10月10日(金)  岐阜県大垣城ホール
 前回までのあらすじの映像が終わると、映し出されるSitto団秘密アジト。
マスクド・ジェラシー1号 「ううむ、戦果が挙がらぬ。やはり時空皇帝の力はたいしたことがなかったのか?それともフレイヤが強いのか?」
マスクド・ジェラシー2号 「両方だったりして」
マスクド・ジェラシー1号 「…2号!」
マスクド・ジェラシー2号 「ななな、なんでしょう先輩!」
マスクド・ジェラシー1号 「こうなればヤツを使うぞ!」
マスクド・ジェラシー2号 「ヤツ…というと、まさかあの最強怪人『クレイニア』?」
マスクド・ジェラシー1号 「そうだ! ヤツならばフレイヤを倒せる!」
マスクド・ジェラシー2号 「確かにアイツは強いのは強いんですけど…」
マスクド・ジェラシー1号 「なんだ」
マスクド・ジェラシー2号 「全然嫉妬の炎を燃やさないし、人を傷つけるのが嫌いだって言う筋金入りの根性無しですよ?」
マスクド・ジェラシー1号 「かまわん! 早速フレイヤに挑戦状を書くぞ! 『前略フレイヤ様、長雨の季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか…』」
マスクド・ジェラシー2号 「知りませんからね、私は…」
 そのやりとりを影で見ていたRXが不気味につぶやく。
マスクド・ジェラシーブラックRX 「ふふふ、二人ともヤツの本性を知らないようだ。ふふふ」


新時空女神フレイヤ第10話『優しき怪人』

 リング上に姿を現す鶴の怪人、クレイニア。そしてフレイヤが主題歌にのって登場。リング上で対峙する両名。ところがクレイニアは怪人らしからぬ様子でマイクを求める。
クレイニア 「はじめましてフレイヤさん」
 深々と礼をするクレイニアに、フレイヤも釣られてお辞儀。
クレイニア 「1号様に派遣されてきたのですが、私意味のない争いは嫌いです。ここは一つお互い矛を収めましょう」
 意外な申し出にとまどうフレイヤ。するとベアーデがやってくる。
ベアーデ 「何やってんだよクレイニア! ついてきてよかったよ。お前の仕事はフレイヤを倒すことだろ!」
クレイニア 「でも…」
ベアーデ 「だったらわたしが代わりにやってやる!」
 そういうとフレイヤに襲いかかるベアーデ。
 ベアーデとフレイヤが戦い初めても、ニュートラルコーナーサイドでおろおろするだけのクレイニア。試合を止めようと動くクレイニアだが、ベアーデに蹴られてすごすご下がっていく。やがてベアーデはフレイヤそっちのけでクレイニアに攻撃を開始。それを止めようとするフレイヤ。時空女神が怪人を助けようとする奇妙な構図に。
 そこにブリュンヒルトが現れる。
ブリュンヒルト 「フレイヤ! 何を怪人なんか助けようとしているの。同士討ちさせてしまえばいいでしょう」
フレイヤ 「でも、いい怪人さんみたいなので…」
ブリュンヒルト 「いい怪人なんているわけないでしょ! 聞くところによるとこのクレイニアってのは最強の怪人、今倒さないでいつ倒す!」
フレイヤ 「戦う気がない人と戦えません」
ブリュンヒルト 「もういい、私が倒す!」
 そしてブリュンヒルト、ベアーデと共にクレイニアへ攻撃を始める。なんとベアーデとブリュンヒルトで合体ブレンバスターまで繰り出す始末。とうとうフレイヤ、ブリュンヒルトにドロップキックを仕掛ける。
フレイヤ 「やめてください!」
ブリュンヒルト 「面白い、ここで決着をつけるかフレイヤ! ついでにそこのクレイニアもな! ベアーデ、一旦手を組むか。お前もフレイヤとクレイニアは始末したいだろう」
ベアーデ 「それは面白い話ね」
 なんと、フレイヤ&クレイニアvsブリュンヒルト&ベアーデという時空女神&怪人というチーム同士のタッグマッチになってしまった。
フレイヤ
クレイニア
vs ブリュンヒルト
ベアーデ
 攻め込まれたクレイニア、バックドロップでベアーデに反撃。しかし追撃をかけないのがクレイニアの優しいところ。すぐにベアーデのショルダーアタック、ブリュンヒルトのノーザンライトスープレックスに攻め込まれる。助けに入ろうとするフレイヤだが、各個撃破の的。しかしフレイヤがやられているとき、クレイニアに近づく影。マスクド・ジェラシーブラックRXだ。RXは手に持った赤いペンキ入り袋をクレイニアの額に叩き付けると、すかさず鏡を見せる。
クレイニア 「…血。血。血…。血〜〜〜〜〜っ!」
 なんと豹変したクレイニアがフレイヤに突進。延髄切り、ブレンバスター、バックドロップを放って行く。さらにダウンしたフレイヤを放り出すとブリュンヒルトにエルボーを放つクレイニア。
ベアーデ 「はっはっは、クレイニアがちゃんと動くからにはブリュンヒルトなどと組む必要は無し!」
ブリュンヒルト 「見ろ! だから怪人など信用するなと言ったのだ!」
フレイヤ 「いたた…。こうなったら怪人を倒すしかないようですね!」
 混乱の中、フレイヤ&ブリュンヒルトvsクレイニアvsベアーデの勝負に変わる。実力はあっても動きが大ざっぱのクレイニア、徐々にフレイヤとブリュンヒルトのコンビネーションに攻め込まれてしまう。クレイニアと連携の取れないベアーデは試合に介入出来ず、最後はフレイヤがクレイニアをブリーシンガメンでギブアップさせた。
フレイヤ
ブリュンヒルト
vs クレイニア×
ベアーデ
10分30秒、ブリーシンガメン
 戦いが終わると姿を現すマスクド・ジェラシー1号。
マスクド・ジェラシー1号 「むむむ…クレイニアですら勝てなかったか。我らSitto団も本腰を入れねばならぬようだ! 次は怒濤の巻き返しを図るぞ! 次回、新時空女神フレイヤ第11話『襲い来る怪人達!』 また会おうぜぇ。わーはははははは!」 


