこれにベル起きあがれず、片エビ固めで3カウント。 コメント: 坂倉宏子 「真美の本領が発揮されさえすれば負ける試合じゃないからさ。今日は80点。まだちょっとスランプ抜けてない感じだからね。え? ユニット名? どうしようか、間だ迷ってるんだよね。来月までには決めますから(笑)」 ブラック・ヴァルキリー 「司令塔が働いて、個々が自分の仕事をすれば負ける相手じゃないでしょう」 セラフィム・レイ 「あの技久しぶりに見たよ。うーん、真美さんやっぱりスピーディですごいな」 ラブリーベル 「効きましたわ…。伊達にキャリア8年のベテランではありませんわね。ですがこの程度の不慮の事故で落ち込むほどビューティ・コネクションは弱くありませんわ。おーっほっほっほ!」 |
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■第5試合30分一本勝負 | ||
×ディアナ | vs | アニタ・アッサム(SPWA)○ |
21分28秒、カミカゼ・アッサムボム | ||
先月無差別シングルに挑戦したがタイトル獲得はならなかったディアナ。やはりタッグ専門家と言われてしまうのか。ロナ・ヴァン・ダムと同じ団体のヘビー級戦士、アニタ・アッサム相手にシングル戦での戦いが問われる。 リング中央でがっちり組み合っての力比べ。カルガリーパワーかテキサスパワーか。身長ではややディアナが上だが、体重が10キロアッサムの勝ち。この体重差が直接響き、上から抑え込まれるように膝をつくディアナ。しかしディアナこれをフロントスープレックスで投げてテクニカルなところを見せる。 空中殺法も操るヘビー級というスタイルが似ている両者。アッサムがよりパワーに、ディアナがスピードに優れてお互いの長所を生かした組み立てで互角の展開。 ディアナがデスバレーボムの体勢にアッサムを捕らえるが、アッサムは暴れて脱出。逆にチョークスラムでディアナをコーナーへ叩き付ける。そのままディアナをコーナートップに据えたアッサム、カミカゼ・アッサムボム(雪崩式ライガーボム)で勝利した。 コメント: アニタ・アッサム 「まだだ! まだ物足りない!! 私の渇きを癒してくれる相手はどこに居る!!」 ディアナ 「ワタシよりパワーのある相手とシングルやることが少なかったからとまどったわ。でももう通用しない。次はこうはいかないからね」 |
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■第6試合30分一本勝負 | ||
○松井香織 芹沢すずな |
vs | ロナ・ヴァンダム(SPWA) ファニー・ライトニング(SPWA)× <エクストリーム・エキスプレス> |
17分22秒、チキンウイングドラゴンスリーパー | ||
絶好調のロナ・ヴァン・ダム。ダブルドラゴンが止めることが出来るかに注目が集まる。まずはアクロバット性の高いロナのファイトを松井がじっくりとしたレスリングで受け止める。松井は珍しく蹴り技を多く使ってロナに対抗。キレでは劣るが重そうな音が響く。ロナと松井の間合いが離れたところに、ファニーがミサイルキックを放ち、さらに二人掛かりで松井を攻める。 松井が場外に逃げるとロナが三角跳びのムーンサルトアタック、そしてファニーがトペ・コン・ヒーロで追撃。ここで芹沢がまずロナへケブラーダで降りかかると次はファニーにドラゴンファングを見舞う。場外戦が続く中、ロナへダブル旋風脚を決めて動きを止めたダブドラはファニーに攻撃を集中。 松井のドラゴンスクリュー、膝十字で足を止められたファニーへ芹沢のドラゴン・ラナ。これはロナがなんとか椅子で芹沢を殴ってカットする。芹沢はロナを連れて場外へ。場外でのレッドドラゴンドライバーが決まる。ロナはダウン状態だが、芹沢もそれまでのダメージから鉄柱に寄りかかってロナの様子を監視するのが精一杯。しかしリングに残ったファニーはさらにダメージが大きい。松井のブラックドラゴンドライバーからのフォールを跳ね返したものの、すかさず極まったチキンウイングドラゴンスリーパーにファニー・ライトニングギブアップ。 息を切らせながらマイクを持つ松井。 松井香織 「私達の、相手になる程度の、実力は、つけたみたいだね。 だけど、ダブルドラゴンを、倒すには、あと一皮、むける必要が、あるんだ。 世界タッグ保持者を、甘く見るんじゃ、ない」 松井はコメントを言い終わるとマイクをマットに叩き付けて芹沢と共に引き上げていった。 コメント: 松井香織 「タッグは総合力だからね。ロナが好調すぎてファニーがついて来れてない。