第2試合8人タッグマッチ20分一本勝負
ラブリーベル
MACHIKO
川部雪江
華山麗子
vs 木佐深月(A☆F)
神西志乃×
高岡ユーリ
アニタ・アッサム(SPWA)
16分30秒、足極め脇固め
 クライシスにアッサムが用心棒としてついてBコネと8人タッグマッチ。華山が一軍昇格を果たしたことで奮起したか、レフリーの注意を引きつけたり場外からロープワーク中に木佐の足を引っ張って転倒させるなどのいい仕事をこなす。クライシスも粘りを見せるが、川部が神西を足極め脇固めで完全に捕らえて勝負を決めた。


コメント:
ラブリーベル 「おーっほっほっほ! いい仕事しますわね華山さん。これからも期待してますわよ」
華山麗子 「(頷く)」

高岡ユーリ 「これだけ負けが続くとなあ…どっか修行にでも出た方がいいんじゃないかって思えてくるぜ…」
木佐深月「Bコネ以前に自分の道が見えないわたしたち自身に負けたって感じね。まずいなぁ、これじゃ」

アニタ・アッサム 「ハッキリ言って、物足りないどころじゃないね。どれをとっても中途半端。今の流れだとシングルプレーヤーはわりを食うみたいだね」


第3試合20分一本勝負
荒谷紅美(KIZUNA) vs 渡部巴×
13分9秒、アナコンダ・バイス
 荒谷がリングネームを久美から紅美へと変えてイメージチェンジ。ロングヘアの両サイドが一房ずつ紅に染まり、コスチュームも赤を基調とした物になっている。カルガリーへの短期遠征によって生まれ変わった荒谷。それを見た渡部は「派手になっちゃって。色気づいたってことは、Bコネに入りたいって事? じゃあこの試合は選考試合ね」と挑発。しかし荒谷はこれにはのらず、自信に満ちた様子で受け流す。
 渡部はストレッチ技中心に荒谷の体力を奪いに掛かるが、パワーで振りほどいた荒谷がフライングラリアット、WARスペシャルで攻め立てる。さらにスピードも増した荒谷は今まで以上にパワフルな攻め。渡部の攻撃も受けきった荒谷、新技アナコンダ・バイスでリニューアル初戦を飾った。


コメント:
渡部巴 「本気で欲しくなったわ。うちに入ってくれないかしらね、荒谷ちゃん」

荒谷紅美 「次! ひとりずつアナコンダ・バイスで絞め落としてやる!! 新技はまだあるんだから!」


第4試合30分一本勝負
芹沢すずな
×サイフィス真美
vs ロナ・ヴァン・ダム(SPWA)○
ファニー・ライトニング(SPWA)
<エクストリーム・エキスプレス>
17分31秒、タイガードライバー
 芹沢と真美がタッグでEEとぶつかる。9月はQOJのため防衛戦のみの参加だったロナだが、その防衛戦で見事初防衛。勢いは止まらぬまま10月も突き進むか。
 WWPL最速を誇る真美が素早いロープワーク、キレのある蹴りで先手を取る。しかしロナとファニーはダブルのクローズラインで真美を止めると、ファニーがオクラホマスタンピート、ロナがダイビングギロチンドロップと攻撃を集中。しかし芹沢と真美のダブル旋風脚がロナに決まるなど、一進一退の激しい攻防が繰り広げられる。
 しかしここで鍵を握ったのはやはりロナ。動きの良さを存分に発揮して真美にダブルアーム式フェイスバスターからとどめにタイガードライバーを放って試合を決めた。


コメント:
芹沢すずな 「真美には悪いけど、今のロナさんをこのタッグで止めるのはやっぱり無理のようね〜。 …いいでしょう、ダブルドラゴンでエクストリームストームと戦い、彼女の勢い止めて見せます」

ロナ・ヴァン・ダム 「誰が相手でも負ける気がしないわね、悪いけど。もう相手いないでしょ、ココには。ベルト持って、他所で価値上げてきてあげるわ。感謝して欲しいわね」

ファニー・ライトニング 「タッグワークではコッチが上。サイフィス真美じゃ相手にならないわね!」



第5試合30分一本勝負
REIKO
ディアナ
ソーニャ
vs ブラック・ヴァルキリー
坂倉宏子
セラフィム・レイ
×
14分45秒、片エビ固め:回転式膝蹴り
 両チームのスピーディな技の攻防。ディアナとソーニャが連携を意識した動きを見せていく。REIKOはブラックを捕らえて場外でいたぶる。ブラックは掌打を放ってREIKOから逃れるが、すぐに背後からすぐにREIKOに机の破片で殴りつけられてしまう。
 リング上で攻め込まれるレイ。ソーニャに対してウラカン・ラナで逆転の一発を狙ったが、これはディアナがカット。ディアナがそのまま坂倉に攻め掛かり、その間にソーニャがバレエ式の回転をつける膝蹴りでレイを沈めた。


コメント:
REIKO 「ブラックちゃんと遊ばせて貰ったけど、なんかイマイチよねえ。他と遊んでみるかな」
ディアナ 「タッグでは弱いところを狙うのが定石。レベルは低かったけどソーニャとのタッグ戦予行演習にはなったわ」
ソーニャ「試運転としてはそこそこかしらね。もうちょっと歯ごたえがある方がわたしたちがタイトルに挑戦する資格十分だってことをはっきりさせるにはよかったんだけど、それを期待できる相手じゃ無かったわね。それだけが残念だわ」


坂倉宏子 「ドンマイ、ドンマイ! コッチはアイドル系だからね(笑)。殴られたり蹴られたりはちょっとばかし苦手にしてるから。コッチを潰したけりゃ、私を潰してみなさいよ。ユニット戦じゃ敵いませんから弱点狙いましたって、自分たちで言ってるようなもんなんだから。試合に勝って勝負を棄権してるんだから。勝敗だからそりゃ勝ち負けはあるけど、私らが敗者だなんて誰も思ってないって。悪いけど、只でさえコッチは相手しなきゃならないのが多いんだから」


第6試合30分一本勝負
豊嶋奈美
松井香織
vs 高村あかね×
望月登子
16分1秒、J.O.サイクロンスープレックスホールド
 エクストリームストームの果敢な攻勢を、受けの上手い豊嶋と松井は手数が少なくなりながらも凌いでいく。高村のファイナルアンサー?に望月がコーナーからのジャンピング延髄切りを合わせる合体技を豊嶋に放つ。流石にこれは大きなダメージが入り、松井のカットがなければ危うくカウント3。しかしこれで仕留められなかったことで火がついた豊嶋の反撃に遭ってしまうエクストリームストーム。
 高村が場外を向いた形でロープに張り付けにされ、背中に豊嶋のドロップキックが決まる。強烈な勢いに場外に滑り落ちてしまう高村。そこに豊多摩の宇宙人トペ・コン・ヒーロが追撃で放たれる。望月も松井のブラックドラゴンドライバー、ドラゴンスープレックスを受けてグロッキーに。豊嶋が高村をJ.O.サイクロンで仕留めて激戦が終わった。


コメント:
豊嶋奈美 「遠慮無くやってくるなら、遠慮無くやり返すだけですよ。あの二人は心おきなく全力を出させてくれるではありがたいです」
松井香織 「そろそろあのペースにはついていけなくなってきてるか。これだけ激しい試合してると流石に体にガタが出始めてるのが分かるな」


望月登子 「持って行けそうな後一歩のところで決めきれなかったのが痛いな。だけど捕らえきれない所じゃない」
高村あかね 「あそこまでエビに押さえ込まれたらダメだった。ゴメンね、もっちー。でも、大マジにもう上はJBとかだけだから。ジュニアにタッグで敵ないし。試合して、ハリがあるのがヘビー級だけなんだから、つまらないっちゃつまらないかな。まあ、パートナーがやりあっていちばん楽しいんだから仕方ないけど」