その歪みが勝敗を分けたんだよ。……だけど、これが完成したら凄いチームになるよ。うちの若手達と次の世代のタッグ戦線を争う、いや、うちの若手タッグの目標となるタッグにね……」 芹沢すずな 「ライトニングさんに伝えておいて下さい。私達の個人ではなく、ダブルドラゴンを倒すつもりで挑んでこいと。もう私達は、シングルプレイヤーとして彼女を満足させられる自信がないですから。…ドールズとの世界タッグ統一戦の前に、いい試合が出来たと思います〜」 ファニー・ライトニング 「タッグ戦に興味はないってのはロナがずっといってることでしょうに。今日の試合はEEの試合じゃないから。このまま終わるつもりはないし、必ず思い知らせてやる!!」 ロナ・ヴァン・ダム 「なんでも良いけどね。私は今はシングルにしか興味がないって言ってるんだけど? 悪いけど今の私のパートナーは誰もいないから。今のファニーじゃ、本来のエクストリーム・エキスプレスの試合にならないから。それで試合組んで、ああ言うコメントじゃダブルドラゴンとやらもタカが知れてるわね」 |
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■第7試合30分一本勝負 | ||
○豊嶋奈美 | vs | REIKO× |
16分47秒、ロッキーフェイスボトム | ||
入場するなりマイクを要求するREIKO。 REIKO 「ちょっとちょっと、こんな田舎でこのカードはいくらなんでももったいないんじゃない? ねえ奈美、ここは適当に手を抜いてやりましょうよ」 これには豊嶋も反論。 豊嶋奈美 「REIKO……田舎をバカにするんじゃないの!」 拍手が巻き起こる。 豊嶋奈美 「長野の皆さん、負けず劣らず田舎の鳥取出身として、このREIKOの生意気な口は封じて差し上げます。日本の真ん中辺と言うことしか分からないような県だからって、REIKOは言い過ぎです!」 REIKO 「ちょっと。それこそ島根と鳥取と区別が付かないって言われるような場所から来てるくせになにを偉そうに言ってんの。それにそれはフォローじゃなくて追い打ちって言うのよ」 豊嶋奈美 「冗談よ? それよりあなたこそ、鳥取と島根の区別が付かないなんてこと思ってたのね。 ……本気で真面目に試合の決着つけるわ」 REIKO 「はいはい、勝手にしなさい」 やる気のなさそうなREIKOだったが、ゴングが鳴ると一変。ロープワークからアームホイップ合戦を制したREIKO、延髄切りから早くもテキサスドライバーを放つ。さらに逆エビ固めを極めるが、これは豊嶋の柔軟性の前に効果が薄い。おもいきり反り上げているにもかかわらず豊嶋は余裕を持った表情でロープエスケープ。 突然豊嶋に対してあっち向いてほいを仕掛けるREIKOだが、豊多摩動じずREIKOと掌を合わせるようにホールドしてコーナーに上がり、「よっしゃ行くぞー!」の声の後フィンガーホイップ。REIKOは「反応が鈍くて決まらなかった!」と悔しそう。 REIKOのハイキックをしゃがんで回避した豊嶋、ロープリバウンドを利用した勢いで強烈なドロップキックをREIKOの背後に見舞う。場外に逃げ出したREIKOに対して、豊嶋三角跳びプランチャ。しかしREIKOはリングの下に隠してあった机の破片で迎撃する。さらにディアナ、ソーニャと3人でストンピングの連射。場外カウントギリギリまで続けると、素早くリング上に戻る。豊嶋なんとかカウント19で復帰し、胸をなで下ろす。 豊嶋の大技を封じる組み立てで優位に試合を運んだREIKOだが、豊嶋に背後を取られる。すると豊嶋高速のバックドロップでREIKOを叩き付け、すかさずムーンサルトプレス。カウント3が入るかと思われたが、ソーニャがレフリーの足を引っ張ってカウントを妨害。豊嶋がソーニャに食ってかかるところ、REIKOが背後からスクールボーイ。カウント2で返した豊嶋、REIKOをロープに振ると前転しながら飛びつき、そのままREIKOの体の上を転がるように丸め込む大技ロッキーフェイスボトムで固める。今度はレフリーの邪魔を出来ないソーニャ。REIKO、肩を上げるも3カウントが入った後だった。豊嶋はマイクでREIKOを挑発。 豊嶋奈美 「田舎田舎ってバカにするからこういう結果になるの。反省しなさい」 REIKO 「今のはカウントが速すぎただけ。ま、どっちにしても、こんな田舎での手抜き試合で負けたって痛くもかゆくもないわ。勝手に喜んでなさいよ」 両者リング上で視殺戦。REIKOはディアナとソーニャに、豊嶋はフレイヤと真美になだめられてようやく引き上げた。 |